快風丸

俺の船に乗らないか。

村山義光

2015-06-25 00:31:57 | Weblog

 初めて御器所の「なんや」。

ライブもやる居酒屋。

待ちに待った村山義光ライブ。

 

 

 三角地に立つ狭小建築。

しかし、建物自体がアート。

絵になるというよりもすでに絵なのだ。

 一階は食事のみで、2階がライブスペース。

最後列から撮ってこれ。

13人。

ほぼ満席。

詰めればあと3人座れそう。

 村山義光氏は、大阪の知る人ぞ知る超絶技巧ジャズギタリスト。

初の名古屋LIVE。

 もう、あっという間の2時間。

このギター、トラベラーギターという普及品で、チョイキズで35,000円とのこと。

消耗品なので買い替えるからコレに落ち着いたらしい。

低音の3本はフラットワウンドの鉄弦、高音の3本はナイロンとのこと。

 

 ベタベタの低い弦高にして、ビビらないように、フレットと平行に弦を振動させるそう。

フィンガーピッキングで90%は指の腹で、爪は短く切ってあり、時に特殊効果的に

少し弦にさわる程度らしい。ナイロン弦で指の腹でカラッとした音を出せるよう工夫しているとのこと。

 

 高いギターは良い音がするけど、それよりも、「ほとばしる音」を客は聞いているとも。

美人と不細工やけど笑ってるヤツに例えて解説。

汚い字でも面白いこと書いてある方が読みたくなるでしょ、とも。

速く弾き過ぎても速く聞こえない、限界よりも2段階くらい落として、350BPM位が心地よく速いと

感じるスピードとのこと。

 

マルチエフェクター「パンドラ」のアコースティック用を手元で操り、アンプは、

550Wのオーディオ用パワードスピーカー。これがダイナミクスのキモですね。

この出力がないと、大きい音がツブれてしまうとのこと。

 

このようにいろんな技巧の手のうちも全部公開して下さる。

理屈は分かるが、どれ一つもできないであろうことは想像に難くない。

 

 超絶技巧にして、歌うギター。

音楽的感動が全てのモメントにあふれている。

そして、よくしゃべるが、まったく嫌味がなく、例えが豊富で分かりやすい。

 

 13人の客を前にスーパーギタリストが

「こんなにたくさんの人が来て頂けてありがたい」という。

今年、初めてリーダーアルバムCDを作ったとのこと。

ふところが寒いので買わずにおこう、そのうちアマゾンでと思ったが、買った。

というのも発行枚数は、なんと驚きの200枚。

 「売れ行きも好調で180枚ほど売れた」

とは本人の弁。

 

 なんか、その超絶技巧と、知名度や活動形態のアンバランスが、なんとなく本人を見て、

話を聞いていると、違和感がなくなっていく。

とても不思議な感じだった。

 

 ギターとは、音楽とはなんなのか。

常識って覆されるためにあるのだろうと思った。

 

 世界は広い。

今度名古屋に来る予定は無いとのこと。

大阪で月10本程度ライブをされているそうです。

http://murayaman.blog72.fc2.com/

  生は、YOUTUBEの1,000,000,000倍、素晴らしいです。

ギタリストでなくとも、ジャズなんて知らなくても、音楽なんて興味なくても、

新しい知覚の扉が開きます。

 


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