KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

サンドイッチマンロボ×ボロット

2010年08月24日 | 特撮・SF



あいっかわらず暑いですね!

めげずにいきたいトコロです。
あついけど、面白いから、いい!ということにして(少し息が切れそう)
トイグラフさんの新作・東宝シリーズサンドイッチマンロボ。
ソフビも撮影で炎天下に出してたらこの日差しじゃ日焼けしちゃうぞ~。

じゃ黒けりゃいいダロ!つーわけで
こちらはワンフェスで販売されたブラックVER.

簡単にアンテナのところと目を吹いた感じの簡易塗装って感じですね。
実は会場で買ってなかったけどめぐりめぐって今は私の元へ。
現行品のソフビでも情容赦無くギコギコガシゴシ動かして遊ぶタコには
このくらいの気兼ねしないでいられる塗装のヤツがちょうどいいカモな。。。
それにしてもサンドイッチマンロボは黒成型色もけっこう映えますね。

あの、それはいいんだけど

4月に受注販売した正規のファーストVER.がまだ届いてないじゃん!

拙ブログに立ち寄ってくださってる人にもオーダーしたひといますよね。
たしか6月下旬て予告してたような・・・。
ちなみにわしも注文してるぞ。皆やきもきしてることでしょう。
一体どないなってるんじゃ!その間もいろいろ販売してるわけなのですが
これでいいわけないっちゅーの!
つー切実な主張も込めての更新です。
受注通販こそメーカー事業の要だと思って、ほんとタノムよ。



東宝空想SF映画の傑作「妖星ゴラス」に、怪獣マグマとともに
華を添え、ほんのちょびっと登場したキャラクターです。

でもロボットじゃなくて実態に即していうなら
これはロボサンドイッチマン(中は人間)なんだよな。
つまりは劇中の宇宙ロケット飛行士(久保明)が街中を家庭用ロボットの売り出しで
宣伝に着込んでるロボットのキグルミっていう設定なんですよね。
そういえばトイグラフさんの東宝シリーズではほかにも
ムー帝国人が潜水スーツでした。



しかし今年はキグルミキャラクター
(劇中でキグルミ設定ということです)のソフビ化が多いですね。
先日記事にしたPICOPICOさんのベッコスに
サンガッツさんのナキラにこのサンドイッチマン。
あ、ベッコスは一応本皮ってことになるのかな、ショーの中では(微笑)

このサンドイッチマンロボ、東宝もののソフビ化で著名な
ヤマダマサミさんの原型だけあって
精緻でレトロ系ソフビファンのツボをしっかり押してくれるデキ。
サンドイッチマンロボは以前、他メーカーさんからも
リリースされていますがディスプレイモデル的なつくりでした。
こちらのトイグラフさんのサンドイッチマンロボは
実際に手にとって、足回りなどを観察すると
いちおう足を倒して「ふえー」と座ったりみたいなポーズもできたり
おもちゃとしてキコキコさせて楽しめる設計もよくいきとどいてます。
表面ザラザラ系で少し粗い表面処理もいい感じ。
これで正式のファーストVER.の劇中カラーは塗装が映えることでしょう。
(やんわりと納期を煽る)



てなわけでいろいろ昭和のユルロボを紹介。

実はタコはアナログロボが好きなんですけど、
ユルロボ系のソフビは傑作が多いですネ。
マーミットさんのビニパラ、ボロット。昭和のコミック実写作品「まる出だめ夫」に
出てくる主人公、だめ夫のサポートロボ。
なかなか機会がなかったのだけど、最近やっと入手したものです。



東映作品のロボコンにはじまるロボットコメディ作品の源流的作品ですね。
このボロット、物干し竿の干された木の塀の庭なんかにたたずむのが
妙にしっくりくる、いかにも昭和のアナログロボのルックスを持ち
今見るとかえって新鮮味がありますね。このソフビはアンテナも
金属パーツを使用して、ディティールもキッカリ入っているすぐれもの。



おどけたポーズもつけられたり、つくりが手堅いです。
しかしボロット君の活躍を実際に見てみたいと思いつつ、
残念なことに「まる出だめ夫」のフィルムは東映にも1話しか
現存してない(廃棄されていると聞きましたがじつは
膨大な倉庫のフィルム缶の中から発掘されてない?のかも)らしいので、自分も1話で
お父さんの協力もあってだめ夫がボロットを完成させて
起動させた話しか見たことがありません。(リアル世代?おいおいちょっと待ってクレ)
まあそれだけでも動くボロットが見れるのは救いなのかもしれないけど
どうも調べてみるとあのウルトラマンレオの百子さんこと
丘野かおりさんもサブレギュラー?かレギュラーで
(たぶんだめ夫のクラスメートか何かだと思う)出演しているようで、子役時代のようですが
そんな視点からも貴重な映像であり、フィルムが出てきてほしいなあと
つねづね思っている作品だったりします。





こちらもオキニなユルロボ、実写ドラマVER.キグルミ版鉄人28号と。
以前、旧ソフビブログの「ユルロボ博」という記事で紹介したアイテムです。
サンドイッチマンロボがこのように本来の色設定を離れたガンメタカラーだと
大鉄人17のワンエイトみたいに、28号の兄弟として作られた
鉄人の一機みたいに見えたり。

ユルロボはなごむぜ。



たまには外でソフビ写真を撮るか。
サンドイッチマンロボとGO TO AKIBA.

今日は午後納期からやっと開放されたので暑い中、街をぶらぶらして
タコもすっかりてりやきのようになりながら帰ってきましたが、つれて歩いた
サンドイッチマンロボくんはガングロボディであいかわらず涼しい顔をしてます。
途中で写真撮ってたら観光客の一団が「OH!ROBOT!!」とか声をかけてきた。

炎天下で頭がてりやきになりながら、いちおう撮影設定というんでしょうか
映画の設定を離れたオリジナルストーリー風に妄想を膨らまして

「ゴラスの引力に引かれて座礁した宇宙艦の殉職者で唯一帰還したが
身体の破損が著しく、改造されて脳のみを生かしたサイバネティックロボットにされ
その体をリサイクルされてしまった宇宙パイロット」

とか、頭にイメージして撮ってみました。
ちょっち同じ東宝作品の「ミカドロィド」に
海外オリジナルソフビメーカーさん・BOB CONGE氏の
「SKULL OCTOPUS」が入ってる感じカナ。





サンドイッチマンロボの彼はジャンクにあふれた街を、自分を維持する部品を求めて
あてどなくさまよう。彼は生前は宇宙パイロットで、脳のみを移植されて
記憶を消去されて今も政府の移動情報端末の一体として
市民を監視する役割を帯びて死にながら生かされている。

数年後地球の軌道に迫りくる妖星ゴラスを回避するために
政府と国連は南極に推進装置を建造する計画を立案。
その国家的プロジェクトをその日まで隠蔽するためのにせ情報を市民に流布している。

しかし人々はそんな情報操作下、
よくわからない政府の計画に基づく経済活動が
もたらした急速な特需に「神武以来の景気回復」と無邪気に浮かれるのみで、
やがて迫りくる地球の終末の可能性には誰も気づかない。
政府は地球外に脱出するノアの箱舟を建造するグループと、
南極の推進装置建造により衝突を回避するグループに分かれ
利権も絡んで忙殺、テロル、殺戮とあてどない抗争・内紛を続けている。

セカイはゴラスが接近せずとも、人類自らの手によりすでに崩壊の道を歩んでいた。

南極にはミュータント生物群「マグマ」が出現し南極の推進装置工事を阻む。。。
サンドイッチマンロボの彼の脳にハッキングしてデータを奪おうとする
ハッキングチームや人工知能を持ち自立したマシーンが
セカイの破滅を急がせようと暗躍・・・。

市民生活は政府に鉄壁ともいえる情報隠蔽システムと秘密警察組織を敷かれて
ゴラスの接近の事実を隠されて進行しているものの、
それはしょせん政府が市民を、そして市民がお互い隣人を
相互監視しあっているだけの絶対世界ーーかりそめに与えられたユートピアで
人々はしょせん生かされているに過ぎなかった。

そんな中、彼はサンドイッチマンロボとしての機体を時には捨てて
精神のみを情報の大海に逃がし
ジャンクの街に無数に転がる新しいヒト型アンドロイドや
マシンダッチワイフ、戦闘マシーン、同型のサンドイッチマンロボの機体など
地球上のさまざまな外骨格にアクセスし換装しつつ、新しいかりそめの身体として
乗り換えつつ、自分を追撃する者たちからあてどない逃避行を続ける。


















記憶を消去されてすべての身体部品をジャンクのような機械に変えられた
男、そんなただのサンドイッチマンロボットの言うことは
誰も信じることもない。彼は「発狂し都市を漂うロボット」とみなされながら
地球に迫り来るゴラスが引き起こす未曾有のディザスターの真実を人々に伝え
時には人々のちっぽけな命・未来を救いつつ、破壊と暴力に曲折された黄昏の都市をさまよう。
都市はすでに巨大な墓標、彼は街という名の巨大な墳墓に佇み
すでに行き場のなくなった生者の魂の行き場所を見つめる、GRAVE DIGGER。

彼の望みは自分の残った精神が箱舟のデータチップの溝に刻み込まれて
かつて宇宙パイロットだっだときと同じように宇宙に帰還することのみ。
宇宙にしかすでに彼の安息は約束されていない。

サンドイッチマンロボが廃墟で暴徒から救った少年が、やがては赤い星・ゴラスのくる方角を
見つめてつぶらな黒い瞳で言った
「地球は今に人間が住めなくなるから、それまでにサヨナラをするのさ」
すでにソラの彼岸に可視力を持つ人々には
すべてを終わらせるゴラスが来る方角が、そして地球の、人類の
やがて迎える終末が、見えていた。

そしてどんな彼方にも終わりが待っている。
生きる残り時間、そしてこの世からTIME TO DIE、
消えるときに砕けるわれわれ一人一人の心のカケラ。

ヒトは死んだら魂は何処に行くのだろうか?

宇宙(ソラ)に彷徨う魂たちの行き場所はあるのか?

彼の魂は、そしてすべての地球の人々の魂はゴラスの接近時に地球の重力を離れ、
彼の望んだ、宇宙の静寂の源へと再び帰還できるのだろうか?
彼は自分が思うと思わざるとにかかわらず、自分がすべての人々の魂を地球の重力から
開放し他の惑星に精神のみの存在として旅立たせれば救えるのでは、と
漠然と回答を導き出したのだった。

彼の頭の、いやメモリーの中に消去されたはずの、宇宙航宙士官学校時代に学生たちが
歌っていたあの懐かしい歌の1フレーズが浮かぶ。。。

「~俺ら宇宙のパイロット♪」

しかし彼の感情回路のない脳ではすでにその歌の一節がすでに悲しいと思えるものでなく
メモリの読み込み上のドライブの揺らぎのようなものとしか知覚し得なかった。
彼はいつか自分がヒトだった頃、仲間と口ずさんだことがあるような
そのヒトの歌を、意味はわからないまま
旧時代の溝が擦り切れたレコードに針を落とすように、何度も何度もリプレイした。
その宇宙に進出していく人類の未来が輝かしいものと信じてやまなかった頃の歌を。


「~俺ら宇宙のパイロット♪」




子供のとき、手にした怪獣ソフビ。本来その怪獣がテレビや映画で
活躍したバックストーリーとはまったく違う自分オリジナルのお話を
頭の中に構築して遊んだことがあったりしませんでした?
というかそれが普通でしたよね、子供の頃は。
TVに映ったどんな怪獣でもソフビになる、今みたいなことはなかったのだから。

昔はオリジナルソフビなんてなかったし、そもそもそんな
オリジナルなんて定義もなかったんですから、ね。
ただ、手元にある自分の手持ちのソフビを別の違うソフビ、と脳のチカラで作り変えてというか
物質変換して見立てとかできて遊べてたんですよ。
それって今思うにすごい想像力ですよね。

子供の頃は頭が柔らかかったのかな。なんか自分の作った話をもとに
手元にあるソフビたちをうまく使って、とにかく夢中になって
遊べたものでした。一個一個の手持ちのソフビがコストパフォーマンス
猛烈に高かったんだな。いいなあ~、そういうの。今を生きると
そんなのはとっくに忘れてしまった境地かも。

ただダラダラと、これが新しいから数が少ないからと
見えない相手と、居るんだかさえもそもそもわからない相手と競って買ってばかり。
どこに行ってしまったんだ、あの時の、手持ちのソフビだけでも心底楽しめてた「おれ」。

そう、思えば版権ソフビとはいえ、本来ある元の設定を離れて
いろいろ自由に妄想して楽しめるようなソフビは
きっといいソフビだろうし、そのソフビは持ち主とのいい出会いができた…ということに
ちがいないDEATH(CLIMAX)。今日のような暑い日に、
ふとそんなソフビに出会いたいと強く思いマシタ。



もう少しカナ?
もうあと少しで涼しくなるか。ね・



太田工房の怪獣ソフビたち

2010年08月21日 | インディーズソフビ



やった、だいぶ暑さもノーマルに暑いと知覚する許容範囲になってきましたね(関東圏計測)。
幸い酷暑を前にワンフェスやコミケなどの大きなイベントも終わっており、
なんとか命をつないだなんて思えるヒトもいるんでないカナ。
ちょっとここのところの暑さはシャレにならないでしたからね。
そんな自分も暑さの落ち着いた今になって急にバテてきて
なーんか思ったようにカラダが動かない。
たんに暑さにかこつけてダラけてるだけダロ、って?
とにかく睡眠だけはしっかりとろうと思うかぎり。やっとよく眠れますね。
みなさまもこれまでの猛暑で寝不足ではないかと思います。どうかご自愛ください。

てなわけでブログのほうも気の向くまま、つれづれなる思いのままにやっていきます。

マーミットさんのソフビ原型を90年代のビニパラ当時から手がけている
太田さんという方がいるんですが、この原型師さんがなんと
ソフビファンなら皆知ってる昭和のマスダヤスペクトルマンシリーズをはじめとする
ソフビ原型を手がけていた方であったと判明。
けっこうマニアの間でも造型テイストが昭和からひきついでいるっぽい人、
との印象で見られていたようなのですが、怪獣天国マグラーの受注前にそれが
明らかになりちょっとビックリ。




上はマーミットさんでの太田さん造型の最新作、スペクトルマンの
マグラー。スーフェス53での8月受注新製品サンプル展示コーナーで撮影。

先日自分はソフビ棚の配置を模様替えしようと思って、
出てきたコレクションのビニパラをじっくりとながめていたのですが、
太田氏の事実を知った上で改めて観察すると
道理で、90年代のビニパラリアルタイムでも「昭和のレトロ感」という面で
このシリーズ、大作りというかコテコテ感たっぷりで
妙に曲者なソフビ群であったわけだな~と改めて思いました。

というのもマスダヤさんのアクの強いスペクトルマン怪獣と地続きの
原型スキルから生まれていたからなんですね。
最近マーミットプラスでその事実が明かされているのを見たときは
ちょっとした軽いジャブをくらわされた気分でした。

んなわけで太田ソフビらしいイイ味のビニパラをちょいと並べてみることに。
独断と偏見でついついジャイアントロボ、マグマ大使の怪獣に集中してしまいましたが
このほかにもビニパラもウルトラ怪獣、東宝怪獣、大映のガメラモノ等も太田氏の作です。
マイナー怪獣好きのタコなのでそこは笑ってゆるして~、というトコロで。






昭和の時代へのタイムスリップ力も漂うマスダヤのスペクトルマンアイテム。
サンダーゲイはほとんど太田イマジネイティブ版という感じ。

三白眼でゴツい感じのテイスト、大ぶり感、無骨さ。でもおもちゃらしい
愛らしさや遊ぶ子供たちの目線におりたチャイルディッシュなテイスト配分、
太田さんの造型は当時から洗練されたマルブルラインとは
異質な独自の解釈で怪獣ソフビのテイストを作り上げておりました。

解釈、といっても、聞けば太田さんは怪獣に対してそう知識等なく作っていたそう。これは
太田さんに限らず、当時のどの怪獣ソフビの原型師氏もおそらく同じだったのでしょうけど
とりわけ強い怪獣ソフビへの認識力が働きかけないことによって、これらのプロダクツは
「意識しない」「仕事でやった」「凝らない」ことからかえって
今の時代でも愛好者が生まれるほどの妙味をかもしだしたような気がしてなりません。

ダストマンとかサンダーゲイに漂う、きっとこんなのが怪獣らしいんだろう、的な
独特の凶暴さをカリカチュアした表情は、そんな作り手の無頓着さからゆえ
生まれたものなんでしょう。
しかしマーミットさんで30年以上の時を越えて再びスペクトルマン怪獣を手がけるというのは
奇遇ですね。(そういえばビニパラベビーのスペクトルマンシリーズも太田造型なんですね。
あれは実質リメイク原型だったということか)




タコフェバリットの太田造型ビニパラを並べてみる。
スパーキーは劇中では操演によるエチゼンクラゲのような怪獣ですが、
このヒト型アレンジがイイ味になってます。
のちに再発売された、本来の膨潤比率通りの寸法のもの(右)も持ってますが
自分的にはやはり左の1期品のむやみなデカさを推します。




イカゲラス、アンバラン。
イカゲラスは今見ても大振りなポリ人形みたいな質感が
造型とあいまって絶妙です。古物かと見まがう感じがありますね。



ガンモンス。こちらもテレビの現物はキグルミ撮影時の
足の解釈が腰みののような毛細血管を生やして処理され
全身があいまいになっていたのですが、太田造型では
くっきり2本足処理のアレンジのソフビになっていて
ほとんど棒立ちなんですけど、スパーキー同様に大胆でイイ感じです。



サタンローズ。こらまた棒立ちで、ほとんどいけばな等で使うオブジェか何かみたいです。
劇中でもBF団の陰謀で都内の喫茶店に、観賞用の植木に偽装されて運び込まれてましたが。。。
このソフビは昭和の頃に作られた用途不明の変なプラスチック雑貨みたいです。
曲者造型にヨワい好事家にはビビーンとくる妄想力を放射能のように放っているアイテムです。
ビニパラは毎月数点のハイペースなので、昭和頃の怪獣ソフビと同じで
おそらくは煮詰める間もなくどんどん原型ができあがっていったのでしょうが
その勢いゆえに生まれた味のある一品ではあります。



海外でもPOPな怪獣として多数のファン、フォロアーを生んだ、
造型が映像を超えたビニパラの名獣、マグマ大使・バルザス。
その産みの親も太田氏です。
昨年「かえってきたビニパラ」の一匹として再発売されるくらい
味のある造型として再評価されたビニパラの出世頭です。この太田造型独特の
小細工のなさ、飾らないつくりが直球の味として
海の彼方の好事家にも新鮮さをもたらしたのでしょうか。
上のサタンローズとこのバルザスを見ると
太田造型は植物怪獣との相性がいいように思えます。また版権もので
何か植物怪獣系キャラのソフビ化をぜひてがけてもらいたい気がします。






マグマ大使のテラバーデン、キンドラ、ストップゴン。
3匹ともプレーン&ピュアな造型テイストで
手足の反りっぷりもオモチャらしくアレンジされ、
凝りがないのですがその素っ気無さが逆におもちゃとしてのアクをうまく相殺する結果になり
妙にひっかかりのある、飽きの来ないデキになっています。
マグマのビニパラは初期のものが少しアクが強すぎたかも。
後半のものが原型製作での慣れから何かをつかんだ感じがして、
自分はこの後期辺りのがフェバリットですね。

テラバーデンのもともとキグルミがもっている
どうにも暑苦しい表情なんか、太田造型と相性が良かったようで絶妙です。
テラバーデンとキンドラは同じ4足怪獣ですが、つくりの時期が近い頃からか
似たところもあって並べて楽しめる感じです。
初期のモグネスあたりもこのテイストでリメイクしてほしい感じ。

この3体は一見パチ怪獣ソフビのような素っ気無い感じもまたミリキかと。
太田氏はマスダヤ以外にもいろんなソフビの原型を
昭和当時手がけていたようなのですが
パチ怪獣の造型にはかかわったことがあるんでしょうか?
イベントでマーミットさんにお聞きしたのですが
残念ながらマスダヤのスペクトルマン等、明らかになっている部分以外は
太田氏自身があまり当時のことは細かく記録を残していたり
記憶にとどめていないとのことでした。当時のソフビ事情など、
記憶のある範囲でいいのでこれから語っていただけると興味深いでしょうね。



左の公害巨人ブラックジャイアントは昨年、マグマのビニパラ完結アイテムという
ことで海坊主とともに「怪獣天国」シリーズから補完発売されたもの。
この2体のリリースでビニパラマグマ大使はめでたく完結した。
2体とも正式にマグマ怪獣としてカウントするかどうかというところか
ビニパラ展開時は製品化されていなかったのだが、
ファンのアイテム完結に向けたこだわりの声もあり
13年ぶりに追加製品化されたもの。
原型はビニパラマグマシリーズと同じ太田氏によりしめくくられた。
相棒?のダコーダ(右)との2ショットも意外とネットでは見かけないような
気がするので載せてみました。
それにしても13年前に製品化された、この異形のダコーダ自体、
製品化がそもそも画期的というか酔狂といえるものだったのだが。。。



海坊主とブラックジャイアントの2ショット。シュールの極み!
考えてみたら、マグマ大使もスペクトルマンと同じピープロキャラなんだな。。。
この辺りも太田氏をめぐる縁のようなモノを感じます。



最新の太田怪獣の一体である、マーミット怪獣天国・超獣レッドジャックと
当時モノのマスダヤ・バロンザウルス。
この辺りのプロダクツを比べて見るとこれぞ太田テイストというのか、
昭和ならではの無骨さや怪獣としての攻撃的な
表情の強調、大作りなテイストなど、たんに洗練さだけでは出せない
怪獣ソフビのミリキに近接した独自のスキルから共に生み出されていること、
同じ人の作であることが時空を超えて理解できるところです。



やはりマスダヤのゼロン(ソフビ名はゼノンか)がもっとも太田氏らしさの漂う
ROOTS OF OTA KAIJU SOFT VINYL TOYという気がする。

現在も同社の怪獣天国シリーズで怪獣ソフビの造型を手がけている太田氏。
ご高齢の方のようですが、昭和と平成の世をつないで今も怪獣ソフビの愛好者がいる中、
レトロテイストとはなんぞや?という命題を
当時の空気を知る昭和感をもって、今も現役で怪獣造型を語り継ぐ原型師として
これからも活躍してほしい人です。

マザロン人×マザリュース

2010年08月19日 | 特撮・SF


しかし38・5℃(関東圏計測で話してますが)はちょっと生きてくには
敷居が高すぎるっすね。本日あたりは涼しいけど。。。
暑いとブログで書こうとするとその日はへそまがりにも、そうでもない日に。
毎日更新するかね、こりゃ。
知人の戦争世代である高齢者のヒトも「昔、こんな暑かったことがあったかな?」と
おっしゃっており、不安感もひとしおです。
地球環境変化に伴う異常気象でしょうか。

いや!これこそ全人類を呪うヤプールの仕業にちがいない!!

「♪海は青くない!まっ黄色だ!
山は緑ではない!まっ茶色だ! 見ろ!花はとっくに死んでいる!!

おまえはおーれを信じなさい
ほれ信じなさい、ほーれ信じなさい」(ついに頭いったかタコ)

このフレーズでピンとくるように今回のネタはウルトラマンAの超獣っす。
いや~、こうしてコンビで紹介できるのがうれしい。
トラウマ映像満載の異色作「見よ!真夜中の大変身」に登場した
マグマ超人マザロン人と地獄超獣マザリュース。メーカーはマーミットさん。
何年越しカナ?ようやく2体そろってのお目見えっす。
劇中でコンビや主従関係がある敵が揃うと盛り上がりますね。





マザロン人は以前トイイベントで初めてグリーンの蓄光バージョンで発売されたのですが、
マグマの大海で踊り狂う奇怪な劇中のイメージに即して
マニアとしては塗装版もほしかった一匹。今回通販1期として晴れて
赤い成型色で登場したもの。

彼のスペックははっきりしておらず
かねてからヤプールが、自分が倒された時に作戦継続すべく
地球上に配置していた結託怪人かつ幹部クラスっぽいキャラなのですが
(ヤプール細胞が変身した説もある)
劇中の岸田森氏のナレーションが名状しがたいキャラクターへの
妄想力をいやがおうにも煽りたてます。

「ヤプールは死んだ!しかし、マザロン人は生きていた!」

よくわからない。
このナレーションで当時子供たちもマザロン人の
あやしげな存在は記憶に残ることになった次第。
お話もとにかくウルトラシリーズ屈指のトラウマ度ですが後述。

ソフビもこうやって手を上げると劇中でマザリュースの誕生を見守りつつ
マグマのセカイで「けひゃひゃひゃ」とか奇矯な声を上げて
踊っている悪魔の豊穣の踊りに耽る姿が
ファンの脳裏に浮かぶデキになっております。
いっしょに並べたのはタコが幼少の頃遊んでもらったブルマァクの
超獣たちです。こんな形でマザロン人のかわいい子供たちとして
彼らを使う時がやってくるとは思ってもみなかったな。




そしてマザリュース。実体のない幻影タイプの超獣なのですが
出現と同時に富士山が噴火を開始したところを見ると
ヤプールとマザロン人の目指す天変地異を超獣の姿として人々の目に
映し出した存在のようです。
頭部は中期以降の超獣に多用された弦楽器のネックのような独特の装飾もついて
デザイン的共通性がかもしだされています。
画面上では深夜の公園に出現する幻影風な存在での出番なのでスチール写真も少なく
原型師さんもおそらく造型にあたって資料が少なかったと思います。




メーカーさんのマーミットさんにとっては
このトゲトゲっぷりで抜きも難しい部類に入ってたらしいマザリュース。
これまでたくさんの複雑な形状をした超獣を手がけたスキルをもってしても
こやつは強烈にデコラティブですものね。

見ての通り、劇中の彼のキグルミはサボテンダーの胴体を流用して
新規の首をすげかえたもの。あと、手と背中の突起にも
別の超獣に見えるようディティール改修が入っています。

この頭部のデザインが
動物等の改造モチーフなしなせいか
かなり好きにデザインされた気配で
味のあるストレンジなルックスです。それでいて
「赤ちゃん超獣」というイメージもかもしだされており
Aとじかに戦わない存在ながら、魅力のある超獣ではあります。
彼はヤプールにとっても特別な子供であったのか、
最終回のジャンボキングを構成する超獣の部品の
一匹としてシルエットのみですが再登場しています。










上3枚は23話「逆転! ゾフィ只今参上」下3枚は24話「見よ!真夜中の大変身」より。
24話はウルトラシリーズでも異色作、トラウマ作の担い手として
今も人気の高い鬼才・真船禎監督の演出作。

ヤプールはAに倒されたが、ヤプールの分身として同時刻・世界各地に出現して
地球の破滅を街角で解き子供たちをつぎつぎと誘拐した、
あのおそるべき行者が再び出現し、血の海の中を半狂乱でのた打ち回りながら
人類への呪いと復讐を叫ぶ!!
2話連続登場のこの不気味な行者のシーンはトラウマ度の高いA全編を通しても
屈指。「リング」シリーズや「呪怨」など平成のジャパニーズホラーにも
余裕で勝てそうなハイテンションだ。








本作の主人公、健太少年の父が航海士としての旅先、アフリカで
現地の子供からもらったという、美しい赤く輝く石を送ってきた。

「おかあさんに元気な赤ちゃんが生まれるように」とお父さんの願いをこめて
送られた贈り物の石だが
それはAにより倒され世界に飛び散った邪悪なヤプールの破片だった。。。
血のような雨が降るしきる中、白いシャツを真っ赤に染めて
少年の母親が帰宅してくる…!







その夜、健太は得もいえぬ不安に襲われた。
やさしい母親が自分を置いて突然どこかに行ってしまうのでは、という
不安だ。母親にあまえんぼうと冷やかされながらも
添い寝してもらい子守歌を歌ってもらう。寝しなに見る母親はいつもと変わらない
やさしい母だった。

ここで割って入る岸田森のナレーションが絶妙
「君たちも見たことがないか?どこか知らないところを
歩いてて、そう、それはとってもココロ細い夢だ」

子供たちの脳裏に浮かぶ、母親の消失、離別の恐怖、知らない寂しい場所に
取り残される恐怖、
マタンゴの笑い声と同じ音源の哄笑とともに、誰も居ない深夜の荒野で
ひたすら少年を追いかけてくる鬼女に変貌した母親。。
産みの崇高さと禁忌こそ表裏一体。
おぞましき地獄超獣マザリュースの出産をめぐり、
深夜の公園で奇怪な祝祭をくりひろげる母親を覗き見てしまう健太。

黒真船全開によるバッドブルー&モンド映像が披露され、
ブラウン管の前の子供たちは恐怖とともに
とてつもない居心地の悪さと後ろめたさに包まれる!!



母親の変身した姿は離島の神社などに掲げられていそうな
異形の豊穣神を表現した土俗的仮面のようであり
手に蛇を持っているという見世物小屋の住人のような振舞いを伴う。
そして公園で少年が母親の
変身を目にしてしまうシーンではいかにもメインライター・市川森一のテイストを
継承したかのようにキリスト教的原理主義的な
賛美歌が流れ表現される。さらにマグマ超人・マザロン人の発言には
豊穣さにつながる(彼の言う豊穣さとはイコール人類の滅亡、なのだが)
大地の神に向けた信仰心が込められている点。この回の演出はきわめて
作り手の直感が働きかける、多神教的解釈をはさんで描かれているのがポイント。
でも映像としてはどことなく昭和の見世物小屋風で、なんともいかがわしい。







マザロン人「大地は母なり!輝かしい創造主なり!
汝は母なり!!今こそ力ある子を、産むのだ!
汝の子供だ!」
母「なんてきれいな顔をしているの、かわいいお手手!!いとし子よ
大きく大きく育つのです!!」
深夜の公園に異常な光景が広がる。




本エピソードは成長期特有の子供が持つ本能的恐怖を映像表現したウルトラ屈指の怪作といえる。
昭和特撮の継承作といえる90年代のロボットアニメ「エヴァンゲリオン」は
ウルトラシリーズ、そして「A」からの影響も随所に見受けられるが、劇中で多用される
胎内回帰幻想、出産や誕生、新生といったイメージは、
じつは本エピソードのなまなましい映像表現にこそ学んだ部分が
少なくないようにも思える。

母親役は岩本多代さん。新たな出産を迎えたやさしい母親と
夜の公園を徘徊しあやしげな儀式にいそしみ
産みの妄執に取り付かれ鬼女に容貌を変える母親の
双方を演じ分けた彼女の熱演によるところも大きいと思う。

岩本さんは60・70年代にドラマを中心に活躍していた
女優さん。「キイハンター」や「特別機動捜査隊」「Gメン75」などでも
たびたびゲスト出演。独特のなまめかしい雰囲気を持ち、
男をからめとる悪女や復讐に燃える女などひとすじなわではいかないゲストヒロインを演じると
絶妙な人でしたが、70年代以降は今回のようなやさしいけど
ちょっと陰の部分を持つ母親役も多かった。
今でもケーブルTVなどでよく見かけることができ、
「色っぽいお母さん役の女優さん」とか言われてファンの多い人ですね。





そうだ、マザリュースは円谷がじきじきに作った
サボテンダーのパチ怪獣、みたいな面白さもありますね。
このソフビはブルマァクのサボテンダーソフビと
スーツバリエーションみたいに並べて飾っても、また楽しいかもしれません。

実体のない地獄超獣をもものしてしまった、
立体版超獣図鑑ともいうべきマーミット怪獣天国シリーズ、次は
どんな超獣が実体化してファンを驚嘆に包むのでしょうか。

THRASH OUT6周年

2010年08月14日 | イベントルポ


お盆休み真っ只中。都内は帰郷や近場の行楽を楽しむ人々で
にぎわう中、午後のまったりした空気の漂う高円寺には
ソフビファンがいつものように参集。ガーガメルさんの
アンテナショップである、THRASH OUTが6周年イベントを実施。
SDCCから高円寺に帰郷したばかりのガーガメルさんは
メーカーとして今年8周年の節目を迎えた。

お店ではオリジナルトイのカスタムペイント販売をはじめ
ペインティングアーティスト・katope氏やCHANMEN氏の作品展示・販売で会場は
バイナルフリークたちの坩堝に引き込むのだった。
会場をちょっとのぞいて見ましょう。例によってちょっとじゃ済まないんだこれが。

ガーガメル。妖精スマーフたちを生み出した
魔術師ガーガメルになぞらえたかのような名前が脳裏に浮かぶ。
禁断の社の入り口があたかも怪物の口のように
ぽっかりと空き、脳をつんざく咆哮と共に甘美な快楽にお客を飲み込む。
ヤバさと面白さは紙一重だ!

会場外で限定品の購入順抽選を行い、ゆるゆると怪物の口から
木目の壁に囲まれた店内へとのみこまれていくお客たち。
今回の販売物は一体全体どんなものが。。。とワクワクする瞬間です。





Katope画伯独自の緻密な密教的想像力で魅せるアートが待ち受ける。
新趣向の社?のような飾りには3面怪獣ダダがペイントされて祭られている!
すでに早くも此処ではソフビを神として拝んでいるのか、
われわれは超未来の予想し得ない黄昏の日本を
今此処に幻視しているのかもしれない!




待ち受けるカスタムペインティング群。お客たちがショーケースに鎮座する
彼らの思いもかけない装いに思わず驚きの声を上げつつ
自分はどのアイテムのオーナーになろうかと思い悩む瞬間だ!

今回はミボラもたっぷり増量されているぞ。
全体にお値段もお手ごろ感でセーブされているので
ちょっと一品もののコレクションにトライしてみたいというヒトにもやさしかったかも。
ザゴランとミボラはプレーン&シンプルな色傾向が中心。ベーシックで親しみやすい感じ。







いろんな国内外のアーチストたちとの創作的コンセンサスやSUPER7との
コラボレーションから生まれたニューキャラクターのカスタム品も多かった。
タコも初めて現物を見たアイテムも多かったな。



ワンフェスで初リリースされたシラハマ氏のオリジナルモンスターソフビ
クモン(苦悶)のカスタムアイテムは原型を担当した池田社長,
Katope氏がペイント。





今回は久々のスタンダードアイテムであるデスラ(スタンダード版)の
デビューアクトでもありました。通常品のブラックアイテムに合わせて
カスタム品も10点前後が展示販売され、登場間もないながら好調な滑り出しと
なっていました。



Katope氏の塗装したデスラ。南方の異民族のようなTATOO入りです。



虎縞模様のお茶目なカラーのデスラは池田社長の作品。
その隣はブルマァクのキングマイマイ風カラーパターンですね。



さきにTHRASH OUTで紙工作展を行い
異能者ぶりを見せつけたぶたのはな大橋氏ペイントのデスラ。
その隣の目玉が体に増殖しているデスラがCHANMEN氏の作品。



今回の目玉はこちらも。
昭和の何が入ってるかわからない匿名の業者による
ガチャポンに喜怒哀楽した(もてあそばれた?)世代恐怖の
なぞのガチャポン。中にはあやしげな可動フィギュアや
ゾッキ怪獣のミニソフビがカプセルに入って封入されてました。
何が出るのかわからないガチャポン!いまどき売ってない~。
この猛烈にあ や し いバックシートも
わざわざCHANMEN氏がなるほど4時じゃねーのとかつぶやきながら
夜なべ(推定)して描いたんだな~。

またまたそんな懐かしい手で好き者のお客たちをかつごうと!と思いつつ
何人かのお客が酔狂にもまわしてみたら、けっこう当たり!の塗装版ソフビがすぐ出たりしてて
周りのお客もあっと声を上げる。サスガ皆様の夢を育てるガーガメル、と
HPで銘打ってるだけに(?)なかなかあなどれない混入率ジャン?と評判になってました。
それはいいんだけど、出るとなると
とたんにみんな鬼回しはじめちゃうんだよな、これが。てなわけで
昭和のガチャポン特有の乾いたガラガラ音が終日店内に響くことに。

そうそう、こないだ本ブログでタコが酔狂に書いた
「棄郷」や「夢の島より愛をこめて」という記事で
ソフビはゴミの中からでてきたもんじゃ~とかのたもうたら
場内にたむろしてるお客で記事を読んでくれたヒトもおられたようで、
「ゴミ捨て場で拾った!砂場から出土した!そういう覚えあるヨ!」とか
「自分も拾ってきれいに洗って今ももってるコレクションあります!」なんて話まで出てきて、
ああ、皆ソフビフリークはけっこうソフビを身近な生活空間の中で拾ってたのね~とか、
何か昭和と平成のソフビがつながるような対話も得られたりもしたわけです。

そんな会話の傍らでは池田社長がカウンターの向こう側で何かを見ている。
SDCCでガーガメル一門が
出払ってる間に日本で開催されたワンフェスでの販売物、
M1号さんの尾可動ゴメスを開封して、じっくり手に取り眺めて
「この尻尾なしの状態もまた味があるんですよ!」とお客に語りかけたりなど。
SDCC、THRASH OUTの6周年とイベントが続いて
ようやくスタッフの人たちもホームグラウンドのTHRASH OUTのいつもの場所に
おさまって、くつろいでいる感じ。
結局ゴメスは尻尾、とりつけるのかな~。
やはりソフビのお社はそれを愛好する人々の言霊を
引き寄せ、結びつける場所なのでしょう。

会場ではカスタムの購入リピーターも多く、最後はじゃんけん大会で
残っているお目当てのアイテム狙いで張り切ってるヒトたちが歓声を上げてたり、
新製品の登場もあって昨今のソフビ市場の盛り上がりはどないなもんよ、と
お店からいただいたビールに口をつけつつ語り合う
じっくり考究派のお客さんたちは居るわ、Katope氏はその中に座し
寡黙にスケブにペンを走らせライブペインティングしているわ、
その間に他メーカーさんの訪問はあるわと
人々が行き交い、すっかり暑さが夕餉の涼しさへと切り替わる時間まで
店内では思い思いのソフビにまつわる自分のサムシングを披瀝しつつ
終日賑わっておりました。

毎年行われるいくつかの楽しみが季節とココロの区切りを刻む。
炎暑もやっと折り返しを迎えて次第にこの暑ささえも懐かしく思える
涼風へと切り替わっていくことに。めぐりくる秋ももうじきですね。

コミックマーケット78前編

2010年08月13日 | コミック・アニメーション

(上は中野ブロードウェイ2階のアートスペースに展示されている絵画デス)

13日よりスタートしたお盆のビッグイベント・コミックマーケット78。
あいにく東京はここのところ天気がぐずつき気味だったのですが
コミケとなるとこれがなんとなく回復しちゃうから、
さすが雨雲も台風も避けて通るコミケ、としか。

(いや、一応大雨になった回も記憶をたどるとあったんだけど、
基本午後晴れる、とかお客が雨をもものともしないとかそんなノリで
降ってないことになってるみたいな。オソロシヤ)
とにかく同人誌の即売とコスプレのもたらす参加者のハイパーカオスなテンションが
なぎたおせとばかりにあらゆる万難を排するさまは国内最大の同人イベントの貫禄ってとこか。

「いつまでこんなところにいる そういうやつもいたきがする
うるさいことだけいうなら 漆黒の羽根にーさらわれて~きえてクレ~♪」
(byガルデモ CROW SONG)

今日は涼しくてまあまあすごしやすかったです。
コスプレも撮りました。
年がいもなく萌え系番組が多いですが。。。
なんかもう最近は若いひとの盛り上がってるのを見守るって感じになって
きたなあ。ほのぼのと縁側に座って湯のみでお茶、じっくりシミジミ・トオイメ、
みたいな(うそくさいな)

てなわけでよかったらレイヤーのみなさんの熱いコスプレで現地の空気など
伝われば…ドゾー
今回はワンフェスで見当たらなかったキャラ、撮り逃したキャラもずいぶん
フォローできて自分的にウレシイ。

けいおん!!のゆいにゃんにはエアギターブンブンガンガンやってもらっただ。
EVAとボーカロイド、マクロスフロンティアの人気はあいかわらず鉄板でした。

ある比較的最近のアニメのレイヤーさんが
「コスプレやってみたもののほかに演ってる人いないし
誰も知らないんですよ~」なんて
ちょいおろおろしながらおっしゃってる方もいたんですが
「好きならやるべき!現におれ知ってるし」とはげましといた。
リアルタイマーのアニメファンも1シーズン(13話)で交代という
番組の移り変わりのすさまじさにですべてについていってる人なんてのも
レアつか、いないっしょ。つかそれまともな人でないよきっと(苦笑)

とにかくそんな音を上げているリアル消費世代のレイヤーさんも居るくらいということで
コミック・アニメシーンも細分化された嗜好というか
クラスター分岐めまぐるしい昨今の状況をを垣間見た現場デシタ。

将来には、「今自分がコスプレやってるキャラってどんな性格?」とか言われたり
しないか。
でもコミケというこのハイテンションの桧舞台では未来永劫そんなことありませんっ。
皆、すべてに気合入ってます。というかコスプレがなんたるかという
微妙な意味合いをよくつかんで演じているヒトばかりですね。

新番組どころではオンエア中のアニプレックスオリジナル作品
アニメのチカラ・世紀末オカルト学院、さきに終了した
迷い猫オーバーラン!や荒川アンダーグラウンドのレイヤーさんもおられマシタ。
キャラ愛あふれるというと、デュラララ!はセルティやサイモン、臨也にしずちゃんなど
池袋無敵キャラが勢ぞろい。あと岸谷パパも居たな。
皆、気合入っており「しずお~!自販機投げて~」とかヤジ飛んでた。
いつからココは池袋に!と思うくらいノリノリでした。
00、というかガンダム系は少なかったな。
お気に入りキャラの王留美が居たのがうれしかった。
春の番組で気に入ったANGEL BEATS!も作品の賛否分かれる中、
奏、ゆりっぺ、ユイ、椎名(すげっ、椎名はちょっと感動)のレイヤーさんも見かけました。
女の子にも支持するファンが居るのがわかり
ちょっとホッとしました。

特撮同人誌の日だったのですが、掘り出しモノは特にナシ。
ブースがずいぶん減っていてちょっとさみしかった。
これはという研究発表をするなら、かなり穴場ジャンルだと思うけどなあ。






















1






















棄郷

2010年08月12日 | ジャンク


このとんでもない暑さがまだまだ続くんでしょうか?

…などと書き出そうと思っていたら
台風の影響か急に天気がぐずついて涼し気味になってきましたね(関東圏視点)。
といってもあいかわらず基本、ねばっこい陽気ではあります。

ここんとこ仕事でも使ってるDVDレコーダーのリモコンが急に動かなくなり、
レコのHDはというとデータ満タン。いつもの録画設定通りに動いたらあっという間に
データパンクやないかと思いつつ
仕事場近くの家電チェーンに新規のリモコン発注しようとしてたら、なんとなく直ってたり。

このほかにも仕事場の電話が鳴らず→社のおねいさんがコードのよじれを解いてったら直った、
クーラーから水が漏る→何日か前の日記で前述ですが自力で直した、
パソコンがガラガラ言い出した→クーラーの修理に伴い鳴らなくなった、と
なんだかマシン系の夏のトラブルでヒヤヒヤしながら生活してましたが
暑いときって必ず何かしら壊れたり予期せぬトラブルが起きますよね。
これがまた盆休みに入ってサポセンも営業がとまってる頃におきるから怖い。
やはり人間のみならず機械にもお盆休みが必要なんですね。



自分は打ち棄てられたような光景、モノが元の所有者を離れかけているような
状態にある風景、または提案した人が目指している本来の使用目的からブレたような
状態になっている場所を見るのが好きです。
どんなものかというと、VOWとか超芸術トマソンとかいうものとも
ちょっと違うんですよね。

このお店はオープン当初、右の「地獄ラーメン」というカンバンを掲げて
街道を走る車にものすごい味であることをアジっていたのですが、
店内を遠目で見るといつもお客がいませんでした。
どうもお客がビビって近寄らなかった
みたいです。しばらくしてこの地獄ラーメンのカンバンは撤去されて
普通のラーメンやになったのですが、その後は出入りしているお客を見かけます。
常連も付きそこそこ繁盛しているみたいです。

きっと店主が開店当初、自分のやりたかったこと?
はこの撤去された、にじり寄るようなカンバンにあたかもこもっていたような気がします。
ハードな展開で注目を集めようとしたらお客が引いてしまい
路線変更したテレビ番組、みたいなものでしょうか。

「地獄ラーメン」のカンバンがまた出たら今度は食べにいってみたいと思ってます。




上写真の廃屋のアパートは残念ながら自分が撮ったものではありません。
6年くらい前だったと思いますが
ネットの写真掲示板で「ショッカーのアジト」と説明が書かれて
掲示されていたものです。このままネットの海の果てに
流れて消えていくのには惜しいのでこのブログにサルベージしときます。
崩れっぷりがあたかも地形が隆起したかのようで
これは廃墟として天然の美しさに満ちみちています。



下の鉄くず工場は昔、よく泊めてもらってたヒトの家の近所にあった場所です。
いつ行っても冷蔵庫とか車がぺしゃんこにつぶされたりしてます。

モノの一生がここで終わるというデッドテック&ノーフューチャーな場所としての
空気が横溢してて、ものすごく空疎でさびしい
気持ちに襲われるのがたまらなくきもちイイので
宿のヒトと夕方になるとふらふらと蹉跌が磁石にひきよせられるように
遊びに行ってぼーっとモノが解体されるのを眺めてました。
夜になると廃物を掃討するマシーンのコロシアムがところどころチープな電飾で
ドレスアップされ、あたかも「地獄の黙示録」のドランの橋や
「マッドマックス2」の製油所みたいなディストピア感がたまらんでした。

しかしこの場所があまりにも気に入ってしまい、このままでは
自分たちもジャンクになりそうな気がした瞬間があり
ある時期から近づかなくなりました。

どうやら工場自体もやがて廃棄されてしまったのかもしれません。その後
足を踏み入れていない場所です。われわれのそのときの気分で見えていた場所なのかも。



これも資料写真を撮ったものですが、昭和の頃の東京のゴミ工場です。
変な意味ではなく、この威容はワイルドでしびれます。
日本が高度経済成長期のさなかで熱にうなされたかのように
モノを作っては廃棄する、まさに怪獣そのものだった時代の風景ですね。
逆柱いみり先生の描く異郷を描いた漫画の風景を思わせますが
こういう風景は昭和の日本にはそこいらに実在したのです。
気が付くと便利になったり清潔にはなりそれはいいことなのですが、
日本は全国が平坦化、均一化し、洗練と引き換えに
好き者がぶらぶら見て廻るほどに面白くない、まったく別な異国になりつつある。

すでに異形の風景はそれを知る者のココロの中にしか存在しないのかもしれない。









たまたま通りかかった町でお祭りがあり撮った写真。
得体の知れない業者が適当にテレビに映っているマンガや怪獣番組の
キャラクターを模倣してパチおもちゃを作り、屋台で適当な当てくじの景品にしたり
適当なセールストークに載せて売りさばく場所。
夜店の翌日になると所有者の子供にもすっかりそんなモノを
買ったことも忘れられ、おもちゃ箱にポイッと投げ込まれて
忘却されかねない、そんなパチおもちゃたちの生存のゲーム。
発電機がうなりを上げ、裸電球がちらつく下で繰り広げられる、
パチおもちゃたちのあたかもはかなげな桧舞台。



近郊の街道沿いを仕事が終わってから夕陽が沈む時間にとぼとぼ歩いていると
時々そんな場所に出会う。
普通のヒトならそんなことは思わないのでしょうが
自分は妙に逢魔ヶ刻独特の空気にわくわくしてきます。
やがて街道沿いに見えてくる灯、ホコリをかぶったようなプラモ店、
誰も借りなくなったVHSがワゴンで詰まれた
レンタル流れの中古ビデオソフト店、オーナーがほとんど顔を出さない
所有権が半ば放棄されかけた委託のリサイクルショップ…。

最近のおもちゃ屋はシーズンで最新のTV番組のおもちゃが供給されると同時に
過去のおもちゃはバーゲンでさっさと存在の痕跡を消されるかのように店頭から
撤去されてしまうのでこういう所有権がタイトロープな感じの風景は
なかなか現出しません。

昭和のおもちゃ屋は一般の支持を得られなかった変なおもちゃが
あたかも誰にも身受けされることのない恥辱にまみれているかのように売り場に放逐され
店主にも販売の意思を放棄されているような状態に出くわすことができました。
できました、ってそんなのは付加価値ではないが、その物悲しさの加わった
生存の刹那感もおもちゃのもつ負のミリキであるような気がします。
その負のミリキをもったおもちゃが後年、マニアと称される人々の心を
時に、大いにものぐるほしくさせる。
古モノのおもちゃに得もいえぬミリキを得られる方はまさに
その放棄されかけたおもちゃの息吹に感応できる人なのでしょう。

昭和のおもちゃ屋は、モノの消えかけている刹那を読み取れる場所だった。、
廃棄されかけて最後の息吹を上げているモノとヒトが
一瞬つながり言霊が得られる、そこは不思議な感応力が働く
空間だったのかもしれません。



企業キャラクター?の手の曲がり方がものすごく怖い銀行のカンバン。
台風が迫っていて竜巻も発生しバスの停留所の小屋がめりめり飛んでいったりして
脱出できない状態で、不安な気持ちでとぼとぼ漁村の町を歩いているときに撮りました。

自分にとってはこういった打ち棄てられた光景こそが
いうなれば子供のときにもっていたソフビと同じーー
かつて失った、いうなれば魂のふるさと、
「棄郷」とでも呼ぶべき心の風景なのです。

グリフォン×マタンゴ

2010年08月03日 | 特撮・SF




すっごい暑いけどおもしろいからいい!つーわけで
ぶたのはなさんからグリフォンが到着。
さっそくすでに先行発売で入手した東宝キャラクター、マタンゴといっしょに紹介することに。
もしかして今後はソフト焼き玩具シリーズで東宝系キャラのソフビ化がつづくのカナ?



現在もトイグラフさんがヤマダマサミ氏による新規造型で製品化したり、東宝キャラクターでも
根強い人気で知られるきのこ怪人マタンゴ。

このマタンゴはTHRASH OUTでの大橋氏紙工作個展でも先行販売し好評となったもの。
その造型は当初の予想をいい意味で裏切ったのですが、質感がリアルタッチで
マタンゴのソフビとしてはミドルサイズながら類を見ない力強い造形になりました。



チビラ「うわー、ぼくたちの頭にもキノコが!!」

大橋氏によると、あまり映像に固執しないで自分のイメージで仕上げたそうなんですが、
自分的にはスチール写真で幼いときに見たマタンゴの不気味さにずいぶん近い
アイテムになったなと思いました。植物怪獣の造形は基本、ぶたのはなさんも楽しそうですね。
ウルトラマンタロウのきのこ怪獣マシュラもいつかこのテイストで作ってくれるとうれしいな。

グリフォンは初ソフビ化された怪獣だけに
個展にさりげなく置かれたサンプルに注目していたヒトも多かったのでは。
海外でもぶたのはな個展の画像にグリフォンの未塗装サンプルが映っていて
現地のジャパニーズ カイジュウファンにとっても
アメリカのケーブルTVなどで「緯度0」はおなじみの映画なんでしょうね、
現場でも「OH!Its Latitude Zero!Griffon !」みたく
声を上げているファンもいたくらいですから。

仕上がったグリフォンは絵本的目線から独自のぶたのはなアレンジが入って
愛嬌たっぷりな表情の仕上がりに。S隊員の絵本に出てきても違和感なさそう。
スプレーワークもワシの羽根の部分や
尻尾をグリーンでさりげなく吹き分けてみたり「緯度0」の
劇中設定である合成怪獣らしさもよく表現されています。



以下は「緯度0大作戦」のグリフォン登場(たぶん)全ショット。

マッドサイエンティストで合成怪獣を使い世界征服をもくろむ悪党マリク
(演じるは怪優 シーザー・ロメロ)がライオンに自分の愛人「黒い蛾」の脳を移植して
生み出した合成怪獣グリフォン。映画を見るとわかるけど
いきなり改造された黒い蛾の脳がサボタージュして
高い岩のがけの上でタイガーマスクの虎の穴の像みたいな状態で
ポカーンとしてたりして、あれっ?活躍しないのか?と思うハズ。
締めでは裏切ったマリクに復讐とばかりに大暴れしますけどね。
キグルミに入って演じたのはご存知中島春雄氏。







グリフォンの全身が写るショットはラストに集中。
この作品もじつは2000年代中期に入るまで長らく封印状態で、
海外販売のビデオのコピーが海賊版としてマニアの間で流通する「幻の特撮映画」だった。
本多猪四郎監督一門、日本の特撮スタッフが
海外製作プロのドンシャープ社に招かれて当時、作った作品だったので
ずっと版権上の問題があり、東宝が公開やソフト化などの面で自由にできなかったんですが、
当時の契約書面等の状況が近年になって明らかになり、今では国内で正規ソフト化もされており、
普通のレンタルビデオに行き東宝映画の棚で借りて見られる映画になっています。

ゆえに登場怪獣の製品化もなかなか果たせなかったところがある
ソフビの題材的にはダークホース的作品であった。
そう、グリフォンもあやうく封印怪獣の一匹になるところだったのデス。









黒い蛾が改造されてライオンに脳移植されるという、ショックシーン。
こうしてみると公開当時の1960年代中期、海外で好まれていたヤコペッティなどが
潮流を作った残酷モンド映画のテイストもやや入っていたのでは…と思いますね。
今見ると映像にとんちの利いたほのぼのSFなんですけど、味はある。
黒い蛾を演じた女優さん・黒木ひかるは元タカラジェンヌで
切れ者の女幹部というよりはヒトのよさそうな年増のSM嬢、みたいな風貌なんですが
マリクからの見切られっぷり、哀れさも絶妙で「改造されちゃうのがかわいそう」とか言われて
今も年季の入った特撮ファンからこの役でみょーな人気があったりする。
マリクにだまされて巨大なトリカゴが落ちてきてつかまり、
手術台につながれて泣きわめくシーンが今もトラウマってヒトも多いのでは。





イワクラ(キャスト)さんも製品化してないような気がする(どうだっけ?)
グリフォンの元になったワシとライオン。ワシが手術台で
麻酔がかかりぴくぴくしてるのがロングで引いた画で確認できて妙にかわいいです。
キマイラ的なルックスの
怪獣を標榜したんだろうな。で、改造したマリクは神様気取りと。
ほかほか弁当の工程みたいにあっという間にグリフォン一丁上がりなのがほほえましいです
でも生まれたグリフォンはなんだか木馬座ケロヨンのおともだち的
ほのぼのお菓子癒し系だったりして、ほほえましい。。。
アメコミ的ヒーロー・ハードSFなコンセプトと
できたフィルムの仕上がりとのギャップもまた
この映画のミリキだったりします。
ぶたのはなさんによるグリフォンの製品化は、作品を新鮮な目線で
鑑賞しなおす上での良い切り口となったかも。





「緯度0」劇中にはマリクの改造怪獣・コウモリ人間、大ネズミ、グリフォンが登場。

コウモリ人間のキグルミはのちのち「行け!ゴッドマン」に怪獣バットマン
としてまんま流用されました。また「チビラくん」の1エピソードで、タイムトラベルした
チビラくん一家が未来で出くわすコウモリ人間の一家の親のキャラクターとして
流用されたりもしていた。今回のグリフォン製品化はそこに引っ掛けた感じで
思い立ったのカナ?
コウモリ人間もソフビ化したら味が出るアイテムになりそうですネ。



マリクの改造怪獣がうごめくブラッドロック島の魔窟にのりこむ
アルファ号のマッケンジー博士、ならぬチビラくんたちわんぱく怪獣風に妄想して
撮ってみました。
マリクと愛人のルクレチアはゴルバとママゴンでなんとなくそれっぽく。



ブラッドロック島の地下回廊、獣の檻に獲物を待ちうけ蠢く恐怖の合成怪獣たち。
「Gメン75」の香港ロケ編・人食い虎シリーズみたいな。
自分的にこういう構図がわくわく。



ブラッドロック島の処刑の浜で待ち受けるのは。。。突然変異した大ネズミの代わりに、
モングラーならぬ大モグラにしてみました。

X星人の円盤やメーサー光線車の砲塔、日本誕生のヤマタノオロチなど
東宝キャラクターのプロップがいろいろゲスト出演していたチビラくん。
操演が面倒でなければグリフォンのきぐるみももしかしたら
「チビラくん」に出演していたかもしれませんね。どんな役どころになったのでしょうね。
意外とオズの魔法使いのライオンとか、魔法系のキャラになっていたかもしれないな。
それはそれで似合いそう。









昭和70年代当時に発刊された「怪獣怪人大百科」に掲載された
「緯度0大作戦」の登場怪獣たちの写真を見て
(彼らはそれまで怪獣図鑑に写真が載ることが少なかったのです)
子供たちは「これはいったいどんなスゴイ映画なんだ!?」と
見れる時をワクワクして待ったものです。どちらかというと「大人の映画」扱いになっていて
深夜枠でこの映画がかかると新聞のラジオ・テレビ欄で知ると
わしらは眠い目をこすってオンエアの時間を待ったものでした。

ラストで主人公が目を覚ますと、ブラッドロック島でのマリクとの戦いは
夢だったのかどうかはボカされていて、島で同行していたマッケンジー博士とマリクそっくりな
軍人に救助されるという、なんともキツネにつままれたみたいな結末なんですけど
あれはまさに深夜映画で鑑賞した子供たちの目線・そのままのオチだったのではないかと。
夕べ夜更かしして観た映画は夢だったのカナ?みたいな。
しかもその後は幻の特撮映画になってましたしね。



いや、幻ではありませんでした。
主人公メカのアルファ号、敵メカの黒鮫号双方の
メカ描写は現在の目で見ても緻密で天下一品ですし
このグリフォンもかっこいい怪獣であることには変わらない。
シリーズ化されるようなムーブメントにこそなりませんでしたが
「緯度0大作戦」はいまだ見るたびにワクワクする極北孤高のファンタスティックムービーです。
とうとう今般、その登場怪獣がソフビにまでなってしまいました。


アガスケロン×ミイラ人間

2010年08月02日 | インディーズソフビ

WOMBAT TOYSさん、ヘッダーがいつの間にかパルプSF風にカッコいいものに
変わっている。



真夏の納涼怪奇系?ソフビ。

昭和のゾッキカード系発祥の怪作・熱海を襲ったパチ怪獣
アガスケロン(カード上名称はアカスケロニ)。
パチ怪獣ソフビファンならおなじみのWOMBAT TOYSさん製で
立体化済みなんですが、ブラックVER.やクリアVER.など何回かのカラバリ展開を経てとうとう
カードオリジナルカラーでリリース。このたび手元に届きました。
ふき取りで全身のひび割れに墨入れして、アクセントのブルーを体表に部分吹きしていたり、
無駄にカードのカラーを精密再現しているのがプロダクツとしてのリスペクトゲージも
ピピッと上がります。カラバリ続きでもうおなかいっぱい、と思うと
こんな凝ったカラーが出ると注文せずにいられませんでした。

まあ、自分的にはイチオシのスーパーモンドな観光地である
熱海ホームグラウンドの怪獣ですしね。



今すぐはちょっと熱海に行けるめどがたたないので
まずはアガスケロン2号くん
(ギャンゴを勝手に命名)といっしょにカード上のポーズを再現。
自分的に盛り上がることは少し実現まで、寝かすくらいが実際はいいのかもしれんしなあ。
というわけで先に備えてカメリハ(笑)。

元のカードは1枚しか絵柄が存在しないので当然リアビューや下半身はないところを
WOMBATさんのほうでうまく「らしい」感じでディティール補完しています。
下半身はカードをよく見ると途中で描線が消失しているので
長らくマニアの間では腰みのの部分から下が存在しない説があるんですけど、ただでさえ
不気味な怪獣なのに、上半身だけで空中を浮揚しているのか…。それはそれで怖いな。



これが元のカード。以前、旧ソフビブログでも記事を書いてるので
それと重複しない部分でいろいろ考察してみると、
このカードを製作したヨコプロの絵師さんは
ギャンゴが熱海のホテル街で暴れているスチール写真を用意して、
ギャンゴが横向きに写っているアングルをレタッチ。背中に
変な突起のある別怪獣に仕立てた。さらにその傍らに
別スチールのジャミラ(たぶん高山良策スタジオでのスーツチェック写真の一枚)を
レタッチして一つ目で腰みのをつけた怪獣にデッチUPしてレタッチ。
ギャンゴの横にぺったん貼り付けたと。
問題は中途半端な位置に写植が打たれている
怪獣名「大怪獣アカスケロニ」。2匹いるどっちをさしてるのか
わからない。アカス(左の)とケロニ(右の)という怪獣だという説もありますが
ヨコプロカードは2匹居る絵柄の時も1個しか名前が指定されていませんから。。。
自分的にこれは「アカスケロニ」は両方の怪獣だと思っています。
ヘドロ1号/2号みたいな個々に姿の違う怪獣なんですよ、きっと。



で、これがタコが熱海まで行って撮った写真。自分ながら酔狂です。この頃は
ミカンみたいな色のアガスケロン2期しか持っていなかったので
色はカードとそろっていません。1期のアガスケロンは大阪スーフェスが
初売りというハードルの高さ。ホワイトボディに
レッドのスプレーだったのでカードの元色に近かったのですが、
当時パチ怪獣のソフビは全般に高かったので気に入った色のをショップ等で見かけても
ぜんぜん買えんかったです。まあ今にして思えばこれだけアガスケロンに
こだわりをもったのは1期を入手できなかったからなのかもしれないのですが。

それはそうと、この風景はあるホテルの庭から撮ったんですが
ちょうど熱海の街を見渡せて、アガスケロンのカードを再現するには
格好の場所でしたね。ホテルの人も自分が撮影してるのを見つけての対応で
非常に理解のある人で、おいてあるツボまで移動していい位置で撮らせてくれたり。
自分が熱海の街が好きなのもそういう、暮らしているおおらかな街の人の雰囲気も込みで、
なのかもしれない。観光地としてはバブル崩壊後のどん底を
ずっと見てきた立場としては、佇まいは変わらずとも経済的復興は期待したいですね。
そんな熱海も最近は人気の萌えゲーム「ラブプラス」の
イベント会場としてご当地的ニュアンスも加味されて稼動しているみたいです。

しかしこのアガスケロンのオリジナルカードですが、
カードの絵柄をきちんとアングル再現するには熱海湾に船で出て、高所から
湾に面したホテル街をバックに2匹のソフビを並べて撮らないと
完全ではないところなんでしょうが。。。
(しかしこれがハイタワゴンだったらエッフェル塔まで行かないといけないのか。
夢中になったのが熱海という近場のアガスケロンでよかった。。。あ、
怪獣世界一周カードは観光絵葉書バックのほうがリアリティあるか(笑))





ブラックVER.はパチサミで販売されたものだったカナ?
完全ガングロフラダンサー風でこれも気に入ってます。



アップルゼリーのようなレッドクリアVER.もパチサミだったと思う。
このほかイエロークリアのKILLER J限定版もありました。
販売は何度か行われたけど、全部で6カラーカナ?

熱海→リゾートショーのフラダンスみたいな腰み装着という確固たる南方ムードが
担当絵師の脳裏になんとなく浮かんだので、斯様にファンキーな姿になったっぽいアガスケロン。
アガスケロンという名前は、なんかいい怪獣に使えそうな名前はないかな~とか
恐竜図鑑でも見てて、アーケロン(古代カメ)の名前からインスパイアでも受けたのでしょう。

夏向きの怪獣ですね。こういう暑い日、昼間の余熱をじわじわ地面が吸い込んでようやく
迎えた涼しい夜に届いたダンボールを開封して、おそらく製作者の思惑以上に
しびれてしまったわけですが。

しかしヨコプロカードについて、元絵の仕事としてはどう好意的評価してみても
やっつけ・適当としかいえないんだけど、無自覚に作られたものならではの奇妙なミリキは
考え抜いたり売るための下ゴコロなど一切はねつけたものができる。
洗練とか計算も働かないことで初めてパチ怪獣としては
「本物」になりうる、みたいなアンビバレンツさ。

まあ~恐るべしは、青息吐息その日暮らしのバックボーンで生み出された無自覚で
直感的な作業の妙、それは昭和の世のパチ職人がひしめく修羅の世界ならではの産物
ということなのでしょうが。
ヤツはおそらく心底怪獣に興味のまったくない人間でこそ生み出しえた
けっして狙っては作れない怪獣です。だから自分にとってどこまでもポイントが高い。

それは乱暴に言うなら、賞賛も利益も得ることなくモノだけ生み出せ、
作ったヤツは何の報いもなく血の涙を流しながらさっさとこの世の果てに消えうせろ
さもないと本物ができない、みたいな
非常にむちゃくちゃな話ではありますが、当時のパチ怪獣がミリキあるのは
どうもそんな路傍の根無し草のようなはかない存在が
根源の定義に横たわっているみたいな気がするな。。。
大きな資本とか的確なマーケティングでババーンと注目されるようなものに
持ち上げられるとどうも、存在の意味合いが狂ってくるのは確かです。



WOMBAT TOYSアイテムの通販を担当しているマーミットさんから
アガスケロンの段ボールに同梱されて届いたミイラ人間も紹介。
今回はロボット刑事のガトリングマンも購入しているんですが
なんともマニアックな荷物だな。

ミイラ人間もオレンジの1期ver.を持っているソフビなのですが、
劇中カラーのようなので思わず入手した次第。成型色はミイラに似つかわしくない
青空のようなブルーにチョコ色をブラシワーク。
腕を上げると上の内側のブルーが見えてミイラとしては違和感があっていい感じ。
スプレーワークの設計って大事ですネ。




「ミイラの叫び」。この時期にぴったりの納涼系キャラですね。

当時アリな空気も漂うレトロソフビとしてのミリキを
捉えた一品ではないかと。こういう、怪獣をあやつる等身大の怪人系円谷キャラは
マルブル隆盛当時はなかなかソフビ化されなかったものも多かったのですが、
マーミットさんがここまでのリリースでかなり空席を埋めてくれました。

あとは新マンのストラ星人かな。。。ストラ星人はデザイン画が出てこないと
ディティールが確定されないので製品化が困難らしいのは惜しいところです。
イメージ版とかのあつかいでなんとかならんかなあ。気長に期待したいところです。
最近ソフビ関係の版権取得に関しては、あくまでファンが傍で見ている感触で言っているのですが
人間キャラクターのソフビ化もここのところ悪魔っ子や巨人、ガメロンの上に乗っている
少年などを見るようにかなり自由度がましてきたところだけに
どんなキャラクターのソフビ化が今後も果たされるかは要注目というところですね。
なにかサプライズなリリースがあるとええなあ。

MINDMELT

2010年08月02日 | 日記


ほんとに暑さが続きますね。さすがにお盆あたりには暑さの折り返しに気づきそうな
気配はありますが。。。例年だと仕事で熱海に行くころなんですが。

この景気ながら実はありがたいことに
熱海のお客からお呼びはかかってたんですが
なんとなく電話やメールのやりとりで用が足りてしまいどうしても
顔を出す機会をここまで逸してしまったりする。
フットワークおちてるねん。いかんいかん。

熱海自体、風景が昭和最大の観光都市であり、そして
どこか怪獣が出現する場所であったのが年々キッチュでアナログな記号的面白さを失っており
その変化を目前にするのをタコもどこかで避けているのかもやしれぬ。。。

アニメ「地球防衛企業ダイ・ガード」の劇中ではなんと
熱海に日本最大の国際展示場が建ってたりするのですが、
(劇中で描かれなかったけど首都高速鉄道が発達してすぐ熱海に行けるんだろうな。
よく登場した中央線は今と変わらなかったようだけど)
熱海はここのところ、再々開発も進み、部分的にはダイガードでの未来予測通り
お台場と変わらない垢抜け(すぎ)た場所になっちゃいました、
なんてのはナシだぜATAMI。自分の中ではあいかわらずキングコングやゴジラ、
ガッパやギャンゴに襲撃されたモンドな熱海のまま。

そうそう、マーミットさんのアガスケロン、最近出たVER.は
まんま元のパチカードカラー再現なんで思わずオーダーしてしまったのだけど、
あれ届いたらちょっとテンション上がるカナ?
そったらまたウオッチしに熱海行きかな~。





夏の水辺にこらまた鮮烈なソフビ的追憶があるんですよ。

夏ごろの子供時分は、親や親戚の人や近所の団地の人たちと
よく車数台で連なって釣りに行ってたんですよ。
川沿いに釣具屋や食堂なんかがあって
そこで釣りの合間に食事したり親がお酒を飲んだりする間、店内を巡るわけ
なんですが、怪獣人形とかも当然売ってる。
空想雑貨さんのマスター氏が書いた本に書いてありましたが
「ジャイアントツインテールは海水浴場の海の家や釣具やのデッドストックとして
眠っていた!」っていう話のリアルタイムですな。あれは事実です。

昭和のころは遊びに行った先もそうやって釣具屋にしっかり怪獣が
待ち受けてるんですよ。吊り上げた鯉やフナ、なまずなどの魚やら、
網ですくったりスルメで釣ったザリガニやらと、店の軒先に
吊るしでぶる下がってる怪獣や怪人の人形。
川でラジコンのモーターボート浮かべてるラジコンマニアのアンチャン
なんかも居て、いわばローテクなテーマパークに行った感じ。

昭和のショミーンの家庭はリゾートなんぞにはちょいちょい行けなかったから
近場の遊園地に行くか、ただの川辺とか山の近くにデッチUPされた
パチリゾートで納涼されていたというわけ。
その手軽さは、今でいうゲームセンターとかスーパー銭湯みたいな位置づけカナ?

怪獣と春夏秋冬の森羅万象がごっちゃになっていて、
海水浴場、川と問わず夏の水辺はいかにも濃度が高い場所だった記憶があります。





自分が子供のころに釣りに行った川のほとりには
夏の間だけ稼動する掘っ立て小屋みたいな店が軒を連ねてた。

今考えるとそんな車の往来の多い場所はホコリっぽいし、
人も行き交うごみっとしたとこでメシ食うなんてたぶん思わないんだろうけど、
そういう場所の売り場にはビニールの爬虫類とかアテくじとか
怪獣人形とかプラモとか駄菓子系グッズなんかが置かれてて、
独特な空気を発しつつ釣りにやってきた子供たちを迎撃してた。

なんというか昭和のおもちゃの共通的な特徴として
「発達途上ならではのがむしゃらに過剰なエネルギーを漂わせている」傾向があるんですが、

いきずりで立ち寄った釣具屋とか
観光地のおもちゃ屋なんて、お客も日常からの開放感の中で見立てがユルイだろうし
パチ怪獣ソフビのような無版権の商材を売り逃げるには絶好の場所でしょう。
しかしそこは商人根性もあるのか、パチものとか平気で子供に売りつける商魂の一方で、
とりあえず手にしたモノでいっとき楽しく遊ばせる娯楽供給者として、
けっこう勘が鋭いというか、一家言あったのかもしれない。
実際、そういうお店にはうさんくさいけど
正規のおもちゃ屋では見かけない面白いモノがあふれていたように記憶してます。

店そのものがおもちゃ屋としてはパチ者、対・普通のおもちゃ屋のスタンスなわけですから
今にしておもえば、供給する業者も行きずりの客」相手で
商才に長けている特殊な手合いだったのカナ。
まあ、当時は娯楽も少なかったですしね。
まして昭和のおもちゃは、今では大きくなった人々の心を
なおひきつけるようなエネルギーを持っているのだから。

それにしても、われわれは怪獣ソフビという存在になぜ惹かれるのか。

娯楽への渇望がみなぎっていたものの
完全にそれを果たしえなかった未成熟の時代の面影を見出して
あたかも当時の精神的鮮度を、たとえ記号的なものにすぎなくても
今ひとたび取り戻したいから、なのかもしれない。

釣りなんて単調な遊びなんで獲物がかからないと、子供なんてすぐ飽きちゃうもの。
で、ふと水辺にたらした竿の先から目を川辺に移すと
あやしい店に目が行く。雨が降ると水が増水して沈んじゃいそうな場所に
ガクガクと傾いたような掘っ立て小屋を建てて商いをするセンスも謎ですが、
そんな投げやりな感じもまたタマラナイ。子供たちも誘蛾灯に引き寄せられるように
入っていくとそこには変なグッズや怪獣が。あとガチャポンまわしたりとか
子供たちは親が呼びにくるまで、だんだんここに来た当初の目的を見誤っていく。

それがまた釣具屋の軒先には巨大な吸血植物みたいなサボテンが植えられてたり、
悪の組織の幹部が連れてるような、しゃべる大きなオウムが足輪をはめられて
お客にささやきかけてきたり、入り口には
昭和の黒人カルチャーにのっとってトーテムポールなんかも
あって、「ワールドワイド」の記号を強引にしょったキーガジェットたちが
純和風の食堂である店内に無理やり暑苦しく溶け込んでお客を迎えてくる。

魚好きに商売になったんでしょうね、
熱帯魚屋もあったな、ワシントン条約?そんなものまだないっす。
平然とアロワナとかワニとかカメレオンとか売ってた。
怪獣も生き物もいっしょくたな感じ。ピラニア買った思い出がある。

まるで逆柱いみり先生の描く漫画に出てくる観光地の店まんまでしょう。
あれはほんとうにあった光景なんです。だから逆柱氏はよく読者に言われるのかも、
「なんでぼくの子供時代に見た風景をあなたが知ってるんですか?」と。

とにかく水辺といえば、過剰なエネルギーで、擬似的な観光地としてのアイディンティティを
いやがおうにも迷い込んだ者に注ぎ込んでくる場所。

デオドラントな日常離脱を果たす意味で完全な観光地といえる現在のデニーズランド
なんぞよりも、昭和の川辺はむやみに日常から乖離させることについて
過剰なエネルギーを供給するファンタスティックな空間でした。
そしてそこは怪獣たちが水から上陸し潜伏する場所という
子供たちにとっても重要ポイントだったのデス。



とりあえず強力な布陣を集め、冷やしてもらうことにした。ひえびえ~