
国々より巻絹を収めよとの宣旨により、さる都より巻絹を三熊野に収めに行く途中通りかかった天神の宮で綺麗な梅が目に留まって、歌を詠んだ。其の為遅れてしまった男は神官の怒りにあい縛られてしまった。そのことを哀れんだ神は巫女に乗り移ってその訳を神官に説明した。神官が納得しないので、その時詠んだ歌を男に歌わせた。やっと理解できた神官は巫女に乗り移った神に舞を舞わせた。
神は直接人間の前にその姿を見せることが出来ないので巫女の身体を借りるという場面がよくある。
能が上演されるには順番がある。1番は神様物、2番は男物、3番は女物、4番は狂女などその他の物、5番は鬼。と教わった。だが、現在では必ずしも決まっていない。せわしない時代の今ではそんなことを気にしていないようだ。でも、謡本では巻頭に必ず書いてある。巻絹は「4番目、略脇能」と。略脇能とは上演の順番に関係なくどこでも上演できる出し物だそうだ。女というと軽く見られているようで、生意気なことを言うとこの世界では気違い扱いにされているようだ。能はあくまで男の芸能で女は安くみられているようだ。

これは仕舞でよく舞われるところでさんざん練習させられた。
仕舞では舞手が最初の一節だけを謡い、その後の地の部分を後ろに並んだ地方がうたう。
ところがここでは舞手が何回も歌う場面がありちょっと大変な仕舞だ。
やたらと仏さまが登場して、能と仏教は深い関係があるのだなと思う。
結構仏教の勉強をさせられる。


桔梗は秋の七草と言うらしいが、なんで夏に咲いているのだろう。

久しぶりに犬の散歩をした。何もしなくなったが、未だに人を警戒していて、機嫌が悪いと噛みついてくる。仲良くするといいことがいっぱいあるのになと思うが・・・。