竹焼け
竹の葉っぱが真っ赤です。
まるで火事に合った竹のようです。
タケノコシーズンも終わりました。
今竹林へ行くと、桜の花が取っていくようにひらひらと竹の葉っぱが落ちていく風景が見られます。“竹が丸裸になる。”いえいえそんなこと有りません。
竹は子を産むと同時に葉っぱが入れ替わっているのです。
竹には雄と雌があって、タケノコが伸びてきて最初に出てくる枝が1つだと雄、二股になっていると雌。何ていやらしいことを想像させる説があるが、私はそうは思いません。
竹の葉っぱ真っ赤になって落ちる竹の周りには多くのタケノコが出ます。
子どもを産まない竹は葉っぱが赤くならず、何時までも真っ青(本当は緑色だが日本人はそう言う)。竹に雄雌があるとしたら、葉っぱを落とす竹は雌、落とさない竹は雄というべきでしょう。イチョウの木でギンナンのなる木は雌、ならない木は雄というのと同じ。
タケノコは放って置くとこんなになります。
何もせず来年になると竹林はジャングルと化します。
今日は朝早くから竹林へ出かけ、伸びたタケノコを片っ端から撫で斬りです。もう12日間も雨が降っていません。落ちた竹の葉っぱは乾燥していてサラサラしていてビー玉の上を歩いているようです。
勾配のあるところは、恐くて歩けません。一歩一歩安全を確かめながら渡って行きます。足の裏の一部分しか地に着かず、少しでも足の位置がずれれば確実に谷底です。まるでロッククライミング、いやそれより恐い思いです。気が遠くなっていくような気がします。今日は乾燥注意報が出ているのかバカに喉が渇く、水分補給にもこんな状態ではままなりません。血液が濃くなって血管が詰まったら何としよう。死ぬような思いをしながら何とか昼過ぎには終わった。
もう来年まで行かなくて良い。中々そうは行きません。少なくても10日に一度は行かないと、大変な事になります。
山は枝打ちするというのは知っていますが、やはり竹林も手入れが必要なのですね。
特に竹の子が生えるところは大事にしてやらなくてはいけない。それは桃やみかんやぶどうと同じで、結実までの苦労は何にでもあるのだと分かりました。
毎年、自然に生えてくれたら楽でしょうにね。