珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

脅しの効果

2020-06-18 | 思うこと
私がSをやめるきっかけとなったのは、読みもしない新聞を一人が3部も4部もとっている人がいると知ったことだった。
「ノルマ」というのか「目標」と呼ぶのかも知らないし、それ以前にそういうものがあることも知らなかった私は仰天した。

信頼していた地区婦人部長が5部とっていると知って開いた口がふさがらなかった。
その人は夫も子供二人も未入会で、新聞なんて自分以外読むわけがなかった。

驚いたことにそんなものは新聞だけではなかった。
行きもしないイベントのチケットとか、読みもしない本やビデオを買うとか、ありとあらゆることが「目標」とか「集計」とか「報告」という名のもとに管理されていた。
そして何より多くが、そんなことはとっくのとうに知っていたのに(知らなかったのは私くらいだった)、
おかしいと思っていたのに、空気に従って何も言わなかったのである。

私が呆気にとられて、なぜそんな無駄で苦痛なことををするかと尋ねたら
「いや、無駄にはしていない。本もビデオもちゃんと活用している」とムキになって言い返してきた。

でも本心では、そんなことはおかしいと思っているし、したくないのである。
読まない新聞を5部も買ってお金を払うなんて誰がしたいだろうか?

それでいて、おかしいことほど一生懸命に正当化するのである。

今思うと、怖かったんだろうね。
「こうしなさい。さもなくば…」と脅せば人は簡単に信じる。
コロナ問題も「医療崩壊」とか「殺人ウイルス」とか物騒な話ほど、確実に信じられた。
そして人は怖がると何でもする。
本当に「何でも」するんだなあと改めて思った。

新聞5部くらい可愛いもんだったわ……
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1 コメント

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Unknown ()
2020-06-18 21:42:27
蒸し暑い夏日に一人公園でマスク。
それで安心する。
でも怖いから大マジメなんでしょうね。
「新聞を5部もとってるから守られるわ」と同じなんでしょうかね。
イジワルでもイヤミでもなく、私にはまったく同じに思える。

根拠より、空気とかイメージなんでしょうかね?
数字やデータや理屈なんて「怖い」の前には無力なんだとしみじみ。
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