珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

取り調べ室にて

2018-09-30 | 日記
経験しなくて済むなら、それに越したことはないけれど、私は娘が通り魔事件に遭ったせいで、
警察に呼ばれて取調室で事情聴取される\(;゚∇゚)/
という、あまりない体験をした。

実際の本人の事情聴取は、小学生といえど親とは離されて女性警察官と専門のサポートがついて行われる。
で、私は何を?というと、保護者が見た「警察から連絡を受けて現場に行って、それから目にしことや感想を述べよ」というわけである。
机に向き合って座った担当者が話を聞き取りながら、それをパソコンで文章にまとめていく。

「思いつくことからでいいのでどんどん話してください。私まとめて書いていきますから」

正直、何年もほぼほぼ仕事なみに書いている私は、ああそれなら直接私が書きましょうか?と思わなくもなかったが、当然おとなしく従った。
文章にするなら、思いつくことからというより、ちゃんと時系列で話しますよ。
このおっさん、私の言うことどこまで忠実にわかりやすく書けるんだろうか?と思いながら。

しかし、完成して聞かされた文章は私には不満だった。
実は当日、鑑識が別件で忙しかったらしく、娘が救急搬送されてから、彼らが病院に着くまでに相当に待たされた。
犯人に抵抗して爪でひっかいた痕跡を見るなどのためにDNA鑑定が必要と言われ、医者は鑑識がくるまで、指一本娘に触れてはいけなかった。
そのため傷の手当が大幅に遅れたことについて、私は時間を割いて不満を話したのに、身内の不都合はきれいに書かないのである。

「これでいいですか?」と最終的に聞かされた文章を、私が幾つか言葉の直しをお願いして、担当はおそらく「うっせーオバハンやな」と思いつつそれは完成した。

その後、娘の事情聴取の全文も聞いたが、それはすごく上手だった。
言葉選びも的確で無駄がなかった。
こんな時まで上手いだの下手だの不謹慎な話だけど、私は文章で事実が盛ったり飾られたり捻じ曲げられることなく、ありのままに書かれるかについては、やはり気になってしまうのである。
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