KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

コスプレフェスタTDC真夜中TV編

2012年10月31日 | コミック・アニメーション






今日はハロウィーン。ということでもっと暑い頃にでしたが行ってきました
コスプレフェスタTDC夏で見せてもらったレイヤーさんのコスプレ。
まだ未紹介のものがあるので、ちょっとお見せしたい☆







「ディアナがそんなに好きか~!!」ターンAガンダムの戦闘神ギム・ギンガナム。
月光蝶である!!
見事に作画通りのプロポーションとポーズですネ。





とっても息の合った感じの「まどか☆マギカ」さやかと杏子。
本編では魔法少女であることの定義をめぐりはてしない死闘を繰り広げていたけど
最近版権イラストでは姉妹のように仲がよいクラスメートとして描かれる
絵柄も多くなっているふたり。












大胆にも萌えに邪神の物語を組み込んだ2012年アニメ中でも異色作に
位置づけられそうなニャル子さん。











「あの花」の芽衣子。本作も放映終了してけっこう経ちましたが
引き続きレイヤーさんの人気コンテンツDeath。





2期もすでにスタートした「ヨルムンガンド」。今度はヨナをスカウトして
ぜひ来てください。





ボーカロイドチーム。
真ん中のコは最年少の小学生ボーカロイドアイドル歌愛ユキちゃん。















AKB0048の3代目まゆゆ。衣装もこの複雑なデザインのを
全部布から自作しているという気合の入りよう。
ほかのメンバーも合わせをしてなんとか集めたい!と張り切ってました。


















表情のつけ方とかポージングがものすごく上手くて
劇中再現度満点のレールガン御坂御琴&白井黒子。
ベテランレイヤーさんと見た!



そしてこちらは禁書目録のおふたり。



池袋の雨の夕方、取立てのお仕事前に空を見上げるデュラララ!のしずちゃん。



最近、貞子のレイヤーさんがコスイベントでも増殖中している。
ジャパニーズホラー最恐キャラもアイドル化しつつあるのか。







いよいよ劇場版Qも公開間近でファンの期待もうなぎのぼりな「エヴァンゲリオン」から
綾波とアスカ。
TDCはこんな感じでヒトの行きかうお店やレストランをバックに撮影できるのが
醍醐味。キャラクターの日常生活風の絵や下校途中、寄り道風景っぽい絵も
撮れちゃうのが楽しい。





けいおん!キャラだとこのとおり、部活動が終わって下校風景という感じになりマス。
しかし1日目の雨はすごかったな、レイヤーさんたちはびくともしないで
演技してるヒトもけっこう居たけど。










偽物語のアララギくんと月火ちゃん。アララギくんが火燐ちゃんを演るという案も
あったのだという。そっちも見たい!
雰囲気がしっかりぽよよんろっくさんの絵柄風になってますね。





ディ●ニーキャラから永遠のダークヒロイン、
クルエラ様とトランプの王女様。今回のTDCで
一番ゴージャスな雰囲気を漂わせていたレイヤーさんコンビ。



ペルソナ4のクマ。これがすごい☆



中もきぐるみに負けてないキュートなクマ人間体の方が入ってます。
これだけでもスバラスイのですが



クマスーツ分解状態の図。腕の先までマジックハンド操作してアイテムを持たせたり
「グー」「パー」にできるすぐれもの。
このクマのレイヤーさんはキグルミづくりが大好きなんだそうです。





さっそくおともだちのペルソナ4主役メンバーたちのサポートにより
クマがクマへと着付け。
見ているだけでも楽しそう。劇中、夏休みで皆で遊んでるときの一こまみたいですね。



ワイワイガヤガヤ。





でも視界がそんなに広くないから、周りのレイヤーさんは気をつけないと
右手のトゲトゲハンマーボールにうっかりボコンとやられちゃうのだ。
千枝ちゃんのハンマーアーム取り付け作業も思わず慎重を極めているのである。








クマからクマにチェーンジ!!
これはカワイイ。タコも萌え死ぬかと思いました。
画像を後になって見て気づいたんですが、目がなごみ目とつり目にも
コンバチで変えられるんですね。すごいつよそう。
だんだん暗くなってきた遊園地内のすっかりお客さんもまばらになってきた
アトラクショングラウンドをトコトコ歩いてるクマがじつにシュール。





メンバーでばっちりポーズをキメて記念撮影。
これはほんとにイイもの見せてもらいました。

毎回、気合の入ったレイヤーさんたちが自慢の衣装やつくりものを披露し
テレビでも見れないマジックステージを展開するコスプレフェスタTDC。
今度はどんなレイヤーさんが競演を見せてくれることでしょう。

【JOHN CARPENTER - Halloween main theme】

http://www.youtube.com/watch?v=8_gCWhqd08M&feature=related

【Guardians/Helloween 】

http://www.youtube.com/watch?v=9ofHhS-3zdQ

【Wye Oak/Civilian】

「ウォーキングデッド」第2シーズン10話「18 Miles Out」エンディングテーマ

http://www.youtube.com/watch?v=or0QrZ92OYk

マーミットの11月新製品

2012年10月29日 | 特撮・SF

マーミットさんから11月のソフビ通販限定品のお知らせをいただきましたので
さっそくご紹介~。今回はイカやらタコやらカッパやら、
ラインナップがいつもに増してカオスです!
そして今回は秋のスーパーフェスティバル60会場でもサンプル展示され
セブン星人補完ファンに思わず膝を叩かせた「ウルトラセブン」きっての
マイナー宇宙人、ペダン星人も登場。
ゆるキャラからクラシックSFのビジュアルアイコンまで、
宇宙人、義体、妖怪。。。とイカにもこのメーカーさんならではというのか、
好き者がニヤリとさせられるユニークなキャラクター揃いです。
11月30日受注締め切り、2013年2月中旬発送予定。
商品問い合わせは(㈱マーミット 03-5648-6535まで)。






怪獣天国ペダン星人(1期)5250円(税込み)
全高約23センチソフトビニール塗装済み完成品 ウルトラセブン登場の策略宇宙人
スタンダードサイズ初登場。永らくシルエットのみだった星人のソフビ化!

ペダン星人はスーパーロボット・キングジョーを開発し地球に攻撃を仕掛けてきた
宇宙人。地球がペダン星に送った探査ロケットに警戒して
キングジョーを使い威圧にやってきただけで、もともとは侵略目的の星人では
なかったのですが地球に降下してきて地球人やウルトラセブンを上回る
強大な自らの軍事力を発揮したところ、次第に欲が出て一度は結ばれた
地球人たちとの講和条約を破り地球侵略に転じたという経緯を持っています。
劇中では薄暗い宇宙船の船内で2体のペダン星人がひそひそと会話しているシーンが
大半で、はっきりとしたその姿は見えませんでした。

近年、昭和の映像素材でデジタルハイグレード画質化が進み、その見えにくい姿も
判別可能になり円谷キャラクター製品としての版権処理上でもクリアするようになった
と聞いております。

製品化できるということを明確にしたのが例の今年になってバンダイから展開された
HGガチャポンアイテムでのペダン星人だったのですが、
なぜかこれがペダン星人のみスーパーレアな混入率での
供給となり、ウルトラHGファンがメーカー都合により仕組まれた過剰な入手難状況に
非業の涙を流したのも周知の通り。
はなはだ敷居の高い形ながら、新世代のウルトラファンにもペダン星人はその存在を
今回、知らしめることになりました。

赤松社長によると本編のペダン星人は服は黒いセーターのような衣装を上に着て
下はズボン、頭部のマスクは撮影現場の美術スタッフが製作したもの。
当初は登場を予定していなかったものの、画面に宇宙人が登場することとなり、
急遽製作した出来合いキャラクターらしいとのこと、としています。
成田氏を通してない美術スタッフ系のデザインビジュアルなんですね。

ペダン星人の顔の造形は、DVDなど高画質ソフトで観ると判明します。
セブンのワイドショットによる攻撃で宇宙船が爆発する際に
ペダン星人たちの顔のディティールがごく一瞬ですが
映し出されています。
目も鼻もない仮面のような、顔にあごひげのような物体がついている、こんな顔
なんですね。

平成のウルトラTVシリーズ「ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO」にも
ペダン星人が多数登場し量産機キングジョー軍団も登場して
ペダン星での戦闘も描かれましたが、ライダー系の俳優さんたちが人間体、
変身体はメタルヒーローか平成ライダーか、といった今風のビジュアルになって
いました。あの平成ペダン星人は「セブン」劇中のシルエット映像を元に
宇宙空間での活動で着るコンバットスーツ的な解釈でリデザイン化したよう
ですが、かつて星間紛争のあった人類と今回は共闘するなどの
展開も含めてペダン星人の再登場としてはキャラのアピール度もあり
結果、あれはあれで悪くなかった気が。
タコもあのギャラクシー版ペダン星人のビジュアルは好きだったりします。

これでセブン登場の宇宙人はマゼラン星人マヤのような
俳優さんによる人間型宇宙人以外で画面に姿が映っているキャラクターは
マーミットさんとベアモデルさんのソフビ両社の製品を合わせると
ほぼ余すところなくソフビ化された格好になりますね。

アイアンロックスを操ったミミー星人(画面に登場せず声のみ)
にせウルトラセブンを操ったサロメ星人(俳優による人間体のみ登場)も
桑田次郎氏のコミカライズに登場したオリジナルビジュアルにより
ミドルサイズソフビ化するというマニアも納得の製品化を
マーミットさんが果たしております。
ミミー星人は漫画の劇中「透明宇宙人」という設定なので
クリア成形になっているのも芸が細かかったです。

そしておどろくべきことはまだ続くのですが、最新の「マーミット・プラス」での
投稿を見ると、マーミットさんは今回のペダン星人に続いてあの実相寺エピソード
「第四惑星の悪夢」のロボット長官までもソフビ化すべく、現在原型進行中で
あることを伝えています。
目の部分の蓋が開き、電子頭脳に組み込まれた計算機が見えている有名なスチールの
長官を製品化するようです。このようにまだまだマーミットさんのセブン補完は
続きそうな気配です。
第四惑星人たちをドレイとしてこき使い、さらに地球さえものっとろうと
すべての侵略計画を精緻にコンピュータで計算しつくした
憎たらしくも忘れることのできない名悪役、ロボット長官の仕上がりも楽しみですネ。
SFマインドの横溢した「ウルトラセブン」をマイナーキャラのソフビを手に再評価して
楽しむ機会が再びやってきました。

【マーミット・プラス】

http://happy.ap.teacup.com/marmit/






怪獣天国EX イカール星人(1期)5250円(税込み)全高約22センチ 
ソフトビニール塗装済み完成品。函館を侵略するイカ型宇宙人。
ソフビ初登場。ベーシックなカラーリング。
昨今各地のゆるキャラ、ご当地キャラがソフビ化することが多いですが、
マーミットさんもご当地キャラソフビ路線に参入?

今回マーミットさんからスタンダードソフビデビューしたイカール星人は
他のゆるキャラと違って地域を侵略する目的で
暗躍する設定なのがちょっと他の地域密着型のゆるキャラとは異質で
「ひとひねり」が利いています。

キャラクター設定をHPや動画で一通り見ると、人気があるのもわかります。
おもしろい!!
函館市自体も友好的な宇宙人の観光や滞在を受け入れる宇宙友好都市としての設定を
付与されていたり、敵対的な星人から函館を防衛するスーパーメカ・装備の設定や、
イカール星人サイドの軍備までも細かく設定されていたりと、ゆるキャラといえど
一本の独立したSFドラマとして見てさしつかえない感じですね。
すでに「函館観光ガイド」と銘打ちながらもイカール星人の現地での活躍を
メインに据えたDVD映像作品ソフトまでも販売されていたり、
実質、特撮キャラクターと言っても過言でない
じつにあなどれないキャラクターコンテンツDeath。

北海道エリアのゆるキャラはハードコアなパフォーマンスで知られる長万部の
まんべくん、アトリエG-1(奥田スタジオ)さんが製品化した
夕張市のメロン熊や札幌市のアックマ・コアックマ、
そしてご当地マスコットというのか?北のインディーズソフビメーカー、
ZOLLMENさん&EXOHEAD氏がソフビ製作に関わった紋別のモンベモン、
阿寒湖のまりもっこり、そしてこのイカール星人と一回聞くと忘れがたい
ユニークな顔ぶれがひしめいています。北海道はゆるキャラ名産地だな。

その中でイカール星人はどんなキャラクターかというと
現地名物のイカの姿焼きを見てイカって攻撃を開始するとか言い出したり、
まるで「21エモン」でホテルに泊まりにきて地球の特撮映画を見て「われわれを
虐待している」と怒り出す宇宙人たちみたいで笑えます。

そして人気アニメ「イカ娘」とちょっとキャラがかぶってるんでは、と思って
いたんですが、知らない間にイカール星人とイカ娘は軟体系宇宙人同士で
地球征服の密約を結んでいるようで、星人のHPを観たらイカちゃんが
「いっしょに侵略しなイカ?」などと応援していたりします。
そそのかしているというとイカちゃんのほうなのでしょうが。おそるべし。
どっちにしろ侵略計画が進んだ時点でこの2人じゃ領地の配分でもめそうな気が
しますが。。。

イカール星人のスーツはふと気づくと東宝怪獣のゲゾラタイプになっているのも
温故知新というか、面白いですね。アトラクションでも特異な形状なのにイカらしく
結構軽快な動きを見せています。
イカール星人ソフビはそんなわけでイカちゃんのフィギュアと並べたり、
他のゆるキャラソフビと対戦風?で飾っても楽しそう。
しかし北海道のゆるキャラたちはソフビ化に恵まれているな~。

昭和の時代では怪獣も「マンガ」の一部として子供たちの親しいお友達のような存在
だったのですが、今ではかつて怪獣と呼ばれたキャラクターもゆるキャラのような
新しいカテゴリーをもって社会調和型のキャラクターとして新しい活躍の場を
広げているということなのかもしれません。そしてソフビ化のテーマも時代のニーズを
捉えて、よりいろんなキャラクタージャンルの立体化へと広がりを見せており、
興味深い動向であります。







妖怪天国 河童(1期)4200円(税込み)
全高約16センチ ソフトビニール塗装済み完成品
ぬっぺっぽうに続き「妖怪天国」もシリーズ化したようです。
そんな妖怪が今後登場するのでしょう・
今回はもっとも有名な妖怪である河童のイメージを
集約して造形。赤松社長が河童のビジュアルイメージを集めて考察、
製品化された河童。表情もどことなくユーモラス。好物のきうりと
酒のひょうたんを持って人間を川辺から「YO!」とでも言って誘ってきそうです。
最近はハリウッドテイストなクリーチャーチックな造形による日本妖怪も
映画などでよく見られますがこれはオーソドックスなビジュアルで
どことなく実写東映の「河童の三平」で時々登場したキグルミの河童みたいな
雰囲気もあります。








ヒストリーモンスター 火星人(1期) 4200円(税込み)
全高約22センチ ソフトビニール塗装済み完成品

天文学者パーシバル・ローウェルの科学的予測に基づいて
1896年に考証されたもっとも有名な火星人の姿を再現。
児童書や昭和のSF本などでポピュラーに描かれていた火星人がソフビとしては
初の立体化となります。

17世紀、自身の天文台、ローウェル天文台からの観測で
ローウェルは火星には運河が有り、それを作った
火星の民の存在を唱えた。火星にあるという運河の一部は二重線(平行線)から
なっており3000にのぼる幾何学的な図形と運河がある。それを作った知的生命体
としてローウェルはタコのような火星人の存在を主張したが
火星探査機の観測によりほぼすべてが否定されている。
一説によるとローウェルは飛蚊症なため二重の「運河」が見えたためとする
声もあるが、SFセンスオブワンダーのアイコンとして後々まで語り継がれてきた
空想である火星人のビジュアル的ルーツがそんな個人の事情から発生したのだろうか。

SFで最初に登場した宇宙人はH.G.ウエルズの「宇宙戦争」に登場した火星人で、
作品中で火星人の特徴として彼らは頭脳が非常に発達しており、大きな頭部を
持ち火星の重力は地球に比べて小さく、機械でサポートされた生活をしているので
胴体や手足は退化して細くなっていると描写されている。

火星人の姿は描かれるたびに違います。
この火星のタコ風であったり、50年代の映画「宇宙戦争」では視角が
三原色に分解される構造を持つ一つ目のカエルのような姿だったり、
スピルバーグのリメイク作では搭乗機のトライポッドと同じ
身体構造も三本足のヒューマノイドとして描かれたり、多彩なイメージにより
ビジュアル化されてきたのだが、このタコのようなルックスのバージョンが火星人
すべてのルーツといえる。

スーフェス60でタコもこのタコ火星人を買ってきましたけど、好き者向けの風変わりな
SFインテリアという感じで、マーミットのこれまで発売した「3M」などの宇宙人
シリーズと並べて宇宙生物園!みたいにディスプレイしてもまた
楽しいのではないかと思います。
 




ヒストリーモンスター 機械人ゾラ王女(1期)4500円(税込み)
全高約15センチ ソフトビニール塗装済み完成品
ニール・R・ジョーンズ作のSF小説、ジェイムスン教授シリーズに登場する
ゾル機械人の王女の義体化した姿。6本の触手と4本の脚が可動。

今年夏に通販を行ったジェイムスン教授。
なんと今回はサブキャラとして一部新造形により
ジェイムスンに機械の体を与えたゾル機械人の王女ver.が登場。

機械人間の故郷、惑星ゾルの王女ゾラは、宇宙艦隊指揮官である恋人ベクストが
仇敵ミュム人に捕らわれたことと知る。元地球人のジェイムスン教授を
隊長とする特命救助隊が、敵地に潜入。
ジェイムスンたち捜索隊の船に密航したゾラ王女の運命は?
そして宇宙空間に展開する壮絶な異種生物間戦争と悲恋のストーリーの行方は?

この作品では主人公の地球人、ジェイムスンをはじめ、
「人物」といえるキャラクターたちが脳を移植した金属製の箱に
マニュピレーターを装備した義体の姿で活躍するのですが、
このエピソードでは敵宇宙人により脳だけにされて
帰還する恋人のベクストと同じ義体化を望む
王女ゾラの悲恋を描くSFロマンスとなっております。
ゾラには機体の特徴として、触手の熱線銃を
装備しておらず、主人公のジェイムスンなど他の義体と仕様の違いとなっています。

それにしてもヒューマノイドではない、このマシーンの姿でヒロインというのが
ハードな設定ですね。
藤子不二雄氏の精緻なイラストで読むものを胸躍らせる、グループで異星での冒険を
繰り広げるシーンを再現するには義体が複数あると楽しいでしょうね。

FRENZY 2nd Show

2012年10月28日 | イベントルポ


戦慄の?軟質塩ビ製、ぷにょぷにょなキモココチよい触感を満喫せよ!
FRENZYさんの新作、宇宙人ジェームスメディコムトイ限定ver.



中野ブロードウェイで開催中の「たんぱく質」さんの個展。



知らない間に笑い男にジャックされていた新橋。
いただきました宣言をそ知らぬ顔で見上げて立ち去る通勤のヒトビト。押井作品の中に
出てくる、気がつくと崩壊している日常のようにカオス。



駅前でミッションスタートを宣告したリトルバスターズ!
やっとクドでたね。



お店のヒトが作ったんだろうか、お菓子の魔女と進撃の巨人。





アキバ旧ラジ館跡隣にまたパチンコ屋さん「エスパス」がデビュー。
かつての電気街として、そして観光の街、総合繁華街として、
もはやない店はない感じになってきたアキバ。






気が早すぎる!おなじみアキバのケンタッキーおじさん。



アキバ魂ネイション3日目最終日(にちようび)
午後の販売状況。最終日だけど限定品購入の長い行列ができてました。



One-up.さんAKIBAカルチャーズZONE1周年記念限定品のミニネゴラ。



INCハロウィンver.もお目見え。



FRENZYさんの新作ジャッジゴルゴム!頭部はスキナー氏デザインのコラボキャラクター。
「ゴルゴムの仕業だ!!」ネーミングが世代人に受けそう。
しかもソフビモチーフ鉄板、双頭の闘士!



FRENZYさんのイベント会場で見かけたPAUL KAIJUの新作。
ヘビー級の怪人キャラクターのペイントテストサンプル。
いったい何が起こるのか?



FRENZYさんの限定品販売と新作のお披露目をする第二回ショーイベントが第一回と
同じ本郷2丁目のアメリカンTOYショップ、ラバーダックさんで開催されました。
お店もメーカーさんもびっくりした!とのことですが、朝からお客さんの行列が
できて、整理券を配ったりする事態に。回を重ねるごとに反響が大きくなっている
のには本人たちも喜びを隠せない様子でした。
今回もメインの「シリウス ザ バーバリアンシリーズ」のウォリアーたちに
新しい顔ぶれがお目見え。そして新機軸の「特撮シリーズ」やゆる宇宙人ジェームス
など新展開の進捗も明かされるなど、カラフルなキャラクターたちの雄姿が
ディスプレイされたにぎやかなショーケースや卓を囲んで、お客さんたちと
スタッフさんたち、お友達や有志の方たちとのなごやかな対話風景が
終日見られました。











スタンダードサイズで展開する凶暴な半獣人の戦士、新色のアグールとアポカリプス。
戦士たちの部下や相棒モンスターキャラたちもたちまち充実してきました。





前回のショーでは版権申請段階だったのでケースの端にひっそりと置かれていた
DZ40限定品でデビューのFRENZYデビルマン。
現在はメーカーさんのレギュラーアイテムとして好評販売中です。
かなりリアル志向で造形された永井豪コミックの「アモン」寄りな
戦士デビルマンという印象。MAXTOYさんとのコラボによるキャプテンマックスも
ですが、今年はFRENZYテイスト・サイズの他社キャラクター版権ソフビという
新路線を手がけるようになって同社の製品の幅が一層広がりました。



新作のコミカル路線宇宙人たち。ミニソフビで、こんなパワードスーツ?的な
パワーアップパーツも製品化を考えている様子。FRENZYキャラはゆる宇宙人も
闘う気マンマンですね。











硬軟とりまぜてということでハードなバトルワールドを展開するFRENZYで
ゆるキャラを担当する謎の宇宙人ジェームス君。友好的な宇宙人、とのタグを
ぶるさげておりますが。。。ピンクのが今回の会場限定品で、気がついたら
完売していました。11月のメディコム限定品として赤とグリーンの軟質塩ビタイプも
販売を予定しています。触ってみたら、かなーりプニプニしていて
もみ心地がよさそうでしたYO.こういうやわらかさだといつかはじめて
手にした名も知れないソフビの懐かしさにとらわれるんじゃないですか。




ドレッドゴルゴム。双頭の戦士。頭部はスキナー氏のデザインによるコラボ
キャラクター。アメリカンクラシックヒロイックファンタジーコミックを
リスペクトしたような甲冑デザインがどこか懐かしさも感じさせます。





ドレッドゴルゴムと組んでいる黒騎士。クールな漆黒のダークヒーローが
シリウス~サーガにもとうとう登場。



ミノタウロン。ファンタジー物定番の牛頭の戦士。

以上3製品は後日通販も行うそうなのでFRENZYブログのチェックをお願いします、
との話でした。








PAUL KAIJU氏に頭部を製作してもらったコラボキャラクター、モックヘッド。
PAULのモックバットを戦士風にしたルックスが人気で、近々アメリカのイベントで
PAUL自身がカスタムペイントした製品も販売するそうです。





PAUL氏の新怪人リアビュー。これはFRENZYさんのアイテムではないんですが
路線が近そうですね。ブースでもFRENZYキャラと並んでいて違和感がない感じでした。
棒のような武器とか、無機物と有機物とが融合しくまなくデコラティブに
全身を覆っているとか、PAULは80年代~90年代中ごろの東映怪人を
リスペクトしているのがよくわかりますね。そしてだんだんそれを
デザインポリシーとして取り込み自分のものとしてうまく昇華させてきているのが
よくわかります。

年内も多彩なキャラクターが登場して世界観を拡大しているFRENZYさんの
「シリウスザ バーバリアン」シリーズ。その構想には揺らぎもなく、闘うキャラクター
たちのドラマを当初からじっくりと描出しづけてあたかも映画の1シリーズを見ている
かのようですね。
12月に今回の会場と同じで今年最後の3rd Showを開催する予定とのことです。

【FRENZYさんのブログ】

http://ameblo.jp/frenzybros/













再びアキバ。カワイイ完全変形がインディーズソフビの枠を超えたロボット者たちからの
評判を呼んで大注目となったランブルモンスターズSEVENも無事完売。
そしてアキバZONE1周年限定品のミニネゴラも本日販売終了しました。そして1周年記念
キングネゴラもMAXTOYさんがただいま準備中。。。
One-upさんのてんちょさん「前に当店で受注販売した三毛猫ver.に似た感じになるかと
思っていたんですが、予想よりもかなりカッコイイのを仕上げていただき
感無量です」との話。ただし数があまり多くないので抽選販売になるそうです。
10月ももう終わりですが、11月初旬には製品が上がってくる予定なので、
抽選の告知をブログで行います、との話でした。









GEISAIでも活躍しているイラストレーター、たんぱく質さんの個展が中野
ブロードウェイ3階で開催されています。

タコもたまたまウィンドショッピングの途中で通りかかったのだけど、
あたかも子供時代もおえかきのようなスタイルでノートや画用紙に向けた
素描により、少女期への追憶や思慕をこめた女の子のイラストを
ハーフビターに描くたんぱく質さんの作風は、痛々しさの向こう側に突き抜けて
自らの内面を見つめたいという強い意志を感じさせるものがあります。
表現のセカイにとっぷり浸った末に一度はひきこもりになった過去ももつという
たんぱく質さん。創作を標榜するヒトは時に自分の作ったセカイに飲み込まれてしまう
時があるものです。
でも描いてる本人はとってもきさくで明るい感じの方でした。
きっとひきこもった時にいろんなモノが見え、いろんなコトに気づかされたのでは
ないでしょうか。少女期の全能感ほどおそるべきチカラを発揮するものはありません。
彼女はそのときの自分のエネルギーを絵としてカタチにとどめておきたいのでしょう。

写真にあるようにじゆうちょうが会場に積まれ、己の自我そのままに荒ぶる
キャラクターたちの描線が展示場に足を踏み込んだ者のココロに線を結び、
告げるメッセージは何か?それは観る者によってそれぞれ異なる答えを出すこと
でしょう。少女を描いたある作品は、額縁の中の顔が自分の内面を映す鏡のような
ものを表すのだそうです。



自作のぬいぐるみを中心にすえたオブジェ作品のタイトルは
「あらゆる欲しいものがなんでも与えられていたころのきみ」
だそうです。

もうこんなタイトルを聞いただけで十分に観るものの内面にささってくるものが
ある感じではないでしょうか。展示は30日まで。

ランブルモンスターズSEVEN

2012年10月25日 | インディーズソフビ







WINDOWS8の発売を控え午前零時のカウントダウンを控えベルサールでも
おおがかりなプロモーションイベント中。テンションあがる夕刻のアキバ。
電脳街の夜はテクノロジーを手にしたヒトビトの進化への想いで路上も熱い空気に
包まれる!

そしてアキバカルチャーのメッカ、AKIBAカルチャーズZONEもこのたび1周年!
早いもんだな~。
One-up.さんも記念イベントで限定品を28日に販売する予定Death。
その準備に沸くお店におじゃましてきました。
波乱万丈、疾風怒涛ザブングルじゃないソフビ界!
ちょっと静かになったかと思ったらいろいろプログレスしてるみたいDeath!
MAXTOYさんの豆ネゴラガチャポンも第二弾発売に向けて鋭意準備中でしたYO。
スタッフさんがヘッダーシートやガチャポンのミニブックを
裁断しておられました。









何がビックリしたかって、ランブルモンスターズさんが今週発売した
完全新作、SEVEN。

今回は「バリアブル」とのお触書がランブルモンスターズさんのHPにもあり、
当然ロボに変形するんだろうな、とは思っていたけど、
これから何機か発売されてそのパーツの組み換えで合体とかカナ?とか思ったら
ところがどっこい、
単機でこのとおりカワイイ人型戦闘マシンになっちゃうんDeath。

ソフビのカンチャク可動によって、まったく部品の差し替えなしで
ガッチリタンクからロボにトランスフォームしちゃうじゃないですか。
これはたぶんインディーズソフビ界初の完全変形ロボ、カナ?
あっぱれDeath。タコも購入してきました。

お店に来たヒトだけに当面公開する情報として「変形後のロボモード」が
店頭展示されていたのですが「これはカワイイので、お店もイチオシ、
撮影してもIIYO!」とてんちょさんに許可もらったので。
でも実際に何も知らなくて買って届き、お客さん各自でギコギコ変形させて
気づいたほうがビックリしたんだろうな。。。





タンクモード。80年代ころの特撮とアニメがミクスチュアされた同人界とそこから
プロ作家になった漫画家が好んで描いたシンプルな線のコロコロメカを思わせる
ルックス。イイラインを狙ってます。あと「日本沈没」のケルマディック号の
ような無骨な昭和特撮メカ的でもあるカナ?タンクモードもいろいろ見立てが利く
好デザイン&フォルムになっております。
ロボモードもドルバックのパワードスーツ的というか、SF3D風味というか
ロボット好きのランブルさんらしいなと思わせる仕上がり。
タコ的に今回はサイコスピナーFirstカラーと同じ55ブルーで
ランブル変形メカソフビがそろってのが嬉しいDeath。









てんちょさん的には10月28日に販売される限定ミニサーティーンを載せて、
ガンダムでも最近流行りのベースジャバー風突撃シーンなんか演出して楽しんで
ほしいのココロ!との話。あっ たしかにこれはカッコいい。
機体上部の空間が開いてるのはほんとにこうやって他のソフビをお立ち台状態にして
遊ぶためにあるのかも。

リディ「可能性に殺されるぞ!そんなもの、捨てちまえー!!」

宣伝上手、っていうものではない、このSEVENがてんちょさんも
心底お気に入りみたいで、
ショーケースを前に、はじめてランブルさんに原型画像を
見せてもらったときからこのソフビにはワクワクするものを感じる商品だった、との
話。今回販売できるのがショップ冥利につきるというか、うれしかった様子。
つまるところ一人のファンモードでソフビ語りしておられました。
















こちらは28日にアキバZONE1周年で販売するヤモマークさんの
蓄光1周年記念限定ヤモバズーカ。



ヤモガチャもスーフェスには間に合わなかった購買意欲を喚起する
バックシートが完成、販売に向けて準備中。
ミニソフビがしばってあるのがいかにも昭和の怪獣ケシゴムガチャポンぽくて
ワイルドですネ。



ガチャポン豆ネゴラ第2シリーズは何種類発売されるんですか?とうかがったの
ですが、このミニブックの状態だとなにがなんだか。。。ものすごくいっぱい
出るということなんでしょうか。何か恐ろしいアソートに見えます。
蓄光タイプが混入されることとメカネゴロンが
入っているのは確かなようです。
コスモスのガチャを意識して、よくわからないフレーズを入れたり、わざと
版ズレもしてるように作ったとのこと。お店サイドもネゴラの販売に
自分たちも楽しむ、遊び心をいろいろ織り交ぜている様子です。
前回の販売ではお客さんが勝手に店の前でダブり交換会を展開したり、ほとんど
自治でおまかせだった豆ネゴラ。今回は前回の反省を踏まえていっぱいMAXTOYさん
が用意してくれそうなので、ガッチリコンプしてください!との話でした。



右上の珍走団のスプレーアートみたいな当て字が昭和っぽくて泣ける。。。
「バイキン軍団」で金型改修してバイキンたちを無理やり別商品のバイクケシゴムに
乗せた「暴走編」シリーズとかあったのを、ふと思い出しマシタ。







上が今度の第2弾、下が第1弾のガチャポンバックシート。マーク・ナガタ氏が
ノリノリで描いてくれたネゴラのイラスト
てんちょさん「彼は昭和日本のプラモパッケージ
アートにも造詣が深く、いかにもそれっぽい色調やタッチで描いてくれます。
もちろん洗練された今風の怪獣イラストも描けるのですが、自分でアートのセンスを
コントロールして、皆が思わず注目してくれる昭和の駄玩具的な濃い絵柄で
描いてくれたりするんです。マークは常に趣味人の視点で
観るヒトを楽しませる、そして自分自身も描いていて楽しめる絵を描いてくれる
アーティストですね」。

しかし今週はネゴラのイラストを担当したこなつさんが自身でプロデュースする
新規のネゴラ原型とライバル怪獣のシバラの原型を発表して、ビックリしたな~。
この件はちょっと避けるのも違和感があるので触れてみます。

なんといっても今回の事態になによりビックリしたのはMAXTOYのスタッフさんと
マーク・ナガタ氏ご本人ではないでしょうか。これは寝耳に水というヤツでしょう。
TWITTER等での双方の発言を見ていく感じでは、
こなつさんサイドからは
そのような同じ名の製品を展開する打診が残念ながら事前にMAXTOYさんサイドに
なされていなかったようにうかがえます。

(記事作成後、マーク氏に連絡し承諾を得ているとの発言が
こなつさんのTwitter上にありました。
失礼しました。)

じつは以前、ネゴラ的な怪獣キャラクターをこなつさんサイドからも
展開するという話はタコも聞いたことがあったのですが、それがシバラだったと
思います。しかしすでにMAXTOYさんから製品化している「主役」のネゴラまで
こなつさん自身のイラストのタッチそのままに
立体化した新規造形でソフビ製品化することになるとは
思ってもみなかったのですから。

新規造形のネゴラを造形・製品化する点にはどういう意図があるのでしょう。
こなつさんご本人にうかがってみないことにはわからないですね。
ここを起点にこなつさんのネゴラにも関心がわいてくるということです。

ネゴラは本年、もっともインディーズソフビでの関心を集めた怪獣ソフビのひとつ
と言って異論はないと思います。
そして作り手サイドもここまであるかとは思えないくらいの
反応があり、ゆえにすべてをコントロールしえない部分で
関わったヒトたちの中でいろんな考えというか思惑が生じており、このように
こなつさんサイドから新規で、そして以前からネゴラを展開してきたMAXTOYさん
サイドからもこれまで通り「ネゴラ」という名を冠するキャラクターのソフビが
展開されていくという異例の事態となりました。
11月のデザフェスでもMAXTOYさん、こなつさんとそれぞれのブースから
まったく別のネゴラが販売されることになります。

ネゴラというキャラクターを通し表現される世界観が広がり、それぞれの作家さんに
よって展開されます。しかしどちらがオリジナルというのでないし、
本家ということでもないのでしょう。

つまるところ、ファンは面白いソフビを求めていて、キャラクターが新鮮な展開を
見せてくれることを祈っていることでしょう。そして各人のバックボーンに
どういう意図があるにしろ、きちんとお客さんに娯楽供給を果たした者こそが
「本物」となることでしょう。そしてそれは場合によって、両者のどちらもが
「本物」になることもあります。

しかしひとついえるのは、マーク・ナガタ氏もMAXTOYのスタッフさんも真摯に
お客さんへの娯楽供給を果たそうと、自分たちがクリエイトして育成してきた
ネゴラというキャラクターの世界観を広げてきたし、原型師のTTTOYさんも
ネゴラを立体物としてクリエイトし、他のサブキャラを作り上げた立役者に
ほかならない。ネゴラにこれまでにない女性にも好まれるキャラクターを
クリエイトし、また日本のおもちゃ文化の中で現在ポピュラリティの高い
アニメキャラクター的なセンスをソフビのスタイルにとりこんだ斬新さは
MAXTOYさんの流れから生み出されたように見受けられます。

そしてMAXTOYを主宰するマーク氏の依頼でネゴラのコンセプトイラストを
描いたこなつさんもまた同様で、イラストという手法でネゴラのバックボーンに
従来にない怪獣キャラクターのクリエイトで味付けをしてくれたと
いえるところです。そしてマーク氏と各作家さんとの間に入ってコンセンサスを
まとめてきたMAXTOYのスタッフ氏、それぞれの持ちうるアビリティが作用して
「皆で知恵を絞って作ってきた」ことから今のネゴラシリーズの人気があるといっても
過言でないと思います。
著作権的な根源をたぐる意味とは別に見るなら、誰(一人)ではなく、
これまでネゴラのクリエイトや
プロデュース作業に関わった方いずれもが「生みの親」といえるでしょう。
そして各人に展開していく喜びがあって今の人気があったというのも確かです。

つまるところ、ここまでネゴラにかかわったそれぞれの方たちが生みの親で、
「ネゴラ」というキャラクタープロジェクトの娯楽供給者の一翼を全員が
担ってきたことは間違いないはずです。

しかしネゴラ自体はインディーズソフビの分野では広い幅による反響を得て
お客さんに迎えられる一方、今回のことは各人もコントロールしえない部分にまで
ネゴラというキャラがすでに自走しつつある
ということの証左として、関わった各人が思わざる方向に進んでいっているとしても
そのことを今は認めざるを得ないところなのでしょう。

しかし、インディーズソフビにもニッチながらこのような異例の状況が起きたことは
驚きだし、まだまだこのマーケットがキャラクター人気によって関わったスタッフで
違う製品を作るような活気を帯びていること、お客さんから観ると
新鮮さや熱さを提供できるジャンルであるという面で、今回の件を反応を見ても
良い意味で「この分野には送り手、受け手双方の濃密さが依然たゆたっている」
との認識を自分も新たにした気がします。

「ネゴラ」の世界観は2メーカーさんを通してこれから広がっていくことでしょう。


※後注。。。こなつさんのTwitterを、この記事を作成した後(26日午前1時半)
に拝見したところ
「ちゃんとマークさんに相談してご承諾いただいた上でネゴラ作ってます」
との発言がありました。このツイートがこちらの記事を受けての発言かは
わかりませんが、ご自身から説明いただきありがとうございます。
上記記事中においては失礼しました。お詫びして訂正します。

※後注。。。MAXTOYさんのスタッフ氏からその後26日午後にコメントをいただき、
「相手を非難する意図はない」としたうえで、
「MAXTOYでは事前に先方の打診を受けて、承諾するといった話し合いの機会を
得ていない」とのご発言をいただきました。


※後注。。。29日午後にこなつさんからコメント欄のほうに
今回の「製品化の承認」についてご指摘をいただきました。

「私はマークナガタさんが本国にいらっしゃる時に
直接ご本人とネゴラの製品化について
メールでやり取りをさせて頂きました
もちろんマークナガタさんとやり取りをした
メールも残っています。
その他にも権利的なことについての
確認などを互いにしています。

その中のやり取りの一つとして
こなつオリジナル画に基づいた
ネゴラの製品化に付いて了解を頂いたのと
ネゴラのライバル怪獣の製品化に付いても
お話し致しました」

ロボットゴリラ×双頭原人

2012年10月16日 | インディーズソフビ



これぞ
驚 天 動 地。

ターゲットアース×メディコムトイのコラボレーションソフビ、
「双頭原人」のヘッダー。

いったい何が生み出されたのか?!








そしてもういっぴき。。。いやもう一機。

これはヒトも通わぬ怪奇な南の島で戦場カメラマンが撮影したおそるべき映像である。

島全体が原爆にでも吹き飛ばされたように灰色の岩が転がる、南洋の
奇怪なモンド島。波濤が低く静かにいけるいけとしこの島に住む棲む者たちを
怒り、糾弾する荒波が打ちつける白い終末の浜辺にて、
今、鉄の怪物の目に灯が点された。

島の中央に極東の都市のモニュメントである東京タワーを形どった
建造物が据えられている。
そう、鉄の怪物の生みの親は、最初の攻撃目標を東京と定めていたのだ!



悪い科学者がついに完成させたサルの姿をした巨大デストロイマシーンの
テストが開始された。その震撼すべき性能を
各支部の部下たちや、各地から集まったシンパのテロリストたち、
極秘で招かれた得体の知れない商社から派遣された
死のセールスマンーーといった面々に披露する。

戦闘機による攻撃テストでは、頭上を飛行する戦闘機がいともたやすく
巨大なマニュピレーターによって瞬時にわしづかみで捕縛された。
目元をマスクで隠した招待客たちから、戦争まがいに繰り出される
攻撃に対し発揮される鉄のサルの防衛・攻撃能力に驚きのどよめきが上がる。



そしてテストの最終段階は、危険な陽電子ミサイルによる国家への脅迫。
つまりは実戦投入だ!
鉄のサルの拡声器を通して
悪の科学者のアジテーションと哄笑が島内に響く。
「ふははは ついに完成したぞ これぞ鉄の要塞・ロボットゴリラ!
ついに我がセカイ征服の野望が実現へと近づいた!!
われわれと鉄のサルはセカイのすべてを、そして我々に荒ぶる何もかもを
容赦なく破壊し、殺戮する!!
この灰色の島はヤツにプログラムしたWorld Sacrifice Tour終了後の
セカイの風景そのものだ!!」




ターゲットアースさんの暗黒魔道大戦シリーズの延長にある怪獣ソフビシリーズ、
ロボットゴリラとメディコムトイさんとのコラボレーションオリジナル怪獣ソフビ
第一弾、双頭原人!

発表時から明記されているのはメディコムトイの赤司竜彦社長が
「双頭原人」のキャラクター原案で、
ターゲットアースの佐藤元将氏が造形製作を担当したこと。

ソフビファンにとっては「双頭」「原人」などと聞くと
インディーズソフビ界で過去に登場している
インパクトの強いアンダーグラウンドマニアックスな
ソフビキャラクターたちのハードコアレベルを示すキーワードとしての意味合いが
いやがおうにも想起されるところだ。

そういった名を記号として冠することで、そのアイテムはざっくばらんに
言ってしまうなら、
「過去の人気商品へのブツケ的アイテム」と称される。



この「双頭原人」ははたしてそのブツケ怪獣ソフビなのか?
ソフビ界の成功したイメージを動員したいわゆる「いいとこどり」製品なのか?

なぜ彼は生まれたのか?
実際にソフビファンを「驚天動地」させた彼(双頭なので彼ら?)
の誕生した深層の部分を実際に製品を間近に見ながら検証してみたい。

再度、明記しておくべき前提がある。

「巨人」「原人」などと聞けば濃度の高いソフビファンには
いやがおうにもすでにあるソフビキャラクターたちのイメージがつきまとう。
あえてその名を冠したところにソフビ怪獣商材に本来あるパチものとしての
猥雑なミリキが発動した気配は見受けられるものの、
そこに果たしてオリジナリティは獲得できるところなのか?

結論からいえば、おそらくそのもくろみは成功した気配だ。



ソフビのモチーフとして国内外でのグローバルスタンダードといえる
「巨人」=ジャイガンタスにアイコンとして単眼(サイクロプス)、人形アニメの
モンスター映画で多用される双頭を加え、怪獣ソフビにおける異形の巨人として
浮かびうるアイテムをあたかもごった煮大サービスのように
猥雑ながらもすべて一体に詰め込んだ「双頭原人」。

全身にはびっしりと体毛が生えており、海外で今でも人気がある
昭和の国産怪獣映画「サンダ対ガイラ」の人食い怪獣ガイラの体表イメージなども
取り込んだ気配がうかがえる。
(そういえば「サンダ対ガイラ」の主役怪獣2匹はアメリカで「ジャイガンタス」=
巨人とまんまの呼称で呼ばれている。そしてサンダとガイラは同じ細胞から
成長したいわば双生児だった)。

「双頭原人」のボディプロポーションは海外の人形アニメを使用した怪獣映画に
出てくる猿人や巨人的な印象がある。というかおそらく造形上でそれを狙ったのだろう。
可動箇所が多く、パーツ分割の都合からかもしれないが
頭部以外に腰なども動くことで、いかにも人形アニメでぎこちなく不気味に動く
巨大モンスターのようなイメージで表情たっぷりにポージングできる。

オリジナル怪獣ソフビは作り手の脳内で製作・再生された自分だけの怪獣映画を
立体物にしているようなところがあるのだが、多くは作り手が意識しないような
領域の所作だろう。
この「双頭原人」が作り手の脳内で動いている時の映像表現手法は
おそらくは「キグルミ」ではなく「人形アニメ」ではないだろうか。

手元にある双頭巨人と比較したときに思うのは、双頭巨人はポスターアドなどにも
多用されている「仁王立ちする静のミリキ」が最大の武器となっているが、
この「双頭原人」は「双頭巨人」と同じモチーフを記号的な範囲で導入しつつ、
「より怪獣的な部分をメインに打ち出した」
巨人のソフビTOYとして造形の独自性を持たせる一方で
過去の巨人系怪獣映画の多彩なテキストを一体に盛り込もうとした
気配がうかがえる。そしてそれによりオリジナリティを獲得しえたと。





文明の負の要素が生み出した業獣である
公害怪獣たちさえもはだしで逃げ出す、これぞ驚天動地
「きゃー。」






リアビュー。双頭巨人と違い全身毛むくじゃら。ここが
アイディンティティであり、同時に野に放たれた獣としての
凶暴性を無闇にアピールすることに。







あわせてターゲットアースさんが春に発売したロボットゴリラも紹介。
処刑場の、流刑の地ともいえそうな灰色の死の島でロボットゴリラが起動。
悪い科学者の偏執狂のような研究が禁断の実を結ぶ!
「ロボットゴリラ1号!まずは東京を攻撃だ!」





ロボットであることを明示する記号である鋲などをあえて表面につけなかったので
きわめてシンプルな仕上がり。しかし少し現物を眺めているとパチ玩具メーカーの
ミニマムでストレンジなビジネスストーリーが頭に浮かんでくる。

ターゲットアースさんの製作意図がどのようなところにあるのかわかりませんが
あくまでタコ個人の抱いた「ロボットゴリラがもし昭和の時代に出ていたら」という
イメージバックボーン。。。

(ポワポワ)昭和の漫画原作の名匠・梶原某による●ングコングメディアミックスが
沸いている当時に南村原画のアニメロボットゴリラを息子の持っていた漫画雑誌の
グラビアで目ざとく見つけたパチ玩具メーカーがポリ人形で作り、
無版権で●ングコングのアニメ放映頃にあてこんで発売した
ポリロボットゴリラ。ヘッダーも「よいこのおもちゃ」
系のユルいヤツ。ただしパチ玩具メーカーの社長は
このロボットゴリラがレギュラーで登場すると思いこんでおり、主役の●ングコングの
パチは版権のがれで発売しないで脇役のほうだけの売り逃げとなり、
結局子供たちはマルサンのジャイアントゴリラを「主役」として、このロボットゴリラを
戦わせて遊ぶことになる~(ポワポワ)。。。といった

妄想バックボーンがふと頭に浮かんでくる。当時の背景を考えると
パチ業者が南村イラストのロボットゴリラをパチッたとしたら、
実際にこのようにシンプルなディティールのロボットゴリラの
おもちゃになったことだろう。
同時に当時でこのカラーだとマルサンメカニコングのパチ玩具にもなったところで
しょう。












廃墟のような孤島で出会った、鉄のゴリラと荒ぶる双頭の怪物の戦い。
孤島で眠っていた双頭の怪物は爆発の轟音で目覚めたとき目の前に現れた
自分と同じ大きさの敵にいつにない親しみを感じていた。
ただし、自分と同じ「怪物」「戦うべき敵」であるという点でだ。
血とオイルとが交じり合い、誰もいない灰色の島の覇権を血みどろで争う
ぶつかりあう狂気!

そして鉄の怪物と異形の怪物の戦いをあたかも神の采配で行われる
祝祭の儀式であるかのように歓迎する悪い科学者。「戦え!東京襲撃の駄賃に
まずはその得体の知れない化け物を血祭りにしろ!」
地下のシェルターに一時退避した戦争商人たちは
モニターに映る双頭の怪物と鉄のサルの予期せぬ戦いの行方を
値踏みするように見つめながら
世界中の戦争がしたい為政者により高く売るための商談を
悪い科学者と開始する。。。

このセカイを絶望や破滅の坩堝に追い込みたがっている者、
そしてヒトビトの死と絶望の瞬間に金儲けをしたい者以外の人間が誰もいない
この死の島で、セカイを滅ぼす猿のマシーンを止めることができるのは
双頭の彼らしかいなかった。。。異形の怪物である彼らはそのとき本人たちが
たくまざるところでたった一人のセカイの守護者となっていた。

大伴昌司氏・文、南村喬之氏・画の黄金コンビによる昭和マガジングラビアで
いつか観たような風味な奇想のSFスペクタクルモンスター絵巻を
ソフビで再現してミマシタ。





いきなりロボットゴリラが乱入しましたが、
ひきつづき「双頭原人」にまつわる深層をたぐってみたい。

ソフビの巨人についてストレートに語りたいなら、
表題にはないがこのアイテムを画面に出したほうが話が早いだろう。

ルーツオブ双頭、
これがすべてのはじまりとなった
SOFT VINYL HARDCORE/BEMON双頭巨人。
額の両脇に2本のツノをもち、DEMON=「悪魔」としての風貌が強調されている
BEMON双頭巨人。

双頭巨人と双頭原人を見比べると、作り手の意図したことが
造形で明確に打ち出されていることに気づかされる。

ターゲットアースさんの「双頭原人」の工夫どころとして、
面白い、というか
ここは見逃すべきでないといえるのは、頭部が中世ヨーロッパで
僧侶の頭髪としてポピュラーだった頭頂部の頭髪をそぎ落とす
「トンスラ」という宗教上のヘアースタイルに造形されていることだ。
中世の宗教裁判をテーマにした洋画「薔薇の名前」や
時代劇でのポルトガルやスペインの宣教師が登場するシーンなどでも
ご覧になったことがおありだろう。



これは何者かがかつて「双頭原人」を迷える者として、
「一度は敬虔なキリスト教徒としての立場に帰依させ自らの罪を自覚させつつ、
本来与えられるべき自罰の意識を持たせた
過程があった」バックストーリーを想像させるものだ。

「双頭原人」がトンスラの頭部になっているのは、
作り手が「BEMON双頭巨人」との明確な精神的傷痕の対比として
意図的に配置することでキャラクター性を打ち出しオリジナルとの
差異をつけようとした気配がうかがえる。

双頭原人は、想像するに、一度は敬虔な信者としての洗礼を受けながらも、
そのあと生来の野獣としての凶暴な本能のままに解き放たれてしまった、
あるいは狂信者によって怪物としての暴虐のダークサイドに結果として取り込まれて
しまった、いずれのような過去が存在するのではないだろうか。
そんな「良心の呵責に翻弄された異形の怪物」というバックストーリーが
浮かんでこよう。

ジョージ秋山作品でもたびたび描かれていたが、
「アシュラ」や「アマゾンくん」が性癖の人肉食を
心ある宗教者や文明人によってセーブされ、
禁欲の果てに人倫のセカイへと福音される過程が物語のクライマックスに置かれていた。
そしてこの双頭原人も暴虐のはてに、
何かの契機から自らを断罪した過去があったものの、
再び忌むべき獣のセカイへと回帰してきた過去があったのではないだろうか。
造形の中にたんなる立体物としての枠を超えたストーリーが沸き起こってくる。

それはあたかもソフビを相手に犯罪心理分析捜査をしているかのようで
奇妙だが同時にスリリングでもある。




かたや、BEMON双頭巨人の力の象徴であり、
ビジュアルアイコンとして注目すべきは
ソフビでない異素材であるプラスチックで製作された付属物の鉄球=BEMON BALL 
が片手を繫いでいる点だ。

これは武器のようなありながら、双頭巨人のトンスラにあたる、
「巨人の持てる威力を拘束しセーブする」バランサーだろう。







このBEMON BALLは双頭巨人にとって最大の武器でもあり、
同時に彼(双頭なので彼らか?)が生来持つ強大なパワーを
鎖でつなぐことにより減衰する、重い手枷として作用している鋼鉄製の鉄球だ。
あらゆるロットで鉄球の付属するソフビ「BEMON双頭巨人」の仕様から読み取れるのは、
双頭巨人をセーブする何者かが存在し、その暴虐的なパワーの発動の
コントロールに関与しようとしているよう気配があることだ。






それにしても、巨人の偶像はなぜこうもさまざまな作り手に
よって作り継がれ、多くのファンにコアなソフビジャンルとして
消費され継がれてきたのだろうか?

つまるところヒトは罪深きチカラの象徴である巨人たちの姿に心惹かれ、
その偶像に欲望し、自らの中の悪や罪、自罰の意識を反映・化体させた
絶対的存在として偶像視することで自らの象徴交換の対象とする。
巨人の姿をした偶像はいわば自らの
精神的インナースペースにある悪や欲望、セーブできない怒りやパワーの象徴だ。
この2体のソフビでは、それが頭頂部の剃髪されたトンスラのディティールや、
暴虐なチカラへの重石である鋼鉄の鉄球という部分から巨人をとりまく
強大な力を支配・コントロール・抑圧する神話が
バックボーンで明確に語られているーーといっていい。

それでは、そこに込められたものは一体何だろう?

仮託された力=行使される父権的ファルスとして生成されるものと仮定すると
異形の巨人(のソフビ)たちは作り手は異なれど共同幻想としてみれば共に
目的を同じくした異母兄弟的関係にあるといっていいのかもしれない。

そう、巨人ソフビが好まれる深層にあるものは、何かというと、あたかも
「強靭な巨人を作る神の立場を行使される送り手、そしてそれを所持する者」が
共有する「巨人に仮託される強靭な力を手にしてコントロールする」
神のようなものへと近づきたいといった心的構造が作用してるといえよう。
巨人をめぐる寓話としてメジャーな例を挙げるなら
今夏、「特撮博物館」でも新作特撮映画が上映された宮崎駿のキャラクター
「巨神兵」も膨大な力を持つ巨人の制御不可能な
チカラをめぐる物語として画面上に畏怖すべき存在として
シンボリズムを見出すことができるところだ。



インディーズソフビにおける「巨人」という存在は
深層心理下で強大なチカラへのコントロール欲求に
つながっているものと捉えてもよさそうだ。
そしてこれからもヒトの心の中に「強大な力の象徴である巨人の存在」が
あるかぎり「巨大なゴリラ」「巨人」「原人」といった
ヒトならぬ、しかしヒトをモチーフにした大括りではギガンティックな存在の
パチ怪獣ソフビが引き続き人気ジャンルのひとつとして
連綿と語り継がれていくことになるのだろう。

【Lost: All The People Who Died】
誰かこのナンバーで「Final Dead」シリーズの最新作「~Bridge」までの
全シーン集めたMAD作ってホシイのココロ。

http://www.youtube.com/watch?v=69OXRew7v0I

アキバ戦記25Moe1グランプリ

2012年10月15日 | 日記



秋の涼風の中、仕事の合間にフラフラと都内を漂うタコであった。
萌えやサブカルの最前線に動きアリ!ということで、
表現の自由と戦う魔法少女たち、ご当地萌えキャラ
たちのバトルロワイヤル、カリスマアングラ演劇のイラスト展などがこの週末も
アキバや中野で展開しておりマシタ。さっそく現場の風景を見てみましょう。






以前記事に載せた中野の書店さんで開催してた平成ライダー人気投票結果がついに
明らかに!なーんと2位に暴れん坊将軍が入ってる!
通りすがりのママと男の子が「ウイザードは新番組だから仕方ないとしていったい
この結果は!」とアセアセしてました。その2人は哀愁漂う父ちゃんライダー、
仮面ライダースカルの入賞がうれしいと言ってました。
おお、タコが投票したキックホッパー&パンチホッパー(地獄兄弟)もアニキが
「どうせ俺なんかよ」とかボヤいてる割にはしっかり入賞してました!
ウレシイ。











てなわけで今日も今日とてアキバノニチジョウ。





萌えで地域興し!アキバのおなじみベルサールで、全国各地の
ご当地キャラが萌えの街・アキバに集結する観光サポートイベント「Moe-1」が
この週末に開催されて盛況となりました。
ご当地キャラに扮したレイヤーさんが多数登場し、名産品を紹介したり
自分の地域の町おこしコンテンツの見どころやイベント予定をアピールする
ご当地ヒロインのスーパーサミットだ!
この地域密着型の草の根感がたまらない。

初日の土曜日はいろいろチラシや小冊子などを配布してたけど、にちようびに行ったら
跡形もなかったDeath。。。おそるべしおまいら。
ていうか自分も両日行ったりしてるんだが(どようびに仕事でぼやけた頭で行ったら
刺激が多すぎて頭がパンクして、翌日出直したんです)

このイベントに参加しようと今年春にご当地キャラクターを立ちあげた共同体もいた
とか。萌えヒロインによる地域振興に向けた全国各地での熱の入れようが伝わってくる。
今回参加したのは19キャラクター(現地秋葉原からはシュタインズゲート、
スーパーそに子、Robotics Notesなどがエントリー)。
ほかにも参加を呼びかけていた地域から好感触が得られ、
主催者サイドもさらにエリアを拡大し『是非第2回、第3回と定期的に
この「Moe」イベントは開催させていきたい』との展望を明らかにしている。

これからは一町村一萌えキャラ(ゆるキャラも含めて)デビューで
地域振興オリジナルキャラクタービジネス界がニッチなれど
盛り上がると大きい宣伝効果をあげられるとあって
あたかも群雄割拠、戦国時代の様相を呈しそうな勢いですネ。
上のモデルスタチューは富士・桜織プロジェクトのイメージキャラクター・桜織タソ。




会場に乱入して盛り上げていた男の子の初音ミクコンビ。



福島県白河市のうまいもんを紹介するイメージヒロイン
「小峰シロ」を演じるレイヤーさん。





ダイヤモンド富士のすそのが見える町、山梨県富士川市の富士川焼きうどんプロジェクト
から誕生したこの娘の名前を現在募集中!製品化した「富士川の恵み」タレはどんな
料理もひきしめる味がかもし出せる魔法のタレ。自炊の多い萌えキャラ好きの独身
男性にやさしい商品となっており、料理においしく味付けできるよう
調合に工夫してありだれでも親しめる味になっている」とのこと。
その工夫の賜物か、本会場でも完売していました。




萌え酒の売り場。香りが芳醇でおいしかったDeath。







自衛隊所属のゆるキャラたちも登場!



TVでもおなじみのアニメご当地ヒロインもおります~。
「たまゆら」の舞台になった竹原市のブース。「たけはら~憧憬の路」と銘打ち、
10月27日・28日に竹原市では竹筒からあふれるろうそくの明かりで幻想的に
ライトアップする「町並み竹灯り」のイベントが開催される。「たまゆら」の4話でも
ヒロイン4人が祭りに参加していましたね。天然物によってデコレーションされた
幻想的な夜景のイルミネーションが楽しめそう・行ってみたいな。



「たまゆら」ブースのお隣は第2シーズンもオンエアした
「輪廻のラグランジェ」の劇中ご当地にあたる
千葉・鴨川。2032年の劇中の鴨川と2012年のリアルタイムの鴨川を結ぶ
地域振興イベント「ラグリンまつり2012鴨川」がこの13・14日に開催中でした。
前原海岸や魚見塚の展望台、国立天文台や鴨川シーワールドなど
現地の観光スポットを駆使して町を上げての
ラグランジェまつりになっている、との話。劇中の鴨女ジャージも限定発売。
そういえば、このお菓子も劇中に登場していましたネ。


会場にいらしたご当地キャラ事業にかかわりの深いヒトとちょっとお話させて
いただき、「ファンがおもわず聖地巡礼したくなる」ご当地キャラを生み出す
舞台裏事情を教えてもらいました。

「アニメファンはキャラクターのご当地食品なども購入してくれる心強い消費者だが、
あまり劇中でタイアップをやりすぎると彼らでも拒否反応を起して逆効果であることも
わかってきた。売らんかな、でなく、あくまでさりげなくキャラクターと
絡めて購買関心を誘導・が重要ということです」
たしかに「ラグランジェ」や「夏色キセキ」などはスポンサーサポート面として
タイアップをつめこみすぎてともすればノリのよいこのジャンルのお客さんにとっても
売りつけられてる的な見方をしがちなギリギリ感が見え隠れしていたかもしれない。

「キャラクターが地域のカラーに合ったものにすることも大事だけど
かといって日常の延長の範囲で虚構性のあるデザインにしないと
コスプレをしてくれるレイヤーさんが少ない、または現地で聖地巡礼のさいに
ファンがコスプレをやってくれても気がつかれない」。

たしかに普通の制服で黒髪・茶髪とかだとコスプレかどうかも見分けられないですよね。

『その点では適度にハデなカラー・制服のキャラクターだった
「らき☆すた」はキャラクタービジュアル面でもご当地のさりげないアピール面でも
うまくいったご当地ヒロインモノの始祖にして雛形的コンテンツ
だったといえます。まだ聖地巡礼ブーム自体が確立する前の作品で
ビジネスとして新鮮だったというのもあるんでしょう。
しかしその後同様のご当地タイアップ作が数多く出てきた上で
注意点も出てきた。それはもとからある地域の風土や伝統のまつりの内容に
うまく溶け込むようなキャラクターでないと現地サイドから受け入れが難しいということですね。
つまりはタイアップ時点でのコンセンサスをよくとらないとキャラクターイメージと
ご当地のイメージがそぐわないなどの問題が出てきがちです。
そこをはじめにきちんと整理していないとうまくイベントなどでキャラが
外部からの集客に機能しない場合もあるということです』。

そのうえで自分が思うに望ましいのは現地出身者の作家さんが
ご当地の風土にあったキャラクターを
一から書き下ろしてくれることでしょうか。現地の環境の良さを生来生活環境として
過ごしたことであらかじめマッピングされたスタッフがキャラクタークリエイト
サイドに居ることで、設定やストーリーもより生きてくることでしょうから。
実際、漫画家やアニメ製作者自身が故郷をからめてストーリーを作るケースも
出ています。「花咲くいろは」はローカルのアニメ会社が地場の風景を
取り込んで話の舞台にして製作していましたね。

しかしこれだけキャラクターご当地ビジネスが活況を呈している以上、
立ち上げだけで新奇性が得られた時期を過ぎ、観光コンテンツとしての質も明確に
現場から求められるようになっていて、現状ではただいたずらに話題づくりで現地をしらないところで生まれたキャラクターやアニメをただ契約・タイアップさせるだけでは
済まないところまできている気配です。すでに町おこしの萌えキャラビジネスも
成長期以降の過当競争に入ったということでしょう。
キャラクタークリエイトする側も地域密着型としての精査と
双方にメリットの大きいプロジェクトのセルフコントロールとを要する
段階になってきたこともうかがえます。

アニメの中の商業化を意識した「聖地」もすでに概算では450件以上存在する
と言われます。
このたびアキバで開催されたMoe1というイベントはそんな萌えビジネスの
成長過程における「現場のリアル」を華やかな空気の中に伝えてくれました。




やる夫をSDで立体化するシステムの紹介。



自衛隊さんが出展していて、近くのご当地ブースにはこんなジオラマ模型まで。カオス!



このメガネっ子ヒロインのレイヤーさんは岐阜県大垣市「大垣きゅん物語」の
ヒロイン、大垣ゆん。ちゃんとライトノベル風のストーリーもあったりする。







栃木県で10月21日に開催される「痛車・音姫21」(足利商工会主催)のイメージ
キャラ、音姫のレイヤーさん。








そしてアキバでは最近、ACTA&TPPの反対周知デモも毎にちようびに開催中~
すべての二次創作者はこの問題を真剣に見つめないことには明日には
あらゆる著作物に関しての厳しい規制が著作権者でなく政府の判断から下される
「図書館戦争」で描かれるようなおそすべき未来が訪れるかもしれないのだ!

このほかにも言論と表現の自由を弾圧する法案が次々とやってくる気配が。
自由にキャラクターに萌えたり、好きなオリジナルストーリーを作ることも許されない
妄想禁止社会の到来だ!まずは物語消費者、創作者にとっては本国際条約の是非は
問わず、われわれ一人一人が何をしなくてはならないかここはじっくり考えてみたい
問題である。現在アニメやキャラクタービジネスは送り手と消費する側が
それぞれの立場や境界線をあいまいにしながら自家中毒的に作品のセカイを拡大
させてきた、いうなれば相互の暗黙の著作権認識の範囲でインタラクティビティが
生まれ、二次創作も容認されつつ市場が発展してきた側面がある。

しかし今回のような法令が十派一からげに
断じることで表現される作品の間口を狭め窮屈なマーケットになっていくことも
懸念されるところ。
まず身近でやれることはリアルタイムで作品視聴・録画を実践!
ネットにあると思って個人個人がすべて依存しすぎるな、との話。

てなわけで「えびてん」リアルタイム視聴、眠い。。。しかし狂ったアニメだ
「生徒会の一存」2期がないので今期今のところ最強かもしれん。









中野ブロードウェイ4階で新装OPENしたまんだらけさんの新・変や。
神社の鳥居が連なるエントランスをくぐるとそこはおもちゃ博のテーマパークに
迷い込んだようなライトアップされた古物TOYコーナーが楽しそうに
演出されております。
怪獣ソフビ関係も充実してました。自分も持ってる当時モノソフビや駄玩具も、
結構なプレミアお値段になっていて、ちょっとウレシいような、そう思った自分が気恥ずかしいような。




80年代伝説の飴屋法水氏主宰によるグランギニョール舞台劇を古屋兎丸氏が
現代にコミカライズ化。「ライチ☆光クラブ」展。
デカダンス&美少年たちと怪物のような男の狂気と耽美の物語に思わず引き込まれる。
古屋氏の精緻な原画やキャラクターデザイン展と演劇ではあのカリスマアクター・
嶋田久作氏が演じていた「ライチ」の等身大リアルモデル、小道具類の展示など。
ちょっと会期が短くて気づいてなかったヒトも多かったのではないだろうか。
お見逃しなくということで、中野ブロードウェイ3階にて16日まで開催中~。
























【Shooter with Breaking Benjamin "Until the End"】

「ザ・シューター 極大射程」のMADビデオ。
地味めで途中ちょっと眠くなっちゃいそうだけど、なんか心惹かれる映画。
「ほめどころがはっきりしないけど全体のたたずまいに惚れる」映画というのはある。
ソフビでもつくりの精密さでもなく理屈がつかない曖昧な目線から好きになる
アイテムってある。

この映画の全編に漂う乾いた色調の絵づくりが好きだからかな・
そうだ、自分はヘリが出てきて空撮がイイ映画は基本、採点が
上がっちゃうみたいだ。「ブルーサンダー」とか、「ゾンビ」とか。
とにかく無遠慮にパカパカとヒトが撃たれるな。
それにしてもこの主人公はタフで、どんなムチャクチャな状況からも脱出してしまう
「ボトムズ」のキリコ・キュービーみたいなヤツ。荒唐無稽だけど映画なのだから
それでよしかと。

http://www.youtube.com/watch?v=pGyvwL06fLU

スーパーフェスティバル60その4

2012年10月09日 | イベントルポ








降りしきる早朝の霧雨の中、科学技術館に登場したハモレンジャー!
















タコ、イカ、カッパ!



朝の外売り限定品でのマーミットさんの卓Death。
今回は雨のため科学技術館の玄関庇の下で販売。
藤岡さんのサイン会に集まったファンの方たちがサインボードを入手しようと
朝からつめかけ、いつものソフビ限定品購入者とあわせて200人近い長蛇の列に
なりました。











この日はココバットさんのライブがメインステージとなる
CURE BLACK BOXイベントが夕方17時から開催されるのでスーフェスから
そちらの会場に流れたお客さんも多かった様子です。スーフェス会場でも60回目
記念ということでBOUNTY×HUNTER、TAKESHIT、SECRET BASEと裏原ストリート系TOYの
始祖的ブランドが揃い踏み。SECRET BASEさんはミニのマジンガーZや昔なつかし
チープトイの宇宙人風ミニソフビなどを発売してブースがにぎわいました。

タコブログでもたびたび現地の模様を報告してきましたが
庵野監督監修の「特撮博物館」もこの連休が最後となるということで
かけこみで見ようとお客さんが殺到したようです。
自分も10月2日に再度観覧したのですが平日なのに混んでいて驚きました。

スーフェス60の帰りにこの特撮博物館に立ち寄ろうとしたお客さんも
多かったようです。知人がスーフェス翌日の祭日である月曜日に木場を通りかかったら、
会場の美術館エントランスから木場公園の中にまで列ができるカオスな状態に
なっていた、と教えてくれました。しかし閉幕前でもこれだけの反響が得られたので、
特撮の裏方的なコンテンツを披露する同種の展示会がまた開催されより幅広い
一般層に支持されるようになれば特撮ファンとしてはうれしいところです。
そうすれば、スーフェスのような怪獣やヒーローにフィーチャーしてくれるイベントにも
一般のヒトビトからいっそう関心が集まるかもしれないですからね。

(10月9日夕方後注・・・特撮博物館の全国巡回を現在検討している模様です。)













NERDONEさんのブース。新ソフビに「ゴリラタンク」なるオリジナルキャラが
登場。80年代頃の電子ゲーム系ジャリカルキャラクターの深層心理に訴える
テクノチックなスーパーゴリラマシーンが彷徨とともに起動した!
今回はアンペイント版を販売。ふと見るとお値段6000円となっているのですが、
じつは本体のタンクよりもかなり大きなオマケがついていて、このお値段です。
当然、オマケはタンクの上のゴリラトップを換装というか、合体できます!
このほかにもおもちゃ好きの妄想をかきたてるソフビアイテムが進行中の模様。





POPSODAさん、REFRESHMENTさんのブース。ふわゆるお菓子系キャラにペイントされた
カオスが登場、会場では完売しました。後日通販を行うようです。












ジェット・ターレ(ハンサムタロウエム)さんのブース。
オリジナルキャラクターと版権怪獣・妖怪ソフビの2本柱で展開。
ホルモラーの腕が増えてパワーアップしたヘルモラーが登場。

妖怪フィギュアの始祖的存在である自社のライフワークとして
一体一体への作りこみに気合がうかがえる東映実写「悪魔くん」シリーズには
第二弾・マネキン妖怪首人形が登場。
会場でもタコが見ていたら友人が通りかかって
「あっ、これ昔悪魔くんで見た。恐ろしくてトイレにいけなくなっちゃいましたよ!!」と言って見入ってましたが、やはり世代人共通の恐怖体験なんですね、首人形は。
生命を得たマネキンの怪物なので、ソフビの質感と分割線がこれほどリアルで
意味を持ちキャラを再現したアイテムもほかにないですね。














映像上の首人形は人を襲うシーンなどはマネキンの部品を置き換えにより表現、
歩くシーンのロングの絵ではフェイクの女優さんが演じているんですが、
深夜のデパート前をマネキンがスタスタ歩いている風景はモノクロ画面による
ひきしまった絵ということもあり、不気味で大人になった今見ても、かなり
ヒンヤリとさせるものがあります。あとは声が怖いんですよ
「アハアハアハ」みたいな上ずった悲鳴のようなシャウトで。

悪魔くんの妖怪はみな声も怖いです。効果音でなくて大部屋の俳優さんに演じてもらった
叫び声や悲鳴をエコーマシンやエフェクトでひずませて作ったようですが、
レコードの曲に変な声が入っている的な怖さがあったと思います。

国産特撮の実写キャラクターとしては最恐とされる首人形のソフビは
近日販売開始される模様です。





マーミットさんの中売りブース。外売りではSKULL HEAD BUTTさん委託による
アンダーグラウンドマニアックハードコアエイリアン&ミュータント系
アイテムを販売。
上は全身新造形となるマーズX。レトロSFアイコンである3つ目で、口が2つ。昆虫の
外皮のような皮膚に包まれた姿。地球人の宇宙進出を危険視して監視する謎の
知的生命体をイメージしたオリジナルソフビ。
足裏には「XⅡ」と彫刻。新シリーズ第1弾ということでしょうか。











先日マーミットさんの10月受注ソフビ新製品の記事で紹介したんですが
「ゴジラ対メカゴジラ」のブラックホール第3惑星人。

出来合い衣装のスペーススーツに市販のゴリラマスク(オガワゴム?)
をカスタムして着けた東宝作品としてはチープなビジュアルのキャラクター。
いわゆるまかない系とでも言うような東宝怪獣の中ではニッチな存在なのですが、
いざソフビになってみると得もいえない存在感が出てきます。ここまでイっちゃってると
映画作品と離れてAPEのゴリラフィギュアみたいにイマジネティブな目線で
楽しめるのではないか。
たぶんこのキャラのスタンダードサイズ製品化は最初で最後ではないかと思いますね。













こちらも北海道が生んだご当地有名ゆるキャラ、イカール星人でゲソ。










新マンの、じゃないウルトラマンAの巨大魚怪獣ムルチ2代目。
イベントで現物を見ると、どろっとした空の集中豪雨の多摩川に佇み
泣き声のような彷徨を上げ、異端者を迫害する心ない人々が住む町へ進撃する
あのウルトラ屈指の異色エピソードのラストに登場した初代ムルチの
カラーイメージに近づけているのがよくわかります。

ムルチは人気キャラクターなので、出ることにイイアイテムが出る、
第二次ウルトラシリーズでも報われた怪獣ではないかと思います。





アークデーモン・大魔王サタンの塗装済み完成品。一体一体原型を担当した
赤松社長が自身のイマジネーションを再現しつつカスタム塗装した決定版Death。
しかしマーミットさん関係は引き続きカオスなラインナップですね。
版権系ソフビでもいろいろ原型が進行中のようなので
引き続き目が離せない感じです。







目が離せないつったらこれですね、「ウルトラセブン」のマイナー宇宙人、
ペダン星人。

ほとんど劇中では薄暗い宇宙船内にロングで引いた風景に溶け込んでいて
鮮明な姿がわからずじまいだったペダン星人ですが、
赤松社長によると、本編のペダン星人は映像から検証したところ、
服は黒いセーターのような衣装を着ただけで、頭部マスクは撮影現場の美術スタッフが
画面に宇宙人が登場することで急遽製作した出来合いらしいとのこと。
マーミットさんはこれまでもザンパ星人やワイルド星人、サロメ星人や
シャドー星人、ぺガ星人など「セブン」の画面にチラッと映ったり
怪獣を操る主人としてセブンとのメインの戦闘には参加しないマイナー宇宙人を
次々と製品化してきたんですが、
ついにビッグネームマイナー星人(語義矛盾)の製品化をここで果たした
格好となります。

顔の造形は、セブンの攻撃による宇宙船内の爆発の際に映るペダン星人たちが
画面に一瞬光る際、チラリと見えるマスクのディティールをもとに
原型師さんがまとめあげた労作と聞いています。大手メーカー製の
ペダン星人ガチャポンはウルトラファンの間では
話題にはなったものの、なんだかむやみにレア設定で敷居が高い存在です。
このソフビのペダン星人は受注で手に入るし、ガシガシ遊んじゃいましょう。
乗機であるスーパーロボット・キングジョーと並べて飾っても楽しいですね。



こちらは「妖怪天国」シリーズでぬっぺっぽうに続く第2弾。
KARSWORKSオリジナルデザインの河童。
キザクラ系美女河童もついに完成したところで、
フォローする感じのリリースでしょうか。



火星人。夏にリリースされ好評となった食人植物トリフィドに続く
レトロSFキャラクター。火星人はタコというビジュアルイメージを最初に
構築したレトロエイリアンキャラクターをソフビ化。知的生物としての特徴を
よくソフビで捉えています。
火星に巨大な運河と都市を建造したスーパーテクノロジーを持つ、
異形でありながら高等生物そうなインテリジェンスな雰囲気も造形に漂っております。
クラシックなつくりなので3Mの宇宙人や土偶ソフビのようにちょっと風変わりな
お部屋のインテリアにもなりそうな感じですね。













一番星さんから限定販売された赤い手袋、ブーツのモンキーカオスマン。
サイボーグモンスター化した猿人間、といった
面持ちです。次回も猿系と目されていますがモンキーマンに
続くUMAシリーズ第2弾も製作進行中の模様。



今回、一番の目玉はこの60回記念メモリアル展だったかもしれない。
写真は1992年、第1回スーフェスの開催風景。まだストリートソフビ
ムーブメントやスポーン人気が端を発するフィギュアブームも醸成される前夜、
スーフェスは90年代中期のTOYカルチャー隆盛の時代に向け、空気を先読みしての
第1回開催となった。いわゆる会場限定品販売というここでしか手に入らない
アイテムで集客効果を高めるトイイベント特有の会場展開も
スーフェスは先駆的に取り入れていった格好でしたね。






第1回は科学技術館の1階3ホールのみの開催規模だったんですね。
だんだんスーフェス販売用の限定ソフビなども各社が手がけ始めて
会場のキャパが広がっていったんだな。一時期はビッグサイトで開催された
こともあったんですね。ふと思い出しました。



第1回当時の開催風景。まんが宿さんやM1号さんなど現在はソフビメーカーとしての
活躍でおなじみの出展者さんの姿も。
よく見るとイラネナさんが映っていますがメガデスのTシャツを着ています。
20年前当時もバリバリのHEAVY METALフリークだったんですね。
イラネナさん『「HOLY WAR」が収録されているアルバム「RUST IN PEACE」の
頃のTシャツです』












日本から特殊メイクの大家として海外に羽ばたいたスクリーミングマッドジョージ氏、
今回も来場した人気アーティストのパスヘッド氏、恐怖マンガのカリスマ
日野日出志さんをフィーチャーしたイベントも開催されています。
スターウォーズ役者のディヴィッド・プラウズ氏、「DANZIG」のミュージシャン
グレン・ダンジグ氏、コミックアーチストのサイモン・ビズリー氏、
「ゾンビ」でおなじみのケン・フォーリー氏や特殊メイクのGODとも言える
トム・サビーニ氏の来日サイン会が開催されたこともあったな~。






過去スーフェスのリーフレットも。韮澤靖さんのイラストもその回当時のピックアップ
キャラクターが細かく描きこまれていて、楽しいですね。


カラーになってからのポスターをよく見ると
背景のキャラクターに当時リアルタイムでリリースされた
インディーズソフビ関係のキャラクターも。
マーミットさんのマグラン星人が居たり、イラネナさんの映画「エンゼルヘア」
に出てきた3mの宇宙人がいたり、安楽安作さんのゴガメジラーが描かれていたり
します。









一時期は入場特典プレゼントソフビなんてのもありましたね。永井豪先生の
キューティハニーやデビルマン、マジンガーZ、豪ちゃん本人といったキャラクターの
寄席スタイルのソフビとか、まことちゃんのBICHIGUSOプレゼントとか。
来場者がエントランス時に渡されたショッキングピンクの
BICHIGUSOソフビを持ちながら入場とか、懐かしい光景です・

媒図先生のサイン会用に製作された「ロマンスの薬あげます」に登場した
ロマンスの女神様ソフビフィギュアは今も手の届くところに飾っています。

大阪スーフェスも一回だけ開催されたんでしたよね。東京から遠征していった
スーフェスファンのお客さんも結構いました。

「クローズ」のフィギュアを販売したときは朝売りに参加する顔ぶれも、
ちょっと強面の革ジャンで黒づくめなアンちゃんたちが増量されたり、
スーフェス限定品としては異色の美少女フィギュアである
「ローゼンメイデン」翠星石の限定フィギュアを販売したときに
アニメフィギュアファンが動員されて形成された長蛇の列とか、
今をもってしても正体不明のメーカー、APEの
「謎のゴリラ1号・2号」販売時のカオスな光景とか
屋外でリアルヘッドさんのブースが特設されて行われたじゃんけん大会とか、
復刻堂さんがザゴラを事前に告知なしで発売した新春スーフェスのサプライズ、
会場のソフビファンの間に走った衝撃とか、
スーフェス会場で見られた過去の出来事をシミジミ思い出してしまいました。

前日の科学技術館前での野宿はタコも3回くらいやったかな~。
今じゃ絶対できない体験ですが。さすがに冬も寝袋まではもってってなかったけど。
夏場は涼しくて快適なんですが、カエルが皇居のお堀から上がってきて芝生を
ピョンピョン飛び跳ねていて、寝ていると横にやってきた
ウシガエルが急に鳴き出したりしてビビリます。

その頃の自分も含めたソフビファンのテンションは
得もいえないものがありました。なんでそこまでやるの、でもやらずには
いられない、みたいな。でも今にいたるもこうしてスーフェス会場に
赴いているわけで、ソフビ自体はあいかわらず気になる対象なのはたしかです。

スーフェスは当日にならないとわからない未知のソフビが
突然販売されるのも醍醐味ですよネ。
「非告知で何かあるかもしれない」とスーフェスのそんな会場に来たヒトだけが
目撃できるサプライズにワクワクして足を運んでしまうお客さんは
多いんじゃないカナ?

エッジの効いた同時代のマスなカルチャーが集まってお互いを刺激しあう
スーパーフェスティバルは単にホビーイベントの枠を超えた
他に類を見ないミクスチュアカルチャーが邂逅する場として
いろいろなTOYメーカー、ソフビメーカーさんに販売の場のみならず、
創作上での新たなインスピレーションをも提供してくれました。
そしてここでしか買えない、ここをホームグラウンドとしないことには
生みだされなかったインディーズソフビメーカーとの出会いの機会を
これからもソフビファンに提供してくれることでしょう。







多羅尾伴大さんにもお会いできてうれしかった・
今回はいろいろお話をお聞かせいただき、お世話になりました!
多羅尾さんの作られたこの「ゴリラ」ソフビは
初期のワンフェスで販売されたガレキのゴリラ(1986年作)を30年近い歳月を経て
ソフビ化したもの。たぶん最古のインディーズゴリラ造形物にあたる。

そして多羅尾さんは現在、原子怪獣リドサウルスのソフビを製作しています。
会場にも製作中の原型を持参して見せてくれました。
最近リリースした妖蛸クトゥルーに導入したゴム磁石採用による
「レジパッチン」システムを導入して可動タイプにするのだそう。
そういえばクトゥルーも雑誌「宇宙船」の最初期の作例で掲載されたアイテムでしたね。
タコはあのクトゥルーを製作していたのが多羅尾さんだったと
知らず最近いきなり可動タイプとして時を超えて製品化された時は驚きました。







リドサウルスは体表のウロコもオリジナルのハリーハウゼンモデルの
体表に刻まれた数を数えて、同じにしてある決定版にするとの話。口も開閉可能で、
クラシックモンスター好きにぜひ手にとって劇中で夜のコニーアイランドに
上陸して放射能を撒き散らしながら暴れる獰猛なリドサウルスの動きを
再現しつつ遊んでもらえたらこれに勝る幸せなことはない、との話。
年内をめどに完成させたいとの話でした。

「すべては自分の道楽なんですよ」とはにかんではおられるが
無類の怪獣好き原型師さんが本気を出している気配。原点回帰的な意味で
ホビーのスタンスから自分なりの「遊べる怪獣ソフビ」を展開していきたい
意気込みです。新作の仕上がりも楽しみですね。



















タケシットさんのフィンクシット。今回、記念アイテム的に新規成型で
販売するという話が、会場でお客さんたちの間でも
朝から取りざたされていたんですが、
夕方まで居た範囲ではそのような販売はなく、噂の域を出なかった感じです。
ただ、本年夏のSDCCにもタケシットさんがブース出店して久々に販売され
フィンクシットの存在に再注目していたソフビファンも多く、そこから
出た話ではなかったのでしょうか。

これは当時発売したフィンクシットですがスーフェスの後で
タコもミョーに懐かしくなって実家のマウンテンサイクルから
私物を堀り出してきたので載せてみる。

ストリートフィギュアのファイター系ソフビはこのキャラが始祖的な存在ですね。
またインディーズソフビとしてみても最先発組にあたるアイテムだったり。
今眺めてもセミミドルサイズのボディにうまくまとまっているソフビだなと思う。
今回のスーフェスは多羅尾ゴリラやフィンクシットなど、
ソフビ界・怪獣ガレキ界のプロトタイプ的な造形物の話題が
ファンの間でいろいろ出たのも60回の記念イベントにふさわしい光景でアリマシタ。










ソフビクルーザー・コスモナイトαさんの4年越しとなる新作妄想怪獣シリーズ第4弾
「遊星魔人」は夏に原型発表以来、反響が大きいアイテムなのですが、
現在、頭部や足など当初の構想に合うよう原型の修正作業をより緻密にしているので
今回のスーフェス会場では残念ながら展示がありませんでした。
(上は夏のワンフェスで展示された段階での遊星魔人の原型DEATH)。
すでに定数を決めて受注は受け付けているそうので、
確実に入手したい方はご来店いただくか問い合わせてほしいとの話でした。

(引き続き文章作成中Death。。。)

【Metallica feat Glenn Danzig -Die Die My Darling,Last Caress,Green Hell (Live2011)】

http://www.youtube.com/watch?v=cle7qbcJ9qk

【SHOW MUST GO ON! / ANTHEM】

http://www.youtube.com/watch?v=GYwMbASu4xI


【Megadeth - Tornado Of Souls (Rust in Peace)】


http://www.youtube.com/watch?v=7cxlpFSCUYc

スーパーフェスティバル60その3

2012年10月08日 | イベントルポ

























KIKKAKEさんの鉄猿。





















PICOPICOさんの「山椒魚戦争」。
One-up.さんのパンデモニウム「水棲動物」展で
好評完売したオリジナル山椒魚怪獣のキャスト品が登場。スタンダードサイズの
立体物も新規つくりおこし。かなりボリュームあります。これはソフビにするのカナ?
全身を覆うツブツブ表面が山椒魚の皮膚のざらざらした触感をそのまま再現。
PICOPICOさんというと異形の怪獣が多いのですが、これは珍しいスタンダードな
スタイルのキャラクターですね。
カレル・チャペックの小説をもとに、このPICOPICOビジュアルの山椒魚が登場する
設定でフェイク表紙カバーも作成しておられました。夏の角川文庫!みたいな
感じでなかなか似合っていますね。















サンガッツさんのブース。悪魔くんシリーズには夏に発売した百目の子に続いて
真打・悪魔メフィストが登場!今回は初売りver.でメフィストが
魔法を使っているシーンを蓄光成形で表現。
水木漫画の大物キャラがスーフェス60回目を飾りデビュー!
このほかにも真吾の友達、貧太の成形サンプルらしきものが飾られています。
悪魔くんグループはこの調子だとすぐファンの手元に全員そろいそうですネ。























ミニサイズのガチャポン機が置かれたヤモマークさん。
ミニサイズのみの新キャラ、ドブラはデンジマンに登場しそうな
左右不対象の不気味なベーダー怪物風味のオリジナルキャラ。















ANGEL ABBYさん。SKULL HEAD BUTTさんとのコラボによる別注オリジナル
モンスターソフビ、SKULL-Xを販売。









クリエイティブデザイン羽沢組さん。今回はグリーンカラーの
メガロゴジラを販売。













VELOCITRON・力さんのブース。3mの宇宙人が魔道士チックなディティールとなり
人体パーツを持っている新モンスターのソフビが登場。自身も3mの宇宙人モチーフの
エンゼルヘアを作ったことがあるイラネナさんが手にとって関心を持っていました。













ルルベルジャパン・ルークさん。今回の新製品は「Stupid Spaceman」なる
人を食った名前のミドルサイズソフビ。遭難してゾンビにでもなったのか、
ジャンクな塗装が施され、ヘルメットの中が普通のspacemanと
白骨化したSpacemanが発売されました。
何かスカムテイストに惹かれ、白骨化したver.のほうを購入。
SKULL HEAD BUTTさんのミュータントやエイリアンに襲われた宇宙飛行士役に
します(笑)。












イラネナさん。イラネナさんは個人としてスーフェス第1回目から参加してる
ツワモノ!!
会場で開催していたスーフェス60回展に当時おもちゃディーラーさんのブースで
売り子をしている写真が飾られており、一緒に見に行きました(微笑)。
夏の江ノ島コミコンで販売したCARD MONSTERSも飾られていました。
イラネナさんは出展者として出向き、大変だったけど
初開催だったので面白い出来事も多かったとの話。
ローカルなイベントはやってみたら突如!コアなイベントになることも
ありますからね。来年もできたら参加したい、
盛り上がるといいなと言ってました。タコも暑いのは苦手だけど
この次は行ってみようかと思います。





































FIG-LAB ドン氏。今回はジョイントを変えることで変形したり武装を取り替えられる
ロボットのフィギュアが好評で、すぐ完売したとのこと。
このほかFIGーLABのトレードマークであるブラック&ホワイトカラー仕様に
なっている、FRENZYさんのシリウス・ザ・バーバリアンシリーズを販売。




午後になってFIG-LABブースにやってきたFRENZYさん。
先日発売したシリウス・ザ・バーバリアンシリーズの新作モンスター
2匹の蓄光ver.を持ち込んで販売しました。そして10月28日は両キャラの
新塗装版を先日イベントを開催した本郷のラバーダックさんで限定販売するとのこと。









MIFさん。オリジナルヒーローをキャストで製品化したという初参加メーカーさん。
腕にガトリング砲を装着して顔はモヒカンSKULLという一目瞭然にアメコミテイストの
マッチョ&スパルタンなキャラクター。第1作らしいのですが
ボディの筋肉表現がとても手馴れた仕上がりですね。スーフェスで販売するのに
ふさわしいアイテムという気がします。


















メガハウスさん。ヤマト2199の森雪、天然レザー素材で職人さんが丹念に仕上げた
ゴモラ、ONE PIECEのビッグサイズラブーンバンクなど、スーフェスのお客さん向けに
カルトなアニメ・特撮アイテムをセレクトしてプレゼンされてました。

革造形が魅せる、怪獣造形の最高峰。
販売価格25万2630円!100%植物タンニンなめしのよるゴモラは
15体限定生産。革アイテムづくりの名匠・藤田一貴氏が
体表のシワを生物感豊かに一つ一つなめして再現。一体に1ヶ月かかるのだそう。
角がアイディンティティのゴモラの素材は当初牛革がふあわしいと見ていたが、
繊細ななめし技術が生かせるのはゴートスキンのほうが適しているということに
なりました。しかしそのおかげで圧倒的な質感が得られ、マニアには一生にひとつの
ゴモラが誕生した、と担当氏のコメント。














ダイナミックコグマさん。
9月に開催した大陸のパチモノ玩具イベントが大盛況に。
よって熱気さめやらぬうちにと11月に今度はフライデーナイトの深夜から
夜通しでパチモノカルチャーのトークが炸裂するぞ!
いんちき × トラウマ × 贋プラ × 中国謎「アジアおもちゃ大決戦!」
日本でおなじみの人気キャラの、日本ではありえない微妙ないんちきおもちゃについて
無軌道トーク。中国の巨大玩具問屋都市への潜入レポートや中華アニメの魅力など、
深夜ならではの極秘話満載!来場者全員にアジアのいんちきおもちゃを
「必ず」プレゼント(嫌でも拒否不可)!
出演はアジアン 玩具 ジェネレーション
(いんちき番長、セターン、スギやん、EMU)
開場 24:00、トーク開始は24:30
前売¥1,000 、当日¥1,200(共に別途ワンドリンク必須)
予約=阿佐ヶ谷ロフトAウェブサイト
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/reservation/







ライセンスさん。科学忍者隊ガッチャマンの白鳥のジュンの決め技、
ハイキックポーズのフィギュアを販売。ワンフェスでもガレキが販売されて
人気だったあのアイテムが完成品に。そして今年はタツノコプロ50周年の記念年。

先日ケーブルでの記念企画でタツノコアニメ最終回全部みせますみたいな
イベント番組を見たんですが、ハッチ、ガッチャマン、キャシャーン、
モックなどの不朽の名作をはじめ、80年代の原作つきアニメであるメカドック、
スポンサーの意向で急遽短縮になったモスピーダ、テッカマン等に至っても
最終回にそれぞれのキャラクターをめぐる運命の行方をきっちり描いて終わり、
感動をもたらすすばらしいドラマを子供時代に見せてくれたのが
タツノコプロだったんだなーと改めて胸を揺さぶられました。

(まだ写真追加中。そしてその④にもちろん続きマス。。。)

スーパーフェスティバル60その2

2012年10月08日 | イベントルポ


FEWTURE MODELSさんの朝売りで登場した媒図ウルトラマン。
今回はシリーズ総決算的にマスク下部に口がむき出しているver.
カラータイマー、青と赤ver.も発売。
















ビリケン商会さん。ハマハヤオ渾身の新作ガラモン、ハイディティールな仕上がりが
絶賛を浴びてました。このほか原型進行中のウルトラ怪獣新作リアルキットも
少しの時間置かれていました。まだ版権取得中なので写真は撮れませんでしたが、
かなりのボリューム感がありガラモン同様に仕上がりが期待できそうなところ。

そういえば、先日のビリケンギャラリーでフランケンシュタインの胸像を木から
削り出したARTを展示し、彫刻家としての間口をアピールすることになったハマさん。
じつは木の削り出しはガソリン駆動のチェンソーで作業を
行っているのだそうです。人の姿の全身像でもおおまかな形は3~4時間、
仏像のような複雑なディティールを持った製作物でも半日あれば形ができてしまう
とか。






10月13日・14日、第9回エコフェスタin千葉でのイベント「全国
チェンソー彫刻大会」でプロのチェンソー彫刻パフォーマーたちとカービングや
彫刻大会などで競作が予定されているそうです。ほかにも
自然の素材を活用した手作り系の工芸が好きな方に楽しめる
イベントなのだそうです。ハマさんのチェンソーによる彫刻
パフォーマンスも見れるので、近くの人はぜひのぞいてみてあげてください。
















特別カラーのガッツ星人、ウルトラマン胸像、幻のパープル成型色の
カネゴンなどが卓に並んでいたM1号さん。ガッツ星人はイベント終了跡も
これなかったお客さんのために予約を受け付けるとのこと。















マルサンさん。今回もソフビを時間内につかんで別の容器に移す
ゲーム「ソフビキャッチャー」で1日にぎわっていました。









お客さんがいしづき三郎さんとソフビ話をしながら買い物を楽しんでいた
ソフビ者のまったり癒し系ブースともいえる、ブルマァクさん。
TV「ウルトラマン列伝」で活躍する最新ウルトラマン、
光の国ゼロ3戦士・ゼロの3モード、
スタンダードのゼロ、ルナミラクルモード、ストロングコロナゼロを先行展示販売。

早い時間に完売しておりました。できたてほやほやのブルマァクだよりを見ると
11月10日予約締め切り品じゃブルマァク復刻ジャイアントカネゴン、ブルマァク
新造形のウルトラマンゼロ、
12月10日予約締め切り品は復刻ザラブ星人(レッド)、ルナミラクルゼロが
予定されています。











円谷プロさんのブースでウルトラマンゼロの活躍場面に見入る
リアルタイマーの視聴者。
ライダー、ウルトラとお父さん世代のファンと家族で楽しめるコンテンツとして
今回藤岡さんのサイン会にも家族でやってきたファミリーも。
その足でインディーズソフビブースも見に来て
TVでも見たこともない怪獣たちに驚きの表情で手に取って眺めている
子供さんたちの姿も。










ガンキングさん。根強いファンを持つ「キン肉マン」シリーズ
ネプチューンマンのガンキング限定版のサンプルが今回のスーフェスで
なんとか間に合い、展示中でした。晩秋には発売を予定しています。





シラハマバイキンさん。クリア素体の内側から塗装した凝った作業のクモンを販売。







みたりさん。なぞガチャを配置。そのほかレ・メルデ関連のレジンアイテムを
販売。キャストによる「宇宙人対怪獣」ミニゾッキ怪獣・ヒーロー人形も販売され、
好評のうちに完売していました。







アトリエG-1さん。全国のゆるキャラの人気者をソフビ化するプロジェクトが
進行中。まずは北海道エリアということで、ベアックマ、コアックマコンビに続く
メロン熊が完成!このシリーズはサイズも同じくらいに作っており、
TVの「ゆるキャラ大集合」系番組に登場して競技をする
カオスなシーンをイメージして飾れそう。一個一個手塗りなのでメロンの部分も
熊の部分も非常にリアルです。

奥田さんは上野の東京都美術館で10月21日~28日の開催を予定している
開田裕治さん主宰のアートイベントに出展します。
今回会場にも開田夫妻が同席しておられました。
このイベントでは「ドラゴンと猫」をテーマにたくさんのアーチストさんが
イラストや立体作品などで自分のイメージを表現したオリジナルキャラクター
作品が展示されます。
「群龍割拠 猫とドラゴン展」と銘打ち、30人のイラストレーター、
立体造形坂が集い、「猫とドラゴン」をテーマにした作品を発表するグループ展。





「猫とドラゴン」展とイラストレーターで
造形家の前田ヒロユキさんが企画していたドラゴンをテーマにした
グループ展の企画が合体して規模の大きなグループ展となったもの。

ちらりと奥田氏の出品作のドラゴンのほうを拝見しましたが、いわゆる
「怪獣」でした。全身がウロコに包まれ、どことなく女性を思わせるスタイルの
流麗さ、華麗さがうかがえるキャラクター。
羽根を広げたときに五角形の図形を思わせる、全体像のバランスの妙を
持たせるように気をつけたそうです。
なお、奥田さんのオリジナル怪獣をもちろん自身が立体化したのは今回が
初めてだったりします。この作品は可動可能で、ドラゴンのポーズが
変えられるそうでとくに羽根の動きが今までの羽根のある怪獣の立体物では
まったく見たことのない形式にしたとのこと。
奥田さんのイメージする竜がどんなキャラクターか、ぜひイベントで見てあげて
ください。






















シカルナ・工房さん。
幻獣シリーズが復活、緑のガルメガ。
ホラー系ソフビフィギュアでは新作口裂け女が真紅のコートを着てお目見え、
サイボーグ009は001イワン、004ハインリヒ、永遠のヒロイン
003フランソワが登場、予約受付中。

新作原型には「ガンマ3号宇宙大作戦」の宇宙怪獣フローラが。
映画「エイリアン」の原点のひとつともいえる宇宙船内の密室サスペンスを先取り
した、昭和日本特撮映画の名編のひとつDeath。船内に持ち込んだ細胞が
増殖して頭数が徐々に増えていく怪物フローラに乗組員たちがじわじわ
追い詰められながらの死闘が緊張感ありましたね。監督は名匠・深作欣二でした。












ロボット・宇宙人のカルトどころを着実に押さえてソフビ化している怪獣軒さん。
レッドバロンの最初の敵・鉄面党ロボット、トロイホースがお目見え。
そして新作はなつかしロボットアニメキャラクター、アストロガンガーの
セミジャイアントソフビ。







COMETDEBRISさん。ニュープロダクツ「かっぱ少年」が登場。
昭和の子供向けマンガに出てきそうな天真爛漫な表情のカッパ君が
ミドルサイズのソフビに。アメリアンポップゾッキキャラクター、
サメタンのニューカラーも。


(文章作成中。。。)

スーパーフェスティバル60

2012年10月07日 | イベントルポ




スーフェス会場で正午を迎えてメディコムトイさんのショップサイトでの販売が
たちまち終了したKIKKAKEさんの鉄猿(てつざる)。メディコムさんからの第一弾
販売に続きメーカーさんからも第二弾カラーが販売を予定しています。



MAXTOYさんの化け猫戦隊ネゴレンジャー、5人そろって猫まねき!!



1992年の第1回開催以来、怪獣やヒーロー、コミック、映画、など幅広いカルチャー
クロスオーバーな視点からトイ・フィギュアカルチャーをフィーチャーする
独自の会場構成により人々とオモチャの出会いの場所として
成長してきたイベント、スーパーフェスティバルが
10月7日の開催でめでたく60回目を迎えました(主催はアートストームさん)。

今回は朝からあいにくの雨に見舞われたものの、目玉企画として仮面ライダー1号こと
藤岡弘氏のサイン会にたくさんの人々が訪れ、2世代、3世代で仮面ライダーの
立役者であり現在もパワフルな戦う男のイメージが浮かぶ人気俳優として知られている
藤岡さんとの対面を果たしました。

そして60回にふさわしく、多彩な出展社が集まり、秋の連休を包む涼風の中、
自分のイチバンといえるアイテム、ドキドキする未知のニューアイテム探索にいそしむ
人々を迎え、いつものスーフェスの光景が展開しました。
さっそく会場風景を覗いてみましょう。




大手トイメーカーのガチャポンでは超低確率アソートから入手が無理ゲー状態を極めた
「ウルトラセブン」関西編のレアキャラクター、ぺダン星人がマーミットさんの怪獣天国シリーズからスタンダードサイズで初ソフビ化!11月受注を予定しているそうです。





歌で世界を護るグループヒーロー、響命戦隊ハモレンジャーが
ものものしく警護するスーパーフェスティバルならではの一般入場風景。



これが92年に開催された第1回スーフェスのリーフレット。
会場にはスーフェス60回の歩みを記した資料展が設置され、ディーラーさんや
お客さんも思わず懐かしそうに発掘された過去のスーフェス会場スナップの数々に
思わず見入る姿も。自分が写ってる!なんて声も上がって思わず仲間たちと
月日が経ったのをかみしめたり。もう20年も続いているスーフェス。
タコの友人はなんと60回皆勤賞だそうです。スバラスイ!!
60回目で朝の限定品販売も一桁後半とイイ番号を引き、うきうきしながら買い物に
いそしんでました。まさにスーフェスから彼に贈られたご褒美って感じダネ!!




スーフェス常連にしてスーパーTOYコレクターのなべやかんさんの新刊。
スーフェスはおもちゃ界の有名人たちとも旧知の仲のごとくお話できちゃいます。



80年代ジャリカルチャーインスパイア系カルトソフビメーカーとして
全貌を現し始めたNERDONEさんの新作、ゴリラタンク!ヤツにはおそるべき秘密が!






北海道のゆるキャラたちがソフビで続々登場!奥田スタジオことアトリエG-1さんの
新作ゆるキャラソフビ、メロン熊!なんときぐるみの製作者自身が原型を担当した
夢の決定版だ!




トイカルチャーにも詳しいミュージシャン、ココバットのタケシットさんが
スーフェス60では「TAKESHIT 移動式臨時販売所」なる謎のブースをセッティング。
そこには。。。?!




ここのところソフビと並んで注目されるキャストTOY。腕の巨大バルカン砲が
うなるガイコツ顔のアイツはいったい何者?!キャスト界のニューカマー、MIFさんの
アメリカンコミックテイストリスペクトなオリジナルピカレスクヒーローが登場!





ヤモマークさん(上)、ぶたのはなさん(下)、みたりさん×ガーガメルさんが
ガチャポンを設置。オリジナルマイクロキャラクターたちがソフビ集めを盛り立てる。



FIG-LABのドン氏、とうとう自分自身を指人形でソフビ化!?



「地球人は危険、けっしてわれわれの星に近寄るな!これは警告だ!」

凶暴な宇宙生物たちがひしめく危険な魔境、赤い惑星から地球人を静かに監視し続ける
怒れる3ツ目エイリアン!
SKULL HEAD BUTTさんのアンダーグラウンドXXXカルトモンスターシリーズ
新アイテム、マーズX!



コージハーモン氏がクリエイトしたCOMETDEBRISブランドの新アイテムは
ガーガメルさんから発売されたトコジ星人に続くカッパキャラ!



「いったいスーフェスで何がおきるんだ?」「今日は見届けないことには
この場から離れられない」
ソフビ系メーカーがひしめくBルームの壁に飾られて
会場に足を踏み込んだ人々を驚愕させ開場時間中、無言でアジテートする
「ゴリラ獣対メカゴリラ獣」のポスター!



UMAが真頭のソウルと融合、ニューヒーロー誕生だ!
一番星さんの限定品モンキーカオスマンがついにリリース・



ビリケン商会の名原型師、ハマ・ハヤオさんの2年越しの労作がついに
披露された!スーパーリアルディティールでスーフェス会場のウルトラファンを直撃する
ガラモン!



ジェット・ターレさん(ブース名はジェットサム)の新作サンプルを展示。
特撮界屈指のトラウマキャラクターとして知られる、東映実写「悪魔くん」の首人形!
いつか夢に出て眠れなくなった、あの恐るべき単眼のマネキン妖怪がついに3D化!





サンガッツはMUCHAにして本気だ!妖怪たちの跋扈するソフビ界の守護神
悪魔メフィスト(漫画版)がついにベールを脱いだ。そして百鬼夜行を彩る
妖怪ならぬようかいたちがサンガッツさんの手によって次々と実体化しつつある。
妖怪画ver.のぬらりひょんも登場。
魑魅魍魎の跋扈する魅惑の天空船、出発時刻に乗り遅れるな!

(皆様おつかれさまデシタ・・・その②から各社のブース風景を紹介していきマス)

マーミットの10月ソフビ新製品

2012年10月06日 | 特撮・SF



マーミットさんから10月受注のソフビ新製品のお知らせをいただきましたのでご紹介~。

注文していたジェイムスン教授が先日届いたんですが、著名SF小説の
クラシックキャラクターが小説の表紙どおりのビジュアル&可動
(全身についたたくさんのマニュピレーターが動く!)でソフビになる日がくるとは
思いませんでした。
8月にタコブログで紹介した食人植物トリフィドもですが、SFキャラクターの
立体化で勘所を押さえた製品展開をしてくれる同社はマニアゴコロをなんとも
くすぐってくる存在です。

すでにマーミットプラスのブログでも製作中の頭部ワックス原型が紹介されている
のですが、ウルトラセブンの宇宙人補完シリーズも久々に新アイテムが。

キングジョーを操っていたペダン星人(セブン劇中仕様)をスタンダードソフビ化!
ペダン星人の登場場面は劇中でも薄暗い円盤内に見えるシルエットのみで
はっきりした姿は謎だった宇宙人ですが、最近バンダイのガチャポンでも奇跡の
製品化を果たしました。。。んが、これが超極悪アソートで48分の1だか
50分の1の確率だかでしか出ない、メーカー都合で操作されたレアアイテム
だそうじゃないですか。そんだけガチャを鬼回ししたらソフビが2個くらい
買えちゃいますね。

そんな、話題になったキャラを早速スタンダード化して頒布しようという
フットワークの軽さに、そしてこれからもいったい何をソフビ化して
ファンを驚かせてくれるか、社名にこめた「魔法のなべ」(怪獣太郎・怪ZINEでの
赤松社長インタビューによる)そのままに
マーミットさんの動向はどんなマニアックアイテムが飛び出すか、
引き続き見守られるところではあります。

10月受注の商品は、すべて通販限定品。10月31日受注締め切り
2013年1月中旬発送予定。
商品の問い合わせ及び代引き申し込みは㈱マーミットまで
 (電話/03-5648-6535)。


怪獣天国 ブラックホール第3惑星人(1期)
税込み5250円 全高約23センチ。映画「ゴジラ対メカゴジラ」登場。
スタンダードサイズ初登場。劇中に準じたオーソドックスな彩色。
以前マーミットさんから「にせゴジラ」とセット販売されたミドルサイズで
ブラックホール第三惑星人が発売されているのですが、とうとうこのゴジラ映画中でも
屈指のマイナーキャラがスタンダードサイズでソフビ化です。

昭和のゴジラ映画も「メガロ」や「メカゴジラ」といった終盤になると
予算の都合もあって美術部分がだんだん出来合い感漂うものになってきて、
脇役も妙なキャラになってきます。ガイガンの敵宇宙人などは本物のゴキブリを
接写しただけ、とかなってくるんですが、メカゴジラを操るこの宇宙人も
市販のゴリラマスクに手を入れて、体は宇宙服を着せたという非常にチープな
ビジュアルになっています。
しかし今になってみると、銀色のスペースコスチュームにスペースガンを構えた
ゴリラなんてビジュアルは狙ってやれない、なかなかPOPに見えてくるものだから
あら不思議。

チープならチープなりにその製作された時代の空気をつかんで気を抜いていたという
ことなのでしょうか。すでに「猿の惑星」は公開され、TVでは「宇宙猿人ゴリ」
も放映済みでしたが。。。
あらゆるキャラクターにはそのビジュアルが付与されたことで「必然性」が生まれて
作り手の手を離れたところでキャラが立っていくものです。
それがたとえばチープであっても、ストレンジなものであってもです。
思うに新マン後半の石堂淑朗氏が脚本を書いていた頃のチンピラ
宇宙人たちも今となってはあのビジュアルでないと味が出なかったのではないか、と
思えます。
このブラックホール第三惑星人も無類のソフビ好きにとっては
ストーリーを離れたPOPなゴリラソフビとして
猿キャラのソフビ好きには「対メカゴジラ」を見ていなくても楽しめるアイテム
になっているのではと思います。



怪獣天国 カイマンダ(2期)
税込み5250円 全高約23センチ ウルトラマンA登場の邪神超獣。
劇中イメージのベーシックな彩色。
超獣シシゴランを操る邪神超獣、劇中では「カイマ様」という仏像が登場し
ヤプールの怨念が憑依してシシゴランとタッグを組んでウルトラマンAと激闘を
繰り広げます。新マンのグロテス星人、最終回に登場するバット星人も、この
カイマンダもですが、先にボスキャラが倒されちゃうパターンを踏襲したキャラでも
あります。
A終盤の超獣ではファイアーモンスやこのカイマンダ、先月受注していた
アクエリアスなど、曼荼羅や、極楽浄土と地獄を描いた宗教画に描かれる
炎や仏神のモチーフを取り入れて番組初期からイメージングしている超獣の
「過剰の美」をオリエンタルな方面から造形表現してみようといった模索の跡が
見てとれるところです。タコもカイマンダは1期を持っていますが、複雑な体表の
ディティールをうまくレトロソフビの造形に落とし込んでいるなと思います。





怪獣天国 ムルチ(2期)
税込み5250円 全高約23センチ ウルトラマンA登場の古代魚怪獣。
渋めの紺色成形色でオーソドックスなカラー。
このキャラもA補完アイテムとして、怪獣ですがムルチ2代目を商品化したものです。
1期はAに登場した明るめのブルーのカラーを再現しているようですが
今回の2期カラーは新マンの有名トラウマエピソード「怪獣使いと少年」に
初登場したときのカラーに近い感じで、初代と2代目ではディティール的には
違いがないことで新マンのムルチとしても楽しめるアイテムになっているのではないか
と思います。

かつてブルマァク版の復刻ムルチが劇中カラーでリリースするとアナウンスして
いたものの、販売したときの色が違っておりファンに残念がられたことが
ありましたが、セミレトロテイストでサイズも現行の怪獣ソフビサイズに合わせた
新マンムルチはどこかから出てほしいという期待はあったようなので、
今回のムルチは劇中初代のカラーになっていることも含めて
ニーズに即したリリースになっていると思われます。




RSM40 ツインテール 7875円(税込み)全高約40センチ
リアルソフビモデル。塗装済み完成品。帰ってきたウルトラマン登場の古代怪獣。
独特のシルエット、表情、ディテールまで忠実に再現。

これはグドン同様に手元に届いてビックリ、新マン初期和数屈指の2大怪獣
のビッグサイズソフビ化になっています。

ツインテールといえば、初登場では地上で孵化したので地底怪獣グドンやMAT相手に
分が悪かったのですが、平成ウルトラ「ウルトラマンメビウス」では
海中をアノマロカリスみたいに優雅に遊弋してメビウス相手に水中生物としての
戦闘能力をフルに発揮し「本気を出した」のが印象深かったですね。
海中の攻撃力では余裕でグドンにも勝てそうな感じでした。
あまり指摘されることの少ない点ですが、ツインテールのビジュアルデザインは
エビの怪獣でありながらトゲトゲしているだけな足の処理や呆けた人間のような顔など
怪獣的なデフォルメが随所に効いていて、立体物となって
見慣れても一向にあきさせない怪獣であるといえます。

グドンの好餌であるという設定も含めて怪獣同士の生存本能がむき出しになった弱肉
強食のドラマに平和な市民生活と東京の都市機能が麻痺するという大状況のドラマは
ウルトラマンを見たことがないヒトにも自信を持って薦められる特撮怪獣ドラマの
教科書的なエピソードであるといえます。ツインテールの持つミリキはまだまだ
怪獣デザインを考える上でも深いものがあると思います。




アークデーモン 悪魔王サタン
税込み18000円 全高約35センチ 塗装済み完成品。
KARZWORKSオリジナルモンスターシリーズ。
デザイン、原型製作の赤松和光本人の組み立て塗装。
ラメ入りクリアーブラック成型。未塗装キット版 5250円もあり。

先日久しぶりにフランシス・フォード・コッポラ監督の「ドラキュラ」を
見かえしていたんですが、特殊メイクでコウモリのクリーチャーとして
リニューアルされた怪物と中世を舞台にした絢爛豪華なセットや衣装デザインは
相性がよく、今なお想像力をかきたてられます。

クリーチャーのビジュアルに骨のような部品や節足動物ぽいパーツを配して
タキシードのような礼服や司祭のような宗教衣に見せているこの悪魔王サタンも、
KARSWORKS1作目のアスタロスも同様のテクニックからビジュアルが
まとめられて地獄界のトップ怪物たちをイメージングする上でビジュアルの統一感が
出されています。あくまで自分の私見ですが、
このKARSWORKS悪魔シリーズのアイテムを見ていて面白いなと
思うのは、映画化されたら80年代~90年代頃のホラー映画に登場する
特殊メイク系の怪物として作られそうなビジュアルスタイルを強く作り手が守っている
印象が漂うことです。

ヒト型を基本に、装飾をつけていくことでヒトあらざる魔物に仕立てていく。
CGのモンスターもデザイン上では映画に登場させる上でなんでもできる、
表現の自由度がかなり高いのですが、
実はヒトが中に入ることを前提にしたうえで工夫している時代の怪物のほうが
怖く見栄えがして、そして複雑なディティールでも視認性が高いものが多い気が
しませんか。

ここ数年の作品で「クローバーフィールド」を皮切りに
「モンスターズ・地球外生命体」「世界侵略・ロサンゼルス決戦」
など侵略者が世界を席巻し地球人と死闘を繰り広げる大状況スペクタクル
SF映画が数多く製作されています。
タコはどの作品もSFアクション映画としては好きなのですが、登場する
クリーチャーに関してはいずれの作品にも肩透かしな気持ちがあります。

これらの映画に登場する怪物たちの活躍場面はほとんどCGで表現されており
ビジュアルイメージとしては足が何本あっても、体が部分透明で胴体が途中で
途切れていても映像表現できる、映像としての奇抜さや新鮮さを持たせて
いますが、逆にそのビジュアルの自由度が「なんでもできる」ことで
かえって観客目線では怪物としてのカタチの価値を弱めている気がします。
その証拠にこれらの映画の怪物は映像上ではすごいと思うものの、
見終わった後にTOY化してほしいという
気持ちが沸いてくるキャラクターがあまりいません。

タコはクリーチャーが登場するホラーには目がないので見れる範囲では
だいたい視聴していますが、名作「エイリアン」や「プレデター」のような
一度見たら忘れられないキャラクター性が感じられるような怪物が、
昨今のCG使用の映画のクリーチャーには少ないのです。
そう、出てくる怪物を取り替えてさえ各作品が成立しそうな気すらするんですよ。

もちろん「タイタンの戦い」のクラーケンのようにオリジナルよりも
迫力のあるキャラクター表現にパワーアップしているものもありますが、
これはリメイクなので勝手が違いますね。
侵略者のCG表現が多かった作品として皮切りともいえる
「インデペンデンスデイ」あたりから怪物のデザインも何か変わってきた気がします。

そこで思うのが、カタチとしての怪物の面白さはやはり実際に立体のモノとして
存在すること、動かすときにヒトの手によるものであること、ヒトのアクターが入る
ことを前提にプロップを作ることで得られる息遣い。。。という温故知新的な
意味合いも含めて成立条件が実は存在し、その意味ではアナログ特撮的な
テクニックの出番というものはまだまだあるような気がしますね。

このKARSWORKSシリーズは赤松社長のいつか自分が形にしたかった
オリジナルクリーチャーホラー映画を各モチーフの悪魔を自分の見てみたい
ビジュアルで「モノ」として具体化させている、自分の仮想ホラー映画の
プロップフィギュア、といった面白さが各キャラの存在感につながっていると
いえるでしょう。





ミニソフビ バルデン星人 
税込み3150円 全高約9センチ
昭和のオリジナル宇宙人プラモデルを元にソフビ化。クリアー金ラメ成型。
このシリーズはほかにもマグラン星人、ギラン星人がソフビ化されています。
今年になってリリースされたスタンダード版のバルデン星人も手元に来ていますが、
サイズが大きくなった分、オバケのQちゃんをリアルにしたような
なんとも気色悪い表情がより作りこまれた格好となり、絶品Death。

子供のときにあの気色悪いプラモパッケージを見ていったいどんな出来なんだと
思いながら家に帰って箱を開けたとき、そこに前後でモナカのような分割になった
プラモを目にしたとき、得もいえないコレジャナイ感に包まれながら組み立てた
世代人もいるかと思います。あのプラモパッケージも思うに異様ですね。
工業用品のパッケージや工場の標語ポスターでも描いてそうな乾いた筆致の絵師に
よって描かれたマグラン星人は、背後に人類が使っているようなオープンリールの
コンピュータが描かれている活躍想像図になっています。箱絵は地球に来て侵略活動を
進めているのをイメージしたのだろうか。
藤子不二雄漫画にでてくるマンガ的なデザインの宇宙人を生真面目に描いたら
すごく変な味が出てしまいました、みたいな面白さがありますね。

そういえば当時のプラモにはどれも「恐怖の」と但し書きされていたな。
作り手は意識してこうした不穏な雰囲気の記号を置いたのではないでしょうが、
箱にもまったく明記されない宇宙人たちの生態をあれこれと妄想させる存在では
あります。

つまるところ、世の中、考え抜かれて作られた、垢抜けたモノばかりではつまらない。

この3体のプラモ宇宙人たちはそのか細くもユルいビジュアルとあいまって、
すでに覚醒したデザインである現代のクリーチャーやエイリアンのデザインを
目にしてさえ奇抜な昭和ならではの狙ってない感、もしくは妖怪と宇宙人が
ごっちゃになったような作り手の無自覚に形成されたビジュアルイメージによって
今なお極北的なものを好む原初的な嗜好へと好事家を引き戻す、
昭和の駄菓子屋系ビジュアル宇宙人として永遠のアイコンと呼べる
奇妙な存在感を放っております。

アキバ戦記24

2012年10月05日 | 日記




10月に入りました。衣替えもしたり、TVも新番組が始まったり、
いろいろシーズン上の事象も切り替わる時期。
タコは暑い間に仕上げられなかった仕事上の作業を、台風を避けつつ
ちまちま進めております。











台風の後はスモッグが吹き飛ばされるのか、山で夜空を見るように
月がくっきりとした輪郭でキレイでした。





中国の暴動頃から浅草で時々見るようになった、外人さんの掲げていた怖い看板。
知り合いが一日違いで出張から帰ってきて、行った場所柄きわどかった、と
言ってました。








東京駅丸の内駅舎のリニューアル工事が終了。



メディコムトイさんの限定ベアブリック、ニューリリース。
オープン時のラインナップに続き、今回も和のテイストを熊たちの柄に取り込んだ
スカイツリー名物アイテムに。10月6日にソラマチ店で販売とのことです。





生モモーイはアキバにいるとよく見る。
というか日中、中央通りを横断中に何かモモーイがやってるところに
偶然出くわすことが多いのだが、今回はニューアルバムのプロモーションで
とらのあなのショーウインドウに入ってスナップ撮影をやってました。
やはりこの街はどこまでもモモーイの原点ともいえる存在なんでしょうね。

そういえば、こないだモモーイが声優としての芸能活動で最初期に参加した
タツノコプロ製作の「ソウルテイカー(魂狩)」を久々に見たんですが、
新房監督が「絶望先生」や「まどか☆マギカ」「化物語」「偽物語」で
展開している作風の原点そのままともいえる前衛的な絵作りが本作で
すでに完成の域に達していて驚きました。特に「化物語」「偽物語」との画面構成や
一部設定等の類似点ですね。セルフパロディでもないんでしょうが、
最終回で「寝坊するよ~おにいちゃん」と妹が兄(=主人公)をベッドに
起こしにくる場面などそっくりなのには吹きました。

「ソウル~」は映像にこだわった作りながら当時あまり売れなかったようで
その後監督は紙芝居的な作品の作り方で作画枚数の節約テクニックなどを
身につけるようになって今に至っているのですが、
やはり創作物が人気になる時期、評価される社会的背景なんかも
大きく作用するのでしょう。
その一方で、何年たっても作家の作風というものは常に作品を作り続ける上で
固定される何かがあり成立するものなのだな・と感心もしました。
つまるところ、作品を見続けるというのはその作家の人生や成長を見守るということ
なのでしょう。芸術の秋といいますか、モノづくりに思いをはせる季節となって
キマシタ。



めんたくんアキバにあらわる!







旧ラジ館跡やボークス仮社屋ビルに新番組「ガールスパンツァー」の番組告知広告が。









今期のアニメはいくつかのタイトルではトラブル続きとなり、
ぶっちゃけガタガタじゃったな。
当初評判がよかった「ココロコネクト」も製作サイドの失言やらプロモーション
企画が反感買うわで。

思うに、コンテンツ自体が決定的に面白いなら支持者も根強く、
多少の逆風も跳ね返せるところではないかとは思うんですが
そこもまた心もとない感じだった印象。

アニメ界も観客が悪い方面に知覚過敏になっており、べたほめかアンチか
(それも極端な)のどちらかでしか作品を見ない傾向が強くなっているようです。
これはネットを介在して醸成される視聴者の集合無意識が強度を持ちすぎて
純粋に個人の目線で作品を楽しめない状況になっているせいもあるんでしょうけどね。
自分はあまりネット上のアニメの感想は見ないんですが。(作品のオンエアが終わって
からということはあります)
一方で作り手も及び腰、客の顔色見ながら作るみたいになっているように見えます。
双方があまり関心できない方向へと進んでいかないといいんですが。

それとギャグやコメディ以外のストーリーモノで、これはメディアミックスの悪弊なんで
しょうが、原作付き作品で「完結しない」「シーズンとしての区切りがつかない」
なんとな~くうやむやに終わるような作品が増えたのも観るほうとしては
張り合いがないといえばない。
アニメがシーズンビジネス傾向に進んでいってる事情はあるんでしょうが。

思うに原作付きでない完全オリジナルなものをつくるというのはどこの分野でも
なんぎな話なんでしょう。。。
てな具合にいろいろ考えさせられた前シーズンではありました。







3ヶ月にわたり開催された「特撮博物館」、
開幕した時に見に行ってタコブログでもルポしましたが、
来週で終わるので、もう一回いってきました。

友人がタコと特撮話したりしながらじっくり見たいというのでついていき、
ガイド音声ナシで廻る。というかほとんど自分が一人でしゃべってるんですが(あせ)。
ソープ嬢が宇宙飛行士になる異色作「幻の湖」のスペースシャトルとか、
庵野監督が会場のどっかにあるとシークレット扱いにしてた日本沈没の潜水艦、
ケルマディック号探し(結局、地下の小道具倉庫内の棚にひっそりと
置かれていたのを発見)とか、1回目見たときはじっくり見れなかった小道具、
カオスな物量に一度目では気がつかなかった小道具などを重点的に見る。
スタート時にプロップの改修が間に合わなかった「新マン」「タロウ」など
ウルトラ関係の一部車両のミニチュアもそろい、終了間際にしてカオスさ・壮観さに
なお磨きがかかっております。

どっちかつっと地味目な「妖星ゴラス」のブルドーザーとか建機類、
小道具を作る工具の展示なんかの前で長くたむろしてたり。
目線の違う友人と見るたびにまた関心の角度も変わるイベントですね。
自作派の友人は昭和の怪獣映画における現場の製作率の高さに関心してました。
その一個のプロップのためにわざわざ金型打ってたりするのが今の目で見たら
驚異だと。彼は職人さんの使った万力や
かなづちをすごくはかどりそうなので作業に使いたいと言ってました。

しかしあいかわらず場内が混んでるのは特撮・映画マニアのみならぬ一般からの
関心度の高さがうかがえるところ。特に撮影自由なミニチュアブースでは
「映画マニアの四畳半部屋」が窓の外に立ち記念写真を撮るお客さんで
1時間待ちくらいの混雑ぶりでした。

何度見ても日本の映像産業が持つコンテンツづくりの匠を間近に見れる
イイイベントコンテンツだと思います。
展示内容を増補改定しつつ常設展示とか、全国巡回して
もっと幅広い層・地域のお客さんにも見てもらいたいな、と改めて思いマシタ・