KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

ぶたのはな パッキー×ナキラ

2011年02月25日 | 特撮・SF






ぶた、さる、たこ、というわけでさっそく
先日WEB通販で購入したぶたのはなさんの4アイテムが到着。
タイトルでパッキー、ナキラと書いていながら、到着してみると
どちらかというと猿怪獣3匹に合わせて販売って
一見見えていた大ダコ・スダールの出来がかなり好みだったり。
なんというかえもいえん感じのデキ。

パッキーは先日紹介記事を書いたコミカライズ版サンダーマスクの
クロザル(デカンダーの憑依体)にカラーが合わせてあるんですね。
ワンフェスでもじっくり見本を見せていただいたんですが、
手元に来るといろいろ新たに発見があります。





ゴミラ、ナキラ、パッキー。
しかし昭和のいわゆる怪獣番組のキャラでなく、
CMやふつうのテレビドラマの
中に出てくる怪獣、オクラ入りになった番組の試作用キグルミたちが
こんなにぶたのはなさんから製品化されるとは
思ってもみませんでした。インディーズソフビムーブメントも
伊達に何年も続いていませんね。ぶたのはなさんのみまらず、
サンガッツさんからはすでにスタンダードサイズのナキラ、
マーミットさんからもスタンダードサイズのパッキーが
製品化されて好き者の怪獣ファンを喜ばせています。



手塚コミカライズ版サンダーマスクに登場するクロザルも
ぶたのはなさんから製品化。キャラが似てる件については
数日前のサンダーマスクの記事に書きましたが、意識してか
ぶたのはなさんもクロザルと今回のパッキーの色を合わせていますね。
パッキーの次のカラーは2期クロザルに合わせて肌色成形色だったりして。




これぞぶたのはなマイティジャック怪獣シリーズ。

。。。のつもりでこれらのキャラがでそろっているのカナ?

たぶんぶたのはなさん当事者も意識していないと思うけど、

そうなんですよ。
ケロニアもじつはマイティジャックに「エジプトの巨大ミイラ」の役で
ほとんど改造ナシで包帯を体に巻いてでてきたりする。。。
(マイティジャック号のバックファイアであぶられキグルミが
バーベキューにされ高山良策氏の名造形が焼失する)

大ダコの怪獣「海魔王」だったか、もマイティジャックに出てくるんだけど
どうも東宝作品でガイラとかフランケンと戦ってた小道具も
使われてるっぽいので、つまりはウルトラQのスダール
(漁船を襲うシーン、上陸シーンの一部)の流用ですね。
今回パッキーといっしょにスダールをリリースした意味が
タコの脳内に勝手に出てきました。



タコの軟体動物独特なヒフ感表現が
ソフビの質感とマッチしているスダール。
ふつうにタコのソフビとしても見れる。



これで首長竜のソフト焼き玩具が出てたらザウルスってことで
一緒に飾れたのだが。ぶたのはなさんのソフビは気長に集めていると
ある時シリーズ縦断でほかの番組の流用キグルミ怪獣として
並べる意味が発生してくるのが楽しいですね。
あ、これとこれは飾る意味が出てくるじゃん!みたいな、ね。

それは一種、脳内補完による特撮パズルみたいな楽しさで、怪獣が好きなほど
マニアックな見立てがいろいろできるということになる感じ。
でもメーカーさんサイドはそのへん強く意識してないようでそこが
また、いいというか、それでいいんだと思います。




今回、パッキーと同時発売された同様に猿怪獣のソフビ、
ウルトラQのゴロー。こちらもパッキーに存在感を食われてない
猛烈にアシッドな表情がミリキを放っている一体。
凝視してるといきなり自分の汚物でも投げつけてきそうな猿の怖さと
屈託のない幼児のような愛嬌を
ミドルサイズの小さいボディにべストバランス。

このサイズでちゃんとゴロー独特のあの好物のミルクにありつく
チャイルディッシュな子供すわりポーズだってきちんと再現できるすぐれもの。
ゴローは過去にデキのいいソフビがいろいろあるので
後続としてのリスクワークをあえてやる、ヤル気まんまん具合が
手にとった瞬間にわかります。




過去にぶたのはなさんの通販を買ったらオマケでついていた
トラックがこのゴローのディスプレイ時で生きてくる!
牛乳屋さんのトラック!本編のはホロはなかったけど。
たぶんなんとなく怪獣が手に持てるトラックをオマケに、だろうと思うけど
後から意味が出てくるところにこそ、何事も面白みというのはあるものだ。



80年ごろにマニアの棚のゴジラと並べる代役アクターを務めていた
マルサンのジャイアントゴリラじゃないけど
これは東宝キ●グコ★グということで飾ってもOKそうな。



とにかく甲殻類,爬虫類の怪人といえばヤモマークさん、のように
猿を作らせればぶたのはなさんは切れ味抜群ですね。

この体表表現もレトロな雰囲気をよく出していて、
たしかワンフェスで飾られていたプロトタイプはシルバーの
ブラシワークが施されていたように見えたけど、発売品には
吹かれていない。チョコ色の成形色だけで見せる、これは正解だったかも。
顔の吹きと目鼻口の筆塗り塗装だけでしっかり勝負を決めた感じ。
まあ、こんなにめったにべったりほめないっすよ、タコも。
シンプルによくできてる。



先日のワンフェス2011冬でリリースされたかわいい怪獣ナキラも
一緒に紹介。今回は怪獣大決戦て感じ。
しかし今年になって急に怪獣棚がにぎやかになったな。
前面ピグモン、背面レッドキングをニコイチしたような
欲張りなデザインワークはこの名怪獣2匹を生んだ
天才的ビジュアルデザイナー、成田亨氏によるもの。
ぶたのはなレッドキングにもしっかりディティールの雰囲気を
合わせて作ってあるのがミソ・





怪彗星ツイフォントリオのバトルロイヤルに殴りこみ!
喧嘩っぱやいこの3匹相手にけっこう善戦しそうな勢い。

このぶたナキラは結構ファイティングイメージが醸し出されていて
美少女風アレンジのサンガッツさんとはちょっとテイストを異にしています・
怖い「怪獣」。キグルミとして深夜の町中や公園で
ばったり出会ってパニック状態に。。。てな
劇中の展開で、街の人々にはナキラがこんなおっかない感じに
見えていたのでは。

しかし更新が遅くなって、予告だけ先になってゴメンナサイ。
昨日は強風が吹いてたのだけど、仕事場の近所のビルの最上階に
屋外庭園みたいなところがあるから撮ったら?と仕事先のヒトが教えてくれたけど
風がすごくてぶたのはなソフビくらいの大きさのものを置いて
撮影なんてとてもできない状態だったので、風の様子を見てたのサ。
風に舞って空を行くぶたのはなソフビ。。。もファンタジックだけど
タコが泣きマス。

ソフビの写真をいつものこの場所で撮ってたらこのスペースの持ち主の
おじさまが桜の木を切り始めて、ほのぼの、そろそろ開花期ですね~とか
春を待つ風流な会話など交わしながら陽光の下でソフビとたわむれつつ撮影。
ひさびさになごみましたdeath。



パッキー妄想もしものコーナー。

これまでもタコブログで「チビラくん」にはいろんな円谷怪獣
のキグルミが流用されて登場していたと書いてきたのですが、
ぶたのはなさんからリリースされているエレキング、アギラ、ウー
あたりは実質チビラくん怪獣でもある。ウルトラファイトへの
出演後にさらにチビラくんに駆り出された最後のご奉公とあいなった
次第だけど、近々リリース予定らしいミクラスはチビラくんへの
登場が多く、こちらもウルトラセブンのカプセル怪獣としてだけでなく
チビラくん怪獣にカウントできるところ。リリースが楽しみですね。

で、パッキーももしかしたらチビラに出ていた可能性が!という
仮説をかかげてみる。



チビラ「うわー、パパゴンのトラべルマシーンがまた
誤作動して、原始時代からへんなのがきちゃったよ~」

ポチポチ「あー!なんでまたぼくちゃんになつくのかな、
ヘコタンヘコタン!」

パッキー「オッホオッホ!!グオー!!」

ウルトラマンの後番組「ウルトラセブン」は実は企画段階で
原始時代、7人の原始人がおりなすぬいぐるみコメディだったという。

そしてこのパッキーくんのキグルミはその中の一体として
試作されたものだったが、結局番組企画が「マン」同様の
怪獣と戦うスーパーヒーロー物を踏襲することになり、
我々の知っている「ウルトラセブン」になったという話は
以前マーミットさんのパッキーの記事でも書いております。

時系列的に、マイティジャックで宇宙猿パッキーとして
登場したのはほとんど偶然の流れに近い。
マイティジャックはスーパーメカを駆使した
アクションストーリーなので
怪獣も出て来ず、いまひとつ子供たちの
関心を喚起しなかったので、過去のウルトラ怪獣や倉庫の
NGキグルミを使ってもりあげようとしたのが
続編の「戦え!マイティジャック」。たまたま倉庫の片隅に
古代の猿人の未使用スーツが転がっていた。
それは非常にコミカルなテイストで作られているが、
予算的に新造するわけにもいかず、流用ーー。

そう、このパッキーのキグルミが「戦え!マイティジャック」にでなく
「チビラくん」に登場した可能性だってもしかしたら
あり得たかも。チビラくんも、没企画版のウルトラセブンも
ともにキグルミメインの怪獣コメディドラマであり、
もしかすると数年後に番組化されたチビラくんの企画時にも、少なからず
スタッフ的にもこの没企画ウルトラセブンが頭の隅に
まったくなかったこともないのではと思う。





コミカルな作品のキャラクターとして作られたパッキーの
キグルミは、じつはマイティジャックのシリアスなストーリーで
エクゾスカウトの攻撃に遭って火だるまになって死ぬパッキーより
「チビラくん」の怪獣家族の中にゲストとして出てきたほうが
似合いそうな気もする。まあ、使われなかったキグルミが
倉庫の中で数年くすぶっていて、やっと別の番組に使われる
瞬間、なんてスタッフのちょっとした思いつきや現場での
早急な作品の制作内での偶然によるところが大きく、
我々も知り得ない多元宇宙の果てでなら
パッキーは「ウルトラセブン」の一体として、
「チビラくん」のキャラとして出ているのではないか、と。

ぶたのはなプロダクツとしてパッキーとチビラくんファミリーが
同サイズで出そろったことで、そんなもしものストーリーも
夢想できたり。



昭和の第一次怪獣ブームから第二次怪獣ブームを繋いだ
奇妙な怪獣コメディ、「チビラくん」、
そしてウルトラシリーズがもしかしたらスーパーヒーロー
番組でない方向性を模索して(もしかしたらそこで
ウルトラシリーズが終わっていたかもしれない)
作られなかった企画「ウルトラセブン」。
空想特撮シリーズ進化にかかわるミッシングリンクに
立ち、時代の波に取り残されて、ようやく別番組で日の目を浴びた瞬間に
炎に包まれてはかなくもこの世から消滅した宇宙猿、パッキー。
コミカルなテイストでつくられたキグルミゆえ、
怪獣図鑑や雑誌のグラビアでその姿を見た当時の子供たちには
不思議なサルの怪獣としてココロの中にその存在が焼きつけられることとなりました。

そして今、ぶたのはなソフビで戯れつつ、昭和の怪獣ブームで
もしかしたらあったもしれない、悲劇の宇宙猿・パッキーをめぐる
IFのセカイに思いを馳せるのもまた一興ではないかと思います。

ミニのパッキーも同時発売されましたが、子パッキーカナ?
「チビラくん」で原始時代にチビラファミリーがタイムスリップした
話で、緯度0大作戦のコウモリ人間が超未来の人類として
出てきたのだけど、子供のコウモリ人間をわざわざ新造していた。

そんなノリでパッキーの横にミニパッキーを置いて楽しめそう。
劇中では小さいパッキーはふつうのポケットモンキー
みたいな、生きているサルが演じてたけど、
「戦え!マイティジャック」の劇中に出てくる変身前の
パッキー役でもいいカナ?



ぶたのはなソフビの楽しいところは版権品であっても
自由に見立てして手にしたお客さんがイメージングして
楽しめるところではないかと。

ほら、誰でも子供の頃は版権怪獣のソフビでも
自由にオリジナルストーリーを作って奔放に
想像を駆使しつつ遊べていたんではないですか。。。

そして、新たな猿怪獣ソフビが
リリースされて、猿造形の進化風景を今後も見れると楽しいですね・
猿から人間(Qの巨人か)までの進化図みたいにいろんなキャラクターを
並べて飾っても楽しそうに思います。


つ【サンガッツさんのナキラ記事】

http://blog.goo.ne.jp/kadomiumtank/e/9c73cc61bc609ab822ee4da9762d5485

つ【マーミットさんの宇宙猿パッキー記事】

http://blog.goo.ne.jp/kadomiumtank/e/ac6504d68c5b270f96ef92daaeb940ae

カイジュウブルー緊縛ショウ

2011年02月24日 | モンド・トラッシュ


2月23日、TOKYO怪獣モンド地帯巡礼(勝手に命名)ルポその2.
でも残念なニュースなんだな。
新宿マルイワンのカイジュウブルーさんが閉店。。。

急な発表で開店以来、よく行きつけていたタコもびっくりしたんですが、
都内でセレクトショップとして編集性の高い面白いもの、ドキドキする
ものを消費者に提案。なんでもありのようでいて
品ぞろえは店頭で退屈そうにしているアイテムはないくらい.
それでいて時には逆トレンド的なハズシどころも
しっかりやっていて、そこがお客の
購買意欲をうまくそそったものでした。ところどころニッチ寄りな
モノも置いてるあたりが心憎かったり。きわめて個性派の店舗展開には
お世辞でなく、孤高さすら感じていたものです。
昭和の駄菓子やさんに行くと感じた混沌さが
現行のウィギュア、ファッション雑貨を総動員して
REBUILDされていたかのようなオモシロサでした。

そしてインディーズカイジュウソフビについても
毎月各メーカーさんのカスタムショーを展開し、
東京のソフビ新名所として
ソフビムーブメントと歩調を合わつつ
2年間近く楽しませてくれたお店だけに、このたびの店舗の終了はとにかく残念。
ソフビ関係にとどまらず、ドール関係、Kittyちゃん、ゴスロリ系
ファッションなどそれぞれここに異なる需要を持つお客さんも
最終日はお店にやってきて名残をおしんでいました。

しかし、名残をおしむどころじゃなかった。ファイナルイベントとして店舗で
サプライズとなる緊縛ショーが展開されて、
夕方6時にお店に来たら何か起こる・・・と
聞いてかけつけたファンの度肝を抜きました。
これは2月から販売しているアーチストさんの緊縛ストラップの
展開に合わせたイベント。

まずは最終日のいつもに増してカオス状態の怪気炎に包まれた
お店の風景を。とりあえずはカイジュウブルーさん新宿マルイワン一階店の
これが見おさめです。







マルイワンにお越しになった
通りすがりのお客さんまで、人が縛られているのを見て、
これは一体何事か!とやってきて魅入る中、
縛られ志願のヒトたちを次々と見事な手さばきで緊縛していく
アーチストさん。カイジュウブルーさんと親交深い、
雑誌「夜想」の関係者さんにより実現したファイナルイベント。
ファンシーなアイテムの並ぶ店内で緊縛ショーという
アンバランスな対比がまた面白い。場所を考えても、これは
誰もいまだみたことのないモンド・ビザールな光景かもしれない。

ソフビメーカーではソフビ展示スペースでたびたびプロダクツを提供し
話題を振りまいた、BLObPUSさんとVINYL JUNKEYSさんも
訪問、カイジュウブルーさんの華々しい閉店の夜をしっかり見届けに。

ブロッパスさん「こういう品ぞろえが不思議なお店は昭和の頃に
あって、ふつうに暮らす人びとに刺激と活力を与えていたものです。
インディーズソフビも同じで、日常に驚きを与えるような
存在が必要なんです。どこかカイジュウブルーさんは
マルイさんという場所で現実と地続き感を持たせたうえで、
そんな役割を果たしていたように思います。

名の知れたデパートでこのようなショーができるというのもこのお店が
最初で最後ではないか。ソフビも徐々に趣味人のための
ゆったりとした収集ジャンルになってきているしマーケットの傾向も
変わってきているのをメーカーとして昨今は強く感じます。
爆発的な勢いというのはなくてもゆっくりと
好きなソフビを入手して楽しむ、作り手も好きなソフビをつくる。
それは趣味のありかたとしてとてもいいことだと思うし、
そんな流れに今、差し掛かっている時だからこそ
いろいろとこのカイジュウブルーさんのような
お店に活躍してもらえる機会はこれまで以上にありそうに思っていた」と、
カイジュウブルーマルイワン店舗の閉店にあたって
やはり名残惜しそうな表情をしながら
しめくくりの言葉としておっしゃっておりました。























































緊縛イベントの最後のほうはお店のパチンコを縛ったり、お店自体を縛ったり
すごい状態に。縛られた店内を目前にして、ただ名残惜しむお客さん。



でも、お客のココロはしっかりつなぎとめたようで、
今後カイジュウブルーさんはWEBショップで展開していくと同時に
このユニークな店舗コンセプトをなんとか生かしつつ同様の
店舗展開もしていきたい、と店主さんもおっしゃっていました。
まずはその思いがどこかに届くといいですね。

カイジュウブルーのみなさん、ほんとうにおつかれさまでした。
ソフビのセカイに向けてもいつも楽しいイベントスペースと
いつ覗いても新鮮でドキドキさせてくれたお店を、ありがとう。
そしてWEBショップとしての新たな出港の先にさらなる光明あらんことを。

つ【カイジュウブルー BLOG】
http://ameblo.jp/kaijublue/





中野貴雄 大怪獣サロン

2011年02月24日 | モンド・トラッシュ












2月23日のTOKYO怪獣モンド地帯ルポその3!

閉店するお店あれば、新たにオープンするお店あり。
何かせつなくも新たな律動におしもどされる、
そんなソフビ界諸行無常の1日を、いやがおうにも目にするタコ。
新宿マルイワンさんのカイジュウブルー閉店イベントを目撃し
感傷にひたる間もなく新たな怪獣にまつわるお店のスタートが。

サブカルチャーの街、中野に突如出現した怪獣マニアの要塞、
秘密組織ギャルショッカーのアジトともいうべき
怪獣ファンが戦慄する新メッカが出現。

お店のオープンに華を添えるのは
ピンク色のナンバー1美人怪獣ホステス、ムーチョ!
初日からインディーズソフビ関係者、インディーズモンド
映像関係者が続々と顔を出す、恐怖の怪獣無法地帯。

甘美にしてデンジャラス!スーパーモンドなそのお店の名は。。。
(ここで突然の攻撃があり音信不通)





















お店の外で客引き。女性の怪獣なので
お店に遊びに来た仮面ライライことナオーミンさんが
いろいろアドバイスのようなものも下す。ナオーミンさんとってもまめ。

そして大怪獣サロンの呼び込みを開始するムーチョだったが
目前に怪獣がいるのに気づいてびっくりするのあまり
手にもっていた本をポテッと落とす中学生とか、何あれ!とびっくりして
立ち止まるコ、自転車であわてて目前を走りさるコなど、
リアクションが演劇的な怪獣映画のようで、目が離せない。
商店街バトルがあるシルバー仮面のキマイラ星人の回みたいですね。

やがておかあさんにムーチョとツーショットで写真撮影をせがむ男の子や
楽しそうに近づいてくる買い物の主婦や会社帰宅途中のお父さんなども
現れて、地域になごむムーチョ。この溶け込み具合は
この愛らしい容姿ゆえだろう。







タコ「どうしてサンガッツさんのSUIKOちゃんといい
美人怪獣とかって皆、どことなく井上和香に似るんでしょうね」
PICOPICOさん「たんにどちらも唇があついからだけじゃないの?」

















初公開の店内。
しかし店内に置くところがないので、仮にもお店のホステスというのに
稼働時以外は外に置かれている風景がなんともシュールだ。。。
ちょうどいらしてたお客さんたちの協力もあって
お店のごったがえしてる雰囲気がなんとなく撮れました。
まだ未完成らしいけど、人間大の怪獣キグルミや中野監督の
私物のぬいぐるみなどがごろごろしているこの中でお酒を飲んでいると
「裸のランチ」の一シーンみたいである.
ここはインターゾーン、すべてが許されている。
怪獣へのおさわりも(笑)。

きぐるみに魅せられた男PICOPICO、そして怪獣と女闘美に魅せられた男
中野貴雄監督が生み出した怪獣たちのかくれ家にして、スーパー
秘密組織のアジトである!

オープンの23日はこのお店ルナベースの
レギュラースケジュール時の店主、河崎実監督も
いらして常連のお客さんたちと談笑していた。

ほとんど氏の作品は拝見しているしイベントでも遠目で
見ているけどじつはあいさつするのははじめてのタコ。

明るい笑顔と大きなほんわりした手で握手を求めてくれる河崎監督。
ほんとにこの方は永遠の若大将ですね。
中野監督、河崎監督といろいろ秘蔵の映像コレクションを
さっそくお客さんに披露しつつ、
特撮やアジアのモンド映画についての話が咲く。

初日も80年代のインディーズ怪獣映画の傑作に参加した
スタッフさんやスーツアクター関係のヒトなどもいらしてて
話しているといろいろ当時の話など聞けたり。
特撮ファン、怪獣ファンがメッカのようにこの「ルナべース」の
名を挙げる理由がよくわかりました。そこが今度は
ソフビ関係と結びついたんですからね。

本当か冗談かわからないですけれど、中野監督「大怪獣サロン
限定ソフビ、なんてのもいろんなメーカーさんとコラボで
リリースするかもしれないですよ!とか」
たしかに盛り上がりそう。でもお店も怪獣ソフビの
ファンはコアだから発売前はいろいろたいへんだぞ(笑)

入店すると昔なつかしの「ようかいけむり」のカードを改造した
メンバーズカードがもらえて、10点集めて抽選で、上の
消しゴムやビニール模造動物セットが当たる仕組み。
消しゴムセットにはなんと人生をリセットする消しゴムが入ってるのだそう。
今後お店のカギを握る人生リセット消しゴムの争奪戦が展開するのかもやいかに。





これが事前にWEBでも宣伝してた怪獣アイス。
怪獣のパーツが冷たいアイスの中に埋もれている仕様。
なかなか見栄えしますね。開店時に食べず、とっときにしようと
カイジュウブルーのイベントに行ってまた戻ったら
初日は完売してしまったとのこと。残念。
思わずオーダーが出るとスタッフ、お客が集まって記念撮影して
なかなか口に入らない。
中野監督「新マンのステゴンを意識して作った特製です」





こんな感じで私物のコレクション、紙モノでも古モノ怪獣ソフビも
問わずに持ち込んでおおいに自慢してくれい!とのこと。
このワッペンは中野監督がローカルなお店で発見したものらしい。




開店祝いに仕事が終わって飛んできたというヤモマークさんは
最近お気に入りの謎のザリガニ(2パーツ、ひげは別部品)を
もってきて見せてくれた。ヤモさん「こういうのを見つけて
一杯売っているともう大人買いしちゃいますね」
ヤモマークさんは27日に大阪のサイケデリアに限定ソフビの販売に
行くのだとか。ギガラメ仕様の怪人ミニソフビがあたる懸賞付きなので
是非近くとも近くなくともおこしを!ぼくがキノコ汁男のコスプレもします!
との話。とってもはりきってたよ。

「こんな感じでソフビメーカーさんにも訪れてもらい、ソフビ関係の
お客さんとの情報交換や感想のやりとりなどにもお店を活用して
ソフビ関係のコミュニケーションスペースにしてくれるといいですね」と
中野監督の話。












お客もスタッフさんもよってたかって
ムーチョのお店広報用写真撮影。
綺麗に撮ってネ!
ペットのゲビタスもお店に連れてくるあまえんぼうな
ムーチョ(人間のホステスみたいにペットをマンションに
放置して餓死させないんだから、まあやさしいやつなんだね)
なんだかムーチョのほうがお店の繁盛を目指す人間たちにたじろいでいて
人間の世界に怪獣が来てしまって見世物になるという
ウイリス・オブライエンの「キングコング」以来の
あの物悲しい状態になっている。

セカイで初めて、ここでしか見れない妄想宇宙の
怪獣ホステス物語は今、幕を開いたばかりだ!

タコ「ナンバー1ホステス怪獣ということは
しのぎを削りあっているほかのホステス怪獣なんかもいるんでしょうね」
中野監督「じつは構想下にあります」

タコ「ライバル意識満々でいろいろお店でもホステス同士で
殺伐としたお客のとりあいなんかも見れるんでしょうね」

中野監督「そんなストーリーも組み込んでお客さんの
接待ができたらと思いますね」

PICOPICOさん「同伴とかもあるんでしょうね」

タコ「ホスト怪獣とかもいるんでしょうね」
中野監督「このお店の外に迎えに来るとかあるかもしれませんね」

タコ「ホスト怪獣がムーチョたちを拝み倒して、
まとまった金がいるんだよ~とか言って彼女たちに対し
わけのわからないビデオの『出演許諾書』にサインさせたりする
風景なんかも見れたりするといいな~ホワホワ」

(だんだん話を歌舞伎街チックセカイにありそうな
ドス黒暗黒方向へと導いていきたがる困ったタコ)



いちおうお店のパブリシティ用として
決められたセクシーポーズで扇情するムーチョ。





そして夜の部。テーブルで接客開始したムーチョ。
入口につっかかって入るのもたいへん。
お客にサポートしてもらったりするが
実は客のあつかいに長けている巧い演出なのかも・
ソファについても、電車の椅子に6人がけのところを
1人多くムリヤリすわっちゃった状態みたいだ!





「というわけで、新しいお店がスタートしました。
東京・中野に23日オープンした
毎週水曜日開店する大怪獣サロンをよろしくおねがいいたシマス!」
ぺこりと一礼するムーチョ。
怪獣ファン、ソフビファンの新名所、大怪獣サロンの誕生、
そしてムーチョの初出勤、大怪獣サロンFIRST NIGHTルポをお送りしました。

つ【小悪獣ムーチョの日記・ブログ】
美人怪獣ホステスさんなので客寄せのブログまであったりする。
芸が細かすぎる。
http://blog.livedoor.jp/besamemuchomucho/

セーラー服コンプレックス続

2011年02月24日 | イベントルポ


手塚サンダーマスク、火の鳥のナメクジにコムときて
またまた今回も手塚キャラでスタートとあいなりました。

2月23日はやっと仕事の手が一瞬1日だけ開いたので
怪獣とモンドのひしめく21世紀tokyoの暗黒地帯を彷徨しブログに書き記す
他人にはよくわからない使命を常日頃自分に言い聞かせているタコは
思わず朝から都内巡礼へとゆるゆる赴いたのじゃっ!
まず目指すは、ビリケン商会さんのビリケンギャラリー。

23日は怪獣とソフビにまつわるコアなイベントの幕引きとスタートが連打。
1日まるまる自由になってもとにかくめまぐるしかった感じ。でも
全部自分自身の目で何が起きてるのか、見たかったのだ!
そういえば、23日は新宿マルイワンのカイジュウブルーさんも
急きょ閉店が決定し(今後はネットショップがスタートするのだけど)
あのカオスでスーパーアバンギャルドな実店舗もこの日が
見おさめ・最終日とあいなり、なんともおなごりおしやと最終日を看取りに。

というわけで特集・2月23日の怪獣モンド地帯巡礼(勝手に命名)その1.
まずは以前開幕時に一度ルポしていますが、
まだまだ作品が到着中で、是非もう一回見たかった、
ビリケン商会さんのイベント
「セーラー服コンプレックス」の最終日に賭けつけてみた。

セーラー服とそれをまとう少女という永遠のアイコンを多彩な
イラスト、ドール、立体、コミック、オブジェなどの作家さんの
作りだしたアイコンにより解読しようという興味深い試み。
閉幕前に作家さんの寄稿が充実。
その中に漫画家、児嶋都さんと逆柱いみりさんも!
そしてキングゴゼラの今回のイベント限定カラーも発売。









これが新カラーのゴゼラと急きょ参加の新作イラスト、

その名も「ベース妹」。
ちょうど初日に逆柱さんが会場に遊びに来ていて、
初期作品にセーラー服の女の子を描いていたけど今回は
参加しないんですか?とうかがったら「うーん、そうですね~」とか
考えておられたのだけど、なんとこのテーマでの参加が実現。

ウレスイ。しかも逆柱版「けいおん!」といってもよい感じのイラストだったり。
コンビナートをバックに逆柱メカともいえるオリエンタルなデコバイクに載った
ファンキーな仲間(姉たち?)と大きなベースを背中に抱えた
セーラー服少女のベーシスト。バックにはコンビナート。
思わずストーリーが脳裏に浮かびそうな一枚。

ベース妹の漫画も見てみたいっす。



ヒロタサトミさんの「annabel 17才」。
ドールの女の子も2度目に行ったらお色直しで
別のセーラー服に着替えていました。




会期中にもう一枚「みちくさ」なる、ファンタスティックな遊具に載る少女の
イラストが新たに増えていた森口裕二氏の作品。



吉田光彦氏の「青春今昔物語」。



PICOPICOさんの制服サイボーグ。
この日、中野の河崎実氏のカフェバー、ルナべースで中野貴雄監督との
怪獣をテーマにした新イベントスペースが始動していたりする。
そちらの初日ルポも掲載しまつ!(シャキーン)



漫画家・児嶋都さんの作品。
80年代に「ふぁんろーど」でものすごくファンキーな
エッセイ漫画を連載しており(たしか爆風スランプの
サンプラザ中野さんの大ファンだったのを
おぼえている。。。)
パンクななくまどりメイクにセーラー服姿でときどき
ふぁんろーど誌に写真が載っていて漫画の通りのヒトだと思っていました。
とてもなつかしく、現在の健筆もうれしい作家さんのひとり。
今は中学生くらいの多感な女の子たちに向けて
少女を主人公にした漫画を供給しているということか。
自家消費的創作の好例ですね。
今回の寄稿も現在の作風を反映してホラータッチです。







みつごさんの「えにしの」。



だつおさんの「かたつむり」。




寺門孝之氏「セーラー服天使」




中村宏氏「早来迎図」

企画的に描き手も幅広く、それぞれのイメージするセーラー服と
少女を興味深くフォーカスした
誰かやりそでやらなかった
眼のつけどころがおもしろいイベントでしたね。
ドール作家さんと親交も深いビリケンさんならではの
立体モノの充実も展示に華を添えていたように思います。

イラストでは江口寿史さんや森雅之さん、花輪和一さんなどセーラー服には
一家言ある作家さんの作品が一堂にそろう一方で、
最近の美術学校の生徒さんの参加、
「もってけセーラーふくコンプレックス」なんて
タイトルの漫画同人誌が置かれているなど
新旧温故知新ジャンルミックスな時代にふさわしく、
アート、萌えといった枠にとらわれない
制服少女のアイコンをもって作品の中にたたずむ
彼女たちのはかなくとも輝く日常をさっくりと切り取って見せてくれました。

機会があれば、第2回、第3回と
いろんな作家さんの描くセーラー服少女を見てみたい気がしました。


リンデン 加藤泉×土ころび

2011年02月20日 | コミック・アニメーション




なんとなく春っぽい空気になりましたね。
朝起きてもあいかわらず寒いのだけど、
その中に少しだけどぬくいものが感じ取れる。その
やわらかいかすかな温度に誘われつつ、
ようやく朝も起きやすくなってきました。

この2月後半の冬でもない、そろそろ春の気配も
少し感じ取れる空気を写真に撮れるかな~と思いつつ
なんとか先週の納期が片付いた午後にソフビとカメラを持って
仕事先の周辺をウロウロ。

そんなゆるゆるとか細い日差しの下に似合う
いやし感の漂うソフビといったら何か?
ここのところリリースが続きメーカーさんとして
気を吐いている感じの、リンデンソフビをテーマに撮ってみました。

てなわけで前日のぶたのはなさんのコミカライズ版サンダーマスクに続いて
手塚ソフビが続いちゃいます。

リンデンさんというとワンフェス限定品として販売している
手塚治虫「火の鳥」シリーズの展開でナメクジや
ムーピー、ロビタなどの劇中キャラクターを次々と
ソフビ化していることでも知られていますね。

最近はさらに手塚ソフビにとどまらず、多ジャンルにアプローチを進めている。
ソフビというとカンチャクを生かした
動の部分こそが本来の魅力となりますが、リンデンさんのプロダクツは
そのどれもがソフビの材質を生かしつつ相反する「静」ともいえる
たたずまいのもたらすミリキを主眼に置き表現。
そんな独自のメーカーセンスで活動している点も
非常に興味深いものがあります。そして、それは実のところ、
これまでなんぴととして的確に言い当ててこれなかった
アートとソフビ表現の食い合わせのよさについてもじっくり
深耕しつつ、そこに今一番肉迫しようとしているメーカーさんではないか、という
こと、ひいては内に秘めたアート志向が指摘できるところです。







人類もすでに潰えた果てのセカイ、
永き黄昏の大地を踏み、うち棄てられたコロニーから
コロニーへと、あてどなく放浪の旅を続ける
超未来生物・ナメクジたちと新生物コム。



「おむかえでごんす」



大地に残った数少ない民に聞いても、
生命の住める場所ーー水と植物のある場所はなかなか見いだせない。
ナメクジには水分が必要、コムには繫茂すべき適切な湖沼が必要なのだ。





やがて彼ら放浪のエクスプロラーたちが森の果てに見出したのは。。。



コムが茂みの中で何かを発見。

「あっ、君は!」(うーん、なんだか空き地で
立ちションしてるみたいになってしまった)



じつは首だけ動くのだ!クルリ

コム「うわー!」





これが原美術館謹製の加藤泉ソフビフィギュア。
2月中旬よりネット上でも販売するようになったと
リンデンサイトで告知があり、興味を持った次第。

加藤泉さんというと,
木から削りだした荒々しくも生命感の
ある人間のようないきものの息遣い、自然の中にいる人間の
生命力を標榜しつつ表現するアーチスト。
作りだされた、いや木から彫り起こされた像は
あたかも異星人か進化したヒューマノイドを思わせる。
それは自然に回帰し魂の潤いを取り戻した人類の
進化した姿をあらわしているのだろうか?



ナメクジ「きっ、木のようなヒトが!
これが超未来の人類の進化した姿なのか!」



「われわれは地球で最も高等な無脊椎生物、ナメクジ。
進化の系統樹、その頂点に君臨するわれらナメクジは
これまで繁栄の影にあくなき民族闘争を
繰り返してきた。体の色の違うナメクジ同士、そして恐竜や哺乳類など
他の生物たちとの熾烈な生存競争。。。
そして、われわれはその中からこうして勝ち抜き
超未来の現在まで生き延びてきた。

しかしその先にはたして何があったか?

戦争、競争こそが我々の生き、種族として
拡大する原動力となっていたのだ。
今、彼のセカイのような、差別も争いもない静かなセカイで
生きたら。。。いや、その中でわれわれナメクジは
戦うことなくして生存していくことが、
いや種を存続していくことができるのだろうか?」

世界の果てで今、あたかもモノリスに触れるような
出会いを得て、自らの闘争により生きてきた
アイディンティティを根底から揺らがされるナメクジたち。





昭和の名アーティスト、岡本太郎氏がてがけた
太陽の塔のソフビや、名前は知らないけど昭和のアーチスト
たちが銀行や農協などで手がけた不思議なソフビ貯金箱。
たとえば岐阜相互銀行のブンちゃんみたいなヤツね。
それらの昭和のモダンノベルティ系ソフビを
再起的意味合いで思い出させるのがこの
加藤泉ソフビといえます。
ソフビといい材質の流動性、可塑性と作家さんのもつ
モダンな曲線表現の相性から
シンプルながら卓抜した存在感を漂わせています。
ソフビでこういうアイテムだって作れたんだね、と
思い出させられた感じです。



地球の長い午後で迎えた奇妙ないきもの同士による
ファーストコンタクト。




そして、ムーピー長老との対話。


加藤氏の作品に関していろいろ調べていたら、木から人が生まれたような
イメージ表現もコンセプトの根幹にもっているという。そのオブジェの存在感は、
植物的な時間創造、そして自然回帰志向という意味でも
リンデンさんのソフビ化した手塚キャラクター、
コムにもどこか通じるところがありますね。

そしてこの加藤泉フィギュアのもつ「静」の空気は
リンデンさんのソフビ表現の根幹に重要視されていると
見るべき、オブジェ的たたずまいの空間表現にあるという
ことで、表現の共通項を見出せそうなところ。



そしてたたずまいの妙というと
さきに開催されたワンフェス2011冬のリンデンブース限定品、
水木妖怪百物語シリーズ第1弾となる「土ころび」にも
作品として同様の息づかいが伺えそう。

妖怪百物語の本の表紙を飾った水木土ころびのイラストの
もつ「静」のあやしさを表現。ろうそくを手に掲げて百物語の
語り部のようにたたずむ土ころび。
今後巻物の絵の中に生きながらえる妖怪たちの姿を
ソフビ化して活写していくシリーズになるのでしょうか。

ディスプレイアイテムとしての存在感に絞った大胆な
企画ですが、さっそくワンフェスでも好評のうちに完売した様子。
次にどんな妖怪がソフビ化されるか、気になる~
ソフビでできる表現の新たな展開としてアーティスティックで
シンプルなオブジェとして創作的確信を深めたリンデンさんの
今後の展開に注目したい感じですネ。



水木妖怪ソフビといえば先発のサンガッツさん。
鬼太郎夜話の表紙絵をソフビ化した、これは
幸福切符の特典限定ソフビの蜀台鬼太郎。

いろんな妖怪ソフビがすでにインディーズアイテムとして
あの世から現世に召喚されています。
各社の妖怪ソフビがいつか100種類になったら
各コレクターの元で何かが起きるのだろうか。
いろんな妖怪がソフビになったらうれしいけど、
その先に何が起きるのかも妖怪ソフビファンのヒトならぜひ
見届けたい感じですね。

大映の映画みたいに、絵からからかさ妖怪が抜け出たり
するみたくソフビが動き出すのかもしれない。おいて~け~!!

(後記2・22/リンデンさん、なんと美術館系ソフビの第2弾を
製作中らしいですね。モダーンなソフビシリーズ登場ということで
新作も楽しみです。そして当然、ワンフェス新作も原型準備中の模様。)

ぶたのはな サンダーマスク

2011年02月19日 | コミック・アニメーション






ワンフェス2011の限定品として販売されたサンダーマスクシリーズの
デカンダーと、サンダーマスクの原型・素体ともいえるサンダー。

これまでワンフェス限定品として主役のサンダーマスク、
そしてデカンダーの変身体であるクロザルとタイヤの3種類のアイテムがすでに
ぶたのはなさんから製品化されて、何年か経っているのですが、
まさかシリーズ続投になるとは思ってもいなかった。





サンダーとデカンダー。

この2体のケイ素生物は宇宙の存亡を賭けてともに正義と悪の2派に
分かれて各惑星で戦い続ける光と影のような存在だ。
テレビの実写サンダーマスクとは異なる手塚治虫氏によるコミカライズ
(原作ではないのだ~!なんと豪華なコミカライズではないか)
は残念ながら単行本一冊で終了してしまったのだが、
コミックスオリジナルの宇宙で繰り広げられる炭素生物と無機生物との邂逅、
そして進化の興亡史を描く巨編として構想していたのかもしれない、
そんな片鱗をもうかがわせる。









デカンダーが地球で変異した姿の一つ、タイヤ(の怪物)。
テレビ版サンダーにデカンダの魔獣「タイヤーマ」が出てくるのはきっと
企画初期段階から手塚氏も聞かされていたのだろうし、
デカンダーが無機物にも憑依する
という設定で、コミック独自設定で
手塚氏なりのタイヤーマを描こうとしたのではないか。



漫画に出てくるタイヤはシャープでトゲトゲしている
井口昭彦氏デザインによるAの超獣みたいなんだが、
ぶたのはな版タイヤは困ったような表情がなかなかプリティで
タコもぶたのはなさんのソフビ中でもかなり好きな一体。
ちょっと「どろろ」に出てくる妖怪とかにいそうな感じ。
あ、あと鉄腕アトムのガデムに近いか。

この時点でサンダーはすでに手塚先生にキャラクターデザインして
もらったサンダーマスクのスーツを身につけて戦う。
サンダーマスクの初陣を飾る敵だ。











第1の敵・クロザル(の怪物)。動物園のクロザルにデカンダーが憑依した姿。
素体状態のサンダーと戦うが、目撃した手塚先生は2体の宇宙生物の
正邪の見分けがつかなかった。

しかし自分以外のヒトも指摘するんだけど
クロザルってパッキーに似てるな。
ぶたのはなさん本人に確認していないが、
このキャラクターのソフビ化を選んだのは
たぶん「サルである」という確固たる
造形的嗜好によるものではないかと思う。

しかしさかのぼって手塚先生がこのクロザルのビジュアルを
このような姿にしたことについては自分なりにぼんやりとした
仮説がある。

もしかして自分のマンガの掲載誌に
マイティジャックの紹介グラビアか何かが載っていて、
そこにパッキーの写真が
載ってるのを手塚氏が見ていなかったか?という仮説だ。
漫画の神様はありとあらゆる世間のリアルタイムで展開されている
おもしろいモノを観察しつつ漫画を描いていたのは周知の事実。

「サンダーマスク」がTV番組として放映された
昭和当時は漫画も怪獣もごっちゃだった。
(アニメ、や特撮という言葉は一般に浸透してはいなかった)

巨匠漫画家でも水木先生でも永井豪先生など、漫画の世界の周辺
で「ジャリもの」として商材的には
いっしょくたにされている実写怪獣モノやTVドラマ関係のいろんな
ビジュアルに刺激されつつ、時には既存のキャラクターにインスパイア
されてキャラクター造形していたことも多い。

この当時はマーケット内ではモチーフの共有感があった。

現在のネットで作家同士のパクリ疑惑がささやかれ
オリジナリティの欠如を糾弾するような時代では
とうてい考えられない、非常におおらかな時代ではあったので、
クロザルのイメージング過程でもしかしたらどこかで
手塚先生が意識するしないはともかく、
パッキーの図版をどこかで見てそれが
頭に残っていた可能性だってもしかしたら
あったんじゃないか、とふと思うのだった。
あの怪獣怪人大百科にもすでにこのころパッキーは掲載されていましたしね。

真実はなんにせよ、今、くしくもぶたのはなさんから
パッキーもクロザルも同じサイズで並べられるよう製品化
されたのが興味深いところ。パッキーとクロザルは
猿怪獣のアイコンのミッシングリンクから今、同一の
メーカーさんによりソフビ化されることにより
邂逅の場を得たのだ!それは何か長らく途切れていた進化系統樹が
ちょっとしたきっかけで輪を結んだようなものだろうか。

とりもなおさず
ぶたのはなさんの猿(や原人・原始人系)キャラクターは版権モノも
オリジナルもハズレがないですね。
ひとつの得意ジャンルなんでしょう。





サンダーマスクの素体であるケイ素成分の知的宇宙生物、サンダー。
とさかに背中には羽根が生え、どことなく火の鳥的な
鳥人モチーフを取り込んでいます。
手塚先生の作品化ではよく永遠の命、的な目線で宇宙の進化を見つめ
人間の過ごす命の時間などはしょせん短い、
星がまたたくような時間の話にすぎないと
いうような描き方をする時があるのですが、ケイ素生物であるサンダーも
火の鳥のような容姿にしたのはそんな人間とは異なる長大な
ライフサイクルで生きる生物のイメージを付加したかったのでは。

しかしサンダーマスクのスーツの中に別の鳥のような宇宙生物がいるなんて、
漫画版デビルマンのアモンが尻尾の生えた獣のような
下半身をしている、くらい大胆なビジュアルの改変です。

今回ぶたのはなさんはサンダーの下半身をグリーン成形にしているんですが
これはサンダーマスクと色を同じくして、スーツ着用前のイメージを
想起させようという色指定ではないカナ?
コミカライズファンのココロをくすぐる
仕様ですネ。


 






そしてこちらがサンダーの宿敵、デカンダー。
テレビのデカンダはトカゲ状の幹部キャラですが
こちらは音引きつきの名のみ似て異なる存在。今回ソフビ化されたのは
地球でようやく人間の姿を得て暴れている時の状態ですね。
なんか80年代のLAメタルの
バンドメンバーに居そうな感じのドハデはくまどり?メイクのキャラ。
(読み返してみたらメイクでなく、マスクのようだ)
しかしぶたのはなさんのソフビ化はサンダーもデカンダーも
どこか昭和のパチヒーローソフビにありそうなソリッド&ラフな
作りですね。

でも、ひとつ思ったのは、昭和頃のアニメや怪獣番組が
スタートしたころにパチ業者があわてて作ったパチヒーローソフビは
TVに出てくるキグルミやアニメの設定資料がなかったので
当時の怪獣モノメディアミックス誌でしのぎを削っていた
名誌・冒険王やテレビマガジン、または少年漫画雑誌に載っている
コミカライズ作品のビジュアルを見て「だいたいこんなんだろ」的な
スタンスでそそくさと番組の開始にあわせてソフビにして発売している
ケースも少なくなかったりします。

なにしろ勝手に製品化してるので版元の資料なんか
入手できないです。「ゴジラ対ヘドラ」製作前のポスターの
イメージをむりくりふくらませて
結局3匹作っちゃったIKBのヘドロシリーズなんかまさにそれですね。

で、TVに出てるのも雑誌で始まった漫画版も
パチ業者にとっては同じようなもの。
それより彼らの頭にあるのは、番組開始直後のおもちゃや
の軒先にある吊るしストッカーにいかに早くこのパチソフビを
作って並べるかのみ。
版権アイテムの登場前にさっさと売り抜けるんじゃ!!

そんな昭和のパチソフビの製作ルーチンを頭にうかべつつ
今回のサンダーとデカンダーを手にすると、パチソフビっぽい
楽しさもあったりして、実写サンダーマスクのソフビ化が困難であるという
事実を超え、あえて手塚コミカライズ版のほうをソフビ化した
ことでぶたのはなさんがはからずも、
当時のパチソフビの作られた空気に肉迫するというか、
自らの作風とあいまって製品の味を生かす
うまい落とし所を見出したのではないか、と思う次第。

当時コミック版サンダーのソフビが
もしかしたらあったかもしれない感。
このソフビにはそんな空気が横溢しているように思います。

3チャン経営のおもちゃ家内制手工業が
サンダーマスクのTV放映に目をつけて、これに一口のるんじゃ、と
少年チャンピオンで先行してスタートした
手塚コミカライズを唯一の資料に
必死でせっせと夜なべしてパチソフビを作り
怪獣ブームにすこしでもあやかろうという
もしかしたらあったかもしれない話。。。
これもきっとTVに出てくるんじゃ、と
勢い余って漫画オリジナルのタイヤやクロザルまでつい製品化、みたいな。

当時いても不思議でない。
このぶたのはなサンダーマスクシリーズで遊びつつ
そんな昭和のパチソフビ開発妄想ストーリーを
脳内で組み立てつつ楽しむというのも
また興趣あるところかもしれませんね。



TV版のシンナーマンの回に肉迫するコミカライズ版の
トラウマシーン。
自分の命が余命いくばくもないと知って
街をプラカードを持って歩き、残り少ない命を1000万で
売ろうとする主人公、命光一!






じつは手塚治虫先生がデザインしたスーツを着た宇宙生物だった
コミカライズ版サンダーマスク。
劇中でライダーの立花藤兵衛みたいにサンダーの活躍をサポートする
手塚治虫先生が楽しい。
でもこの登場は「原作が手塚治虫ではないけどコミカライズを
手がけることでそう見える効果」みたいな当時すでにあった
巨匠のお墨付きで作品を大きく見せる怪獣やマンガ業界での
マーチャンダイジングの不文律を見事に劇中で風刺
しているようでもあり、また興味深いトコロ。

この「サンダーマスク」は手塚プロのスタッフのヒトが
立ちあげたプロダクションの映像作品なので、
いわば漫画版にでずっぱりで宇宙から来たヒーローを
サポートしている手塚氏は
映像のセカイに躍り出た部下への親ごころで
作品を支えていたのかもしれない。



前にも載せたけど、このページがやはり
ツボだな。サンダーのヤラレっぷりがオシシ仮面の
次回への引きみたいで見事。

手塚先生、このサンダーの頃はアニメの制作会社の
やりくりに苦しんでいた頃で、
経済的にも厳しく、いわば背水の陣を敷く時期に
さしかかっていたけど、作品を見ているとそんな感じは全然しない。
むしろ入ってきた仕事をフットワークも軽く、自分の作品として
楽しみながら仕上げている感じ。

サンダーマスクの秋田書店・サンデーコミックス版には
手塚先生のコメントとして、こう書かれている。
「この作品はもっと長くなるはずだったのですが
出版社の都合で途中で終わったものです」。

厳しい環境にあっても一人でも自分の漫画を手にとった
お客さんを楽しませようとしてたんだろう。
思うに、もっと手塚治虫作による独自の味付けによる
特撮・怪獣モノのコミカライズ作品を見たかったですね。






イラネナ10周年~エンゼルヘア~

2011年02月16日 | イベントルポ




すでに数日前のイラネナカスタムショウ記事において、いくつかの
カスタム品は紹介しているのですが、
さらに新たにカスタム品が到着した模様。
仕事の流れでちょうど中野に足を向けたところで
コーヒーブレイクがてら、ふたたび
オルタナティブカフェのギャラリー会場をのぞいてみました。

今回は記念展示ということで、
イラネナさんが10年前に製作した自主映画「エンゼルヘア」の
宇宙人立体プロップも展示。
3メートルの宇宙人を下敷きにした
デザインでイラネナ風アレンジが施されたオリジナル造形品ですが、
自分もワンフェスや完成した映画でその異形を目撃して、じつに
10年ぶりに再会というか遭遇。
これ、どこにしまっといたんだろうなあ。ちゃんと残ってたのね。





やはり見た時に醸し出されるなんともいえない
不気味さ、ダウナーな感じは10年経っても同じですが、
どこか独特の品も漂っており、オブジェとして
なかなか歯ごたえのあるたたずまいといえます。
のちに手がけるベータラスの顔の突起風ディティールが
目から垂れ下がっており、この独特の触手感が
イラネナさんの造形ルーツ的アイテムではないかと。
「エンゼルヘア」の公開当時、ワンフェスの会場で
このエイリアンオブジェがババーンと飾られている光景は
なんともいえない威容を漂わせていました。
考えてみたらその頃はまだインディーズ
ソフビムーブメントもスタートしていなかった。
10年なんてほんとうに早いものですね。






ソフビファンではないお客さんが仕事のうちあわせで仲間と
お店に来て談笑しながらふと壁のカードカイジュウたちに目がいき、
「・・・これはウルトラマンに出てきた怪獣?」とか
言いながら小さな怪獣たちの宴をしみじみと眺めていました。
ソフビ関係のトイイベントに行くならともかく、
街中でいわゆる怪獣にであう機会なんてなかなかないので
新鮮に映ったのかもしれませんね。















イラネナ10周年カスタムショウは20日まで、
東京・中野のオルタナティブカフェで開催中。


つ【オルタナティブカフェ WEB】
http://www.alternativecafe.jp/





リアルヘッド真頭2号店始動

2011年02月13日 | イベントルポ





REAL×HEAD真頭2号店が始動!
・・・らしいぜ。という話が少し前から
真頭玩具に遊びにいくお客さんの中で
話題として出ていて、森かつら氏本人にたずねても、
「ボチボチそうなります!」
みたいに元気よく答えてくれて
別に否定はされてなかったのだけど。

そのプレオープンがどうもこの2月半ばの週末あたりだとの話。
本人たちで行っている店内工事もある程度進んだので
一度店を開ける、今のお店から駅の反対方向に
抜けた同じくらいの距離のところにお店があるらしい、
というなんともあいまいな情報のみ。

東京に出たタコは新しいお店の場所もわからないのに朝から青戸を
ブラつくのだった。
(じつはFM葛飾での森さんの相棒、範田紗々タンのブログでのみ
告知があったらしい)

いちおうアパレル中心のお店とは聞いているけど、
REAL×HEADのリアルタイムとあったら
この目で目撃したいじゃないの!



地図も案内も何もないのに、割と普段仕事で
この界隈をブラブラしてるタコは
なんとなくこのへんじゃろう!とあっさり発見!

というか手伝いに来たメーカーさんやソフビ関係の
人たちが立ってるのを遠目で見つけたんですけどね。
「何もデータなくてよく辿りつけるな!」と知人の皆さま驚く。
まああきらめなくてよかったYO。

今度から1号店と呼ばれる旧真頭玩具からそんなに
離れてない、住宅街の中の道路に面した白いビルの一階。



工事はずいぶん森氏の友人、知人が助力したそうで、
実質手作りらしい、けどそう聞いても店内に足を踏み入れたら
とてもそう思えないくらいアパレルというかセレクトショップな
店内。じつは製品類はまだ間に合ってなかったのだけど、
パーカーやTシャツ、フリースなどがお目見え。徐々に
いろいろ増やしていくのだそう。
何より突貫工事だったのでプレオープン目指して
爆走してきた現時点でとにかくスタート。

無事開店おめでとうDEATH!











ほんとうは前に掲載したサンプル塗装中だった
タヌキを販売する予定だったのだけど
塗装品は間に合わず、パープルクリアとグリーンクリアの
タヌキが初売りされてました。

このほか茶色いブラウンさんの真頭ベアも販売。
これがサクサク売れており、
アパレルのお店向きだったんだなと
気がついた。今後2号店のちょっとした注目商品になりそう。
























本日のプレオープンはFM葛飾でいつも森かつら氏と範田タソの
トークを聴いているリスナーさんが来訪した割合が多く、
住宅街にいきなり長蛇の列ができたので周辺の人たちも
新しい店、いったい何を売ってるの!と思わずのぞきこんだりしてる
風景も見られました。







FM葛飾の葛飾ナイトは仕事をしながら聴いていて
親しみ、このパーソナリティコンビと会ってみたい、
あと範田タソの長年のファンで、最近お店のイベント等が
少ないのでこの機会に会いたい、といったお客さんたちが
つめかけたもの。

古くからの範田さんのファン同士の交流も深いようで、
買い物が終わってからも外でお話していたり、
インディーズソフビのように
ファン同士のコミュニティがあるんだなーと思いました。
範田タソの人はタコも夜ケーブルを見ていると
いろんなVシネマで女優として活躍しているので
ちょっと出ていた作品について聞いてみたら
メイキングオブみたいな話がサクサク出てきておお、
こりゃ、本物の範田紗々(あたりまえやろ)だ!と思いました。

とにかく2人でお客さんといろいろ談笑したり
写真を撮ったりしながら、アパレルアイテムも見てもらったり、
サイズを見てあげたりして、ちょっとした「ファンの集い」って
やつですか、なごやかな雰囲気で寒風をものともせずお店を
出入りするファンの流れが怪気炎を創出する、午後のひとときと
あいなりました。




範田タソといっしょにとにかくサクサクお店の作業を進める森氏。
しかし丁寧にいろんな要望にこたえていたな~。
午後1時オープンで結局全部のお客さんに応対し終わったのは
4時過ぎてたな。でも見ていておもしろかった。
FM葛飾を聴いている人にはリアルでラジオ放送を聴いている
みたいに見えたんでしょうね。








なんとか長蛇の列となったお客さんの応対も終わって
ひととき。誰かがもちこんだジョークグッズで
お客さんと遊んでいる森さん。お客さんたちはまだとどまっていて
いっしょに笑い話の輪に加わっている。
ソフビ関係のメーカーさんや関連するお店の人たちなども
たくさんいらして、新しいお店の1日目を前に、路傍に並び
陽光の照らす場所にときどき移動しつつ静かに見守っていました。
(何人かはタコのソフビ話の相手までしてくれてほんとにすいません。。。
多謝。特にCORD VIPERの清兄のヒト。。。マッドマックスのトゥカッター論は
面白かった。。。B級映画に詳しくて伊達にアイアンバビロンシリーズ
展開してねえなあ~と感心した限り。
機会があったらまたぜひいろいろ聞かしてください)

真頭2号店「リアルヘッズ」の正式開店は2月下旬を予定しているようです。
真頭玩具とかちあわない日の開店になるようなので、
森かつら氏も基本お店のケアをしていく模様です。

森かつら氏によると、真頭玩具のソフビとは毛色の異なる
一般的な目線の雑貨的感覚で楽しめるソフビ等も
2号店で展開していくので、ソフビ方面のお客さんにも
よかったらオープン後は時々覗いてもらいたい、との話。
フォーチュンキャットもこちら用のアイテムなどが
出てくるのかもしれません。REAL×HEADは雑貨感覚のソフビの
販売ノウハウも持っているので、この2号店を旗艦店にして
その分野も今後強化していくのかもやしれません。
ソフビ関係の新ビジネススタイルとしてもひな形を
生み出すかもしれないので今後動向を注目してもよさそう・

日ごろ懇意にしているインディーズソフビメーカーさんとも
コラボレーションをしていく機会もありそうな感じ。
好評となっているSKULL TOYSさんとのコラボブランド、
骸骨商会の骨助のようなアイテムも2号店リリースカナ?

本稼働については正式発表がまたあると思いますが、
地場・葛飾をホームステージに
ソフビから新たなセカイへとスタートに乗り出した
メーカーさんの1日を目撃ーー。そしてまずはよい開幕を
迎えた、本日は2月のバレンタインデー前日でありました。



ワンフェス2011冬⑤

2011年02月10日 | イベントルポ





急な仕事を木曜の本日までに複数の相手先に送ることになり
なかなか更新ができなかったです・つか、
なんか周囲の人たちがアセアセしてるなーと思ってたら
金曜日が祭日なの忘れてた(ひどい)。
どんどん日にちがたっていってしまうから、とにかくなんとかまとめた。
でも、大量のモノと夢がカオス化している
魔界のようなワンフェスから日常にすぐ戻れてよかったといえばよかったですよ。

水曜日はビッグサイトで開催されてる省エネルギーのイベントに仕事で
行きました。データ収集が仕事なのですが、
メッセフル使用のワンフェスの規模を廻った直後だと
会場が小さく見え、さくさく終わる。。。

造形関係の1年を占うワンフェスも終わって一週間目になろうとしていますが
次の話題に移っていくように消費の波というものが常に
とどまらず新たな道筋をつけて更新されていく。

たとえば次の限定品の話題とか
イベントといったNEXT PHASEへと
セカイが再び動き出していくのをいやがおうにも実感します。

次の話題に移っていくのが早いですよね、最近。

いつしか新しいことばかりが重要になっているのかもしれません。
でも、それではあまりおもしろくない気もします。
深く掘り下げたいモノもありますしね。
ソフビもリリースされたらイベントで買ってきて、ただダンボール行き、の
くりかえしだったなら。やはり熟成する、評価期間ってものが必要でしょう。

そしてNEXT PHASE,当然その次とは、
2011年夏のワンフェスも含まれるのですが。

次回の夏は都庁発令の萌え萌え禁止法がどんな感じに影響をおよぼすか
コミケへの影響同様に気にはなります。

それはもちろん別にインディーズ怪獣ソフビに与える影響などないですが、
活気のあるキャラクターフィギュアや萌えガレキなどのジャンルに
支えられて、このワンフェスも現在のボリュームで動けるというのは
見まがいようもない事実ですから。

そして今の解放された感じのワンフェスの空気がそうした
思考停止した愚かな大人の事情、いや愚かな老人の事情とも
呼べる発令をもって、少しでも窮屈にならないかという
不安感もありますが、結局夏の当日になって、いつもどおりのワンフェス、
そんなことはタコの勝手な懸念であった、となることを祈って
あえてここに記しておく感じでしょうか。

ほんとうに懸念、杞憂であってほしいですね。
そんな意味でも今回は会場の空気をまさか最後にならないよね、と
とにかく写真に収めかったというキモチが強かったです。
アキバも例の事件以来、現にBEFORE/AFTERでホコ天も
復活したら明らかに窮屈な場所に変わっているだけに。

ソフビ関係と合わせて、イベントで紹介された怪獣ガレキ関係と
タコフェバリットなワンフェスならではの味のある造形物、
目のつけどころがおもしろいモノ、気合い入ってるなーと思ったモノなど、
スナップを載せておきます。
会場の空気など少しでも感じていただければ幸甚であります。

しかし今回の特徴として、オリジナルキャラのガレキも
素晴らしいアイテムが多かったんですが、
すぐれたオリジナルガレキのこれまで
キャストでオリジナル造形表現をしてきたメーカーさんが
ここでソフビへとキャストオフ
(ダジャレかよ!、って今、仕事の合間に
仮面ライダーカブトを見てたんでなんとなく。。。)

キャストオフしてくるメーカーさんも増えている点。ソフビという
液体のような独特の流動性を成形されてからも持ちつづけ、
柔軟でヒト肌のような手触り、カンチャクで自由にポーズが変えられる点、
量産したときの、この素材独特に得られる奇妙なおもちゃとしての満足感。。。
ソフビの素材を目指して門を叩いてくる新メーカーが今もいる。
REAL×HEADの森かつら氏のところにもソフビで自分のオリジナル
立体を作りたいと相談にくるヒトが後をたたないようです。

考えるに、ソフビという素材がもたらす表現的ミリキは
依然、ムーブメントの外輪山から見ても
インパクトがある、ということですね。
















ソフビ関係の知人にも、知っているヒトはほとんど会った感じがします。
声をかけていただいた人、ほんとにありがとうございます。

しかしワンフェスに何をしにくるか?という感じでお聞きすると
当然ながら大方のヒトは
会場発売の限定品でアレがほしい、コレがほしいということですが
一方では「何とではないか見に来た」
「何かないか」「ワンフェスのような大きなイベントでは
いつもと何か違うモノが売られるかなと思って」という
砂漠をさまようような漠然とした感じで来た、というような声もありました。

すでにやや落ち着いたといっても過言でない
インディーズソフビムーブメント。

或る人は「送り手と受け手が一定数残って
箱庭のようなマーケットで惰性半分に
予定された数の売買競争というミニマムな規模の祭りを繰り返して
先細ってしまっているのが実態」といいます。

またある人は「作り手も受け手も何か自分の
売る立場として売り続けること、
買う立場も買い続けることに意地になっていて
その場からの方向転換を考え直さないようになっている」
そんな見方をする知人もいます。

別な知人は、自分たち客サイドの過去の思い込みに起因するといいます。
ソフビ対象の恋愛に今は疲れてしまっているので
何を見せられても(それがそこそこいい感じでさえ)
いいね、とか機械的に言いながらもノッていかない(買ってさえ!)という
ような感動不全症候群みたいな状態が根底にぬぐえなく
存在すると指摘します。なんというか、ソフビ収集は単に趣味なのに
なぜそこまで義務感に基づき醒めた見方に追い込まれるのでしょう。

あと、別な声としては
ソフビのセカイがメーカーも増えすぎ、どんどん細分化しすぎて
客がもはや全部を見渡せない、ついていけなくなった、
または自分のほしいものがわからなくなった、というヒト、
これも「ソフビに疲れた」口ですね。
まあインディーズソフビだから自分の趣味世界にあった
ソフビだけを買えばいいだけなんですが。
非常に「世間(しかもミニマム)」での風評に
自分の購買行動が支配されがちなんでしょうか。
確かにそれでは疲れてしまいますね。
もしかするとソフビというカテゴリーの中で
常に緊張している状態に疲れたのかもしれません。

まあ自分はセラピストでもなんでもないですが、
聞く感じではお客サイドが
心理面で長年熱くやってきたのがとうとうハジけたような
状況って気配がします。
思うに2006年頃から形が明確になったインディーズ
(オリジナル)ソフビのムーブメントがスタートした時、相当な
パッションでソフビに強烈な恋愛観を伴って
入ってきたお客さんばかりなんでしょう。で、個々の目線で魔法が溶けた。
はじめの飢餓感がある程度満たされたからという贅沢な話もあると思います。
版権モノに関しては本当にマイナーなキャラクターまで
製品化されてますしね。なんでもある。そんな状況。
多少の反動はあるのカナと。
ワンフェスやスーフェスのようなイベントは
場所の魔法が強いところがありますから。

でも、そんな感じの厳しい捉え方を
しているヒトたちでさえも、今回しっかりワンフェスに来ているという点。

もしかしたら消費モチベーションをもてあましているのかも
しれない。で、妄想ばかりが肥大化している感じというのでしょうか。
ドンぴしゃりにほしいオレのソフビはどこだ?!、みたいな状態。

そんなわけで、じゃ、自分で作れよ!作るとも!
ってな流れになるのか。でも、作り方によってはそれは
インディーズソフビの、さらに
インディーズソフビみたいな2重な意味合いの産物に
なることもあるのかもしれない。

でも、自分で足を運んで会場に来てソフビ関連で予想もしないサプライズや
新しい発想のメーカー参入などの現場に立ち会いたい、
前から好きなメーカーさんと意見やリクエストなど、話がしたい、
といった行動欲求には、お客が閉塞感の向こうの光を確実に見つめている。
そこには集合無意識のようなメーカーさんへの
リアルタイムに対する期待感が漂っているように思えます。

まだまだソフビがほしいというパッションはお客サイドの心中から
消えていない。こうやっていい意味で、
自分の意思で魔法にかかりに来ているんだから。

お客もひとりひとりがソフビを買うことで
せっかく育てたムーブメントであり、
さらなる拡大向上を願っているのは確かということでしょう。
同時に、今度は目のさめた時の現実感と折り合いをつけながら
作るほう、買うほうも双方しっかり根を下ろして進行できる
ムーブメントになるかも、という
ことも逆説的に言えるのでは、ということです。
ワンフェスはソフビメインのイベントではないですが
規模的に人が多く来るので、それだけいろんな意見が
聞けるというのはありますね。

きっとその対話からすでに
NEXT PHASEにつながる化学変化はすでに
始まっているのかもしれません。





この原人っぽい骨のかべかけカタ!
いや、じつはかべかけじゃない、お面だったりする!


















































オリジナルのクリーチャー世界を
オブジェとして製作するサークル。
爬虫類の肌の質感表現がすごいですね。







オリジナル甲殻類の生態系を自分で
ガレキ化、販売しているメーカーさん。未塗装
状態で見ていてもしびれる。










ボーンフリーやファイアーマンのスーパーメカ。
当時マスプロダクツから出ていないメカも今はワンフェスのガレキメーカーが
コツコツと補完。でもメカガレキメーカーは
一昔前より少し減ったようにも思い、さびしいといえばさびしい。
メカ系ガレキこそワンフェス名物って感じですね。




1/1パワードスーツ。金属製ですが経費は5~6万なのだそう。
汎用機で使い古した感じで塗装したので、道行くヒトが
「・・・ダグラム?」って言っていくのだとか。自分も
後姿を見たら1話のあのヒルムカが横で泣いてる砂漠の回想シーンを
思い出しました(笑)。
保管してくれるヒトを募集中でした。
















完全変形・超攻速ガルビオン!
ベストプロポーションでチェイサー1にちゃんと変形もする。
組めるヒトなら30000円は全然安いと思う。
ほかの可変メカ、ゼクターやエクスキャリバー(ジョニースペシャル)
なども作りたかったそうなのだけど、
ざんねんなことに版元の意向で
これから先は版権は下りないかもしれないのだそう。
状況が変わるといいですね、

つ【ガルビオン・変形シーン集】
http://www.youtube.com/watch?v=E2Uia8jfhdo























上2枚はバブル時代の女性をモチーフにしたリアルフィギュアを作る
REMEMBER BUBBLEさん。ワンフェスで「バブルへGO」!






下2枚はソフビ関係にも縁ある
世界一キュートでいかれた(ホメ言葉)
ドールメーカー、ママチャップトイさんの新作!
詳細は近々発表のようです。



































サイゴの怪獣はね、最後だから、サイゴ!
(怪獣ジャンボスコープのダン隊員風に)



【JOHNNY CASHまつり!】

つ【DAWN OF THE DEAD REMAKE INTRO】

http://www.youtube.com/watch?v=rBARCCWwkag

つ【TSCC 1st Season/FBI vs Cromartie】

http://www.youtube.com/watch?v=NWZFkPiFlkE

ワンフェス2011冬④

2011年02月10日 | イベントルポ







Dr.STRANGE TOYSさんとNERDONEさんの合同ブース、「玩グレン団」。

オリジナルソフビも版権ガレキも扱えるボーダーレス感の漂う
ブースです。が版権ガレキの「エスパークス」は
前回好評だったのに、今回は下りず。。。この前は
メディアのインタビューまで受ける等、せっかく作品の
再評価にもつながるタイムリーなガレキリリースだったのに
STRANGE TOYSさん残念。前回よくて今回なぜだめなのか
わからんことってあるけどめげずに(全然めげてないっぽかったけど)
いってくだされ!!

NERDONEさんのカオスステレゴンはカオスヘッドの目のところに
スピーカーのような形状のキャストパーツをはめており、
パンキッシュな雰囲気にバージョンアップ。
なお、すぐにではないようですが、ソフビの完全新作を準備しているみたいです。
ジャンルミックスなひとクセあるキャラクタークリエイトをする
メーカーさんなので楽しみです。






春に5周年イベントも計画中というMAXTOYさん。
ヤマダ・マサミさん原型のアメージング&アウスタンディングな風貌のエイリアン
レトロソフビ、アーガス星人のランブルモンスターズカラーVER. を販売。
そして夏のワンフェスに向けて新作怪獣ソフビが準備中。。。



今回はONE-UPさんもお隣にブースを設置しKAIJINさんの
ドリームハウスモンスターの新カラーを販売していました。

マークナガタ氏キャラクターデザイン、原型はおもちゃとしての
怪獣ソフビの造形では一家言あるなかよしさんにより
いわゆる双頭獣っぽい新製品が発売される模様。
今回ブースはとっておられませんでしたが
なかよしさんはさりげなく活躍してますね。





FUTURISTさんというロボ系のガレキブースに
こんなカスタムペイント販売コーナーが出展されていました。







USTOYSさんのブース。あ、ミクラスが倒れてる。
すべてのラインナップが並び
ワンフェスらしいなあ、と。










べアモデルさんとコスモナイトαさんのブース。
とにかくあ や し い玩具でいっぱいでした。

タコは以前から見かけたら買い集めていた
昭和のやっちい作りのパチ怪獣ミニソフビつめあわせセットの
最後の一個がバラでは見つからなかったけど、コスモさんの
並べてた雑多なソフビの中に発見。これでコンプ!

「しかし古物系のブースが弱くなったなあ~ワンフェスは。。。」と
YODAさん。確かにジャンクやバラ品などのコレクションはみ出し系の
自分だけに価値がある系の出モノがすっかりへりましたね。
何か注目されるようなモノ、たくさんのヒトが反応を示すような
モノ優先で持ち込まれているのか、単に出モノが減ったのか。。。
好事家としてはちょいとざびしい限り。骨董市場のようなモノのつみあがった
ディーラーブースを漂い、眺めて回るのも
ワンフェスの楽しみのひとつだったんだけど。

白髪が植毛され首のところに、山で迷った時あてにしたら命が危なくなりそうな
方位磁石がセットされている般若のキーホルダー。
昭和の駄菓子やで軒先につるされ子供たち相手に
むやみな彼岸テイストを醸し出していた
金属製般若のキーホルダーがあると教えられ、
まあ、こういうのは今となっては一期一会ってもんやなあ~と購入。

べアモデルさん関係では畜光版でゴッドマンの東宝特美倉庫アトラク系怪獣、
ゴーストンとトランカーを発売。怪獣倉庫で不気味に光る、
駄菓子屋モンドテイストが横溢!





さらに続投するゴッドマン怪獣でも割とマトモな風貌の
ツノジラスのテスト抜き品がディスプレイされていました。
(つか、ストレンジな風貌のヤツが多すぎるんだが。
なおツノジラスはモスゴジのスーツをベースにした説あり)
ブースを訪れたコアなべアモデルファンのココロの律動を
いやがおうにもかき鳴らしておりました。

(なかなか終わらん~文章作成中。。。つづく)

イラネナ10周年カスタムショー

2011年02月08日 | イベントルポ


 











Dai Kaiju Card Monsters Custom Toy Show

●2月8日~20日/東京中野オルタナティブカフェで開催中

自主映画「エンゼルヘア」制作・公開から10年。
ソフビクリエイター、カスタムペインターとして活躍してきた
イラネナ・ホシナの軌跡を辿る記念展。

メインショーはベータラス、エッチ、メトロカバヤンの
カードカイジュウソフビ3匹を
世界の名だたるカスタムアーチストたちが
イマジネイション閃くままに豪華メモリアルペイント。

つ【オルタナティブカフェ WEB】
http://www.alternativecafe.jp/


つ【後記】
というわけで会場風景。
10数点のペインター氏の作品が
集結してましたがまだ全部ではないようでした。



JR中野駅からサンモールをとおりぬけ
中野ブロードウェイの中を突っ切って出て
右に歩いて行くと途中左手にローソン。その20メートルくらい先に
ある白い建物の一階です。































ワンフェス2011冬③

2011年02月07日 | イベントルポ


































Gooブログに移ってはじめてそんな表示が出たんですけど、
朝方に前の記事の更新作業をしてたら、
規定の期間内の投稿写真数を超えてしまい
24時間、写真更新不可能になってしまいました。

たしかにここのところワンフェス前の連日は
なにかしら投稿してたのですが
ブログの使用画像容量はまだだいぶあるのに
一定の期間でこの枚数以上は面倒みきれん
というのはあるんですね。
肝心のワンフェスの時にいつも以上の枚数を載せたら
制限がかかってしまったという流れ。
いろいろ見てもらおうとおもうのに、なんなかなあ、GOO.
やはりいつも以上にこちらが貼りすぎただけか。
日にちがたつといろいろ見聞きしたことも記憶が薄れるんだ~・

つーわけで、引き続きワンフェスの各ブースを紹介。









ゴッド(神様)バイナルメーカー、KIKKAKEさんのブース。
今回は心なくも人間の身勝手な考えでいのちを失った
動物たちの魂の行方を追ったシチュエーションバイナルとも
いうべき「こだま」を正式販売。
ピンクとグリーンのカラーが目に鮮やかなブース構成で
目を引き、こだまの最終形態である「花」が咲き乱れ、
幻想的でスピリッチュアルなキャラクターイメージを訴求。
相棒のグラフィックアーチスト、
TM PAINT氏もブースに居合わせ接客していました。
ウェブサイトやTシャツにも紹介されている
あのちょいとヤバげなGEKKOのカスタムも販売。
スーフェスにはいらしてたようですが
ブースはとっていなかったので、どうしてるのカナと思っていたのですが、
とにかく新たな夢の実現に向けて、気合もじゅうぶん入っておられました。





VELOCITRON・力さんのブース。
イラネナさん、「クモン」のシラハマ・バイキン氏と
ドン氏のFIG-LABが並んで展示しておりこの一列は
スーフェスの会場みたいな国際色豊かなメーカー人口密度でした。
でも書き出しがどのメーカーさんでもないミョ~なブース名なので、
一応カタログチェックしてはきたけど
あ行から見ても目に入らず、しかたなく会場地図に
「クモン」とか「力」とかおぼえ書き。






たまたま通りかかってシラハマさんの
おひげをたくわえたフレンドリーな笑顔と
クモンが目に入るまで、全然どこか気がつきませんでした(><)
クモンは雪の戦慄Ver.というのか、ホワイトの成形色のアイテムを
発売。












FIG-LABさんのブース。
ドン氏は真頭玩具等の出先でお会いすると、よくお話くださるけど、
こういうイベント時には自分のブースに居ない(笑)。
このロボットというかパワードスーツ、なかなかいい感じですね。
モスピーダのドレッド(というかアートミック系キャラ)
とマクロスのデストロイドを混ぜたようなデザインですが、
いいセンスでまとまっていると思います。
今後展開する新製品のようです。











イラネナさんのブース。ワンフェスで日本を訪れた外人さんの
ソフビフリークも立ち寄れるよう、ワンフェス2日後の8日から
ソフビ好きのメッカ、中野のオルタナティブカフェで
イラネナ10周年イベント開催です。
11日6時~9時はセレモニーを行うとのこと。
そんなにかしこまった感じのイベントではないので、
はじめてイラネナソフビに触れるようなヒトもぜひ
見に来てみてください!との話でした。

さっそく8日からのイベントに登場するカスタム品の
カードモンスターたちが先行でこのワンフェス会場で
展示されていました。
中華風のTATTOOの入った作品は台湾の女性によるものだそう。
オリエンタルの陶芸作品風でいいですね。PAUL KAIJU氏のは
ふさふさ毛を生やしています。さすがドール好きですね。
自作のLarvagonを素体に取り入れベータラスがそれにまたがる
力さんの作品はサンドトルーパー風アレンジカナ。
STAR WARSのストームトルーパーチックな甲冑をつけた作品もありますね。

もちろんまだ未到着の作品が
たくさんあるのですがほんとにカードモンスターを
塗りたいというアーチストさんは多いですね。、
いや、イラネナさんがいつもほんわかしてる人だから
自然にヒトが集まってくるのだろうか。

全世界の著名なカスタムアーチストの参加率がすごく、
当日はかなり見応えのある内容になりそうですね・
もう今日(8日)からです、お見逃しなく。







ワンフェス参加のソフビサークルでは
実は最老舗?ではないかと思われる、
赤い靴CLUBここまひさんのブース。今回はtttoyさんの塗装した
UMAモスマンここまひアレンジドアイテムを販売。

ドリロケさんのブースでもドリロケカラーの
モスマンを販売してました。
ワンフェスの何日か前にワンフェスに行く予定の友人と
90年代のワンフェスのナツカシイ話とか電話で話してて
「メカニコングみたいなくまさんのソフビなかったっけ
ザクみたいな色のがあるやつ。
あのメーカーはずいぶん昔から
いわゆるインディーズソフビみたいなことやってたよな」
「あ、それはきっとメカニポーでは、
今も売ってるぞ」とか話してたところでした。









マルサンさんのブース。以前、マルサン友の会で話の挙がっていた
マルサンオリジナル怪獣の復刻がついに行われる模様です。

第1弾としてファンから要望も高かったボンドラアとエビレオンの
2体が復活!さっそく今回の会場にもサンプルが置かれていました。
マルサンオリジナルというと90年代に一度10数体の当時キャラクターが
復刻されたのですが、モノによって復刻されたものの
このシリーズ独特のザラザラした表面のディティールが落ちていたり
肉やせしていたのが残念でした。今回はどうでしょう。

今回もブツ取り復刻したものですが、当時モノのボンドラアと
エビレオンをもっている自分の目で見ても、肉もしっかりついていて
オリジナルとそう差のない感じに仕上がっています。
そしてカラーも各怪獣の当時成形色に当時ブラシワークをそのまま
再現するとのことです。ボンドラアは第一弾として青いオウムのような
成形色にメタリックブルーのブラシワークが施されたほうの
当時色アイテムを発売。このほかに赤い成形色のタイプがあります。
赤のほうが派手ですが、自分は青を推します。
エビレオンは味噌色の成形色に茶のブラシワークの
モノ以外あっただろうか???とにかくその、エビレオンでは
ポピュラーに流通していた当時カラーが
そのままリリースされると神永氏およびマルサンスタッフさんからのご説明。

どのあたりのアイテムが喜ばれるか、今後ファンの希望を
聞きたい、との話でした。
4月にマルサンとソフビカルチャーを振り返ったイベントを実施する
そうで、(さすがにマルサンオリジナルだけのイベントではないですが、と
笑いながらおっしゃってましたが・それはそれで見たい感じが)
そのイベント限定品として販売される模様です。

この2体のどちらかの怪獣の肌色未塗装と、
当時色復刻の2個入りで1万円のセット販売する、とのことでした。
近々イベントの詳細はマルサンさんのWEBにも掲載されるそうです。
神永氏のお話では、なんと当時マルサン怪獣を説明したあの
怪獣新聞の作者である学生さんだった方のトークイベントも会期内に計画中だとか。
ただ、さすがに当時バイトで受けたお仕事だったので
あまり細かくは覚えていないのだそう。それはそうですね(微笑)。
あのなんとも深く考えてない、前の行を読み返してもいなさそうな
無頓着な感じの文章がまたいい味なんですが。
このほかにもマルサンプラモの当時を語るトークショーなども
予定。往年の怪獣ブームの空気に触れる内容を期待されるところです。

当時モノもマルサンオリジナルというと一昔前はそう高い
アイテムでもなかったのですが、最近はコレクターの棚におさまってしまったのか
状態のいいモノは古モノとして流通する機会が
少ない現状を考えると、新規造形品で当時の空気を味わってみたい、
または当時モノも持っているけどバックアップで普段身近に置く用にほしい、という
ヘビーコレクター、ライトコレクター問わず最適な企画だと思います。

マルサンオリジナルというとぶっちゃけ造形的には非常に
プリミティブでラフな怪獣たちです。当時円谷プロの版権怪獣たちを
展開したブルマァクに追随しようとかなり短い期間で作られて
市場導入された。くしくもソフビの草分けである
メーカーによって作られたいわば時代のアダ花。

今回の復刻ではラインナップに入るのは難しいでしょうが、
円谷怪獣のパチモノみたいなヤツもいろいろ居ます。
洗練された怪獣ソフビもいいですが、ちょっとユルくぎこちない造形の
マルサンオリジナル怪獣たちは無印品であるがゆえ、子供たちの
想像を自由に膨らませてあそべるイメージの可塑性を持ち合わせた
親しみやすく愛らしい存在といえます。

その中でもエビレオン、ボンドラアは
ザクザクとしたひじょうに粗削りな造形なれど
今の覚醒した時代では作れないおおらかな味を持つ怪獣ソフビとして
マルサンオリジナル第二期復刻の先発選手にふさわしく、
新たに興味を持った現代のソフビファンにとっても
未知の新鮮さ、肩の凝らないソフビ本来の楽しさを
アピールするかもやしれません。
(なげえ文章だなオイ。こんなだからギチギチになってアップできなくなるんだろな。。。 )









ブース前がぐうぜんスペースあってよかったですね。
サンガッツ本舗さん(アンドPICOPICO、中野貴雄監督アンド
青年ライライ隊)のブース。とにかくお客や恐怖キノコ汁男、
セーラービラビラン(ってなに)etc.とにかく素顔をさらしてないような
人も多く、途中であやしいコスに着替えてきたり、
キャットファイトのようなことも始めてたいへんごったがえしておりました。
いちおう1社なのに精神的にはドリフの商店街みたいな騒ぎになってました。

ここに居たらなんとメディコムトイの赤司社長もいらして、
ちょっとだけど話もしちゃったぞ!
「今年はいろいろやります!自分自身も熱烈なファンである
ソフビ界をもっと盛り上げられればうれしいDEATH!!」と
なんとも熱いエールをいただきました。

今回のワンフェス限定品は隕石怪獣風レトログリーンのかわいい怪獣ナキラ、
テレスドン2期、そして新作版権商品では古代少女ドグちゃんの
昭和特撮ヒーロー風アレンジのスタンダードソフビを販売。
マスク作業でコストが予定外にかかり
サンガッツさんご自身も自分でもその時まで気づかなかった
MUCHAぶりにアセアセした模様。
その成果か、ドグちゃんのビキニボトムからはみ出し気味なあのムチムチした
ヒップラインの再現度にはとてつもない気合いの入りようをお見受けした次第。








山桜さん×一番星さんのブース。
しばらく開店休業状態だった山桜さんですが
年初のスーフェスに遊びに来て
ウォーミングアップし、冬のワンフェスで復活。
今回は半魚人モチーフの魔物ソフビ「魔人魚」を販売。
一番星さんはベイダーグローの一品モノカスタムを販売。












ソフビを新たに手掛けるニューカマーの動きに目を
向けてみましょう。ここはRESTOREさんのブース。これまでキャストキットで
ディストピアパンキッシュなオリジナルキャラクターキットを
展開してきたメーカーさん。この画像でアーティスティックな
イカ(してる)れっぷり(ホメ言葉)は理解できるでしょう。
お聞きすると、あのホビージャパンの今は無きS・M・H誌を
愛読し、リアルクリーチャー系造形表現に心酔して自分でも
気がついたらオリジナルガレキを始めてしまったメーカーさんというから
自家消かつ筋金入りの好き者向け供給という感じですね・

そんなRESTOREさんがソフビフィギュアをリリースする
運びに。赤い子鬼のようなフィギュアDEBRIS、このキャラを
12センチ位のソフビ化進行中だそうです。
このハイ&ソリッドなディティールでどんなソフビが仕上がるか
ちょっと気になりますね。
平たんな日常に魔導師のようにぽっかりと穴をあける
SMHのダークファンタジー的時空へと復元(RESTORE)するか?
ソフビサイドからもこのメーカー名をおぼえておきましょう。

つ【RESTOREさんのブログ】
http://www.restore-created.com/blog-1/







BLACK RABBITさん。シュールに笑うウサギのキャラクターを
ソフビ化。マジョーラチップ混入版と、軟質塩ビ製で触感のぷにぷにした
なんともたまらないさわり心地のアイテムを販売。







昨年のワンダーショーケースに輝いたオリジナルロボットのガレージキット
「AMEISE ROBOTIC F.360 DELUXE」のメーカーさん、FUTURISTIC MODEL KIT。
WSC受賞初の外国人アーティスト、Walter氏は日本在住のバンドペインター。
キャラクターデザイン/3DCGソフト“modo401”による
コンピュータ内モデリング/その3D出力物=レジンキャストキット作家も手がける。
家電のようななんとも愛嬌あるロボットのキットを、ワンフェスを細かく廻っている
ヒトは覚えているでしょう。今回は冷蔵庫ロボ(写真の白い機体のキット)
を新たに発売。本体はもちろん、ボックスアートも
リアルで存在しそうな、どこか懐かしい気持ちにとらわれる出来。
まあパストフューチャーなイメージセンスの追求を果たし、
細部まで世界観の構築で凝りに凝っています。

そしてその彼がこのたび新たにモンスターソフビを製品化。

フランスのイラストレーター、STAN氏のエイリアンイラストを
イメージソースにオリジナル宇宙生物を扱ったソフビシリーズを
今後展開していくとの話。原型製作はコスモリキッドさん!

最近SECRET BASEやFIG-LABなどで
アメリカンレトロフューチャーの宇宙人のソフビ界を手がける
表現潮流に乗った参入になりそう。
「前からぜひソフビを素材につくってみたかった」との話で、
キャスト作家さんから見るとソフビという素材は
憧れる表現マテリアルであることですね。

今回は未塗装品を販売。塗装品も販売を予定している模様。
ソフビメーカーさんでもさっそく興味をもって入手している方が見せてくれました。
いやーみなさま、さすがにチェックしてるね。

つ【FUTURISTIC MODEL KITさんのブログ】

http://futuristicmodelkit.blog135.fc2.com/





塩ビの国からやってきた夢の塩ビアイテムプロデュースユニット、
ZOOMOTHさん。前回べラボーマンのミニフィギィアを
発売したことで趣味人たちの絶賛を浴びたメーカーさん。
今回はブラックベラボーマンや源平討魔伝の平景清、金剛番長の金剛 晄
などをリリース。

前回展示されていた「ネクロスの要塞」のソフビ原型ですが、
今回は版権認可が下りなかったので、
現在版元との間で版権認可を要請して製品化に
こぎつけるとして引き続き活動展開中との話でした。
当時の原型師、内田茂夫さんがてがけるネクロスソフビが
ようやく登場するか、気になるところですね。




ヤモマークさんのぬりえ担当のギララ女史にまたまた遭遇。
いつもどこでもギララといっしょ。

(文章作成中。まだ続きます。。。昨日からで
やっとさっき風呂にはいったですYO おそろしい。。。)


ワンフェス2011冬②

2011年02月07日 | イベントルポ




引き続きワンフェスルポ。さすがにワンフェスなので、量があり、
一度に更新できなくてごめんなさい。



































昨年末に発売したギバザを素体にしてアーチストさんを集め。
大カスタム大会を開催したドリロケさん。
このほか、以前ワンフェス限定で販売したヘドラの各色を再販したほか、
赤影怪忍獣のざばみ、ががらの新カラーVER . を販売。














畜光Ver.のビラビランと恐怖のキノコ汁男を発売したヤモマークさん。
今回は以前から製作していたキノコ汁男のスーツが完成し、
それでソフビ販売をサポート。ときどきサンガッツ本舗さんのブースの前に
ある空き地でPICOPICOさんのツノゴンや仮面ライライとも戦って
(いじられ?)ていました。ワンフェスには中野貴雄監督のコスチューム
プロデュースしたビラビランまでが登場。
タコは見逃してしまいましたが、恐怖のキノコ汁男は
ビラビランにヒールで踏まれツタの鞭で
ピシピシやられていたようです。
ヤモさんがちょっとうれしそうに、
ビラビランから自分が受けたプレー風景の画像を
見せてくれました。ほとんどデパH。。。







怪獣少女さん。怪獣軒さんで新機軸として、シルバー仮面と同じ
プロダクション製作で熱烈なマニアのいるレッドバロンのソフビ原型を披露。
このほか担当の型がいられなかったのですが、ミドルサイズソフビくらいの
カードカイジュウ、吸血怪獣キュラドロスの
ガレキ?見本が展示されていました。










ワンフェスでは毎回自分たちのイマジネイションの源泉ともいえる
版権作品のアイテムをソフビにしていることが多いガーガメルさん。
今回はマリオブラザーズとミクロマンの敵・アクロイヤー(ブルースター)を
販売した。ゲーム画面を再現した凝ったディスプレイが終日、人目を引いておりました。







アマプロさん。前日新宿で開催したトーキングロフトでのイベント
パチサミ番外地の反響が会場のあちこちで聞かれ、ワンフェスの準備に追われていた
ソフビメーカーさんたちも「行きたかった!」とくやしそうにしておられました。
(でも、他言無用なのに、どうして評判がわかったんだ?あ、自分はまったく
ブログにも書いてないし、漏らしておりませんYO、ミクシイとか入ってないしね)
ほんとにあれはいつものパチサミの集客規模の時に公開してもいい内容だと
思ったんだけどな~。

そんなわけで今回は首すげかえ系のいかにも昭和のパチにありげな
あやしさ120%の怪獣3匹を初リリース。
なんとなくにわとりをモチーフにした怪獣と
なんとなく海底人の守護竜のような蛇をモチーフにした怪獣、
そしてなんとなくケムラーのしっ、おっとっとな怪獣の
猛烈にうさんくさい3匹が登場。

猛烈にうさんくさいのに、これを買ってきてくれとおつかいを受けて
会場に来た知人がいます。グラインドコアなパチ好き向けのスーパー
アシッドアイテム。鳥のヤツははじめ、これはあかんだろ!と思ったけど
現物を見たら、その、これはあかんだろに上載せして全体のパチ感が
ひどく本当にありそうな感じになっている物悲しい点が
気に入ったので買いました。しかしいいのか。。。

このほかKILLER Jさんのサルモン、カスタムと未塗装を販売。
国内不景気につき、とブログに一文ありましたが不景気なので
販売という流れが何かツボにはまったです。

パチモンサミットのチラシもありました。
昨日記事に書いたように、6月19日開催、5月15日前売り開始です。



これがKeyさんが日常生活でキカイダーバイクに乗るときに
いつも装着しているらしい、おそるべき仮面●イダー風ヘルメットだ!
なんとワンオフ品として販売していたのですが
「安全に関しては自己責任で」と書かれた紙がボックスに貼ってあった。。。







リンデンさんのブース。新作の妖怪百物語・土ころびが
まとまりのいいデザインソフビとして平成の世に転生。

いちおう小学館から出ている水木先生の妖怪書籍の表紙に描かれた
土ころびをデザインモチーフとしているようなのだが、
この土ころびのデザインは鬼太郎に登場した目がなくゾウの鼻のような
口を使うあの土ころびではなく、大映映画の「妖怪百物語」に出てくる
土ころびに似てるんだよな。百物語の語り部であることを想起させる
ろうそくをもっているへんもそれっぽい。。。とリンデンさんに
いちおう指摘してみたりなんか~。
ああーあれですね、そっかー!そうかもな~ってうなづいてくれましたけどね。

水木先生はいろんな本の写真や絵画から図像をインスパイアするので
大映映画の土ころびのスチール写真からもしかしていただいたのだろうか。
まああの映画の初期段階に妖怪のデザイン協力はしているので、
もしかしたら「この映画のキグルミ版土ころびもわしのものじゃ」と
いうことになったのかもしれないが。
それはさておき、リンデン土ころびはたいへん気に入ったので
水木さんの本を集めた棚に飾るとします。

できたら妖怪シリーズ続投をぜひお願いしたいですね。
せっかくの機会なので、あまりこれまで製品化されてない
妖怪をソフビにしてほしい気がします。













自分用資料アルバム。井口昇監督版ザボーガーと
ライバルの秋月弦の乗機、マシーンホーク。
次のスーフェスまで展示はおあづけかと思っていたので、
早くも現物を見れてすごくうれしい。
マシーンホークももしかして今回は変形するのか?
当時も設定はあったみたいだが。
事前情報入れないで居るので映画が楽しみ。



ワンフェス2011冬①

2011年02月07日 | イベントルポ


















しかしこれだけの出展スペースだと実際に
会場に行っても目の前で進行しているすべてを目で見て知覚しているかと
いうと、これがすべて頭に入ったかというとあやしいというんでしょうか。
撮ってきた写真をブログに載せるためにまとめていると、いろいろ現場では把握できなかった
ソフビの造形や各メーカーさんの造形的進化などふとした発見があるものです。
そこに今後メーカーさんが進んでいる方向性が見えるというんでしょうか。
ワンフェスという巨大イベントだけに各メーカーさんも
今回は新製品や今後リリースする原型を展示するなど、お客の購買喚起に
熱意があったようにお見受けしました。
なるべく撮った状態に近いカタチで数を載せてみることにします。
自分もじっくり見て検証したい感じですね。

まずは版権モノから・











ぶたのはなさんのブース。サンダーマスクならぬその原型になった
宇宙人、サンダーとコミック版オリジナルのデカンダーの発売は
知った時にびっくりしたけど、うれしかったです。ぶたのはな
コミカライズ版サンダーマスクシリーズは
まだ未完ではなかったのだ!

あの手塚先生によるコミックは未完。。。
マンガの神様はもういない。でも
続きはこのソフビで楽しみましょう!というところでしょうか。

製品化されたサンダーとデカンダーは当時ありそうな
キャラクターミニソフビという
ことで比較的「ゆるい」造形ライン、塗装も当時しそうな
筆ぬり感を醸し出していますが、自分的にはこれが
リアルタイムなソフビのメランコリック感をいやがおうにも
かもしだしているように見えてたまらない。
どちらかというとパチヒーローソフビ、もしくはあいまいな版権上で
当時生まれた、みたいな妄想が広がってくる。
家族でやってる塗装の現場感というのかな、ぶたのはなさんは
実際に家族で作業をされているのでリアルなんでしょうが(笑)、
キャラクターの「サンダーマスク」の傍系
オリジナルコミカライズ(でも巨匠執筆)という
特異な位置づけと相まって、ぶたのはなさんが徹底した
作風がプリミティブな神話性も醸成してしまっている感じですね。

そして怒涛の新作大量展示。














パッキーはすでにぶたろぐで原型発表済みですね。
サプライズとして、なんとミニソフビも製作している
ことがわかりました。戦えマイティジャックの劇中には出てこないけど
子パッキーという感じカナ?

通販のときに同時発売するかどうか只今検討中との話でした。
そしてメーカーはぶた、なのだけどさる大プッシュ。えーと聞いてこなかったけど
これはゴローですよね。まとめ方がふだんぶたろぐに掲載されている
猿っぽい人物の描き方をそのままソフビに落とし込んだ感じで強烈な
暑苦しくもアシッドなミリキを放っております。
原始人とか猿を作るとぶたのはなさんは絶品ですね。

ミクラスはブルマァクのイメージをミドルでリメイクした感じですが、
口元のやんちゃな表情処理が
ぶたのはなオリジナルテイストとして自己主張を感じます。
ヘッダーに長らく描かれているのを見ているし、
すでにエレキングも出ているんですものね、このへんで出てもいい感じはあった。
このほか、ゴーガ、ここに映っていないけどナメゴンも進行中みたいでした。
ぶたのはなさんのブースに行くとついつい見本品を並べて
何か遊ぶように写真を撮りたくなってしまうんです。
このホンワカした持ち味を持ち続けて展開していってほしいですね。

おっと、タコソフビは今回ファロ島の大ダコではなく
スダールなのだそうです。

ところで画像にデットンもいるようだが、これは。。。と
思ったヒトも居るでしょうけど
これはぶたのはなさんの私物の当時モノだそうです。
こうしていっしょに写すとよくわかると
思ったので置いてみました。そう、作風的にぶたのはなは
やはりしっかりどレトロですね。当時モノを紛らわせても
この通り、全然違和感がありません。




新機軸で爆走開始したシカルナ・工房さん。
このフランソワーズ・アルヌールは東映動画版TV009の
絵柄をよくつかんでいますね。
今後は東映動画作品のTV、名作映画のキャラクターを続々手がけていくようです。





今回発売したどうぶつ宝島のシルバー船長。
昭和的な動画の描線、アニメ設定をきちんと立体に起こしています。
会場でも好評となり完売した模様。







デスガッパ。前日のパチサミ番外地でも少しメイキングに
触れられた原口智生監督の新作怪獣映画の主人公をたぶん唯一のソフビ化。
シカルナさんはここのところカッパづいていますね。
幻獣シリーズのヘッダーになっていたのですがオリジナルといわれても
わからない感じです。シカルナさんの造形的作風と元キャラの造形が
どっちが先?っていう感じで相性いいですね。
デスガッパは5月に日本でもDVD化されるので、
その前後に話題が出てくると思います。タコも予告編とダイジェストしか
まだ見ていないのですが、原口監督の作品なので
怪獣好きにはまず楽しめる作品になっていることでしょう。





ホルスの敵、モーグ。
30cm以上のフルボリュームのソフビでした。
体表の造形が宮崎氏の手がける岩の描線まんまだなあ。








東映作品の原型はこんなに上がっているのです。
うわさに聞いていましたが、おそろしい量ですね。
しかも今回もってきていないアイテムのものも
まだあるそうです。

「ホルスの大冒険」のホルスは今回成形が間に合わなかった
ので販売までいかなかったのですが、相方の美少女ヒロインとして
世代人には押しも押されぬ人気のヒルダもこの後に待機中。
ブースに居たら、モデラーっぽい人たちの一群が「あっ、ホルス!」とか
声をかけて取り囲んでショーケースの中のサンプルを見ているのも
ワンフェスならではの光景というか、ほほえましかったです。

原型担当のシカルナ・工房代表、宮沢氏によると、
人気がでてきたら009のサイボーグメンバーのほか、
アニメシリーズに出てきた脇役のキャラクター、印象深い敵など
ユニークなものからピックアップして
製品化していきたい、と考えておられるようで、かなり長期的にシリーズを継続していく
気配です。東映動画の作品は今見ても作画・作劇ともに高水準で
今の目で見ても温故知新的な目線でアニメーションとしての
出来にもっと注目してもいいと思います。宮沢氏もまんが宿という
アンティーク関連でのお仕事を通じて昭和のマンガ(アニメーションという
よりはマンガ、ですね)作品のイメージ掌握は造形化において
直観力がかなり働いているようで、ゆえにこのスピードでの
原型の仕上がり具合。餅屋は餅屋という感じの
表現対象をついに見出したというところでしょうか。

20年以上も造形を手掛けている横山光輝・鉄人28号シリーズと同様に、
当時存在しなかったオフィシャル立体化ソフビ
シリーズとして作品自体の再検証と歩調を合わせて展開できるといいですね。
もうすぐ開催される国際アニメフェアでの出展による
マーケットの反応が楽しみです。












M1号さんのブース。今回完成品の数が間に合わなかったのですが、
ガッツ星人の色が載った状態が綺麗でした。
そしてベロクロンもリリース。
FRPキットで35000円と高価だったのですが
品田造形の大怪獣バランも現物のディティールがすごく、
落ち着いた表情の中にGMKの劇中で残念ながら果たされなかった
バラン、アンギラス、バラゴン3匹の、護国神獣として
新生されるかもしれなかったたたずまいも見出され、
なんとも品田氏のこの怪獣に対する造形表現へのモチベーションの
高さを見せつけられたように思いました。






知人Aさんの福袋の中身はこんなでした。
ジャイガラ!



知人Bさんの福袋の中身。ジャイアントウルトラマン!
福袋は1万円という値段で10個というコンテンツで、
開場して間もなく跡形もなくなってしまいました。










M1さんのお隣、ブルマァクさん。

電人ザボーガーの放映当時、主人公のマシンザボーガー、ザボーガーを
はじめ敵Σロボと恐竜帝国のメカアーミーのソフビをリリースしていた
だけに、新作ザボーガーでもソフビ化しているのは何かドラマを感じますね。

当時は怪獣ブームもひと段落して、ロボットやクレクレタコラのような
キグルミ劇、猿の軍団のようなSFドラマのソフビを手がけるなど、
怪獣ブームアフターの実写ドラマを試行錯誤する
ブルマァクの苦闘ぶりが当時のソフビの手堅い品質からも
やや切ない意味合いも含めてうかがえるところです。

その頃のヒーローソフビには第二次怪獣ブームで磨かれた技術がややスペック過剰
気味に導入されており、ソフビから超合金など新しいトイマテリアルも登場する
中で暗中模索ではあったのですが、逆に今の目で当時のその時期の
アイテムを見るとそこにソフビのビジネスチャンスに賭ける草分けメーカーと
しての感動があります。ブルマァクの当時培われた品質は怪獣ソフビの文脈だけでは
語れないものがまだあるかもしれません。



ゆたりさんの新作スパイダウロス。
巨大な宇宙蜘蛛の恐獣でワルギルガーと同じ昆虫モチーフの
キャラクター。これまでジキロ、デストロキングと人気恐獣が
リリースされて、スパイダウロスとは渋いアイテム選択だな、と
一見思いましたが完成品を目前にしてみると、
多足類の生物モチーフがこれほどソフビ映えすると思いませんでした。

ソフビになった時に原型師氏の思い入れが劇中に登場する
怪獣のイメージ以上にインパクトを持たせてしまうという意味では
ゆたりさんがソフビで自分の子供時代に慣れ親しんだ怪獣たちを
ソフビ化したいというパッションを感じずにはいられないところです。



テレビマガジンでのグラビア展開が半端でなかったですよね。。。と
ブースでスパイダウロスを手にしながらお聞きしたら
やはりゆたりさんもその世代としての洗礼を受けている様子でした。
ワルギルガー、スパイラー相手に苦闘を強いられるゾーンを救いに
さっそうと腕を慣らしながら現われるゴジラ、
そしてスパイダウロスとジキロも加わった5匹の強力な恐獣連合軍
に襲撃されたゾーンに助太刀するゴジラ、こうしたゲストイベントを
テレビマガジンの先行グラビアで見て、わくわくしてお茶の間で
当日のオンエアを待ったものでした。

それはあたかもプロレスを見るようなたのしさでした。

このソフビはその感動が自分の造形により実体化し
怪獣たちの熱演に対する感動を共有する好事家に頒布する作業であると
いえるでしょう。





このように第1足を下におろしている状態が
じつはスパイダウロスの劇中イメージ(操演が入ってない
状態になると第1足はだらーんと下にしなっている)
ソフビとしては上に向けているのがデフォルトのようですが
逆にこの状態にしてこそ重厚感が出ると言ったら
ゆたりさんも同意していました。

しかしリアビューがこんなにかっこいい恐獣だったカナ?

造形においてゆたり補正は入っていないように思います。
つい最近もケーブル放送でゾーンは見ていたのですが、
2度あるスパイダウロスの登場話をまた見返してみよう。




そしてオリジナルのディガンマ。今回初売りでしたが
ゆたり的怪獣ソフビのオマージュとオブセッションに
共振するものがあったお客さんたちに好評となり、完売した様子です。

デストロキングにつづき、セルフオマージュとしてこのディガンマを
作ったことでゆたりさんの造形スキルがいっそう上がった様子がうかがえます。
今回のスパイダウロスもかなり複雑な形状のソフビですが、ジキロや
デストロキングではあった接着作業も一切行われていない
10パーツのみのカンチャクによってのみつながった
完全なソフビトイアイテムとなっています。

ジキロ、デストロキングは複雑な形状ゆえ、ソフビキットの完成品として
見れる部分もあったのですが、今回のスパイダウロスはソフビとしての成形や
パーツ構成面の設計、完成度を高めている点を評価したい感じですね。

気が早いですが、さて、今度はどんな恐獣のソフビ化が
果たされるのでしょうか?
ゆたりさんのゾーン恐獣への想いは大きいようですからね。

ドロラほしいな~。あれはデストロキングの、頭部が前面に2本を、
前面と背面に分けたというきわめて特殊なシルエットの
デザインバリエーション怪獣ですね。
ソフビトイとしてはスペック過剰感が想いの強さを表す。。。
ゆたりボリューム造形であの前衛美術のオブジェみたいな
異形美溢れる恐獣をいつか、でいいのでソフビとして見てみたいです。
と一応ドロラをここでプッシュ。





会場に持ってきてあった
このメガロゴジラを並べながらスパイダウロスを粘土していたとのこと。
ゾーンでの恐獣連合軍に立ち向かうゴジラ、ゾーンの共闘場面の
興奮を追体験しながら完成へと向かったのでしょうか。
同じ怪獣好きとしてこんなところにも共感を感じずにはいられません。