KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

マーミットの12月ソフビ新製品

2011年11月29日 | インディーズソフビ

 




ちょっと真面目に撮ってみたクリスマスツリー。
いよいよ師走ですね。タコは仕事で12月にはいってビッグサイトで開催される
モーターショーに、急に行ってくれとクライアント様に言われましてただいまバタバタしてるところです。

みんなどんどん年末に向けて忙しくなりますよね。仕事納めまで風邪をうまく回避せんとなあ。
どうもビタミンとペクチンも不足しているようなので長崎と熊本のみかんを食ってがんばるです。
あとはやはり、スイミンですよね~。
マーミットさんから12月の製品案内(12月31日締め切りで受注、到着は3月下旬)
が届きましたのでちょっと早いですけど紹介してみます。
2期カラーのアイテムも色が工夫されており、本編のきぐるみ
をイメージさせたりより派手目にメタリック処理にしたものも多いです。
そう、今回は年末だからか怪獣映画(平成ゴジラ映画は基本、年末公開でした)のライバルや
TVウルトラの最終回やターニングポイントエピソードの大状況で主役たちを苦しめた敵怪獣、
重量級のキャラクターが多いな。聖夜を前に強敵との決戦に身がひきしまる!といったいかにも
特撮ワールドチックなクリスマスラインナップDeath。

怪獣より前に先にこちらを紹介。マーミットといえばお人形さんメーカーとしての顔も
持っております(そういえばえとこはもう干支が一周してしまいましたが。。。いやいや。)
オリジナルドール、アンテノーラ・アリスの限定サンタカラー!
適度な等身加減、この頭部ボリュームのドールが好きなヒトにはストライクゾーンでしょう。
かわいいじゃないですか。今回はミニのクリスマスツリーが付くそうです。
タコはリナリナの顔がミステリアスでいつも気になります。各ヒロインで以後、シーズンカラーが
いろいろ出てくるのカナ?えとこみたいな干支ver.も出たりして。



リアルフィギュアではナックル星人の用心棒怪獣・ブラックキングが通販初登場。
表情も本編をよく再現、精悍な表情、体表のツヤ消し塗装でアピールするヒフ表現がとても
いい感じになってますね。

新マン処刑!の衝撃回は当時、前篇を見てテレビの前のこどもたちは十字架にかけられた
新マン、殺害される坂田兄妹のみならず、本当にナックル星人に地球が侵略されると思って
泣いたりアウアウしながら翌週の後篇を待ったってくらいのトラウマ
インパクトでした。この辺りは円谷プロもほとんど「脅迫商法」ってヤツですよね、ほとんど。
視聴率も一気にハネあがったそうですが。
よって登場怪獣のブラックキングも別格とも言える強烈なインパクトがあります。



オーソドックスなスタイルですが、腹と背中で分岐しているジャバラ風ディティール処理と
トゲ、長い尻尾のバランス感が唯一無二感を出しているブラックキング。
尻尾の生え際あたり、きぐるみのテイストバランスが非常に良く出ております。
ブラックキングの造形物では完成品として見たら文句なく決定版といえるのではないでしょうか。

ウルトラマンタロウの最終回怪獣、サメクジラ。1期をタコも買いましたがこれもまた名獣ですね。
なめくじ怪獣ジレンマと同じように2足立ちして移動するシーンもちょっとあるので、
ソフビとして立った状態で飾っても違和感はないところDeath。
光太郎が健ちゃんのお父さんを助けることができなかったことに苦悩しながら戦う敵。
前回のはツヤ消し塗装でしたが、今回はメタリックブルーが鈍く光っております。
サメクジラなんて初期の怪獣しか製品化されないような当時はほとんど
ソフビ化なんておよびもつかなかったな。タコも粘土をこねて作った記憶があります。

レッドジャック、こちらも2期もの。1期リリースは結構前だったと思う。
確かタコブログの超獣特集にも載せましたが。今回は重量感がよりアップしたカラー。
超獣にはメタリックカラーが似合います。レッドジャックは黒雲に載って移動する妖怪的な
特徴をもったキャラクター。この回やギタギタンガ、アングラモンあたりの「ダン少年」編は
賛否あるんですが、南夕子が地球を去った後の1人変身で守る北斗隊員の物語を盛り上げ
ようと超獣とTACの攻防戦に重きを置いていて、今見ても見ごたえがありますね。
なにか地味な工場街での戦いが続くんですが、今見るとそんな下町的な部分にフォーカスした
昭和の日本を見るドラマとしてもミリキがあります。レッドジャックを見ると下町の工場街が
浮かぶので、やはりインプリンティングというのは恐ろしいものDeath。
装飾過剰で初期超獣の特徴であるイボイボも足元に入ったレッドジャックも2期ならではの
キャラクターですね。

ミステリアスソフビシリーズ、モスマン。ここのところUMAへの注目度が高いソフビ界ですが
等身ボリューム的にもスレンダーでブキミリアルを追及したモスマンといったらこのメーカー
さんのものになるかと思います。

スペクトルマンの宇宙怪獣マグラー。ゴリの手下でなく純然とした宇宙生物。サタンキングと
共に地球に降下してきて激戦を繰り広げます。スペクトルマンが1クールの公害怪獣編を
経て、いよいよよりパワーアップした宇宙の敵を迎撃するようになった頃の
ターニングポイントを明確に位置付けた1匹という印象があります。そしていよいよ
スペクトルマンのヤラレっぷりも本格的になってくる頃です。
1期はポリ人形的なブルーで、その後スーフェス限定品でシルバーのアイテムが出ています。
今回はグレー成形にブラウン塗装とのこと。
こちらはメーカーさんの通販ベースカウントでは2期ですがサードカラーということになりますね。
デザイトマンも先日受注があり、最終回怪獣製品化のピースがすでに埋まっておりますが、
時々でいいから後半の高山良策氏による魅力的jなデザイン、造形の宇宙怪獣たちを
ソフビ化してほしいと思います。

今月はゴジラはお休みですけど敵怪獣が強力リリースです。
「怪獣総進撃」からキングギドラ。来年は辰年なんですが、キングギドラも何かお正月に
ふさわしい豪華絢爛版怪獣って感じがします。ほんとにゴジラの新作、進んでるらしいけど
原発事故などの影響でゴジラという核の申し子という設定が変わったりしないといいなあ。
今度こそガメラと対戦する説があるけど、
またオルガみたいな感じで別怪獣にしてこのビッグマッチはまたまたとりおきとかじゃないかな~。気になりますよね。ギドラの登場作が急に見たくなってきた。

そしてスペースゴジラ。キングギドラと並ぶ強豪怪獣です。最近、休みの日に平成のゴジラ
映画のDVDを出してきて見てることが多いんだよな~。古モノやさんに行ったら、
VSメカゴジラ(ファイアーラドンの出るやつね)の話を友達にしてるおしゃれな格好の
女の子が居たんですけど当時衝撃的だった、とか興奮してました。
子どものときに見たゴジラ映画の衝撃は、各世代で
作品時期こそスライドするものの、興奮はいずれも共通で繰り返されると言う気がしますね。

この「VSスペースゴジラ」も例年製作のルーチンワークでキャラを煮詰めきったかというと
せっかくの設定が完全に生きたとは言えなかったんですが、
結晶化された隕石とゴジラ細胞(宇宙を漂流していたビオランテの!)
と結びついて、という設定は気が利いていたし、都市に氷柱のような結晶の城が林立する
中でのゴジラとMOGERAがはからずも共闘するなど、バトル路線として見れば直球で
作っており、今見ると深読みというか解釈できる要素があって面白い作品ではないかと
思います。
CGが多用されている頃に製作されていたら、「機龍」1作目での海面上が瞬時に氷柱化
するみたいなインパクトのあるシーンをスムーズに構築できたのかもしれませんね。
アナログとCGの過渡期に製作された映画として見ても面白いかと思います。

冒頭のゴジラがリトルを連れて隠居している島に人間のほうが殴りこんで
かたき討ちしようとするシーンも白昼の広大な砂浜を静かに歩いているゴジラの姿が新鮮でした。
何か敵怪獣と戦っていたり暴れているのとは違う、
今までゴジラ映画にない静謐な雰囲気が出せていて印象深いです。後、インパクトのあったのは
MOGERAの合体シーン、制御不可能になったMOGERAの特攻シーンカナ。
劇場でもおおきいおともだちが「うおー!」とか叫んだり、ため息が漏れてましたよ。

吉川十和子はなんでこのヒトが?というキャスティングでしたけど
「男同士って殴り合ったりしないとわからないことは多いのね」
みたいなセリフが最後にあり、それがこの映画の存在価値をそのまま言い当てていたような
気がします。ヘンテコな戦闘服を着て常連ヒロインの小高さんといっしょに瓦礫の山の中を
歩いているようなシーンも含めて、今にして思えば吉川さんはゴジラ映画の劇中にいる
傍観者としてけっこうナイスポジションだった気がします。
それに「VSスペースゴジラ」頃は、怪獣映画の(というか多くの娯楽が)マーケットが
その作品のファンイベントやジャンルファン、マニアだけの箱庭宇宙に
なるかどうかの頃で、少しでも一般の観客を呼びこんで見てもらおうと苦闘していたわけで、
成功したかどうかは別にして、今となっては、その努力をあらためて評価したい感じです。

今回のスペースゴジラはクリアソフビに銀ラメ成形、さらにブラシワークを施して
結晶イメージをより再現しているとのこと。
こうして立体物を前にすると、スペースゴジラはこの強烈にスパルタンな造形、理屈を
吹き飛ばすビジュアルが物語の全てを語っているようなものだった、とあらためて
納得させてくれます。
やはり平成のVSシリーズは作られている間、常に熱気というか勢いがありましたね。
スペゴジはその象徴作という気がします。

つ【ゴジラVSスペースゴジラ 予告編】

http://www.youtube.com/watch?v=QO76mDNpVZk

つ【ゴジラVSキングギドラ 予告編】
今見ると、とにかく映画内の日本の空気がバブルじゃのう。
過去にゴジラが送られて今の状態になったんじゃ?と思うくらい日本の状況が違う。

http://www.youtube.com/watch?v=smnEUdXJKhU&feature=related

つ【ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 予告編】
CGが多用されて、大胆な画面づくりが増えてきた頃の作品。手塚監督の作風は好き。

http://www.youtube.com/watch?v=SXJ1--45bKQ&feature=related


実録・旧家取り壊し

2011年11月29日 | モンド・トラッシュ

幼き日、引っ越し先に向かうトラックから弾かれて元の住居に置き去りになる荷物、
怪獣ソフビがそうなることも少なくなかった。これは人生の転機を迎えた家庭が
やむなく放棄した人生で降ろした荷物たち、そう、場所をとり成長する子どもたちが
いつか一度は離れることになる、怪獣ソフビたちへの鎮魂歌ともいえる憧憬である。。。

ちゅうわけで久々に登場のハニービーと、ミウラのアボラスもどき

ハニ「山間に手頃な旧家があってさ、家のヒトたちが引っ越して
取り壊しの時に元の家のヒトとタコが知人だったとかで、そこを使って
怪獣ソフビが置き去りになってしまうというシチュエーションでなんとも
悲しくもモンドな風景を撮影してみました~
しかしタコもアホやなあ~」

ミウラのアボラスもどき「タコも子ども時分、引っ越しでつい目を離したすきに怪獣ソフビの入った
段ボールを親に置いてかれてしまったときの悔恨というかトラウマがいまだにあるんだろうな、でも
いいかげんその時に失ったソフビはあらかた、もう八方手を尽くして取り戻してるん出ないかい?」
ハニ「ああ、当時、あのパチ系のソフビの入ったほうの段ボールだけ引っ越し先に来てたっていう
当時としたら笑うしかない話ね」

ミウラのアボラスもどき「しかし当時、引っ越した後に残された怪獣ソフビって皆どうなった
んだろうな?古道具屋とかにも廻ったりしたろうけど、処分されたものも少なくないだろ。」
ハニ「そこは夢の島でゴミひろいですよ!!当時は朝から有価物回収に行ってる古物屋さん
たちがいたそうよ!」

タコもじつはもっと物がたくさん残された旧家の取り壊しに参加したことがあるんですよ。
あるもので欲しいの持ってっていいよ!とか言われたんだけど、昭和の怪獣カードがたくさん
出てきたな。なんかホワトンと欠番星人まざってた(笑)。あと、家の裏手にきっとその家の
子どもたちが遊ぶように設置された業務用のパチンコ台があって、きっとここで楽しく過ごして
たんだろうな~と思ったりなんか。鎌倉や伊豆の廃墟探訪は20年くらい前にいろいろしたん
ですがホテルなんかでもついさっきまで従業員のヒトたちが働いていたような息吹が廃墟の
屋内に息づいているんですね。自分はパチ怪獣ソフビに限らず、こういうアングラな探求が
大好きなんですよ。。。

ミウラのアボラスもどき「うわー、しかしこれはたまらん廃墟っぷりだよな」
ハニ「こんなところに置き去りにされるなんて心もとないわよね~」

ハニ「しかしこの家を担当した解体業者さんも親切よね~、タコもタコで『怪獣のおもちゃが、
家族が引っ越した後に置き去りになっているような風景を撮りたい』って声をかけにいったりして
そんなわけのわからない話に『じゃ、イイヨ!』って二つ返事で言ってくれるんだから」
ミウラのアボラスもどき「タコのもってたソフビを見てちょっと懐かしそうにしてたもんナ。
プロのヒトにしてみても、そういう怪獣なんかが出土される風景は最近の解体じゃ
なかなかお目にかかれないってことなんだろう」

解体業の業者さん「そうだよ、最近は君(タコ)がもってる怪獣みたいなのはほとんど
出ないヨ!皆、お宝ブームの時にお金になると思うような物は引っ越す前にオークション
なんかに出品して手放してしまうからね!ぼくたちが建物を解体するときはほとんど
おもしろいおもちゃが出てくることはないなあ。ごくたまに珍しいおもちゃが出てくるような
こともあるけど、都心じゃあまりないな~」

ミウラのアボラスもどき「みんなアンティークショップの店先のショーケースや、TVのお宝番組
なんかでプレミアがついてると口をそろえていうんだよな。『ああ、こういうの、持ってた、持ってた
とっとけばな~惜しい!!』って」

ハニ「よくいうオークションの常套句・旧家取り壊しのときに出てきました、ていうのは
お客さんを惹きよせて出品品のミリキを高める一種のブロックワードみたいなものなんだってね」
アボ「なーんだ、旧家取り壊し、なんていうと得も言えないロマンを感じるんだけどナ」

そんなわけで持ってきたパチ怪獣ソフビを適当に廃屋内に撒いて雰囲気づくり。
ハニ「タコも本当、ヒマやなあ。年末仕事大丈夫か」
タコ「ほっとけ!!」

ハニ「ううーこの家はパチものばっかり残っちゃったのね なんてマニアックな置き去り風景」
ミウラのアボラスもどき「ここはミクラスとかゴロザウルスとかバラゴンとか、版権ソフビで
大量に出回ったアイテムも混ぜたほうが絵としてはリアリティがあったかもしれんね」
ハニ「タコが持ってるのは無版権のパチもんばっかりだから、しかたないでしょう」

 ハニ「とにかくこのロケーションで置き去りにされた怪獣の風景、撮影開始よ!!」
アボ「よくレイヤーの女の子たちがツアー組んで廃墟や劇中ご当地の離村ロケで撮影に
行くってのはあるけど、パチ怪獣ソフビを取り壊しかけた旧家に持ってって撮影てのは
聞いたことないな」
ハニ「まあ、特殊な性癖ってヤツよ!さあ、あんたもパチ怪獣のはしくれなんだから
せっかくこうしていいロケ地に来れたんだし、しっかり置き去りションボリ感を満喫するのよ!
ううー、まみちゃん、なんでこんなにかわいいお人形のわたしを棄てたの!
あんなにいっしょだったのに~夕暮れはもう違う色~(おんぷ)
アサニナッタライエノナカニダレモイナイ~ ニモツモナイ~
わたしをひとりぼっちにしないで~どこにいったの?さびしいよ~(うそなき)」
アボ「まみちゃん、って一体誰よ?ノリやすいやっちゃな」

遊ぶ子供たちもすで別の土地に発った家、冷たい空気の中、
棚にぽつんと置かれたままのゴルゴジラ。
ゴルゴジラのくっきりとその姿が判明できるセビレのシルエットはなまえのないかいじゅうソフビ
が自己主張するかのようで、あたかも無版権というアイロニーそのものを見るようだ。
どんなにこどもたちにあそんでもらっても、かれのあしうらにはなまえはない。
パチソフビは怪獣玩具界の底の部分に存在する無縁社会の誰も顧みる者もない
墓碑銘無き無縁仏。

 かいじゅうソフビと遊び成長したこどもは青年になるとギターを奏で、仲間たちと歌を
うたいました。でもやがて彼も大人になります。こどもは家を出て一人立ちしていきました。
やがて住む者もいなくなり、からっぽになった家にはギターとかいじゅうがぽつんと残されました。



ミニソフビもなくしたり、友達と交換なんかしちゃって発売時にあったシリーズ状態が
そろってない感を演出してみたりしてみました。
やはり怪獣ソフビはミニであってさえも。こうして木の床や漆喰の部屋に置くと、
じっとりとした古モノ特有の霊力のようなオーラをじわじわと放ってきますよネ。。。

 

あの夏の日に遊んだおもちゃ、ソフビたち。今もおもちゃこそたくさん巷にあるけど、昭和の怪獣
ソフビは昭和の家と同じで、独特の感触で住む子どもたちを癒す、それ自体が家具の一部
みたいな精神的な役割をどこかで果たしていたのかもしれない。

ゆえにそれは主の一家が生活の起点を新たにしたときに必ずしも新しい人生の場所に
居所を移すこともなく、その場所での家具としての生を終えることもあったと。

その存在はじつにはかないものであった。ソフビなどというものはいつか気がつくと
手を離れている、本来そんなものだ。
そしてそれを手にしている人間のいのちも永遠ではない。
そして、大人になってからあの夏の日に置いてきた怪獣
たちを再び手元に集めてみても、今度こそ、あの世にはソフビたちは連れていけない。
人間たちもいつかはその魂のいれものである身は魂を離れ、灰に帰し
ココロは何処かへ旅立つことになるのだから。
我々はいつか、いったいどこへ行くのだろう。

今はそれぞれのいのちの中にあるすべての生が豊饒であらんことを。

 

つ【Rejoice in The Sun/Joan Baez(In Silent Running)】

http://www.youtube.com/watch?v=DZ0JGjKYVdU&feature=related

つ【はるかな友よ/飯野茂一(亜空大作戦スラングル後期EDテーマ)】

http://www.nicovideo.jp/watch/sm14811081


昭和の奇獣ボンドラア×エビレオン

2011年11月28日 | 当時物ソフビ

 

久々に仕事が1日空いたので塗装なんかしてみたくなった。
killer J凶悪怪獣サギラン改スーパー怪獣シリーズトリケランカラー。
発売したときにこのカラーはカスタム大会とかでも意外にやってなかったので。
レトロソフビに見立てて、なのでデザイナーズっぽくくっきり色ごとにゾーニングしてません。
あくまで当時ソフビ感覚のイメージで吹き吹き、塗り塗り。
しかしサルモンの胴体流用でトリケランのパチって無理があるよな~と思ったものの
色合わせしてみるとなんとなくトリケランに見えちゃうカナ。
トリケラン「お口ポカーン 見えない、見えない、なんだこの体!おれこんな植物みたいじゃナイ!!」

 

あっ、そういえばトリケランを模してるのに鼻の上の角がないんだな、サギランて。
分割上の都合って気もしないし。あとでクリアの角を探してきてつけるかも。

 

でもスーパー怪獣シリーズが悪ノリしてジャイアントサイズ作ったら意外とこんな
胴体は似ても似つかない体になっていたかもしれぬ。マルサンオリジナルなんか
スタンダードとジャイアントサイズで全然造形的解釈の違うキャラになってるヤツが
ゴロゴロしてましたものな。



ちなみにリアビューはこんな感じ。サルモンのサブロテンチックなバックディティールをそのまま生かして
グリーンクリアの成形色を生かしつつ南洋の樹齢を重ねた植物風に軽く吹き吹き重ねて
いったもの。
まだ少し全体に雑な箇所があるので手直しするけど手を入れ過ぎるとこれがだいたい
やりすぎて駄目になる、自分のとっても悪いクセ。ほどほどに切り上げる。

というわけで、こいつの相方も仕事の隙を見つけてペイント中~。

一度は扱いたかったマルサンさんの海の怪獣・エビレオンと空の怪獣・ボンドラア。
彼らこそ昭和の奇獣にふさわしい2匹。
すでにマルサンさんからありがたくも、本年奇跡の復刻を果たしている2体ですが、
やはり自分的に飽きない、おれにはこいつらしかいなかったんだと心底思えるソフビが
ヤツら。
上のは今回マルサンさんが復刻したエビレオンの赤海老バージョン。本年春の土砂降りの原宿で
開催された「マルサン展」で販売された限定カラーver.でありんす。

オリジナルと並べた写真も載せてますが見てのとおりあまり収縮していないのでこれは良復刻
Death。おまけにじつは当時オリジナルよりも数がレアな気がする。マルサンオリジナルって
現在ではけっして爆発的な需要はさすがにないな~。でも熱狂的なファンはいるんですYO.
ただ、その何人かは普段からソフビ話をしてくれているごく近い知りあいの中にいるみたいな
気がするんですが。ほんとにそんなセカイ。

ボンドラア。これは当時物。タコはさんざん何年もボンドラアを見てきたが、どうも当時から
この2色しかなかったっぽい。マルサンオリジナルは多くても1種2色ですが。
マルサンオリジナルでは鳥の怪獣は5匹(ラドラキングはコウモリの怪獣だけど)おりますが
自分はこのボンドラアがキュートさではイチオシ。(ガラバドンは当時幼児の頃に持ってるので
インプリンティングが強烈で、別格的に好きな鳥怪獣ですが、造形ではボンドラアにだいぶ譲る)
けっして造形的にカッコイイとかいう怪獣ではないけど見よ、この朴訥な愛らしさ!
マルサンさんの復刻でガラモンカラーも出ていますが、ほんとにレトロ塗装の有名なカラーは
彼は大概合いますね。

手の平の造形から見て、モグリネスやシーブル、バンカー星人、ザバラなどカワイイ系の
マルサンオリジナルを多数手掛けた原型師さんの作と思われます。
この原型師さんの作った怪獣は丸っこく、まだ思考が未発達でただひたすら愛らしい
幼児のようなポカーンとした顔をしていて、ことごとくラブリーDeath。
造形はグニグニしてますが、斯様な造形こそがじつは幼い子どもさんの未分化の頭の中にある
怪獣そのものなんじゃないかという始原的意味合いでの造形として、プリミティブな
ミリキを放っております。

ボンドラアのサイドビュー。この尾羽根まで伸びるところの粘土粘土したいかにも
グニューンとうねったようなラインがまたたまらんです。
彼に比肩するうねりを持つといったら大協のマイティのリアビューくらいだろうか、
対抗できるというなら。
昭和のソフビの造形的グルーブ感の根幹には力強い職人さんの造形的直感に任せた
「うねり」の表現があるとつねづね思うのDeath。

しかしこの近所の人なつこい飼い猫みたいな顔の怪獣が工事現場の人たちの仕事を
せっせと手伝うっていう設定も想像するとふわゆるほっこりとしたキモチにさせるものですが、
今年開催のマルサン展でKeyさんは当時、学生のバイト的立場で怪獣新聞を作り上げた方が
ゲストで会場にいらしたので質問

「どうして鳥の怪獣なのに青函トンネルの工事中に地中から発見されたんですか?」と
たずねておられました。

一見脳裏に浮かんだ言葉を雑多につなぎあわせのような感じでつくられたあの「怪獣新聞」
の記述ですが、実際現場の作業はどうも後年マニアが類推していたようなことだったようです。
というのも、

ご本人によると、なんとなくその時々に頭に浮かんだ言葉や直前に読んでた本や
聴いていた音楽などのタイトルや言葉をつなぎ合わせて新聞の怪獣の特徴の中に
盛り込んでいったとの話。
たとえばマルサンオリジナルヒーロー、ウルトラサターンの記述を書いていたときは
ホルストの楽曲を聴いていて金星という設定を盛り込もうと思ったとか、そんな感じらしいです。
あと、割と家に帰って記述を作る作業を、晩酌でお酒を飲みながらやっていたりもしていた、との話。いいなあ~マニアが想像してた通りじゃないか。でも、ご本人からそういう話を
リアルに聴けると、書いた御当人がすでに書いていた内容のことなど覚えていなくても
マニアとしてはさらに怪獣新聞の中に描かれた怪獣たちのディティールの一語一句が
生のモノとして重みをもっていくわけで、あのマルサン展はやはりマルサンオリジナル怪獣
マニアには至福のヒトトキではあったのDeath。。。

そしてエビレオン。ほら、当時物とそう大きさは変わらないでしょう。

タコは怪獣新聞の記者さん(当時)からこの通り足裏にマジック書きでサインももらっちったぜ。
これは家宝だ!

海産物系のマルサンオリジナル怪獣中でももっともラブリーで一度見たら忘れられない
泥臭さとともに奇妙な印象を残すエビレオン。
当時は怪獣とマンガが同一視されており、そんな気の抜けた子ども向け娯楽の分類が
そのままソフビ造形上にフルレンスに反映してしまった、そんな1体と言えるだろう。

やはり当時、上野駅前の裸電球の下にテントを設営して板を並べて駄玩具を売っていた
露店をのぞきこんだ、農閑期の出稼ぎから自分の田舎に帰る途中のオトウサンが

「えーっと、坊主が言ってたのはなんだっけゴジラと戦ったエビラだっけ」とか言いながら
「エビレオン、、、これかー?ウルトラ怪獣って書いてあるけどまっいいか」とか言いながら
ついうっかり買ってってしまったんでしょうか。

今、コアなマニアの間では人気だけど当時エビレオンが家にあったお子さんは
そもそも気に入っていたんだろうか。基本的に子どもは甲殻類系の怪獣は好きなはずだけど
こやつはエビというよりは、こんな人間臭い顔になっているからなんともいえないところですね。

昭和の高度成長期頃の、怪獣であればとにかく売れた、そんな時代に生み出された
時代のあだ花、マルサンオリジナル怪獣。
新興のブルマァクを追い落とす仁義なきパチモンビジネスの刺客として送り込まれた
にしてはじつに愛らしく、計算されていないラブリーさを持つ奇妙な怪獣たち。
彼らを刺客と呼ぶには、あまりにも情緒的すぎる。
しかもそのミリキはほとんど語られぬことなく、すでに40年以上が過ぎている。
今、その中でもストレンジでキュートな2体が復刻品として容易に手に取れる環境にあるのは
ファンとして喜ばしいところ。造形が洗練されているわけでもない、けれど自由な発想で
生まれた、こんなラブリーな怪獣はもはや遠き昭和の世でしか生まれえぬものなのだろうか。
われわれはすっかり怪獣の憧憬として彼らの存在がデオキシリボ核酸に刻み込まれてしまった。
そんなマルサンオリジナル怪獣のことをたぶん終生忘れ去ることはできなさそうだ。

つ【Dancing on your Grave/Motorhead】

http://www.youtube.com/watch?v=46K9jNPzUHs

つ【OverKill/Motorhead】

http://www.youtube.com/watch?v=3VNUyjRRjxM

つ【Devils/Motorhead】

http://www.youtube.com/watch?v=BY2BGPipaQw


中野貴雄×PICOPICO展

2011年11月27日 | イベントルポ

 

 こちらも2011年前半の、現地にせっかく行ったけど未掲載だったお蔵出し画像。

5月下旬に大怪獣サロン近くの中野・オルタナティブカフェで開催された
PICOPICOさんと中野貴雄監督の合同展の会場風景。
この時点ではまだ中野監督の新作ビデオ「植物怪嬢ビラビランVS女宇宙刑事ビジョリン」
発表前だし、それに続く3D怪獣ホラー3部作も製作前だった頃の大怪獣サロンの日常が
そのまま映しだされたような店内風景でした。

しかし実際、半年なんてあっという間にたってしまうものですね。今年は特に3月の震災と
原発事故以降、いつもに増して時間の経つのが早く感じる1年でした。
中野監督も時事問題にぶつけるようにアトミックネタの怪獣映画を撮影して世に問うたのですが
今年は特に怪獣やヒーロー物、またSFといった現実と地続きの虚構と現実のはざまで
各創作者もリアル相手に大いにココロ揺るがされた1年ともいえたのではないでしょうか。
中野監督のブログ「王子に乗った白馬」を拝見していると、そんなはざまで戦いながら
あらゆる創作を進めていた気配も随所にうかがえるところDeath。

まだ大怪獣サロンにお勤めして間もないころのムーチョ。この後何度もおつとめしては
リペアを繰り返しています。このたび製品化されるソフビはデザフェスで初披露されましたが、とてもウェストがスリムでしたね。ソフビ原型を担当したPICOPICOさんによると、
「今より前の若いころのスリムな頃のムーチョを製品化した」というのが笑えます。
いわば「1巻のころのドラえもん」みたいな位置づけの製品化なのでしょうか。

上3枚はデザインフェスタ会場で披露されたムーチョのテストショットと塗装サンプル。


大怪獣サロンでもお客さんを迎えて鎮座していたり、時々コスプレをしたりしている
ウサギラス(マルサンのサソギラス改造)と完全オリジナル怪獣かと思ったら香港怪獣TOY
の改造キャラらしいパチノドン。

このときの展示ではけっこうオーソドックスな怪獣造形作品も展示されていて、それがかえって
ジョークみたいでした。

きっとこの頃だな、アトミック海女とかの構想に入っていたのは、と思わせる粘土作品。
この展示会では大怪獣サロンを訪問したこどもたちの作った粘土人形作品も展示されていま
した。

ビラビランのコスチューム。ずいぶんいろんな女優さんやモデルさんが着用しいろんな
イメージのビラビランが人々の前にこれまで姿を現わしたんですが
映像作品やステージのみカウントした場合、実質何代目まで居るんでしょうね?
なぜかですが、自分はいつもどこの会場に居てもビラビランのステージになるとタイミング悪く
席をはずしてしまい、実はみたことが一回もないんですよ。ナオーミンさんのビラビランを
6月の前回パチサミでかろうじてまどろんでいるときに見た時だけですね。



PICOPICO粘土教室の説明POP。見覚えのある方たちが妙にシリアスな雰囲気で
映っているのが楽しいですね。



いちばんこれが受けたかなあ、見ようによればなんでも怪獣ですね。
実際昭和の怪獣ソフビの原型は陶芸に従事しているヒトが兼業で作っていたそうですからね。
怪獣ソフビのレトロ感は陶芸のベーシックな技術に造形的発端を見出すことが出来そうです。
マルサンオリジナル怪獣とか、動物の橋置きや鋳物の囲炉裏飾りみたいに見えてきませんか?

 昨日ですが、仕事から帰ってケーブルを見ていたら、26日から公開を開始した河崎実監督の
映画「地球防衛ガールズ」(これがあのイコちゃんの続編にあたるというのは最近知った)
の予告編がかかっていて、イラネナさんが自作し秋のスーフェスでスーツアクターを務めていた
水素獣エッチ(電飾で目や口が光っていて怖かった)やムーチョ、ベッコスがキグルミでなく
「怪獣」として暴れている映像がいきなり目に入ってきました。自分もそれまで意識しないで
見てたところ、ふだん見覚えのあるキグルミがいろいろ画面いっぱいに映ったから、思わず
食べてたフィレオフィッシュが器官につまってムセちゃいましたよ。

なんのかんのと中野をホームベースに(秘密基地に、のほうが的確カナ?)この御両人は
今年怪獣関係のイベントで見ないときはないくらいいろんな活躍をされてましたね。
とにかく、何かしらの表現活動をしていなかった、見なかったといった月はなかったんじゃ
ないかな。

本来ヒトを楽しませるのは並大抵でないのですが、映画を作ったり、キグルミを作ったり、入ったり
駄菓子屋さんのようなブログで小ネタを披露したり、個々の作業の大小はあれど何かヒトに新しい
ものを見せようとする意欲の旺盛さには頭が下がります。常にフットワークを軽くして、
何かと戦っているみたいです。
その何かというのはたぶん類推するにこのお2人にとって、「凡庸」「退屈」といった感情
なのでしょう。怪獣ソフビをつくる上でのバイタリティでもこのファクターは重要なものであると
つねづね思います、怪獣は凡庸とか退屈を打ち破る存在なのですから。PICOPICOさんは
ときどき自身がその怪獣自身にもなっているし。



怪獣映画も社会環境の変化に応じてエンタメの枠組の中に入ってありようが変わってきているし、
インディーズ的なエンタテイメントも一般エンタメとボーダーレスになってきている昨今にあって、
枷や縛りの少ない、ライブ感のある娯楽供給者というポジションを自分たちで作りながら
今後お二人がどんな活躍を通して「戦って」いくのか興味深いところです。
でもそれはココロ強い活動なのではないでしょうか。ヒトを楽しませることのできるヒトたちは
きっと自分をも楽しませ、同時にシアワセを呼び込むことができるのでしょうから。
いや、ヒトを楽しませた時点ですでに自分もシアワセなのでしょう。


One-up. ×サンガッツ本舗

2011年11月27日 | インディーズソフビ

師走の月に入り徐々にあわただしくなってきますね。
仕事の合間にあちこち行けたので、時間のある時にちょこちょこ更新することにします。
パチサミ最終回ショックもあって、このごろソフビのあるイベントやショップ展示が
今まで以上に貴重に見えるようになった気がします。
そんな意味でも秋葉原AKIBAカルチャーズZoneのOne-upさんは常設展示で
気を吐いておられます。
同店が11月に入って週替わりで開催しているインディーズソフビ展示ブース、すでに先週の
ドリームロケットさんが好評のうちに終了、現在はサンガッツ本舗さんにバトンタッチして
オリジナルヒーロー、怪獣ソフビを展示販売中でした。

あっ、デザフェスにも展示されていた鬱ヒーローがまた居るぞ!サンガッツさんオリジナルヒーロー
クロニクルInアキバがスタートだ!
しかしキャラクターの説明書き「鬱にならないと能力を発揮できないヒーロー」って(ひきつり
わらい)



今回展示されているサンガッツさんのオリジナルヒーローはすべて一品モノカスタム。
水木ソフビやオリジナルヒロインのSUIKOちゃんとは一味異なるカスタム売り切り品。
セカイに一体しかないから、手にしたヒトだけを守るヒーローになるぞ!
上はオコメマンVS怪獣ナーンの対決ジオラマ。
「カレーとの相性の平和は俺が守る!!」しかしオコメマンがナーンを倒しても
このほかにウードン、パスータ、ラーメーンといった敵が居るとか。

成田亨先生リスペクトのサンガッツさんが作るとどのヒーローも光の巨人の光を見事に
受け継いでいる感じがします。でも頭部を見ると限りなくお茶目でシュール、ナンセンス
キャラがブレンドされています。添えられた説明書きを読みながら燦然とショーケースの中で
ライトアップされているヒーローたちの融資を眺めているとどれもオチがあって、
立体で4コマ漫画でもみている感じ。

まんなかのブレインマンは敵の攻撃が先に手に取るようにわかるので連戦連勝だが
女心も告白する前にあらかじめわかってしまい結局フラれて恋には連戦連敗しているという
ヒーローの悲哀を一身に背負ったキャラ。

左のファンキーマンは地球の音楽を調べにきたヒーローでヘッドホンをいつも離さない。
右のイエローマンはもともと怪獣だったが、ヒーローの悲哀に触れてヒーローになった。
肩の棒は制御棒で、これが7本以上突き出たら暴走して街を破壊してしまうので厄介である。
うーん、ヒーローは実は悲しみを背負っていて地球の脅威と諸刃の剣というのもサンガッツさん
の基本コンセプトらしい。皆、戦いのあとに「フハー」とか息をもらしてそうだ。
あと感心するのは、既存にある無数の特撮やアニメの中のヒーローとダブるようなのがありそう
でいて全然ないことだ。まあ、そんなに怪獣やヒーローを熟知していて、「ダブるのがなかった」と
断言しているというのも、いい大人としてどうなのかというと、まったくタコもヒトのことがいえない
話なわけだが。

コズミッククアドロンの胴体を使用した女性キャラクターも展示販売中。
スキンヘッドな宇宙の正義のバウンティハンター、「スペースアテナ」。
最近サンガッツさんはヒロインとヒーローの比率がすでに半々くらいになっているのではないか?
新キャラでこのほかにもうさぎちゃんのソフビもリリース準備みたいだし。
2012年はオリジナル怪獣ソフビならぬ、オリジナルヒロインソフビの時代到来かも?
前列に悩美ちゃんもPOPなカラーで鎮座、というか土下座状態で悩んでおります。

真ん中、これが笑った。「マイホームマン」。怪獣が街を破壊し、自分の家にさしかかったとき、
自分の家だけを守るために変身したヒーロー。子どもたちを守ったその思い出のために変身する。
でも守った家の子どもたちもすでに嫁に行って居ない(サビシー)。
近藤るるるさんとか諸星もちるさんの絵で短編漫画になって読んでみたい感じのヒーローですね。
うっ、左の「糞神様」は水木先生のソフビシリーズ「糞神島」からのインスパイアというか
スピンオフオリジナルか?
(漫画「糞神島の劇中では結局糞神様を崇拝する島民がその存在を示唆したり
神社が出てくるだけで糞神様本体は結局登場せず、島民や先生に地獄のような罰が
ただ下されるのみである)

右のミスターフレイムは炎を扱い敵を倒すゼットンみたいな超人だが、人間体に戻ると自分も毛髪も
燃え落ちてしまうのだとか。サンガッツヒーローは人類を守って正義を守っても自分は
全然シアワセになれないな。サンガッツワールドはほのぼのとしていそうで、
なんてペシミスティクなんでしょう。

ココロノメデミルマン(左)はココロの中ですべてのことを見極める能力を持っているが、
理解するのに時間がかかる。隣のツートンカラーな派手なヤツ、ピエロマンは「アクロバチックで
コミカルな技で悪党と戦うが、子どもには好かれない」そうなんだよな~子どもってピエロが
本音としてはなんか好きじゃないんだよね。一応芸や手品をしてもらえると笑ってるけど。
最近のサイコホラーの影響もあるのか、ピエロが近寄ってきたら怖いとしか思えないし。
某ハンバーガーチェーンのピエロのヒトもスキンシップが過剰だとモンペアに訴えられそう。。。

・・・何はともあれ、こんな感じでたくさんのヒーローがアキバで君が熱い握手を求めてくるのを
待ってるぞ!こんなヒーローはテレビでだって、東京ドームでだって見れないぞ!!
せっかく特殊能力もあって平和を守る正義のココロがたぎっているというのにひたすら気の毒な
ヒーローが多いぞ!でも昭和の特撮ならあたりまえだった気もするな。
ここに載せた以外にもたくさんの限定品や一品モノ紹介があるからサンガッツさんに代わって
是非アキバにかけつけ声援をよろしく頼むぜ!!


パチモンサミットが次回最終回に

2011年11月27日 | 日記

 

 

 デザフェスも終わって本年のソフビ関係合同イベントとしては大トリになるパチモンサミットが
12月11日の次回をもっていちおうの最終回となるそうです。
現在アマプロHPのKEYさんのパチサミに関しての所感が更新されております。
7年14回とインディーズバイナルトイ関係では始祖的存在にしてロングランでもあった
パチサミ。そして堤、唐沢、Keyパチモン三傑によるアカデミック
かつパチモンを扱うにふさわしいユルユルでファニーなトークの数々、そして白熱した
物販や限定品抽選会。。。アンダーグラウンド感漂う新宿ロフトプラスワンを借り切って
開催される、この種のイリーガルなカルチャーを追う層のヒトたち、好き者たちにとっては
そこに足を踏み入れるだけでもたまらない、弛緩した脳をほかでは得られない超特殊な周波数が
常に刺激してくるイベントでありました。

 

 しかしつらつら思うに、2005~2007年頃のストリート系フィギュアムーブメントから
分岐してミニマムに発展してきたインディーズ怪獣ソフビ絶頂期と言える時期、トイイベントに
足を運んだヒトたちならだれでも思う話でしたが当時はイベントは取捨選択しないととても
お小遣いと体がもたないくらいの数開催されていたんですよね。
毎週なんかしらイベントが開催されてたので恐ろしい話でした。なんて書くと皆、当時のことを
思い出すところですよね。

ワンフェス、スーフェス、パチサミ、トイフェス、ホビコン、ホビコンの前身となるWHF(ソフビまつり)、
ジャンホビーなんてのもありました。本年初頭には実験的なソフビ展示販売スペースとして
新宿マルイワンさんのカイジュウブルーが閉鎖。
販売効率などを考えるとなかなかソフビ単体というか、ソフビメインで開催できる
イベントというのも開きにくくなっていた近年、パチモンサミットは貴重な演出空間として継続
されていました。

思うに今はソフビの販路も通販や抽選販売が中心になった、とまではいわないにしても
徐々に前提になってきているんでしょう。
中野貴雄監督のお店、中野の大怪獣サロンのように、メーカーさんやソフビに関わるヒトの
パーソナリティを打ち出したイベントスペースもスタートしたりと、よりミニマムな形で
ソフビに関するセカイもそれぞれのお客さんの要望するコミュニティスペースが講じられ、
Keyさん自身がそう指摘するように、パチモンカルチャーはパチサミという梁山泊イベントを
通じてカルチャーとして認知されつつ、セカイに拡散していっているのでしょう。

トイイベントも減ってきて、最近は気がつくと、イベントの帰りに長年イベントで顔を合わす
ヒトから、「次は来年のスーフェスで会おうね」などと声をかけてくる知人もいたりします。
そういなんだよな、イベントとイベントの間隔がどんどん空いてくる。
イベントに行ってソフビを買う前に好事家同士で最近入手したおきにいりソフビを語り合うとか、
情報交換するなんて風景もじかに会場に体を足を運んで、といった行為を経由してということでは
だんだんなくなってくるのか、とふと思ってもみたり。いろいろと時間がたてば変わっていくことも
多いですからね。ソフビとソフビに関するイベントもありようが刻々変わってきているんでしょう。

 

 

しかし パチサミはソフビ方面だけで存在感を放っていたわけでなく、
本イベントで扱われて好事家に知れ渡った昭和の闇から掘り起こされた
奇妙でストレンジなパチモン図版や駄玩具、映像作品の製作上の真実、ソフビなども
枚挙にいとまがない。
そして物販で闇鍋パーティのような、縁日の薄暗い裸電球の下で得体の知れないおもちゃを
あさった昭和的な買い物空間の再現こそ、何物にも代えがたいインスピレーションを与える
鮮烈な妄想空間として一度足を踏み入れたヒトたちのココロに体験としてしみ込んでいること
でしょう。

 

 

今回の記事の画像は前回6月下旬に開催された時のものです。ちょうどタコブログが
停まっていた頃の撮影なので初公開なんですが、前回もその愉しみがふんだんに漂っていた
イベントであったことが画像からいくぶんか伝わってくるのではないでしょうか。
トーク部分も日を改めて開催前にまた掲載したいと思います・
こうして見返すと。いろんなインディーズ系イベントのあり方が変容しつつあるさなかにおいて、
パチサミはあいかわらずいかがわしい愉しさに満ちた、かつ「ソフビをフィーチャーした」
イベントとしてのミリキを放っています。

 思うにイベントが普通に開催されている時というのは気になることもなく足を運んでいる
ものですが、それがパタッと行われなくなるのはやはり一抹のサミシサに襲われるもの
です。トークイベントとしては今後もパチモン三傑を招いての開催を予定している模様なので
いちおう紙モノ、特撮関係の発掘新事実、昭和の駄玩具などの資料系報告的催事としての
存続はありそうなのである程度安心はしていますが。
実際、継続的にパチサミに足を運んで、お客さんを見ていると、ソフビ物販目当てのみならす
最近のお客さんは純粋にトーク目当てのお客さん(パチモン三傑の著作のファン
唐沢さんの漫画のファン、サブカル系で広く情報収集しているオーディエンス、
非ソフビのゆるおもちゃのファンや動画系サイトなどで昭和のアニメや特撮に関心を持ち
口コミから興味喚起され遊びに来たヒトたち、カルト映像系のファン)へと
じょじょに客層が変わってきているのがわかり、パチサミとしてのトークイベントにより広く、
一定の需要が生まれていることはうかがえます。
実際、毎回蓋をあけてみると当日は席も埋まっており、集客もそう減っていませんし。
その新しいお客さんの層をさらに多く動員できるイベントとして多面的に変わっていくと新しい
パチモンサミットから進化系的イベントへと、定期開催も期待できるのではないでしょうか。

 なにはともあれ、12月の現在のスタイルとしては一応、最後となるパチサミを
見守りたい感じです。最後までモンドでイリーガル、いかがわしい愉悦の得られるイベントで
あってほしいと思います。そして今回は以前から折にふれて一度総括したいとおっしゃっていた
「これまでのパチサミの総集編」的内容になるようですね。何よりイベント会場としての独特の
空間であるパチサミを一度体感しておきたいというヒトにとっても、パチサミのこれまでのミリキを
詰め込んで14回分の濃度も高いイベントコンテンツを追体験できそうな気配です。

実際に現場で体感してみないことには何事もわからない。
パチモノ好きとしては、今回の機会を見逃さず足を運んでパチサミの行方(あえて最後・とは
言わないでおきますね)見届けておくことをオススメ!しておきます。


炭鉱のポリ

2011年11月19日 | モンド・トラッシュ

パチ怪獣やゾッキTOYは昭和当時、いったいどんな市場で多く出回っていたのか?

「ろんぐろんぐたいまごー、昭和の頃には 炭鉱でだけ出回ってる変な玩具が多かったのじゃ」
この業界を長く遊弋してきたとある古物商のヒトから、何かの雑談の際に
ふとした流れからそんな話題になり、うかがったことがあります。

「一体どうしてそんな状況に?」と思わずタコも不思議な気持ちに包まれて聞き返したのですが
そのヒトによると炭鉱の町というと山深い場所に何10世帯かが寄り添って暮らしている。
その小さい町に1~2軒しかないおもちゃ屋に卸している玩具店が
普通の都市のおもちゃルートにない品物を納品しており、その出来不出来は別にして
個性的でヘンなおもちゃが結果としてその地域特有に回っていた、という話。なるほろ。

それは一般のおもちゃマニアにとっては版権品でもなんでもない駄玩具のようなものが多かった
のでしょう。しかしゆえに、そういうアイテムはのちのち大きくなった、普通のモノではあきたら
なくなっている、ごく少数の大きいおともだちのココロを揺り動かすモノがあるということを。
まるで炭鉱跡からマウンテンサイクルみたいにパチ怪獣が採掘されるみたいで
興味深い話ではある。

今年も12月にまた開催される予定の、パチモンサミットの席上でも以前、同種の話を聞いたことが
あります。確かパチモン三傑の堤哲哉さんの発言だったかと思います。
「炭鉱のような町にはソフビでも怪獣カードでも普通のルートでは見たことのないヘンなものが
のちのち古モノとして見つかることが多いです」

邪推すると、ちょっと僻地ならこんなんでも無版権品かどうかなんてのもわからんじゃろう、
というようなおもちゃが専用のルート向けに生産されて投入されていた、と。
怪獣ブームのころもパチ怪獣のおもちゃが粗製乱造されて炭鉱の町にも年中持ちこまれ、
売り逃げを繰り返していたのでしょう。

なんとものんびりした時代ならではの話ですね。当時のポリ人形やパチソフビおもちゃ
にはたぶんその業者用のヘッダーが個々に作られてあって、商品は別の工場で
生産されるのでしょうが、あとで地域のおもちゃ屋に納品される際に、その地域の各業者用の
ヘッダーがつくことによって、荷姿としてのバリエーションも多彩に生じていったのでしょう。
ゆえにヘッダーも「よいこのおもちゃ」とか「おみやげ」とかどこでも売れるように
いかにも曖昧な表記の仕様になっていったのでしょう。
そう、いかにも赤提灯をくぐって一杯やってきたオトウサンがぶるさげてきそうじゃないですか。
いや、実際にはこれをぶるさげて帰ってきそうな気はしないのですが
業者サイドにとっては、父親が労働と一杯酒の後に子どもたちにこれを持って帰ってほしい、
みたいな商売上の願望が、なんともあいまいでユルいヘッダーにこもっていたのでしょうね。。。

さらにおもちゃイベントに行ったら、古モノに詳しいヒトから聞いたところによると「中京地域の
町全体が自動車工場みたいな場所ではパチ怪獣が多く出荷された形跡がある。共稼ぎで
家に親が居なかった家庭で何十年もして家財をひっくり返すと足裏に何も版権記述の
ないうさんくさい怪獣が出てくることが多く一種のパチ怪獣産出地になっている」な~んとも胸躍る
イイ話ではありませんか。
パチ怪獣に多く関わり当時最大の流通ルートを持っていたように見受けられる
三浦トーイとかはそういう工業団地ルートが敷かれていたんでしょうね。
「団地の近所のおもちゃやに怪獣を納品して、カギっこの子どもたちのココロに灯をともすんじゃ!!
(妄想・三浦トーイの社長さん)」。

マルサン、ブルマァクのような版権を持つ一流品といえる怪獣ソフビトーイのほかに、
得体の知れない無印の怪獣たちがうごめいていたのはこういう工業団地や炭鉱の町ルート
という一般の街とやや隔絶した場所での展開が活路になっていたといえるでしょう。
彼らは本来、売り逃げ目的に作られ本物の流通の間をかいくぐって稼働していた
なんともはかない存在Death.

アマプロの KEYさんは今年春に開催されたマルサン展の司会でこんなコメントをされて
いました。マルサンオリジナル怪獣については一つ販路として有力な当時の実態があったとの
こと。つまりは

「農閑期に出稼ぎに来たお父さんが上野駅から列車に載って帰る時に、駅前でテントに
板を置いて玩具を並べている土産物屋のような場所に置かれた怪獣やヒーローの
ソフビ人形を買っていく。
そのさいに怪獣の知識なんか出稼ぎに忙しかったお父さんにそもそもあるわけないので
『ウルトラ』『怪獣』なんて書いてあると、おお、時間もないしこれにするかとか言って
買っていくわけです」

うーん、KEYさんセツナイ情景が浮かぶいい話だわ~。さすがにグビロンの生みの親だけある。
そんな駅前露店というルートが骨太くあり、パチ怪獣のか細いマーケットが活路を見出すことに
なったのか~。
たしかに出稼ぎのおとうさんが「これはテレビのウルトラマンに出ていたメフィラス星人に
似ているけど『フラン星人』て書いてあるな、顔もちょっと違うし、変だ 何軒かよく調べて買おう」
などとは思わないですよね。
もう列車のベルが鳴る時間だし連日の出稼ぎでへとへとなおとうさんが怪獣ソフビのヘッダー
表記なんかじっくり見て「ほんとにTVのウルトラマンのなのか?」とか確認するはずもありません。
さっさと何個か子どもの数の分買ってズタバッグに掻き込んでお金を露店のオヤジにわたして
ホームに待つ列車に飛び乗って子どもたちの待つ故郷への道を急いだことでしょう。。。

そんな情景がタコの脳裏にも浮かびます。すべてはのんびりとした昭和ならではの風景だった
ことでしょう。

(関係ないけどタコの父は当時としてはたのもしくも、怪獣の版権関係にうるさく、
自分がTVや図鑑で知ってるか、マルブル物でないと買ってこなかった。タコの周辺に昔から
あったパチ怪獣ソフビは主に親戚のオバチャンか父の会社関係のヒトがうっかりして
買ってきてくれたもの)

今のようにネットも普及しあらゆるモノの物流が完備され製品の情報も行きわたり
そもそも版権管理のしっかりしているこのセカイでは起きえない話なのですが、
昭和のころのおもちゃメーカーの中で業者がうごめき、売り逃げと称して製造される
バッタ商品には、正規の商品にはみえて来ない、はかなさ、脆さが一躍ミリキとなる商品が
現世に残るきっかけになったと。これも昭和のパチというマーケットならでは生み得た
奇妙な真理ではある。まあ当の手にした子どもさんはおぼろげに「ああ、これは本物じゃないな、
父ちゃんニセモノ掴まされたんやろ」と親よりも敏感に気配を感じ取っては居たのでしょうが。。。

タコの知人で怪獣話にもよくつきあってくれる友人はローカルの工業団地で少年時代を
過ごした記憶の持ち主ですが、「テレビマガジンとか小学館の学習雑誌に載ってる
テレビヒーローかどうか、親の買ってきてくれるソフビが確証のないままにぼんやりと
遊んでいた。目の前のヒーローや怪獣が本物であろうかどうかなどはともかく、
嬉しかったし」という話。

インターネットで情報の頒布などもない時代は、手にしたソフビがはたしてテレビに出てるのか
どうかなど確認しようもない話でした。ゆえに大人になってマニアになったヒトたちにとっては
「昭和の時に持っていたあれは、おもちゃ屋の店頭にひっそりと置かれ埃をかぶっていたアレは
一体なんだったのか?」みたいな気持ちに襲われ、後ろ髪を引かれるように過去に見た
得体の知れないおもちゃの探求に走る下りとなるのでしょうが。

しかし昭和の怪獣ブームの終焉後。ゴレンジャーとか、ロボコンの本放送がオンエアされた
70年代後期頃の、俗にいうテレビ局の全国ネット化が進む、例の腸ねん転と呼ばれる
ネット局の大改編が行われる頃になるとじょじょにTVから流れる情報が全国区化し
骨太になって行き、それまでは曖昧であったヒーローや怪獣玩具のセカイもやむなく均一化に
進んでいき明確にその時期頃からパチ系ソフビ玩具の製造量も流通量も以前よりは
やりにくくなり、減って行ったことだろうと思います。

裸電球の下で売り逃げる昭和のパチ玩具の蜜月期も
昭和の闇の奥へと、炭鉱のポリ、団地のパチ怪獣たちも押入れの隅においやられ
はかなくも消失していったことでしょう。親たちが稼ぎに行っている間のせつない時間、
子どもたちをほんのひととき楽しませていた。といってもパチモノかつ粗雑な作りなので
子どもをセーブできている時間も短く、すぐ飽きてそこいらに投げ出してしまったであろう。

そんな彼らの活躍を知るヒトは少ない。しかし彼ら炭鉱や工業団地向けに作られた怪獣たちこそ、
正規品・本物のマルブル怪獣ソフビよりも、薄いペラペラな薄焼きセンベイのような
成形の拙速で出所不明な彼らこそが、じつはもしかしたら高度成長期下の過酷な労働の町で
夕餉の逢瀬で親と子をつなぐギリギリの前線ともいえる場所に立って
切実なコミュニケーションツールの役割を果たし、関係をとりもっていた存在であったのかも。

いわば彼らこそが碑銘なき存在なのかもしれません。。。

 

つ【Enemy/Anthrax】

http://www.youtube.com/watch?v=r5dL4Ay4SpU&feature=related

つ【Caught In The Mosh/Anthrax】

http://www.youtube.com/watch?v=5q5FEmFCFyQ&feature=related

つ【S.S.C.Stand or Fall/Anthrax】


http://www.youtube.com/watch?v=NwvNbyW1MBc&feature=related


HS ゴリラ獣

2011年11月17日 | インディーズソフビ

デザフェスもおわって、次はパチサミですね。いろいろありましたが2011年も年の瀬が
押し迫ってまいりました。
タコも幸いヒトなみにそろそろ年末の仕事の打ち合わせに入ったりしてます。
年末の戦いを予見させるこの時期のあわただしくも身のひきしまるような独特の空気が
好きですネ。
去年のGWに入手してから手元に置いていたのだけど、いろんなソフビたちと絡めて
飾ったりしてても飽きない質実剛健な一体がコレ。

HSさんのゴリラ獣。昭和のラウレンティスコングムーブメントの頃に次々と日本市場で
独自に(というか版権ナシで)製作・販売されたゴリラアイテムは数あれど、そのソウルを
そのままに平成の世に新規製作されたメイドインTOKYOのオリジナルゴリラモンスター
ヴァイナルトイ。
昨今のインディーズソフビ市場では版権品、オリジナル問わず猿やゴリラ系キャラのソフビが
ちょっとしたリリースラッシュ状態になってますがそこに先鞭をつけ2009年に登場した
ゴリラヴァイナルの火付け役的なプロダクツであります。猿系ソフビも2011年後半に来て
いろいろ出てきているのでここらで紹介したかった一体。

タコが持っているのは肌色成形に茶のブラシワークを施した個体。
肌色と茶のコントラストがちょっと怪物くんのゲスト怪獣、ゴリラキングみたいな表情に
見えてまた萌えDeath。
おまけの透明原住民が色つきでないからちょっと「ヒアー」ってやれないんですが
いろいろなミニソフビを自由に持たせられるくらいに広がった手なので遊んでます。

角度によって凶暴なだけでなくシャープでハンサムな表情も浮き出てくる。

当時物の恐竜ソフビと絡めても違和感全くないっす。
ヨネザワ、大協、三浦トーイ、タカトク、マルシンなんでもきやがれ!!相手になるぜ!
いろいろ合わせをしてみたけど、なかなかタコの手元にある恐竜系で見た目
ゴリラ獣と対等に張り合えるような恐竜がおらん。大協ケラトは上背はあるけど手が
前に突き出ててカワイイし。やはりコングの敵は。。。というと、
今、メーカーさんのHSさんのところでも敵キャラになるティラノ系の
恐竜?怪獣?ソフビが製作中のようですが、一体どんな仕上がりになるんでしょうネ。

なら小さい恐竜が群れで襲ってきたらどうよ?ということで、考えを変えてみることに。

マルサンののらくろソフビが持っている恐竜なら、持たすのにちょうどいい首周りをしています。
この謎恐竜、子どもの時から持ってるんですが、にやついててちょっと気色悪い顔なんですよね。
小型恐竜のヴェラキラプトルみたいに群れでコングの隙をみていわき市ハワイアンセンターの
フラガールを餌食にしようと狙っているタコ脳内設定で置いてみました。
ゴリラ獣は、ちょっと古モノ屋さんのショーケースに当時物のパチ怪獣と並んでても、
インディーズソフビに詳しくないヒトなら、昭和に売ってたゴリラソフビ?と思うカモ。
そんなところもミリキとなる一体Death。

もう1年以上も飾ってたけど、あらためていわき市ハワイアンセンターのフラガールの
おねえさんたちによるゴリラ獣歓迎のフラダンス「トントコトントコトントコトントコ♪」

猿系ソフビのブラシワークとして、適度に地肌が見えることで素朴な感じのするリアビュー。
昭和の頃の土俗的な玩具のイメージも加味されているのがゴリラ獣の味といえます。

足の処理は好きなヒトともうちょっとがっちり作ってほしかったというヒトと居るのですが、
全体の中でポップさというかコミカルさにつながって怪獣ソフビというよりは時モノ
(映画などのタイアップでつくられた造形物)みたいな印象が出て足元に造形上の
落とし所をうまく配置した感じがします。

しかしラウレンティスコングのときはアークロンという合金おもちゃメーカーからメカコング
(東宝のメカニコングとは無関係のオリジナル超合金TOY、なのに映画の版権アイテム)も
リリースされたり、ゴリラをイメージにおもちゃメーカーがイマジネイションを膨らまして、
ゴリラモチーフの奇っ怪なおもちゃをたくさんリリースさせていましたよね。
その洗礼を受けて育った日本の子どもたちは目の前のゴリラソフビがオリジナル
か版権ものかなんて気にしてないまま、映画の中で見ることができたゴリラの原始なパワーを
手元のソフビで再現したにちがいない。しかしサイズ面で当時こんなゴリラソフビがあったなら、
というニーズに合った一体として発売当時もゴリラ&コングファンからもこのHSゴリラ獣は
高評価が得られたものDeath。

ハワイアンガールあぶない!!「キャー!!」「ゴッホゴッホ!!」

数年前にCG映像も駆使して作られたP・ジャクソンのコングはスカル島の
生態系を偏執狂なまでにクリエイト、紹介した図鑑も出版されるくらい、細かい設定を敷きつつ
無数の恐竜や巨大昆虫たちが画面に登場してコングや探検隊と壮絶な戦いを繰り広げ、
ファンもおなかいっぱいになったものですが、70年代のラウレンティスの映画のほうは敵が
大蛇しか登場しなかったのが子ども時分に残念でした。そのぶんコングのパワーと人間の
街に連れてこられてからの哀愁のドラマがストレートに観客の目に入ってきて後半は
なかなかの仕上がりではありましたが。

横に広がった感じの造形はちょっとマテルとかの洋物TOYっぽいプロポーションを想起させます。
アメリカのおもちゃを見よう見まねで日本のメーカーが作ったプロダクツ?みたいな
雰囲気をわざと出したような面白さがあり原型師さんのゆとりを感じますね。

 HSさんはその後もゴリラ獣の敵キャラクターを製作しつづけています。
マッドサイエンティストが打倒コングを目指して製造したメカゴリラ獣、
現在原型まで製作が進んでいるとHSブログでも画像が公開されている
「凶暴な怪獣」のおもちゃ(見た感じティラノ獣とかいうのでしょうか)
いずれもシンプルな作りながら、昭和のトイカルチャーの造形的アイコンをふんだんに取り込んだ、
「当時もしあったら」的仮想玩具としてのアイデアが盛り込まれ、これからの展開が
気になるところです。いかんせんHSアイテムはゴリラ獣単体の展開初期より
現在において国内での流通量が少なく、この出来をもってHSソフビに関心の
高いソフビファンも増えている中にあって、日本でも数を販売してほしいとは
1ファンとしても思いますが、一方で好き者に長く愛好してほしいという
作り手の気持ちは実際に作りこまれたプロダクツからも明確にうかがえてきそうです。
このゴリラ獣も現に自分は手元にあって飽きないつくりでした。

いずれにしても、実際のソフビに見えてくるつくりからもつかみとれることは、
ソフビジャンルに一家言あるメーカーさんとして、インディーズソフビの根幹に本来必要なアンダーグラウンドマニアックスな濃度を体現する希有な一社であることはみまがいようがない、ということです。

つ【メルトダウン/タイマーズ】

http://www.youtube.com/watch?v=9RZbvjQw7Kk&feature=related

つ【サマータイムブルース/RCサクセション】

http://www.youtube.com/watch?v=dVn0Aet0Bs8


デザインフェスタ34その8

2011年11月16日 | イベントルポ

モルグ怪獣卍無常地帯
現場のベッコスをアジアの有名な雑誌「アチャヤーガム」風に撮ってミマシタ

マーミット&カーズワークス赤松和光オリジナルピカレスクヒーロー、グラスがソフビ関係者
ブースを次々と急襲し、来場者でごったがえているデザフェス会場はバトルゾーンに一変、
グラス、そしてベッコスやキノコ汁男など自身のきぐるみを持つ兼スーツアクター系
メーカーさんたちと熱い戦いが繰り広げられた!!そこに新たなキャラクターも乱入!!

グラスはタコフェバリットな「ゼイラム2」に登場した宇宙のバウンティハンターの一人。
(映画の中でも活躍したのは当時の赤松社長本人)
「ゼイラム」に大挙して登場するバウンティハンター、開田あやさん、宇宙船の当時名物編集で
現在は特撮やアニメのシナリオライターになっているコヌタンのヒトなどそうそうたるメンバー
が自作のコスプレをして集結。50人くらいのそれぞれ姿や装備の違う宇宙のならず者たちが
ズラッとヒロインのイリアを取り囲んで登場し気勢を上げる図は今見てもしびれる。
赤松氏「当時で現存しているのは頭部部分だけで、後は新造です」

グラスはカッチョイイけど、フィルムでは到着時に荒れ寺をバックに見え切りシーンに
チラッと映ってるのと、ハンターたちが一斉にイリアへの攻撃態勢に映るシーンで
バストアップが映るくらいと3~4ショットしか出て来ないんだよな~。
「(ゼイラムの攻撃を受けて)死んだシーンとかは撮ってないですね」一部は別のアクターさんが
入って演じていたのだそう。映画にも登場し赤松社長も思い入れたっぷりのキャラのようです。

タコもイリアの使った手榴弾とかプロップ持ってますよ。人造人間ハカイダ一にも登場してたな。
一時期ゼイラム関係のプロップが流出していたのがガレージキット売り場に
あったのを買ったんですが。ビジュアルデザイン面でも竹谷さんや韮澤さんなどたくさんの
怪獣好き、アクション好きが集結して作ったゼイラムは面白いものを作りたいというスピリッツを
持つ人たちによるプロとアマチュアの垣根のない、現在も第一線にて活躍しているビジュアル
SF世代の梁山泊ならでは実現しえた宴ともいえる映画です。

そして現在のインディーズソフビムーブメント、ワンフェスやスーフェスのようなイベント会場には
垣根のなさがもたらすランニングフリーさ、プロダクツとして実体化させるパッションにおいて
同じ血が脈打っているのでは、とタコはつねづね思っておりマス。

 

さあ、またキノコ汁男になれ!俺と戦え!!(ソフビメーカーとしての日常に戻った
ヤモマークさんをアジるグラス)いつもと違う自分になる快感。スーツ中毒。
平成ライダーのオンとオフタイムのあるヒーロー同士のドラマみたいDEATH。

ヤモさんの息子さんがつくったファンシー系かいじゅう。デザフェスの風景にしっくりきますね

 

コンクリ打ちっぱなしのデッドスペースに打ち棄てられた怪獣のナキガラ。。。

 

こどもたちに怪獣たちが次々と狩られるデザフェスの修羅場を見ろ!!
PICOPICOさん「河崎監督の新作映画にもベッコスが出ていますよ。
その撮影にも出かけていき、自分も忙しくて、ベッコスの養生もなかなかできなかったんで
とうとうこんな有様に。。。」ウルトラファイトの島編に出てきた、潮風にさらされ劣化が一段と
進んだアトラク怪獣たちのキグルミみたいDEATH。

三原じゅん子「顔はやめときな、ボディにしな ボディに」

「だあれ~?」
。。。誰だろうね(汗)どうやらテレビにでてるキャラクターじゃないかと思ったんじゃないかと。
子どもさんにそう思われたならデキをほめられたようなものじゃないですか。

スーツアクター当てクイズみたいになったら、キノコ汁男に入っているのは今、
ここにいる中にいるよ!とか聞いたら、女の子がヤモさんをぴたりと指さしてあの人!と
当ててしまった。キノコ汁男とヤモさんはそんなに似ているのだろうか?
「今日は(ヤモさんの)服が黒っぱいからじゃない?」とサンガッツさん。
「このひと、とってもしぶい~」女の子から絶賛されてヤモマークさん、ちょっと顔がほころぶ。

ヤラレっぷりが哀愁を感じさせる。人類の前に初めて姿を現したヒーローの迎える苦難?
ネクサスのイラストレーターの命令「ウルトラマンを攻撃してください!」
逆境に耐えてこそのヒーロー、怪獣といったところか。
PICOPICOさんが灰のようになったベッコスを横目で見つめながら悟りを開いたかのように一言
「怪獣の滅びの美学ってヤツですよ」

オツカレサマデシタ。ザリガニワークスさんのコスプレでした~。なにマンなのかな?
ちょっと石ノ森チックにシンプル&クールなフェイス。

ついにキグルミで本日は戦闘不可能になったPICOPICOさんはノーマルスーツの戦いに
突入。きぐるみ関係の仕事が多く、お子さんのあしらいがさすがなPICOPICOさん。

ヤモマークさんがキングコアランの首をはずして他の怪獣の首を合わせ中。。。
「うわ、堅いなあ」
「かしてみ」
ギュウギュウ、キコキコ、スポン。結構皆カンチャクの径が合うもんですネ。

鈴木製作所さんとBLObPUSさん(すっかり宴会モード)
「こうして見るとコアランの胴体にデュアロスの首ってアリですね」
「ドラゾランはちょっとカッコよすぎるね、こちらだと落ち着きがいいかも」
「あっけっこういけてる デュアロス+キングコアラン」

「ええい、全部首をつけたらさらにスゴイ怪獣になるんじゃないか!!」

「どや!次はこの状態でセット売りする!!」
「ウチの子ですが、このキャラは新規に成形を頼まないと手元にないな~」
「是非ウチの首もつけてよ。こないだ抜いたの余りあるから」
「デュアロスはMAXTOYさんのほうに後で聞いてみよう」
かなり真面目に検討しているようでR。

物販も好評のうちにようやく一段落して一息つきにやってきたMAXTOYさんがいらしてビックリ
「あっ 双頭の次、こ、今度は三つ首怪獣ですか!!」

そしてこんな雑談の中から新たな怪獣製作
へのインスピレーションがふと発露されることもある。。。
個人の創作が発露し多くのオーディエンスの前で飛翔する離陸場。
イマジネイティブの祭典、ここはデザインフェスタ会場。


デザインフェスタ34その7

2011年11月15日 | イベントルポ

圧倒的な破壊力。日常をバイオレートしろ!拳を叩きつける造園将司氏のライブアート
ペイント!!ご本人は描きながら、時々ブースでまったり昼寝していたりとちょっとお茶目な人
みたいでしたが。

 その6に続いてこの、その7でもデザインフェスタ34のタコはしびれた会場風景を切り取って
ミマシタ・
カオスな気分になったところ、ホンワカした気分になったところ、はにゃーんとした気分に
なったところ、それらすべてがデザフェスの成分。2日間という長いようで短い時間の中に圧縮
されて訪れたヒトたち、出展したヒトたちのココロを揺り動かしたりするワケDeath.
早いもので会場にはもうクリスマスのサンタさんやトナカイの姿も見えますね。
クリスマスといえばプレゼントで怪獣ソフビや超合金をもらったなんて思い出もうかぶもの
です。いろいろ3月から震災、原発とあたかも怪獣映画のような大状況に全国民が見舞われた
1年でありましたが、もう今年も残すは一ヶ月半あまりなんですネ。

 

出店は今回が2度目というイラストレーター、nobuo-showさん。
60年代頃のアメリカンビザール・アンダーグラウンドモンドなピープショーを
イメージにサイケデリックで陽気なエロティックイラストをクリエイト。
おとなのおもちゃ関係のショップやコンセプトカフェなどで是非キービジュアルなどの仕事を
やってみたい、との話。アキバとかにあるおしゃれエッチなコンビニの装飾にも合いそう。
三原色を基本にしたカラー使いが目に止まりたくさんのヒトが立ち寄っていました。

「マジカルまぐね」昔描いたオリジナルの魔法少女を復活させてTシャツにしたものだそうです。

 

ゾンビ似顔絵コーナー。ほかにも美術の学校から出張で特殊メイクをしてくれる
サービスもあったりデザフェスはゾンビづいてた!

このトイレに顔を突っ込むありとあらゆる疑問に答えてくれる、とくに宇宙についての質問は
ハンパでない知識からこっちの納得がいくまで饒舌に答えてくれるぞ!
だけど質問して答えを聴くまではずっと便器の中に顔を突っ込まないといけなくて
傍から見てると酷い二日酔いにヤラレたヒトみたいだ!

パンダ☆ロックスさんのブース、というかリング。
マスクドファン必見のコーナー。なんとここに行くと、カッコイイメキシカンチックなマスクレスラーに
誰でもなれちゃう!認定証も発行してくれるのだ。2日間で何千人マットデビューしたんじゃろう。
陽気なムードでとっても嬉しはすかしなコーナー。

 

アートユニット集団、「東京棲んでるガールズ」さん。今回は上ホールの暗いスペースに
緊縛系のライブパフォーマンスを展開。

前にこのオクトパスアーミーのガレージキットを今は亡きWHFで買ったタコ。すいません
積んだままですと近寄っていったら、喜んでくれた。今回は塗装済みのボックスフィギュア
仕様で販売していました。デフォルメセンスがいい感じでしょ。ほかにもオリジナルヒロインの
フィギュアも新規で製作、披露していました。

OM.Labのレイヤー、misocaさん。雰囲気ばっちりな赤ずきんちゃんを演じてました。
ブログを検索するとリアルな森などで撮った写真も見れるようです。

あわたプロ。ここの同人誌を2冊購入。90年代はあわたプロのものだ!とばかりに
風景や女の子、コギャルやご近所物語に憧れる女の子の日常をいかにもナインティーな
カラーで活写した写真やイラストが満載。色調が派手目で、EGGとかが全盛だった頃の、
色の多かった印刷物の雰囲気が出ててタイムスリップできちゃうデキ。
あと、雰囲気写真の撮り具合がとてもタコ好み。
彼女たちはたぶん90年中ごろくらいの森羅万象に洗礼を受けて育ったのだな。
NANAじゃなくてご近所物語なところがポイント。もう10年以上も経ったのね、
90年代も・とシミジミおもいました。

このレッドキャットぬいぐるみを購入。マジックタイプで首を交換してさるにしたり
うさぎにできます。でもなぜかどの動物も表情が同じ。
2日間通ってて、見ていたのですが下がり眉の「どうしたの?」と語りかけるような
顔にヤラレました。
猿とうさぎの顔も買ってきました。顔を変えても胴体はネコのままなのが昔のパチソフビ
「5レンジャー」(胴体はアカレンジャーのままで他のメンバーの首だけついてる)
やレインボーマンパチソフビ(太陽の化身の胴体にほかの化身の首をつけて遊ぶ)
みたいで萌えです。同じブースで下の「鉄人兵」「キムラ君」という立体ものも
販売していました。複数のアーチストさんの作ったものが集まっていたブースで、
アレンジの面白いアイテムばかりでした。

GALAXY PEOPLEのバッチ。カッコイイ!!

 

 

 

(デザフェス34ルポはまだ続きます。。。ソフビブースに場面を戻し さらにその8へ。)

つ【1×1/Under17】

http://www.youtube.com/watch?v=2EQI6YSMZpI

つ【Extensions/Under17】

http://www.youtube.com/watch?v=_9HYdHMJKkA&featur=related


デザインフェスタ34その6

2011年11月14日 | イベントルポ

デザフェスは見るヒトによって見え方が違い、各人で見た行き先、ここで見たいと思った通りの
ものが見つかることで、ここを訪れたヒトごとに無限な数の、イベントとしての姿をカタチ作ります。。。
てなわけで「その6」と次の「その7」はソフビの枠にとどまらず、タコ的にとっても気になったもの、
とってもシビレたもの、思わずひざががくがくしたものを中心に写真で見ていく感じの記事Death.
自分も現場に行ったというヒトも、へぇ、こんなのあったんだ!というものが見つかったら
幸甚でアリマス。

いろんなヒトの隠れたちょっと言えない性癖を調査するサークル。
タコは「梱包のエアパッキンを夜中の寝床や残業先で潰して楽しむ」
「行った先はどこでも放射性物質の濃度を測る」でエントリー。
集まった回答はついったーで集計、発表予定。「季刊性癖」でぐぐれとのこと。

「愛」「金」「自尊心」「友情」「仕事」などの中から選択してごみばこに捨てると
デジタル画像でゴミ箱がぐしゃっと潰す映像が楽しめるサークル。なかなか気持ちいいけど
「愛」「友情」なんて捨てた日にはうしろめたい。一番最初に「自尊心」の紙がなくなったとか・

このゾンビのヒトは通りすがりなのだけど、マーミット赤松氏のデパHにおける活躍も知っていた。
ソフビ関係どころかゾンビ関係にまで知られている、おそるべし赤松氏。

ソフビメーカーさんも注目していたブリキの刺青者。展示のみでしたが作者のヒトは
東京下町の塗装職人でなんとこれは筆による手塗りDeath。ブース名は久助屋といいます。

 

 ブースでの販売の合間にぶらっと会場内を廻っていたBLObPUSさんについていったら、
お知り合いの方も参加していた「ガクラン展」という展示がありました。ジャンプ節入った友情
努力、根性な熱いイラストがいっぱいでした。

 キッズコーナーに居てこどもたちをあやしていたキグルミのヒトたち。
癒し系ではあるけど、こう人数がいるとキャプテンウルトラのバンデル星人みたいで怖い。。。

 

(デザフェス34その7に続く。。。)

つ【Z-P ED Full 1 Little goodbye_HD 】

http://www.youtube.com/watch?v=OkTWlRGWrFM&feature=related

つ【Z-P OP Full 1 Kimi he Mukau Hikari_HD

http://www.youtube.com/watch?v=ttIWzww55sI&feature=related

 


デザインフェスタ34⑤2日目

2011年11月14日 | イベントルポ

 

 

2日目のソフビ関係メーカーさんの出展風景を見てみましょう。OTTOMANさんのブース。
今回がデザフェス初出店。オリジナルキャラクターのCAMAN&CAMMY
(キャマン&キャミイ)を販売。見た通りエロチックなLOVE&PEACEを謳歌する
キャラクターソフビ。
サンガッツさんが2階のこのお店で買ってきたのをタコが見つけ、自分も上の階で
午前中にちらっと見かけたのだけど、キャストモノのキット?と思って
お茶目な風貌が気になったのものの、手にまではとらなかったんですが、
これがローテーション成形のソフビ!
このルックスを見たら欲しくなる!もう一回戻って入手した次第。
そしてそのOTTOMANさんの隣のブースは。。。

ジェット・ターレ、ハンサムタロウエム。このOTTOMANさんのお友達で今回初めて出店
したのだそうです。2日目のみ出店してたんですね。
タコブログではジェットターレさんは確か初めての掲載になるんじゃないカナ、
ホルモラーとグッドロボをすでに製品化している下町系怪獣ロボットSFオリジナル
ソフビメーカーさん。
2日目は午後になって1階と2階の行き来がかなり時間がかかっていました。
1階のメーカーさんやお客さんが上の階に出かけたらブースを見つけて、
未塗装のグッドロボを買ってきて見せたりすると、だんだん下のヒトにも伝わってくる、
みたいな流れになっていたのだ!

これはHPに掲載されていた成形色のグッドロボ。
アメリカンプラスチックトイ風のカラーですね。

このメーカーさんはPOP絵がキュート。解剖図を描いた人と同じアーチストさんカナ?
グッドロボはメディコムさんのスチームパンクカラーver.をタコも持っていますが、
アナログ感の高いルックスのロボで味がありますよ・

さらにこんな粘土原型も。このキャラ、「リーゼントロボ」はジェットターレさんのアイテムでは
なく、別の知人の方により原型なのだそう。今、ソフビ化できるかどうか検討中らしい。

バンカラ学生が乗ったりするのカナ?星のマスク塗装とか似合いそう。

GALAXY PEOPLEさんのブース。本人がVELOCITRONさんのブースに遊びにいってた
ので留守番がてら撮影に。奥さんがいらして、遅くまでレジン相手に試行錯誤しているのを
家族で見守っているというちょっといい話。BB弾を中に詰めた狼のようなキャラがいい感じ。
となりのBEM風のヤツも新作なんですが、60年代風のALIENスタイルが好きみたい。
アストロミュー5のファンだそうで、気分が伝わってきますね。

このヘッダーアートもそそりますね。

2日目のKiKKAKEさんブース。ゴッコドウさんのウンコツの頭をした犬が新たに展示品に
増えてました。

 

RESTOREさん。アクセサリーになっているDRY HEAD(ほしくび!)が前から欲しかった
ので訪問。デザフェスでほしくび買えるんですぜ。
今回は黒に目や口の縫い目の塗装にカラバリのあるver.が展示販売されて
いました。ソフビ製品のデブリスジャパンは近々メディコムトイさんからもコラボアイテムが
販売されるそうです。先日、世界中のそうそうたるカスタムペインターたちがこぞって参加し
腕をふるったカスタムコンテストも盛況となりました。そして今、新作の準備に入ってるのだ
そう。かなり複雑で可動で楽しめるものにしたいという話で、またまたファンを驚かせてくれそう
Death.

2日目のMAXTOYさんのブースにはtttoyさんがおられました。今回のレディダークネスの
原型も担当されており、じっくりディティールを拝見してきました。
ついついアニメ話になるんですけど、今シーズンの作品ではベントーが気に入っていると
いってみたら、ジャンプ節でいいねえとの話。
でも腰のある大粒な作品がなかなか出て来ないなぁ、との見方。ごもっとも・

レディダークネスの豊満なおヒップ。このサイズでこだわりを感じますネ。
色が付くとどんなエロカワイイキャラになるのか、期待したいトコロ。
しかしTTさんは萌えものを作り慣れてますネ。

こらから発売予定、新規カラーのネゴラ背面はこんな感じです。

 アトリエブウさんのブース。モンストックさんから発売しているキャラクターたちの
サンプルや試作品も数多く見ることができました。伝説シリーズの新作は右の「モーガ」。

 

 九州から参加した新規ソフビメーカー、イトヤマ ユウキさん(Uky Daydreamer)。
前々から樹脂製のオリジナルキャラクター立体フィギュアを製作販売していたのですが、
やはり行きつくところはソフビだ、となりこちらのセカイに来られました。
上のJack-Dがそのソフビ化第1作となります。

 すでにオリジナルでクリーチャー、ロボット、ストリートテイストの人物キャラ、女神さま風の
ヒロインなどいろいろなテイストのキャラクターを立体化しており、手慣れた感じのする
デザインラインですね。映画の「ブリスター!」や「最終兵器彼女」「なるたる」などが
想起される90年代後期の映画やコミックなどのもつテクノや有機的なビジュアルイメージを
温存しつつ、当世の空気に合わせたながら独自のラインを構築しているので
どのキャラクターにもイメージの一貫性を感じます。
今回はついに初のソフビをデザフェスで販売できてイトヤマ氏も次の創作活動に向けて
とても活力がみなぎっているようでした。

 

 9月末のスーフェスで販売された薔薇プロの暴力怪獣ヒカルドン。その作者である
アボット奥谷さんも今回はイラストレーターとして出展。ヒカルドンのメディコム限定アイテム、
バルセロナver.も展示されていました。氏は先日のスーフェスでお会いした
ときのタコのこともおぼえていてくれてました。

今回アボットさんのイラストを見て、氏の作品とタコも入手したヒカルドンソフビの間の
距離が縮まりました。
たとえばこのデザフェスのパンフレットでも過去にイラストが採用されており、よく拝見している
絵でしたから。この絵、当時印象深かったです。

 

上のSFチックなヒロインの絵を見たことがあるヒトは多いと思います。
そのほかのイラストも見覚えがありました。極彩色の色使いでサイケデリック
ですが計算しない自然体の筆使いで、あたかも子どもの見る夢や強迫観念により
近接しそのまま脳内の映像を絵として紙にひきずりだしたしたような
テイストの描出に長け、ヒカルドン単体ではパズルの全貌がつかみづらいアボット氏の
作風の原点を見いだせたように思いました。



描くテーマに子どもたちが多い氏のイラストは、たくまざる子どもの想像の延長として
具現化するものとして、やがて今回のソフビ製作、しかも怪獣の、
というのは当然の流れだったのかもしれませんね。
イラストレーターが巨大なるものの存在の暗喩として、またエディプスコンプレックス的な
表象として描く上で自らも内なる怪獣というものをカタチとする上で、
ソフビという製品分野はこれからも果たす役割が大きいのではないでしょうか。
最近作家系ソフビが増加していますが、なぜソフビの方面の重力に引かれるのか、
その深層心理に遡行してひもとく必要がある。
イラストからソフビのセカイにやってくるアーチストさんのイラスト分野の仕事に触れる
機会として、容易にいろいろな作家さんのイラスト作品を間近にできるという意味で、
デザフェスという器はソフビファンの目線からもじっくり探求する上で、
大きな意味を持つように思えますね。もしかすると持っているソフビの面白さが倍増するかも
しれません。

日曜になり力さんが参加しセッティングが完成したルルベルブース。
知らない間にブロッパスさんがカスタム参加してたりにぎやか。

かわいいオリジナルモンスターが集結していた、モンスターファクトリーさんのブース。

タマロさんからリクエストのあったFig-Labブースのガレージブリスターフィギュア。

 

上3枚はJUKIさんのブース。

諧獣ベッコス、カーズワークス赤松社長が生涯をかけ演じるダークヒーロー、グラスと
ヤモマーク・キノコ汁男のきぐるみ怪獣怪人3体の果てしない戦いを見守る謎のニュー
キャラクター!電飾の目が光る!!彼の正体は、果たして敵か味方か!
そしてベッコス、キノコ汁男におそいかかる未知の敵が2人!!
ようやく特撮実写ものっぽくなってきてタコ的に非常に燃える展開に!
(疾風怒涛のデザフェス6に続く!!)

つ【ぼくらのキカイダー/人造人間キカイダー】

http://www.youtube.com/watch?v=8zhlJnHy_g0

つ【Cryin Heart/Anthem】

http://www.youtube.com/watch?v=iGnbavYLsbU&feature=related


デザインフェスタ34その4

2011年11月13日 | イベントルポ

P.P.Puddingさんのブース。のりもののユーホーとヒロインのキノヘルちゃん、
ロボットなどのキュートなソフビがこどもさんからティーンの女の子を中心に人気で、
お母さんにねだったりして買ってもらっているほのぼのとした風景も見られました。

メディコムさんとのコラボも決定したようです。。。というかこのカラーは!!イイネ。

ロボットはスリープモードとか設定ごとに目の色を変えてあるんだとか。
そう聞いてどれにしようか迷っているお客さんもいました。

 

BLACK RABBITさん。塗装の素晴らしいデザイナーズ系ソフビメーカーさん。
最近はブリスタータイプも販売開始したようです。特にマジョラー系の使いっぷり、鈍い
光沢の出し方にたけており、きれいなソフビに目がないアジア圏からの問い合わせも
このところ多いようです。
会場でもずいぶんショーケースの前に人だかりが出来ていてなかなか撮影できなかったです。

Glody Shogun(不快将軍)×シラハマ バイキン×Velocitron(力さん)のブース。
デザフェス会場の西ホール3階(エスカレーターを上がった上の階)
は3分の1くらい真っ暗なエリアでホラーチックな催事や展示をするメーカーさんやサークルさん
たちが自分たちのスピリッツに居心地のいい、あたかも魔界のごとき幽玄な巣窟のような
空間を闇の中に作り出して来場者のヒトたちを待ち受けているのですが、まるで学祭の
きもだめし大会みたいで踏み込むとドキドキして楽しいです。
この空間で日本に住む外人さんたちのメーカー3社がソフビを販売。
アングラチックな展示風景が目を惹き、たくさんの人だかりができていました。

よく見ると、シカルナ・工房さんのぷくっちょらしきソフビがダークメタリックブルーに塗装されて
吊るし売りされていたりします。TATTOのあるルーク氏(ルルベルトイ)が壁にプライスを
描きこんでます。シラハマ氏はクッキングエプロンにマスクをしててコミカルなホラー空間を創出。

シラハマさんのクモンはこだわりのお米のパッケージに入れて売ってました。
産地偽装で開けると中には人面の巨大毒蜘蛛。。。このメーカーさんたちの奇妙な
イマジネーションはふざけているようで、妙に見るヒトの好奇心をかきたてるものがあります。

おどろおどろしいけど、ついブースをのぞき込んで一体一体のカスタムソフビを
じっくり見てしまう。。。奇怪なカラクリ、オジサン、モンスター、エンマンと巨大蜘蛛が
来訪者を待ち受ける世にも怪奇なルルベルゾーン。明日、日曜日もこのブースは目撃する
ことができますよ。

T9G氏のブース。
「今回もまたちょっとさびしがりな感じのやつです」とはご本人の説明。
さらに「頭部がぱっくり開いてて脳みそが見えているので、ちょっと過激すぎたかな?」
とクリエイトしている時点で思ったとか。
でもコミカルな表情と元々、ベアハンターやシャイリーなどでT9Gキャラのぼっちにしておいたら
たいへんなことになっちゃいそう、みたいなお客さんのイメージ基盤が完成しているので、
その延長で、とんでもない頭になってるこの子もきっとこの露出してピン留めされている頭で
悩んだりするのカナなどと思ってもみたり。
われ思うゆえに我あり、てところでしょうか。超はずかしがりで年中バケツをかぶって
顔も出せないシャイリーもでしたが、今回もみんなで見守ってあげないといけませんね。
この子の名前はMOZnaiLと言います。

(まだ続きます。。。デザフェス5につづく!)


デザインフェスタ34その3

2011年11月12日 | イベントルポ

3はいろいろなメーカーさんブースをさらにアングルを変えて切り取ってミマシタ。。。

今年もあと残るイベントもソフビメインではパチサミがあるくらいなので、デザフェスも
名残惜しく、じっくり見ていきたい感じですネ。明日もデザフェスは開催されてますので
気になるプロダクツがあったら会場に行ってみてください。何か新しい発見があるかも
しれませんよ!

 

 

 

 

 (4は不快将軍!シラハマさん、力さん連合軍の超アングラブースDeath.
PP Puddingさんも盛況でしたヨ。。。文章作成中)


デザインフェスタ34その2

2011年11月12日 | イベントルポ

 

何か本日はGOOが重めなのでとにかく状態のいい間に写真だけでもあげていくとします。
Fig-Labドン氏のブース。新作では上のグリオスの工場で作っているというアブノーマル
ロボットを販売。下のカニバルF・フェイスという人喰いレスラーのソフビもビザール好きの
タコ的にきになるソフビでありました。手のモンスター風アタッチメントが着脱できる仕様
みたい。なお先日タコブログでもサラマンダージョーとボスキャリオンの記事を書いたんですが
生みの親のPAUL KAIJU氏がスタンダードサイズの新作を準備中とか。以前キャストで
製品化したコウモリの怪人をスタンダードでソフビにするとの話。どんな仕上がりになるか
気になりますネ。

Rampege toysさんのブース。いろんなモンスターのイラストやTOY、そしてソフビ化
したばかりのアグリーユニコーンの一品モノカスタムをひっさげてデザフェス初参加。

 

ミュータントヘッドのカスタムやグミキャンデーのような謎の怪人フィギュアパックなど
不思議なアメトイをいろいろ見せてくれました。にぎやかでカラフルなブースなので
デザフェス向きでしたね。

 

Refreshmentさんのブース。メーカーさんと同世代くらいの女の子たちが盛んに
カワイイ~つって集まって、お菓子を手に取るような感じで好きなフィギュアをいくつか選んでは
買っていく光景が見られました。デザフェス向きな商品ですね。一個一個手塗りで愛情がこもって
おります。デザフェスに出店してザッカ的なものを売っているヒトたちにもソフビを作ってみたい
というような潜在願望は女の子でも一定数居ると思うのですが、このメーカーさんはそれに
先鞭をつけているわけで、きっとREAL×HEADさんがデビューしたときみたいに「いいなー」と
見えているのではないでしょうか。

「クリスマスカラーをもう用意したりしてちょっと気が早かったですかね~?」と照れているような
感じでおっしゃっていたけど、もう気分的には早く冬休みがこないカナ?と思ってるヒトも多いので
精神的には全然タイムリーじゃないかと思います。本当に今回のデザフェスは皆、日ごろの緊張が
解かれて楽しかったんじゃないかと。おっと、まだ1日目が終わったばかりでしたネ。
そう、デザフェスは明日日曜日もあるんですヨ。

ブログは止まってるけど、毎日見てるぞ!と思わず伝えてしまったkIKKAKEさん。
KIKKAKEアートギャラリーのほうにデザフェスに出店するとさりげなく告知していたので
タコもちゃんと見逃さずブースを発見。何やら全身にTATTOOを入れたサモ・ハンたちが
ブースにどっしりと構えておりました。子どもさんの育児や大好きなフィッシングに励んだり
もちろん仕事が多忙な中をかいくぐっての出店だそうです。

KIKKAKEさんの相棒で、おなじブースに出展していたTM PAINT氏のアートワークが
あいかわらずさえまくり、楽しくて、いくつか掲載しておきます。
ほんとに楽しく描いてる絵だなといつも感心します。

 

MAXTOYさんのブース。新作の双頭怪獣デュアロスの一品モノカスタムは早々に売れて
しまいました。上の写真は売れてしまう寸前に撮ったものです。

メディコムトイさんやハイパーホビーさんとのコラボアイテムも発売予定。
上の白い成形サンプルが飾られているレディ・ダークネスは満月の夜に性格が
豹変するレディ・マックスの別人格的キャラクターなのだとか。レディマックスも実は
ダークヒロインの素養を持っていたのですね。

(続いて文章作成中。。。前の記事もブログサービスの状態が安定しているときに
写真を随時足していきます。一度に見せられなくてごめんなさい。)