“口に中から、半分の噛みかけている藁屑が出てきたりした” 小林多喜二著「蟹工船」より。
昔は、藁で筵を編みました、縄を綯いました、こもを編みました、蓑にもなりました。
これらの物を作る為に、藁をすぐって出てきたすべを藁布団にしました。
捨てるところがありません。藁は貴重な資源でした。
昔、畳屋さんがわざわざ農家の庭先まで藁を買付けに来たことを覚えています。
コンバインが普及して来て畳の床にする藁が足りなくなって最近は台湾から圧縮された藁の塊を輸入して使っているが、やはり日本のものがいいと言っていました。
その畳も、最近はフローリングに押されてさっぱりらしい。
今はその藁も厄介物で、無造作に田に放置されている。
燃やされることもある。
これでいいのだろうか…
勿体無いね。