降りしきる早朝の霧雨の中、科学技術館に登場したハモレンジャー!
タコ、イカ、カッパ!
朝の外売り限定品でのマーミットさんの卓Death。
今回は雨のため科学技術館の玄関庇の下で販売。
藤岡さんのサイン会に集まったファンの方たちがサインボードを入手しようと
朝からつめかけ、いつものソフビ限定品購入者とあわせて200人近い長蛇の列に
なりました。
この日はココバットさんのライブがメインステージとなる
CURE BLACK BOXイベントが夕方17時から開催されるのでスーフェスから
そちらの会場に流れたお客さんも多かった様子です。スーフェス会場でも60回目
記念ということでBOUNTY×HUNTER、TAKESHIT、SECRET BASEと裏原ストリート系TOYの
始祖的ブランドが揃い踏み。SECRET BASEさんはミニのマジンガーZや昔なつかし
チープトイの宇宙人風ミニソフビなどを発売してブースがにぎわいました。
タコブログでもたびたび現地の模様を報告してきましたが
庵野監督監修の「特撮博物館」もこの連休が最後となるということで
かけこみで見ようとお客さんが殺到したようです。
自分も10月2日に再度観覧したのですが平日なのに混んでいて驚きました。
スーフェス60の帰りにこの特撮博物館に立ち寄ろうとしたお客さんも
多かったようです。知人がスーフェス翌日の祭日である月曜日に木場を通りかかったら、
会場の美術館エントランスから木場公園の中にまで列ができるカオスな状態に
なっていた、と教えてくれました。しかし閉幕前でもこれだけの反響が得られたので、
特撮の裏方的なコンテンツを披露する同種の展示会がまた開催されより幅広い
一般層に支持されるようになれば特撮ファンとしてはうれしいところです。
そうすれば、スーフェスのような怪獣やヒーローにフィーチャーしてくれるイベントにも
一般のヒトビトからいっそう関心が集まるかもしれないですからね。
(10月9日夕方後注・・・特撮博物館の全国巡回を現在検討している模様です。)
NERDONEさんのブース。新ソフビに「ゴリラタンク」なるオリジナルキャラが
登場。80年代頃の電子ゲーム系ジャリカルキャラクターの深層心理に訴える
テクノチックなスーパーゴリラマシーンが彷徨とともに起動した!
今回はアンペイント版を販売。ふと見るとお値段6000円となっているのですが、
じつは本体のタンクよりもかなり大きなオマケがついていて、このお値段です。
当然、オマケはタンクの上のゴリラトップを換装というか、合体できます!
このほかにもおもちゃ好きの妄想をかきたてるソフビアイテムが進行中の模様。
POPSODAさん、REFRESHMENTさんのブース。ふわゆるお菓子系キャラにペイントされた
カオスが登場、会場では完売しました。後日通販を行うようです。
ジェット・ターレ(ハンサムタロウエム)さんのブース。
オリジナルキャラクターと版権怪獣・妖怪ソフビの2本柱で展開。
ホルモラーの腕が増えてパワーアップしたヘルモラーが登場。
妖怪フィギュアの始祖的存在である自社のライフワークとして
一体一体への作りこみに気合がうかがえる東映実写「悪魔くん」シリーズには
第二弾・マネキン妖怪首人形が登場。
会場でもタコが見ていたら友人が通りかかって
「あっ、これ昔悪魔くんで見た。恐ろしくてトイレにいけなくなっちゃいましたよ!!」と言って見入ってましたが、やはり世代人共通の恐怖体験なんですね、首人形は。
生命を得たマネキンの怪物なので、ソフビの質感と分割線がこれほどリアルで
意味を持ちキャラを再現したアイテムもほかにないですね。
映像上の首人形は人を襲うシーンなどはマネキンの部品を置き換えにより表現、
歩くシーンのロングの絵ではフェイクの女優さんが演じているんですが、
深夜のデパート前をマネキンがスタスタ歩いている風景はモノクロ画面による
ひきしまった絵ということもあり、不気味で大人になった今見ても、かなり
ヒンヤリとさせるものがあります。あとは声が怖いんですよ
「アハアハアハ」みたいな上ずった悲鳴のようなシャウトで。
悪魔くんの妖怪はみな声も怖いです。効果音でなくて大部屋の俳優さんに演じてもらった
叫び声や悲鳴をエコーマシンやエフェクトでひずませて作ったようですが、
レコードの曲に変な声が入っている的な怖さがあったと思います。
国産特撮の実写キャラクターとしては最恐とされる首人形のソフビは
近日販売開始される模様です。
マーミットさんの中売りブース。外売りではSKULL HEAD BUTTさん委託による
アンダーグラウンドマニアックハードコアエイリアン&ミュータント系
アイテムを販売。
上は全身新造形となるマーズX。レトロSFアイコンである3つ目で、口が2つ。昆虫の
外皮のような皮膚に包まれた姿。地球人の宇宙進出を危険視して監視する謎の
知的生命体をイメージしたオリジナルソフビ。
足裏には「XⅡ」と彫刻。新シリーズ第1弾ということでしょうか。
先日マーミットさんの10月受注ソフビ新製品の記事で紹介したんですが
「ゴジラ対メカゴジラ」のブラックホール第3惑星人。
出来合い衣装のスペーススーツに市販のゴリラマスク(オガワゴム?)
をカスタムして着けた東宝作品としてはチープなビジュアルのキャラクター。
いわゆるまかない系とでも言うような東宝怪獣の中ではニッチな存在なのですが、
いざソフビになってみると得もいえない存在感が出てきます。ここまでイっちゃってると
映画作品と離れてAPEのゴリラフィギュアみたいにイマジネティブな目線で
楽しめるのではないか。
たぶんこのキャラのスタンダードサイズ製品化は最初で最後ではないかと思いますね。
こちらも北海道が生んだご当地有名ゆるキャラ、イカール星人でゲソ。
新マンの、じゃないウルトラマンAの巨大魚怪獣ムルチ2代目。
イベントで現物を見ると、どろっとした空の集中豪雨の多摩川に佇み
泣き声のような彷徨を上げ、異端者を迫害する心ない人々が住む町へ進撃する
あのウルトラ屈指の異色エピソードのラストに登場した初代ムルチの
カラーイメージに近づけているのがよくわかります。
ムルチは人気キャラクターなので、出ることにイイアイテムが出る、
第二次ウルトラシリーズでも報われた怪獣ではないかと思います。
アークデーモン・大魔王サタンの塗装済み完成品。一体一体原型を担当した
赤松社長が自身のイマジネーションを再現しつつカスタム塗装した決定版Death。
しかしマーミットさん関係は引き続きカオスなラインナップですね。
版権系ソフビでもいろいろ原型が進行中のようなので
引き続き目が離せない感じです。
目が離せないつったらこれですね、「ウルトラセブン」のマイナー宇宙人、
ペダン星人。
ほとんど劇中では薄暗い宇宙船内にロングで引いた風景に溶け込んでいて
鮮明な姿がわからずじまいだったペダン星人ですが、
赤松社長によると、本編のペダン星人は映像から検証したところ、
服は黒いセーターのような衣装を着ただけで、頭部マスクは撮影現場の美術スタッフが
画面に宇宙人が登場することで急遽製作した出来合いらしいとのこと。
マーミットさんはこれまでもザンパ星人やワイルド星人、サロメ星人や
シャドー星人、ぺガ星人など「セブン」の画面にチラッと映ったり
怪獣を操る主人としてセブンとのメインの戦闘には参加しないマイナー宇宙人を
次々と製品化してきたんですが、
ついにビッグネームマイナー星人(語義矛盾)の製品化をここで果たした
格好となります。
顔の造形は、セブンの攻撃による宇宙船内の爆発の際に映るペダン星人たちが
画面に一瞬光る際、チラリと見えるマスクのディティールをもとに
原型師さんがまとめあげた労作と聞いています。大手メーカー製の
ペダン星人ガチャポンはウルトラファンの間では
話題にはなったものの、なんだかむやみにレア設定で敷居が高い存在です。
このソフビのペダン星人は受注で手に入るし、ガシガシ遊んじゃいましょう。
乗機であるスーパーロボット・キングジョーと並べて飾っても楽しいですね。
こちらは「妖怪天国」シリーズでぬっぺっぽうに続く第2弾。
KARSWORKSオリジナルデザインの河童。
キザクラ系美女河童もついに完成したところで、
フォローする感じのリリースでしょうか。
火星人。夏にリリースされ好評となった食人植物トリフィドに続く
レトロSFキャラクター。火星人はタコというビジュアルイメージを最初に
構築したレトロエイリアンキャラクターをソフビ化。知的生物としての特徴を
よくソフビで捉えています。
火星に巨大な運河と都市を建造したスーパーテクノロジーを持つ、
異形でありながら高等生物そうなインテリジェンスな雰囲気も造形に漂っております。
クラシックなつくりなので3Mの宇宙人や土偶ソフビのようにちょっと風変わりな
お部屋のインテリアにもなりそうな感じですね。
一番星さんから限定販売された赤い手袋、ブーツのモンキーカオスマン。
サイボーグモンスター化した猿人間、といった
面持ちです。次回も猿系と目されていますがモンキーマンに
続くUMAシリーズ第2弾も製作進行中の模様。
今回、一番の目玉はこの60回記念メモリアル展だったかもしれない。
写真は1992年、第1回スーフェスの開催風景。まだストリートソフビ
ムーブメントやスポーン人気が端を発するフィギュアブームも醸成される前夜、
スーフェスは90年代中期のTOYカルチャー隆盛の時代に向け、空気を先読みしての
第1回開催となった。いわゆる会場限定品販売というここでしか手に入らない
アイテムで集客効果を高めるトイイベント特有の会場展開も
スーフェスは先駆的に取り入れていった格好でしたね。
第1回は科学技術館の1階3ホールのみの開催規模だったんですね。
だんだんスーフェス販売用の限定ソフビなども各社が手がけ始めて
会場のキャパが広がっていったんだな。一時期はビッグサイトで開催された
こともあったんですね。ふと思い出しました。
第1回当時の開催風景。まんが宿さんやM1号さんなど現在はソフビメーカーとしての
活躍でおなじみの出展者さんの姿も。
よく見るとイラネナさんが映っていますがメガデスのTシャツを着ています。
20年前当時もバリバリのHEAVY METALフリークだったんですね。
イラネナさん『「HOLY WAR」が収録されているアルバム「RUST IN PEACE」の
頃のTシャツです』
日本から特殊メイクの大家として海外に羽ばたいたスクリーミングマッドジョージ氏、
今回も来場した人気アーティストのパスヘッド氏、恐怖マンガのカリスマ
日野日出志さんをフィーチャーしたイベントも開催されています。
スターウォーズ役者のディヴィッド・プラウズ氏、「DANZIG」のミュージシャン
グレン・ダンジグ氏、コミックアーチストのサイモン・ビズリー氏、
「ゾンビ」でおなじみのケン・フォーリー氏や特殊メイクのGODとも言える
トム・サビーニ氏の来日サイン会が開催されたこともあったな~。
過去スーフェスのリーフレットも。韮澤靖さんのイラストもその回当時のピックアップ
キャラクターが細かく描きこまれていて、楽しいですね。
カラーになってからのポスターをよく見ると
背景のキャラクターに当時リアルタイムでリリースされた
インディーズソフビ関係のキャラクターも。
マーミットさんのマグラン星人が居たり、イラネナさんの映画「エンゼルヘア」
に出てきた3mの宇宙人がいたり、安楽安作さんのゴガメジラーが描かれていたり
します。
一時期は入場特典プレゼントソフビなんてのもありましたね。永井豪先生の
キューティハニーやデビルマン、マジンガーZ、豪ちゃん本人といったキャラクターの
寄席スタイルのソフビとか、まことちゃんのBICHIGUSOプレゼントとか。
来場者がエントランス時に渡されたショッキングピンクの
BICHIGUSOソフビを持ちながら入場とか、懐かしい光景です・
媒図先生のサイン会用に製作された「ロマンスの薬あげます」に登場した
ロマンスの女神様ソフビフィギュアは今も手の届くところに飾っています。
大阪スーフェスも一回だけ開催されたんでしたよね。東京から遠征していった
スーフェスファンのお客さんも結構いました。
「クローズ」のフィギュアを販売したときは朝売りに参加する顔ぶれも、
ちょっと強面の革ジャンで黒づくめなアンちゃんたちが増量されたり、
スーフェス限定品としては異色の美少女フィギュアである
「ローゼンメイデン」翠星石の限定フィギュアを販売したときに
アニメフィギュアファンが動員されて形成された長蛇の列とか、
今をもってしても正体不明のメーカー、APEの
「謎のゴリラ1号・2号」販売時のカオスな光景とか
屋外でリアルヘッドさんのブースが特設されて行われたじゃんけん大会とか、
復刻堂さんがザゴラを事前に告知なしで発売した新春スーフェスのサプライズ、
会場のソフビファンの間に走った衝撃とか、
スーフェス会場で見られた過去の出来事をシミジミ思い出してしまいました。
前日の科学技術館前での野宿はタコも3回くらいやったかな~。
今じゃ絶対できない体験ですが。さすがに冬も寝袋まではもってってなかったけど。
夏場は涼しくて快適なんですが、カエルが皇居のお堀から上がってきて芝生を
ピョンピョン飛び跳ねていて、寝ていると横にやってきた
ウシガエルが急に鳴き出したりしてビビリます。
その頃の自分も含めたソフビファンのテンションは
得もいえないものがありました。なんでそこまでやるの、でもやらずには
いられない、みたいな。でも今にいたるもこうしてスーフェス会場に
赴いているわけで、ソフビ自体はあいかわらず気になる対象なのはたしかです。
スーフェスは当日にならないとわからない未知のソフビが
突然販売されるのも醍醐味ですよネ。
「非告知で何かあるかもしれない」とスーフェスのそんな会場に来たヒトだけが
目撃できるサプライズにワクワクして足を運んでしまうお客さんは
多いんじゃないカナ?
エッジの効いた同時代のマスなカルチャーが集まってお互いを刺激しあう
スーパーフェスティバルは単にホビーイベントの枠を超えた
他に類を見ないミクスチュアカルチャーが邂逅する場として
いろいろなTOYメーカー、ソフビメーカーさんに販売の場のみならず、
創作上での新たなインスピレーションをも提供してくれました。
そしてここでしか買えない、ここをホームグラウンドとしないことには
生みだされなかったインディーズソフビメーカーとの出会いの機会を
これからもソフビファンに提供してくれることでしょう。
多羅尾伴大さんにもお会いできてうれしかった・
今回はいろいろお話をお聞かせいただき、お世話になりました!
多羅尾さんの作られたこの「ゴリラ」ソフビは
初期のワンフェスで販売されたガレキのゴリラ(1986年作)を30年近い歳月を経て
ソフビ化したもの。たぶん最古のインディーズゴリラ造形物にあたる。
そして多羅尾さんは現在、原子怪獣リドサウルスのソフビを製作しています。
会場にも製作中の原型を持参して見せてくれました。
最近リリースした妖蛸クトゥルーに導入したゴム磁石採用による
「レジパッチン」システムを導入して可動タイプにするのだそう。
そういえばクトゥルーも雑誌「宇宙船」の最初期の作例で掲載されたアイテムでしたね。
タコはあのクトゥルーを製作していたのが多羅尾さんだったと
知らず最近いきなり可動タイプとして時を超えて製品化された時は驚きました。
リドサウルスは体表のウロコもオリジナルのハリーハウゼンモデルの
体表に刻まれた数を数えて、同じにしてある決定版にするとの話。口も開閉可能で、
クラシックモンスター好きにぜひ手にとって劇中で夜のコニーアイランドに
上陸して放射能を撒き散らしながら暴れる獰猛なリドサウルスの動きを
再現しつつ遊んでもらえたらこれに勝る幸せなことはない、との話。
年内をめどに完成させたいとの話でした。
「すべては自分の道楽なんですよ」とはにかんではおられるが
無類の怪獣好き原型師さんが本気を出している気配。原点回帰的な意味で
ホビーのスタンスから自分なりの「遊べる怪獣ソフビ」を展開していきたい
意気込みです。新作の仕上がりも楽しみですね。
タケシットさんのフィンクシット。今回、記念アイテム的に新規成型で
販売するという話が、会場でお客さんたちの間でも
朝から取りざたされていたんですが、
夕方まで居た範囲ではそのような販売はなく、噂の域を出なかった感じです。
ただ、本年夏のSDCCにもタケシットさんがブース出店して久々に販売され
フィンクシットの存在に再注目していたソフビファンも多く、そこから
出た話ではなかったのでしょうか。
これは当時発売したフィンクシットですがスーフェスの後で
タコもミョーに懐かしくなって実家のマウンテンサイクルから
私物を堀り出してきたので載せてみる。
ストリートフィギュアのファイター系ソフビはこのキャラが始祖的な存在ですね。
またインディーズソフビとしてみても最先発組にあたるアイテムだったり。
今眺めてもセミミドルサイズのボディにうまくまとまっているソフビだなと思う。
今回のスーフェスは多羅尾ゴリラやフィンクシットなど、
ソフビ界・怪獣ガレキ界のプロトタイプ的な造形物の話題が
ファンの間でいろいろ出たのも60回の記念イベントにふさわしい光景でアリマシタ。
ソフビクルーザー・コスモナイトαさんの4年越しとなる新作妄想怪獣シリーズ第4弾
「遊星魔人」は夏に原型発表以来、反響が大きいアイテムなのですが、
現在、頭部や足など当初の構想に合うよう原型の修正作業をより緻密にしているので
今回のスーフェス会場では残念ながら展示がありませんでした。
(上は夏のワンフェスで展示された段階での遊星魔人の原型DEATH)。
すでに定数を決めて受注は受け付けているそうので、
確実に入手したい方はご来店いただくか問い合わせてほしいとの話でした。
(引き続き文章作成中Death。。。)
【Metallica feat Glenn Danzig -Die Die My Darling,Last Caress,Green Hell (Live2011)】
http://www.youtube.com/watch?v=cle7qbcJ9qk
【SHOW MUST GO ON! / ANTHEM】
http://www.youtube.com/watch?v=GYwMbASu4xI
【Megadeth - Tornado Of Souls (Rust in Peace)】
http://www.youtube.com/watch?v=7cxlpFSCUYc