亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

放下僧 (謡曲教室が始まる)

2021-12-13 | 写謡
コロナ感染者も少なくなり、今月から謡曲教室が再開される。
前年は一回だけで、コロナ感染者が再び増えてきたので「放下僧」が途中で終わった。それで、再び「放下僧」から始めることになった。
下野國に住む牧野左衛某が相模國の住人利根信俊と口争いになり討たれた。
その子小次郎は仇討ちしたくても敵は大勢いで一人ではとてもかなわぬので、出家した兄を誘った。坊主になっていた兄はなかなか首を縦には振らない。

ようやく兄を説得した弟小次郎は兄と共に放下(坊主に化ける)となって敵討ちに出かける。
僧の姿に騙された利根の信俊は討たれて死ぬ。


放下(ほうか) 中世から近世に行われた巷間芸能の一つ。手品や曲芸を演じ小切子を操り、小歌を歌い八桴(やつばち)を打ちなどした。その演者を放下師または単に放下ともいい僧形のものが多かったので放下僧とも呼んだ。
會下 禅宗などで,師僧の門下に集まって修行する僧の総称。
尾上 (「峰(お)の上」の意)山の峯つづきの高所。
禅法 禅定(ぜんじょう)による修行法。特に、禅宗の法門。
神垣 神社の垣根。
時雨 秋の末から冬の初め頃に、降ったりやんだりする雨。
三昧 心が統一され、安定した状態。一つのことに心が専注された状態。
有無 一切を有と見、あるいは無と見る説。有法と無法。
孝行 子が親を敬い、親によく尽くす行い。
親の仇をとっても結局自分たちも死ぬのである。
それでもせねばならぬのが敵討ち。怖い時代だった。

こわーい話

いつもの散歩道の大きな木にホットケさまがぶら下がっていた。
下の枝ではなく、上の枝。下から5メートルはあるだろう。
最初に見つけたのは今年85歳の老婦人だった。
その前に、男衆が3人歩いていたが誰も気付かなかった。
山から下りて来て初めて気が付いた。
目立たない服装をしていたので、気付かなかったのだろう。
生れて始めてみた、首つり。どんな悩みがあったのだろう。
それにしてもどうしてこんな高い所に上ったのだろう。
おばあちゃんは毎晩を見るそうだ。
今年の全国の自殺者は約2万になる。1日に全国で5、60人は自殺している勘定になる。
新聞に載っているのはほんの一部だけ、長生きすると1度はお目にかかるかもしれない。
ジーっとこちらを睨んでいたとしたら~。どうする。


コメント
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