KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

Maxtoyこなつ×ながた展ネゴラ

2012年03月31日 | イベントルポ

 

 

ソフビ関係の個展イベントではおなじみのデザフェスギャラリーEASTでマーク・ナガタ氏が
来日してイラストレーターのこなつさんと合同展「こなつながた展」を開催。
聞くところによると人気ソフビのネゴラをさらにバージョンアップした新作ソフビの展示販売も
あるらしい。

しかしすごい強風でしたね。仕事を午前中都内でやっていて、ぼちぼち出かけるかと思って
仕事先の窓の外を見たらカンバンみたいなのがピューと飛んでたり、雨が横殴りに降ってきたり
して傘を持ってるのも難儀な状態のヒトが見え、居合わせた知人にも止められたのでちょっとこれはと思い、午前中の会場行きは断念。ようやく夕方になってあさっての空が晴れてきたのでその
間隙を縫って山手線に飛び乗って、いそいで原宿に。
今日は人手もいつもよりは少なかった原宿竹下通り。ご覧の通りアパレルショップのマネキンたちまで、傘をさしてました。



以前One-up.さんの記事でテストショットをお見せした豆ネゴラ。どこかで見覚えのあるタワーが
ついてますね。まだオープンしてないんですが、早速怪獣にぶっつぶされるのだろうか。
MAXTOYさんによると、豆ネゴラ、レギュラーサイズにあたるミニネゴラ、そしてジャイアント
アイテムのキングネゴラはそれぞれ違う個体で、ネゴラの一族で何匹も群れをなして
存在・行動する生物らしい。
しだいにネゴラの世界観が明かされてきました。そしてリリーステンポが早いですネ。

MAXTOYさん「幸い第1弾のミニネゴラが好評いただいたので、より面白くしていこうと
ちょっと製品企画をスピードアップしました。ちょうどソフビ全体も以前より活気が戻ってきたように
言われているので、MAXTOYとしても活性化に貢献できたらと思ってネゴラのキャラクターを
増やしてみたのです。新しいネゴラの仲間たちも是非かわいがってください」

これがキングネゴラ!ミニネゴラ同様のおなじみの原型師さんが担当。MAXTOYさん「プレイ
バリューを重視してポージングできるような工夫を凝らしています。原型師さんがパーツ分割で
スキルを発揮していただいたので、猫らしい、おどけたようなポーズにもなります。イベントでも
来場したヒトたちがいろいろポーズをとらせて遊んでくれていましたが、みなさんの手元に行って
からもこちらの考えていたようにいろいろ遊んでもらえそうなので嬉しいです」

4つ足にポージングしてもこのキマリよう!驚きました。
最初のカラー版はおなじみの三毛猫ver.になるかも、とのことでした。


おまけにはネコ怪獣に対応させた「大ネズミ」も付属。キングネゴラが巨大なので、大ネズミ君は
人間大くらいなのカナ?
タコ「トムと◎ェリーの怪獣版っていう感じですか」
MAXTOYさん「(微笑)そんなラインを狙って今回、奮発してみました。キャラクターの世界観で
ネゴラ以外にも怪獣的な存在がさらに居たらバックストーリーが広がって楽しいかなと
思ったんです」

もちろんソフビオンリーでなく、マーク氏、こなつ氏のイラストも大量展示。ネゴラを中心とした
怪獣画がMAXTOYの世界観をさらに魅力的に盛り上げます。おねだんもお手頃。
マーク氏の絵は味があります。怪獣の表情がおおらかでいいですネ。
こなつさんのイラストは浮世絵や元禄画、近代画など日本絵画の繊細な
要素を駆使して怪獣たちが描かれており、ネゴラ=猫というこのタッチに映える題材と邂逅
できたことから海外でも新鮮に映るのではないでしょうか。

来日したマーク・ナガタ氏。日本に来られたのが嬉しそうでさっそく会場でも絵を描いており
ました。ほんとうにお久しぶりです。マーク氏が楽しそうにされているとこちらも何か
うきうきしてきます。


4月1日(明日・にちようび)は午後にライブペインティングをこのイベント会場で実施されるそう
です。マークさんとこなつさん、それぞれが目の前で(たぶんネゴラの)絵を描いてくれる、
のでその創作風景を目撃すべく会場を覗いてみては?

 

マーク・ナガタ氏直々のカスタムミニネゴラ。

表面に緻密に和紙を張りこんで彩色し製作された不思議な風合い、精緻なこなつさんの一品
モノ・カスタムネゴラ。MAXTOYさんが今度はキングネゴラで是非この手法のカスタムをと尋ねたら
さすがにこのミニネゴラでもたいへん根をつめた作業だったらしく、「え、そうですね~。。。」
みたいな反応だったそう(微笑)・でもちょっとキングネゴラでもこの仕様の作品を見てみたいですよね。

イベント名物、メディコムトイさんの贈ったゴージャスなお祝いの花束。

 

左はミニネゴラ、豆ネゴラの次の販売情報。4月18日、原宿にオープンするTOKYU PLAZA
TOKYOsTOKYO限定品としてこの2種を販売。そして5月のデザフェスでもネゴラ祭り(大会、
だったカナ?)と称するイベントを計画中だとか。キングネゴラは4月以降にアメリカの
ファンに向けてWEBで通販を行うそうですが、国内でも(たぶん)同じ仕様で販売の機会を
まず設けるそうです。その後にデザフェスでも3種類のネゴラを販売する流れにしたいとか。
ソフビの生産も今は工場が立てこんでいたりするのでなかなかすべてが予定通りとはいかない
様子ですが、「せっかくファンの方たちが盛り上げてくれているので、なるべく気になるアイテムを
一人でも多くリアルタイムで手に取ってもらえるよう頑張ります」との抱負を聞かせてくれました。

今回も女性の方がネゴラのソフビを販売すると聞いて来場してくれたのですが、ソフビのセカイ
では並びで買うような流れがあると知らなかったらしく、すでに完売していて残念がっていたとか。MAXTOYさんもネゴラのファン層の広がりを感じたとの話。「今回はデザイナーズトイやTHREE Aのようなフィギュアを収集している方が興味を持ってくださったりと、怪獣ソフビといっても幅広い層の注目を受けている様子がうかがえます。これからMAXTOYソフビ製品のお客さんもですが、
インディーズソフビ全体のマーケットも新しい視線で入ってきたお客さんを呼びこんでより広がりを見せていくのではないかと思いました、そのためにはいろんなフィールドの製品を作って行くことも
大事ではないかと思います。ネゴラはわれわれにとってそう考えるきっかけをもたらしてくれた
製品だったのかもしれません」。

そして右の豆メカネゴラは、やはりネゴラにも出ました!メカの敵?ライバル?キャラクター。
背中にはメカゴジラよろしく推進エンジンというかガンダム的に言えばバーニアというんでしょう
か、ついております。さらにこの豆メカネゴラの乗用する機体ともいえるUFOのような乗り物も
製作するとか。
メカネゴラの上半身を外して載せることもできるようにするそうで、その姿を想像すると
愛嬌たっぷりになりそうですよね。このように、MAXTOYさんはネゴラシリーズの世界観拡大に
向けて、なみなみならぬヤル気のほどを漂わせております。ファンにとってはここまで紹介した
アイテムをサンプルや原型を見ているだけでも、ネゴラシリーズは2012年これからも
集めがいのあるシリーズになることは間違いないのでは・

ネゴラはデザイナーズ系寄りの怪獣ソフビとなりますが、MAXTOYの注力ラインの正統派怪獣も今夏くらいまでをめどに、デュアロスに続く新怪獣のソフビ化を進行中との話。
原型にはデュアロスや、ヤモマークさんで製品化されたボグラが評判を呼んだなかよしの
マキビシさんが担当するとの話。とにかくいかにも怪獣らしいのを一発リリースしたいとの
意気込みなので、期待できそうです。



このほか掲載許可をいただいた情報としては、パチアメリカンマッチョヒーローソフビの雄、
FRENZYさんがキャプテンマックスの原型を製作中だそうです。まだ公式には発表して
いないですが、画像をお見せいただいたら、中嶋製作所のタイガーマスクシリーズみたいな
キュートなプロポーションでレトロっぽいマックスが映っていました。昭和のヒーローソフビ的な
ラインのマックスってなかなかいい感じでは。こちらも詳報を待ちましょう。
MAXTOYさんは最近日本のスタッフさんがブログを始めていますので、チェックしてみると最新
情報や裏話もいろいろわかると思いますYO。

特別出演・TOUMAさんデザインのゴジラとメカゴジラ。

 てなわけで雨が降ったりやんだりする中を移動して仕事に戻る前にアキバのOne‐up.さん
にも立ち寄ってみました。昨日夜のサンガッツ水木妖怪ソフビ2種の通販も非常に早い
スピードで終了し、お店サイドも反響に驚いておられました。ソフビのアイテムとして妖怪もの
への関心が高まっているみたいだな、との印象ですが、そういえばMAXTOYさんのネゴラも
言ってみれば猫又ですよね。

例の水木妖怪ソフビ再販アンケートも早速お客さんのリクエストがいろいろ来ているそうで、
妖奇伝(頭に蝋燭が立った鬼太郎の生首)への要望が多いとか。あとは死神の色替えとか
原始さんも要望があるけど色は以前製品化したカラーが、サンコミックスでの表紙の原始さんの
色を再現しているので、今回も変えないで再販してほしいといった話も出ているのだそう。

それからまだはっきり決まっていないのですが、今回の蓄光コケカとあの世の案内人も販売後に
欲しいという要望がまだ届いているので、同じ蓄光素材で別塗装版を検討しているとか。
買い逃したヒトも別の塗装ですが手に入るかもしれませんので今後のお店の情報をチェック
してみてください。

 4月2日にマーク・ナガタ氏がOne-up.アキハ店に遊びに来るそうで、その際に数は多くないが、
来日記念限定品として、この黒未塗装ver.のアーガス星人を販売するかもしれない、
との話でした。


アキバ戦記ⅩOneup×サンガッツ

2012年03月30日 | イベントルポ

 

AKIBAカルチャーズZONE内、One‐up.さんのサンガッツ水木妖怪展が今日からスタート!
ここのところ都内で仕事で詰めているのですが、
眠い目をこすりながらも何が起こっているのかワクワクして、ちょっとアキバまで遠征してミマシタ。

おなじみの鬼太郎、悪魔くん、シャンペイキャラをはじめ、水木漫画の真骨頂ともいえる
短編作品など過去のサンガッツさん製水木ソフビが勢ぞろい。現物で見る水木ソフビコレクターズ
ガイド的なイベントです.水木キャラソフビはカラバリを見ても、劇中のキャラクターたちの
過酷な戦いでもたらされたシチュエーションや、時折登場人物たちがもらす人間セカイの
モノガナしさ、己がこの世に生を受けたことについて思わず吐露された諸行無常の情感などが
成形色や表情の違い、塗装などによって巧みに表現され、水木漫画を読みこんだ
サンガッツさんのマニアックな視点ならではの仕上がりとなり、手に取ったマニアも思わずひざを
たたくこともしばし。
「鬼太郎」劇中でのかわうそ相手にねずみ男の発言「キミはじつに心にくいほどおれのハートを
突くねえ」ってヤツですネ・今回の展示を見ていても過去に読んだ水木作品のいろんなシーンを
思い出したりなんかして楽しめるんじゃないカナ?

最近一週間ほど、駅前で大がかりなロケやってるんですが。外人さんの撮影隊が連日ライブ感
満点の撮影をアキバせましと繰り広げている。今日はセガ前、おなじみの鉄橋下で
日本人のガールズバンドが屋外ライブを展開してそれを手持ちカメラで撮っていました。
アキハバラatDEEPや電車男のTV版みたいに、あとで、この映画の一部だったのか!と
分かる日がくるのカナ?

生㌔!

「桜の舞う季節。それは新しい出会いの時。新社会人、新大学生のみなさまへ。
この春、美少女ゲームをはじめませんか」
すごい勧誘フレーズだな。しかし、これがアキバのREALなのだ!
その証拠にというのか、配布してる体験版、すごい列ができてました。まだ日本は平和だな~。

仕事で久々にヒルズへ。春休み真っただ中でちょうどワンピース展をやっていて訪れた
家族連れでにぎわっておりました。皆、水辺の芝生や岩の上で日向ぼっこしてた。
うらやましい・

今回の限定品。実は蓄光版はまだリリースされていなかったサンガッツ水木シリーズ最初期の
ソフビ2体、手と足だけで構成された超シュールな姿の「あの世の案内人」(道標付き)。
そして連作中編シリーズのキャラクターで、これでも正義の味方だったりする「コケカキイキイ」。
廃屋で半死半生になってたおばあさんと捨てられた赤ん坊、年老いた猫と猫に付いていた
昆虫の魂が集結して変身する、世にも奇妙なヒーロー!そういえば、連載初回に
コケカに変身するんだけど、事件が解決するとまた元の死にかけの生き物たちに戻るシーンが描かれたりします。たぶん毎回元に戻ってるんだな。なんというか普通の漫画家なら変身状態のままでしょうに、この辺りは水木先生ならではのセンスのなせるわざですね。
今回のコケカは暗いところで光る上に、過去2度のリリース品と異なり、さりげなく目が
マスク塗りだったりします!

右横の胡坐をかいてる「ベーレンホイターの女」は4月末のスーフェスで発売するとのこと。
このベーレンホイターのおまけに付いている、ベーレンホイターの女に改造されるおじさんが
今回乳白色成形なのはなんでだろう?と思ったけど、仕事場に帰ってきて
撮った画像を見てたら劇中場面を思い出した。宇宙に送り出されるおじさんが改造前に
宇宙空間での真空状態に耐えるための訓練で氷漬けにされ、雪山から博士により掘り出される
場面の再現カラーだな!サンガッツさんサスガ。

タコベストフェバリット水木ソフビの怪物マチコミ。これはデカいけどクリアオレンジのほうも
持ってる。ベアードの色替えとはいえ、よく製品化してくれたな~。

通販分も入ってるけど段ボールの中。サンガッツソフビはまったり着実に買われていく、
最近は女の子のファンも増えています、との話。その一方でまだあるな~と思ってると
なくなって、あれはもうナイか?とか問い合わせが来ることもあるそう。ギリギリ感を愉しむ
んじゃないのなら、イベントでもOne‐up.さんの通販でも、普通に買える時に買うが吉っす。

そして今後は人気アイテム、ちょっと気になったけど買い逃しちゃった過去のサンガッツ水木
ソフビの再販も企画が進んでいるようです。妖怪獣セットと続妖怪獣対決セットは再販しようか
どうか二ーズリサーチ中みたいでした。それと大海獣セットはサンガッツ水木妖怪シリーズを
始動させたキープロダクツでもある。初期は版権申請上で都合がつかず、どうしても数が
多く作れなかったのでワンフェス会場でもタコはなかなか買えなかったのもなつかしい
おもひで。ベーレンやコケカ、あの世も同時発売されたけど確か一回目のイベント売りでは
買えなかったんだよな~・でもいちみやさんも反響が大きかったので、次は数を用意します!と
言って再販してくれたんですよ。手にいれた時は嬉しかった。これらのセットとか原始さんや
ビチゴン、今回再販した3キャラクターは水木漫画とか昭和の怪奇系書籍の入った
木の棚に入れて飾っております。

今は幅広いファン、もちろん水木漫画のファンにも愛好されてるし、サンガッツさんのファンも
応援しているので、購買層が増えているから安定供給もなんとか可能になったのですがやはり
いちみや氏の「自分のつくりたいものをつくる」「自分がソフビ化したいものをつくる」という
まず自分自身がソフビづくりを楽しむ、というサンガッツ的ソフビメーカースピリッツが体現された
アイテムシリーズといえるでしょう。
One-up.さんで初めて取り扱った水木ソフビは死神マボロシちゃんだったそう。これも良ソフビ
でしたね。赤とクリア赤のを持ってます。血太郎とかマボロシちゃんは原作でもキャラが立ってる
けどサンガッツさんでなかったらたぶん製品化してなかったと思うな。

再販に関して是非ご意見ご要望を・すでに入手したアイテムでも
劇中のイメージで今度はこんな色のを出してほしいなんてご意見も是非寄せてほしいDeath、との
お店からのお話でした。

そして明日はこちらの個展もありますね。MEOW!

【Snow Tears/中川翔子(TVアニメ 墓場の鬼太郎エンディングテーマ】
しょこたんのこれ、名曲ですね。基本、陰惨でダークなエピソードの締めくくりで
浄化効果を放っていたと思います。特に転調前の段階で歌としてはすでに完成してるのに
さらに「~このセカイは回り続けるのに。。。」から締めまで攻めこんでくるあたりが暴力的なまでに
せつない。猫子編ラストの締めで流れた時は催涙効果絶大でした。

http://www.youtube.com/watch?v=J6mMLT3WvGQ


デスオモチャ2012③裸のランチ

2012年03月28日 | モンド・トラッシュ

 

前日に書いたDVDレコの故障で急な機種交換になった件、とりあえず今後入手できる
見こみのない映像データだけはなんとか仕事の合間に動画にエンコードしたり
VHSにダビングできたんですが手元に置いておく映像の総数とか今後は考えながら
やっていかないと、結局ブルーレイになっても同じワダチを踏みかねないな、とこれからに
ついて検討している段階。

てなわけでじゃおもちゃは増えていいんかいというツッコミが入りそうな話なんだけど、
またまた自分価値での妙な探求品を紹介するデスオモチャ。
これはデスオモチャじゃなくて癒し系だけど、最近入手した昭和のカッパ首振り人形。
ん?別におもちゃでもソフビでもないぢゃん、と思うだろうけど、特撮に詳しいヒトはこの緑の
カッパボビンヘッドの人形を見て、あれか!と思うことだろう。
じつはこれぞ隠れた「ウルトラセブン」アイテム。

ウルトラセブン「水中からの挑戦」に登場するカッパの人形と同一のアイテム。劇中のラストで
ウルトラ警備隊の没テーマソングをバックに、河童同好会のヒトたちが、カッパが宇宙人だった
事実を知ってもなお本物の河童は実在すると夢を忘れず力説している心温まるシーン。
同好会の車のダッシュボードで彼らの発言にうなづくように揺れていた人形。
タコ的にこの人形、市販の有りもので実在すると思っていたから、かれこれ30年以上も
(探すなよ・苦笑)根拠もなく探求していた。でもやっぱりあのウルトラセブンの
カッパはあったんだ!

マーミットさんの赤ちゃんテペトといっしょ。ソフビもこうなるとどこかの地方の土産物で
売られている郷土玩具みたいですね。劇中のと首のところの飾りものなど、細かいところが
違うのですが型は同じものですね。どこか観光地の土産物かと思ったんですが入手して
よく調べたものの、場所などの表記はなかったです。

 背中のコウラはヒョウタンのようにカットされた布が貼られています。
河童モノのこけしなども逆柱いみりさんの作品「ネコカッパ」などでそれっぽいキャラが
出てくるからタコも影響を受けたか、古道具屋とか少し遠くに出張に行ったときに
気に行った仕様のものはちょろちょろ気ままに集めているんですが、
気が付いたらソフビブログならぬ民芸品ブログになっていたりしないか。まあそれはないですが
しかしこけしや河童アイテムはなごみマスね。自分は昭和のパチ怪獣ソフビにも
民芸品と同じような心緩ませる感度の根っこをかぎとっております。

そしてなごみから一転してハードな麻薬書簡ノセカイへ。「カットシティに飛んで行け!」
自分が持ってるおもちゃでまちがいなく10指に入るオールタイムベストアイテム。
10と言ってもどれが一番と言うのではないけど、ヤツは持つたびに脳内がインターゾーンに到達し
もはや言語にならないセカイの出来事が頭に浮かんでたちまちハアハアしてくる
デスオモチャの冠を付するに相応しい邪悪な妄想ツール。
メディコムトイさんが映画「裸のランチ」のDVD販売時に製作・販売した禁断のソフビ
1/1フィギュア、バグライター。彼はその大きさもあってもはやTOYというよりも
家具に分類されるところでつきあいももうかなり長いです。

殺虫剤の麻薬的効果に耽溺して日々幻覚を見ながら奇怪な小説を綴る主人公の
小説家・ビルにバグライターが命令を下す。

「インターゾーンでは全てが許されている。ビル、お前はインターゾーンに
潜入し秘密組織の黒幕を捜査するホモスパイに就職するのだ!」

夫婦ともども強力な麻薬効果を持つ殺虫剤でラリった勢いで、嫁さんにウイリアム・テルごっこと
称し頭にグラスを載せさせて銃で撃ったら、うっかりねらいどころが外れて嫁さんの頭に貫通させ
死なせてしまったビルは、アウアウして米国の警察権の働かないモロッコにある(とビルが
思い込んでいる)暗黒地帯、インターゾーンに逃走。
嫁さんを死なせたのも謎の組織の陰謀であると示唆し、組織を捜査すべく
ビルにタイプライターを通じて指令を送る直属の上司(が居るとクスリをキメて最高に
イッちゃってる時のビルが思いこんでいる)がこのブキミキュートなバグライター君。
ていうか嫁さんをうっかり銃で撃って死なせたエピソード自体、原作者自身がやっちゃった
実話なんですが。

リアビュー。羽根の奥に隠れた巨大な肛門。。。ここに殺虫剤の粉をまぶしてやると
興奮して歓喜の声を上げのたうつバグライター。巨大な肛門もいかにもそれらしい
造形・塗装で忠実に再現。
これで羽根の奥のパーツ部分だけ軟質塩ビ製だったら完全に頭がくるってて
最高すぎちゃうんですがそこまでは無理デシタ。でも触覚や足もクキクキ動くので、
劇中のビルのアパートの床をシャカシャカ動くあのゴキブリ然とした動きを再現できます。

青年時代から心酔していたバロウズワールドの住人になれるということでビル役を熱演
するピーター・ウェラー。多彩な薬物をキメて禁断のインターゾーンにエンターしてホモスパイ
活動中のこの胡乱な表情を見ろ!

映画ではこの肛門が収縮しながら高圧的な命令口調の男の声でしゃべりかけてきます。
(といってもバグライター自体、ビルがヤクがまわった脳内で生みだした妄想なんですが。
他人が見るとビルは物言わぬタイプライター相手に話したり怒ったり勝手にテンションを
上げているわけです)ビルは社会生活不適応者として責められたり
すると持ち前の何ものからも制約を受けない感受性にクスリの効果も手伝って
すぐ陰謀史観に逃げ込みます・映画の中でも、害虫駆除屋から殺虫剤をかすめたかどで
警察で取り締まりを受けている時、肛門を持った虫の「監視官」に
みはられてヤツが俺に命令しているなどと言い張って、スリッパを持って居ない虫を
追いまわして暴れたりします・

 バグライターは口でなく肛門が動いている時に声がしているので肛門で発音しているようです。
「裸のランチ」の劇中で肛門が口になってしゃべる男の逸話が出てくるので
(小説にも形は違うけど出てきた)そのイメージもバグライターのデザイン時に取り込んでいるの
ではないかと想像されます。「裸のランチ」の原作者・ウイリアム・バロウズが実際に男色家だった
ので、その属性を想起させるよう、クローネンバーグ監督が気を利かせていかにも肛門性愛的な
イメージを、ビルがインターゾーンで与えられたホモスパイ任務の上司であるバグライターのビジュアルに取り込んだのでしょう。
デビッド・クローネンバーグ監督は基本インテリですが、この映画ではあこがれの作家の映画化が
ついに可能になったのでふだんより一層、妄想エンジンがフル稼働していつになく
性器や肛門をイメージした異常なビジュアルを連発して、特殊メイクを担当したロブ・ボーディン
スタジオと共犯により決して見てはいけない、体感してはいけない、背徳ノセカイへと観客を
引きずり込みます。

映画の中に出てくる架空の街で一度は行って見たい場所、
自分は「ブレードランナー」のロサンゼルスと
「鉄男」に出てくる「ニューワールド」、「バットマンリターンズ」でのゴッサムシティ、
そして「裸のランチ」のインターゾーンですね。
と言ってもこの映画の中では大きな地下駐車場の床に砂を引いて旅行者や遊牧民のコスプレを
した人たちがうろうろしてるようなセット撮影で表現されているんですが、その簡素な箱庭感が
また「脳内の街」感を醸し出していてなんともたまらないDeath。

 生前のバロウズ。すでに老人になって麻薬投与も生命に支障をきたしかねず、
大人しくなり、病院のアポモルヒネ治療で麻薬中毒から回復しつつ
普通の温厚なジイさんになっていた頃。まだ元気だったので映画「裸のランチ」のセットにも
やってきてバグライター相手にこうやってタイピングなんかもしておりました。
映画は原作小説が一行ごとに登場人物が違うようなありさまなので
(要はクスリでラリって描いたので全体のストーリーなどないに等しい。
おまけに原稿を印刷所に持っていく際にページの順番が変わってしまったのを
なんだかいい感じがするとかいってそのまま印刷した)

クローネンバーグ監督の判断で、主人公ビル=バロウズがなぜ小説「裸のランチ」を描くに至っ
たかを描いた自伝(半分以上クローネンバーグがあこがれのバロウズをめぐる二次創作
というか妄想で描いた)映画になっております。
忠実に小説を映画化すると思って当時劇場に見に行ったヒトも居るようですが
当時の優れた映像技術でもあの小説の忠実な映画化は無理があります。
CGやバーチャルリアリティの発達していったら、
21世紀中には「真・裸のランチ」なんてのも映画化されるかもしれませんね。でも
この小説はアナログな世界観、空間掌握の中にあって映像化したほうがより
似つかわしい気がします。

バグライターのデザイン画。甲虫の顔にタイプライターのキーボードを持ってきたセンスが
素晴らしいです。初めて「裸のランチ」公開前にスチールを見た時のバグライター、
バロウズの小説仲間たちが所有するバグライターである
マルチネリやマグワンプのデザインや造形物を見た時の脳内物質が大量にしみ出た
高揚感は忘れられません。

写真を撮ったり文章をタイピングしているタコも途中からもはや映画のスチール写真なんだか
自分の部屋撮りなんだかわからなくなってきました。すでに小説も映画も現実も境目は消失して
しまうのDeath。
そう!つまりはこのバグライターをひざに載せてパソコンのキーボードをタイピングし始めると、
そこはすでにあらゆる固定概念の束縛から解き放たれるインターゾーンの暗黒都市に
送りこまれ、誰もがホモスパイになって現地からタイピングしてインターゾーンで起きた奇怪な
出来事をレポートする使命を帯びるのです。

映画の1/1アイテムは数あれど、異端の文学と言われるバロウズの小説世界を取り込んだ
映画の実物大アイテムがこの世にマスプロダクツとして存在するという事実が奇妙であり、
90年代以降のフィギュアムーブメントの混沌の中でバグライターのようなキャラクターまで
メディコムトイさんによって製品化されていたということが今でも面映ゆい事実であります。
そして映画が永遠であると同時に映画の興奮もこのバグライターを時折手にした時に
再び蘇ってきて、人々は映画と同様の甘美なインターゾーンへといざなわれるのDeath。

 【Cadaveric Incubator Of Endo Parasites/Carcass (The Peel Sessions)

http://www.youtube.com/watch?v=Kv6IM5K0vY0&feature=related


DVDレコ撤去指令

2012年03月27日 | 日記

 

ただの日記です。

突然の退去勧告を受けました。
タイの大地震も発生半年以上経ったのですが、タコも今頃になって意外な被害を受けました。
今年に入ってからDVDレコのディスク焼き機能が故障したため、年明けからHDに録画して
見るだけで過ごしてたのだけど、年始の番組ラッシュも一段落したからそろそろ直すかなと
2月に修理をお願いしたら、DVDレコの交換部品がタイの災害の影響で製造設備が
壊滅的打撃を受けたので向こう半年は調達できそうにない、とのメーカー修理担当のヒトからの
連絡。

で、当社最新のブルーレイレコーダーを修理費用の2万ちょいくらいで提供してやるからこれで
カンベンしてちょう、とのこと。これは悪い話でもない。DVDレコは9年近く使ってきたので
十分減価償却できてるし、お得だ。まあメーカーサイドから言うなら一体いつまで使ってるんだ!
さっさと最新メディアに移行しろ!なんだろうな。しかし日本の家電はよくできてるなー。
全然これまで壊れなかった。VHSも今でも使えるし、家電方面では環境にやさしいタコ。

ただし現有のHDレコに録画されてるぶんの大量の映像は、交換時に引き上げるから
もう一台機械を持ってない以上は全部消去しなければならないという話。
ふだんはアニメや特撮、ドラマなどの録画視聴も3倍速で録画して見ては消しなんだけど、
仕事の関係で必要な映像やニュース映像などでメモ程度に残しときたい映像もあったから
とりあえず先述のVHSにダビングしとくことに。これが面倒といえば
面倒な作業で、数十秒でコピー可能なDVDレコと違ってリアルタイムで見ながら
ダビらないといけないことを録画にあまり使ってないからすっかり忘れてた。
とにかく最小限の3~4時間程度の量に絞り込む。

映画とかドラマもDVDで残しとくつもりで画質のいい状態で録ったものもあったんだが、
映像ソフトが存在してたり、いつかはまた見れるであろうものが大半なので、
あらかた処分することに。退去まで数日と時間がないし仕事もしないといけないから
未視聴の映像も全部は見きれなそう。それでも残った時間の範囲でAVIなどDVD以外の
いろんなファイルに「見れればいい」くらいの気持ちでエンコードして
出来る限り移しているのだけど。

厄介なのは保存する気があったというよりも、なんとなくHDにある映像。
多くは一度見て何か決着がつかないで残してあるものなんだけど、映像の断片というん
でしょうか。それがいきなりなくなるというのも見なれた風景がある日消えるようなもので
今度はもどかしいものです。
それでも総計100GB以上の映像を一度に処分するまで刻限を定められているから
ちょっとした映像の断捨離を余儀なくされた感じですね。

そもそも個人のHDの中身なんて他人から見ると価値観がよくわからないものも多かったりする
んですが、タコの場合、一部を貼りだして見るとこんな感じです。我ながらジャンク
カルチャー系の人間なのだなとつくづく思う。ジャンクは肩が凝らないしどこまでも価値を自分で
付与できる対象。つきあっていていつまでも楽しい、つまりはかけがえのないものであります。
てなわけで自分用のお蔵出しなのですが、緊急で暫定画像倉庫っす。

「ゆるゆり」最終回の魔法少女別れのシーン「最後にわたしからのお願い。。。
ヤキソバパンとサンドイッチ買ってきて」

「まよチキ」の最終回、同人誌即売会の前夜、できた本が厚過ぎてホチキスが止まらないので
徹夜で悪戦苦闘。こういう風景、あるある。

 

 

「パパの言うことを聞きなさい!」のアニメの脇キャラ専門声優の子が仕事がなくなってきて
田舎に帰るか迷う回。三姉妹の長女も複雑な家庭環境にあって自分も部活をあきらめるか
迷ってる。「仮面ライダークウガ」あたりを思わせる日常描写の細かい積み重ねで見せる
荒川節全開でよかった。

 

「真剣で私に恋しなさい!」最終回の汎用人型兵器、クッキー5。森山ゆうじ節爆発の
美少女とロボ、メカ、爆発の80年代アニメファン大喝采な大活劇バトルがうれしい
最終回だったな。
うーん「僕は友達が少ない」の劇中ゲームに登場した超絶ロボバトルシーンが見つからない。。。
あれ、凄かったんだけどな。

ケーブルのNECOトリプルファイターのスペシャルインタビューでブルマァクのいしづきさんが
出ておられたな。4回にわたってトリプルファイターの頃のブルマァクの回想インタビューに
答えてた。ブルコンの名前の由来はブルマァクのロボットとか、SATカ―はベンツなど海外の
高級車に憧れていてデザインしたらカウンタックなどのスーパーカーの先を行くビジュアルに
なって予見性があるものになったとか、興味深い話がいろいろ披露されていた。

 

地球防衛ガールズP9に登場した水素獣エッチ。イラネナさんがよくイベントで着ておられる
自作のきぐるみ・

 

河崎実監督作品、TV版電エースのベッコス登場シーン。中のヒトが居なくなって投げられてます。
いろんな撮影現場から帰ってきた後はベッコスのキグルミもイベントで見ると痛んでるのが
わかります・

ケータイ刑事に出てきた宇宙人。

ドリフの大爆笑に出てきた「火星婦」。

なんだっけ、西郷輝彦主演の時代劇に出てきた亡霊武者。

ドリフの大爆笑に登場したミラーマンのアロザ。80年中期頃だと思う。
まだこの頃はキグルミが残っていたんですネ。

ドリフの大爆笑で見た、今では考えられない特撮系キグルミ総出のコント。

NHKのヒットチャート番組でエンジェルビーツ!のガルデモ「Thousand Enemies」が
チャートインしたのをコメンテイターたちがシカトするシーン「。。。これはよくわからないです」
すごく困ったような顔をしてたのが萌えです。

シルシルミチルでドラえもんのジャイアンシチューが実際に作成されたシーン。
ジャイアンのコスプレをした子どもがほほえましい。シチューはすごくマズイらしいです。

熱唱する小林稔持タソのレア映像。これは残しとく・

「社長シリーズ」でマルサンのバラゴンのプラモを組み立てているシーン発見。

志村けんのだいじょぶだあに登場したエレキング。87年頃。アトラクション用のようだ。

アンビリーバボーでオンエアしたキルドーザーのニュース映像。
これは事件当時のも持ってる。

「あぶない刑事」のレアな浅野温子のセーラー服。

たけしの父ちゃんを描いたドラマ「菊次郎とさき」でお化け屋敷のシーンにちらっと映る二口女。
なぜ一般ドラマでマイナー妖怪の二口女?何か原口智生監督関係の映画で使用した
プロップを流用したのだろうか?

 

昭和の名優、大泉晃氏がTV「愛と誠」で自分のそっくりな落書きを描かれるシーン。

「太陽にほえろ!」で捜査中に事件に関わる男の子にゾイドを買ってあげる石原良純。

映画「資金源強奪」での斎藤浩子タソのレアな登場シーン。夜のちょっと危険な地区の
盛り場に現れる浩子タソ。
「ね、素敵なおじさま わたしとつきあって~」早く家に帰れ!「これであんみつでも買いな!」

大映「釈迦」の妖怪たちのシーン。よく見ると魔物の一体に同じ大映映画作品の
「妖怪百物語」に出てきた青坊主のキグルミが流用されている。

タモリ倶楽部2011年7月2日オンエア、「ビンテージプラモショー」。なおキジラの作例は
ビリケン商会のソフビペイントで活躍しているマウント工房の努さんが担当したそうです。
ドロメダ星人ならぬアンドロ星人の作例も別の方が作って見せていました。
共に普通に組み立ててもここまでの仕上がりにはならないとは思いますが、レアプラモの
完成品を見れる貴重な機会でした。

【Beauty of Destiny (Special Mix) ペルソナ4エンディングテーマ】

http://www.youtube.com/watch?v=IBIZ7GZl1qM&feature=related


マーミットの4月受注ソフビ新製品

2012年03月26日 | 特撮・SF

 

エクスプロージョン!!
「ドールになっても私のことをいつも見守っていてくれないと絶対に許さないんだから!!」
舞台をロマリア連合皇国に移し、才人との恋模様も山場を迎えつつただいまファイナル
シーズンオンエア中の「ゼロの使い魔」、ルイズドールがマーミットさんからリリース。

マーミットさんから4月受注製品リリースをいただいたのでご紹介~。
今月も妖怪あり、ドールあり、メカ怪獣あり、マイナー宇宙人ととってもにぎやかな
ラインナップDeath。
通販限定品です。2012年4月30日受注締め切り、7月下旬発送予定。
商品のお問い合わせ及び代引き申し込みは㈱マーミット(03-5648-6535)まで。




MOD-60 ルイズ 39800円(税込み)全高約60センチ

フル可動オビツボディ使用。ウィッグはゼファー製。「ゼロの使い魔F」登場
アニメの表情を忠実に再現したドール。本編を見ると線画で輪郭一本描きなんですが、
ウィッグの質感が立体になったら確かにこんなふわーんとした感じになるでしょうね。





怪獣天国 メカゴジラ5250円(税込み)、全高約23センチ

通常通販初登場。レトロスタイルのブルーグレー成型。メカゴジラというとソフビでは
シルバー成形のものが主流ですけど、やはりソフビになるとグレーの色合いが記号的な
金属の解釈として目になじむ気がします。
メカゴジラもすでに平成になってVSメカゴジラ、機龍と、より洗練されたフォルム、リアルディ
ティールによって何度もリクリエイトされています。ガンダムアフターな人型超兵器的デザイン
ラインもとりこまれるなど時代のニーズに即したビジュアルはどれも素晴らしいのですが、
昭和のメカゴジラの全身ビスに覆われた武骨かつスパルタンな完成度はいまだ日本の
メカ怪獣の代表的な一体といっていい存在感を放っております。
鉄人やメカニコングといったレトロロボに注目が集まっている昨今、昭和メカゴジラの持つ
ミリキが原点回帰的な目線で注目されている気がします。




怪獣天国 ズール星人(2期) 5250円(税込み) 全高約23センチ

帰ってきたウルトラマン登場の宇宙参謀。レッドキラーを操る。
宇宙参謀っていう肩書は、あの多々良淳氏扮する紙芝居やさんの通信装置のモニターに映ってる
ズール星人の上司のほうをイメージして命名されたんだろうか。帰ってきたウルトラマン後期の
宇宙人は成田ラインの宇宙人デザインを離れて、ややレトロSF的な方向のセンスが混入された
宇宙人も出てきたあたりがビジュアル面でカオス感があって面白かったですね。
このズール星人もよく見ると顔の部分の甲殻類っぽい処理など、昔のパルプSF小説の
挿画に描かれていた宇宙人を人型キグルミにリイマジネートして作られたっぽいです。
このズール星人しかり、メタルナミュータント的な風貌を持つメシエ星雲人しかり
ファンコレ発売以降のウルトラ再評価時代は、デザイン的に後退した時期のスタッフの拙速さを
表したキャラであるとマニアに一刀両断されていたふしもあるんですが、今見ると彼らは
ウルトラ的エイリアンの多様性がさまざまなデザイン的方向性を模索していた感じで
興味深いです。そしてこのズール星人もそんな一体です。
服も出来合い衣装だったりするのが御愛嬌ですけど、
70年代の海外SFTVシリーズに出てくる宇宙人的というか、マニアはそういうなんとも
はかない「画面にちょっとだけ出てくる」宇宙人に、またしびれるものです。
このソフビは非常にキュートでヌボーッとしたポリ人形のような仕上がりで
スーフェス限定品として買った1期はタコのお気に入りです。
同じ時期にマーミットさんからリリースされたブラック星人もまさかの製品化で嬉しかったな。
あー、そういえば新マン後期の宇宙人で未ソフビ化のストラ星人の製品化は結局なんとかならない
のだろうか。。。何度も書いてる話だけど下半身が消えている状態で出現して明確なデザイン画が
見つからないらしいんですが。ズール、ブラック、ブルマァクのバルダック星人、メシエ星雲人、
ベアモデルさんのグロテス星人、そしてストラ星人と出ると新マン後期のゆるエイリアン
そろってマイナー星人好きにはたまらんことになるのですが。




怪獣天国 グモンガ(2期)5250円(税込み)全高約22センチ

ウルトラセブン登場の宇宙蜘蛛。ベル星人の作った疑似空間に潜み、落ちてきた者を襲撃する。
顔のイボのような突起から何か黄色いガスのような有毒な気体を吹いて敵を捉える。
劇中を見ると複数生息している模様。これは1期を持っていますがスタンダードサイズで
よくリリースしてくれたなと思うキャラですね。操演でチャカチャカ動くのですが気色悪くて
絶妙でしたね。屋外撮影で操演はなかなか手間がかかったのではないでしょうか。
当時の怪獣図鑑で石の上に置かれたスチールがあるんですが、彼はプロップとしても
惹きつける存在です。




ビニパラリターンズ マグマ大使5250円 全高約23センチ ギガラメゴールド成型。

ここのところ井口昇監督の「ザボーガー」のリメイク映画化でピープロ作品が再注目されている
感じです。人気作のマグマ大使やスペクトルマンも新しい世代の視聴者が生まれている
ようですね。
ピープロ作品はトラウマ度が高かったり、原水爆問題や公害等、リアルタイムの世相を捉えた
プロットも多く導入されており、現在ではTV作品上で描写できないようなシーンも真摯に
描いており、かえって新鮮ではないかと。「怪獣王子」などを見ても土屋監督は職人監督として
ピープロ作品で
常に手際が良く、最高の仕事をされていると思います。
マグマ大使では、昭和の平和で裕福な家族を絵に描いたようなマモル一家の描写が、
今見るとすでに失われた懐かしいパストフューチャーな家庭像にさえ見えます。
そこに出現したゴアの手下、にせ家族が本物か贋モノかマモルがとまどう、シミュラクラの恐怖を
描いた人間モドキ編など、アバンギャルドなプロットでした。当時の子どもは人間モドキやママに化けたルゴス2号には恐怖のどんぞこに陥れられたそうです。自分は再放送世代ですが
マグマのいくつかのショックシーンが夢に出てきましたね。マネキンになったママたちが空き地に
無造作に転がされているシーンなど、大人になって見返しても悪夢のようでした。

今回リリースされるマグマはマーミットさんお得意のラメ仕様ですが、実際のマグマが劇中
アップになったシーンで見ると、こんな感じでキラキラと表面が美しく光っており、妻のモルも
衣装だけでなく顔もメイクによりキラキラしてたり、細部にまで凝ってるなと思ったんですが、
そんな劇中でのロケット人間の体表を再現したギガラメver.というところでしょうか。
自分はこの太田さんが原型を担当したビニパラマグマの顔の表情がとても好きです。
ギガラメ仕様は宿敵のゴアも本編の被り物がキラキラテカっていたので、似合いそうだな~。

KARZWORKSオリジナルソフビ トンブアナ 4200円(税込み)全高約18センチ

水木しげる氏の紹介で有名なニューギニア トライ族に伝わる精霊。これぞまさにゲゲゲの神様。映画版の「ゲゲゲの女房」にも確か出てきました。19歳で赤紙召集され太平洋戦争の真っただ中に送り込まれた水木しげる先生が南方のラバウルで地獄のような戦争体験を味わい、友軍も失ってマラリアに罹りジャングルの中をひとり死地をさまよった時に島の現地人たちに助けられました。そして自分の命を救ったのは傷ついた体を癒してくれた自然の恵みをもたらしたラバウルの自然、
そして大地の神=トンプアナの存在を信じるに至ります。
人間は自然と調和して生きていかなくてはならない。そんな思いがトンプワナをめぐる逸話から浮かび上がってくることでしょう。
マーミットさんによると、このトンプアナは2体を並べて飾るのが本式であるとしています。


アキバ戦記Ⅸ国際アニメフェア続

2012年03月25日 | コミック・アニメーション

つーわけで25日まで開催していた東京国際アニメフェアの会場風景を引き続き見ていきましょ~。

アニメは終了したけど今年9月に劇場版も公開されるTIGER&BUNNY関係商品のブース。

ルパン3世が40周年、ラスカルは35周年ですって。

ガンダムUC、AGE、SEEDとガンダムサーガ揃い踏みのバンダイグループ、サンライズ、
ナムコブース。



 

トムズエンタテイメントさんのブース。峰不二子をメインに据えたルパン3世のスピンオフ的
新作も4月4日から日テレ系でスタート。

ITOONさんのブース。このほか白組など、日本映画や児童アミューズメントコンテンツ、
CM業界を支えるCG製作プロダクションの大御所がアニメフェアでもブースを展開し新作を紹介。

AKB48をフィーチャーしたアニメヒロインユニット。しかし何にでも参入してきますね。
くわばらくわばら。AKBが活躍してる現代にティーンでなくて、とりこじかけのあけくれに
されなくてよかったな。

練馬区発のご当地ゆるキャラ、ねり丸。これから活動本格化していくそうです。
見かけたらかわいがってあげてちょう。

アキバの店頭でもおなじみの萌土産のブース。

八王子のお寺、了法寺で販売している萌えグッズ。

 

ここからは牙狼関係のプロップ展示Death。最近作られたVシネマや映画版のプロップも
勢ぞろいし、ファンが見入ってました。映画の中から取り出して見ても立派なアート作品のよう・
今回の目玉ですね。

 

 

 

 

シカルナ工房さんのブース、続きDeath。

 

なお2013年の東京国際アニメフェアは、3月21日(木)~24日(日)
(21日・22日:ビジネスデー、23日・24日:パブリックデー)の4日間、
東京ビッグサイトにて開催されます。
事務局では来年の東京国際アニメフェアは、さらに充実した国際的な発信力の高いフェアを
目指します、とのことです。

【When I Dream/Carol Kidd(映画「シュリ」エンディングテーマ)】

http://www.youtube.com/watch?v=sgNzaDJEmzg&feature=related

 【EGO/小林未郁(ガンダムUC・EP3ラプラスの亡霊 挿入歌)】

http://www.youtube.com/watch?v=WBidyR0mWNY

Your Story/久石譲×福原美穂 (映画「悪人」エンディングテーマ)

http://www.youtube.com/watch?v=05DYPVFPD5A

 


アキバ戦記Ⅷ国際アニメフェア

2012年03月24日 | コミック・アニメーション

 

あした(25日)まで東京ビッグサイトで開催している東京国際アニメフェアの会場風景をドゾー。

前回(2011年)は震災直後の安全確保のため中止になった本イベント。さらに東京都の有害図書
条例の件もからんで開催前に大手出版社の参加取りやめもあり、今回もその流れから
開催キャパはどうなるか?という方向の関心もイベントファン、アニメファンの間から挙がっていた
んですが、蓋をあけてみると国際色豊かに海外のクリエイターやアニメ製作会社を誘致したり
震災復興のキャラクタービジネスやご当地キャラクター、ゆるキャラを招致するなど、
より一般消費者目線に近づいた出展コンテンツも増加。一昨年の人気声優出演アニメや
萌えアニメ系のブースにトークイベントやグッズ目当てでファンが殺到するような異様な熱気こそ
会場にはないものの、まったりと行楽というか遊園地気分で新作アニメの情報収集やグッズ類の
ショッピングを楽しめる「とっつきやすい」「親しみやすい」、本来の一般的なお客さんに
アピールするアニメ総合イベントに戻った印象でした。
 次回以降がこのキャパとしても、アニメコンテンツ産業の関連イベントが本来の子ども向け、
一般消費者向け、またはコアな大人のお客さん向けといったようにうまい具合に住み分けて
いく契機にもなるんじゃないかと思います。あらゆる産業ジャンルでも一極集中はとかく
ほころびが出ている昨今、今回の件はアニメのマーケットが細分化している事実を反映した
出来事、ともいえるのかもしれませんね。
ソフビ関係ではシカルナ・工房さんも東映アニメーションや横山光輝キャラのソフビの展示販売で
出店してますよ!

ブシロードの広報ブース。イチオシになってるのはやはりヴァンガード。
桜の季節にダカーポⅢも。イベント開催も近いミルキイホームズ2期も関連商品展開に
力を入れてます。

銀翼のファム・広報ブース。こういう劇中立体化プロップ展示が毎回楽しみなタコ。

今回の主役ともいえるプリキュアのブース。

 ニコニコ動画のニコニコ神社。アニメ業界関係の方たちも参拝してコンテンツの成功を祈願して
いました。ここでの参拝の模様は会期中、ニコニコ動画でリアルタイム配信されているのだそう。
アニメフェア出店に続き、4月28日~29日、幕張メッセでニコニコ超会議なるイベントも
開催予定です。

ランチタイムでも新旧いろんなアニメを視聴しながら食事や談笑できる、アニメ好きには
夢のような会場。

ミクのフィギュア、23日時点でこんなに義捐金が集まったそうです。結集した萌えの力は恐るべし。

BS11の広報ブース。銀河鉄道の夜、ひさしぶりに見たくなったな。

東北の被災地の子どもたちを訪問して活躍中の仙台発信のゆるキャラ、パパパンダ。
ぼくパンダが息子キャラ。
ねねパンダはぼくパンダのおねえさんで今、現地慰問中とのことです。

ボーカロイド日本ジャック計画の新ボーカロイドのおねいさんたち。
全部で7人居てプリキュアみたいな感じに活躍するようです。

石ノ森ヒーローでご当地キャラのシージェッター。

 牙狼の広報ブース。異様に展示品が充実しているので、後で詳しく載せます。

 

 

 

バンダイのブース。ガンダムAGE2期アセム編をよろしく!とのことでした。
お話も盛り上がるといいんだけど。何日か前にAGEは批判的に書いてしまったけど、自分も
子ども向けのヒーローロボットアニメとして原点回帰作の評価を残りの2クールで
確保してほしいという気持ちはあるんですよ。

「ギター少女」御茶水エリカの広報ブース。けいおん!ばりにヒロインモデルも発売予定。

 東北支援でデビューしたずんだ餅アピールの萌えキャラ。

「まどか☆マギカ」は引き続き人気ですね。去年は震災でアニメフェアデビューできなかった
のですが、ここまでファンを獲得するとは当初は作り手も想像していなかったんじゃないかと・
テレビ版を編集した総集編的映画と完全新作映画化の話もあったけどどうなるんだろうか。
「かずみ★マギカ」など魔法少女たちの別パーティー話もすでにスピンオフコミックで存在
しているくらいで、別の作家さんが各作品で新規契約の魔法少女たちの戦いを魅力的に
描いています。「まどか」ワールドは魅力的なコンテンツなので、1作目の成功に頼らず
面白い方向に世界観を拡大していってほしいです。

イベントオークション用の「キルミーベイベー」シナリオ、
オバQラーメンアニメーターおじさんの直筆イラストサイン。

 

放送中の佐藤竜男監督待望のSFアニメ新作「モーレツ!宇宙海賊」の紹介ブース。

 バンプレストの一番くじランカとシェリルの原型がさっそくお目見え。

エウレカセブンの続編、AOが4月スタートに向けて製作進行中のBONES(ボンズ)のブース。
「トワノクオン」の宣伝もしていました。



まいんちゃんは今回こないそうです。ファンの方は残念でしたね。。。

 (引き続き記事作成中。。。)

【魔法少女まどか☆マギカ Magia 】
本編と違うver.。そういえば去年の今頃は山場の10話~12話のオンエアが震災報道のため
飛ばされて4月になんとか連続放映されたんだったな。一年は早かった。何事もなかったなら
去年のアニメフェアでもまどかのブースがあった流れだったんだろうけど。この作品が評価された
のは震災とか原発事故といった重い世相と未来への漠然とした不安がかぶった時期だったこととまったく無関係でない気がする。エヴァ以降言及されるような、その時代時代のオーディエンスが希求する今ある自分たちのセカイと地続きな作品ライブ感に支えられたコンテンツ、というのも
たぶん大きかったと思う。
そういえば漫画原作者の重鎮・小池一夫氏が「まどか」に夢中って聞いたな。ちょっとイイ話。

http://www.youtube.com/watch?v=5oAzIBtge2I&feature=related


アキバ戦記Ⅶソフビモンド地帯

2012年03月23日 | イベントルポ

 

雨のTOKYO、夜のソフビモンド地帯に潜入。。。

昨日のアキバ戦記Ⅵに続き、今日もアキバを中心にこの週末にヒトでにぎわいそうな
イベント会場を斥候してきました。今日は一日雨だったのだけど、ビッグサイトに
また仕事に行ったのでそのまま勢いづけてさらにアキパ、御徒町、南青山まで遠征。
これからまた仕事場に行ってデスクワークっす。きょうは出先でけっこう知人にも出くわしたん
ですが大きなトイイベントがなくても皆、元気にやっておられるのですネ。
よかったら週末のソフビ行楽のご参考まで~。

 

アキバ⇔御徒町のガード下、広大なモールに謎のUMA、じゃないUAMOU出現!

アキオカ2K450のSTUDIO UAMOUでウアモウさんとRampage Toysさんの
RAMPAGE TOYS EXHIBITIONが22日よりスタート。タコもさっそく見にいってみたけど
アグリーユニコーンのカスタム品やカラフルに塗装されたRAMPAGE TOYS カラーの
ウアモウなど、稀少なアイテム販売も行われ楽しいイベントに。
アキオカ2K450はアキバから10分もかからない場所なので、KAIJINさんのイベントを
開催中のOne up.さんに立ち寄った後などぶらりと立ち寄ると楽しいかも・

これは会場で披露されていたRAMPAGE TOYSさんのNOT FOR SALE品。
新作テストショットらしい。キャラクター名はマナトアー。
スタンダードサイズです。ファンタジックな世界観のモンスターキャラカナ?
背中にもコウモリみたいなのがくっついてたりと一体の情報量が多いですよ。

今年は4月以降もいろんなソフビ関係メーカーさんやカスタムペインターさんとコラボイベントを
実施する予定があるらしいウアモウさん。まったりした色づかいがミリキなRAMPAGE TOYS
さんの塗装センスと相性も良さそう。さっそくいくつか売約になっておりました。
通常のお店でやっている製品展示もどんどん増えており密度が濃いっすよ。

雨のお台場に佇むガンダム。

こちらは仕事で行った東京ビッグサイトのモーターサイクルショ―。本日23日から25日まで。
バイクファンには最新マシンの集結風景は見ごたえがありますよ。ワイルドできれいな
コンパニオンのおねいさんも一杯デシタ。また雨なので屋内中央エントランスホールで実施していた
カスタムバイクの展示もテンション高かったっす。

映画系ではこのリメイクアクション映画「ワイルド7」の劇中で使用されたバイクの展示が
人気でした。プロップ系には目がないタコもしばし仕事を離れて撮りまくるのだった。

「ブレードランナー」チックにカッチョイイ雨の降り注ぐ夜のアキバ。


本日も夜に行ったのですが、ビリケンさんのぶたガチャ。小さいけど緻密なディティール、
ぶたのはなさんの絵そのままの立体化には驚愕必至。ビリケンギャラリーのスタッフさんは
「どれもいいですがザリガニの作り込みが細かくてびっくりしました~ 
あとたこも表情がいい感じです。。。」との感想。

今日の夜のビリケンギャラリー上映作品は火星サーバントが出てくる名作
「惑星アドベンチャー」でした。子どもさんが藪の中で宇宙人のアジトを発見しビックリ!
なシーン。

AKIBAカルチャーズZONEのOne up.さんにドキドキ大阪ソフビ万博の限定デュアロスが入荷。

 KAIJINさんのファルクライムミニ展は明日から販売を開始。本日夜に立ち寄ったら
お客さんが何人もたむろしててじっくり各カスタムアイテムを眺めておりました。

昨日紹介した組み立て中だったファルクライムⅢ、ショーケースの高さより大きいらしく
腰のところで分割された状態でという異例の参考展示風景とあいなりました。
ファルクライムの最終形態としてデザイン&クリエイトされた最新キャラクターで
顔の開閉、肩、肘、手首の稼働、腰の回転など可動に重点を置いたという。
現時点で未発表のパーツもあり、それを加えることで新たな形態にするのも
可能らしい。今後Ⅲがどんな進化を遂げるのか見守りたいところですね。

ビッグサイトではモーターサイクルショーのほかに前回シカルナさんのブースを紹介した
「東京国際アニメフェア」も開催されるし、この週末の東京は空もようはイマイチですが、
いろいろお楽しみが待っていそうDeath。

東京国際アニメフェアルポも記事作業中ですがちょっと仕事してキマス、
アキパ戦記Ⅷに続く。。。

【Bone to Lose/Black Sabbath】

http://www.youtube.com/watch?v=qcG8oNfpih8&feature=related

【Lost Forever/Black Sabbath】

http://www.youtube.com/watch?v=gCtPiqnSiZU&NR=1&feature=endscreen


アキバ戦記Ⅵ

2012年03月22日 | イベントルポ

2012年。すでにアキバは都内のすべての街をトランスフォームさせている。
すべてのヒトビトの感覚がアキバ的になる、己の欲望にジャックインさせた濃密なセカイへと
作り替えようとしている。
そしてヒトビトもあらゆる萌えとファンタスティックな心震わすはじまりの律動からは
決して逃れられない!
てなわけで年度替り前でゴチャついてる仕事の傍、例によって夜のアキバを皮切りに、
あちこち徘徊するタコの行き先を見てみよう。
今回は青山、東京ビッグサイト、アキバの三元中継だ!!

 昨年はちょうど今の時期、震災直後でタコの出席してる仕事先のイベントや式典も
中止があいついだのだった。24日から一般公開される国際アニメフェアも去年は
震災と都の萌え萌え禁止法に反旗を翻した関係業者の煽りを喰らって中止になりましたね。
かくいう自分も1年前に震災後の同じ街を原発事故後だったためすっかり疑心暗鬼になって
マスクしてフラフラ歩いてた自分を思い出すのだった。
1年前と同じ場所にカメラを向けて見たりすれば、そこには1年前と変わらない街。
非日常の街、アキバは震災や原発事故といった非日常の様相さえも相克して今もここに
変わらず存在し時を刻んでいます。

 

 

AKIBA カルチャーズZONE One Upアキバ店で明日から29日まで
 キャラクタークリエイター、KAIJINさんのファルクライム一品モノカスタムが集結した
ミニエグジビションを開催。
ちょーどぶらりと閉店前にのぞいたらKAIJINさんがショーケースにセッティング中でしたので
さっそく軽く紹介してミマス。KAIJINさん、お忙しいところアリガトウDeath。

 

新作展示もありお店のスタッフさんたちとさっそくかけつけたファンのヒト、とおりすがりのタコと
すでにイベント開催中みたいなノリになって一同、KAIJINさんのセッティングを
見守るのだった。。。

会場に来たヒトにはこのKAIJINさん特製のカッコイイステッカーがもらえるYO!先着順
ですのでお早めに。

 まだ組み上がっていないけどこれが新作のファルクライムⅢ(仮称)の原型だッ!

こちらがビリケン商会さんのビリケンギャラリー、「大宇宙人展」で稼働中のぶたガチャ。
新作オリジナルぶたのはなミニソフビ7点を入手しようとお客さんが連日詰めかけております。

大橋さんのイラストもお目見え。ガチャポンのミニソフビも好評で、なくなっても大橋さんが
足を運んで新規製造分を追加してくれているようです。開催スタート時にはないイラストも
作家さん各氏がもちよっており、初日に行ったヒトも今行けば新鮮な驚きがあるかもや
しれませんYO!

現物を見たらけっこう大きめでした。タテはMAXTOYさんからこんど出る豆ネゴラくらい
ありましたね。
ディティールが細かくて、ぶたのキャラクターなどは以前ぶたろぐに描かれていた大橋さんの
筆致そのもので、顔がほころんできます。エスたいいんも宇宙服についてる細かい装備など
細部が緻密で、感心します。あと、人間キャラじゃないけどザリガニがいい感じですね。
ぶたのはなさんは甲殻類も好きなんだなあと思いました。

このバックシートに描いているゾウとか絵本に出てるムカデも出るのかしら?とビリケンの
スタッフさんもちょっと楽しみそうにおっしゃっていました。

中野貴雄監督の女タコ怪人の造形物。できたてウレタンの香りもかぐわしい新規品。
これを買って全身タイツを着れば毎日女タコ怪人に
なって自宅で夜な夜な悶絶フェチ北斎漫画できますYO!(って何を考えている)



オープン時も評判だったCLICK CRACKさんのぬいぐるみエイリアン。
追加アイテムもその後投入されましたが好評のうちに買い手がついた模様。

TTTOYさんの作品。こちらも初日、タコがうかがった後で持ち込まれたもののよう。
後方のはシェクリナンですね。黒いのは新規の成形物のように見えますが。。。

逆柱いみりさんも新作を追加してくれました。脳内リゾート怪獣計画のキャラクターたちが
そびえる富士山をバックに雲海をぶち抜いて咆哮したり、東京の高層ビル街を蹂躙しながら
バトルロワイヤルを繰り広げる。あたかも昭和の少年漫画誌の怪獣大迫力イラスト絵巻を
思わせる、怪獣少年のリピドーを大脳辺縁系から直撃する迫真の大怪獣決闘シーンDeath・

ゴッホ今泉氏も新作を追加。またまた色っぽいゴールデンエイジアメリカンスタイルの
複乳グラマー女エイリアンDeath。

好評のうちに完売したビリケンクラシック宇宙人シリーズ・マーク星人(左)、ジュブ星人(右)。
2期は紺色の成形色でした。好き者の宇宙人立体物コレクターに喜ばれている
アイテムとなり、ビリケンさんサイドも手ごたえを感じている様子。


バックに写っているのは孤島のゴリラ映画では屈指の名作の一本「猿人ジョー・ヤング」。
会期中はモニターで懐かしの宇宙人や怪獣
怪人映画に訪れたお客さんや作家さんたちも見入られ、プチ上映会モードになっているのだとか・

 すいません、ちょっと中野監督の展示物をお借りしてタコになってきました。しゅるしゅる。
ビリケンギャラリーの「大宇宙人展」は月末まで開催しています。このほかにも新作がずいぶん
増量されていますので一度足を向けた方も再度、休日に足を運んでみては。やはり怪獣、
宇宙人をキーワードに据えたイベントはうきうきしますネ。


そして、ビッグサイトでは!シカルナ工房さんの東映・横山ソフビまんがまつりが!
24日からの国際アニメフェアに出店したシカルナ・工房さん。ちょうど仕事で行くことになり
シカルナブースに顔を出したら宮沢さんがいろいろ説明してくださいました。ありがとう
ございます。パブリックデーの限定品にはサイボーグ002(ジェット・リンク)と009(島村
ジョー)赤ユニフォーム版を販売。石ノ森プロの方もブースに来てくれてじっくり見て
よく似ている、と監修時と同じように感心しておられたとの話。
今後製品化を予定している00ナンバーの仲間たちもすでに原型が完成間近で、今回
原型を展示。

漫画版を元にして原型が作られている004、007、008たち。
ほかのサイボーグたちもすでに原型が進んでおり、会場でも飾られています。

このほか長靴をはいた猫やホルス、ピュンピュン丸などすでに主人公を製品化している
作品の脇キャラやヒロイン、仲間たちの原型も展示。こんなにいろいろ着手しているのか!
と驚きます。感心するのはどのソフビ原型も元は輪郭が描線であるアニメ絵に
非常によく似ていることですね。今回作業が進んでいた、ピュンピュン丸のわき役たちなど、
見ると身じろぎしちゃいますよ。
長ネコはちょうどリメイクの映画企画が進んでいたり、009もリメイク映画の公開が決まって
おり、今回のフェアでも大々的にアピールされていました。
温故知新で旧作がケーブルでオンエアされていますから、シカルナさんはいいタイミングの
シリーズ展開になりそう。
萌え萌え禁止条例のため今回のアニメフェアはどちらかというと昭和の有名アニメのリメイク、
感動作や生粋の子どもさん向けアニメの比重が高いので、シカルナさんの東映アニメや
名作アニメのソフビ化製品提案はその関連商品として良い流れへ結びつきそうな気もしますね。

まんが宿さんの秘蔵コレクションも大量展示!上はその一部です。今回のアニメフェアは
現行作品と旧作系とほどよい比重で、シカルナブースはちょっとした昭和のアニメ資料館
といった雰囲気。年配の業界関係者のヒトが立ち寄って懐かしそうに資料や紙モノに見入る
姿も見られました。

そうそう、限定品といえばこのプラモ箱鉄人も再販を今回限定50SET(予定)販売するそう。
パブリックデーからの販売です。当時ものプラモ箱が好評だったので、今回の限定鉄人
ソフビは当時グレーで成形されたカラーを再現したものとなるそう。でもプラモだからと
未塗装ではということで、彩色したものを入れようと考えている。販売日まで塗装作業を
がんばるとの話でした。
今回は完全な当時プラモの再現ver.ということで、またプラモ鉄人ファンの注目を集めそうですネ。
宮沢氏によると「昭和のアニメのソフビ化は過去の作品なのでニッチですがコアなお客さんも
一定数居られ、009などは発売告知以来、問い合わせも多く人気の根強さを感じる。
009の仲間たち以外に敵サイボーグキャラなども製品化してほしいという声もいただいている。
できる範囲だがシリーズを充実していえば集める面白さも増してもらえるだろうか。応援してほしい」とお話してくれました。今回はブースの展示原型もたいへん多く、アニメファンのヒトも
覗くと「ソフビ化するとこんな感じの立体になるのか!」ときっと楽しめると思いますよ。

アニメフェア全体のルポは24日のパブリックデー以降も仕事でビッグサイトに
行く用事があり、あらためてタコブログでもルポしようと思います。
萌え系アニメ製作会社の参加離脱はたしかに著しいですが全部というわけでもないし、
ご当地キャラやゆるキャラ、個人の展開するキャラクターコンテンツなど幅広くなり
ました。萌え系は思っていたよりテレビ局発信の番組宣伝として補った感じですね。
製作会社が離脱した分、テレビ局単位で結局必要な情報発信はされている印象です。
自分は萌え萌え禁止条例には当然反対ですが、今回のアニメフェアも結果、業界の
ある程度までのキャパは紹介しており、アニメ好きには引き続き面白いイベントになっていると
思いますよ。かえってそういう背水の陣を敷いていると主催者サイドも色々と旧態を維持する
べく工夫を凝らすということもあるんでしょうね。そんな苦労はしのばれます。
あと牙狼のブースのプロップやデザイン画、衣装やきぐるみなどの展示が2年の間に
外伝や映画も製作されたことで2010年のブースの10倍近い展示分量が充実しており、
雨宮監督のファンはそれらを見るだけでも損はないと思います。


タカトク アーケロンガメ×キングアロー

2012年03月19日 | 当時物ソフビ

 

ゴルゴジラとスーパー怪獣シリーズにつづいて今回も当時物のパチ怪獣です。

自分的にはかなり存在感を発揮してくれる一体、マニアにパチガメラと呼ばれることもあり
ますが、正式名称はアーケロンガメ。製造販売元は今は亡きタカトクトイス。
またまた正確な答えなどない推測の考古学になりますが、
今回はタカトク怪獣?(恐竜?)ソフビ論も交えて書いてみたいカナ?と思います。



パチガメラと同じシリーズの「キングアロー」。こいつも確かヘッダーに名前があった
記憶があり、マニアの方たちがそう呼称しています。見るとわかるようにキングアローは
アーストロンを模倣してソフビを作った気配があります。そしてアーケロンガメは日東の
名作ソフビ、ガメラ1期をイメージしてパチの対象にした気配があります。
共に足裏には「タカトクトイス」のマークが入っています。

これ以外に同シリーズにはアンキロザウルスというソフビがありますが、どう見てもこれは
マルサンのマグマ大使・モグネスのソフビをパチったようにしか見えません。
要はこのソフビシリーズは過去に作られた他社の怪獣ソフビの外形をなぞって言いわけ程度に
ツノを足したりして作ったアイテムに、形の似た恐竜の名前をつけて「恐竜」といって
売るような適当なアイテムばかりだったということです。
ぶっちゃけ、有名な怪獣ソフビの模造品ではないかと版元にツッコまれたら、だから恐竜ですと
言いわけできると恐竜名をつけて対策をとっていた(つもり)のかと思えるくらいです。

しかもすでに怪獣ブームを過ぎていた頃のプロダクツなのでレトロ造形という枠から逸脱
しており、いわゆるレトロ怪獣のソフビの枠というよりは大陸で模倣量産されたコピー商品に
近い印象です。
ただし70年代後半頃に作られたと見られる)せいもあって、今の目で見ると
三浦トーイの怪獣などと並べてギリでレトロ系と分類できるソフビ群なのかも、と思えるのですが。

このパチガメラ、正式にはアーケロンガメと言うと書きましたが販売されていた当時、自分も
都内のおもちゃ屋で目撃しました。昭和50年代に入ったくらいだったと思います。
まだまだハナタラシのジャリボーイでしたがその頃から妙なおもちゃには目がなかったので
鮮烈にこのカメの怪獣のソフビが店頭に置かれていたのをおぼえているのです。
かなり妙な存在感がありました。

すでに第二次怪獣ブームも終わって何年も経ち怪獣ブームのころは華々しくソフビが
吊るされていた店頭のストッカーも別のおもちゃが並んでいたりとソフビがじょじょに
おもちゃ屋から撤去されていた頃、彼らはヘッダー袋に
入ってお店のワゴンのようなカゴに入っておりました。
ヘッダー内容は、記憶があいまいなのですが、漫画みたいな恐竜の絵が描かれていたように
思います。「恐竜シリーズ」みたくロゴが印刷され、このクリーム色の
成形色のソフビに「アーケロンガメ」と印字されていたのを覚えています。第一印象は
子ども心にも「変な怪獣人形だな~」でしたね。はじめはウルトラマンタロウに登場する
キングトータスのソフビか、でもなんで今になってと思ったくらいです。実際はその
キングトータスもブルマァクで存在していたわけですが。製品名称が目に入り、
アーケロンという恐竜は映画「恐竜100万年」に登場したのを知っており、
また自分は恐竜にもうるさかったので、このアーケロンガメのソフビとヘッダーの名前を
見たときに「どこがだよ!」とツッコみ、けっきょくその場でこの何だかよくわからない
カメのソフビ人形は買いませんでした。
つまり、自分の記憶がそこまで鮮明なので、タロウ放送以降何年も後になってこの
ソフビが出たというのは確かなのです。
しかもウルトラシリーズが「レオ」を最後に終わってからだいぶ経って、
すでに子どもたちのお茶の間の人気ヒーローの趨勢は超合金のスーパーロボットや
スポコンヒーロー、ドラゴンや香港系・ソニー千葉のような空手ヒーローやUFO.超能力などに
移行していた時期のように記憶しています。
これもはっきりしていないのですがほかのタカトクのロボットアニメのソフビ人形が
お店の中ではいっしょに置かれていた記憶があります。

タカトクは何か他社の恐竜玩具をけん制もしくは対抗するようなつもりでこれらの製品を
作ったのでしょうか。たとえば昭和50年代前に円谷の「恐竜探検隊ボーンフリー」とか
恐竜パニック映画「ポーラボーラ」や「恐竜怪鳥の伝説」といった映画の製作・放映が決まって、
そこに当てこんで「次は恐竜じゃ!!とりあえず、恐竜のような怪獣のようなダブルにおいしい
ソフビを出して恐竜ブームの波に乗っとくんじゃ(タカトクの玩具展開で発言権のあるえらいヒトの
鶴の一声・妄想)」
みたいな意向でタカトクトイスの現場も日和見半分で恐竜ビジネスに参画したとか、そんなノリ
だったのでしょうか。



またまたこのソフビに関しても、いつまで待っても明確な存在の確証が得られない感じがします。
ただ、怪獣ブームが去っても、それから10年くらいは子どもたちに恐竜のおもちゃは
潜在的に人気があり、何かしら恐竜関係のおもちゃは売れる、みたいな空気があったのかなと
思うんですが。といっても、こんな妙な、子どもも首をかしげる真面目に作っていない
恐竜もどき人形は普通買わない気がしますが。ゆえに大人になってからあれは一体何だったんだと気になる存在になるのも確かですネ。
タカトクとは別のメーカーで怪獣ブームとは明らかに時間が経ってから恐竜ソフビに
力を入れていたメーカーにはマルシントーイがあります。マルシンはミドルサイズの
「大恐竜シリーズ」やミニの恐竜ソフビを多数販売していましたね。物証としてヘッダー入りの
マルシンの製品が手元にあるのですが、残念ながら販売年はそこから読み取ることは
できないんですけどね。
(活字にナール書体があるので、昭和50年代に入るか入らないくらいは確かな気がします)
こちらはタカトクよりもかなりマトモな普通の恐竜シリーズなのであまりパチ怪獣ソフビファンには
人気がない感じです。

タカトクとマルシンは一時期製造元と販売先の関係で製品を出していた時期がありました。
商材はたとえば「テッカマン」とか「ビビューン」などの版権アイテムです。
両社は恐竜のソフビをそれぞれ販売していたけど販売点数が多かった
マルシンに比べるとタカトクはこの怪獣のような恐竜のようなソフビたちをしばらくリリースして
見こみがないと見て、結局恐竜からは撤退したとか、そんな流れでもあるのでしょうか。

 

日東のガメラ1期を横に置き造形した気配が非常にするアーケロンガメ。
なんでこんなとぼけた名称になったかというとアーケロンとして売るつもりで
名称をつけたけど、末尾にカメとつけないと送り手も自信が持てない感じだったのではないかと
思います。ただ、古代ガメというと確かにこんなトゲトゲが体中に付いたワニガメみたいな
品種もいたのかもしれないので、作り手が考えたこととは無縁なところで手にした人間の
イマジネーションに働きかける姿と名前の自然発生的ミラクルが漂うアイテムなところが
ちょっとミリキがあるカナ、という気はします。
実際、クリーム色の成形色と表情の造形は作り手が意識してよりよく作ろうと思ったのかは
わかりませんが、何か琴線に引っかかるものとなっています。

 

 

同シリーズのキングアロー。凝りの無いつくりですが、一応子どもにアピールするヤンチャ造形
はかろうじて表現しようとしている気配はうかがえます。その仕上がりには、三浦トーイや
大協のオリジナル怪獣を手掛けた原型師氏たちの「レトロ造形」とは怪獣ソフビを作る
バックボーンがすでに異なる空気が漂っています。分類上は下手をすると中国生産された胸に
口のないベムスターとかあのあたりのアイテムに近いのかもしれません。
とにかく怪獣商材のリリースが多くない時期に作られた怪獣玩具としても異質な製品というのは
造形テイストからもうかがえるところです。

これはタカトクの本シリーズと異なるメーカーからリリースされたといわれる恐竜ソフビ2匹。
足裏に何の社名表記もないです。
アロザウルス風のヤツはマニアに「メラコ」といった名前で呼ばれていることもあるようです。
この2匹の造形が、歯の並びや手の招き猫の手みたいな仕上がりが非常にアーケロン
ガメと似ています。もしかしたらマルシン製で、タカトクトイスと共通に原型製作をしている
原型師氏が製作した原型かもしれないですね。

 ちなみに右のステゴザウルスくんは、タコのソフビマニアの仲間内で「画期的なソフビの
アイデアを思いついた、これは売れるぞ!ステゴザウルスを2足歩行にするんだ!どうだ
カッコイイだろう!」とか超だめなソフビ企画をイメージングする時にいつもネタにしている、
かわいそうなソフビだったりします。
でも何かフラワームーブメント時期の海外のアニメなんかであらぬ2足
歩行でお花畑をバックにスモーキンガンジャみたいなダンスを踊る恐竜で、こんなのが
居たような気がするので、いろいろ目線を変えてみれば
楽しめるソフビかもしれません。タコはいつもこのステゴを飾っております。

タカトクは古くは「キカイダー」、「メガロマン」やその怪獣、また「アクマイザー3」などの
キャラクターソフビで怪獣的な商品を手掛けたことはあるものの、基本、怪獣ソフビに
そう力を入れているメーカーとは思えないのは昭和からおもちゃを見てきたヒトなら誰もが
印象を持っているところでしょう。
そうしたタカトクがなぜまた怪獣ソフビ、しかもまたなんでだかこの時期にパチもの怪獣というか
恐竜ソフビを手掛けたのか、この点もパチ怪獣を語る上では前回のスーパー怪獣シリーズの
メーカーは一体誰かという話題同様に、マニアにとっては昭和のソフビ界に横たわる
ちょっと気になるミステリイのひとつなのかもしれません。あたかもガラパゴス諸島の爬虫類の
ように独自に育まれた、しかも有名怪獣ソフビのパチという風変りな出自が好事家を魅きつけ
ます。このアーケロンガメ=パチガメラくんもそんなソフビマーケットの小さなミステリイを彩る
奇妙な物証なのDeath。

 


ゴルゴジラとスーパー怪獣シリーズ

2012年03月18日 | 当時物ソフビ

 



以前記事で触れて一考中にしてあった話題があったのでここらでまとめてみます・

今回は「スーパー怪獣シリーズ」「ウルトラ怪獣シリーズ」のヘッダーとそれらのヘッダーに
関係があると思われるソフビ、そのヘッダーで綴じられていたソフビたちについて考察
してみます。しかしほとんど材料が少ない考古学のようなもので、明確な答えに辿りつくというわけ
でもないですが、好き者の人たちがパチ怪獣ソフビの話題としてすっかりおなじみの
怪獣ソフビたちに関して色々考えをめぐらしつつ語るとき、このあたりの話題、関心は尽きない
ところであると思います。今回も誰もが自由に語る余裕を持つ「試論」です。

上はよく巷で見るミニソフビ、70年ごろに販売されたとみられる「ウルトラ怪獣シリーズ」の
ヘッダーのついた状態Death.
表記NO.20となっていますがメーカーサイドの製品整理番号か何かでしょうか。
そして、このヘッダーの絵柄は実はマニアに昨今「ゴルゴジラ」と呼ばれる例の怪獣ソフビを
はじめとした4体のソフビの販売時に当時使用されていたヘッダーイラストを別の絵師が
トレースしたものだったりします。
このミニソフビセットは一度に5個怪獣ソフビが手に入ることで好評だったのか、「帰ってきた
ウルトラマン」のオンエア当時以降と思われますが「帰ってきた怪獣」という続編?ソフビが
リリースされています。その時のヘッダーはまったく新規に描き下ろされた「ウルトラ怪獣
シリーズ」と異なるものでした。「ウルトラ怪獣シリーズ」「帰ってきた怪獣」は第二次
怪獣ブームにあてこんで製作、流通された商品なのは間違いないでしょうね。



右のみずいろゴルゴジラくんが入っていたヘッダーがこれ。一見上のヘッダーと同一の
ようでいて、上の「ウルトラ怪獣シリーズ」のヘッダーは、よく見るとこの「スーパー怪獣
シリーズ」のヘッダーイラストを描き直したものであることがわかります。



右下の四本足の怪獣などは5匹ミニソフビパックのほうは完全に別ものになっています。
両方の絵を見比べても、5匹ミニパックの絵のほうが後から描かれているのは明確です。
それにしてもなぜ絵を描き直したんでしょうね。

 

第二次怪獣ブームのスタートで、ヘッダーに
「ウルトラ怪獣」と入れたかったのだけど下の「スーパー怪獣」のほうのヘッダー
イラストの元絵がすでにメーカーの手元に無かったので、わざわざ全部を描き直したのでしょうか。昭和の頃は現在のようにパソコンの画像処理で容易にロゴなどを差し替えることが困難だった
でしょうから、たぶんやむなく別の絵師に依頼して作り直したのでしょう。それにしてもさらに
気になる情報があります。
この双方のヘッダーに描かれている左の2匹の怪獣(2足歩行の怪獣)たちに似たソフビが
あることです。

フーセン怪獣と呼ばれる彼らです。彼らに関しては袋入りヘッダーの状態をコスモナイトα
さんで一度拝見させていただき、上の「スーパー怪獣シリーズ」「ウルトラ怪獣シリーズ」とは
異なる独自の「火吹き怪獣」と表記されたヘッダーであることが確認済みです。
しかし中央の赤い、マニアに「6本角」と呼ばれる怪獣が上のヘッダーの怪獣に
たいへんよく似ています。そして左の耳の大きな
1本角のオレンジの怪獣ソフビも上のヘッダーの左端の怪獣に似ていますね。この点は
ちょっと留意してみたい感じです。

「スーパー怪獣シリーズ」のヘッダー絵を意識して造形したのでしょうか。



「スーパー怪獣シリーズ」のヘッダーが作られた後に、絵をもとにしてこのフーセン怪獣たちの
原型が製作されたのでしょうか。当時は土粘土でソフビの原型を作っていたので原型は作り置き
ができなかったそうです。どちらにしろ、同じ作業工程に関わる人たちが一連の
フーセン怪獣、「スーパー怪獣シリーズ」のヘッダーに関わった可能性は高いということがいえ
ます。ただしフーセン怪獣の原型を作った原型師氏が会社所属でない工房で、「スーパー怪獣
シリーズ」の展開とは無関係な立場でありながら、依頼でヘッダーの絵を参考にしつつ
これらのフーセン怪獣の原型を作った可能性もありますね。大協と三浦トーイで作風の
似通った三浦の宇宙怪獣しわ、ダイヤ、そして大協のザゴラ、マイティが存在することを
考えても、「スーパー怪獣シリーズ」をリリースしメーカーとこのフーセン怪獣の製作とリリース
に関与した人たちが同一であるかは可能性もありそうですが、絶対ともいえないし、
今となってはなんともいえないところです。

ただこの68年~71・72年位の期間に同様の原型師氏の工房がこれらのオリジナル怪獣
ソフビの製作に関与したこと、そこに大協、三浦トーイといったメーカーが明確に名前が頻出
している気配が濃厚といってもも差し支えないところであると思います。
何しろ当時、この種のパチ怪獣というのは多いようでそう沢山の種類が出回っていませんでした
から犬も歩けばで同じようなメーカー、工房が関与した可能性もあるということですね。

まして近年、フーセン怪獣には上に画像として上げた3匹以外の4匹目として「スーパー怪獣
シリーズ」のぺギャオスそっくりなフーセン取り付け口を持った怪獣ソフビがさらにマニアにより
発掘されています。(真実一郎氏の主宰するインサイターブログにキングペギャオスという
名称で紹介)。
フーセン怪獣とゴルゴジラなど「スーパー怪獣シリーズ」の関わりはある程度あると見て
よさそうですね。

フーセン怪獣のマニア名称「6本角」。
口のフーセン取り付け部分がオモチャとしての用途を強く主張するせいか怪獣ソフビとしての
ミリキは今一つと見られがちですが、こうして見るとたたずまいもなかなかのもの。

 


そしてじっくり見ていると大協のザゴラにウロコや足の先の造形などよく似ていますね。
自分以外にも「ザゴラにも見られる、爬虫類的なイメージを強調してこの6本角も
作られている」と指摘してくれた好事家の方がこれまで何人かいるのですが、もしかするとザゴラと同じ原型師氏の作業である可能性も考えられるところですね。ザゴラと6本角は三浦、
大協といったメーカーの双方の原型製作をひきうけていた原型師氏の共通の作業というのは
一考してもよさそうに思われます。

ただひとつだけこの「スーパー怪獣シリーズ」のヘッダーに関してタコが知っていることをいえば
この絵もすでに他の当時既存していた図案からパチったものです。
小学館から当時出ていた恐竜図鑑からで、ヘッダーの後方右に居るツノをはやしたエダホザウルス、中央の6本角の下絵と指摘している怪獣も同書のトロエドンの絵をレタッチしたものである
可能性が高いです。エダホザウルスもどきは元絵のエダホザウルスとポーズ、表情、
彩色の色調もほとんど変わらないので、その恐竜図鑑を見ながら描いた可能性が高いです。
その恐竜図鑑は昭和40年代の発刊なので、容易に書店で入手可能な恐竜というか
怪獣絵を描く資料として手近に調達されたものだったのではないでしょうか。

そして「スーパー怪獣シリーズ」のヘッダーで飾られた怪獣たち。彼らは現存数が多いので
レア的な目線では弱いです。ゴルゴジラにしてもトリケラン、そしてぺギャオスにしても、
当時の流通量が多いというだけで軽んじられがちなところはありますが、出来はなかなかの
もので大協や三浦トーイの著名なオリジナル怪獣たちとけっしてひけはとらないと思います。

トリケラン、ゴルゴジラ、ぺギャオスは「怪獣」ですが、あと1体は「ステゴザウルス」ですね。
これはほとんどマルサンのステゴザウルスを横に置いて造形した感じがします。そして
塗装時の見本までもまんまマルサンのステゴザウルスを参考に。一匹だけどこかで見たモノを
混入しておくとなじみやすく、お店も取りやすいと思ったのでしょうか。ただ顔の
造形を見るとミウラのラードンっぽく、鳥系の怪獣のような顔立ちになっているのでもしか
すると後のミウラにも関与している原型師氏の仕事のような気もします。


 

オレンジのトリケラン、青いゴルゴジラ、赤いぺギャオス、緑のステゴザウルスと色で
4体を納入時などに明確にしたもので、流通もそうとう初めからする予定だったのでは
ないでしょうか。実際80年代までオモチャ屋の軒先に埃まみれの状態でビニール袋が
ぶるさがっていたという話もよく聞きますし、今もデッドストックが出るので、彼ら4体は
相当出回った様子がうかがえるところです。

なんにせよ、数年の間に明確な社名を明記しないで一時期、これだけ色々な匿名の
オリジナル怪獣が出回ったというのは、そういう動きを自覚的に取った特定のメーカーの作業が
大半と言う気が非常にします。その特定されるメーカーの可能性として時たま指摘される
三浦トーイという会社。同社はすでに無いですが、さまざまなおもちゃを手掛けていました。
そういった、製品に社名も明記しないで出回らせたものがほかの製品ジャンルにもあるのかと
思い長期にわたりウォッチしてみたのですが、たとえば戦艦のポリトイやパンダブームの頃の
パンダソフビやゼンマイトイなどにも三浦トーイと明記しているケースがほとんどなので、
もしかするとウルトラ=円谷関係については、あまり流通量が派手に出回る=売り逃げる
「スーパー怪獣シリーズ」「ウルトラ怪獣シリーズ」などの展開では社名が目立つことをよしとしないであえて覆面ヘッダーメーカーとして活動した気配もあるのですが、これも推測の域は出ないところですね。宇宙怪獣しわやダイヤ、宇宙怪獣3号などは玩具の業界紙にも広告を投入して三浦トーイ
の商品であると謳っていたわけですがこの後何か怪獣玩具を展開する上でのメーカーサイドの
指針がなるべくメーカー名を前面に出して売らないことにしようと変わったのかもしれません。

もうひとつ気になるのはこの「スーパー怪獣シリーズ」がたんに複数のメーカーや商社の共有用のヘッダーであったのではないかという疑念です。当時はいろんな種類の違う玩具に同じヘッダーを
転用していたケースもあったので考えない余地はないところですが、具体的に、販売時でヘッダーが共有された他の怪獣ソフビ関係での商材がいまのところ確認されていないので、この推測は
確証がほとんど得られないところです。

彼ら昭和のパチ怪獣ソフビは物は言わずとも存在した年代は数年間にわたり共通しており、
いわば同じ時代の空気を吸い今に現存するものたち。どこかで生まれる過程に各シリーズが
関わった絵師や原型師などがシンクロした期間があり、それが販売時に使用された図像や
造形にも関与した人物の痕跡を残しているということなのでしょうね。
そして昭和のパチ怪獣たちの開発・製造をめぐる背景の実状はごく
狭い範囲のセカイで進行していた話ではなかったのかと思われます。

いろいろな可能性を現存するアイテムやヘッダーなどで推測していくと、ぼんやりとですが
当時のパチというかオリジナルの怪獣ソフビを展開していた会社と名前も知るよしもない複数の
原型師氏の工房の関係がちらほらと見え隠れしてくる感じで興味深いところですね。
またこの「スーパー怪獣シリーズ」周辺の話題は何か物証なり、関心をそそる意見や証言が
どこからか出てくる時点まで結論を急がず、まったりと語っていきたい感じです。

 

 


デスオモチャ2012②原発プレイセット

2012年03月17日 | モンド・トラッシュ

 

トイマーケットの脈々と流れる営為の時間から転げ落ちた妙なオモチャ、というか闇に潜むあやしい
オモチャに注目する不定期更新「デスオモチャ2012」その②です。

市場で有名になったようなオモチャなどほとんど出て来ないと思いますが、
あやしげなオモチャに目が行くヒトならああ、これはどこかで見たことがあるぞ?と既視感のある
アイテムもあるかもやしれません。震災後に時々時間を見ては続けている
タコの押入れに広がるマウンテンサイクルの整理を見ていただいているような感じですが
おつきあいのほどを。

植地毅氏の名著「デスオモチャ2000年」のまえがきにはこう記されています。

「デス・オモチャ=(DEATH TOYS)既に絶滅したかに見えた、もしくは死滅せざるを得なかった玩具・模型のコト」
「だれしもが他人にには理解できない自分だけのコレクションがあるはずで、それは筆者とて同じ。
ならば一般認知(プレミア)からは縁がなく、安く、それでいて探すとなると苦労するようなオモチャ
達を供養する意味で。」とあります。

上に引用した植地氏による明晰な指摘をあえて拙いタコの文で補完するとすれば、
「デスオモチャ」に定義されるようなオモチャたちは、所有者のきわめて個人的な価値に依拠して
手元に残されているもので、確かにプレ値がついてるようなアイテムでもないことも多いかも
しれないけど、そこは本能的に持ち主から所有を欲されているアイテムであることも確かです。
それは理屈や他人・世間からの評価を手掛かりにして所有しているのではなく、
持たずにいられない、プリミティブな、原初的というか本能的な感情から所有している物、
ということですね。
オモチャと言うのは本来子ども向けのものなので、本能的に「それが好きでたまらない」という
理屈でなく好き、というのもアリなのでしょう。
そしてひとたち手放して、後になっていざ、再度手に入れようと探すと、まずそうそう
見つからない(笑)。そう、一期一会である、というのもまた
この「デスオモチャ」にも定義できるTOY特有のはかない出会いの属性かもしれないですネ。

そう、持ち主の人間だけでなく、オモチャたちも先般の震災でいわば被災したのDeath。
しかも、オモチャの立場からしてみれば二次災害として、昨今の「断捨離」という傍迷惑な
キーワードのもとに時に所有者の許を離れさせられようとしていることだってある。
そんな意味でもオモチャ好きにとっては長い間手元に置いておいた自分のオモチャたちに再度、
向き合い、その「他人には理解できない価値」を再付与したうえで愛着を持ち直せるのも今でこそ、なのかもしれません。そして自分の持っているオモチャ、またはソフビをじっくり手にとって
眺めると新しい自分だけの価値に気づく瞬間があるのかもやしれません、などとタコも昨今、
自分の持っているオモチャの精神的サルベージ作業につらつら思いを馳せたりなんかして
おります。

イギリスのTOY VAULTというメーカーからリリースされていた「モンティパイソン」に
登場する「殺人ウサギ」のぬいぐるみ。劇中ではおもちゃのぬいぐるみを冒険に出た
中世の騎士たちが出くわして、動かないうさぎの人形を自分で触って、「ワー食われた!」とか
言ってるようなシーンで出てきたように記憶していますが
このキャラクター商品ではガップリ噛みつくようなギミックが付属しております。



通常の状態。しかし「モンティパイソン」のマニアがほしがったんでしょうか、それともこの
メーカーさんに熱烈なファンがいたのか。
そういえばテリー・ギリアム監督作品では、最近「バンデットQ」のブルーレイディスクも出たりと、
モンティパイソン関係からテリー・ギリアムの作品へと流れて行ったファンにとっては
愉しみが増えたところではないでしょうか。

確か発売したとき輸入のトイショップにもモンティパイソン関係の怪動物が次々立体化!
とか広告が出ていたのを思いだします。でも自分がこれを入手した経緯はよくおぼえてない
です。何か輸入雑貨みたいな店で見かけて購入したのか。。。スポーン人気の頃は雑貨や
さんでも映画関係のフィギュアとかをよく仕入れてくれていたのでたまに妙な物に出くわした
ことが多かったですね。最近はそういうお店は少なくなりましたが。

箱のアド欄を見るとこの人喰いウサギのほかにも殺人羊、死んでいるオウムなど、
変な動物がいろいろ発売されていたようです。

 

お次は企業キャラクターの黒歴史アイテム。
メカNOVAうさぎ。倒産した英会話学校「NOVA」ではキャラクターグッズの製作にも
注力しており、メインイメージキャラクターのNOVAうさぎもメカキャラクターが登場。
たしか宇宙を舞台にしたCMにも登場していた記憶があります。このメカNOVAうさぎの
フィギュアも無駄に造形に力が入っており、2001年宇宙の旅のディカバリー号的なフォルムに
NOVAうさぎの胴体をあてはめてメカキャラにしてしまうという荒業に出たのがこれ。



頭部というかコクピットハッチがパカンと空き、中にコクピットがあったりします。
NOVAうさぎってガメラのデザインのみで終わった未登場怪獣であるマルコブガラッパに
似てるなあ。。。このメカNOVAうさぎもメカマルコブガラッパって感じに見えなくもないですね。

コクピット内部。確か中に載せられるキーチェーンのNOVAうさぎも付属していたように
記憶しているのですが、自分の持っているこの個体にはなかったです。調べてみると
NOVAうさぎはあれだけ関連グッズを勧誘アイテムとして配布していたのにぬいぐるみは
色々あったけど、ソフビのNOVAうさぎはどうもなかったようですね。意外といえば意外です。
NOVAうさぎ関係では珍しくプラ製のアイテムにあたるのがこのメカNOVAうさぎ、と言えます。

尻尾を押すと目が赤く点灯します。
斯様にけっこう作りこんだアイテムなのにNOVAはグッズつくりと華やかな広報活動ばかり
張り切って肝心の本業である英会話学校としての経営手腕が適当だったのかどんぶり勘定
だったのか、とにかく2000年代後半にあれだけ深夜TVなどで大量に入学勧誘のCMを
華々しくオンエアしていたにもかかわらず一転、いきなり倒産してしまいます。
会社再生も計画していたようですが後に、授業料を振り込みながら満足に授業が受けられ
なかった生徒たちと授業の賃金をもらっていない元講師たちからの批判が経営者に殺到して
それどころではなくなっていました。学校の拡大政策が急速に経営体質に負担を敷いたことが
うかがえましたが、正確な倒産の理由はよくわからなかったですね。ひとついえるのは、
ビジュアル戦略の一環から社業の本質とは関係のない、こういったグッズ類の製作・頒布に
非常に力を入れていたという点です。

このアイテムも豪華なブリスターに入った仕様でパッケージングされておりました。
いちおう作りはしたけど、どういうルートで出回ったのか、お客に出回ったのかも謎です。
このむやみに力の入った作り手のマスターベーションアイテムともいえるメカNOVAうさぎは
たぶんそれを象徴するどこか虚業めいたNOVAグッズの最頂点に位置づけられるモノでは
ないでしょうか。メカNOVAうさぎとパイロットのNOVAうさぎは今も母星のNOVAに戻れない
まま、漆黒の虚空をさまよっているのでしょう。


これはけっこう探していたけどなかなか現物に出くわさなかった「シンプソンズ」関連の
TOY、見てすぐわかりますよね。原発コントロールステーションのプレイセット。

昨年の原発事故以降、中古屋のワゴンを見ていたらいきなり発見していそいそ買って帰りました。
去年原発事故があってちょっとこれは不謹慎だと手放したヒトが居たんでしょうね。
こんなのが製品化される(そもそもギャグシーンとして普通に劇中に出てくる時点で、いや
主人公の仕事先としてオープニングから普通に原発が出てきて、しかも年中トラブったりする
っていうシーンが出てくる時点ですごいですが)のがアメリカならではという感じですね。
シンプソンズは日本の原発事故を受けて一時期放射能関連のネタを自粛していたそうですが、
今まで通り気にしないでブラックでシニカルに引き続きやっていってほしいです。
ブラックユーモアこそヒトに色々啓蒙できる笑いのジャンルでしょうから。

横のハニービーも、おもわずこのアイテムには耐放射能マスク装着でご紹介Death。

原発会社の社長さん(Xファイルのパロディエピソード回で全身が被曝して蛍光グリーンに
光ってFBI捜査官のモルダーやスカリーに捕まっていた)がエクセレント!とか言ってます。
つか、エクセレントじゃねーだろ!!

ホーマーのフィギュアには足の裏にセンサがあり、ルーム内の床に出ている突起に
差し込むと突起によって違うセリフを言うようです。「これは練習でない、
ただちに待避せよ!レベル7」とか。別売りの奥さんとか子どもの人形を取り付けてもまた
別の内容のセリフを言うようです。

この原発のプレイセットにはフルアーマーのホーマーが付属しており、燃料棒と戯れたり、
原発の操作タワーで一服しつつ好物のドーナツを満喫したりなどして遊ぶことが可能です、
ってこれで遊ぶのかアメリカの子どもさんたちは。原発に対する意識は高まるかもしれない
が。。。



よくこんな感じでハニービーを入れたりミドルサイズの怪獣ソフビを中に入れて
原発SOS!とかいって遊んでみたりしております。タコは昨年の原発事故以来、
ボランティアで放射性物質の計測なんかも時々都内でやっておりましたが、
ときどきちまちまとした計測作業にストレスがたまると、
人間、まったく真逆のデモーニッシュなことをやってみたくなる
もののようで、このプレイセットはまさにタコが思いのたけをぶつけてハジケることが可能になる、
まさに原発の神がプレゼントしてくれた箱庭療法アイテムという感じがします。

ハニービー「オラー、メーターFULLでメルトアウトイッキいくわYo!」
操作盤が壊れて収拾がつかなくなったり、ルーム内でドーナツを奪い合わせたりして
遊ぶと楽しいかと、オイオイ。

 さすがに去年はこんなので遊んでるとはカミングアウトできなかった。
民生委員のヒトが震災後にあまりヒトの気配がない、とタコの家を尋ねてきて、
このプレイセットが広げてあるのを見て「な、なんですかこれは!」とびびっておりマシタ。

American Psycho - Paul Allen Scene
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースもよくこのシーンに曲の使用を許可したな~。
原作小説にも書いてあるからなんだけど、懐深いわ。
クリスチャン・ベールのムーンウォークとツイスト萌え。しかし自分のよりもカッコイイ紙に
名刺刷ったからって死ねって言われても困りますわ,HAHAHA.

http://www.youtube.com/watch?v=8WdEL8DzvaM&feature=related

tscc elevator

http://www.youtube.com/watch?v=ZK1BVjY3mng


デスオモチャ2012①リモコンゾンビ

2012年03月16日 | モンド・トラッシュ

震災アフターでいやましに聞くようになった世間のトレンドで断捨離(ダンシャリ)だのなんだの
言われたところで、生粋のオモチャ好きはそうそうオモチャを遠ざけて悟りの境地には入れない。

おれらは皆、オモチャが好きだ。

つーわけで(どんなわけだか)日ごろ手元に置いといて愛着がわいた
オモチャ、なんともイカれてる、押入れから時々ひょっこり出てきては忘れようとしても
思いだせないような境地にさせてくれるユルい駄玩具、ライフワークで自分だけが追っかけてる
んじゃないかと思える得体のしれないけど惹かれるミョーなオモチャ類を紹介してみるコーナーを、ヘンなモノ好きなタコとしてはタコブログに
新規カテゴリーにしてあつかっていきたいとおもいマス。

恐れ多くも2000年に発刊されたあの植地毅氏の名著「デスオモチャ2000年」で提唱された
オモチャ集めへの熱いスピリッツを受け継いでいく、みたいな気概を込めて、
あえて「デスオモチャ2012」と名付けてミマシタ。
そこには「デスオモチャ2000」発刊アフターに存在した妙なオモチャ、ジャンクなオモチャを
補完するような意味合いもこめたい、的な。

この「デスオモチャ2000年」のイイところは、オモチャを自分の着眼点やこだわりで集めることを
尊び、レア価値とか世間的な評価は無縁なところで自分がまず手にして遊ぶ、楽しむことを
最優先で集めていくことを推奨している点。やがてヒトが見てこんな集め方があるのか!と
思えるような誰も持ってない独自のコレクションになる、という点がまえがきとして読者に
指南されている点。こう明晰に言われると、
なにか自分基準でオモチャを集めて楽しむという原点に立ち帰ることになり、ハタと頬を
打たれ、ジャンルで収集することにつきまとう息苦しさや窮屈さからも
開放された気になりますよネ。
そしてデスオモチャの対象になるのは、基本、市場から「すでに消えている」「すっかり
忘れられかけている」「あまりこれまで公で注目されて(価値付与されて)こなかった」
アイテムというのも収集前提に入るということになるようです。

タコの「デスオモチャ2012」コーナーも昨年311の震災前に思いついて本来
題を「デスオモチャ2011」にしようと思っていたんですが、地震を契機に押入れのマウンテン
サイクルから躍り出た段ボールや棚の奥から震動でシェイクされて所有者の目につくところに
乗り出してきた過去の自分の持ち物を見直したりする機会でもないと、
なかなかスタートできなかったというのもある。
でもアレですな、「デスオモチャ2000年」が発刊された2000年はすでにブリスタータイプの
ストリートフィギュア、アメトイブームもやや落ち着いて、再び大人向けのオモチャマーケットも
カオスの次のムーブメントを模索する真っただ中だった気がしたりなんか。インディーズソフビは
その後に2004年頃、ニヒリズムファッション的立ち位置でスタートしたというのがタコの個人的な
見方なのですが。そういえば、「デスレース」という映画も1970年代の映画ですが、
今ではすでにポール・アンダーソン監督によってリメイクされてさらに続編の2まで
出来ていたりする。つらつら思うにジャンクカルチャー、ヤレ文化はいつの時代にあっても
そうそう死滅せず語り部を変えて継続していくということなのDeath。

 

今回はリモートコントロールゾンビフィギュアからスタート。
たしかゴリラ獣のHSさんのブログにも載っていたと記憶しています。聞くところによると
2007年から売っていたようなので、昨今のゾンビ映画人気の波に乗って製造された商品の
よう。なんと凶暴な本能のままに生きるゾンビをリモートコントロールして自由に動かせるという
馬鹿馬鹿しいけど製品にしたスピリッツを称賛したいアイテム。

ゾンビの父、ジョージ・A・ロメロの第1作ゾンビ映画「ナイトオブザリビングデッド」を
イメージしたパッケージアート、そしてロメロの第2作ゾンビ映画「ドーンオブザデッド」の
メイン登場人物、ヘリコプターパイロットのスティーブンがソンビになった姿を模したゾンビの
人形がブリスターの中に入っています。そしてゾンビをコントロールするという発想は、
同様にロメロの第3作ゾンビ映画「デイオブザデッド」に登場するマッドサイエンティスト、
ローガン博士をイメージしたギミックのようにも見えます(3つ目はこじつけ)ですが
ロメロ無縁の無版権アイテムながらそれを思わせる遊び心がたまりませんね。
この状態でゾンビ好きにとってはリスペクトゲージの上がる、なかなかの完成度だと思いマス。

すいません、ギミックを見たいのはタコもやまやまなのですが、パッケージ状態がすばらすいので
これがまだ開封してないDeath・
そのうち動いてるところもお見せしたいっす。足裏に車輪がついてるからたぶんガラガラ
ミステリー走行する感じなんでしょうね。

RPMと服に描かれたネズミのフィギュア。25センチくらいでスタンダードサイズです。
あまりストリートフィギュアには詳しくないのですが、普段中古などでも目にしたことが
ない気がしました。
バウンティハンターさんの「キッドハンター」みたいにどこかのショップさんが自分のお店の
アピール用に作ったキャラなんだろうな!ということは直感で気が付きました。
その後その中古店を離れて街をブラブラしててなんだかこのネズミくんの出自が気になって
気になってしかたなくなり、随所に込められたディティールもじっくり見たいと思い戻って購入。
まあ、けっこう安かったんですけどね。
そうそう、いわゆるデスオモチャの収集について基本は「安いこと」。
自分基準でミリキを感じることこそが重要なのでこれで正解なのDeath。
じつは彼は入手時点ではけっこう汚れていたので引っ越し後か何かで発見された
出物だったのかもしれません。風呂場に連れて行き掃除。ソフビじゃなくて硬質ビニルの
ムクでした。でも手足はソフビのように可動もします。

ネットで検索したらすぐネズミくんの出自がはっきりしました。愛知にその名も「Rat Pleasure
Market」さんというアメトイショップがあり、このネズミくんの説明はないですが、どうやら
過去にお店で作ったオリジナルノベルティアイテムか何かなんですね。このキャラクターの
ビジュアルはお店のHPでも見られないのでたぶんここ数年で作られたものではない感じがします。2003年くらいカナ?

腰にチェーンのついた財布、(ウォレットっていうのか)、革のスニーカーにトゲトゲリストバンド、
フィギュアが青春だった頃のフィギュアらしい感じがします。ネズミをモチーフにしたのは
アメリカンポップキャラのフィンクシットや、日本でタケシット氏がストリートソフビの最初期に
製作したラットフィンクなどから思いついたモチーフなのカナ?黒眼が入ってないのは
「オモチャに目がない」ってことなんだろうか。そしてベルトのバックルにはガイコツ、
頭部はモヒカン!

クールなおもちゃ!GET!!

おもちゃ関係ショップでありそうなキャラクターのビジュアルアイコンがとにかくすべて全身に
ちりばめられているのが面映ゆいというか時代の空気を吸って生まれたキャラクターながら
ストレートですがすがしさも感じられます。
しかし思えば一昔前はショップさんのイメージキャラクターソフビというのも色々作られたものだ
けど、今はストリート系ソフビとキャラクターインディーズソフビがややそれぞれの道を歩み出した
こともあって少なくなりましたよね。そんなソフビがショップ経由で販売されていた潮流が
変化したことなど、このRPMくんを手にしながらぼんやりと頭に浮かべたりなんか。
そうそう、自分の実家のある界隈は関東ローカルですが90年代後半頃はスポーンとか
スターウォーズのブリスター系のアイテムを一杯壁に飾ったフィギュアショップが何店か
あったんですよ。今は1軒、古本屋兼で残っているだけですが。フィギュアムーブメントが
隆盛を誇っている時は各地にショップが林立したんでしょうね。皆、ショップをやってみたいと
思っていたのでしょうから。思えばすごい時代ではありました。
今残っているショップさんは何か自店の特色を持ってコアなお客さんを抱えて営業しているから
ゆえなんでしょうネ。

たたずまいがワイルド。作り手の自分たちのお店への想いをこめようという気概も感じられ
店頭人形としての必要なファクターをすべて備えている人形といえます。
RPMさんは現在も営業されている現役のショップさんですが、このキャラクターは
今も使用しているんでしょうか。こうして離れた場所でもショップの存在を知った人間が今も
約1名いるわけで、このネズミくんはいつ頃作られたのかはわかりませんが、今でも行った先で
お店の宣伝という命じられた役割を果たすことになっているわけDeath。

 

三つ目のアイテムは昨年夏のパチサミ、それ以前でも何度か唐沢なをきさんがその存在を
言及してきた、昭和に実在したとされる、謎のマイナー駄玩具「宇宙人コーナー」。
やっと自力で現物に辿りつきました。なんでも聞くところによると、作家の京極夏彦氏も
この「宇宙人コーナー」にご執心で探求しておられるとか。
タコブログの過去のパチサミ記事をご覧いただければわかりますが、アンビエントな
販売時のバックシートを見ればそれだけ駄玩具界やババトイの探究者、識者たちが
気になるアイテムなのかということがわかりますね・提供してくださったヒト、もし見ていたら
ありがとうです。

今回入手したのは火星のタコ宇宙人風「ター坊」のフィギュア。右のマーミットさんでソフビ化も
されているバルデン星人似の「ピカチャン」もきになりますね。

説明シートの手書きキャプション、(←アンテナ)ってとこがホノボノとしており泣けます。
ブリスターを開封したら、慎重に作業したのですが中身のター坊がロボパーよろしく
「ショックのパー!」みたいにバラけました。

 

いくらなんでもユルい昭和の玩具といえどこれはナイじゃろと思いつつ、さすがに40年近くいろんな振動や世間の荒波にもまれてきたゆえの
これが耐用年数の限界みたいです。頭部の中にはちっこいスプリングが
入っているので、棒状の別パーツの目玉が頭の突起を押すとピキッーと飛び出すギミックとなる
みたいです。

 

これをキーチェーンにしてもすぐバラけるだろうな~。でも現物が拝めてよかった。

(「デスオモチャ2012」シリーズは不定期更新でいきます~)

【Death Race The Dreadnought(2008)】
「戦艦」のシーン。ドリル萌え~。

http://www.youtube.com/watch?v=R8-x5ORZe70&feature=fvsr

【MAD MAX2/Opening Battle】

http://www.youtube.com/watch?v=M-QJou7ST_8


アキバ戦記Ⅴ

2012年03月14日 | 日記

 

 

歩いてるとネットサーフしてるみたいにいろんな情報や製品のイメージが脳内に流入してくる
街、それがアキバ。視覚から無意識にデータがサブリミナルにインプットされて個人の脳内で処理され、夜になって作品を見たり、ネットでお買い物したりするときに情報がふっとあのときに
言及していた商品や作品だ、と、新たな消費に向かうという、濃密な情報拠点がアキバ。
データ酔いする街。ちょっと仕事でバタバタしておりますが隙を見てのブラブラも止められない~。

新作も一通り目を通しており、ファーストも現在ケーブルで視聴しているくらいファンなのに、
じつはガンダムカフェって入ったことないっす。

タコもよかった探し駆使で見ていたAge、(まだオンエアしてるけど過去形にしてしまったり)
イワークさんとか山田とか、ネタ的に見ればそこそこ面白かった1クールだけど2クールは
ちょっとどうとも言い難いな。無味乾燥に過去のガンダム作品のありそうな
プロットを貼りあわせてルーチンなぞってる感じでさすがにキツいわ。
シンプルな子ども向け作品にしたという割には当の子どもが喜ぶような歯切れのいい作品でも
ないし。

思うに大河ドラマにするとか、全体の構想自体はそう悪くないんだけどゲーム会社のヒトが
脚本まで書いてるとか作品を丸抱えしてるのがまずいけないんでないか?
なぜ熟練したアニメのシナリオライターに任せないんだろう。
現在のAgeのプロットのままでも太田愛とか吉野さんとか山口亮太氏とか泣かせどころを
つかんで上手く仕上げてくれそうなヒトが色々居るではないか。ビジネス的に失敗できない
ガンダムなので皆、手を引いたとか裏事情でもあるなら別だが。



山田が逝く14話なんか別ライターで現に悪くなかったし。現状のアニメは少し書き割り感がある
くらいのほうが、視聴者の居る現実が同じように今は書き割り感があるし(笑)かえって地続き感も
あったりなんかして感情移入には良い方向に作用しそうなものなのに。
つまるところバックボーンがゲーム畑の発想ってのいうのは実はそんなにAgeにとって
枷でないと思うのわけだが、なぜか本作はロボットアニメとしては上手くいかないことだらけに
なってるという印象が2部を観ていてもますます強まることしきり。
2部でハイスクールでガンダムに載るつったらライダー部じゃないけどガンダム部くらいやっても
いいと思ったのにお客にそういうネタ受けさえ狙えないのは、作り手がガンダムという
対象に関心がないんだな、たぶん。あと息子が父親にエディプスコンプレックスを持っているのを
描かないとか、描けば面白いポイントにとにかく触れてないもしくは無味乾燥に流してしまう
ことの連続なのも一体何をしてんだ?このスタッフは、と思う。



お客が「何十年も野原にある納屋に隠されていてついに出現したガンダムは
今までずっと四角く切った干し草をかぶって偽装していたのか?
ドワーフみたいな整備士たちが年に何回かまた戦えるように整備するたびにいちいち
干し草を載せていたのか?」と突っ込むとする。それは客が陳腐なプロットや絵的な矛盾に
不満をもらしているのでなく、また「干し草を載せてガンダムを敵の眼からそらしていた」場面が
駄目だと言ってるわけでもなく、そのシーンの行間を作り手にきちんと埋めてほしいと
言ってるわけで。冨野ガンダムは作品のプロットが完全だったから受けたわけでもないし、
御大独特な作品の行間部分の豊饒さが客との対話性もあって支持されたのは確かだと思う。
劇中ではただ納屋のガンダムに息子が載るだけだったが、干し草と納屋の屋根をつきやぶって出現し自分の身の上にコロニーの人工太陽に当てられた巨大な影を落とすガンダムが絵として描かれるだけでもお客は陳腐な干し草の件だって「こういうドラマなのだから」と気にしなかったと思う。

つまり、Ageのお客の大半はお話としてプロットを支える「文芸の不備」「決まりごとに終始
振り回されている描き方のイケてなさ」に毎回不満を漏らしているのだと思う。
敵の襲撃を受けた主人公が街にヒロインを探しに行くと、被災した街では誰にも避難民や戦闘している軍の関係者にも遭わず、いきなり負傷して倒れている(かすり傷の)ヒロインのみに
出くわすといった悪い意味でゲーム的に無味乾燥なシーンも同じ事が言える。
新主人公がガンダムに載る動機が見えない。けがをしたヒロインに会ったというのも
ただそういう場面のメモ書きを絵にしただけ。ただ納屋に行き、干し草の載ったガンダムに
きわめて自動的に載りこむだけだ。
作り手が作品の細部を豊饒にすることを、ストーリーをなぞることだけに腐心したままに放棄する
ことから本作の作品セカイは極限まで書き割り化しお客がどこにも共感できない(作品を楽しんでいるという意味合いでいうなら、妙なシーンにツッコミさえできない)事態になっているということだ。「ガンダムAge」とは「作品」でなく、レベルファイブというゲームレーベルの「商材」として
作られている番組なのだろう。
それもお客対象でなくバンダイやスポンサー対象に1年間ガンダムもどきのパッケージにして
売り逃げるための「商材」として。作品との濃密な関係こそ期待する客が番組早期に作り手の
ガンダムというコンテンツへの取り組みの薄っぺらさや下心を見透かしてしまったというところ
だろうか。
客にしてみれば、レベルファイブには
「ガンダムを好きでもないのに商売になるからとてめーら汚い手で
触るんじゃねーよ!早く打ち切ってどっかにいっちまえ!」とでもいいたいのだろう。

強いてレベルファイブに分があるように言えば、本来「ガンダム」はお客が過剰な物語を
期待しているジャンルで、過去作品の希釈的なという作りの方向性では客が納得しないし
新規の客も呼応して発生しないのだろう。

こんな現状ではファンから「Ageはガンダムというコンテンツビジネスを駄目にするために
外部のゲーム会社を内部に招いて汚れ役を演じてもらいつつ遂行されているバンダイの
社内テロじゃないのか」などと勘ぐられてももはや仕方ないと思う。

Ageと同時進行で製作されているOVAの「ガンダムUC」は面白いしガノタがわくわくする
新旧MSが入り乱れての戦闘シーン、過去のシリーズを補完する描写や新設定で一言一句を
ギチギチに固めてファン泣かせに作られているけど、それは一年戦争~逆シャアまでの
設定を拝借した二次創作であり(であることは劇中でシャアの傀儡であるフル・フロンタル
自身が自分の身上という形で作品の構造自体がどうであるか吐露してさえいる。同時に
原作を書いた福井自身のガンダムに関与した立ち位置表明そのものでもあるのだろう)
消費年代的にみれば、どこまでもロートルビジネスでもあるUCのような作品を乱立しても
先細るだけだろう。ガンダムのテーマである「人類の宇宙人への進化」、じゃないが、
新しい世代のガンダムファンをここらで育てて先につなぐのが本当は健全なはずなのに。
昼に夜にUC観てる自分もそれを思う。

Ageと同じようなプロットで子ども目線のリアルロボットで敵も宇宙人という展開で名作な
「銀河漂流バイファム」を最近見返してると、Ageがなおさらどうにもならない感が浮き上がって
くる。。。どんなものでも怒られたり枝葉を茶化されてるうちは華で、話題にもされなくなったら
いよいよヤバいと思う。そして番組半ばにして事態はすでにそこまで来ているのではないか。まあ
自分など通常は大張作画のコテコテカクカクな新OPなだけで喜ぶ単純なロボットアニメオタ
ですが、そんな単純な連中を喜ばすのも実は作り手の受け手と同等の情感がもたらすものである
ことにすぎないのだけどね。簡単なようで「Age」のスタッフには実は難しいのかも。

「キルミーベイベー」はとってもテンポがいいですね。一屯缶を頭からかぶって抜けなくなる話とか
バカバカしいけど笑った。単純にヒサンな状況にハマったりどんどん事態が悪化していく状況を積み重ねて笑わせる作風が巧い。緩急の作りかたが上手。夜中に仕事の息抜きで録画を見てます。
1月からの放映作品ではかなり好きな部類。

あと「男子高校生の日常」も日常にこういうのあるある、と思える観察眼があると思う。
近くに居る通行人の動きに勝手にアフレコしてオリジナルストーリーを作るとか、コンビニで
客である自分の勘違いでおきたレジでの出来事がきっかけでこの店員が怒られクビになったりしたらどうしようと苦悩したりとか彼女連れのヤツと飲食店に入って男同士の長話になり、
ぼっちになってる女の子のほうが退屈してるんじゃないかとか無用にこっちがやきもきして
しまう、とか。
主人公の身近の女子高生たちを皆飢えたゾンビや凶暴なヒャッハーみたいに描いてるのも
笑える。
たしかに異性をそんな思考のへだたりというか、距離感を持って見る時期ってあるな。

「ミルキイホームズ」2期もかなり話は発狂してるけどテンポとか展開の処理はかなり小気味
よく見てて嫌味がない。今期はスラップスティック系が充実してる気がする。
思えばこの辺りの作品はいわゆる萌えとか関係ない昭和でいうなら「テレビまんが」なんだろうな。

「パパの言うことを聞きなさい!」はプロットが川崎のぼる先生の「てんとう虫の歌」だな。
脚本の荒川さんがオタアニメになるギリギリ水際ラインでなんとか日常アニメにつないでる
綱渡り感が観ててハラハラする。
あとは「妖狐×僕SS」が隠れ妖怪退治アニメだな。これはヒロインが自分の気持ちに正直に
なろうと執事と少しずつ歩み寄っていこうと奮闘しそして執事のほうも、双方が不器用で手探りで
少しずつ近づいて行っている、という中盤以降の流れがひじょうに青くて萌えDeathな。

ファーストエヴァ(オウムと阪神大震災)のオンエア後のアニメ界にも感じたことなのだけど、昨年は
「まどか☆マギカ」が一作でその時間に共有されていた作り手、受け手双方がアニメに
二―ズとして求めていた特有の狂気の感情をすべて受け入れ、時代のいらだったりささくれだった
膨大な負の精神エネルギーを一定に吸い上げて終わった後、(もちろんそこにはリアル
同時代の出来事として震災と原発事故という、日常にぽっかり穴をあけるような出来事も
作用している)今期はアフターとして日常系&コメディアニメが明確にそのジャンルとして
送り手の思いのたけのままに作りやすい、迷わず安定して作れる環境が醸成された気もする。

ゲーマーズで先週やってたゆるゆりの福引。



街かどでレプリカントの眼球も売ってる、「ブレードランナー」を地で行く街、それがアキバ。
下手するとドールアイの単価は上等なヤツだと人間の目(ただし水晶体)よりも高いです。

手塚治虫「火の鳥」のコムのTシャツなんてあるんですね。版権物だったみたいだが。

 今日一番気になった陶芸家の作った萌え?フィギュア。ちょっと前田敦子似。

 

One-up.さんの次のイベントはファルクライムのカスタム展との話。KAIJINさんがただいま
一品モノを鋭意製作中。
3月末に、このお店ではおなじみのあるメーカーさんの個展もあるとか。
そのメーカーさんとしては初期の、最近集め出したヒトには見逃せないものになるであろう
アイテムも販売予定だそうです。お店の情報発信をおたのしみに~。

【Angel of Death/Vader(Original Thin lizzy)】

 http://www.youtube.com/watch?v=jNKZQiW331c&feature=related


ゆたり 恐獣スパイダウロス

2012年03月11日 | 特撮・SF

 

 

3・11の日、当日で各テレビ局も震災での故人の方々への追悼と復興を追う趣旨の特別
番組を放映していますが、とりあえずは本日多くの地域で平穏のままに震災一年目を迎える
ことができた事実を今はかみしめつつ、今日は普通にタコブログもソフビネタです。
今回は2011年冬のワンフェスでデビューしていたアイテムなのですが、直後に震災もあって
その後タコもブログを一旦休止し記事に扱いそこなっていたソフビ。

ゆたりさんの流星人間ゾーンスパイダウロス。こちらもワンダーフェスティバル2012冬で
カラフルなセカンドカラーが登場し再び評判になったアイテムです。この画像のスパイダウロスは
ワンフェス2011冬で発売されたファーストカラー。あわせて今回は流星人間ゾーン
関係のアイテムでタコフェバリットな亀マークの中嶋製作所製・ゾーンエンジェルドールを紹介。

複雑なデザイン、造形の恐獣が多い「流星人間ゾーン」。いしづき三郎さんの指揮で
アーク(オレンジ)から昭和50年代にリリースされた恐獣シリーズでもデストロキング、ジキロ
といった番組の代表的な存在といえる複雑な形のキャラはリリースされていなかったのですが、
ゆたりさんはワンフェス版権品という展開ゆえにあえてこの辺りの全身武装した攻撃的な
ルックスの、あたかも恐獣の醍醐味とも言えるキャラばかりをセレクトし渾身でリリース。
このスパイダウロスは「ソフビースト」ブランドのゾーン恐獣シリーズ3作目にあたります。
今回はジキロやデストロキングをリリースしたときに蓄積したスキルを踏まえて、接着箇所もなく
完全にソフビTOYとして製作している点も注目したいところです。

クモ恐獣としてゾーンと同じ東宝怪獣であるクモンガ、カマキラスなどの系譜も踏むスパイダ
ウロス。一度目の地球攻撃では地球の生物、ゴリラを変異させたガロガコゴリラを送りこみ、
二度目の攻撃ではジキロ、カブトギラー、ガロボーグなどとともに恐獣軍団を結成して地球を
攻撃してきました。世代人には忘れがたい昭和の怪獣の一体といえるでしょう。

8本足を、当時もしソフビがでていたら肩の第1足などは角状にしてカンチャクをオミットしてしまい
そうなところですが、今回ゆたりさんはこだわりでしっかりポージングできるよう独立した
各足をパーツで構成。第1足はスチールによってはダラーンと下に垂らしているような
現場スチールも現存しているのですが、スパイダウロスのミリキはこの多足生物を怪獣にした
重厚さがポイントとして指摘できようところであり、完成したソフビもそのスパイダウロスの
いかにも第二次怪獣ブーム時のキグルミ怪獣が百花繚乱でテレビに登場したときの空気を
ポイントとしてしっかり捉えたパーツ分割、造形になっていると思います。

クモの怪獣は足が多いので複雑な形状のものが多いです。
第二次怪獣ブームの時にもユニークなきぐるみの怪獣が数多くブラウン管に登場し、
それを見て育ったリアル世代でもある現行のソフビメーカーさんからも、怪獣軒さんから
シルバー仮面ジャイアントのエマー星人がリリースされ(劇中ではヒトデのたとえが出て宇宙海
星人といった肩書がついていますが形状はクモ)、ベアモデルさんからはこのたび
スペクトルマンのくも怪獣が2012年冬の新製品としてリリースがアナウンスされており
そしてこのゆたりさんのスパイダウロス。ソフビ製作面で昭和当時では製品化に向かない
複雑な形状だったり番組後半の登場なため製品化の俎上に上がる範囲になかったりで、
当時ではソフビプロダクツ化しえなかったキャラのアイテム化をインディーズメーカーが
マニア向けに果たしてくれていることで、あたかも版権ソフビ化の極限に挑むという感じで
メーカー各社さんとも一度はカタチとなって手に取りたかった怪獣ソフビづくりに
おおいに気を吐いている印象がありますね。

それぞれのクモ怪獣ソフビアイテムを手元で見比べると、昭和の怪獣ブームの熱気をまた
再認識できるのでは。

サイド・リアビュー。この角度から見ても決まってますね。流星人間ゾーンの恐獣は東宝
スタッフが、既存の怪獣ではすでに視聴者のテレビの前の子どもたち相手にそうそう
普通の怪獣では驚かないだろうなと見て、デザインやきぐるみの造形などでも試行錯誤を
続けた気配が見受けられ、Aの超獣でもおなじみの井口昭彦氏がデコラティブなモンスター
ビジュアルで健筆を奮い、造形スタッフも呼応して気合いを入れたのでしょう。
流星人間ゾーンは怪獣のきぐるみ造形を見る作品ということではひとつの到達点に達した
作品だったのではないかと確信しています。

背中の4本足がゾーンや援軍に現れたゴジラとの戦闘時にブルンブルンと動いていたんですが、
きぐるみは背中に足を多数持っているゆえスーツアクターさんも演技しながら時々位置を
直さないと相当に重かったのではないでしょうか。ソフビになってじっくり眺めつつ、本編キグルミのボディバランス感覚のあやうさがもたらす魅力もまた実感できる感じがします。
スパイダウロスが平成の世に立体物として、しかもソフビTOYになって手にとれる機会が来るとは思いませんでした。
ひきつづきゆたりさんにはガレージメーカーならでは可能になった、まだまだ曲者ぞろいの、
マニア泣かせでもあるゾーン恐獣の立体化をじっくりやっていって欲しいですね。

あわせてこちらはゾーン関係の当時物TOY、ヒロインのゾーンエンジェル。
色っぽい衣装、というのでもないんですが、妙にそそるコスチュームですね。
演じる北原和美さんは当時かけだしのグラドル的な位置づけだったと思うのですが、東映作品にも
よくゲストヒロインで登場して特撮ファンには忘れがたいヒト。芸能界での活動期間は短いですが
今も人気があり、ミュージシャン・中村ブン氏の奥さまとして健在が伝えられています。
お姫様カットの前髪パッツンロングヘアーでゾーンエンジェルを演じたことも北原さんの存在感を
大きくしたといえますね。

最近もケーブルで再放送が開始され、新しい世代のゾーンのファンが出てきて語り継がれて
いる「ゾーン」。第二次怪獣ブーム頃に濫造された特撮作品の中でゾーンは主人公の防人
一家の地球防衛活動が周囲の住民からどういう目でみられているのか?等作中では
曖昧だったり、今見るとプロット上でもいささかツメが甘かったりしますが、逆を言えば、
お客が自由に脳内補完して楽しめる余地がある作品になっているともいえますね。

 このドールは当時中嶋製作所から発売された「インタラクティブアクション」を導入した
アイテム。背中のボタンを押すとおじぎ、腹のボタンを押すと横に首を振るギミックが付いて
おり、カクカクと首が動きます。当時発売された同シリースの敵・ゴールドガロガにも
同様のギミックがついています。同様に同社オリジナルの(というかパチものヒーローの?)
アストロミュー5にもこのインタラクティブアクションが導入されており、頭部がカクカクと動きます。

ゾーンエンジェルは当時ミニソフビも発売されたのですが、着せ替え人形的なアイテムが
リリースされたのは画期的というか中嶋よくやった!でしたね。でも女の子が買うっていう
需要はあったのでしょうか。
ゾーンエンジェルは男の子たちにも人気があったのですが(ゴッコあそびでゾーンエンジェルを
演りたがる男の子がタコの周囲には割といた)人形を買うまでにはいたらない
感じがします。子どもの心理として、女の子のキャラクターのおもちゃを持っているのは
気恥ずかしいみたいな感じもあったでしょうからね。

キャラクティックスさんから発売された恐獣ザンドラと。このザンドラはアークのザンドラと成形色、
ブラシワークを同じにしているので当時感が良く出ていますね。本編のザンドラに
ついてない目をつけ、アークのザンドラを意識したものとなっています。
中嶋製作所のおもちゃは最近、タコブログでもタイガーマスクのレスラーたちを載せている
のですが、独特の質感やアレンジを持ち、今の目で見ても造形的な語り口が豊穣で、この
メーカーさんはブルマァクとはまた違うミリキを放つアイテムを多数残していますネ。

衣装は脱がせられるけど、衣装の強度も最近のドールコスと比較しても非常にしっかりしており
昭和ながら当時のおもちゃ会社なりに子どもたちに遊ばれても大丈夫なように仕立てられた
さすがのクオリティだと思います。背中のファスナーもステンレスのガッチリしたもので、
破損を考慮しています。ベルト部分のゾボットや銃の造形も劇中プロップに似て良くできています。
手袋だけ、実は自前で別の製品のパーツにしています。
首はインタラクティブアクションで動くけど、手足は可動としてみると服を着せた状態では
あまり動きません。
中の人(素体)は演じる北原さんとは似ても似つかない茶髪のショートヘアーのおなかの
ぽっちゃりした女の子が出てきます。というか同じメーカーさんのガッチャマンの「白鳥のジュン」
のドールを脱がしてみると、中には同じ茶髪の娘さんが。。。
そしてレインボーマンをおいはぎすると、同社の大鷲のケンそっくりのおにいさんが。。。
確認していませんが、たぶんゾーンファイターのドールも、服をキャストオフすると
劇中の、ヤマトタケシでもない大鷲のケンに微塵も似せていない、中嶋素体の彼が出てくる
のでしょう。


右のゾーンファイターはパチものソフビです。顔の造形が妙に几帳面に作られており、
かえってこわいですネ。

 この一連の中嶋製作所による特撮・アニメ系ドールは服が布製の部品を含むものは多くが
遊び倒されてボロボロになってしまったり茶色に変色してしまうことが多いのですが、
ゾーンエンジェルはピンクのタイツ部分も一体パーツのビニール製なので遊び倒されなければ
現存しやすかったのではないでしょうか。自分は箱ナシだったので古物としては比較的
安く入手でき、普段も飾っています。自分は最近の精密なドールも好きですが、やや甘い
つくりながらこのゾーンエンジェルも当時ならではのファッションドール風で最大限に作りこまれた
アイテムとして存在が色あせない感じです。

そしてゾーンエンジェルがリリースされている事実は特撮ファン的に
あらためて当時の怪獣ブームならではの物資面での豊穣さを感じずにいられません。
ゾーンエンジェルは子ども時分にゾーンを見て「親しみやすくもりりしいお姉さん」という印象が
強烈にインプットされた特撮ヒロイン、と位置づけるヒトも多いのではないでしょうか。

Godzilla Overture (流星人間ゾーンのゴジラ活躍・ゾーンとのトレーニングシーン)

http://www.youtube.com/watch?v=jnvf3_bzlkA&feature=related