大坂でお好み焼きを食べる

フランスでフランス料理を食べる、
スペインでパエリヤを食べる、
韓国で焼肉を食べる。

大坂でお好み焼きを食べるとはそういうことだ。

バンドの練習の帰り、お好み焼きを食べようということになった。
東大阪市は、ダウンタウンなので、お好み焼き屋がとても似合う町だ。
車で探す、無い。ショッピングセンターの駐車場に入れて、歩いて探す、
無い。なぜか無い。信じられないが本当だ。探すと見当たらないのは、
郵便ポストと公衆電話だけで十分だ。

東大阪でお好み焼き屋を探すというのは、
韓国で焼肉屋を探すのと同義であり、インドでカレー屋を探すのと同義
である。博多でラーメン屋を探す、名古屋で味噌カツ屋を探す、
横浜中華街で中華料理屋を探す、そんな行為ですぜ。
探すまでも無く、「どこにはいろうか？」のハズだ。

１時間３０分後、発見、住道商店街。
のれんがいい感じ。
１９７３年創業とのこと。
ソースは、「いろんなものを混ぜて、炊いて、片栗でといてますねん。」
とのこと。ウスターソース特有の刺激が消え、角が取れたまろやかな
お味である。

さすが、大阪のお好み焼きは、ひと味違いまっせ。