ぶた、さる、たこ、というわけでさっそく
先日WEB通販で購入したぶたのはなさんの4アイテムが到着。
タイトルでパッキー、ナキラと書いていながら、到着してみると
どちらかというと猿怪獣3匹に合わせて販売って
一見見えていた大ダコ・スダールの出来がかなり好みだったり。
なんというかえもいえん感じのデキ。
パッキーは先日紹介記事を書いたコミカライズ版サンダーマスクの
クロザル(デカンダーの憑依体)にカラーが合わせてあるんですね。
ワンフェスでもじっくり見本を見せていただいたんですが、
手元に来るといろいろ新たに発見があります。
ゴミラ、ナキラ、パッキー。
しかし昭和のいわゆる怪獣番組のキャラでなく、
CMやふつうのテレビドラマの
中に出てくる怪獣、オクラ入りになった番組の試作用キグルミたちが
こんなにぶたのはなさんから製品化されるとは
思ってもみませんでした。インディーズソフビムーブメントも
伊達に何年も続いていませんね。ぶたのはなさんのみまらず、
サンガッツさんからはすでにスタンダードサイズのナキラ、
マーミットさんからもスタンダードサイズのパッキーが
製品化されて好き者の怪獣ファンを喜ばせています。
手塚コミカライズ版サンダーマスクに登場するクロザルも
ぶたのはなさんから製品化。キャラが似てる件については
数日前のサンダーマスクの記事に書きましたが、意識してか
ぶたのはなさんもクロザルと今回のパッキーの色を合わせていますね。
パッキーの次のカラーは2期クロザルに合わせて肌色成形色だったりして。
これぞぶたのはなマイティジャック怪獣シリーズ。
。。。のつもりでこれらのキャラがでそろっているのカナ?
たぶんぶたのはなさん当事者も意識していないと思うけど、
そうなんですよ。
ケロニアもじつはマイティジャックに「エジプトの巨大ミイラ」の役で
ほとんど改造ナシで包帯を体に巻いてでてきたりする。。。
(マイティジャック号のバックファイアであぶられキグルミが
バーベキューにされ高山良策氏の名造形が焼失する)
大ダコの怪獣「海魔王」だったか、もマイティジャックに出てくるんだけど
どうも東宝作品でガイラとかフランケンと戦ってた小道具も
使われてるっぽいので、つまりはウルトラQのスダール
(漁船を襲うシーン、上陸シーンの一部)の流用ですね。
今回パッキーといっしょにスダールをリリースした意味が
タコの脳内に勝手に出てきました。
タコの軟体動物独特なヒフ感表現が
ソフビの質感とマッチしているスダール。
ふつうにタコのソフビとしても見れる。
これで首長竜のソフト焼き玩具が出てたらザウルスってことで
一緒に飾れたのだが。ぶたのはなさんのソフビは気長に集めていると
ある時シリーズ縦断でほかの番組の流用キグルミ怪獣として
並べる意味が発生してくるのが楽しいですね。
あ、これとこれは飾る意味が出てくるじゃん!みたいな、ね。
それは一種、脳内補完による特撮パズルみたいな楽しさで、怪獣が好きなほど
マニアックな見立てがいろいろできるということになる感じ。
でもメーカーさんサイドはそのへん強く意識してないようでそこが
また、いいというか、それでいいんだと思います。
今回、パッキーと同時発売された同様に猿怪獣のソフビ、
ウルトラQのゴロー。こちらもパッキーに存在感を食われてない
猛烈にアシッドな表情がミリキを放っている一体。
凝視してるといきなり自分の汚物でも投げつけてきそうな猿の怖さと
屈託のない幼児のような愛嬌を
ミドルサイズの小さいボディにべストバランス。
このサイズでちゃんとゴロー独特のあの好物のミルクにありつく
チャイルディッシュな子供すわりポーズだってきちんと再現できるすぐれもの。
ゴローは過去にデキのいいソフビがいろいろあるので
後続としてのリスクワークをあえてやる、ヤル気まんまん具合が
手にとった瞬間にわかります。
過去にぶたのはなさんの通販を買ったらオマケでついていた
トラックがこのゴローのディスプレイ時で生きてくる!
牛乳屋さんのトラック!本編のはホロはなかったけど。
たぶんなんとなく怪獣が手に持てるトラックをオマケに、だろうと思うけど
後から意味が出てくるところにこそ、何事も面白みというのはあるものだ。
80年ごろにマニアの棚のゴジラと並べる代役アクターを務めていた
マルサンのジャイアントゴリラじゃないけど
これは東宝キ●グコ★グということで飾ってもOKそうな。
とにかく甲殻類,爬虫類の怪人といえばヤモマークさん、のように
猿を作らせればぶたのはなさんは切れ味抜群ですね。
この体表表現もレトロな雰囲気をよく出していて、
たしかワンフェスで飾られていたプロトタイプはシルバーの
ブラシワークが施されていたように見えたけど、発売品には
吹かれていない。チョコ色の成形色だけで見せる、これは正解だったかも。
顔の吹きと目鼻口の筆塗り塗装だけでしっかり勝負を決めた感じ。
まあ、こんなにめったにべったりほめないっすよ、タコも。
シンプルによくできてる。
先日のワンフェス2011冬でリリースされたかわいい怪獣ナキラも
一緒に紹介。今回は怪獣大決戦て感じ。
しかし今年になって急に怪獣棚がにぎやかになったな。
前面ピグモン、背面レッドキングをニコイチしたような
欲張りなデザインワークはこの名怪獣2匹を生んだ
天才的ビジュアルデザイナー、成田亨氏によるもの。
ぶたのはなレッドキングにもしっかりディティールの雰囲気を
合わせて作ってあるのがミソ・
怪彗星ツイフォントリオのバトルロイヤルに殴りこみ!
喧嘩っぱやいこの3匹相手にけっこう善戦しそうな勢い。
このぶたナキラは結構ファイティングイメージが醸し出されていて
美少女風アレンジのサンガッツさんとはちょっとテイストを異にしています・
怖い「怪獣」。キグルミとして深夜の町中や公園で
ばったり出会ってパニック状態に。。。てな
劇中の展開で、街の人々にはナキラがこんなおっかない感じに
見えていたのでは。
しかし更新が遅くなって、予告だけ先になってゴメンナサイ。
昨日は強風が吹いてたのだけど、仕事場の近所のビルの最上階に
屋外庭園みたいなところがあるから撮ったら?と仕事先のヒトが教えてくれたけど
風がすごくてぶたのはなソフビくらいの大きさのものを置いて
撮影なんてとてもできない状態だったので、風の様子を見てたのサ。
風に舞って空を行くぶたのはなソフビ。。。もファンタジックだけど
タコが泣きマス。
ソフビの写真をいつものこの場所で撮ってたらこのスペースの持ち主の
おじさまが桜の木を切り始めて、ほのぼの、そろそろ開花期ですね~とか
春を待つ風流な会話など交わしながら陽光の下でソフビとたわむれつつ撮影。
ひさびさになごみましたdeath。
パッキー妄想もしものコーナー。
これまでもタコブログで「チビラくん」にはいろんな円谷怪獣
のキグルミが流用されて登場していたと書いてきたのですが、
ぶたのはなさんからリリースされているエレキング、アギラ、ウー
あたりは実質チビラくん怪獣でもある。ウルトラファイトへの
出演後にさらにチビラくんに駆り出された最後のご奉公とあいなった
次第だけど、近々リリース予定らしいミクラスはチビラくんへの
登場が多く、こちらもウルトラセブンのカプセル怪獣としてだけでなく
チビラくん怪獣にカウントできるところ。リリースが楽しみですね。
で、パッキーももしかしたらチビラに出ていた可能性が!という
仮説をかかげてみる。
チビラ「うわー、パパゴンのトラべルマシーンがまた
誤作動して、原始時代からへんなのがきちゃったよ~」
ポチポチ「あー!なんでまたぼくちゃんになつくのかな、
ヘコタンヘコタン!」
パッキー「オッホオッホ!!グオー!!」
ウルトラマンの後番組「ウルトラセブン」は実は企画段階で
原始時代、7人の原始人がおりなすぬいぐるみコメディだったという。
そしてこのパッキーくんのキグルミはその中の一体として
試作されたものだったが、結局番組企画が「マン」同様の
怪獣と戦うスーパーヒーロー物を踏襲することになり、
我々の知っている「ウルトラセブン」になったという話は
以前マーミットさんのパッキーの記事でも書いております。
時系列的に、マイティジャックで宇宙猿パッキーとして
登場したのはほとんど偶然の流れに近い。
マイティジャックはスーパーメカを駆使した
アクションストーリーなので
怪獣も出て来ず、いまひとつ子供たちの
関心を喚起しなかったので、過去のウルトラ怪獣や倉庫の
NGキグルミを使ってもりあげようとしたのが
続編の「戦え!マイティジャック」。たまたま倉庫の片隅に
古代の猿人の未使用スーツが転がっていた。
それは非常にコミカルなテイストで作られているが、
予算的に新造するわけにもいかず、流用ーー。
そう、このパッキーのキグルミが「戦え!マイティジャック」にでなく
「チビラくん」に登場した可能性だってもしかしたら
あり得たかも。チビラくんも、没企画版のウルトラセブンも
ともにキグルミメインの怪獣コメディドラマであり、
もしかすると数年後に番組化されたチビラくんの企画時にも、少なからず
スタッフ的にもこの没企画ウルトラセブンが頭の隅に
まったくなかったこともないのではと思う。
コミカルな作品のキャラクターとして作られたパッキーの
キグルミは、じつはマイティジャックのシリアスなストーリーで
エクゾスカウトの攻撃に遭って火だるまになって死ぬパッキーより
「チビラくん」の怪獣家族の中にゲストとして出てきたほうが
似合いそうな気もする。まあ、使われなかったキグルミが
倉庫の中で数年くすぶっていて、やっと別の番組に使われる
瞬間、なんてスタッフのちょっとした思いつきや現場での
早急な作品の制作内での偶然によるところが大きく、
我々も知り得ない多元宇宙の果てでなら
パッキーは「ウルトラセブン」の一体として、
「チビラくん」のキャラとして出ているのではないか、と。
ぶたのはなプロダクツとしてパッキーとチビラくんファミリーが
同サイズで出そろったことで、そんなもしものストーリーも
夢想できたり。
昭和の第一次怪獣ブームから第二次怪獣ブームを繋いだ
奇妙な怪獣コメディ、「チビラくん」、
そしてウルトラシリーズがもしかしたらスーパーヒーロー
番組でない方向性を模索して(もしかしたらそこで
ウルトラシリーズが終わっていたかもしれない)
作られなかった企画「ウルトラセブン」。
空想特撮シリーズ進化にかかわるミッシングリンクに
立ち、時代の波に取り残されて、ようやく別番組で日の目を浴びた瞬間に
炎に包まれてはかなくもこの世から消滅した宇宙猿、パッキー。
コミカルなテイストでつくられたキグルミゆえ、
怪獣図鑑や雑誌のグラビアでその姿を見た当時の子供たちには
不思議なサルの怪獣としてココロの中にその存在が焼きつけられることとなりました。
そして今、ぶたのはなソフビで戯れつつ、昭和の怪獣ブームで
もしかしたらあったもしれない、悲劇の宇宙猿・パッキーをめぐる
IFのセカイに思いを馳せるのもまた一興ではないかと思います。
ミニのパッキーも同時発売されましたが、子パッキーカナ?
「チビラくん」で原始時代にチビラファミリーがタイムスリップした
話で、緯度0大作戦のコウモリ人間が超未来の人類として
出てきたのだけど、子供のコウモリ人間をわざわざ新造していた。
そんなノリでパッキーの横にミニパッキーを置いて楽しめそう。
劇中では小さいパッキーはふつうのポケットモンキー
みたいな、生きているサルが演じてたけど、
「戦え!マイティジャック」の劇中に出てくる変身前の
パッキー役でもいいカナ?
ぶたのはなソフビの楽しいところは版権品であっても
自由に見立てして手にしたお客さんがイメージングして
楽しめるところではないかと。
ほら、誰でも子供の頃は版権怪獣のソフビでも
自由にオリジナルストーリーを作って奔放に
想像を駆使しつつ遊べていたんではないですか。。。
そして、新たな猿怪獣ソフビが
リリースされて、猿造形の進化風景を今後も見れると楽しいですね・
猿から人間(Qの巨人か)までの進化図みたいにいろんなキャラクターを
並べて飾っても楽しそうに思います。
つ【サンガッツさんのナキラ記事】
http://blog.goo.ne.jp/kadomiumtank/e/9c73cc61bc609ab822ee4da9762d5485
つ【マーミットさんの宇宙猿パッキー記事】
http://blog.goo.ne.jp/kadomiumtank/e/ac6504d68c5b270f96ef92daaeb940ae