ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

筍(たけのこ)掘りと蕨(わらび)狩

2021年04月03日 | 俳句

 昨夜見た今日の天気予報は、一日中ズウッと曇で、夕方から夜にかけては雨になるとのことでした。ところが、朝からいいお天気で、夕方までしっかりと青空、気温も20度前後と気持のよい一日でした。

 実をいうと今日は、例年友人夫婦に誘われて行くOさん所有の山へ、〝筍掘りと蕨狩〟に行く日だったんです。もう何度も行っていますが、Oさんが言うことには、今年は例年に比べると筍も蕨も10日ほど早いんですって。

 行く道々の桜はもう殆ど散っていて、どこも〝桜蘂(しべ)ふる〟状態でした。これは晩春の季語で、桜の花びらが散った後に萼(がく)についている細かな蘂や茎が降ることをいうんです。

 下の写真は、他のものを撮ったときにたまたま写っていたもの。かなり拡大していますが、これがたくさん散り敷いて、地面が赤紫に染まるのもまた乙なもの。

 俳句では桜のことを〝〟といい、四季の自然美の総称として用いる〝雪月花〟の中の、春を代表するもの。そのためいろいろな花に関わる季語が生まれていますし、昔から日本人の心の拠り所としての最も大きな季語といえるものなんです。

 だから、花の盛りはもちろんのこと、それが散って行くさまは〝落花〟や〝花吹雪〟と、また、散り落ちた花びらさえも〝花屑〟や〝花の塵〟などと風流に詠むのです。更にその後が〝桜蘂ふる〟ということになるんですよ。

  忌七たび七たび踏みぬ桜蘂   鈴木真砂女

 〝忌日が来るたびに桜蘂を踏んでお参りしたが、それももう七度目になったことだよ〟と、時の経つ早さに感慨も一入なのでしょうか。遠ざかれば遠ざかるほど亡くなった人との想い出というものは哀しくも美しいものになっていくに違いありません。それを代弁してくれているのが〝桜蘂〟なんですね。

 さて、今年の蕨は?と、行ってみましたら、何だか痩せて短いのが多いし、数も少ない!このところ雨が降っていなかったからかしらなどと思ったりしたんですが…。でも、場所を変えてみると、今度は大きくて長いのがたくさん。ということは、最初に行ったところは誰かがいいのをみな採っていった後だったのかも…。

 午前中は蕨狩りで終り。風が心地よく吹く草原で、買って行ったお弁当を広げて、太陽の下で食べる至福!確か去年もコロナの自粛の中で同じ事を言ってたような…。まさか今年もとはあの時には思いもしませんでしたが、来年も?…でしょうか。もしそうならイヤになりますよね。

 食べ終わったら今度は筍掘りです。Oさんが見つけたら目印を立てておくように…と言われたんですが、あれ、あれ1つも見つかりません。意外と難しいんですよ。にょっきりと出ているものはありませんからね。頭の先の薄緑がほんのチョッピリのぞいているものを探すんですもの…

 私はやっと2個見つけましたが、6人で8、9個でしたから、まあいいほうでしょう。これも去年の方が多かったかしら?でも結構いい形のが採れたのでよかった!

 これで今年の恒例の行事も済みました。帰る車中で、去年の石垣島へ行った話が出て、〝また、どこかへ行きたいわね〟〝でも、このコロナがどうなるかしら〟〝そろそろワクチンが始まるから…もしかしたらもうすぐ行けるかも…〟〝でも、今度は変異型のコロナが増えてるし…〟と、話が続き…。

 そういえば、昨日から今日にかけて、宇部の病院からまた感染者が出たと聞いて、〝エエッ、またあのクラスターの病院?〟〝イヤ違う病院で、それも二ヵ所からだとか…〟でもまだハッキリしたことは分かりませんでした。ああ、もしそうならイヤになっちゃう! 

コメント (2)
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