昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

とっちゃんの宵山 ⑭

2016年10月24日 | 日記
とっちゃんに案内された“松の湯”は、販売所から数百m東、北山通りから2~30m北へ上がった所にあった。まだ農地が多く、銭湯を営むには不向きな一角にも見えたが、次々と建築されるアパートの住人にとっては貴重な存在だとも推察された。 僕たち3人は、“松の湯”の前でとっちゃんを待った。“おっさん”にいよいよ会えることに、気分は高揚し . . . 本文を読む