ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

ああ、無常!

2021年04月25日 | 俳句

 昨日の午後からはちょっと曇りがちで雨でも降りそうな気配でしたが、今朝はまた快晴になりました。いい天気に文句はないのですが、雨が降らなさすぎも心配…だって気温はどんどん高くなるし、中にはもう夏日のような日もありますから。芽を出してぐんぐん伸びようとしている植物たちには辛いかも…

 人間様だって同じ…コロナ禍で自由に出掛けられない日々を乾燥しすぎじゃね~。たまにはしっとりとした日もほしいですよ。ゼイタクかな!

 昨日は、宇部市男女共同参画センター・フォーユーへ。令和3年度「定期文化講座」の講師連絡会が10時からありました。その時、受講生の名簿を貰ったのですが、見てビックリ!

 名簿の中に二重線で消されている人の名…?欄外を見ると事務所からの添え書きが…、〝Mさんはお亡くなりになられました。ご主人様から連絡があり…〟信じられません!そんなこと…どうして、どうして?

 その後の会議はもう上の空で…Mさんのことだけが頭の中をグルグルと…

 会議が終わってその様子を聞こうと事務所へ行くと、事務のSさんにも分からない…。ただ4月8日には年会費が振り込まれているので、その時までは何もなかったはずだと。ご主人からキャンセルの電話が掛ったのも2、3日前のことらしい。一体何が起ったんでしょうか。

 だって、彼女は昨年入会した新人さんで、コロナの中で一年間勉強して、俳句が少し分かりかけて面白いと…。3月13日の〝万倉〟の吟行会にも参加して、はじめての吟行会でイヤにならなかったかしらと心配していると、〝こんなに楽しいことがあるんですね。俳句を始めて良かった!〟と大喜びされていたんです。また、先生に相談があると言うので何かと思うと、〝きらら教室にも行って勉強したいんですが、いいですか?〟とも。あれから1ヶ月ほどですよ。一体彼女の身に何が起ったんでしょうか。一瞬事故かもと…でもそんなニュースは聞かなかったし…

 あれだけ明るくて前向きだった人が…と思うとショックで、落ち込んでしまいました。どうにもやりきれなくて、迷惑とは思いながらご主人様に電話を掛けてしまいました。お話によると本当に突然のことらしくて…1週間ほど前はとても元気で何も変わらなかったのに、その夜突然の動脈瘤破裂でそのまま…一瞬の出来事だったんですって。

 〝そんなご病気があるようには見えませんでしたが、ご存じなかったのですか?〟〝いや、一年前からあるとは分かっていました。が、瘤というほどの大きさではなく、それでそのまま経過をみると…〟それならどうにかして治療が出来ていたかもしれないのに…クヤシイですね!

 それからは彼女の顔が一日中…いや今日もまだちらつきます。あの笑顔が…

 本当に人の寿命って分からないものです。心からご冥福をお祈り致します。俳句に出会えてあんなに喜んでいらっしゃったんだから、これからはあの世で俳句を愉しんで下さいね。私のお弟子さんや春郎先生もいらっしゃいますから、きっと私の名前を言ったら〝よう来た!よう来た!〟と歓迎してくれるはずですよ。

 何事にも出会いと別れはつきものとは分かっていますが、こんな別れ方は辛いです。でも、センターを出ようとするときにも、急に会員さんが亡くなられてキャンセルが…という話が聞こえてきました。

 こういう高齢者の多いところでは良く聞く話なんですが、でもMさんはまだ70代だったんですから、これから大いに愉しめたはず…残念です。

 皆さん、これからはいつ何が起きるか誰にも分かりませんし、また何が起きても後悔しないように、一日一日を大事に過ごしましょうね。

 今日は暗い話になってしまいましたが、せめてこの美しい花でも見て気分を直して下さい。花はどんな環境になっても一生懸命咲こうとしますもの。

 これは我が家ではなくご近所のお花で…道路傍をこんなに花で飾って、道行く人を慰めてくれています。実はここの家主さん…同じ班なんですが、人間嫌い(何故かは知りません)で、私がここに引っ越す前から家を出てこられたことがないらしく…顔も知りませんでした。班費の集金でもゴミ当番でも一切顔を合わせることもなく…15年以上が過ぎてしまいました。でも去年ぐらいから朝や夕方の水やりなどで時々見かけることはありましたが…ところが、ビックリ!今年度の班長さんになられて、集金や広報の配布などの班のお世話を始めて(?)なさっておられるんです。良かった!お母様が亡くなられて一人暮しになり、それからだという話を聞きましたが…。でも彼女が変わるためにはこれだけの時間が必要だったのだと思います。その間何があっても花は彼女の心を裏切ることなく、変わらずに咲き続けたんでしょうね。世話をすればするほど美しい花を咲かせて…。ほら、けなげな話でしょう。

 だから、皆さん何があっても明るく乗り越えて行きましょうよ。

 

 

コメント (6)
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