快風丸

俺の船に乗らないか。

ナポリターノ

2007-05-22 10:29:23 | Weblog
 ジロ・デ・イタリア、第9ステージ。11:30pm鑑賞開始。
2級山岳を超え、最後は平地でのゴールスプリントとなりそうなコース設定。
177Kmの旅。

 自転車ロードレースTV鑑賞の楽しみの一つに、「旅モノ」の要素がある。
私、旅モノ大好きでして、自転車なので、スピードも速くないし、といって
も平地なら50km/hで巡航するのですが、うつろい行く景色がとても美
しいのです。イタリアはそこここに遺跡みたいのがあったり、古い町並みが
そのままだったり、山も海もとても美しい。街中では、コンビ二も無く、う
るさい色使いのプラスチックの商業看板なんかも無い。美しいのです。

 もひとつの楽しみは、解説者とゲストのトーク。1回の放送がだいたい2
~3時間。LIVEではあるが、レースの途中からなんですね。例えば、第
9ステージだと177km、4時間ほど走り続けている。表彰式まで入れる
と5時間ほどになるであろうと思われます。ちなみに、ヨーロッパでは完全
生中継で視聴率は40%、すごいらしい。
 で、長丁場なので、退屈な映像が続く場面もあるわけで、トークは、その
場面の実況だけでは成り立たない。したがって、ロードレースにまつわるい
ろんな話が出てくる。専門的な話から、選手の趣味、家族構成とかマニアッ
クなものまで。これが楽しいんですよ。全くロードレースのこと知らなくて
も、ジロを3週間、見続けたらすっかり自転車博士になれますよ。

 さて、第9ステージ、ゴール前スプリント。クライマックス、逃げるペタ
ッキ(世界最高正統派スプリンター)追うマキュアン(世界最高個性派スプ
リンター)、ここまでは定番の展開、マキュアンがペタッキを射したその瞬
間、さらにその後ろから来たのがナポリターノ。場末の流行らない喫茶店の
スパゲティーみたいな名前だが、この世界最高スプリンター2人に後塵を浴
びせての勝利。すごい、興奮しました。午前1:00でした。今日は早出、
睡眠不足をおしてでも見る価値ありです。