うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

冬アニメ最終回④

2019年03月30日 06時03分29秒 | アニメ
暖かくなったと思ったら、急に寒くなったせいか、何だか頭がボヘッとしているかもしたです。風邪ひいたかな・・・
今年度の仕事も終了し、来週からは新学期。かもしたの勤め先の校舎は在校生しかいないので、入学式はないんですが、それでもすぐに健診が始まるので、来週からは準備大変です
なので、帰りが遅くなるのは目に見えているので、今のうちにアニメはチェックする!
『火ノ丸相撲』:ジャンプ連載の漫画原作アニメ化でした。
舞台の大太刀高校は気弱な小関一人きりの相撲部があったが、五條をはじめ不良どもに嫌がらせを受けていた。そんな矢先、小柄な潮火ノ丸が現れる。彼は中学相撲で横綱を張れる実力があり、相撲への情熱も人一倍。小柄な体格に見合わず五條たちをあっという間に退けてしまう。やがて大太刀高校に入学した潮と小関で再開した相撲部に、改心した五條や、レスリング部だったが潮に負けたことで勝つために入部してきた國崎、ひ弱だが強くなることを願う三ツ橋が加入し、新人戦に挑むものの、潮はライバルの久世に負けてしまう。そんな時監督として潮の友人:桐仁が現れ、再起を図ることに。潮は柴木山部屋で稽古をつけてもらい、プロ力士の力を当たらめて思い知る。また名古屋場所の遠征に出げいこさせてもらったことで元横綱駿海の指導をうける。他の部員も力をつけ、インターハイに出場。個人戦で潮は高校チャンピオンの白楼高校:天王寺負けてしまう。体格の小さい潮はプロの新弟子検査は確実に落ちてしまうため、このインターハイで優勝する以外プロになる道はない。部員一丸となって団体戦決勝に持ち込み、大将戦で潮は久世と再戦。これを見事に勝ち、大太刀高校が初優勝を飾る。そして選抜では3位に入った潮はついに念願の柴木山親方の下でプロ力士となる決意をする。高校を途中退学することになった潮を、大太刀高校相撲部員は胸を張って潮と最後の取り組みをし、送り出すのだった―――というストーリーでした。
いいですね~まさに「ジャンプ」王道の「努力・友情・勝利」を実直に行った作品でした。相撲の世界はなかなかスポーツ漫画でもお目にかかれない(あるにはあるけど、野球やサッカーなどメジャースポーツに比べたら少ない)のですが、国技だけあって印象は割と身近。でもプロになるためにこんな過程を踏んでいくことを初めて知りました。かもしたの行った学校には相撲部はどれもなかったんですが、最近「相撲女子」も多いし、人気高いんですよね。
ともかく、体格で勝負がつくほどの世界の中、小柄な潮はそれでも挑み続け、タフな身体に産んでくれた亡き母に感謝し、大太刀高校相撲部員に感謝し、柴木山親方を始め世話になった力士に感謝し、その感謝への恩返しを強さに変えた姿は涙ものでした。どうしても人はいつか感謝を忘れてしまうことがあります。体格でも環境的にも恵まれた久世君は、恵まれすぎて逆に引け目に感じる部分しか目に入らなくなりました。でも彼も潮君の取り組みで、ありがたさに気づけたようでよかったです。「いつも感謝は忘れない」…いつもゆづ君も言っていますが、改めて感謝の気持ちを思い出させてもくれた作品でした。
『ブギーポップは笑わない』:小説作品のアニメ化ですが、以前一度アニメ化されています。そして今期はブギーポップシリーズの「笑わない」「イマジネーター戦編」「歪曲王編」の3つが放送されました。(ちなみにATXではもう一本シリーズを放送したらしいですが、MXでは放送していないので未視聴です)。
「ブギーポップは笑わない」:竹田啓司は、同じ学校の後輩:宮下藤花と付き合っているが、ある日待ち合わせの場所に彼女そっくりの黒マントの人物に出会う。その人は「ブギーポップ」と言い、噂で「若い女の子を美しいままでいさせるために殺す」と言われていた人物だった。その頃、学校を中心に女子生徒たちが怪死を遂げる。ブギーポップの仕業か・・・と思われていたが、実は百合原 美奈子を食ったマコンティアなるものが、女生徒たちを食い殺していたのだった。プギーポップが倒そうとするも、彼女に協力していた早乙女が彼女を庇って死亡する。
「イマジネーター」:では、帰国子女の谷口正樹が偶然出会った女生徒:織機と出会う。彼女に頼まれ「ブギーポップとして悪と戦う役」をすることとなった谷口は、やがてその役に夢中になる。だが織機は統和機構の合成人間:スプーキーEの手先となって、谷口を陥れようとしていたが、本当に彼に好意を抱くようになり、スプーキーの元から逃げようとするも囚われる。そこにブギーポップが現れ彼女を救う。一方スプーキーは飛鳥井仁という予備校で講師のアルバイトをしている国立大学の美大生に殺される。彼は人の心の形をバラの姿で見ることができ、そのバラの欠落している部分によってその人の心に何が欠けているかが分かる。花びらは“華やかさ”、葉なら“優しさ”や“潤い”、根は“自信”などを指す。またそれを直接いじる事で、他者の心理を操作する事もできるものの、効果は一時的なもので完全に心を作り変えるわけではない。彼は死が見えるという水乃星透子と出会い、彼女の意志を継ぐべくイマジネーターとして行動しブギーポップと対峙した。
「歪曲王」:一代で巨万の富を築き、様々な分野に多大な貢献と進歩をもたらした伝説的起業家である寺月恭一郎が、人生の最期に残した異様かつ巨大な塔のような建築物、ムーンテンプル。来場者で満員となったそこで、人々は急に意識をう。夢の中で人々は己の後悔の象徴を歪曲王と名乗る物から見せつけられる。だが、後悔を受け入れた新刻 敬の姿に、己の後悔で苦しんでいた歪曲王こと田中 志郎は負けを認め、ムーンテンプルを開放した。
―――各々ストーリーでした。
・・・以前も一度見たことあったんですが、その時も解釈が難しくて、結局途中で見るのやめちゃった記憶があります。
そして今回は、年を重ねたことで「わかるかな?」と思って見たんです。
―――やっぱりよくわからんかった(T0T)
この作品、一つの主題に一つの主人公、という訳ではなく、敵も味方も皆各ストーリーに色んな役割でもって顔を出すので、初回登場が「誰かの回想シーン」とかだったりするので、多分シリーズを一辺全部読んで、その後読み返すと、時系列だったり影響力が見えてくるタイプかな。
基本は心理と倫理の部分だと思います。簡単に言えば人間の心の奥のゆがみ・・・欲望とか嫉妬とか、負の感情がもっとひねくれた感じが具現化した敵を、ブギーポップが倒す。物理的というより精神面への攻撃ですね。それで改心とはいきませんが、壊れちゃうときもありますけど、概ね他害は防げているので、果たして正義か悪か。まだ宮原さんが何故「ブギーポップになってしまったのか?」とか「統和機構という存在」とか、まだ謎な部分はアニメではやっていないので、また数年後に則編が出たらわかる・・・かな?
『B-PROJECT〜絶頂*エモーション〜』:Bプロシリーズの第2期です。今期はKiLLER KiNGという後輩チームも加わって、14人。所帯が増えて大変なつばさちゃんですが、A&Rの仕事は大分板についてきた模様。ストーリーは各話一人一人をフューチャーした単発解決ストーリーでしたが、この物語の根底にあるのが、つばさをA&Rに抜擢した夜叉丸との確執。彼の妹がつばさの父が作った曲を歌うはずだったにもかかわらず、曲は別の歌手が歌うこととなり、失意の妹は自死。つばさの父に対する恨みを、娘のつばさにぶつける夜叉丸。だが今期、ガンダーラミュージック社長から真相を伝えられる。歌手を変えたのはつばさの父ではなく、タイアップしていたドラマの監督だった。怒りのぶつけ場所がなくなった夜叉丸はその場から一時消える。数か月がたち、Bプロに年末のドームライブの話が舞い込み、一同は期待に湧き上がる。だが、何と会場がダブルブッキングだったことが発覚。相手は夜叉丸プロデュースの音楽グループだった。夜叉丸の報復か?と疑念が沸きつつ、この時期どの会場も抑えられない。ライブは中止か…と思われた矢先、なんと夜叉丸が現れる。彼は人脈を生かし、Bプロの為の会場を抑え、姿を消す。解決したかに見えたが、会場のキャパが狭く、スポンサーが下りていく結果に。見ることのできないファンも多くなるため、何とか解決策を考えるメンバー。そこで出たのが「ライブビューイング」と「電波ジャック」と「新曲発表」。これでスポンサーも戻り、無事ライブが開催された―――というストーリーでした。
男性アイドルユニットの作品は何本もありますし、一話ごと個人をクローズアップする構成なのは同じなのですが、この作品だけ「昼ドラ真っ青w」の展開があって、それが1期目からずっと続いていたので、気になっていました。今期は無事に解決できてよかったです。夜叉丸さんの精いっぱいの謝罪が、見事に花開いてよかったです。やっぱり人間、恨む恨まれるより、信頼の方が良いですよv
そして今はやりの(笑)ライブビューイング。最近イベントで多くなりましたが、見たい人はスクリーンからでも見たいし、ある意味交通費の負担も減るし(地元で見られれば)、なにより同じ時間に一緒に楽しめるんで良いんですよねv
満点のライブで良かった。あとは・・・夜叉丸さんが素直に帰ってきてくれることを祈るばかり♪
『デート・ア・ライブⅢ』:人気ラノベの3期目でした。
謎の生命体・精霊の出現により起こる大災害・空間震を発生させる、「精霊」と呼ばれる存在。彼女らと交渉(デート)して精霊をデレさせ封印する力を持つ主人公:五河 士道と精霊たちの物語ですが、今期の精霊は初登場のセクシー魔女『七罪』。魔女の力で誰にでも変身することができる彼女は、真の姿を士道に見られたと思い込んで、士道への嫌がらせ攻撃を開始。「写真の中の誰かに化けた七罪を見つけられなければ、化けた人を消す」というものだった。最終的に四糸の相棒:よしのんに化けていることが分かったものの、腹いせに精霊たちを子供にしてしまう。実は七罪の姿はナイスバディのお姉さんではなく子供だった。だがそんな七罪が可愛いと認めたみんなのおかげで七罪は心を開き封印される。
そしてもう一人のヒロイン折紙。彼女は両親を殺した精霊を撃とうとしていたが、実は両親を殺した精霊は自分自身だったことを知る。自棄になる折紙を救おうと、士道は狂三に頼んで折紙に何があったかを知るため過去に飛ばしてもらう。そこで見たのは精霊となった折紙が、正体不明の精霊と戦って放った力が両親を殺してしまった現場を見る。折紙を止めようと、もう一度過去に飛んだ士道はそれでも間に合わず、折紙の両親を救ったが自分が撃たれてしまう。そのことで歴史が変わり、折紙は今度は士道の兄(※本人だが、過去に高校生のまま飛んだことで同級生だったとは知らず、兄と思い込む)を殺してしまった後悔に苛まれていた。精霊を見ると深層に押しとどめていた精霊の折紙が出現し、手出しできない十香たちを追い詰める。だが士道が身を挺して折紙に真実を伝え、心の殻を破った折紙はようやく解放されてみんなの元に戻る―――というストーリーでした。
正直ハーレムアニメってあまり好きな方ではないんですが、この作品は主人公の取り合い、というよりみんな仲良く認め合って生活しているので、結構好きですw 士道に寄りかかってばかりではなく、精霊同志で協力し合って、お互いフォローがちゃんとできているし。キャラ皆可愛いですし、何のかんの言って(狂三でさえ)士道に協力的。でも納得いかないことに関しては、ちゃんと意思を告げてくれるので、盲目的に主人公が好き!なのではなく、この世界と仲間皆が好き!と思える子たちばかりなので、ハラハラしつつも最後はホッとさせてくれますv 
最終回は精霊の力を受け止めすぎて暴走した士道を、精霊たちがデレさせる、といういつもと逆パターンでしたが、精霊の皆さんは日ごろの士道の苦労が体感できたようで。なのでもっと労わってあげてくださいw
まだ謎の精霊が見え隠れしていますし、士道たちを利用しようとする怪しい大人たちもいますし。4期あったら見たいですね。
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』:おなじみリメイクヤマトの第2期。オリジナルの『さらば宇宙戦艦ヤマト』をリメイクした作品でした。
イスカンダルへの航海が終わってから3年が経過した、西暦2202年。巨大な白色彗星によって宇宙を進撃する帝星ガトランティスは、女神テレサの力を求めてテレザート星を侵略する。その際、テレサの放ったコスモウェーブが地球へ向かったことを知った大帝ズォーダーは、地球への本格的な侵攻を開始する。
一方、宇宙の彼方から元ヤマト乗組員たちのもとへテレサのメッセージが届く。また、コスモリバースシステムが地球にもたらした「時間断層」という負の遺産の存在を知って地球連邦政府の方針に憤った古代は、テレザートへ向かうべく反逆覚悟で元ヤマト乗組員たちと共にヤマトを無断発進させる。防衛軍による妨害に遭うもガミラスの交渉によって反逆の汚名をそそがれたヤマトは、ガミラスの地球駐在武官クラウス・キーマンを乗組員に加え、テレザートへの航海に再出発する。
第十一番惑星でのガトランティスとの戦闘や、惑星シュトラバーゼでの古代とズォーダーの邂逅、生きていたデスラーとの再戦、白色彗星との接触などを経つつもヤマトはテレザート星に到達し、そこでテレサとの対面を果たす。テレサは、古代アケーリアス文明の遺産たる白色彗星を手に入れたガトランティスが、宇宙のすべての生命を絶とうとしていることを告げる。
その後、太陽系では地球とガトランティスの本格戦闘が開始されるが、白色彗星およびその内部に潜んでいた都市帝国によって地球艦隊は壊走する。太陽系に帰還して都市帝国と相対したヤマトもガトランティスの策略に遭い、都市帝国内部のとある惑星に墜落する。しかし、その惑星はガトランティス発祥の地「ゼムリア」であり、そこでガトランティスとズォーダーの出自、そしてガトランティスを殲滅する安全装置「ゴレム」の存在が明かされる。地球・ガミラス連合艦隊の活動によって都市帝国から脱出したヤマトは修理・応急改装を受け、改めて都市帝国との決戦に臨む。
総員を退艦させ、一人(意識のない雪も共に)都市帝国に攻撃する古代。しかし時間断層とテレサの導きに救われ、戦死と思われた二人と数名の乗員は生きて地球に戻ってきた。―――というストーリーでした。
前作は流石にリアル世代ではなかったので、多分再放送を一桁年齢の時に見た記憶があるのですが、その時はテレサと島さんがいい感じ(笑)だったけれど、テレサは反陽体で直接触れると爆発してしまう存在だったこと。波動砲で白色彗星を撃ったら、都市帝国が中から出てきたこと。都市帝国の地球進行を止めるには内部エネルギーを破壊する作戦に出、時限爆弾を仕掛ける真田さんを庇い、斎藤さんが亡くなる。最終的に古代が全員退艦させ、テレサの持つ反陽体エネルギ―と共に大和で突っ込んで自爆・・・だった気がするんですが、今期は島さんはあまり登場せず(哀) 斎藤さんや土方艦長も散り際がちょっと変更され、テレサが反陽体の設定もなかったので、ちょこっとずつ変わりました。でも一番変わったのは、やはり「女性士官」が非常に多く登場するようになったことですね。『銀河』の艦長も近藤指令の娘だし、山本妹だったり、他の乗組員も女性が増えました。やっぱり30~40年前とジェンダー社会性が全然変わってきている証拠ですね。 オリジナルでは雪はデスラーを庇って撃たれて亡くなった設定だった記憶がありますが、リメイクシリーズは何度撃たれたり落下したりしても生き残る等、雪ちゃんが強くなってるw 
まだ戦後のイメージを引きずっていたオリジナルヤマトとは雰囲気違いますね。「散り際の美しさ」みたいな美学がありましたけど、リメイク平成版は家族のため、愛する人のため、時には我を通すし、生きようとする価値観が強調されていました。でもそれでいいと思ってます。一つのアニメが時代を超えるとこんなに重点が変わるんだ~といい意味で感心しました。「さらば―――」の時と一緒で、クルーがどんどん亡くなっていくのは悲しいですが、何よりアナライザーを失ったときの佐渡先生の涙が忘れられん!以前は「機械の一部」というポジションだったアナライザーが、人格を持った一個体として大事にされているのも、やはり現代版ならではですね。これも愛ですv
『ドメスティックな彼女』:少年漫画原作のアニメ化作品でしたが、読んだことないのでアニメだけでストーリーを追いました。なので多分原作からカットされた部分もありそうですが、あくまでアニメ版のストーリーを追っただけでの感想です。
主人公の藤井夏生は小説好きの高校2年生で、新学期新任の英語教師:橘陽菜が屋上で泣いている姿を見て以降、彼女に思いを寄せていた。そんなある日、友人に誘われた他校生女子との合コンで橘瑠衣と出会い、成り行きで肉体関係を持つ。その後互いの親の再婚により陽菜と瑠衣が姉妹であることを知っただけでなく、2人と義理の兄妹になるという奇妙な生活が始まる。瑠衣はこれを機に夏生や陽菜がいる赤森高校へ転校した。やがて、陽菜が不倫をしていることを知った夏生と瑠衣は、彼女に不倫相手の萩原柊との別れを迫り、陽菜は別れを決意する。その後、不倫相手と別れた陽菜と出かけた夏生は彼女に想いを打ち明けるが、陽菜は「その時は家族を捨てる覚悟が必要」と言い、その時点では断割られてしまう。夏休み前、瑠衣のクラスメートである柏原ももと知り合った夏生は彼女と肉体関係を結ぶ寸前にまで至るが、手首の傷跡から彼女の事情を窺い知り関係を思いとどまる。夏生は部活に入りたいと言い出した瑠衣を案内する過程で文芸部の存在を知り、文芸部に入部する。ももと瑠衣も直後に入部した。そんな中、瑠衣の中に夏生に対する気持ちが目覚め始め、瑠衣が一方的に迫る形で2人はキスをする。 それを見た陽菜が激しく動揺。陽菜も夏生へ想いを抱き始めていたが、二人から逃げるように一人アパートへ引っ越す。後悔の念を抱き続ける夏生と瑠衣だが、夏生は陽菜から意味ありげな合鍵を受け取っていた。2学期が始まると、夏生は不意の事故で足を骨折。瑠衣が家で面倒を見るものの、夏生は瑠衣には「友達の家に行っている」と嘘をつき、陽菜のアパートに足しげく通っていた。そこを瑠衣に発見され、夏生の陽菜への気持ちを聞いた瑠衣は身を引く決心をする。修学旅行で遂に夏生と陽菜は結ばれるが、その時撮られていた写真が教員たちに知られることになり、陽菜は全てを伏せる代わりに別の学校への異動を希望する。誰にも何も言わず一人去っていった陽菜に夏生は悲しみのあまりひきこもる。だが瑠衣や友人たちの励ましを受け、陽菜との思い出を綴った小説をかき上げる。その小説がなんと文芸雑誌の新人賞を獲得。一方瑠衣は自分の夏生への想いを自覚し、姉に遠慮しないと宣言する―――というストーリーでした。
少年誌の割には不道徳一杯の内容で「大丈夫なのか?」と思いつつ見ていましたけど・・・これが現代の恋愛観なのかな。
とにかくこの主人公を挟んだ三角関係が非常に問題。全員問題ありなのですが、まだ軽いのは妹(瑠衣)。身体を使って主人公に近づく辺り不純だったりするんですが、誰にでもではなく、一途に主人公だけに迫っている。ただ、この行動を主人公が「口数の少ない彼女が不器用に好意を寄せている」と全く気付かない。最初の出会いが行き当たりばったりだったので、「誰にでも感情がなくてもそういうことをする子」という認識をされてしまっていたのかもしれませんが、哀れ。
それ以上に問題なのは姉(陽菜)。教師という立場ながら、不倫はするし学校にそれを持ち込んで泣くし、挙句妹が思いを寄せているのを知りながら、主人公が自分に惹かれているのを知っていて受け入れてしまう。とどめは公務中に主人公と寝る(呆)。・・・よく「相談女」というのがいますが(※異性に相談しながら、相談に乗ってくれた異性を篭絡する)、この姉、いわゆる「横取女」と「劇中女」が入り混じっている感じです。「横取女」は読んで字のごとく「他人の持っているものに執着し、奪いたがる」女ですね。物でも人でも名誉でも、人の持ってるものを欲しがる。で、見事に奪った後ここからが問題。奪い取った相手の女がまだそれに執着しているなら続くんですが、相手が興味を失って別のものに行ってしまうと、横取女はもう奪い取った者に興味を示さなくなって簡単に捨てる。物だったらまだしも、人間だと本当に厄介。この姉も不倫(人の夫)相手だったり、妹が思いを寄せていると知りながら主人公に手を出すあたり、潜在的にありそう。不倫相手を諦めきれない、と思いきや、奥さんと別れたと知りつつ主人公に気持ちが傾けば、あっという間に切り捨てる。「劇中女」というのは、自分が悲劇(あるいは幸せ絶頂)のヒロインに身を置きたがる。例えば不倫の渦中で「男を取り合いし、結局失った可愛そうな私・・・」みたいな。何故か問題ある相手(ダメンズ等)とかそういうのに溺れるタイプ。これも周囲が巻き込まれると非常に厄介。そういう自分しか見えないので、姉が不倫で周囲に迷惑をかけ、マスターに「いい大人なんだから、もうちょっと考えなさい」と諭されても「子供でいいもん!」と膨れる。あるいは主人公が姉と結ばれ、失恋の痛手から姉と話せなかった妹が、気持ちを切り替えようと姉に話しかけると「瑠衣に無視されて辛かったよ~~!」と、これもまた自分の気持ちしか見ず傷ついた妹の心を見ていない。主人公との別れでも、「彼を想いやって…」みたいに美化してますが、仮にも大人なら、「ちゃんと認められる年齢になるまで、公私混同せずに付き合おう」と言えるはず。彼が傷つくと思うなら、猶更彼の成長を大事にしてやらなきゃいけない。その上でちゃんと付き合えばいいのに・・・。欲求に素直で自制が利かないのが、恋愛や若さと言われればそれまでなんですが、「好き」な思いがあれば突き進んじゃっていい!というのは道理ではないですね。小説家の山崎洋子さんが「ガーターベルトを履いて異性にアピールする女より、白いエプロンを付けて微笑んでいる女の方がよほど魔性を秘めている」って言っていましたけど、これ見て「あ、言い得て妙」と思いましたよ。
でもこの中で一番問題なのは主人公。一見純粋に姉の事だけを想っているように見えるけど、妹が迫れば気持ちはなくともあっさりとつまみ食いする。「据え膳喰わぬは~」と言いますけど、姉のことが純粋に好きなら、「俺は姉のことが好き」とちゃんと言って迫ってくる妹を止めればいい。キスされても「こういうことは困る」と言えばいい。だけど言わない。美味しいところはしっかり貰う。本当に純愛ならそうするし、姉に対し「俺も覚悟を決めたから!(※前述の陽菜の「家族を裏切ることになる」を受けて)」と決めたなら、2回も「友人の家に行っている」なんて嘘つかない。結局覚悟どころか「騙せるなら騙して美味しく事なきを続ける」ことを手放さない。男は「名前を付けて保存」女は「上書き保存」とは言いますが、典型的ですね。この男、妹とこの先結ばれることがあっても、姉が戻ってきたら、またヒョイヒョイ姉のところに行きそうだし。「小説家になりたい」と言いながら、妹の気持ちを察しようとせず、言葉の行間も読めないやつが小説家になれるのか??ともかく「妹ちゃん。この男はやめて、次行こうぜ!」  数日前の『3D彼女』の時も呟きましたが、筒井君みたいに、必死に相手の気持ちを考えようとする人の方がよほど誠実です。
「え?迫る妹の気持ちを拒否したら、傷つけるんじゃないかと可哀想だから、受け入れた・・・?―――これぞ浮気する旦那の上等文句ですね。」
あ、でも最後に最も罪深いと言えば、この主人公たちの両親かな。普通再婚するにしても、思春期の多感な異性の子供がいたら、せめて子供たちが大学生だったり、ある程度責任が取れる年齢になるまで再婚を待つのがリアルです。思春期に両親が再婚、なんてそれだけで親の「性的な部分」を意識させられるのにショックを受けやすい時期なのに、異性の兄弟ができたらもっと警戒します。間違いを起こさないためにも再婚の時期を延ばすか、もうちょい同居は避けるべきでした。
―――とまぁ、ネガティブな感想ばかり書きましたが、実際こういう再婚やそれに伴うトラブルを仕事で受けたことがあるので、終始見ながら反目していました(だったら見なきゃいいじゃんか!なんですが、最後まで見ないと、もしかしたらあるいは・・・と感想が変わることもあるので)w 
原作はまだ続いていますし、この泥沼の中からそれぞれが成長するのだと信じてやみません。全員に幸あらんことを。
『魔法少女特殊戦あすか』:こちらも少年誌連載の漫画原作アニメ化作品でした。
人間界が異世界 地冥界の侵攻に遭い、別の異世界 精霊界各国の軍事同盟である精霊環境条約機構の軍事支援を受けて誕生した魔法少女達の活躍により、地冥界を撃退した大戦 ディストニア戦争から3年が経っていた。ディストニア戦争を生き残った魔法少女 伝説の五人「マジカル・ファイブ」の面々もそういう状況とは無縁では居られず、自国の軍隊に所属するなどしている。
主人公の高校生:大鳥居あすかはディスアスとの戦いに精神的に疲弊し、戦後は引退状態となっていた。しかし、高校の友人:羽田紗綾子が目の前でテロリストの襲撃に巻き込まれ、否応なしに魔法少女として戦うことになる。戦いの後も魔法少女として戦うことに消極的だったあすかだが、ディストニアと結び付いたテロ組織 バベル旅団の暗躍により、同じマジカル・ファイブである夢源くるみや高校の友人 牧野希美ら身近な人間が巻き込まれるようになり、義父 飯塚に誘われていた陸上自衛隊特殊作戦群の魔法少女特殊戦開発部隊 M班への参加を決意する。
その後、自衛隊那覇駐屯地にて、人間界と精霊環境条約機構との間で異世界貿易会議、第六回・WTO二世界間多角的貿易会議が那覇で開催されることになる。あすかとくるみは学校の臨海学校の名目で沖縄に日本側の警備要員として派遣され、そこでアメリカ側の警備要員である米軍:ミア・サイラス、国連魔術安保理監視団オブザーバーとして派遣されたロシア軍:タマラ・ヴォルコワの二人のマジカル・ファイブと再会する。
一方、バベル旅団はこの会議を狙って暗躍し、その過程で現地那覇で新しい魔法少女として与那嶺ちさとを招き入れていた。精霊環境条約機構側の中心国家メリピコのタビラ将軍が人間界に到着したタイミングでブリッジへの直接攻撃と那覇市内への陽動攻撃を仕掛け、警備側のマジカル・ファイブの分断が図られる。
ブリッジの機能停止まで行われタビラ将軍の精霊界への避難が阻止されたため、襲撃の目的をタビラ将軍と判断した人間側は、多大な犠牲を出したものの辛うじてタビラ将軍を死守したのだった―――というストーリーでした。
まどマギ、育成計画、あすか、etc・・・
最近の魔法少女はバイオレンスでないといけないんでしょうか?Σ( ̄口 ̄|||)
いや、まどマギあたりから、残酷な描写が出ておりましたが、今回の魔法少女は超のつくバイオレンスでしたよ。だって腕は吹っ飛ぶし、頭喰われるし(あ、マミさんもだった)、挙句敵も味方も悶絶するほどの拷問・・・ しかも人格を崩壊させるようなお子様の眼には絶対触れさせたくない代物でした。
一応、可愛い衣装に、魔法少女を統括する精霊界の将軍、とかおつきのペット、とか魔法少女らしいアイテムは出ているのに、それらが全く印象に残らないくらい戦いがワイルドすぎて、普通に軍事戦争もの、と言ったほうが過言ではなさそうな気が。
「タンバリンをシャンシャンして お花のエネルギーを集め、悪い人たちの心を綺麗にするような私の理想の魔女っ娘は一体どこへ(ノД`)・゜・。 やはり日曜朝7時、とかでないとよい子の魔女っ娘さんたちは活躍してくれないのだろうか。よい子は早起きだもんね。こんな深夜にテレビなんて見てません!
にしても、魔法少女って、割とみんな最初は希望を持って活躍する子が多い中、絶望と喪失感から始まった魔法少女はいないんじゃなかろうか。なので寧ろ話がバイオレンス過ぎたので、主人公のあすかが少しずつ再び始まった戦いの中で、希望を見出せるようになったのは救いですね。どうかこれ以上、彼女たちが壊れないように、助けてあげて欲しいです。