快風丸

俺の船に乗らないか。

大西順子at岡崎

2010-01-14 00:15:02 | Weblog
 このジャズピアニストを知ったのは、友人に借りたCDでした。
知りあって間もないころ、音楽話で意気投合し、お互いにお勧めのCDを貸し合おうとなった。彼女が貸してくれたなかに、大西順子のアルバムがあった。

 とても激しいピアノだった。弾くというより、叩く感じ。輪郭のはっきりした音色。ピアノって、こんな音が出るんだとびっくりした。この激しいピアノが好きになった。

 たしか、2006年ごろだったと記憶している。
いろいろと調べたら、’93にデビューして、日本のジャズ界を席巻して、2000年に引退したとあった。

 そして、2007年に突如復活したと。

 去年の10月に、図書館でチラシを見つけた。岡崎でLIVE、心が躍った。
11年ぶりに出したアルバムを聴きこんだ。



 成人の日、名鉄で、初めて岡崎へ降り立った。
殿橋を渡った。落ち着いたいい感じの街並みと、乙川にかかるこの橋から見る風景はとても心地よかった。ゆったりと広い街並み。

 開場は4:00。2:15にリブラホールに着いた。
新しい、ガラス張りの美しい図書館に付随したホールで、席数250のわりと小ぢんまりした感じである。

 予想に反して、行列がない。ちっちゃなパイプいすに腰掛けたご婦人に声をかけた。
「大西順子さんに並んでますか?」

 僕は、2番目だった。全席自由なのである。だんだんと後ろに並んできたが、予想よりも出足が遅いなと感じた。

 前のご婦人と世間話する。
今日のステージセッティングと一番見やすい席を係員に聞いたと教えてくれた。



開場。前から3列目上手寄りで、ピアニストの右肩から鍵盤を見渡せる、しかも表情が見える絶好の位置をキープする。そろそろと完全に満席となった。

 4:30、ジャストに登場。初めてお目にかかりました。
ドラム、ベースのトリオ。サイドマンも日本の第一人者で人気者らしい。

 CDで聞いたあのタッチが、あの大西さんが数メートルさきで弾いているのだ。
なんという激しさ。”LIVE AT VILLAGEVANGUARD”で聞いたチャールズミンガスの「SO LONG ELIC」、すごい。目の前で本人が演奏しているのだ。素晴らしい。もう言葉なんか追いつかない。

 15分のインターバルをはさんで、2時間。堪能しました。ほんとに良いものを見せていただきました。



 夜の殿橋、心地よい余韻とともに東岡崎駅へ。