「カガリ、準備できたか?」
「あ、アスラン。私の方はもう準備万端だぞ!」
そう言って現れた彼女を見てアスランは息を飲む。
(ちょ、直視できない…)
大胆にカットされたスリット。そこからチラリと覗かせるほの白い下肢。
普段がパンツスーツや軍服など、ユニセックスな装いが多い彼女を見慣れているせいか、改めてこうして「女性」を意識する衣装を決められると、自分の中に驚きと妙な高ぶりが混在し、アスランの鼓動が高鳴る。
「その…カガリ…」
「何だ?」
「衣装…ちょっと大胆すぎないか?」
「?そうか?用意されたものだから仕方がないとはいえ、いつもこんな感じだぞ?」
「あ、いや、その…この前も大胆すぎないかと思ったんだが…///」
「この前?」
(↑多分これのことを言いたいらしい)
「そうだ。胸元が、その…こんなに、カットされていて、仮にも一国の嫁入り前の姫君が、こう人前で肌を見せていいのかと思ったが、まさか今回も、こんなスリットが入っているなんて///」
「は?」
そう言って自分の足元を見るカガリ。
(↑今度はコレのことを言いたいらしい)
確かに大胆に入れられたスリット。チラリをアスランを伺えば、既に顔は熟したトマトのように真っ赤で視線を空に彷徨わせている。
「…仕方ないだろう?だってこれが必要だし。」
そう言ってカガリは尚もスリットを大胆に広げて見せる。細く、それでいて形の良い太腿が露になって、アスランが慌てて止めようとする―――が、そこにあったのは
「…銃?」
白い太腿に似つかわしくないベルトで固定された小銃。カガリはそれを素早く取り出し、クルリと手元で一回転させる。
「あぁ、トカレフだけどな。…もし、私がこうしたイベントで狙われたりしたとき、己が身を守れるように、こうして公式のドレスを着用するときは、取り出しやすいものにしているんだ。」
「・・・」
アスランは押し黙る。
カガリが銃を仕舞いがてら、上目遣いに彼を見やれば、どうにも「不快」な表情になっている。
「その必要はないだろう?」
どこぞの教師の様に、諭す言い方の説教は彼の不機嫌さの証拠だ。「なんで?」と聞けば、アスランはブツブツと小言の様に言う。
「君の安全は俺が守る。だからこうしていつも傍にいる。それでも銃が必要なんて、俺は君の助けに何もなっていない、ということじゃないか。」
だがカガリはクスリと笑うと、アスランの両頬を手でぴしゃりと挟んで、自分の方に視線を向けさせた。
「だったら聞くが、もし私が遊説をしている目の前に小さな子供がいる。そこにテロリストが襲い掛かってくる。その時お前は私を助けるか?それとも非力な子供を助けるか?どっちだ?」
「え!?・・・」
即答できない。目の前には大事な人、でも直ぐ傍に幼い子供。
何方を助けるべきかは一秒にも満たない判断が必要だ。0.数秒遅れただけで、どちらも助けられない。
カガリは公私ともに大事な人だ。だが、幼い命もその子の家族にとって命に代えがたい大事なものだ。
「・・・」
こうして悩んでいるだけで、カガリから見たら「判断力の無い、情けない男」と思われるだろうか。
返答に悩むアスランに、冷たい視線を落としてさっさと先に進んでしまうのではないか。
そう思っていたら―――
「それが私の知っている『アスラン・ザラ』だ。」
カガリがもう一度両頬をぴしゃりと叩いた。
「カガリ!?」
「お前は優しい人だ。私を救えば、助けられなかった子供のことを一生悔いる。無論その逆もしかりだ。お前は命を前にして、どちらに価値があるかなんて、選べない誠実な人間だ。だから―――」
カガリはぴょんと一歩彼から離れると、クルリと回って笑顔を向けた。
「だからお前が心置きなく目の前の子供を助けられるように、私は自分の身は自分で守る用意をする。こうすればお前があとで苦悩せずに済むだろう?」
「・・・」
まただ。なぜ彼女はこんなに自分の心の奥底を読み解いてくれるのだろう。でも、それでは自分は彼女の役に立っているのだろうか。
「でも、それだと、俺は君を守れてはいない・・・」
「いいや、お前はいつも私を守ってくれているぞ。」
「え?」
「こうして、つたないながらも国の代表をさせてもらって・・・中には私に対し、不満や不信を抱いて、それを煽り立ててくれる輩もいる。そうすると私も自信が揺らいで、どんどん落ち込んでいくんだ。でも―――」
カガリはアスランを見上げる。
「お前が傍にいてくれるだけで、私の心が癒されるんだ。お前が「頑張れ」って見守ってくれているだけで、私はいつももう一度立ち上がれる。私の心はお前に守られているんだ。だから―――」
そうして再びカガリが一歩、アスランの目の前に進み出でて、耳元にそっと囁く。
「これからも、私の心を、守ってくれ・・・」
(数時間後…)
「キラ!」
「!?どうしたの、アスラン。」
「一緒に俺も作るぞ!カガリのための料理を!!」
「え!?」
↑・・・で、これに至る。(終)
***
はい、昨日ついにガンカフェ秋葉、改めガンダムカフェTOKYO BRAND COREの詳細が発表されましたね。
元々種のコースメニューがあることは知っていたんですが、描きおろしのカットがまた登場しました!\(^o^)/ しかも、「初めての料理」だそうでw イタリアンシェフのような姿で、しかも指に絆創膏だらけ(笑) あんなハロみたいな精密機械作っている割には、包丁は持てないのか、アスラン・ザラ。(キラはなんとなく、カリダさんから仕込まれていそう)
しかもちゃんと髪縛って頑張っているようですが、その髪を縛っているのに、ハウメアくっついていないか? 胸元のタイにはオーブマークがついているのがめっちゃ嬉しい(/≧▽≦)/♥
更に、新グッズのクッキー。歴代ガンダムヒーロー&ヒロインがプリントされているものですが、アスカガがちゃんといた!!大体キララクだけで片付けられる(ヲイ)のが普通なところ、ちゃんと二人ともいる!しかもみんなが整列しているのに、二人だけ後ろで何やってんだ!(笑)
もう、ガンカフェ様は、アスカガの神様ですな✨
萌ポイントをホントよくつかんでくださる(*´Д`)ハァハァ
喜び勇んでいく予定ですが、問題は―――コロナ、ですね。
今日も東京は160人超。このまま無事に7月開店と行くのかどうか、非常に危ぶまれます。また、開店しても、高齢者が家にいるかもしたとしては、ちょっと行きにくい。やっぱり落ち着いてからでないと、都内に足踏み入れるの、ちょっと抵抗ありますね。
まだ種のコースは開始時期が何時なのか不明ですが、少しでもコロナが落ち着いてくれることを今は祈るばかりです。(-人-)
「あ、アスラン。私の方はもう準備万端だぞ!」
そう言って現れた彼女を見てアスランは息を飲む。
(ちょ、直視できない…)
大胆にカットされたスリット。そこからチラリと覗かせるほの白い下肢。
普段がパンツスーツや軍服など、ユニセックスな装いが多い彼女を見慣れているせいか、改めてこうして「女性」を意識する衣装を決められると、自分の中に驚きと妙な高ぶりが混在し、アスランの鼓動が高鳴る。
「その…カガリ…」
「何だ?」
「衣装…ちょっと大胆すぎないか?」
「?そうか?用意されたものだから仕方がないとはいえ、いつもこんな感じだぞ?」
「あ、いや、その…この前も大胆すぎないかと思ったんだが…///」
「この前?」
(↑多分これのことを言いたいらしい)
「そうだ。胸元が、その…こんなに、カットされていて、仮にも一国の嫁入り前の姫君が、こう人前で肌を見せていいのかと思ったが、まさか今回も、こんなスリットが入っているなんて///」
「は?」
そう言って自分の足元を見るカガリ。
(↑今度はコレのことを言いたいらしい)
確かに大胆に入れられたスリット。チラリをアスランを伺えば、既に顔は熟したトマトのように真っ赤で視線を空に彷徨わせている。
「…仕方ないだろう?だってこれが必要だし。」
そう言ってカガリは尚もスリットを大胆に広げて見せる。細く、それでいて形の良い太腿が露になって、アスランが慌てて止めようとする―――が、そこにあったのは
「…銃?」
白い太腿に似つかわしくないベルトで固定された小銃。カガリはそれを素早く取り出し、クルリと手元で一回転させる。
「あぁ、トカレフだけどな。…もし、私がこうしたイベントで狙われたりしたとき、己が身を守れるように、こうして公式のドレスを着用するときは、取り出しやすいものにしているんだ。」
「・・・」
アスランは押し黙る。
カガリが銃を仕舞いがてら、上目遣いに彼を見やれば、どうにも「不快」な表情になっている。
「その必要はないだろう?」
どこぞの教師の様に、諭す言い方の説教は彼の不機嫌さの証拠だ。「なんで?」と聞けば、アスランはブツブツと小言の様に言う。
「君の安全は俺が守る。だからこうしていつも傍にいる。それでも銃が必要なんて、俺は君の助けに何もなっていない、ということじゃないか。」
だがカガリはクスリと笑うと、アスランの両頬を手でぴしゃりと挟んで、自分の方に視線を向けさせた。
「だったら聞くが、もし私が遊説をしている目の前に小さな子供がいる。そこにテロリストが襲い掛かってくる。その時お前は私を助けるか?それとも非力な子供を助けるか?どっちだ?」
「え!?・・・」
即答できない。目の前には大事な人、でも直ぐ傍に幼い子供。
何方を助けるべきかは一秒にも満たない判断が必要だ。0.数秒遅れただけで、どちらも助けられない。
カガリは公私ともに大事な人だ。だが、幼い命もその子の家族にとって命に代えがたい大事なものだ。
「・・・」
こうして悩んでいるだけで、カガリから見たら「判断力の無い、情けない男」と思われるだろうか。
返答に悩むアスランに、冷たい視線を落としてさっさと先に進んでしまうのではないか。
そう思っていたら―――
「それが私の知っている『アスラン・ザラ』だ。」
カガリがもう一度両頬をぴしゃりと叩いた。
「カガリ!?」
「お前は優しい人だ。私を救えば、助けられなかった子供のことを一生悔いる。無論その逆もしかりだ。お前は命を前にして、どちらに価値があるかなんて、選べない誠実な人間だ。だから―――」
カガリはぴょんと一歩彼から離れると、クルリと回って笑顔を向けた。
「だからお前が心置きなく目の前の子供を助けられるように、私は自分の身は自分で守る用意をする。こうすればお前があとで苦悩せずに済むだろう?」
「・・・」
まただ。なぜ彼女はこんなに自分の心の奥底を読み解いてくれるのだろう。でも、それでは自分は彼女の役に立っているのだろうか。
「でも、それだと、俺は君を守れてはいない・・・」
「いいや、お前はいつも私を守ってくれているぞ。」
「え?」
「こうして、つたないながらも国の代表をさせてもらって・・・中には私に対し、不満や不信を抱いて、それを煽り立ててくれる輩もいる。そうすると私も自信が揺らいで、どんどん落ち込んでいくんだ。でも―――」
カガリはアスランを見上げる。
「お前が傍にいてくれるだけで、私の心が癒されるんだ。お前が「頑張れ」って見守ってくれているだけで、私はいつももう一度立ち上がれる。私の心はお前に守られているんだ。だから―――」
そうして再びカガリが一歩、アスランの目の前に進み出でて、耳元にそっと囁く。
「これからも、私の心を、守ってくれ・・・」
(数時間後…)
「キラ!」
「!?どうしたの、アスラン。」
「一緒に俺も作るぞ!カガリのための料理を!!」
「え!?」
↑・・・で、これに至る。(終)
***
はい、昨日ついにガンカフェ秋葉、改めガンダムカフェTOKYO BRAND COREの詳細が発表されましたね。
元々種のコースメニューがあることは知っていたんですが、描きおろしのカットがまた登場しました!\(^o^)/ しかも、「初めての料理」だそうでw イタリアンシェフのような姿で、しかも指に絆創膏だらけ(笑) あんなハロみたいな精密機械作っている割には、包丁は持てないのか、アスラン・ザラ。(キラはなんとなく、カリダさんから仕込まれていそう)
しかもちゃんと髪縛って頑張っているようですが、その髪を縛っているのに、ハウメアくっついていないか? 胸元のタイにはオーブマークがついているのがめっちゃ嬉しい(/≧▽≦)/♥
更に、新グッズのクッキー。歴代ガンダムヒーロー&ヒロインがプリントされているものですが、アスカガがちゃんといた!!大体キララクだけで片付けられる(ヲイ)のが普通なところ、ちゃんと二人ともいる!しかもみんなが整列しているのに、二人だけ後ろで何やってんだ!(笑)
もう、ガンカフェ様は、アスカガの神様ですな✨
萌ポイントをホントよくつかんでくださる(*´Д`)ハァハァ
喜び勇んでいく予定ですが、問題は―――コロナ、ですね。
今日も東京は160人超。このまま無事に7月開店と行くのかどうか、非常に危ぶまれます。また、開店しても、高齢者が家にいるかもしたとしては、ちょっと行きにくい。やっぱり落ち着いてからでないと、都内に足踏み入れるの、ちょっと抵抗ありますね。
まだ種のコースは開始時期が何時なのか不明ですが、少しでもコロナが落ち着いてくれることを今は祈るばかりです。(-人-)