亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

2021-07-21 | 写謡
良く晴れた朝は気持ちがいい。向こうに何かいるようだ。

謡曲は何度読んでもその意味がよく分からない。
ネットで調べると「旅の僧が摂津国蘆屋の里で宿を求めたが断られ、仕方なく幽霊が出るという御堂で一夜を明かす。」とある。わりと簡単な説明だが、本文ではそうは書いてない。読んでいると頭がおかしくなりそう。
難波潟とは大阪当たりのことで、昔は海がずっと内陸入り込んでいたらしい。今の大阪は後の世で埋め立てられた土地らしい。今は陸地で昔は海だったという土地は日本には結構ある。うつほ舟とは大木の中をくり抜いた丸木舟のことらしい。この中に鵺の死骸が乗せられ大阪湾に浮かべられた。
昔、天皇が重い病気にかかり臥せっていた。
夜な夜なに御殿(ごてん)の上に黒い雲がかかり、この中に悪魔がいると睨んで弓の名手である源頼政に撃ち落とすように命じた。
さて、いくら名人だといっても高い雲の中に隠れている悪霊に届くほどの使い手がいるのだろうか。頼政は二本の矢を用意していた。一本は悪霊を撃ち落とすため、もう一本はもし打ち損じたら自分を推挙した人を射殺すためだった。幸いうまく命中したので人を殺めずに済んだが、もし撃ち落とせなかったら推挙した人の命がない。恐ろしい、下手に人を推薦できない。
御悩(ごのう)とは(おんなやみ)とも読み貴人が病気で苦しむことを指す。
撃ち落とした悪魔に火を近づけて見れば、頭は猿、尾は蛇、手足は虎で鳴き声は鵺(ぬえ)の様だった。鵺の声とはどんな声だろう。辞書ではトラツグミと載っている。さて、トラツグミとは。辞書では夜「ひいい、ひよお」と鳴くと書いてある。渡り鳥らしい。それで天皇の御病気は治ったのだろうか。
 
僧は約束通り供養をし、化け物はうつほ舟(空舟)に乗せられ淀川に流された。
能は難しくて分かりにくい。そこで、途中で間狂言というのがあって、狂言師が出て来て、ある程度物語の内容を説明してくれる。
謡本には物凄く難しいセリフが出てくる。FM能楽堂を聞いていると、実に味わいのある表現をしているが、物語の内容が理解できないとうまく謡いこなせない。文字の横にいろんな符号が出ているが洋楽と違ってわかりにくい。
この頃暑い日が続く。まだ、7月。これからもっともっと暑くなる。コウちゃんの散歩しようと思ってもコウちゃん🐕が可愛そうと妻は出してくれない。散歩は当分お預けになりそうだ。オリンピックは大丈夫だろうか。この頃またもやコロナ感染者が増えてきた。せめて、オリンピックの間だけでもおとなしくしていてくれないかな。
コメント
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