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亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

震災復興支援能

2011-05-04 | アート・文化

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               金沢城石垣ライトアップ

石川県立能楽堂で「震災復興支援能」が催行された。

入口には紋付袴の能楽師達が10人ばかり募金箱を持って「ご協力お願いします。」

無視して通り過ぎるような雰囲気ではなかった。

野口英世さんにお出ましをお願いした。

狂言「水掛聟」

日照り続きで田に水がない。隣り合わせの聟と舅の田で、2人の間に水争いが始まり、口論から組み合いとなる。妻(舅の娘)が間に入るが、結局夫婦で舅を打ち倒し、連れだって帰って行く。舅は「ヘェ、よいわ。おのれら両人、来年から呼ばぬぞよ。」とさびしく留める。

その昔、手取り川から分水した七か用水、我がに届かぬ内に事業者が亡くなった為、私たちは恩恵に与かれず谷間の僅かな伏流水にたよらざる終えなかった。その為に田に水を入れる時期には引水の為、大変苦労したものだ。


かっての美田、今はすっかり宅地になっており、水争いは懐かしい思い出話となった。

能 「鵜飼」

安房の清澄寺の僧侶は一人の従者を連れて甲斐の国行脚の路すがら、石和川のほとりに辿り着いた。

日が暮れたので辻堂で一夜を明かすことにした。と、ここに以前で会ったことのある鵜使いの亡霊が現れる。

鵜使いは、自分が禁漁区で漁を続けているところを村人に見つかってしまい、箕ので体を巻かれ川底に沈められた事を話す。僧は哀れに思い、川瀬の石を拾い上げてこれに法華経の誦文を一石に一字づつ書いて川に沈め,懇ろに鵜使いの跡を弔うていると・・・・

「拍手をしないでください。その代りにそーと音を立てずに手を合わせてお祈りして下さい。」

始まる前にお願いされているにかかわらずパラパラと拍手をする人がいた。

私は1円の報酬もないのに一生懸命演じてくださっている出場者の能楽師の皆さんに感謝し、手を合わして有難うございますと、心の中で称えた。

コメント (2)
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