KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

夢の島より愛をこめて

2010年07月31日 | モンド・トラッシュ


夏の今の時分は終戦記念日とかお盆とか
この季節特有の節目を迎えて過去と未来に向けて各人が想いをめぐらす時期でもある。
で、いろいろタコも得意のゆるゆる夢想を開始するのだった。

ソフビ収集を趣味にしていると思い出す…それは昭和の時分には
ソフビは現代のようにアンティークなどというひな壇に鎮座している
存在ではなく、そこいらにポイッ!ってなってた物だったこと。
ソフビとは何か?簡易に量産可能な製造メリット、簡易なスプレーワークにより
記号的・擬似的色合いを持たされて即座に流通させるメリットをもった
ビニール玩具。ゆえに一定の流通スパンのあるキャラクター商品としての稼動に最適であり、
怪獣ブームやまんがのアニメ作品キャラクターなどの隆盛期には
メーカーにとって大量流通可能なものと重宝される製品仕様となっていたこと。
ゆえに消費後はひとたび所有者にとって「廃棄物」と認識されると
かさばってもてあまされて、廃棄か、家庭の空間の見えないところに放置されることも
少なくなかった、といえるでしょうか。

これはあくまで当時の流通に関して個人的な見方から下した定義ではありますが。







高度成長期に入って怪獣ブームやまんがなどでキャラクターソフビが
大量に製造販売された。現代の目で見るとその多くは当時の空気を映す
物証としてひじょうに趣深いものなのですが、それは当時の人々にとっては
しょせん時流に乗り役目を終えると、ただかさばる厄介な商材に過ぎなかった。

自分も覚えているんですが、そこらの家の軒先の駐車場や物置にダンボールに入って
雑多な怪獣やヒーローのソフビが雨ざらしになっていた光景が普通にあったのです。
所有権を半分放棄しているというんでしょうか、子だくさんのご家庭の裏なんかに
いくとソフビやおもちゃがゴロゴロしてた。知人の家なんか
玄関口に入る前の空き地に怪獣ソフビが落ちてたんですよ。しかも家の敷地内なので
子供心としては、庭に落ちてるけど、これはOOくんの持ち物、
とか思ってけっしてそこから持ち去ったりはしなかったけど。
乗用の遊具のジャンクなんかと同じ。半分所有権を放棄してます。

そんな風景の記憶は70年代中ごろ過ぎたあたりなんですが
怪獣ブームも子供目線から見てさえ、すでに下火だったんでしょうね。

個人的体験ですがソフビに関して当時悲しかったこと。
自分は一度引越ししていると
最近のエントリに書いたのですが(7月24日)、
当時、引越し時にマルブル系の有名な版権怪獣の入ってるビニール袋と、
恐竜とか当時でいうパチ怪獣系の入ってるビニール袋(あくまで
当時の子供なりの無自覚かつおおまかな分類)の2セットにして
引越し準備をしていたら、オカンが2つはいらないだろう、と思い
マルブル系が多く入ってるほうを元居た借家においてきちゃったことです。

親が知らない間におもちゃを捨てる、おもちゃと離別する
きっかけとなる、あの忌まわしい法則発動です。

引越し一週間くらいはバタバタしてて気がつかなかったのですが、
やっと引越し先の家でつないだアンテナでテレビも映り、怪獣番組の
再放送を見て、さー、また今日もソフビで遊ぼうと思ったら、怪獣の頭数が半分くらい
足らない。しかも有名なウルトラや東宝怪獣がだいぶ足らんではないか。
オカン「ああ、向こうの家に置いてきたよ。一袋でかんべんね。荷物も多かったし。ごめんね」

ガーン。。。

その時、全部の怪獣ソフビが新居に移管されていたのなら、
今も怪獣ソフビに執着していたのか?それはなんともいえない話ですが、

今怪獣ソフビに執着するに至っている分岐点は意外にこの事態があったからなのかも。
手元に来たのがたまたまパチ怪獣っぽいのが
多い袋だったから、もしもうひとつのほうの置いて来られたマルブル系の袋が
来ていたら、古物のマニアになってたのかもしれないな、いやけっこう数があったので
かえって今も持っていて執着が当時の所有で終わっていて、(いわゆるリア充で)
その後それほど渇望感に囚われることがなく、今はソフビに目が行くように
なっていなかったのかもしれないし。うーん。。。

両方の袋が、あるいはどっちの袋が手に渡っていたら?
今となってはどちらが幸せになれたのかよくわからない。
なんとなく魔物の入ってるつづらというかパンドラの箱のほうが
転居先についてきてしまったような気がしなくもない。それも運命だ…。

(関係ないが電動系トイ好きなラジオ関係の仕事に従事していた
親父はリモコンゴジラを置いてこられて肩を落としてた)



ここに貼った写真は前に「NHKアーカイブス」という昔のテレビ番組を見せる番組で
オンエアされた「夢の島」での一日を追ったドキュメントの写真。
朝、都内から夢の島に運ばれたごみの中から有価物を回収する人々を追った
ニュースドキュメント番組。昔のドキュメントは面白かったな。
「まだこれ使えるのに」とかいいながらいろいろ日用品や
珍品を回収する人々が早朝から夢の島のエントランスに押しかける。
ここはフリマじゃない、ゴミ捨て場なんですが。すごい光景ですね。
ソフビなんかもこのころは夢の島にゴロゴロしてたのかな。
(…ていうか当時拾いに行ってた人知ってます。ほんとにゴロゴロしてたらしい。
宝の山状態、発狂モードで寝食忘れて朝から晩までごみ掘ってたつってから・いいなー)

そして下4枚は画像に郷さんと次郎くんがいるので、ソフビ関係のブログを
読んでくれるような人ならすぐわかりますよね。
新マンの隊長交代エピソード「この怪獣は俺が殺る」。
ゴキネズラが引き起こした夢の島の異変を現地調査するMATのシーン。
夢の島というと、このエピソードと「スペクトルマン」のダストマンの
エピソードが童心で見たときに強烈な怪獣魔境としての「夢の島」のインパクトを
残しているという怪獣ファンも多いのではないでしょうか。





現代でもトイザラスで大量に今年の戦隊おもちゃやライダーのおもちゃを買った
家等、番組が終わると実質無用の長物になり、やはり45リットルのごみ袋なんかに
レゴとか乗用の遊具なんかといっしょに放り込んでガレージにつんであるような
光景があるのを見かけると思います。

その中身が昭和のころはブルマァクとかポピーの怪獣・怪人ソフビだったんです。
しびれるっしょ。まあ当時はそれが普通の光景なんで、今思うように
「なんてもったいない!」とか思ったり、ありがたみは感じなかったですけどね。
作り手の過剰な情緒も刻みつけられた怪獣ソフビなどという豊穣な玩具を
平気で野ざらし放置。。。
ただ、とにかく高度成長期アフターならではの
栄養過剰な光景であったなとは思いマス。

その中でもウルトラ怪獣のソフビなんかは、持ち主によっては
「いつか価値が出る」とか直感的に読まれ、割と大事にしまいこまれている
物もあったとは思います。それが今も生き延びてアンティークショップの
門をくぐり、あたかも魔法でもかけられたかのように高値をつけて
ショーウィンドウを飾ってガラスごしにマニアセカイに関係ない
民間人の家族連れに見つけられて「あー、これ、もってたもってた」とか
「引越しのときに捨てなきゃねー」「うちだって今度帰郷したら、お宝ハックツよー」等と
言われながら人々のため息を浴びることになるのだろうけど。
でも後になって怪獣ソフビが存在感を増すとは70年代当時はほとんど
思われてなかったとは思います。


まして出自不明のパチ怪獣なんてそれこそひどい扱いだったでしょうね。
好事家のお祭り、パチモンサミットでも前に唐沢なをき氏が
床屋に行って散髪までの時間を店内で過ごしていたら
子供をあやすおもちゃの箱の中から、塗装がすっかり落ちて
汚れた状態の宇宙怪獣しわを発見し、お店のマスターにお願いして
保護してきた、なんて話がありましたね。

自分もそんなノリで、当時、乾物屋の裏庭に漬物のたるの重しがわりに乗せられていた
(いや、あれはただそこに放置されていただけかもしれないが)
ポリバラゴンを見たことがあります。不思議とそんな無用になった
ソフビたちを巡る処遇にあっても、版権怪獣ソフビと無版権怪獣ソフビでは
扱いにしっかり格差があったのかもしれません。

まして前にも書いたけどIKBのスモゴンとかヘドロ(1~3号)なんかは
怪獣ソフビが80年代以降のアンティーク価値のコペルニクス転回されてから
90年代以降のジャンクトイカルチャー/サブカル的価値付与の時代を迎えてでさえ、
下北沢のショップの軒先ダンボールのガラクタ類の中にポィッ!
真夏の野ざらし日光浴照り焼き状態ですからね。
(ザゴラやマイティあたりはこのころすでに
ちゃんとショップのそれなりの棚に置かれてそれなりの
価格をつけられていたのですが。自分も、あー、得体の知れない怪獣でも
つくりがしっかりしてるから、高いんだなあと漠然と理解しつつ当時は眺めていたものですが。)
ヘドロやスモゴンはそこまで悲惨な扱いだと
かえって今のようなパチ怪獣としての居場所をようやく得るにあたっては
最近までごみ扱いだったのは、むしろ神話性さえ付与されるような逸話ではあります。

とにかくその怪獣ブーム去りし後の黄昏の光景ともいえる
「日常的空間に投棄されていた怪獣ソフビ」たちの光景は
いわば怪獣ソフビの休眠期ともいえる、
自分的には今でも忘れがたい個人的憧憬となっております。





誰か言ってたけど、瀬戸内海とか沖縄とかの潮流が合致して浜に流れ着くような
場所にはジャンボマシンダーとか大型のおもちゃが今でも漂着するんだとか…。
岡本喜八の映画みたいですね。戦争当時の脱出兵の船が
軍服を着たガイコツを乗せて海水浴場に流れ着く、みたいな。
70年代後半くらいから40年以上カナ?
いったい、彼らおもちゃたちは子供たちの夢を育てつつ
地球の平和の防衛を果たしてから持ち主に、そして人々(マニア・コレクター除く)から
その存在を忘れられて、どのくらい洋上を漂っていたのでしょう。

仕事の合間に、出先で時間が余ると
一昔前の趣を残す、気の利いた雰囲気を漂わせた路地裏に入って、
かつて昭和の時代に怪獣たちが過剰に生まれ、半ば所有権を放棄されてゴロゴロしていた
怪獣たちの休眠期、怪獣の「戦後」の光景を幻視するのであります。

そしていつしかその「戦後」は隔世遺伝的にインディーズ怪獣ソフビという
ニッチながらソウルを受け継ぐ市場によって現在に引き継がれているのであります。

さらに想いをはせるなら。。。
相当先の未来、現行で大量に生産・消費されているインディーズ怪獣ソフビも、
かつて怪獣たちがふたたび復活した時代があった・・・と
悠久の遠い日の物証として考古学のように語られる刻がおとずれるのでしょうか。

諧獣ベッコス×ナキラ

2010年07月30日 | インディーズソフビ






PICOPICO怪獣きぐるみショーのメインアクター、諧獣ベッコスと
サンガッツさんのワンフェス2010夏限定品、「泣いてたまるか」の
ゲスト怪獣・かわいい怪獣ナキラ!共にきぐるみ怪獣という設定のせいか
並べると相性がよさそうな感じ。息のあったコンビ芸人怪獣って感じですか、
いろいろポーズをつけて飾ってみると楽しいです。
何か作風もコミカルさで近いところを狙っているようにも見えますネ。



ベッコスの長い舌は軟質塩ビでできているので、子供たちにビヨーンと
ひっぱられる、YOUTUBEでの気の毒な屋外パフォーマンス風景を
再現・想像しながら遊んだりも可能。造形自体もベッコスの着ぐるみを製作した
PICOPICOさんご本人が担当したので、これは寸分たがわぬ
デキ。少しソフビらしいレトロなアレンジも入っているのが
親しみやすさを倍加させているカナ?

PICOPICOさんと中野貴雄監督率いる仮面ライライ一座は
すっかり東京のトイ・ガレキイベントでのパフォーマンスでおなじみの
存在に。何か怪獣ソフビの売り場にいる記号的なイメージキャラクターに
すでになっている気が。今後さらに活躍の場が広がるといいいですね。





前面とカラーはガラモン(ピグモン?)、背面はレッドキングと
いわば成田怪獣のいいとこどりで、当時の怪獣ブームに追い風が吹く真っ只中にあって
デザインにフットワークの軽さも伝わってきます。一般ドラマに登場する怪獣にして
ウルトラ怪獣と地続きに見れるフォルムを持つナキラ。きぐるみの造形は
名匠高山良策で、直系の円谷特撮美術スタッフが組んで生まれた
隠れた名獣です。

劇中では青島幸男演じる新人サラリーマンが務める
広告代理店が文具メーカーの宣伝に使うイメージキャラクターとして製作した
着ぐるみの怪獣という設定でした。





ウルトラファイト風(ただし屋外版)に大決闘。ユルいです。
この2匹にレッドマンやゴッドマン相手はかわいそう。
そうだな、グリーンマンあたりを乱入させたい感じ。




「泣いてたまるか/かわいい怪獣ナキラ」とはこんな話だ!

怪獣ブームの真っ只中の日本。広告代理店に何とか就職した新人営業マン
(青島幸男)は地味な文房具メーカーの販売拡大企画を任され、初仕事に
燃える。下宿先の子供が見ている怪獣番組を見てインスピレーシォン!
(円谷プロの全面協力で画面に映っているのはウルトラQ「ペギラが来た!」の
クライマックスシーン)夕餉の時間、昭和の子供たちがブラウン管に映る
怪獣たちのドラマに心酔した空間がそのまま一場面に!
「しかしどこもかしこも怪獣一色だな、(いいなー)、
ハッ、よし、これだ!」






その夜、青島の見る夢は原始人になった自分が
洞窟で怪獣に遭遇するシーンだった。
夢のシーンではアンテナを修繕された(アンテナの形状が違う)ギャンゴが登場!

このウルトラ怪獣を使用し撮られた石器時代のシーンはじつはなかなか興味深いものがある。
というのは「戦えマイティジャック」の1エピソード「来訪者を守りぬけ!」に
キグルミが流用された巨大猿人パッキーが
もともとは主人公キャラになる予定だった「ウルトラセブン」は
原始人たちの物語だったから。

初期番組案の「ウルトラセブン」はもしかすると実際に映像化されていたら
こんなタッチの番組になっていたのかもしれないね。
しかし青島氏はギャンゴと縁が切れないね(笑)。

そして翌日の営業会議で怪獣を使った宣伝を
提案する青島「怪獣の番組を見て、マンガを見て寝たら
思わず夢にまで怪獣が出てきたんですよ!この広報宣伝は絶対
子供たちの人気の的になります!!」



ところが飲み屋に行き、ライバル広告代理店で辣腕を振るうベテラン女性に
彼女の正体も知らず、うかつにも怪獣を使う宣伝のアイデアをもらしてしまう青島

ライバル会社も流行に機敏に動き怪獣を使った広報展開を開始。
「アイデアを盗まれてくやしがってるけど甘いあなたがいけないのよ!
この社会は相手のアイデアを盗むような本物の怪獣たちがうようよいることを
肝に命じるべきだわ!

そう、あなたはまだ生まれたての赤ちゃん怪獣なのよ!」

厳しく叱咤する女性だが、やる気をもって広告宣伝の世界に
飛び込んできたこの若手のライバルの力量がいかほどか測りつつ
彼を憎からず見守っている気持ちもあるようだ。



たぶんネット初公開カナ。
これがライバル広告代理店の作るナキラのライバル怪獣(宇宙人)だ!
とうとう文具会社の宣伝は2社のコンペティションに。
ライバル広告代理店のプレゼン風景にはあの女性が出現。

青島の浮かんだアイデアを盗み、先に実現させて仕事をとろうというのだ!
パチ怪獣同士の広告争奪戦が開始された!

池谷仙克系というんでしょうか、シルバー仮面の等身大編に出てきそうな宇宙人っすね。
番組美術スタッフによるデザインで成田ラインの仕事ではなさそう。
「わが社は怪獣にサイエンスフィクションの要素を入れて、怪獣から一歩進んだ宇宙人を
広報に使用します。全身リモコンで動き、声はテープレコーダーで
再生するという最先端のつくりです!」
ハリウッドSFX映画対日本特撮映画を先見したような展開。
この攻勢にどう出る青島?奇策は?!「泣いてたまるか!!」







これもネット初公開だと思う、ナキラが浮かぶ前に
下宿先の家族が考えたナキラのアーリーデザインともいえる謎の怪獣たち。
それにしても下宿先の家族が、居候といっしょになってちゃぶ台を囲み、
怪獣を考えてくれたり。店子にここまで親身なのも昭和のころならではの
人間関係の描写かと。当時の近所関係はなんともほのぼのしてたのね。

青島はあの女性の言った一言を思い出す。
あなたはまだ生まれたばかりの赤ちゃん怪獣なのよ。
エコーのように胸中に響く一言が突如ヒントとしてカタチに!!
「赤ちゃん怪獣か。。。それだ!」





そして誕生。ナキラ大地に立つ!
いつのまにかキグルミも完成(でも製作過程が出てこない。青島が夜なべして
大伴昌司のカネゴンのキグルミ自作入門でも読みながらスーツを自分で作ったのか?)

成田先生のデザイン画はここでは青島の絵ということになってるが
「漫画家さんに書き直してもらいたかったんですけど、
まあこんなのたいしたことないっすよ」オイオイ結構おそれおおいぞ青島。
上役たちもまだ半信半疑だが、とにかくやってみろとGOサイン。
下宿先の息子の協力でさっそく怪獣のきぐるみを青島本人が着込み
怪獣らしい歩きなどを練習開始
「そんなんじゃ怖くないよ!ほら、ノッチノッチ!!」






「きゃあああ」
下宿先でのスーツアクショントレーニングはおばさんが上げた恐怖の悲鳴により
中止。アチャー。仕方なく公園で夜中に練習することに。
「しかしまあ、なんでここまで俺がしなきゃならないんだよ~」




公園を歩いているカップルが通報し、警官(名バイブレイヤー大泉晃!)やら
考古学的見地から怪獣を研究をしている得体のしれない博士
(シャドー星人の回の占い師を演じていた木田三千夫!)やらあたかも怪獣映画の
登場人物ともいえるいろんな人が集まってきて大騒ぎに。




下宿先の子供「あれー、チャックが壊れてるみたいだよ」
青島「なんだって! 
違う、俺は怪獣じゃない!!」
とうとう警官隊が出動して発炎筒とネットで押さえ込まれ、
青島は怪獣として逮捕されちゃいました。
(今、思ったんだけどこの話、昭和当時、円谷倉庫から
近所の子供によりガラモンのキグルミが盗まれて
夜中に公園で着て遊んでるのを市民が目撃して大騒ぎになった有名な事件に似てますよね)





しかしこの大騒動も大きなどんでん返しを生むことに。
新聞にまでデカデカとのったこの新人営業マンのお騒がせ事件は人々に話題を提供し、
結果的にタダで膨大な宣伝効果を生み出すことに。
青島のいる広告代理店はこの文房具メーカーの宣伝契約を
無事ゲット。しょげていた青島だったが
思いもよらず上司からお前はよくやった!と励まされ、
けっして泣かないつもりだったのに感きわまって思わず嬉し涙を流す青島
もう、泣いたっていいんだ!

そして円谷怪獣たちがパレードする一大イベント当日
(ウルトラ本編よりもちょっぴり疲れた感じの
ガラモン、ギャンゴ、ネロンガのキグルミが登場。いいな~
怪獣ファンならタイムスリップして行ってみたい風景ですな)

下宿先の子供とお父さんも来訪したが
キグルミたちばかりで青島がどこにいるかわからない。
路傍で華やかなパレードを見守るマスクオフ状態のナキラ=青島
イベントは成功したが青島の心の中にはいつしかあのコンペティションで競った
敏腕女性のことがうかび、心ならずも表情は晴れなかった。







そこへあの彼女が登場「わたしの負けね、自分のアイデアをとられても
あなたの純粋なその目を見ていたら、なんだか気負っちゃったのよ。
もうかなわないなとおもったワ」
なんだか今は戦友のような、それ以上の何かが2人の間には築かれたような。
どこかで惹かれあいながらも
弱肉強食の精神で社業を拡大する貪欲なエコノミックアニマルとして対決した2匹の怪獣。
そしてそのうちの一匹の怪獣・ナキラは辛酸をなめて少し大人になり
今は怪獣ではなくなったパートナーの女性と
怪獣たちの闊歩するパレードの中をいっしょに歩き出していた。

なんかイイ話だね。

サンガッツさんはこのナキラを「子供の怪獣」としてキューピー人形の
イメージを取り込んでソフビにアレンジ。成田モンスターとしてのシャープな
雰囲気をあえてソフビとしてなじみやすくマイルドに仕上げたというところか。

実際、劇中でも駆け出しの広報宣伝マンがナキラの姿を空想しているシーンで自分が
ひよっこの広報営業マンであるという意識をこめて生まれたての赤ちゃんの
怪獣というイメージで作ろう、と話しているシーンがあるので、
このサンガッツさんの開発史におけるヒラメキは
くしくも劇中の設定にシンクロしていることになる
(HPを見ていると、サンガッツさんは通しでこのナキラの話をご覧になって
いないみたいなので、あくまで偶然みたいだな。なんつっか
好きこそもののなんたらっつか、スキルに勘が加わって仕上がりが補完された格好カナ。)






というわけでサンガッツさんにとっても作りたい成田怪獣の一匹として、
念願のソフビ化が叶った模様です。


COOL DOWN  ON EARTH

2010年07月30日 | 日記


夏の一大イベント・ワンフェスすぎれば、で気が緩み、
ついついやっちゃうゆるゆる日記ですけど
せっかくごらんいただいてる人もおられるので更新。すいませんね~
何もおもてなしできなくて(中原昌也の暴力温泉芸者ライブ風MC)。
やっとワンフェス後の独特に襲われるあのデータ酔いも回復しましたよ。

ワンフェスの暑中見舞いの記事に書いたけど、作業場のクーラー直りましたよ。
つか実質、自力で直した。
どう考えてもこの後続く盆までの残暑に備えないと
仕事にも支障をきたすし涼しくなるころには
こっちが新仏になるなと思いつつ、サンガッツさんの
HPを見ていたら「MUCHAもほどほどにしてクーラー入れる」と宣言しておられるので
うーん、じゃここはオラも正直になっていいのねと思い
(別に我慢くらべをしていたわけでもないケド)
宇宙的大空調メーカー(松本零士風)のサポセンにTEL。
都内は修理が殺到して今、すごい待たされてるのね、恐ろしいセカイ。

やっぱタコの想像通り、水を逃がすホースが詰まっていただけでした。
なんかサポセンの人も室外機の周辺にあるはずのホースの位置がわからなくて
ちょっくら登って見てちょう!といわれたので高所恐怖症ぎみなんだけど、
自分が高所の室外機のあるところに登って先端部の日にさらされてた
部分が脱皮した蛇の皮みたいに白くなってつぶれてた蛇腹ホースを
いじってたら、詰まってる水がブクッと流れ出て、水漏れもあっさり解消。
料金も結局タダでした。一体全体7月中の苦行と心頭滅却スーパーどMライフの
日々はなんだったの。。。

ソフビ関係の知人と雑談してたら「クーラーの修理料金って高いよ、
気の利いた古物のソフビが軽く買えちゃうよ。(そこでソフビに換算するかね)
今は新機種も安いよ、思い切って新しいクーラー、ババーンと買っちマイナー」と言われたんで、
ああ~ワンフェスも終わったばかりなのにまた出費か~と思って
サポセンの人の到着までヒヤヒヤしてたものの(その時点でけっこう納涼になってたりする)
「見ているうちに勝手にお客さんが自分で直してくれたからいい」といわれた。
これで心置きなくぶたのはなさんのグリフォンが買える。

ってそんな高くないだろグリフォン。でも届くの楽しみ。
最近イマジネイティブな自分新訳系ソフビも版権が割と通りやすい
ヨノナカになっているような気がするのはとてもうれしい。
版権ソフビも明確な作家性を打ち出したアイテムが増えるともっと豊穣に
なるのかもやしれぬ。
それにしてもサンプルがTHRASH OUTさんのぶたのはな展で紹介されてた
原始人の女の人と巨人のリリースは先に延びたんだろうか・・・。


ワンダーフェスティバル2010夏4

2010年07月27日 | イベントルポ


ワンフェスルポ3はソフビ以外のいろいろな表現活動、コスプレ、ガレキ、会場の事象など
紹介したいと思うDEATH。
といっても自分のフェバリットな作品の立体化や好きな作品のコスプレなど
ほとんどタコ個人のワンフェスアルバムになってますが、よかったらおつきあいのほど。






さすがに写真点数が多く、編集をやっててくらっとしてきたので
各写真には細かくコメントはつけないDEATH(月曜に今月の納期も果たし
よく寝たけど脳がとてつもなくつかれとる。。。一時的に脳の汁が枯れたっぽい。)
自分的にガレキではヴァルキュリアの戦車とか、販売には間に合わなかったのだけど
前にこのブログでも特集した「ソラノヲト」のタケミカヅチのリリースがうれしかった。
このルポに写真がはってある間に合いませんでしたボードのメーカーさんが製作した
タケミカヅチは現地で携帯電話上の画像を見せてもらったのですが
間接部にリボルテック装着であのクモのような足が動く優れモノ。このメーカーさん
以外にもタケミカヅチを製品化したメーカーさんが何社かあった。
「ソラノヲト」好きなので、うれしいのう。

ソフビ系のメーカーさんもさりげなく混入されてます。「エスパークス」のガレキを
作ったDr.STRANGETOYSさん、双頭のミイラ妖怪を作ったNERDONEさん。
近日販売するメディコムVER.のステレゴンも飾られてました。
あと自分はエスパークス同様にリアル世代でないので詳しく知らないのですが、
自分より若い知人のソフビファンの人はあのネクロスの要塞の原型師さんが製作した
「ベラボーマン」のキャスト人形を買いにヒートアップしており、
ブースは終日盛り上がっていました。

ナキラのソフビをサンガッツさんのブースに買いに行ったら
キュートなものオモシロイもののチェックはハンパでない壱宮氏のガレキ情報GET
「(縄文少女)ドグちゃんのガレキがあったよ!」J・FACTORYさんのブースで
片腕マシンガールとかドグちゃんとかガーリーアクションエンタメ系の
立体物が大量紹介されて、よくできていたのでじっくり見てきました。

コスプレは賛否著しく終了した「ANGEL BEATS!」が意外に少なかったな。
ストーリーに破綻があるけど、何か中学頃に同級生が漫画を描いてて
アラはあるけど面白くて、毎日描いた続きを見せてくれるのが楽しみ・・・
みたいな親しみのもてる作品でした。
物語終盤でキャラクターたちが次々と「成仏」して行く中、
ひとり勇ましくANGELIC PLAYERのラスボスと
戦うゆりっぺのレイヤーさんが居たので撮らせてもらいました。
天使(奏)も夕方頃にいたのですが、とにかくあの酷暑なので数分くらいで
引き上げる人も多かった。
ソフビ関係とガレキも見て廻るとすべてを見渡すのは難しいですね
(そらそうだ、一人で全部見て廻ってるんだから。MUCHAつっか、だいむぼう)

あいかわらず活気を呈したワンフェス。次回はどんな意表をつく
立体化、そしてソフビ化が見られるのでしょうか。エンドレスエイトじゃないけど
一週間くらい同じ時間を何度も巻き戻し、繰り返しじっくり会場を廻りたいくらい。
なんとも今の開催直後はそこはかとない、なごりおしさに身が包まれますよね。





<imgsrc="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/c9/eea063017498760081cfc55e4f2d6ba4.jpg">








1













































ワンダーフェスティバル2010夏2

2010年07月26日 | イベントルポ


暑さのせいか外部でこのブログの更新に使用
しているPCの起動スイッチがおかしくなって
なかなか立ちあがらなんだ。今はこうして更新してるけど
過去にタコのパソコンライフでも夏にはよくあるようなこと。
別のパソコンでネットにアクセスすれば済む話なんだけど更新の途中なんで
ちょっとビビった。何ごともやりとげられないのは気分的につらいDEATH.

今雷雨がゴロゴロ来てなーんかミョーな雲行き。
割と早く納品の立会いが終わったので(というか
なんとなく昨日疲れたんだな、という感じが
作業場のひとにも伝わり、残りのとこは見といて
やる、と早めに解放してくれた~うれしっ。)
てなわけで前置きが長くなったのは
まだくたびれてるのカナ?ワンフェスに行かれた
皆様も今日は電車の中で寝ちゃったりしちゃったの
でわ。タコなんか大きな虫かご持って電車の中でフラフラしてる
男の子に席ゆずっちゃいましたよ。それにしてもカゴの中にいたんだけど、
クツワムシなんて都内でもまだ採れるのかねえ。
夏休みか、いいな~。

このほかのワンフェスのソフビメーカー
さんを引き続き紹介。ほんとに夏場はトラブルが
あるからサクサク行こう!





昭和の特撮怪獣ソフビ立体化で定評ある(平成怪獣もガイモスやってたが)
ゆたりさん。今回は期待されてた新作は残念ながら
ナシ!版権モノ新作はなんじゃろうと思ってたファンは多かったので、
会場に来て拍子抜けだった人もいたんではないかな。
そのかわり過去に好評だったゾーン恐獣の
デストロキングとジキロが再販の機会が得られ、
さすがにこれまで結構数が出回ったからか、、今回は割と買いやすい場面に。

いろんなメーカーさんにうかがって
30分くらいして行ったけど、ジキロは普通に売っていて、
タコはまだ持ってなかったので今回は
買ってきました。やっぱりゾーン恐獣はディティール過剰な
昭和怪獣ブーム下のデコラティブが極限まで到達した怪獣を代表する存在。
メカゴジラに比肩する存在として、ジキロの要塞のようなインパクトがあり、
そしてキングギドラやガイガンなどの東宝悪役怪獣のデザインを
鋭角的なディティール表現により集大成したともいえるデストロキングがいる。
デストロキングもジキロも、さして劇中でキャラクターの特性を紹介しないで
ただ現れて、暴れて、ゾーンと戦って倒される非常に贅沢な使われ方をされた恐獣。
そんなはかなさもまたミリキである。怪獣ファンは子供時代に彼らを見て、
脳裏に存在を植えつけられたことだろう。

今回のジキロは色も黒成形色にスプレーワークもシンプルめなんで
持ってて気兼ねしないでグリグリできるので助かるカナ。
ジキロも本編ではナイトシーンでの対決がメインなので
このくらいダークな色調で見るとリアリティあるカナと。
デストロキングはゆたりさんによると「劇中のナイトシーンでのゾーンとの
戦闘シーンをイメージして1期カラーにダークめな塗装を加えてみた、とのこと。
劇中カラーというところでしょうか。このほか写真にもある蓄光VER.を販売。
海底で特殊な進化をした神秘的な甲殻類みたいですネ。






さて今回発売予定だったゆたりオリジナル怪獣、ディガンマなんですが
すでにこの春のマーク・ナガタ展でも展示されてこれは?と注目された一匹。
その時点でカンチャクの入った抜きのソフビの状態だったので、
ああ、これは販売するんだな、と気付いてた人も多かった様子。

ゆたりさんの解釈で昭和の、特に井口昭彦ラインのトゲトゲした怪獣のデザインを
自分なりに再解釈・再構築して生み出された「宇宙甲殻竜」。
オリジナル立体でリスペクトといったところだろうか。
デストロキングは総パーツ数35で接着工程が入っているのですが、
このディガンマはこれまでのソフビーズトシリーズで色々と作ってきた
ソフビ成形のスキルを生かして工夫し、
10パーツ前後と、複雑な形状ながら極力パーツ分割の
数を少なく作ったのが作品としては肝なのだろう。

しかし成形時点での抜きが苦戦したらしくゆたりさんにとって
満足のいく結果がどうしても出なかった模様。
金型の修正作業をしている段階なのでここは次回に譲り
ディガンマの発売を見合わせたのだとか。とても残念そう。

手で持っているのがゆたりさん。
「この背中のとげの間の背中がきれいに抜けなかったんです
よ」との説明。指差しているのがちょうどゆたりさんのブースを訪問していたなかよしさん。
「うーん、このくらいでもNGなんですね、きびしいなあ~」みたいな会話。

ゾーンの恐獣も次回は新作を出したい、との話。
いろいろソフビでやりたい夢が膨らんでいる気配でした。




親の因果がソフビに報い~ゴスラ磨いてる場合じゃねえよ前の店のラムネと蓮華が
映りこんで目に焼きつくほど店のガラス磨くんだっいっしょに
ソフビ地獄の修羅道に落ちようコスモナイトαの新作一品物、
用心棒怪獣カラーと「カプセ◎ロボG」カラー、某ソフト焼き玩具
メーカーさんのオリジナルソフビ「●隊員」カラーとなかなか渋いカラーインスパイア
どころで3点揃った「月刊デムパゴン」。オマエはいいよな~
俺なんか涙もとっくのとうに枯れ果てたぜとことん落ちてどん底の底の底の
泥水の中にはいずりまわらないと見えてこない物もあるんだよ!
おお、まだこんなカラーリングの切り口があったのね。
YODAさんすげっ。でも、おねだん3万円て!ねだんもすげっ!
幻夢界到着時のビーストみたいに3倍のパワーアップだぜ!貧乏なくせに割と他人の発狂にも
自分の発狂も所与のものとアマアマに受け止めがちなおひとよしタコも
これにはさすがにビックラ仰天したけど
午後に行ったらこれが全部抽選で売り切れてた。しかも脳内の客じゃない。
ぼく、です・・・とか謝ってくるやついるし
おそるべし、リーマンショック以降の不景気なんか情報操作。うそだっ!!(レナたん風)
でも俺の財布にはいつしか孔が空いてて小銭が裏路地の排水溝に落ちてくぞ!
(何話してんだか)それにしても見ろ!このおぞろしい姿を!(諸星大二郎センセの妖怪ハンターに
出てくる、時空がゆがんでヒルコとまざっちゃったお父さん風)
バックの絵ですよ、バックの絵。またYODAさんが夜なべして書いたんでしょ。
そこのオマエだよ、見るたびに文章が書きかわってるからっていちいちびびってんじゃねーよ
イライラさせるな
しかしこのバックシートの絵、あたかも見世物小屋の背景でお客の妄想を誘い
さもしい欲望に導くあの鶏をかじるモノガナなジャパニーズギークチックな
魑魅魍魎時空に見る者を思わず追い込む味な仕掛けですねえ。究極、脱帽ですよ
妄想怪獣はソフビ業界のスカムに心を蝕む
エクスプロテーションモンスターだっ… ぁ??お前 今 俺を笑ったな?





MAXTOYさんのブース。ここにもバラバランが!こちらはDEAD PRESIDEBNTS
マット・ウォーカー氏のカスタムVER.このほかドラギガス、ドラゾラスの
ドリロケ×MAXTOYコラボ地底怪獣バリエーションを販売。
サンガッツブースさんに隣接していたんですけど、今回はベッコスと仮面
ライライの製品化がついに果たされたので、なんかいつ行っても
これ1ブースで1イベントじゃねーの、ってな
メチャクチャなノリで盛り上がってました。後で紹介しようと思います。




コスモナイトαさんの隣に控えしはベアモデルさんのブース。
主宰の野本さんがいらしてました。今回は新作のトランカー、ネオヘドロン、
エースロボットの販売も行ってました。うっかり通販に申し込みそこなった
ヒトも、ワンフェスなどの機会をチェックして行くとプレ値もなく買えるかも
しれませんよ~。





イベントではお見限りだけど、このとおり
新作を堅実に発表しつづけている怪獣軒さん。今回は
パチ怪獣関係の同人誌やキャストの立体を発表している
怪獣少女さんのブースに展示してました。
新作の告知としてはシルバー仮面等身大編の最期を飾る武闘派の極悪星人、
タイタン星人の原型を発表してました。実際の発売商品は若干
縮小して横にあるシルバーとほぼ同じ大きさになる模様です。
新作シルバー宇宙人は何にしようか、いろいろ原型準備はしているけど
迷い中とのこと。シルバー仮面ファンはぜひりクエストを。




ソフビを今に語り継ぐ老舗マルサンさんのブース。
最近のウルトラマンカラーのゼットンや
リモコンジラースのソフビ版、ザンボラーなどを販売。





山桜さんのブース、先日のパチサミ福袋で初披露された
新作の「魔人魚」を販売。次回(スーフェスカナ?)販売
予定のアイテムなどを紹介。






手塚リスペクトで痒いところに手の届く渋めなキャラクターの立体化で
ワンフェスでの発売に毎回注目が集まるリンデンさん。今回はムーピー(長老)の
スライムグリーンカラー、超未来に人類が破滅した後の地球を支配しやがて滅びた
知能を持つナメクジの、あの砂漠の真ん中で迎える哀れな断末魔が読むものの
涙腺をいやがおうにも刺激する「最期の一匹」カラーを製品化。カラバリといっても、
こんな手でくるなんて、そんなのひきょうよ!
(またネクサスのダダ副隊長モード。いや、喜んでます。今日一日熱い中持ち歩いて
ナメクジ気分になってました)

そして新作は4枚目に映っているコム。
今後も自分たちもフェバリットで、初めて呼んだ時に心わかせた手塚漫画のキャラクターを
製品化していきたいとのことでした(まるでニュースリリースに書いてあるみたいな口調ですけど
意訳です(笑))。期待したいではありませんか。

夕方、まだ会場にいたらあるメーカーさんが
「今、思い出したけど、えーと、コムを買い損ねた!」つってて不憫になり、
トコトコいっしょに買いに行ったのでした。そんな自分も昼に行ったとき
暑さですっかり頭がゆるんで「えーと、ゴム!」とか言ってたし。
人間て温度で脳の記憶がぶっとぶんですよ、怖いぜ。

なんか今回のワンフェスはブースの場所わかりにくかったですよね、超ジャンルミックスで。
新作発売したシラハマさんとか、地図に載ってるけどいろんな分野のガレキメーカーで
異常に込み入った中にあって、くわえて熱さですっかり茹だった頭で廻ってるととにかく
解析力落ちる落ちる。「ゴールのつもりでリセットボタンに飛び込んで~ぼくらはぐるぐる
同じ場所を廻ってるんだ~♪」(ドットハックルーツ by YUUKA / FICTION JUNCTION)
知人もいっしょに探してくれたんだけど。死ぬほど探したよ。

見つけた時の感動を2倍に!てな主催者のココロ温まる配慮のわけない。
今後はブース配置、改善してほしいです~。ソフビまつりみたいな形式に
しなくてもいいけど、ただでさえソフビブースは埋もれがちなんで。

ワンフェスルポはまだ続きます。

ワンダーフェスティバル2010夏

2010年07月25日 | イベントルポ
















とにかく暑かったですね。
ただ昨日のブログで書いたように最近冷房に入らないよう慣らしてたので
通常の温度に近づけようとそれなりに空調の働いてる状態の会場内は
苦になりませんでした。結局いろいろ行くところがあったので
夕方まで居たかな。写真もいつもより多く撮ったのでなるべく
載せていこうと思います。
年に2回のワンフェスですものね。

ソフビのほかにもガレキ、コスプレとわずという
ところで行こうと思います。
とりわけ炎天下で笑顔や見栄きりポーズを演技する
レイヤーの人たちにはパフォーマーとして頭が下がります。










現地の暑さというと、上のように
夏の駄菓子として有名な氷菓のイメージキャラクターである
ガリガリくんのレイヤーさんも数分撮ってると
木陰に退避するくらいのレベルというとすごく説明が比喩になってるのかも(笑)。












M1号さんのブース。事前の告知で東宝怪獣映画の名スーツアクター・中島
春雄氏の来場を記念してマスクオフ仕様になるパーツのついたガイラ
(サンダにはもうひとりのスーアクさんのヘッドが付属。
三郎さんのほうは床屋さんで髪を切る練習に使う人形みたいな顔立ちですね)
そしてヘドラの目玉の形になった怪獣のたまご、
ゴメス1期(可動用の尻尾パーツが付属)を販売すると決まり、ファンも
告知に相当沸いたところでしょう。







オクト、シードなるニュートルーパー、そして凶悪な円盤生物に
機械化された獣とも人間ともつかぬ下半身がついた合成獣、
そして東宝キャラクター新機軸、マタンゴのリアルバージョンなど
幅広い新規造形品が登場したトイグラフさん。

毎回ワンフェスというと気合の入った布陣を率いて
あたかも銀河大軍団のごとき大攻勢を関西からかけてくる
同社ですが、今回はどれも生産が追いつかず、それぞれ少数の販売となりました。
全部の個数はわからないのですがあるものは数個、あるものは数十個と
開きがあったようです。



中でも円盤生物改「合成獣」の全身にみなぎる攻撃的本能をマシーンとして冷酷に果たす
かのようなマッド&スパルタンな異形に見入るお客さんが多かったです。
自分が見たときは予告されていたらしいサンドイッチマンロボが
卓の上に置かれてなかったのですが、まだ実物を目にしていなかったので
出来が気になるところです。
というか通販版サンドイッチマンロボは6月下旬に届く予定だったのですが…
楽しみなので早くよろしくしますよ~。ファンの方は到着にやきもきしてると
思うので。すこぶる展開面で元気がいいメーカーさんだけにね。







アマプロさんのブース。GRUMBLE TOYSさんデザインの
キャラクター、マンモラーと超ーCHOを販売。
このほか倉庫整理のため過去のアマプロ系パチ怪獣の販売、
killer Jさんの新展開するミニソフビ塗装品がランダムに封入されている
福袋も販売。黄色いゴ◎ゴ×ラ似のヤツはメジラという名になったようです。
当たるとジャンゴの各パーツが別成形色で組まれたMIXタイプソフビがもらえたようです。





サンガッツさんのワンフェス限定品ナキラ。
青島幸男出演のテレビドラマ「泣いてたまるか」の
ゲスト怪獣。サンガッツ壱宮氏がリスペク…なんて
横文字でなく憧れというべきか、存在である昭和の名SCI=FIデザイナー、
成田亨氏が空想し、高山良策氏が実体化させたナキラを初のソフビ化。
いつかナキラをガラモンの横に飾れたら…と思い描いてたファンの人も多いのでは。
タコももち、買って来ましたとも。
 完成した製品はキューピーを元にしてオリジナルナキラ以上に明確に子供のような怪獣に
肉付けしたのがサンガッツ的解釈の妙となった。
水木妖怪ソフビやオリジナル妖怪のうらなめなどの造形で磨いた
ユーモラスさやペーソスさのある立体化作風も刻み込まれた一品。
 頭部にはりめぐらされたオコゼ状のギザギザ、
そしてリアビューの蛇腹状の鱗。共にウルトラマン「怪獣無法地帯」で
共演したレッドキングとピグモンという双方の怪獣のデザイン的形質が
あたかも一匹の怪獣の中にとりこまれているかのようで手に取るとハッとします。
 ソフビ化されマイナー怪獣図鑑の1 ページを立体で刻んだ、といえる一匹とあいなりました。
さて、テレスドン、ナキラと来て壱宮氏、次はワンフェス版権で
どんな怪獣にチャレンジするんだろうか?
それにしてもこれ以上MUCHAさせていいのか?
たぶん壱宮氏は拒まないことだろう(ほとんど断定口調になってしもた)














ヤモマーク&ドリームロケット共同ブースにて。
ドリロケさんが3日間?徹夜して製作した
ヤモマーク怪人たちの一品物カスタム群。
総数何点あるのかよくわかりませんでしたが
色使いは百花繚乱百鬼夜行跳梁跋扈(デュラララみたいだな)のすさまじさでした。





奇っ怪系キュートな鳥先輩と軟体女教師ナマコ女のミニソフビを
販売したヤモマークさん。このほかヤモマーク怪人のTシャツも販売中でした。




手塚キャラ、石ノ森作品など昭和の名作漫画・
アニメのソフビアイテム化では草分け的メーカー。
サイボーグ009が勢ぞろいしたデンボクブース。
今回も販売点数が多いので二店舗で出店。




お髭のソフビカスタムショップ、シラハマさんの
ブース。ガーガメル池田氏原型によるシラハマ初のオリジナル製品、
怪人(クリーチャー?)ミドルサイズソフビ、クモン(苦悶)をリリース。
ちょいサタン虫のパチっぽくてヒジョウにタコ的には現物が気になるアイテムでした。





おー、かっこいい鉄人があるな、と思わず声に出したら店頭のPOPにも書いてあって
ファーストインプレッションどおりな(微笑)シカルナ・工房さんのブース。
版権ものだけでなく少数ですが幻獣も販売していたんですよ。










力さんのほうはじつは新作原型を持ってきていた
のだけど搬送中に壊れた箇所があり、お店で
直しており、さながらソフビ原型製作をライブで見せるワークショップみたいでした。
まだ検討中なので写真は未紹介ですが、グールの進化系、みたいな設定カナ?




オリジナル怪獣の1品物が勢ぞろいした
なかよしさんのブース。このソフビのセカイでは一番に
版権怪獣ソフビを個人で始めワンフェスで販売した
メーカーさんの一社でもあり、オリジナルにも着手しているんですものね。
レッドキラーをはじめてリリースした時の話にシミジミとしてしまいました。











LIFE OF KIKKAKE。
オリジナルクリエイトされたネイティブゴッドソフビメーカーという
新機軸を展開するKIKKAKEさんのブース。スーフェスはお休みして、その間カラー
パターンを練っていた、山の神・ケラーマンの初塗装カラーを販売。
 ちょっとプリンスメロンが食べたくなるおいしそうなスプレーワークでした。
クリア相手に苦戦したとおっしゃってましたが地の成形色のグリーンスライムクリアに
映えてて綺麗な仕上がりでした。このほか前からやりたかったらしい
アパレルアイテムである月光様in USA(TOKYO RISKY
LIFE)のTシャツを初売り。ブログを拝見していたら、
最近も大物を釣り上げたみたいだけど
趣味のルアー関係アイテムも持ち込んでいました。



(今日は納期を見守らないといけないので一回離れますが
現場からすぐ再開します。しかしメーカーさんいっぱい出てるなあ。
ワンフェスだもんね。てなわけで引き続き記事作成中…)

暑中お見舞い申し上げます

2010年07月24日 | 日記


珍しく柄にもなく日記みたいなことでも書いてみるか。
考えてみたらブログで日記っぽいことなんてあまり書いたことがないので
自分的に新鮮。

それが生きてる証拠なんだろっけど~ハンパでなく暑いですね。

日本全国津々浦々カナ?毎日外に出ていて、夕方電車を降りたりすると
地表の温度が下がってきてるのを実感でき、今日もやっとあの熱が退いた、
一日暑さをやりすごした、みたいな気持ちになりますね。

こらまた仕事場のクーラーが盛夏のナイスタイミングでぶっこわれました。
冷房入れてるとなんか水がザバザバ出てくる。
ドリフのコントみたいです。
だいたい理由はわかる。クーリングホースが古くなってクラックが入り
冷却時に出る水の送水ができなくなったんだな。
あえて送風だけで使ってます。昼間はとても仕事にならないけど
どっちにしろ日中は外でいろいろやってるから無問題カナ。一応10分くらいなら
冷房も使えるし。活動臨界というか時間制限設定して使うのを楽しむ
あたりがイカニモ、自分てつくづく特撮脳だと再確認したみたいな。




サンガッツさんのブログを拝見してたら
なんと冷房なしの環境でがんばってるとか書いてたな。
MUCHAだなあ~ソフビの作業とかもやってるんでしょう?と思いつつ
クーラーレスも実際そう迫られる環境で
やってみれば、これはこれでなんとかなるもんですね。

健康的にどうか。冷房つかれによる肩こりとか頭痛がなくなりましたね。
夜は体感温度が高めになっていてぽかぽかした中で熟睡できますよ。
温度調節ってこうやってやるんだなといい年になってようやくよくわかりましたよ。
まあ~思えば昭和の頃はこんな暑い中も皆暮らしてたんだから
すごいもんです。
もちろん水分はちゃんと摂ってないとだめですけどネ。

昭和の時代だってクーラー付きの家もあったんですが。
「トイレット博士」という70年代当時の少年ジャンプで連載してた
人気マンガで主人公のスナミ先生の家に
クーラーが入ったってだけで生徒たちが団員である
メタクソ団の連中が遊びに来たいとか大騒ぎする
話があったくらいなので、クーラーがどんだけ庶民生活の中では
まだまだ贅沢で貴重なものだったかわかります。
あ、最近のアニメ「けいおん!!」でも部室にクーラーがないので
唯たちが「涼しい言葉しりとりしたり
妄想したりして暑さを紛らわすんだよ!」とかやってましたね。

この温度下でザゴラとかスモゴンとか三浦トーイのヤツとかいじってると
昭和怪獣ソフビの黄金時代を社会的未整備の時代の雰囲気そのもので(笑)
バーチャル体感してるみたいな。
ガキの時分はこんな暑い中でも怪獣ごっこしてたもんです。
パチ怪獣だって、満足のいくおもちゃもない時代に作り手があれやこれや
売れるように考えた末に生まれた産物。
昭和的な納涼の工夫をもってこの暑さを楽しんで乗り切るのはどうか
などと気を紛らわしてみる。









気がついたら街頭のメイドさんも避暑にでも行ったのか
マネキンに!「はうあっ!これは人形!!」



年中ソフビソフビのお道楽で(それだけが理由で無いケド)
不義理ばかりしてたんで親戚と親の古くからの知り合いの家にお中元もって
まわってきました。
じつは生まれた家のあたり(家はもう取り壊されてないのですが)
もどうなってるか見たかったので。古い路地裏や袋小路、下町の商店街などの風景に
昭和の庶民生活の中にソフビがリアルタイムで
あふれていた時代を幻視できるかと思ったのですが、3年くらい前に
行ったときより急速に風景が変わってました。

よく遊んでた団地が今回ちょうど行ったときにユンボやブルドーザーにガシガシ
潰されて跡形もなくなってる瞬間に立ち会うことになったのにはびっくらしました。
劇場版「パトレイバー」の1作目にあったみたいな風景。
というのも、自分のこの生まれた場所は、高速道路が建つからと国からお達しがあり
小学校の頃に自分の家のほか、かなりの数の家がそのエリアから
引っ越しました。それからエライ年月がたって、
そのあたりの民家と団地はその間も工事の計画が宙に浮いたままずっと放置されてたんですが、
たまたま行ったらちょうど目の前でその団地が壊されている。
自分はなんのために生まれ育った土地から去ることを余儀なくされたのか。
「パトレイバー」の劇中では結局定かにされてない
帆場英一の真意がおぼろげにわかりました。
おまえも断末魔を看取れ!と団地に夢枕で
ささやかれてその場に居合わせたみたいな不思議な気分になりました。

その団地は当時はよく遊んだ場所なので、最期を看れてよかったのかもな。
よくスーパー怪獣シリーズのミニソフビをもってって団地の子とそこの
土手で遊んだものです。
幼児のやわらかい頭の中で展開する妄想の中で団地はスーパー怪獣の
カネゴンもどきやゲスラもどき(逆柱いみりさんの漫画にも
ゲストで出てきたあいつら)によく壊されてたものです。今は人間の都合で
壊されてしまったのだけど。

さらにブラブラと夏の宵闇が迫る夕餉の街を流す。
怪獣ソフビをよく買ってもらった商店街のおもちゃ屋も
もうなくなってしまってしまったのですが、
その店の軒先には80年代中頃まで今ではよく知られる有名パチ怪獣の
ヘドロ3号がぶる下がってたのを覚えています。

袋もくしゃくしゃでホコリをかぶってヘッダーもボロボロ。
乾き物のおつまみみたいでしたね。売れないパチ怪獣の店頭での哀れな末路です。
それが現代でコペルニクス的転回が起き、何の因果か異様な造形が普通のソフビに飽きてしまった
マニアに評価されたりするものだから、ヨノナカおもしろいというかケッタイなものですね。

シーズンで効率的に売れ筋のおもちゃへと切り替わる現在のおもちゃ屋と違い、
売れないキャラクタートイや怪獣が何年も放置された
昭和のおもちゃ屋の混沌とした店頭風景も
思えば、未成熟なまま走り続けた高度経済成長期の日本の文化を象徴していたのでしょう。

ちなみにこのおもちゃ屋の跡地には現在、その息子さんが
リサイクルショップを開いていました。お店には当時はブルマァクやマルサンや
得体の知れないパチ怪獣たちが軒先のさび付いた
つるし用フックをにぎわせていたものです。もちろん今はそんな
マニアならタイムスリップしてでも見たい光景は跡形もないですが、
目についたのはすっかりボートハウス風に
綺麗になったそのリサイクルショップのショーウインドウ。

そこには今風のつくりですが恐竜のソフビがいろいろ飾られていました。
この店主の子供時代に家がおもちゃ屋をやっていて怪獣の存在が
しっかり本人もそうとは気がつかないレベルで
原風景になっているのかもな、と思いました。

すでに消えてしまった風景で
怪獣が迎えてくれた、ちょっとイイ話。

最近はっきりしたこと。
長らく喪失していた故郷をイメージする模造記憶の断片というか
精神的物証が自分にとってはたぶんというか、どこまでもというか
怪獣ソフビなのでしょう。


真頭玩具×茶色いブラウン

2010年07月11日 | イベントルポ




どんより空、ウルトラマンレオの1・2話の戦闘シーンの空みたいな
うっとうしいツユドキでも、気持ちがカラッと晴れるような何かを求めてタコも
仕事の合間に都内を漂うのだった。浅草の元禄情緒の残る
街中では地蔵さんを取り囲むように赤と水色の紫陽花が
雨水をしたたらせながら自分たちのシーズンを祝福するように咲き誇っていました。

真頭玩具に現れて梅雨明けを告げるかのようなサイクロエスカルゴ?くん。
茶色いブラウンさんの非売品ワンオフぬいぐるみだ!
今、店では何が!たっぷり写真を撮らせてもらったので
じっくり見ていこう。



氷結イービルの新ver.とカオスの未塗装新カラー!
今日は茶色いブラウンさんとのコラボイベントだったりする。前日には
氷結ヘッドも売っていたらしい。



そして隣に控えしは茶色いブラウン・シェフカラーのクリア
グラデーションカラーのビーストカオスとミニビースト。



同じく茶色いブラウン・シェフカラーのフォーチュンキャット。
ツユドキにぴったりなウェットクーリングな色調ですね。
1日目にブラウン、ブルーを、2日目にレッド、グリーンを発売。
ソフビのカラーにも春夏秋冬感じさせられるような。





スーフェスのなごりでお店の目立つところに集結していた
シンドバッドトイさんやアトム・ザ・アマレスラーさんら、
アメリカンポップアンドエクストリームスパルタンな
おもちゃメーカーとのコラボ品の一群。
チキンフィーバーヘッドと鬼ヘッドミニボディとの相性が
なかなかいい感じ。
ブラウンのカオスは最近の発売品。こういうレトロカラーもイケますね
カオスは。





こんな不思議な駄菓子やというかザッカやというか
街のおもちゃ屋さんがあったら、いや現実にあったりするんだ、という
感じの壁面装飾類。お友達のメーカーさんからの
いただきものも商品も雑多に真頭というブランドの
イメージをカオスな空気の中に醸成しております。
メジャーキャラの鬼太郎とかサンガッツアイテムの
サラリーマン山田もこの店内にあると違和感ないですね。



メイキングレア写真その1.
ソフビについてるキャットアイ。ちょうどミニアイテムの目玉を
とりつけている最中でした~。
タコ「墓場鬼太郎の1シーンを思いだします。よかったらお食べください~」
森さん「ああ、鬼太郎のおかあさんがスプーンですくって食べてるアレですね!」
タコ「なんか糸ひいてるんですよね、ヒキガエルの、でしたっけ。ひー」



メイキングレア写真その2。一瞬工具箱かと思ったら、
クリア仕様の真夜怪速アディオス!
森さん「これはテストショットです」
ステルス走行仕様なのかな。あいかわらず猫は車体の上で
寝そべってるし。アディオスは地球上のどこにでも
一瞬で現れることができるんですとか




森さん「タコペッティさんの家の入り口から入って2番目の
畳の部屋にだって音も無くすぐ行くことが出来る特急便ですから」
たしかに入り口から2番目が畳の部屋!でもそんなこと話したことないぞ!
森さん「アディオスさえあればどこにでも行けるんです、
なんでもお見通しなんですよ!」
時空を超える天蓋の貨車、恐るべしアディオス。
夜空を見たら、奴を思いだせ!








そしてこちらは茶色いブラウンたまちゃんさんの作品、
おなじみ真頭ベア!スーフェスなどのイベントではおなじみですね。
買い物列にボケラーッと立って待ってたら
「7番目にいたのでこれが当たります!」と
ブラックカラーにモヒカンはホワイトの真頭ベアが当たりました。
思いもかけないで手に入ったのですが、うれしかった。
ぬいぐるみってタコに似つかわしいかわからんけど(笑)
かわいがります。なんかこのアイスラッガーみたいな
モヒカンの毛並みをストレートな方向に
なめしてやると、楽しいですね。




スーフェス53後編

2010年07月05日 | イベントルポ






後編、まずはイラネナさん。今回はVELOCITRONさんと共同出品。
なんと上のカネゴンの写真に写っている分で
カードカイジュウ第一弾の残った販売分はすべてなくなるとか。
いよいよ第二シリーズに向けて動き出したいとのこと。
メロメロンはどんな仕上がりなのかな。往年のスーパー怪獣シリーズの
ミニソフビにあるレッドキングもどきみたいに
素っ気ないつくりのほうがかえって昭和らしくて良いのだけど。

下2枚はイラネナさんがマニアの出店ブースで掘り起こしてきた
スポーンの乗り物。さっそく自分のソフビを載せて飾ってました。
メーカーさんも何人か集まって、どう見ても遊んでるようにしか
見えないけどフリーマーケット感覚でわくわくするものと出会う場所という
スーフェスの楽しさは作る側、売る側、買う側にとっても共通の
ミリキ。
そしてスーパーフェスティバルはおもちゃやカルチャーが混交する特異点、
アメリカントイとジャパニーズカイジュウバイナルトイが邂逅する場所。



今回、ルポを一目で見ても楽しめるといいカナ?と
各ブースでの写真をなるべく増量して記事を載せてたら
あっという間に規定文字数をOVER。てなわけで後編に分離します。

トイイベントに衝撃と爆笑をもたらすPICOPICOさんの恐怖の怪獣ショー
(そりゃスペクトルマンやがな。きぐるみが脱げないって怖いな)
もとい諧獣ショーの主役キャラ、ベッコス君がスタンダードソフビ化デビュー。
自分でソフビの宣伝ができるすごいやつ。
軟質ビニールを舌に使用、YOUTUBEの動画で子供たちに
アブダクトされてビヨーンと舌を引っ張られる、
あのおもしろかなしい一幕も再現可能!おめでたくも完売
(「お」をつけてみると丁寧すぎでおまぬけに。
タコはなかなかな売れ行きにブース前で無意味なギリギリ感を楽しんでたら
ラスト一個前だった、あぶない)。
本人手塗りによる汚し塗装(というかきぐるみリアル仕様)版も
極少数あったようだけど、たちまち売れてしまったようですね。
ベッコスソフビは今回と同じ仕様で
ワンフェスでも販売しますとのことなので買い逃した方も
お見逃しなくとのことでした。
ワンフェスでは相方の仮面ライライのドールも初売りされるそうなので
対決場面再現だ!








さっそく各地に旅立っていったベッコス。
この通りコスモナイトαのブースにも旅立っていたのだ。
卓上の月刊デムパゴン新作(発売時期は未定)のひわいなところに
デスメナーゴの頭部がついてるいかにも妄想怪獣の真骨頂ともいえる
合体を遂げたこれぞ、新というか真・かなデムパゴンと対決していました。
タコが近寄っていったらYODA氏があれやこれやと
さらにモンドにセッティングしてくれました。

もともと怪獣ショーのキャラクターなので、
フレキシブルに絵になりますね、ベッコス。舌もフレキシブルだけど。
鳥獣戯画の相撲をとる動物たちみたいでもあります。



パチサミで写真を失敗してしまったので
残念無念だったMAXTOYさんの
新作ドラギガス。以前発売したドラゾランの重厚な
地底怪獣ライクな胴体に新規の頭部をつけて別怪獣に。
(造形はドラゾランと同じドリームロケットさん)
しかしかなりヘビーウェイトな迫力となっております。
右がドラギガス、左がドラゾラス。
ドラゾラスはジキラみたいに曲がった3本角を配しちょっと
モンスターファイルのガズラーを思わせるシャープな頭部に。
ドリロケ氏「今度はこの頭部に新規造形の胴体がつきそれぞれ別怪獣になります」
タコ「??」
MAXTOYの人「次はメカドラギガスとか続々出ます」
タコ「???」
お買い上げになったお客さんが袋はいいです、とか申し出ていたら
ドリロケさん「ふくろうはこれですよ(自社製品の怪忍獣がっぽを指さす)
タコ「????」
てな感じでドリロケさんとMAXTOYさん、
隣にサンガッツさんにPICOPICOさんの
控えしソフビブースは異様なノリのテンションで盛り上がっておりました。








そしてドリームロケットさん。怪忍獣ががらがついにリリース。
会場売りもしていたので買ってきました。貝殻の表面処理も
カキカキとした風合いというか触感がいい感じで、
昔「赤影」を見たときにあの殻はどんな手触りなんだろう?と思ったのを
とうとう立体で触れられるアイテムとして
ライバルのカニ怪忍獣ざばみ同様に手にできた格好。
(劇中では貝殻に入った状態で飼い主の女忍者に携帯されるシーンが
印象に残っている)ゴーガを妖怪・魔物方面にバージョンアップしたような
神秘的な生態・形状のミリキをもつ、ががら。

しかし怪忍獣というと往年の「怪獣怪人大百科」でも
初期のガンダ、ガバリ、アゴンなど数匹しか写真掲載されてない
マイナー怪獣あつかいだったのですが
実はかなり円谷怪獣にも比肩する重厚でツワモノぞろい、
その後80年代のビジュアルSF世代の雑誌「宇宙船」で
ようやくコマ撮り写真が掲載されファンの溜飲がおりたくらいと
当時の撮影現場での資料用スチール写真も実際少ない存在だったので、
ドリロケさんにより本腰の入った立体化が続いてるのは
特撮ファン目線ではマーミットさんやベアモデルさんのの超獣ソフビ補完
同様に怪獣の立体的物証ともよべるうれしいリリースだったりする。
といいながら

タコ「現物を前にすると、ふと旅館とかで
サザエのつぼ焼きを詰めかえてお通しされるような
プラスチックの貝殻風食器を思い出しました」
横に出店のサンガッツさん
「ああー、パエリアとかを詰めた食品とかでこういう
貝みたいな容器があるね」(パエリアってのがツボ!)
ろくなこと言わない客にお隣さんだね。。。









ホラーイメージのキャラクターをリリースする
VELOCITRONさんのブース。今回は主宰の力さんがホラーコミックを
会場の中古マンガ販売ブースで物色しているのに遭遇。
結構なコレクターさんらしいです。
川島のりかず氏の作風はスペインホラーみたいな味わいがありますね、と
利いてみれば収集と愛好の目線も相当にシブイ。
川島さんの作品は離島で殺人ゲームやらされたり
「リアル鬼ごっこ」とか「ファイナルデッドゴーランド」とか
ジャパンホラーの最近の作風に多い、システマチックに
恐ろしい出来事が進行する辺りを先取りしていたようなところが
あるかな。力氏によると「川島氏のマンガは少女漫画風の目の大きい女の子で
体が細く描かれているデフォルメされた絵柄が作品内容を引き立てている」
とか。うーん、この人、通ですね。
前にうかがった力さんの出身地である
ピッツバーグの話も現代ゾンビ映画の始祖、
ジョージ・ロメロ監督を生んだ土地ということで
なるほどな~と思ったのだけど。生粋のホラー好きな人の
作ったソフビって今後どういう奇抜なのが出てくるか
引き続き気になるところです。

下は今回の掘り出し物の一冊。
力さん「この表紙はアマプロさんのペナンガランみたいです!」なるほど!








今回はライブ感を出そうと、リアルタイムで
撮った順番に会場で見たものを載せてみたりしています。
そろそろ昼になりました。この時間帯だとお客さんも
引き上げた人もいるのだけど昼ごろからブラッと訪れるお客さんも
きて、客層がスローホビーな人たちと入れ替わっていく感じ。
あいかわらず会場はにぎやか。しかもゆったり現れたお客を迎える
いろいろなサプライズがあったんですよ。

リアルヘッドさんたちのブースにSKULL TOYSさんのアイテムが到着。
リアルヘッドさんとのコラボブランド「骸骨商会」立ち上げです。
SKULL TOYSさんのトレードマークであるガイコツをイメージした
アイテムがいろいろ。
限定品のフォーチュンキャットは小判のドクロが一個一個表情も違い、
コレクターさんが何人もたむろしてどれを選ぶか身をよじって悩んでました。





サンガッツ本舗さんのブース。「ゲゲゲの女房」が盛り上がっていて
実写鬼太郎映画やアニメ「墓場鬼太郎」に続き近年では
水木作品への関心が特に高まっているタイミングで
サンガッツさんのほうでもコラボ的アイテムが販売中です。
「ゲゲゲの女房」は戦後の紙芝居~貸本~少年漫画~テレビ時代への
水木さん一家の目を通して映る戦後マンガという大衆エンタテイメント文化を追う
年代記としていよいよ面白くなってきました。
青林堂を思わせる出版社、また「ガロ」を思わせる雑誌も登場、
そして怒涛の週間マンガ雑誌時代へ足を踏み入れる頃合カナ?

アッキーナ演じる漫画家志望の女の子が実在人物では誰をイメージしているのか
登場以来タコは気になっていたのですが、「漫画家のつりたくにこのほか
当時何人かの水木先生の周辺にいた人物を組み合わせたものらしい」と
最近THRASH OUTのイベントで知り合ったサブカル方面にくわしい
ソフビファンの人からうかがいました。
その話は手塚能理子さんの証言をもとにしているそうですね。
ソフビ系のヒトで「ゲゲゲ」見てる人多いんだな~。BLObPUSさんも
ご覧になってるとブログで触れてたな。

今回あいかわらずのMUCHAっぷりでマニア(俺か)を狂喜させた
サンガッツさんのサプライズは、ワンフェスでの販売品告知。
載せてもいいよ~のせたもれ~とのことだったので
ココロおきなく、の
青島幸男主演の昭和の人気TVドラマ「泣いてたまるか」
に登場した「ナキラ」がラインナップに!




成田亨氏デザイン・高山良策造形の
ウルトラ怪獣直系のスタッフが生んだ愛らしいビジュアルを持つナキラ。
中堅ガレージキットメーカーからすばらしい製品化も最近あったのですが
ソフビでもほしいなあと思ったファンは少なからずいたと思う。
ご覧の通り、サンガッツさんの成田リスペクトも加味され当然ながらかなりカワイイ。
サンガッツさん「キューピー人形のプロポーションを頭に入れて
造形しました。ちなみにカラーはガラモン(ピグモン?)と
一緒に置いたら楽しいかな、と思って決めました」
一般ドラマの中で昭和の怪獣ブームの空気を伝えつつ
怪獣きぐるみ役者に従事する男のペーソスエピソードを
盛り上げたドラマオリジナルの怪獣ナキラ。
新旧きぐるみ怪獣としてベッコスといっしょに
飾っても楽しそう。
タコ「青島さんのミニソフビがついたりとかは?」
サンガッツさん「(そこまでMUCHAいうかい、とばかりに)それはないですね~」
青島つながりでギャンゴと並べて飾っても絵になりそう。

2月のワンフェスで販売したテレスドン同様にサンガッツさんの
リスペクトアレンジ、ソフビカバー的ポジションで製品化、というところか。
期待。



「怪獣おとし」ゲームで当日は長蛇の列ができた老舗・マルサンさんのブース。
ブログ「戯言備忘録」のくらげさんの記事でマルサンオリジナル怪獣の
復刻はどうなったのか?との内容があったので、主宰の神永氏とマルサン
オリジナルに詳しいスタッフさんにお聞きしたところ、いろいろ
お話いただけました。

第一弾にファンの復刻要望の高かったエビレオンを予定しワックス作業まで
いったのですが、その後ミニソフビなどを出してお客さんのリアクションを
うかがっていたら、なかなか声が上がらないというか
反響がつかみづらく、復刻したときの販売ボリューム
などの面で最低ラインの採算掌握が難しく足踏み状態にある、との話。
「友の会」でのやりとりもある時期まで復刻怪獣の要望など収集できたものの
神永氏「遠慮しているなら、要望や意見などもっと声をかけてきてほしい」。

マルサンさんに現物が残っているボンドラア、シーブルなどはエビレオン
同様に復刻可能ですが、欲しいファンの人たちの声が高まった時点で
次のステップに進めると思う、とのこと。復刻は10数体の怪獣が復刻され
ベラなどは当時よりも人気が出たんじゃないかな。今でも一定数出回っている
のでありがたかったのですが商業的成功といいきれず
(歯に衣を着せず言うとブツどり復刻だとやり方によって
モールドがゆるめになりやせて見栄えが災いしたのかなあ)

マルサンオリジナル復刻はいわばニッチなニーズへの対応であり
メーカーさんの負担になってもなあと思うので、強くはいえないのですが
きちんと利益は出し送り手も受け手も復刻継続の機運が高まって
次につなげて欲しいと思うわけで。
やはり復刻してほしいという声はどんどんメーカーサイドに伝えてくれたら
動き出すことを強調しておられました。ということで意見、要望は惜しまずに
メーカーさんに出すべき場面かもしれませんね。

マルサンさん、お答えいただきありがとうございます。









またまたイベントにカスタム品をもってきてくれた
さすらい系漂いの達人カスタムペインター氏。今回のお題はズドン。
「ちょうどショップで安く
黒い素体のアイテムが出まわっているのを入手できたので、岩っぽい
体表に好みのゴールドをふぃたら気持ちいいかなと思い、実行」とのことでした。
塗っていて、ふきとりにしたら味が出ると思いさらに実行。
金剛ズドンとでもいうか、重厚感が出ましたね。ちょっと
中国の妖怪画とかに居そうなオリエンティックなイメージ。
目も工夫して、胴体のギラギラ感につながるビジュアルインパクトを
持たせたのだとか。目が動くギミックをひきたてていますね。

いっしょに置かれたソフビはカスタムペインター氏が
会場内で物色したもの。
ブルマァクのオレンジ復刻ドラゴンキングは
オレンジ(シャレみたい)の発色がいいですね。
探すとなかなかないんだ、いいとこ押さえてるなあ。



氏以外にも、今カスタムをガシガシ作ってるので
今度見せちゃうぞ!と名乗りを上げてきたソフビファン氏がおられました。
そんなわけでご自分の自信作、こんなの塗ってみたけど発表したいZE!
ってなヒトはイベント会場ででも全然撮影OKなのでぜひ教えてください。











午後になって再びヤモブースにたちよってみれば
会場に遊びにやってきたBLObPUSさんが先日DM抽選通販を
行ったダイオウグソクムシとキングカメンパのカスタムアイテムを
持参しており、たっぷり撮らせてもらいました。
ヤモ造形をフルレンスに高める妖怪度、モンド・ビザール度。
キングカメンパは日野日出志画伯の(そういえばこの漫画家さんも
スーフェスにゲストでこられたことあるなあ)
「蔵六の奇病」をイメージして塗られたものらしい。

ワンフェスが近いので「7月はおこづかいがな~」とか
頭に去来しながら会場にやってきたお客さんも多い場面だったのでしょうが
いざ、面白いモノ、探してたアレ!に出会うとつい財布の紐が緩んでしまう。

でも帰りに「やっぱり思い切って買ってきてよかった」と結構思えたり
おもちゃのセカイは一期一会。スーフェスはあいかわらずちょっと何かいいモノ、
日常では見つからない面白いモノが見つかったり
有形無形を問わない、面白いことやムーブメントに気付くことができるイベントですね。

次回スーパーフェスティバル54の開催は9月を予定。
まあ、ほんとじきだよな~
じくじくとした梅雨もやがて快晴に吹き払われ
今度はわがままにも湿気がなつかしくなる熱い夏が始まるだろっけど、
ここは死なない程度にMUCHAということで
そこそこがんばってイキマッショイ。

スーパーフェスティバル53

2010年07月04日 | イベントルポ
とにかくふったりやんだり晴れたり曇ったり乾いたり湿ったり
一日中気候の変化がめまぐるしかった7月のスーパーフェスティバル。
今年もすでに半年が過ぎ一区切りですネ!
いろいろやりのこしたこと、結構さくさくできたこと、色々年後半に向けて
想いが交錯する時期ではあります。
早いよなあ。
ここのところちょこちょことしか更新できなくてスミマセン。

でも、自分なりにささやかに仕事をしてそれなりにですが
充足はしてる毎日です。そんな合間に行くイベントはいろんな人に
会えて、趣味のソフビ話をしたりバカ言い合ったり
新しい発見にハラハラしたりからかいあったりして
やっぱり楽しいです。そんなことをふと思いつつ今日も
会場に行ったりなんか。なんだかんだとみなさん
しっかりイベントは朝もはよから駆けつけるんですなあ。人生は祭りじゃ。




さっそく恒例の朝売りから見ていきましょう。
毎度スーフェスというと寝不足という反省を踏まえたっぷり寝ていったけど
湿気が多くて結局どーも眠りが浅かった。一日眠かったYOー。
マーミットさんはビニパラから世界の怪獣、A超獣、赤松和光オリジナル、
怪獣プロレス、そして東宝ゴジラの限定カラー連合軍が
卓上にズラリとそろいました。なかなか壮観っしょ。







そしてこちらはシカルナ・工房さん。サラマの一品物と
世界の怪獣・幻獣ソフトシリーズのどれかと組み合わせて買える
システムで販売。サラマは明るめのカラーで包み塗装が施されてました。



ビリケン商会さんはナメゴン、ゴモラを販売。
ゴモラの色が渋めで好評でした。



ここからは中売りです。午前10時半、怒涛の入場です。
でもお客の歩みはまったりしてたな。
マーミットさんのブースで見かけた7月受注品サンプル展示。
曲者ぞろいです。以前ファイアーモンスを発売していますがその主である
ファイアー星人がリリース。ダン少年の叔父に化けたファイアー星人のA抹殺
計画とは?ファイアー星人の人間体が星人との中間体になって暴れますが
隈取りメイクの歌舞伎野郎なのがすごいです。
そしてキットですが石ノ森実写の人気キャラクター、ロボコン。
ちょうどCS放映で旧作のがんばれとリメイクの燃えろ!が同時オンエア
してるので話題のアイテムというところですね。

赤松社長デザインのアンテノーラ・ドールロビンちゃんとか出ないかな。
バレエを踊るアートマトン(自動人形)なんて四谷シモン氏に学んだ
赤松氏が好きそうなモチーフでは。





太田工房さん原型による怪獣天国・マグラー。

マーミット・プラス(ブログ)に書かれているように
太田さんは旧マスダヤのスペクトルマン怪獣の原型を担当されていたのだという。
たしかにAのレッドジャックとマスダヤのゼロンとか顔が似てますね。
当時のレトロ造形の実践者が40年の年月を経て再び同じ番組の怪獣を
造形している。ビニパラベビーではサイズは違えど初期スペクトルマン怪獣を
一通りリメイクしていたわけで、これは一人の怪獣ソフビ原型師をとりまく
数奇なめぐり合わせですね。
特に大量に製品化されているビニパラはどレトロ感がマニアに
好評で今も愛好されていますが、当時の大づくり感をそのまま
継承していたのですね。われわれはそれをなんか濃ゆいな、と思って
いたけどなぜかわからずもどかしかったわけで、これで胸のつかえがとれました。
太田さんはご高齢と聞いていますが、体に気をつけて
これからも生涯の仕事ともいえる原型作りに励んでもらいたいです。







ミラーマン、レッホ、そして下は流星人間ゾーンの新作ワルギルガー。
スパイラーと都内を進撃しゾーン、ゴジラと壮絶なタッグマッチを展開する
凶悪恐獣コンビの勇姿がこれで新作ソフビとして実現します。
オレンジ版ワルギルガーの奇妙な造形的解釈である馬っぽい感じを
廃しつつ、かつオレンジ版ワルギルガーのレトロ感を残しながら
本来のワルギルガーのイメージである昆虫
らしさを強調してやりすぎないようリファインしたような造形が
さじ加減GOODですね。これも手元にくるのが楽しみです。











新作・鳥先輩となまこ女をひっさげて(発売はワンフェスで)
ブースを構えたヤモマークさん。
例によって自然体でユルイようで精密さもあわせもった森羅万象の怪人化ソフビは
見る者をなごませつつも少年の日の怪人幻想を今のものとして
可視化してくれるメーカーさん、というところでしょうか。
なまこ女は「肛門にものを入れて運べる」能力があるのだそうです。
どう受け答えしていいのかわからんです。半人半軟体動物と、
ハリーハウゼンの人形アニメにでてきそうな姿ですね。

今回は東京一週間とのコラボで行われた通販版
ザリキングの受け取りに来たお客で賑わっていました。
そして午後も気がついたらゴージャスな展示が追加されたのですが、
それはのちのち。



上はMAD PANDAやマクローサを出品したTTTOYさん。
今回はぶたのはなさんとの共同出展だったのですが
ぶたのはなさんは個展直後だったのでお休みでした。



CORD VIPERさん。キヨ兄氏がいろいろキャラクターの
説明をしてくれました。右のザベルは通常の戦闘部隊で、
様々な特殊訓練と現場をかいくぐった優秀な者だけが
左のザット(ZAT)隊員に昇格できるのだそう。
この世界観はIRON BABILLONという特殊な
鉱石を産出する鉱脈?をめぐっていくつかの部族が戦いを繰り広げ、
レアメタルの価値を巡って世界が揺り動かされる。。。という壮大な
ストーリーがバックボーンにあるのだとか。
この洋物アクション的世界観はスーフェスがもともとジャンル的磁場として引き寄せる
マッドマックス的なピカレスクワールドに類するところですね。
聞けばほかの部隊の構想もあり、徐々にソフビフィギュアにしていきたいとのこと。














リアルヘッドさんと親交の深いソフビメーカー、
PopSoda、refreshment、copy robot、
秘密結社アトム・A・アマレスラー
「ハードコアソフビ集会」と銘打ちコラボアイテムを限定販売。
ニューキャラもいろいろと加わっています。









上4枚はここのところ取材でお世話になっているドン氏主宰
FIG-LABさんのブース。今回新規デビューした、
Brian Bunting氏考案・デザイン・造形のインディーズフィギュア、
GALAXY PEOPLEがいい感じでした。
胴体にヒトデ状の生物(寄生エイリアン?)が貼りついている
左のキャラがAsterian  Parasitoid、右の熱帯のモンキーみたいで
ラブリーなキャラがChirops 。共になかなか頭をひねった
ウィットの利いた命名であります。

どうやらBrian氏の考案した異星生物を次々製品化していくシリーズのようです。
宇宙博物誌とでもいうのか、なかなか味わいのあるシリーズになりそうですね。
www.galaxypeople.bigcartel.com



M1号さんのブース隣で出展していたブルマァクさんの
ブースでいしづきさんがリーフレットを配布し
ブルマァクの名獣ソフビ、ナメゴンとサボテンダーの復刻をアピール。


↑いただいたリーフレットがコレ!
長らく期待されていた復刻ですね。サボテンダーは前の復刻個数も
少なかったので今回で確実にいきわたることでしょう。
予約受付け期間は8月10日まで(発送予定は9月下旬)なので、お早めに~。
M1号さんのブースにはBEAMSさんとのコラボアイテムで
あるジャイアントヘドラの原型が展示されており、
ファンの度肝を抜いておりました。
ワンフェスに向けて新造形品もあるのカナ?



そしてこちらがハマハヤオさんがお店にいらした
ビリケン商会さんの予告アイテム。
「待望の」ウルトラマンAの初期話数登場ver.の
ビリケンリアルソフビモデル。
次回のスーフェス頃には発売しているとのことでした。