ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

おばあちゃんの抜け歯騒動!

2021年04月15日 | 俳句

 この頃めっきり夜がダメになって、俳句でも考えようものならすぐに眠くなって寝てしまうんです。(笑) だったら当然朝は早く目が覚めるはずでしょう。それがいくら寝ても眠くって…。 7時過ぎまで寝てることが多い…〝寝る婆も育つ〟のかな?(^0^)

 でも、今日は珍しく早くに目が覚めて、トイレに起きたのが5時過ぎ…ちょっと寒いので見れば気温が6度と…。それで覚めたんでしょうか。

 朝のラジオ体操へは雨が降らない限り真面目に行っています。今朝も気温は低く風もあったのですが、しっかり快晴でしたので気分よく!第1・第2合わせて10分程度の体操。それでも血液の循環がよくなって、よい一日のスタートがきれますよ。みなさんもいかが!

 さて、今日は珍しく一日中何の予定もなく…さあ、溜まっていることを整理しようと、後片付けから洗濯など家事をひとしきりこなし…これからは私の時間よ!さて何から始めようかと、…

 すると、〝○○病院ですが…〟と電話。エエッ、義母の入院先の担当の先生からです。何事かと聞くと、おばあちゃんが歯を呑み込んだんですって!

 先生の話では、今日気胸の様子を診ようとCTを撮ったところ、食道の狭くなっているところに歯のようなものが映っていた。それで母に聞くと、朝食の時には確かにあったのに今見るとなくなってると。

 あいにく主人は今日陶芸教室でしたから、〝昼過ぎには主人が帰って来ると思いますので、それから…〟と言おうとすると、〝そんな余裕はありませんので、今すぐ来て下さい〟と先生。

 ならと急いで電話をするが繋がらない!じゃあ、教室へひとっ走りと…行ったものの部屋は空っぽ。ひゃあ、どうすんのよ!ふれあいセンターの事務所で聞いても???弱った、弱った!携帯持ってても掛からなかったらお手上げですね。連絡先がないか調べて貰ってたら…やっと繋がりました。良かった!

 二俣瀬の窯焼きに行っていたんですって。そこからすぐに病院へ行って貰いました。でも歯を呑み込んだぐらいで、なぜこんなに?と思うでしょう、みなさんは。

 実は義母はもう20年ほども前から食道アカラシアという難病に罹っていて、広島では何度か入院治療も受けたことがありました。しかし、宇部に来てから早10年が過ぎますが、ヒドくならずにこの前までは元気に過ごしてきましたのに。入院するほどヒドくなったのは宇部では今回が始めてなんです。

 この病気は、症状が酷くなると水も飲めなくなって食べられないどころか薬さえ飲めなくなるので、厄介なんです。食道と胃を繋ぐところが絞まってしまって物を通しませんので、食べてもみな吐いてしまいます。そのために栄養が取れず全身が衰弱していきます。まして100歳では体力がありませんもの。でも、これは年寄りが罹るとは限らないんですよ。若い人でも罹る、原因不明の確かな治療法もないような難病なんです。

 入院して2週間余り。やっと少しずつ食べられるようになって、元気も出てきて個室から4人部屋にも移ったというのに…ここで何かあったらと思うと、心配でたまらないのです。

 というわけで、この歯が食道のくびれに引っかかっていると、やっと少し通るようになっていたのがまた通らなくなって食べられなくなる。ならば内視鏡でその歯を取り出すしかない。ところが下手すると食道を傷つけて出血するかも知れない。更に義母は血液さらさらの薬を飲んでいるので血が止まらなくなる…、そうなったらこの病院ではそれに対処できない。それが出来るところの病院を捜して、処置してもらわないと…。

 更に先生が心配されているのは、抜けたのは差し歯のようなので歯が尖っていて、取らずにそのままで動いたりすると薄い食道壁を傷つけて出血するかも…ということ。まあ、いろいろと先生の説明を聞いていると八方塞がりのようで…だんだん不安が募ります。

 昼過ぎになって、やっと主人から処置をしてくれる病院が見つかったのでそこへ今から行くという電話。何事もなく無事に歯が取り出せますよう…ただ祈るだけ。

 次は4時過ぎに電話。〝どうだった?大丈夫だったの…〟とドキドキしながら聞くと、〝取れんかった…というより内視鏡でいくら捜してもどこにもなかった…〟〝だったらどうなるの?〟〝それでもう一度CT撮ってみると、大腸の中まで歯が進んでいたから、後は便と一緒に出るのを待つだけなんだ〟と。〝わあ、良かったね!〟と、喜んでいると、今度は病院まで車を持ってきてくれと言う。どうして?と聞くと、自分の車がバッテリーが上がってエンジンが掛からないんだって。ナントいうこと!

 また、また、病院までひとっ走り…といっても、2、30分は掛るところなんですよ。でも、しばらく会えなかったおばあちゃんに会えたのでよかった!

 〝おばあちゃん、面会も差し入れも出来なくてゴメンね。もう頼れるのは自分だけだから、おばあちゃんの底力見せてよね〟と手を握ると、〝分かった、ガンバルよ!〟と言って、握り返す手の力はまだまだ…大丈夫!さすがミラクルおばあちゃんです。

 以前大分の私の母が入院していたとき、帰り際に必ず手を出して思いっきり握ってみてと頼むと、力一杯握り返してくれました。その温もりと手力でまだまだ母は大丈夫だと確信して家へ帰ってきていました。それをふっと思い出してしまいました。

 おばあちゃんだってこのコロナなんかがなかったらと思うと、…クヤシイ!でも、きっと以前のように元気になって戻ってきてくれると…信じています。

 今日はナント出たり入ったりして…結局何にも出来ないまま一日が終わりました。これで、今回の抜け歯騒動も一件落着!読んで下さった方もお疲れさまでした。

 写真は、我が家の〝木瓜(ぼけ)の花〟。真っ赤すぎるので、もう少し上品なのがいいんですが…。晩春の季語です。100歳のおばあちゃんは歯が抜けましたけど、〈木瓜咲きぬ歯と飯茶碗欠けもせで〉と詠んだのは、秋元不死男。享年75歳でした。

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする