娘との会話１５

娘の試験勉強に付き合った。
一人でやっても集中できない、横にいると緊張感が出てよいと珍しいことを言うので、ただ横にいた。

さっぱりわからないという理科のテキストを読みながら
「『上半分を切り取った封筒に鉄分を入れて温度を計り、そこに活性炭を入れた』
なんで入れるの？ママが封筒にそんなもの入れてるの見たことない」
「そりゃママはないけど…(￣∇￣;)」

「木星をガスバーナーで加熱したらどうなるでしょう？」
「それ木星じゃなくて木炭じゃ…(￣∇￣;)」

美術は名画の「最後の晩餐」について問題が出るそうだ。
「わけあってママはこの絵、しょっちゅう見てるわ」
でも裏切ったとされるユダがこの中の誰で、視線と手の動きで心理描写が描かれているとは知らなかった。

彼女はレオナルド・ダ・ヴィンチは顔を見た感じ死んだ人と思っていたが、イエス・キリストはまだ生きていると思っていたそうである。
「じゃあ、キリスト今何してんの？」
「何って、日夜教会に行ったりとか…」

試験はいい。
君は君のままでいてほしいわ(￣人￣)
母より。