快風丸

俺の船に乗らないか。

写真家 石元泰博

2012-10-10 23:36:36 | Weblog

 名前すら存じませんでした。

日本を代表する写真家の一人だそうです。

春日井市でしたので、自転車で10分。

 このポスターに魅かれました。

音楽でも、絵画でも、コントラストのはっきりしたものが好きだということを再自覚させてくれました。

最近は、つとめて、あいまいなもの、複雑なもの、やわらかいものを味わうように心がけておりますが、

やはり、このような、シンプルで、はっきりしたものに出会うと、心が躍るのです。

モノクロならではの表現。潔くも美しい。静かで、温度は低い。

 この写真家の代表作、「桂離宮」の展示もありました。全てが直線で構成された画面は見ていて、

わくわくするような、新しい不思議に出会ったような気がして、なんとも良い気分になりました。

 「伊勢神宮」は、対照的に丸い形が印象的で、このような日本を代表するような歴史的建造物で

遊んでいるかのような、なんとも愉快でおおらかな気持ちにさせて頂きました。

  


人間失格

2012-10-08 21:35:02 | Weblog

 古屋兎丸。

 太宰治の人間失格のマンガ版。

こう言ってしまうと、とても退屈なものを想像させてしまうだろう。

しかし、この古屋兎丸という人の才能は、きっと誰の想像をも軽々と超えてしまうのです。

 あえて、内容には触れないでおこうと思います。

かなり踏み込んだ性表現がありますが、全くポルノの感じはしません。

 学生のころ、太宰治の人間失格を読んだ。内容は、うっすらとしか覚えていないが、感覚的に

覚えている絶望感とか、人の心の闇の深さとかが符号した。


 古屋兎丸、デビューは「ガロ」らしい。最後の世代なのだそう。


 自分が学生のころのことを思い出した。

大学1年のときに、仲の良かった友人が、「マンガ家になる」と言い、大学をやめて上京した。

青林堂の研究生となり、「ガロ」でデビューを飾った。その作品目当てで「ガロ」を読み始めた。

 そもそも、あまりマンガは読まなかったが「ガロ」は面白かった。少年ジャンプとか少年誌が大衆文学

だとすると、「ガロ」は純文学に相当すると言われていた。えげつないほど残酷な暴力描写のものがあったり、

ただ、天真爛漫なギャグ漫画もあった。自殺志願少女の心象風景、猫を主人公にした詩のような作品、どれも

それまで知っていたマンガとは似て非なるものだった。

 今、思えば、作家の才能とその作品に対して、誰も制約や制限を加えなかったのだろう。そこをして「純文学」

と評価されていたのだろうと思う。

 

  古屋兎丸の人間失格、マンガってこんな表現ができるのかと驚いた。大人の鑑賞に堪えるマンガ。

あのころ「ガロ」と同じ匂いがした。

マンガを文化というのなら、こういう上質なのも、是非、海外に輸出して欲しいと思うのです。

 


古屋兎丸

2012-10-08 21:03:17 | Weblog

 なんともこの名前が気になった。

古屋兎丸(ふるや うさまる)。

ヴィレッジヴァンガードが推しているようなのだが、どうしてもあの袋に印刷してある

マンガの雰囲気は、なんというかエキセントリックな感じ、ブッ飛んでそうで、ナウなヤング向けな

感じで、ついて行けそうにない感じ。

しかし、それにしても名前が気になる。

 たまたま、GEOで発見。コミックレンタル、一週間で40円、安い。

2006年の作品で、東京を直下型大地震が起こった想定のストーリー。

それ自体が、今やもう、想像の世界ではない。とりあえず、一巻だけ借りる。

 まず、絵がうまい。美大で絵を勉強したらしい。納得。

そして、その、今や陳腐とも言えるストーリー設定でさえ、引き込まれてしまう、展開の妙。

各章の密度が均一である。連載モノって、冗長な回があったり、やたらしつこいほどの濃さの

回があったりするイメージだが、そういうムラが無いので、テンションが持続するし、感情移入しやすい。

2~5巻も借りてイッキ読み。

 そして、あとがきを読んでみると、入念に取材したこと、専門の先生にしつこく質問したこと、

物語の設定に沿って、実際にお台場から早稲田まで、何度も歩いたこと。

 ヴィレッジヴァンガードの袋のイメージから急転した。マンガ家として、力があり、とても誠意のある人

のようだ。意外と年齢も近い。

 連載ものでも、最初にプロットを全部作ってから、書き始めるのだそうだ。だから、章によるバラ

つきが無いのだろう。

 他も読みたくなった。

 


MARTIN

2012-10-06 18:15:19 | Weblog

 意外なほど良く鳴る。

さすがマーチン。

こういうコンパクトなのがずっと欲しかった。

滝川クリステルさんが、ギターが趣味で、アコースティックギターをいろんなところに持っていくのだそう。

 それを聞いて、持ち運びやすいのが欲しくなった。

普通サイズのギターを作った余り材で作ってるらしい。

ちとネックが太くて、弾きづらい。

しかし、このギターの魅力である携帯性をスポイルするものではない。

 座って弾く時もストラップが必要なので、ギブソンの革製をネットでお値打ちに購入。

肩になじむ感じで良い。

 

 ヤフーオークションで2万円ほど。

アルコールで拭きあげた。

ヘッドロゴは、金属の切り抜きの貼りつけ。一生懸命拭いていて、指に刺さって血が。

気を付けて下さい。

 ゲージはエクストラライト指定。これは、ネットで3セット1050円。安い。

独特の安っぽい、ボーンという感じの音がいい雰囲気だ。

いろんなところにもっていこう。