ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

昨日は山口宇部空港へ吟行でした!

2020年09月17日 | 俳句

 このところ朝夕が随分と涼しくなりました。一昨日も雨が降ったり止んだり、昨日も、予報では一日中曇りでしたが、雨が時々パラパラと。でも、傘をさすほどでもなくてまあまあかな。

 実は、昨日は月例の吟行会でした。天気はイマイチでも吟行して句会が出来るというのは幸せです。

 だって、先週までまたコロナのせいで、通信句会ばかりでしたから。やっぱり直に風景を見て詠み、また、お互いの顔を見てその声を聞いての句会は楽しいもの。句の善し悪しということよりもそういう場を共有出来るという充実感でしょうか。いいものです。

 さて、今回の当番が選んだ吟行地は、山口宇部空港周辺。10時集合で、約1時間ほどは空港ロビーや送迎デッキなど、残りの1時間を空港周辺のふれあい公園の中を散策しました。

 このところ、コロナのお陰かしら(?)…遠くへ行かず宇部周辺ばかりなので、どこも見飽きて俳句が詠めるかしらねと、心配しつつも…みんなサスガ!午後の句会では全員5句投句していましたもの。

 コロナの影響で山口宇部空港も羽田行きの便数が減っていますし、自粛がまだ続いていますのでやはり出発ロビーはガラガラ…。でも一応飛行機の離着陸を観ることが出来て…よかった!

 ふれあい公園は、広々とした一面芝生の憩いの場として、朝からウォーキングや犬の散歩の人たちが次々と。しかし、周辺の木々が先日の台風10号の潮風をまともに受けて殆どが立ち枯れ状態。花も一つも無くて…見つけたのは露草ぐらい。ああ、句材がない!と…それでも俳句手帳を片手に何かを拾おうとみんな頑張りましたよ。

 その公園の中には調整池があって、秋になると鴨が渡って来るのですが、まだ早すぎてダメ…見掛けたのは白鷺1羽だけでした。その池には小さな人工島があります。

 かつて宇部市の亀浦海岸から沖合300mにあった唯一の島。それが鍋島(無人島)で、空港の滑走路延伸工事のため、1999年に埋め立てられて消滅してしまったんだそうです。その鍋島の岩や松を移植して1/2スケールで再現したのが、この人工島なんですって。
 実はこの鍋島は、昔の「周防国」と「長門国」の国境を示す、宇部市の人々にとってはとても大事な島だったようです。

 やがて12時を回りましたので、近くにある昼食と句会場の〝かめうら苑〟へ車で移動しました。

 私たちが案内されたのは、離れの〝椿山亭〟でした。

 このかめうら苑は、約150年前の明治時代の由緒ある建物を移築復元した純和風のレストランで、店内から離着陸する飛行機や瀬戸内海のほか、晴れた日は九州の由布岳、国東半島まで見渡せるという抜群のロケーションが特長です。地元の食材を使った、会席料理や膳、定食を用意していて、人気の「かめうら膳」は、車海老など新鮮な瀬戸内海の名産品を中心に、季節の味覚を味わえます。昼は通常メニューに加えおトクなランチメニューが楽しめ、なかでも「あさり定食」は、メディアなどで取材される時は必ず紹介されるというここの看板料理。瀬戸内の海の幸をふんだんに使用した瀬戸内定食も人気です。元安倍総理も山口に戻ってきたときはいつもここで食事をされていたとか。

 会計をして帰るとき、その元安倍総理がご来店の写真がありました。また、会場の椿山亭の入口に句碑があったので聞いてみると、先代(もしかしたら先々代かも)が俳句をされていたとか。なかなか良い会場でした。もちろん無料で16時まで使わせて頂いて…これもどうやらコロナのお陰のようで…(笑)

 私たちは、もちろん〝おトクなランチメニュー〟。もう予約していましたので、さあすぐに…あっ待って、その前に短冊を配って5句を…と言ったらみんなから総スカン。じゃあ、食べてからにしましょう…。アハハハ…

 今日の参加者は8人、しめて40句。季語で重なったのは、「秋曇」「昼の虫」「秋風」「鳥渡る」「秋高し」「台風」ぐらいで、後は様々…ちょっと変わった季語では、「雀蛤となる」や「屁糞葛」「獺祭忌」だったかしら。そうそう、「草雲雀」というのが出ていましたが、これをどうも鳥だと思って採った人がいるようで…。これはコオロギのような虫なんですよ。とにかく吟行に行くと季語をよく知っているかどうかがものをいいます。だから、季語をもっと勉強していろんなものが使いこなせるように、また、季語をよく知らないと選句にも影響しますからね。

 俳句をしていたらボケッとしている暇はないんですよ。ほら、季語だけじゃなく語彙も増やしていかないと…ねっ、ガンバリマっしょ!

コメント (6)
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