植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

金沢城公園 石垣巡り‐4

2018-08-09 04:30:00 | 日記


金沢の観光スポットレポート その942(No.1351)

◇金沢城公園 石垣巡り‐4

2011年に石垣巡りを掲載したが、まいどさん勉強会や金沢城・兼六園研究会入会をきっかけとして、再度掘り下げてアップします。

<城内ルート>約1.5Km



7)戌亥(いぬい)櫓石垣

 この石垣は「粗化工石積み」の積み方をしていますが、石の隙間に平らな石をはめ込み「切石積み」のように見せる技法が用いられている。長い年月の間に石が抜け落ちていますが、当時の巧みな技術を見ることができます。はめ込まれた石が残っているところと抜け落ちた所を比較しながら、当時の巧みな技術を見ることができます。

・創建:寛永8年(1631)頃
・現状:北面(左側)は創建時、西側(正面)の大部分は寛文頃の改修時、一部明和3年(1766)改修時の姿を残す。



■写真は戌亥(いぬい)櫓石垣



8)三十間長屋石垣

 この石垣の積み方は「切石積み」の手法で積まれていますが、表面の縁取りだけをきれいにそろえ内側を粗いままにしておく「金場取り残し積み」という技法が用いられている。 綿密な細工をしながら、わざわざあらあらしく見えるように工夫されており、当時の文書でも「いきおいのある積み方」と表現されている。

・創建:寛永8年(1631)頃
・現状:主に宝暦(1751~63)改修時の姿を残す。



■写真は三十間長屋石垣(本丸側)

*ここでも城内2個目の六角形石(亀甲石)があり、独特の積み方が特徴。







■写真は三十間長屋石垣左(玉泉院丸庭園側)



■写真は三十間長屋石垣右の正五角形石(玉泉院丸庭園側)



9)鉄門石垣

 「切石積み」の技法は、城の重要な部分に用いられている。本丸への入り口となる鉄門の石垣にも、「切石積み」が見られます。石の表面を多角形に加工したすぐれたデザインで、丁寧なつくりになっている。

  ・創建:寛永8年(1631)頃
  ・現状:明和3年(1766)改修時の姿を残す。



■写真は鉄門石垣



10)東の丸北面石垣

  文禄元年(1592)、利家は、急こしらえの平山城であった金沢城の石垣修復にのりだす。この石垣は城内でも最も古い技法が用いられており、金沢城の初期の姿を伝える数少ない貴重なものです。自然石粗割しただけの石を緩い勾配で積み上げた「自然石積み」になっています。

・創建:文禄(1592~96)頃
・現状:創建時の姿がよく残っている。

*初代藩主利家の命により、利長が石垣づくりに挑んだが地盤が弱く、何度も崩れて増築出来なかった。そこで築城の名手・篠原一孝が二段式の石垣を完成、利長がヘソを曲げたと言われている。





■写真は東の丸北面石垣

撮影日:2018.7

(つづく)


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