昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

とっちゃんの宵山 ⑬

2016年10月11日 | 日記
翌日、販売所の朝はがらりと一変した。山下君が帰ってくるまではお菓子が出てこないこともあって、まずはとっちゃんの独演会。 話題の中心は山下君。自衛隊という言葉には多少馴染みはあっても、山下君から出てきた言葉の多くは、とっちゃんにとっては初めて遭遇するものだったらしく、まずは僕への質問から始まった。 「しかし、なんやあれ?グリグリ~~~、ほれ!ほれ!あれや。シ、シ、シ‥‥」 「新宿?資本論?」 . . . 本文を読む