KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

アキバ戦記28

2012年11月29日 | 日記


コスプレフェスタTDCルポの途中ですが、いろいろ記事をはさみつつ進行シマス。
早いもので気がつけば、2012年ももう12月に突入Death。

今年のタコは継続して長いひとつの仕事をしてたので季節の経過もあまり
強く感じないうちにバタバタ過ぎてしまったな~。
とくに病気もしなかったし起伏もなかったけどすごく1年が早かった気がします。
前年に東日本大震災と福島の原発事故という日本の歴史に残る
衝撃的な出来事もあったので、平静に戻るメンテナンス年みたいな印象でした。

12月の仕事納めに向けてラストスパートの準備にかかるヒトも多いのでしょう。
そんな嵐の前の静けさを感じる都心、アキバの街もすでに年末商戦に備えている気配が
漂います。











マーミットさんからリリースされた食人植物トリフィドのタコブログ記事を見た
知人に見せてもらった、少年名作全集版のイラスト「トリフィド」。
子供向け読み物から日本でトリフィドというSFキャラクターの存在を浸透させた一冊。
スレンダーで流麗さと気色悪さを兼ね備えたトリフィドの得もいえぬ挿画。
昭和当時の子供たちのまだしわの少ない脳みそに
トリフィドトラウマのファーストインパクトを与えたのではないか。







夕刻中央通りで行われる萌えゲームメーカーさんの体験版配布タイム。









アキバの内臓、裏町を流す。RPGのダンジョンのようなビルとビルの
薄暗いコンクリートの隙間にとつぜん神社の鳥居が聳え立っていたりする。
古えからアキバの地を守ってきた、今も静かに現地の人たちに崇められている
神様の存在にも気づかされる。
そういえば今年は路上観察系のヒトたちの間でも有名な「千代田海藻」さんの
建物もなくなり90年代後半の再々開発前までは面影を残していた電気街ビフォーな
アキバの風景もすでに消失した感ありですね。



アニメ系の店頭では新作Q劇場公開中のエヴァンゲリオン関係のPOPも多いな~。
この場所はいつも序と破の名場面を編集して流しております。



One-up. さんのガチャ新作サンガッツさんのうらなめ。
以前イベントなどでも販売していたうらなめミニソフビのリメイク版。
あかなめとも河童ともつかないオリジナル妖怪で
かわいいアレンジで見飽きなく、おすすめ。









FRENZYさんのアイテムもOne-up. さんの店頭に並び始めております。



サンガッツさんの新作、塗装版「悪魔くん」水木コミック版メフィストが登場。

「魔力ハットノコギリ!」トレードマークのシルクハットも着脱可能。
よく敵妖怪に奪われちゃうのだが。
メフィスト「これ、なんだかわかる?」
コミック版の一シーン、テイラー屋のおやじにこの頭を見せ付けて
無理やりやると破れそうな、百目の目をマントからはがす作業をやらせたシーン。
おやじに「鬼か天狗」か、といわせしめた、頭頂部にニョッキリ出た角も再現。
(テイラーやのおやじ、数コマ後にはメフィストにマントを手渡してたが
あっという間に大量の目玉をはがしたのは一体どうやったんだ?)








ドリームロケットさんの新作コブラ人間も受注中。
現在、店頭で開催しているのはサンガッツさんのイベント
「妖怪学園天国」ですが、蛇キャラつながりということで
サンガッツさんオリジナルヒロイン妖怪・蛇少女のサンプル品と
いっしょに飾られていました。

コスプレフェスタTDC1DAY弐

2012年11月28日 | コミック・アニメーション



エヴァンゲリオンのヒロイントリオ。EVA搭乗者はQでもそう変わってないのですが
新キャラや年齢で風貌や服装が変わったキャラはどうアプローチしてくるか
公開アフターのエヴァコスプレ動向の変化もこれから見ものですね。





そにこと「僕は友達が少ない」隣人部メンバー。アトラクションズの建物の上で
とっても楽しそうに合わせ撮りをしてました。

引き続きコスプレフェスタTDC1DAYの現地風景でありんす。
昼間はブロックを100個くらい運ぶガテンな用事がありバテてしもた。
通常のしごともしなきゃなのでまだ途中ですまんDeath。
夜の部は引き続き作業中ですのでまた。







とってもガーリーで、アメリカの学園ドラマみたいにPOPな独自アレンジが萌えな
「まどか☆マギカ」のほむほむとまどか。このほむほむははじめのターン設定
なんだろうけど、活発そうだにゃあ。







アホ毛の角度にもこだわりがみなぎる、とっても明るくて人気者だったニャル子さん。
噴水の前で例の片手上げポーズをさせて重心をあやうくさせてしまった。



ファイブスターストーリーズのモーターヘッド・
破裂の人形バンドールことTHE BANG。もしかして完成途中だったのか?
衣装は厚紙からの切り出しみたいだったけど、これは労作ですね。



妖狐×僕SSの渡狸くん。





「僕は友達が少ない」の三日月さんと柏崎さん。演じてる本人たちは
ほんわか系なんだけどコスプレはちょいガンギャル風アレンジで
カッチョよかったです。夜になってからも
路上でテンションを上げて撮影のリクエストを受けてました。

そうそう、ぼくともは来年1月から第2シーズン開始ですね。
レイヤーさんたちも本作で続投カナ?しかし三日月は途中で髪を切ってますが
こうしていろんなレイヤーさんが演じてるのを見るとやはりロングヘアのほうが
いいな~と個人的感想。ショートカットよりもロング、っていうヒト多いのでないか・



こちらも隙のないコスがキマッていたコードギアスのおふたり。







カラフルなリトルバスターズメンバーの合わせレイヤーさんたち。
佐々美ちゃんはちゃんと表情でエキセントリックなキャラを作ってくれてますね。








カヲルくんとシンジくんのレイヤーさんコンビ。カヲルくんがリードして
2人のいかにも耽美であやしい交流風景を再現中でした。






シリアス方向に再現度高いっす「ペルソナ4」。











「まどかには戦わせない」
クールな雰囲気をよく出している、まどか☆マギカのほむほむ。

(コスプレフェスタTDC1DAY参につづきます。。。)

コスプレフェスタTDC1DAY特撮

2012年11月25日 | コミック・アニメーション


波乱に富んだ新展開からアニメファンにも波紋を呼んでいるエヴァ「Q」。
レイヤーさんも次回作となる「シン・エヴァンゲリオン」への
先読みもままならない混乱の中、今回の劇場版新設定をさっそく取り込んでの
エヴァキャラクターコスプレをとこのTDCに赴いた。



というわけで行ってまいりました、後楽園・東京ドームシティで開催された
恒例の「コスプレフェスタTDC1DAY」。
寒かったけどこれから始まるせわしい2012年年末の喧騒を前にひとときリラックス
できる、おもちゃのようにカタチにはならないけど、
何かぽかぽかするものが得られました。

コスプレイベントでは年末のコミケを除くとこれが都内最大規模となり、今回は
「エヴァンゲリオン」「TIGER&BUNNY」「まどか☆マギカ」「青の祓魔師」
など夏以降のアニメ劇場版公開ラッシュの後を受けたこともあって
レイヤーさんも「劇場版で描かれた新ストーリーや新設定をイメージしたコスプレを
合わせ仲間といっしょにこのTDCで展開しよう」とはりきって参加した方たちが
多かったのではないでしょうか。前回よりも来場者数が多かった模様です。



朝も開場して1時間後の11時時点でも入場受付の列がいつもより長めにできており、
コスプレ人口の増大とアニメコンテンツの活況を確認することができました。
規模が大きいイベントほど個人個人の
お祭り感、盛り上がりもまた違うのでしょうからね。




TDCは街中でレイヤーさんが演技したり撮影のロケーションをしたりするので
アニメファンやコスプレファン以外のお客さんも通りかかってコスプレを
見るオープンでシアトリカルなイベントの性質があります。
別のイベントや行楽で訪れた家族連れやカップルなどに声援をもらったりすると
チョットうれしかったり、閉じたセカイでない、オープンに自分のこだわりを一般の
ヒトにも披露できるという楽しみが得られるのではないでしょうか。
会場も実際、草の根的なイベントの空気も手伝って、参加者たちの開放感に
終日満ちておりました。



秋の新作アニメもフォロー早いっす。
こちらは「中二病でも恋がしたい!」の小鳥遊六花。





今回のコスプレフェスタ会場はクリスマスと年末の集客シーズンを控えており
TDCのアトラクションズもLEDのイルミネーションが各所に設置され、明滅する
美しい無数のライティングの中、閉場の21時までレイヤーさんたちの宴がTDC
せましと繰り広げられました。





場内は夜間に入って温度も下がり、かなり
寒かったのですがこのキラキラしたイルミネーションに気分を↑されたのか、
厳しい気候条件ををものともせずに元気で会場を廻っていましたね。
被り物やキグルミの参加者さんも夏は苦戦しますが、冬はさてあったかいかと
思うけど、「そうでもない、寒いです」との話。

タコも自分の好きな作品のレイヤーさんたちや顔見知りになった
カメコさんなどと例によってアニメ話、世間話(?)などをしながら
写真を撮らせてもらったり、人々の流れを観てきたんですが、
賑やかな会場風景をちょっとのぞいてみましょう。











「勝者には褒美を、敗者には罰を!」壮大なる茶番をその目で見とどけよ!
BLOODーCの小夜ちゃん。








あかりはステルス化してるようです「ゆるゆり」。
しかしこの番組のコスプレはほんとに楽しそうだな~とレイヤーさんを
見かけるたびに思う。







マクロスフロンティアのランカとシェリル。演じなれていようで
ポージングも小気味よく圧倒されました。





「ローゼンメイデン」の真紅と水銀燈。



おなじみ後楽園の寅さん。コミケでも固定ファンがついてるのですっかり
このレイヤーさんの定番になっております。




次元大介、銭形警部なども集結していつものTDCらしい、
キャラクターたちのバラエティあふれる会場風景が昼になって形成されてきました。










オリジナルアレンジの耽美なゲゲゲの鬼太郎。



タコの「けいおん!」りっちゃんのイメージはりりしい感じがあったのですが
ドンピシャな雰囲気をかもし出しているレイヤーさんがおられました。









モエモエズキュンを構えてカッコいい「アキバレンジャー」トリオ。
このとおり、どうみてもファンサイドは盛り上がってるのに2期オンエアは
ないのかな~。














特撮コスプレといえばこのTDC。
ここ後楽園は「僕と握手!」というわけで東映特撮ヒーロー現行作品の
ステージショーが開催されるお膝元だけあってファンのコスプレも
この場所で目にもの見せてやるぞとばかりに衣装やキグルミも手抜かりない感じ。
多くが手作りなんだけどレベルの高さは折り紙つき。
ゴーバスターズに登場する女幹部エスケイプも最速でレイヤーさんが居たりする。
会場でだいたい特撮系のレイヤーさんはいつしか誰から声をかけるわけでもなく
集っては親睦もかねて番組間、ジャンル間の戦闘シーン再現なんかも始める。



気合の入った大人の怪獣ごっこといっていいのか、最近番組間のクロスオーバーが多い
本家の映画版でも見たこともないヒーロー同士の共闘も見れるから
ファンは目が離せないところDeath。
番組が終了した作品のヒーロー同士の共闘もファンイベントならではの夢の光景で
胸躍りますね。





いつも宮●駿氏のコスプレをしているレイヤーさんの今回のネタは
お聞きするまでわからなかったけど教えてもらうとナルホド、となった
NHKの人気ドラマ「名探偵ポアロ」の主人公エルキュール・ポアロ!
渋いところをもってきましたね。よく似てます。鎖時計で時間を見て
帰って行きました(微笑)。







特撮ではないけどキグルミ系。
ポケモン関係のレイヤーさんもTDCは多いのですが、
こちらはポケモンのキグルミも導入して絵作りに気合の入っていたグループ。







コスプレではないですが、バラージの街に立つノアの神像のように佇む
巨大なウルトラマンもTDCに登場。レイヤーさんたちを見守っていました。
新たな記念撮影スポットとしてエントランスに設置されたもの。







根強いファンの多い90年代戦隊の佳作、ギンガマンのサヤを演じる
レイヤーさんも居ました。衣装も自作だそうで、装飾の複雑なディティールなども
よく再現しておられました。



今回TDCには、怪獣じゃないけど悪魔も。かつて幼少のみぎりは人間のふりをしていた
ときに特撮番組をごらんになっていて、のちに「ゴジラVSビオランテ」に出演するなど
とっても怪獣に縁の深いデーモン小暮閣下もおられたぞ。



新作映画公開の009。今回は力持ちの誇り高きネイティブアメリカン、
ジェロニモも登場。









コミケでもおなじみ、バイオハザードの兵隊さん。








ネタ系もテンションが高い。ネットでおなじみのやんごとなきお方、マロさん。




「クリスマスまでお父さんお母さんの言うことをよく聞くんだよ」
子供たちに呼びかけるサンタさん。






テレビから出現するだけあってTDCでも番組横断でいろんなアニメや漫画の
レイヤーさんとジャンルミックスに共演する貞子。
でも演じているのはとってもカワイイ声の女の子Death。
夏コミの第二会場でハイテンションで活躍していた貞子さんカナ?
「北斗の拳」メンバーと盛り上がってました。
ボーイ・ジョー、じゃないユダさまに指差されてしまった、ヤバイ
「どうだ、俺は美しいか」








おなじみ「やらないか?」のアベさんVS貞子。
ていうかアベさんが襲われるの図。貞子にブラウン管にひきづりこまれる。
ネットキャラクターがテレビの魔物に襲われる新旧テクノロジーの闘争か?









おなじみ勇者のヒトVS貞子。伝説の勇者の剣も貞子にはまったく歯ごたえがありません。
意外に効果を発揮したのはお笑い業界のメインウェポン、ハリセン。



「井戸に落とされた悲運の超能力者をビデオの呪いから解放する男、スパイダーマン!」
いえ、東映版のほうではなく、こちらはハリウッド本家マーベル版ですが(微笑)。
新作ビデオも発売したばかりのスパイダーマンが登場。この方もTDC常連です。
劇中どおりのスレンダーなボディでカッチョイイですね。



今度はスパイダーマンVS貞子。カオスです。
貞子がマシーンベムの1体みたいに見えてきて萌えな風景です。



膠着状態でなかなか決着がつきません。
貞子がここで「ぽこぴょーん」と巨大化しそう。



眠る貞子をお姫様だっこしてあげる男らしいスパイダーマン。こうして
貞子の呪いは払われたのだろうか。。。「さまよえる魂を操ろうとし
死者の安息をも奪った鉄十字団!けっしてお前たちはゆるさん」
大平透のナレーション「すべての人々の眠りを守るのはスパイダーマン、
君の務めなのだ!!」(高久進脚本風)



ちょっとしか会場にいなかったみたいだけど、このぶっとんでシンプルな
「C-3PO&R2-D2」さんが通過するとレイヤーさんも演技を止めて言葉を失って
思わず見入っていました。金の全身タイツだけで後はポーズや動きだけで
臨んだハイコストパフォーマンス。今回のアイデアコスプレ大賞ですね。

(コスプレフェスタTDC1DAYその②に続く。。。)

普通に生きてるのがとってもシアワセに見えてくる洋画劇場

【Sin City /Meredith Brooks('Snake Eyes' movie version) 】

映画「スネーク・アイズ」(ブライアン・デ・パルマ監督)エンディングテーマ

とにかく主人公が自分勝手で駄目なヤツで、身の回りでおきたあらゆる
不祥事をいい加減に扱ってきたのでうまく世渡りできてきたが
そんな俺でもこれはいくらなんでも見逃すにはヒトとして自分で自分を
許しがたいと思える事態がとうとう起きてしまう。
国家犯罪による大状況で自分も色々なものを失うが、今は生きててよかったと
主人公がホッとするのが
「主人公の人生を共有する」のが主目的である、いかにも映画的な結末で
心くすぐるものがある。
パルマの映画では不出来なほうと指摘する向きもあり異論はないが
ヒッチコッククローンのサスペンス演出も健在で、TVの洋画劇場なんかで
オンエアするとつい見てしまう一本。


http://www.youtube.com/watch?v=P2tKrxeAIpA

【Life is beautiful /Vega 4('My sister´s keeper'movie version )】

映画「私の中のあなた」エンディングテーマ
難病エクスプロテーション映画の佳作。
キャメロン・ディアスの泣きべそ顔が得もいえなく忘れらない。
女優がスクリーンでは見せないような顔をしたのでああ、女優だな~と思う
アンビバレンツさ。
あと、アレック・ボールドウィンがいいキャラなんだが
役には合っているものの風貌が変わり(要は太って)どこに出ているか
映画が半分過ぎるまでわからなかった。

http://www.youtube.com/watch?v=wUwymcKCwow&feature=relmfu


【Dear Friends Trailer 3 】

映画「ディア・フレンズ」予告トレーラー

これもいわゆる難病ものエクスプロテーション映画なのだけど
「時計仕掛けのオレンジ」と中学生日記と「病院へ行こう」を混ぜたような作り。
というかその「病院へ行こう」の監督が撮ったのだが。
いかにも佇まいがベタで一見、見たくない感じがする映画でしょう。

女子高生向けのケータイ小説を生真面目な職人監督が撮ったので非常に説教くさくなり、
80年代以降の日本映画が背負っている独特の催涙的臭みが前面に出てしまい
本来目指したのであろう、オシャレな「ケータイ発祥のカルチャーを
フィーチャーしたトレンディドラマ的な映画」
としての製作意図を大きく外してしまった。
しかしそれは監督の手腕ではない。とりもなおさず、ここまでふてぶてしく自分勝手な
ヒロインを目を吊り上げてギスギスオーラ全開で演じる北川景子は
もう今後は見れない気がする。そんな「他人が共感し得ないメンタルを持つ
主人公をすえたドラマにお客を惹きつける」という点では
無理ゲーをクリアするような、ストーリーよりもドラマで引っ張る
職人監督の力技をこそ楽しむタイプの映画なのかもしれない。

この映画はメインターゲットの若者層でなく、たまたま券が町内会で廻ってきた
おじいちゃんおばあちゃんが予備知識もなく見て感動した、なんてイイ話も聞く。
要はターゲットマーケット策定に失敗して興行的には当たらなかった映画なのだけど、
「上映時間の範囲で他人の人生の仮想体験をすることができる」映画の特質として
見るなら、ターゲットユーザー以外のヒトが見ても面白い、感動したってのは
実はよくできてるってことではないか。

http://www.youtube.com/watch?v=MCZRoYBk4DI


【Toei Spider-Man ED - Chikai no Ballad】

http://www.youtube.com/watch?v=QcVQKiUS3qg

アキバ戦記28妖怪学園天国

2012年11月22日 | 日記


ごびさた。ここんとこ仕事にしぼられてました。
日曜日に電話が来て1日で「やれ!」という急な仕事が入って
1年に何回も使わないチカラを発揮して納期を守ったのですっかり
へにょへにょでござる。
そんなときでも仕事の納品帰りにアキバをゆらゆら漂うと何か猥雑で煩悩交じりの
この街が特有に放つユルイエナジーを補給すると特に根拠もないが
再び明日に向かって走ることができそうな、そんなキモチに突き動かされるのだった。



てなわけでサンガッツいちみやさんがショーケースの限定品販売を
セッティング中で店頭がにぎわう夕刻のOne-up.アキバZONE店に
おじゃましてきたのだった。夕飯時のいっちゃん忙しいときに現れるなんて
わたしぬらりひょんみたいですね。



このイベント前の前日セッティング時、てんちょさんや
スタッフさんも出てきてメーカーさんとショーケースに並べたできたてホヤホヤの
製品やカスタムを眺めながら、色々とソフビに関する四方山話が咲くこの時間帯が
たまらなくいい雰囲気に店頭を包むのだった。
ホビー誌の編集さんもいらして掲載用のお写真を撮られてました。今回このあたりは
反応どうですかね~?とか、作る側も明日の開店時の反応がもっとも楽しみな
わくわくする時間帯というか、モチベーションが上がる場面Death.
というわけで明日からOne-up.AKIBAカルチャーズZONE店「サンガッツ妖怪学園天国」
が開幕Death.





今回の目玉、サンガッツたぬき!
一応妖怪系のソフビに区分される模様。頭にハッパが載ってるのでドロンと
変身前というところですか。なお、たぬきはこの画像に映ってるだけしか製作してない
一種のワンオフだそうなので、そこんとこよろしく!との話でした。



そして今回の目玉その2、デザフェス2日目も評判のうちに完売した松茸和尚BLACK!
One-up.てんちょさん「いろんなバージョンが出せそうですね。なごみ目とか」
通りすがりのソフビ好きなお兄さん「オリジナル?ほんとにこんな妖怪がいるんですか?」
いちみやさん「この表情がおちゃめすぎるのでエッと思うでしょうが、
これが昔の妖怪画にホントにあるキャラなんですよ」











サンガッツさんの萌え系オリジナル妖怪少女キャラソフビ新作。メドウサ?ゴーゴン?
好みの学校の制服カラーにカスタムしても楽しそう。妖怪学園天国のタイトルらしく
このボディもリリースされたら妖怪少女たちの制服姿によるスクールライフをリアルに
ジオラマ化できますね。

いちみやさん「ドリームロケットさんがコブラ人間をリリースしたんですが、
来年が巳年だからなんでしょうか。いや蛇モチーフのソフビを製品化したのは
たまたまなのか」
タコ「無意識でたまたま巳年のタイミングになったという感じではないでしょうか」
いちみやさん「本人も製作時は来年の干支を意識して出したわけじゃないのだろうか~
うーん:」





ブロッパスガチャ。もうほとんど回されつくした感じで、底のほうに
少ーし残ってました。最近ソフビ関係のメーカーさんはデザフェス以降、
ガチャづいてますな。しかし恐怖の軟体怪獣ブロッパスも朝は定時に会社に出て
社訓とか唱えたり、怖いけど面倒見のいい上司(キャラは当然ラオウ)に
業績グラフをつきつけられオラーしっかりやらんかいとハッパかけられ
月曜の営業会議に出席して早く終わんないかな~とか
考えたりするのか。何か自分たちに身近な存在に見えてきます。
係長はディアボロあたり?営業にピンクのスーツ、ジュラルミンのケースは
半自営業ノリですね。
80年代の深夜バラエティの司会者みたいなスーツカラー。
真夜中だから何やってもモーマンタイとばかりに平気でお茶の間に向かって
放送禁止用語連発したり○●■×を画面に映し出したりしてた麗しくも
ワイルドでサベージだった
バブリーならではTVが発狂していた時代に思わず思いを馳せられるものがあります。
いや、かつて不夜城にして魔界都市・新宿に連なる大久保のラブホテル跡を
借りきってモンドな展示会を展開していた
ブロッパスブランドにこそそんな猥雑さは似つかわしいというか。

そしてサラリーマンブロッパスもいきなり退職して華麗な転業とばかりに
自営業でいきなりタコ焼き屋とかに華々しく転進したいとか思いつつ、
いやいやこのゼロ成長のあぶく銭を獲得する抜け道もほとんどない、
せちがらい時代にサラリーマンのほうが収入も安定して
気楽な稼業かもしれんよ。。。とあれやこれやと白昼の公園の
ベンチでお弁当食べながら自分の身の上についてあれこれ逡巡したりもするんかも。

そんなサラリーマンブロッパスのバックストーリーが浮かんでくる
ガチャではある。タコ怪獣なのでバッグを提げたにょろにょろした手に
どこか商人(アキンド)の苦労がにじみ出ているというか。。。
スーツの彩色感覚が「ミナミの帝王」とか、ハデな大阪ノリなのも楽しいですね。
パチサミでの歌舞伎町カラーとかも以前あったので
東京のコマ劇場跡前でもこのスタイルは十分通じるかもしれない。

さぁ、明日もガンバロウと思ったら連休でした!

アキバ戦記27

2012年11月15日 | 日記























そろそろアキバの街のEVA度が上がって参りました。。。





One-up.AKIBAカルチャーズZONE店もますます快調開店中。。。
ドリームロケットカスタムSHOWにお目見えしたMAXTOYの装甲怪獣ザンガ!















ウルトラ作戦第1号・宇宙怪獣ベムラー!



出た!メフィラス星人だ!







ドリロケ流地底怪獣・ガズラー。







内臓感覚の色使い、ブロッパスファミリー。

One-up.さんが快調というのは、何か今、ソフビの新作を作っているからなのだ。
ここのところお店オリジナルのソフビを作らないでアイデアを暖めつづけてきたの
だけど、アキバZONEにお店を出して一周年、ようやくその企画が日の目を見ることに
なったのだそう。しかし、説明を軽くしてもらってもそれがどんなものか
タコにもよくわからない。とにかくデッカイらしい。
太陽の像みたいに芸術は爆発ダー!みたいなアート系のスタチューみたいなもの
かと思ったが違うらしい。ディティールが表面を複雑にはりめぐらされており
全身を思わず目で追ってしまうようなアイテムなのだそうだ。
新作を既存のソフビジャンル内で分類しようにも、キャラクターソフビとも
デザイナーソフビとも怪獣ともいえないもののようだ。
とにかく今までのインディーズ系ソフビでカテゴライズできないようなものを
目指して製作した、との店長さんのお話。2012年12月中にはお目見えするとのこと。

11月下旬は恒例、サンガッツさんのイベントがあります、妖怪系の限定品販売もある
みたいですよ。デザフェス36で好評だった松茸師匠の新カラーも販売アリカナ?

デザインフェスタ36③ソフビ

2012年11月13日 | イベントルポ











「宇宙人売ってます」。奇怪さんのお店。


















というわけでデザインフェスタの会場風景その③。今度は怪獣、宇宙人、
ゆるキャラなどの限定品を多数リリースしたマーミットさんのブースから。
これだけいろんなキャラクターソフビを出しているといろんな年齢層でリアル
視聴体験を持つヒトが見てもどれかにひっかかるもので「あっ、妖怪人間ベム?」
とか「トリフィドじゃないの?」「イカール星人!」
とか近寄ってきて手に取ってくる通りすがりのお客さんも多いですね。
買い物が終わってから、ちょっとそんなお客さんたちのリアクションを
見ていても楽しいです。




マーミット赤松社長のオリジナル作品
「Alice in NUKE LAND」。ジャンカーVアトミックヘッドを手にしている
フルアーマースタイルの少女という政治的風刺を込めたブラックな作品。





マーミットさんから受注された「妖怪人間ベム」の正義の妖怪人間ベム。
最近実写ドラマ化も果たしているのでそちらの視聴により作品になじんだ新しい層の
ファンもいるのではないでしょうか。昨今のリメイク映画や
2世代~3世代キャラクター映像ビジネスのおかげでなつかし系キャラクターが
製品化したときも新しいバックボーンで把握しているヒトも増えているんでしょうね。

ベムはこれまでも立体化されたことがあるのですが、ソフビとしては
アニメ等身をうまく再現していて今回ボリュームがあるアイテムになりました。
スタンダードの怪獣より心持ち大きいくらいです。












少数販売だったSKULL HEAD BUTTさんのXシリーズ。今回は
MARS-X、STAR-X、MUTANTーXの強面宇宙人&ミュータント変異体の
蓄光ver,を販売。



しかしSKULL HEAD BUTTさんのサプライズアイテム
「INVADER‐Z」は個人的に受けたな。これもなんとか入手してきました。
本来、正体不明で名前もないヤツですからね。たしか搭乗してる円盤とかも
出てこないで転送機で地球にやってくる辺りも非常に合理化されている侵略者で。



スーツを着て(顔も光学迷彩か何かで人間の目には普通の地球人にしか見えない)で
メディアを使ってステマ飛ばしまくり。会社の管理職や政治のセカイにも入り込んで
情報化社会をフルに活用して民衆操作を駆使し地球を無血占領しようとした
知能犯ですね。ほんとにこんな正面切って地球人と戦わないで影で侵略の手を
進める知能犯みたいなヤツが紛れ込んでいるから、アメリカも日本も一向に景気が
よくならないのかもしれませんね。
ちょうど米大統領選も終わったところなので
オリンピック開催タイミングでリリースされた「ロン」「ダン」に続く
タイムリーキャラアイテムとあいなりました。

これまで「X」シリーズは凶暴な怪物然としたキャラクターが中心で
展開してきましたが、「Z」シリーズが続くなら、
ちょっと異色の攻撃を地球人に仕掛けてくる
オリジナルエイリアンのシリーズになるのでしょうか。
このシリーズもリリースされるためにキャラクターの
バックボーン解釈でマニアを楽しませてくれますが、今後の方向性が気になりますね。



妖怪天国シリーズ「髪切り」。これはゆっくり見たかったので
受注を待たず買って来ました。食玩やガレージキット以外、ソフビでは
おそらく初立体化。有名妖怪の製品化が進みます。
シルバーラメだとどことなく「キャプテンウルトラ」に出てきた宇宙人的にも
見えますネ。

赤松社長によると「髪切りのほかに、あみきりという妖怪も存在して
どちらも妖怪好きの方にはポピュラーに親しまれているんですけど、自分が考えるに
この2体は先に一方の妖怪が描かれて、いたずらする対象物で髪があみになったとか
伝承的な意味で今は2匹存在する格好ですが、元を正すと同じ根源から生まれた
妖怪なのではないか」との話。実際に絵を見比べると似ていますものね。

ソフビ化の段階であみきりにするか髪切りにするかで、足のついている
髪切りの方にしたのかな。

水木先生も「鬼太郎」でガヤの妖怪の中に描かれたり、「フーシギくん」では
敵妖怪として大暴れしたこともある髪切りもようやく手に取れるソフビとして
この世に実体化することにあいなりました。
好みで「赤ふんどし」をつけてもいい感じですね。





このイカール星人はほんとに焼きイカにしてたべたくなるような
成形色だな~。オリジナルのデスクィッドあたりから
イカとか軟体系・甲殻類系モンスターのソフビ成形では
マーミットさんはノウハウを積み上げてきたので、
こういうキャラのときはどんぴしゃりな風合いに仕上がりますね。



ブラッドレッドな毒々しいカラーのトリフィド。原作にもあった
南米のトリフィドプランテーションで人類に反旗を翻し暴れていた個体かもしれません。




ゴールドラメの火星人。火星人の長官とか、王とか(たしか王制を敷いていたかと)
ちょっと高い位の個体風カラー。





ギャオス、ガッパ、ゴジラ、ラドンなど昭和のメジャー怪獣のディティールを
取り込んでいつつも絵本作家・長谷川集平さんオリジナルの怪獣として成立している
スーパーモンスターであるトリゴラス。
今回のデザフェスでも「トリゴラスが人形になってる」と女の子たちが
近寄ってきました。子供の頃に絵本を手にした
世代のヒトたちなんでほほえましかったです。インディーズソフビという
分野をある日のぞいたら、一般のトイとしてはリリースされてないマイナーな
キャラクターがソフビになっている事実を知ってすごく新鮮な感動があるんでしょう。
このイベントは一般のお客さんの割合が高いのでメーカーさんのくくりで見ると
ソフビファン以外の方の反応を見るという意味でまた面白いイベントなのではないかと
思います。

そうそう、赤松氏が教えてくれたんですが、最近ある大学での卒業制作で
トリゴラスの大きい像を制作した学生さんがいたそうで、このマーミットさんの
トリゴラスソフビも参考にしたようですね。今回のデザフェスでの反応も含めて
トリゴラスという怪獣は出典が絵本ということもあり、一般層にも知られている
隠れたメジャー怪獣なんだなと認識を新たにしました。





























ドリームロケットさんの新作「コブラ人間」・ヤツがいわゆる未確認
生命体なのか、なんらかの組織に所属してるか
してないか、はブーツを履いてるか履いてないかが一応のバロメーター。
で、色々原型作成時に試行錯誤しながら考えて結局ブーツを履いた形での
製品化とあいなりました。かえって謎めいたバックボーンになって
目を引くことになりましたが。

ドリロケさん「やはり作者の自分が、長靴を履いてる怪人が主流だった
昭和のテレビ作品を精神的にバックボーンに持って造形をしているので、
このスタイルになりました」との話。基本に忠実というところでしょうか・
今回は黒の成形品により急遽デザフェスでの販売に間に合わせたので、
テスト品的な立ち位置での販売となった模様。
カラーがブルーメタリックでちょっと
おとなりのBLObPUSさんのGEMカラーを想起させたりなんか。でもデビュー
カラーとしては渋めでいい感じになったのでは。
そして「コブラ人間」の今後の販売計画ですが、12月に開催される
大阪ソフビ万博での販売(委託販売とのこと)と、
その頃にドリームロケットHPショップから通販も行いたいとの話。

同時にこれからの新製品についても少しお聞きしたんですが、コブラ人間に
続く怪人系のキャラ1体、いわゆる怪物モンスター系を1体、製作検討中の
模様です。怪人のほうは生物モチーフとしてインディーズ系ではまったく見ない
ものを考えており、アイテムとしての新鮮さを出したいとの話。モンスター系の
ほうは神話的なモチーフに造形的関心を持っており、表面処理をやや複雑にしようか
今検討中との話。コブラ人間に続く怪人キャラが今後「ドリームロケット
怪人ファイル」的なシリーズになっていくのか、見守りたいところであります。
















カミロイドブロックス。











ウサデスというキャラクターソフビを出しているTOYメーカー、
BLACK SOURCE COMPANYさんが
頭部やアイテムを取り替えて楽しめるフィギュアシリーズを発売。
「Mhttp://www.blacksource.net/
「MASKED MONSTERS」というそうです。











耽美系ガールイラストがいっぱいな銀河連合さん。




乗り心地がとてもよさそうなシーソー。






















紙でここまでよく質感表現していますね、阿修羅と弥勒菩薩の
仏像ペーパークラフト。













ホンワカした絵柄でいつも和ませてくれる
「とも」さんのライブペインティング。
はりきって描くのあまり、白い壁が初日で埋まってしまって
2日目は描く場所がなくなってしまうとかで
今回は計画的にスペースを使っていく、と笑いながらおっしゃってました。

(文章作成中。。。)

デザインフェスタ36/ソフビ2日目

2012年11月12日 | イベントルポ


というわけで2日目も行ってきました デザインフェスタ36。
おとなの文化祭というのでしょうか、しばし日常を離れて
パッションが表現作業へと爆発する場所、デザインフェスタ。
自作品やアイテム、パフォーマンスは誰かの目に触れて新たな
触発を与えつつ、次のデザインフェスタへと熱気と
モチベーションが受け継がれていくことでしょう。

引き続きデザインフェスタ会場をステージに
疾風怒濤吹き荒れるソフビメーカーさんのブースの空気を
眺めつつ、会場で行われたいろんなパフォーマンスやARTも
見ていきましょう。会場に当日行ったヒトも、おや、こんなのがあったのか!
という展示や商品を発見することができたら幸いDeath。
ほんとにデザフェスは一期一会ですからね・



ソフビ関係でも、2日目にせっかくきたお客さんを退屈させまいと
メーカーさんも工夫を凝らしつつ初日家に帰ってから
ウケがよかったものを夜なべして増産し補充したメーカーさんもいた模様。
こういうところはフットワークの軽いインディーズソフビならではの面目躍如
というところですよネ。
2日目の新規展示品も気がついた範囲ではありますが載せてあります。

セレクションがタコ目線なのでアングラ・ハードコアダーク系のものが
多いかもしれんが(汗)とにかく自分はこの手のジャンルに目がないノダ・
パフォーマンスもこのデザフェスならでは、場になじんだツワモノたちが
今回も気合が入った演技披露してくれて楽しかったYO!




















NEWキャラぞくぞく増量!なMAXTOYさんのブース。










TOUMAさんが考案したMAXTOYさん向けの新ソフビキャラ2体(原型)。
怪人のようです。巨大ロボットに登場して戦う設定らしく、
搭乗機のほうも企画中との話でした。





MAXTOYさんのソフビシリーズ新機軸「モンスターブギ」。

まずはミニでネコ怪獣の主役格ネコロンとライバルの
ロボット怪獣・メカネコロン、ネコロン同様に怪獣化した犬の怪獣
プードラーなどが発売を予定。第一弾商品にはネゴラたちが
激闘を繰り広げる町をマッピングした「特撮セット」的な
特製イラストがつくのだとか。
もちろんイラストはMAXTOY総帥、マーク・ナガタ氏本人によるもの。
MAXTOYとの親交厚いTOUMAさんのサポートに加え
別な個性派アーティストさんのデザインサポートも予定。
キャラクターが多彩でにぎやかなシリーズになりそう。
ネゴラの生みの親の一人といえるTTTOYさんも原型師として
引き続き腕を振るうことでしょう。
キャプテンマックスや他のMAXTO怪獣たちと、新たに参入する新怪獣たちの
ソフビ商品を通した「決戦」場面も今後は増えていきそう。




もちろん従来のミニネゴラ、キングネゴラ、豆ネゴラの新規カラーも
販売していくとのことで、スタートする新怪獣シリーズと
おなじみネゴラたちとの両輪でMAXTOYソフビアイテムの展開が
加速していきそうです。



キグルミ系では大活躍だった下町を守る
ご当地オリジナルヒーロー「超装甲ジオブレード」メンバー。
3人ともなかなかイイ動きで
子供さんのみならず女の子たちからも声援を浴びてました。
スカル系のヒト(ルーニー・ザ・スカル=
ひとのこころをしはいするじゃしんていこくゾルドのかいじん、とのこと)
が悪役だけど「ござる」「たわけ」などといった時代劇チックな
言葉を披露しながら戦うなど、結構ひょうきんなキャラクターでした。



リクエストに応えてくれて、ヒロピンシーン!!
「殺すには惜しい娘じゃがここでお陀仏でござる」
「たすけてジオブレード!!」











会場でジオブレードたちと安部公房版を忠実に再現した
箱男が対決!!箱男の武器は水鉄砲だけなのに3対1でなぜか苦戦!!











この箱男、ちゃんと原作どおりに四半割のダンボールに
ビニールを雨よけに裏張りして強化してあるのだ。

さらにワッペンこじきや「偽箱男」に襲撃されたときの
ダメージも箱の表面に再現済み。箱男にうるさいタコもこれには大満足。

そうだ、自分もかぶらせてもらえばよかっ(突然の中断)。







ゾンビ絵師。回を増すごとに特殊メイクが緻密になっています。
今回はデビッド・クローネンバーグ監督もここまではやらなかった
ちん◎ガンまで自作・展示。













MAXTOYさんに最新展開をうかがっている途中なのに
目に入って、つい撮影に行ってしまった
うるわしのドーラートリオ。そうさせるものがあり、長身でキレイな
娘さんたちでした。



そふび道ブースは中央通路に面して長く伸びた
ソフビのショッピングモールといった感じのたたずまいで
いろんなお客さんがたちよって興味深く卓の上のカラフルな
ソフビたちに見入ってました。













自分がドールのようになって過ごすブース。雰囲気満点でした
ふだんもこんな部屋で生活してるそうです。いいな~




今回はきぐるみ率が高かった。オリジナルダークヒーロー、
ブラスを演じるマーミットの赤松氏も
「うーん、今回は増えたな~!」としみじみ実感しておられました。







会場内を獲物を求めて漂うコズミック・ハードボイルド
宇宙の賞金稼ぎ、ブラス!







ガスマスクを着け武装しピカレスクな日常にデカダンスなスタイルで
戦線布告し、さらにはアートで斬り込むダークヒロイングループユニット、
マスカーズさんの4人。
でも初日は4人ともシリアスにキャンバスに向かって
ガスマスク少女の絵を描いていたりして、マスクごしなので
表情はわからないけど真摯さに感心しました。





おやじの立体グッズばかり売っている、
「スーパーおやじフェスティバル」!!





上二枚は11月16日に開催される東京運河祭のイベント、
「キグルミ試着祭り」の広報担当者さんたち。会場は湯島アンダー
コンストラクションで午後7時~9時に開催。




「信長」「信玄」「光琳」などの有名歴史上人物たちの銘をこめた
ゴージャスな椅子を販売していたブース。








UKY DAYDREAMERさんのライブペイント、完成の図。
はるばる九州からの参加。
2日目も盛況で「ブースに立ち寄ってくれたみなさんありがとうございます」
と喜びをかみしめていました。







おどろおどろしくもキュートなベビーたちが集まった
モンチャイことモンスターチャイルドシリーズでおなじみ
a.k.productionさんのブース。



BLACK RABBITさんのイメージイラストボード。





またまた増殖していた常連の癒し系不思議キャラクターさん。



おなじみかんぶり屋さんのアノマロカリスぬいぐるみ。









POPな作風のイラストアーティスト、キッカワケイタ氏のオリジナルキャラクター
フィギュア新作、スーパーロボット・万歳獣ビッグサンダー。

http://www.keitymouse.com








キャストやレジンなどで作られたフィギュアもいろいろ見られました。







オリジナルキャラクター「CABIZOU」(カビゾウ)。



行列ができていた特殊メイクスタジオさん。








野台プロジェクトのブース。素敵なデザインの屋台「野台」を
極める造形探求ユニット。







2階の照明が暗い辺りにいつも出店しているホラーな展示スペース。
おどろおどろしいけど何か癒しムードも漂う不思議な場所。









ラテックス製も怪物の耳や手を売っていたスペースに
集っていたお客さん(?)



アパレルのお店にあった怪獣バッジのガチャポン。
人気で初日に売り切れていました。このそっけない感じのバックシートに
ついまわしたくなる秘密があるのかもしれません。




誰でもロリータになれるアニマル耳のお店。
その名もミミー。街のヒトに耳をつけてもらって撮影した
「ロリータ美少女写真集」もおいてありました。
被写体として男のヒトもけっこう映っていましたが。











なかよしさんブースにあったMAXTOYさんの装甲怪獣ザンガ。
とにかくデカい、つかおいしそうな色。
ヤモマークさんが「5000円くらいで売ってくれないかな」と
狙ってましたが。。。





サンガッツさんブースにあったバケネコ怪獣のパチソフビとして
今回投入されたなんともタイムリーなNECOCOLA(ネココラ)。



初日にナイスなうれゆきをしめし急遽2日目に投入された
黒い松茸師匠。これも完売しました。。。タコは初日の蓄光と
この黒も購入。





発売したばかりのぬらりひょんとはじかきの原作となる妖怪画。




2日目にMAXTOYさんのブースで販売された海外怪獣アーチストの
TROY STITH原型による公害怪獣「有毒」(YOUDOKU)。
「GOLILLA MOUTH」というメーカー名に聞き覚えのあるソフビファンも
多いことでしょう。MAXTOYさんはときどきこういうストレンジで
ホットなカイジュウスピリッツにあふれる現地アーチストの
怪獣造形を製品化してくれる懐の深さで定評があります。

この「有毒」も卓にあるのを半日見ていたんだけど
なんともいえない独特のテイストが気になって気になってしかたなくて
結局購入してきました。ミニソフビですが手も動き、
けっこうブニュブニュとした体表のディティールも細かいですよ。



ちょっとだけイタリアンホラーの「ゾンビ3」に出てくる男の子に
似てるのがしびれます。シバザキリカさんの龍之介。
結婚式や子供さんが誕生したときなどに
プレゼントするメッセージドールみたいな方向のニーズも
考えておられるようですが、このほんわか系のキャラながら
けっこうGOTH者がそそられる顔立ちでは
あります。実際今回ゾンビカラーもリリースされましたしネ。
なんと龍之介の原型担当はミロクトイさんだったりします。
そう書くとミョ~に気になってきたりしませんか。





「ARIさん」「GORIさん」などのステイショナリーと玩具の中間で
デスクの仲間を提供してくれるTAMA FACTORYさんから新製品が登場。
今度はペンを持っていてくれるロボット君。人気があるんですね、
初日でどの商品も完売していました。





黒づくめでカッチョイイ、からす天狗のレイヤーさん。



おみくじ神社のキツネさん。





2日目にヤモマークさんのブースにあった
ヤバいマークのブラシワークが施されているゴルゴンゾーラ。















怪獣美術研究所さんによる「東京怪獣景観」プロジェクトのブース。
2人の若い怪獣アーチストがそれぞれイラストと造形を担当して、
東京の街中や憧憬あふれる日本の原風景の中に出現した怪獣の物語を
立体物とCGイラストで表現していました。

聞くとウルトラマンパワードやネオス頃のウルトラ、
平成ガメラなどの怪獣映画に触れて育った世代なのだそう。
確かに山口修氏のデザインラインなどの洗礼を受けてる気配ですが
ツボを押さえたビジュアルの怪獣たち、何より佇まいが精悍で
愛がこもっています。心なしか「若さみなぎる怪獣」って感じが
しませんか。白い怪獣は初日にこのブースに感動してファンのヒトが
展示にと持ってきてくれたのだとか。怪獣ファンはやはり熱いですね。

さきに終了した庵野・樋口コンビによる「特撮博物館」も
しっかり見てきたそうです。
最近は怪獣の活躍する機会がメディアなどで減ってきたので
怪獣のかっこよさや豊穣な存在感に再度目を向けてくれるヒトが
増えるとうれしいですね。
怪獣者としては2人の展開に期待したいところです。



タコスの女。売り物のオブジェです。




店の売り子さんが空いてるブースに座っていたダミー人形。
実はヒトが入ってて駅前のピエロパフォーマンスみたいに
急に動き出すんじゃないかとか勝手に勘ぐってたんですが
ちょっと見、「SAW」のキャラみたいでこわいです。





勲章屋さん。









カッチョイイ甲冑鞄。





戦国美少女ものがトレンドですが、こちらは新機軸、
「将棋擬人化計画」。





ステキなGOTHおねえさまトリオ。



なんだかプチ撮影会状態でみんなに撮られていた女の子。




今回は動いているところをとうとう見なかったエコポン。



カッチョイイお店。原宿とかスペイン坂にありそう。















世界征服少女地帯さん。少子化の現代にあって、あえて
「子供さんが読むようなストレートな少女漫画を描きたい」と
日々鍛錬を積んでいる作家さん。
手にしているのはオリジナルデザインのファンシーキャラクター
なのだそう。









デザフェスという学校の楽しい学習発表の場、「文化祭」









妖怪食堂でもおなじみ、天狗アートさんのお店も。



デザフェスの間中ずっとマージャンをやっているブース。












(デザインフェスタ36その③に続きます。。。)

【Overkill/Motorhead】
http://www.youtube.com/watch?v=3VNUyjRRjxM

【Bad Woman/Motorhead 】
http://www.youtube.com/watch?v=c0N_nJebVak

【Stone Dead Foever/Motorhead】
http://www.youtube.com/watch?v=JBFhvEQMPME

デザインフェスタ36ソフビ

2012年11月10日 | イベントルポ



OBEY!!我に従え!!
マーミットさんブースに出現したSKULL HEAD BUTT新作
恐怖のステマ攻撃を繰り出すどこか懐かしい気がするSF宇宙人、
オベイ星人ことINVADER-Z!米大統領選のタイムリーアイテムか?!パチファンに
衝撃が走り、朝から沸く会場!デザインフェスタ36会場に何が起こったのか?
















インディーズソフビメーカーが参集したそふび道・ドリームロケットさんのブース。
なぞの未確認生命体、噂のコブラ人間がついに出現!









怒涛のリリース、今回のキングネゴラは強面なツラ構えで威嚇する!
「狂骨」「奈落」と名前もディティールも尋常ではない!!







手塚治虫先生の漫画に出てくるシャム猫キャラを思わせる気位の高そうなルックスと
高潔な色香を漂わすシャムキング。ネゴラの中でもツンデレ系?



ネゴラ「奈落」地獄の視線を潜り抜けてきたネゴラの中でもツワモノキャラ的な
雰囲気を濃厚に漂わせるバーサーカータイプ。



気分はもう死体?ネゴラ「狂骨」。
「しばらく見ないうちにいい顔になったな。私は今の君の顔のほうが好きだ」
(友人のメイスン・ヴァージャーに再会したハンニバル・レクター風)



ファーストネゴラ(イエロークリア)の再販も・





毛並みがモフモフするネゴラ初のフロッキー起毛VER.
スタッフ氏によると「シルバニアファミリーのフィギュアのような触感を
出したいと思って現場にお願いしたんですが、非常にそれらしい感じで
気持ちのいい手触りになりました。でも豆ネゴラはリスみたいになって
しまいましたが」何度も触っちゃいたくなりますよ、モフモフ。





さらにTTTOYさん原型でこんなネゴラ新機軸が進行中。
ハイパーホビーさんでの限定品販売を皮切りに展開していく様子です。
メカネコロン対応の新ネゴラと、下の単体写真はメカネコロンが偽装して
出現した「にせネコロン」!
外皮の分、本物よりも一回り大きめ。この外皮を破り
メカネコロンが出現するのです。

そしてソフビ系のOMAKEビルヂングではたぶん初製品化のガスタンクも
登場する模様。新たな展開を見せるMAXTOYの新機軸、怪獣シリーズの物語は
引き続き王道の昭和怪獣映画を思わせるエキサイティングなバトルシーンが
待っています。



そしてこちらはMAXTOYさんと親交厚いTOUMAさんが
怪獣シリーズにデザインワークス作業として参加して生まれたニューキャラクター
「プードラー」。この子、とってもカワイイっすね。
101匹わんちゃん大行進のようにいろんな怪獣ペットが活躍する
ストーリーになるのカナ?

これからはMAXTOYさんとかかわりの深いソフビ関係者や怪獣系クリエイターが
ゲスト的に参加する機会も増えてくる模様。
デザインワークや造形面でもサポートするなど
「より怪獣たちの世界観を深耕していき、アーチストさんたちの豊穣な語り口から
多彩な怪獣たちのキャラクターによる物語が展開していきます。
MAXTOYならではの新生怪獣ワールドにぜひとも期待してください!」
とのスタッフ氏の熱い抱負のことばをいただきました。










そしてこちらは個人製作としてネゴラの世界を新展開することになった
こなつさんの主宰するメーカー、小夏やさんのブース。

登場したこなつネゴラとライバルの犬怪獣シバラ。
MAXTOYさんとこなつさん、双方からリリースされる2012年も年末にさしかかり
インディーズソフビマーケットでは異例にして怒涛のビッグサプライズな展開を
迎えることになったネゴラワールド。しかし蓋を開けてみると
デザフェス36の会場ではネゴラファンにとって見れば
相乗効果ともいえる状況というのか、ネゴラのセカイが2倍楽しめるものとなり、
実際、会場ではなごやかにそれぞれのメーカーさんのブースで
製品の違い、それぞれのメーカーさんの持つネゴラ観が生み出した
キャラクターソフビの持ち味を、手にとってじっくり味わうお客さんたちで
両ブースがにぎわうこととなりました。





そしてファンもブースで目前にして驚いた、こなつ版ネゴラの販売予定
新キャラクターたちの原型展示。

こなつ版ネゴラをはじめ、ライバル怪獣のシバラ、そしてマメラ、ミゴラと
新キャラクターが続々投入されていき、MAXTOYさんとはまた異彩を放つ
こなつさんのテイストがより反映されたネゴラワールドが展開されていくらしい。
こなつ版ネゴラの販売はFEWMANYさんから。






PICOPICOさんのブース。スーフェスで披露された「山椒魚戦争」は
原型段階で製品化検討中。今回はドクロ兵士というキャスト製の
オリジナル作品を販売。中学の多感な時期に図書室で多彩なSF小説に触れていた
のであろうPICOPICOさんは当時、詰襟ガクランかと思ったら
「ウチの中学はブレザーでした」との話。うーん、詰襟似合いそうなんだけどな~。





ブース前をPICOPICOさん特製のオリジナルラジコン怪獣がブンブン爆走して
子供たちが追い回して大喜びでした。









ザンガがMAXTOYさんからデビューしたり、ヤモマークさんからボグラがデビューしたり、
ソフビ原型師としての活躍の機会が旺盛だったなかよしさんのブース。


















そふび道・ヤモマークさんのブース。
One-up.さんアキバカルチャーズZONE店でも現在稼動中のヤモガチャをデザフェス36
会場にも特別設置。「当たり」がでると豪華なアイテムがあたる
特別イベントアソートにより展開。
今回ヤモガチャはコンプセット販売もしてくれるという親切仕様でしたが
お惣菜みたいなパックに入っていて、野菜の怪獣、ナスラなどは収まっていて
これがぴったりな感じでした。





























そふび道・サンガッツさんのブース。新作ミニソフビ「松茸師匠」で
PICOPICOさんが独自の遊びを展開していますが、こんなマイナー民俗学キャラが
ソフビ化されたのは快挙といえます。
これは好き者にはオススメしときます。
今回はサンガッツさんオリジナル妖怪たちが勢ぞろい。新規に先生たちも登場し、
学校がイメージジオラマ化されてました。






























カラフルさでは群を抜いていた
POPSODAさん、REFRESHMENTさん、POPSODAさん、FIG-LABさんのブース。

















PP Puddingさんのブース。先日One-up.さんのパンデモニウム展に出品・販売された
土木ロボットガテンキノヘルちゃんですが、非常に好評なので製品化するかもしれない
との話です。

























PAUL KAIJU、RAMPAGE TOYといったメーカーさんのカスタム品も用意された
和み系オリジナルキャラクターソフビメーカー、CHIMA GROUPさんのブース。
今回はテンガロンの新カラーも販売。



















BLACK RABBITさん。今回は初めて青蓄光ver.が登場しました。
自社のGROW IN THE DARKアイテムの中でも
かなりよく光るとの話でした。







KIKKAKEさんのブース。「鉄猿」に続く新作「パラサイト アニマル」を初販売。
ガチャポンに入るver.と彩色したメーカー販売版とがありました。
記号化したねずみの帽子、アヒルちゃん、うさぎ、くまなどのバリエーションが
ある模様。以前の製品で動物の魂をソフビとして表現した「こだま」という
アイテムがありましたが、その続編的な位置づけもできるでしょうか。
ベースとなるガイコツ部分のつくりが細かいdeath.







こちらはそふび道・BLObPUSさんのブース。
先日高円寺で開催されたアーティスティックイベントで特別販売された
VINYL JUNKIIESさんのヴァトゥンドゥーなど
ミニソフビを新規カラーも取り混ぜて販売。















One-up.パンデモニウム展への出展でもおなじみUKY DAYDREAMER氏。
キャストからソフビへと立体化領域を拡大、可動も入ったオリジナルキャラクター
ソフビの展開も本格始動した格好です。オリジナルキャラクターもSF風あり、ダーク
ファンタジー風やクリーチャー系ありと想像力の赴くままに幅が出てきました。
しかし独自のテイストがあり、一目でUKYさんのアイテムであるとわかりますよネ。
今回はソフビ化を目指しているらしい?新キャラクターの原型も展示。
ご本人によるライブペイントも開催中でした。
九州からやってくるカラッと明るいナイスガイ。この分野では最南端と思いきや沖縄に
一人いらっしゃるとか。でもソフビでは一番南からの発信カナ?
2日目もいらっしゃるのでデザフェスに行くならブースを訪ねて行ってみてください。









TOUMAさんと460さんのコラボ対決怪獣ソフビ。











Eホールにソフビ系メーカーさんが集まっている配置だったので
今回は回りやすいですね。上はJUKIさんのブース。













デザフェス常連のメーカーさん、MONSTER FACTORYさんのブース。
森のカワイイ色鮮やかな怪物たちがたくさんお出迎え。
おなじみ人間と親しむ赤い顔のモンスター、ジョニーのカラバリも。
新キャラに加わったのはディーサー。緑色の子たちです。
MONSTER FACTORYさんは11月16日~18日、渋谷区神宮前のデザインフェスタ
ギャラリーWEST1-D号ルームでアーチストコラボ展を開催するそうです。
ジョニーと地球の反対側のポップアート作家さん、Ceser Zanardi氏の珍獣CERRITOが
ハイブリッド化した新キャラクターが限定版として登場・リリースされるそうです。







そふび道でも今回、異彩を放ったニューメンバーさんによるオリジナルキャラクター
ソフビが登場。京都出身のアーチスト、シバザキリカさんによる「龍之介」

東欧やロシアなどのメランコリックな童話的なエッセンスでまとめた
男の子のソフビ人形。作家さん自身によるハンドペイントものも
販売。表情もイラストそのままの描線を再現しており
目力のある表情がきりりとしていてミリキ。
肌が青い成形色になっている、顔に傷の描かれたゾンビカラーなんてのも
今回販売されました。
脱着可能なオプションパーツには大きな帽子やネズミ耳なども用意されていました。
イラストの線も力強く温かみのある絵ですね。
この龍之介はメディコムトイさんとのコラボ販売も先日行われたキャラクターで、
これからイラストなどの方面でインディーズソフビ界隈との関わりが
深くなってきそう。ソフビ者にとっても要注目の作家さんではないかと思われます。








タコが寝落ちしちゃうかもしれないので先に告知。初日、好評のうちに完売した
そふび道ガチャポンは明日(11日)の販売分も1日目ほどの量ではないですが
ある程度の量が確保されています、との話でした。気になるヒトはぜひデザフェス36の
そふび道ブースへ遊びに行ってみてください。













そふび道ガチャポンに入っているキャラの一体、行列怪獣サイコウビ。
そのモデルになったのは鈴木製作所さんが前回のデザフェス35でMAXTOYさんの
並び列をまとめるとき用に製作したギニョールの怪獣人形。
MAXTOYスタッフさんの家族が命名、さらにTTTOYさんがこのギニョールを気に入り
原型を担当して、なんとこのたびソフビ化を果たすという輝かしきデビューコース!
イベントでのソフビ購入並び列を再現して遊べそうな一匹とあいなりました
(なんだそりゃ)



今回鈴木製作所さんのソフビとしてはサンガッツさんのブースで
柴犬怪獣シバゴンを販売中です。



そうそう、ソフビブース以外にもこんなカッコいい怪獣がいたのだ!

※紹介したソフビメーカーさんはほぼ全社、2日目の11日もブースをとっている
ようです。日曜日、ぶらっとデザフェス会場でインディーズソフビ探訪をしてみるのも
楽しいかもしれません。(予定が変更になる場合もあるのでいちおうメーカーさんの
HPやブログで確認してください)
(初日、皆様おつかれさまデシタ・デザインフェスタ36その②につづきます。。。)

Skullheadbutt MARS-X

2012年11月05日 | 特撮・SF




SKULL HEAD BUTTさんの新作「MARS-X」。
今回は胴体も完全新作によるクラシックSFテイストのオリジナルエイリアンソフビ。
三つ目に触覚、体は甲殻類のような硬い皮膚で覆われた、その名が表すように
火星の知的生物らしい。

「危険な地球人はワレワレの星に決して近づくな!!これは警告だ!」





口が二つあるのが地球の生物とは異なる進化と生態系により
もたらされた特徴。どちらかが口で隣接したもうひとつの口が肛門なのかもしれません。
タコ火星人や「宇宙戦争」のカエル型宇宙人、「MARS ATTACK」でのノウミソの
大きな大頭エイリアンなどいろんなスタイルの火星人がこれまでSF小説や
映画で登場していますが、科学考証とデザイン的発想により、
自由に形態を想像できるのが火星人というモチーフの妙味。

前人たちの多彩なイマジネイトの源泉には、17世紀の天文学者ローウェルの時代に
タコのような知的生物が運河をつくり文明を築いていたという考察がなされており、
荒唐無稽ではありましたが、その際にはぐくまれた火星へのファンタジックなSF観が
いまだ大きくクリエイターの発想面に作用しているのでしょう。







ヒューマノイドタイプでありながら、触覚や体のヨロイのようなヒフなどを見ても
ちょっと昆虫系のアレンジが強いルックスですね。




特別出演:LULUBELL TOYさんの新作「STUPID SPACEMAN」。
先日のスーフェス60で購入。



宇宙船の機材の操作でドジを踏んで宇宙空間を遭難することになったのか?
宇宙飛行士の死体のソフビのようです。

輝かしき宇宙飛行士のなれの果てでしょうか。
何年も宇宙空間を浮遊したのか、すでに顔が白骨化しかけています。
この頭部以外に、顔が白骨になってなくて微笑んでる顔のヤツもありましたが
スペーススーツがふき取り塗装で同様にボロボロな仕様でした。



ルルベルさんらしく命名もふざけててブラックですが、
宇宙旅行に自国のフロンティアスピリッツを仮託して誇りに思っていそうな
(タコの勝手なイメージ)外人さんがこんなスカムなソフビを出してるのが
なんともいえなくイイ味。後でアメリカの国旗の
デカールを探してきて胴体とヘルメットに貼ろうカナ、と。



特別出演その2:
こちらも同じ火星の住人、マーミットさんのワールドモンスターシリーズ
火星人クラシックテイスト版。









現在11月の新アイテムとして受注されていますが、こちらはスーフェス60の
朝売りで販売されたラメver.
SF本の挿画などで有名なこのレトロなデザインのタコ型火星人は
ガレージキット以外では、はじめての立体化となります。
シンプルですが、ソフビになってみると存在感がありますね。



MARS-X「運河にごみを捨てるなとあれほど言っただろ!!あと分別収集で
    ビン・カン類は火曜日!!ごみパトロールがちゃんと見てるよ!!」
火星人「うひー。バレちゃった」

一見荒涼なサバクに見える火星も住む者にはユートピア。
環境保全も種族ごとにトラブルがあったりしてきっと大変なんでしょう。
怒りで全身真っ赤な火星人・MARS-Xはいつも自分の領土を3つの目で監視しており
けっしてココロ安らぐ日がありません。



地球人の火星探検、相次ぐ失敗の影に暗躍する
奇怪な火星の知的生物たちの影が。
暗黒大陸と化した火星の奥地に潜む者の正体は?





こいつも高等な知能は持ってないけど火星の生物じゃないカナ?
SKULL HEAD BUTTさんの「STAR-X」



「Ⅹ」ファーストシリーズでは一番凶暴な顔が印象的な
スーパーアシッド系オリジナルエイリアン。



STAR-X「ゴルァ お前何ヒトの星にふざけた旗立ててんだ!!」
STUPID SPACEMAN「キャッ スイマセン!!」







STAR-X「ねぼけた地球のヤツラに見せてやる!
    お前の星に送ってやる記念撮影だ!さっさと笑え!」
STUPID SPACEMAN「しくしく。。。火星の宇宙開発は
止めましょうね地球の皆さん」



クラシック火星人「コッチモキネンサツエイダ!ホラワラエ!!」
STUPID SPACEMAN「しくしく。。。それではみなさんさようなら!!」
NO FUTURE!! EVERYTHING RUINED!!
宇宙への道を拓いたすべての宇宙飛行士に栄光アレ!!




MARS-X「コラ夜中にコンビニの前にたむろすなと言ったろ!!」
STAR-X「近所のゲーセンもファミレスも潰れちゃったからナマカとの集合場所が
    ないんすよ。。。」
MARS-X「お前たちがそんなおっかない顔で店に佇んでるからお客が遠のいたんだろ!!
    ネットで話せネットで!!」

MARS-Xは火星の風紀委員Death。



ハイテンションでここのところ新作プロダクツを展開する
SKULL HEAD BUTTさん。
今度はどんなキャラクターを繰り出してくるのでしょう。


【hanzo vs falconer predator】

「プレデターズ」より。この映画、話的にもうひとつなんだけど
プレデターたちの雄姿が見れるのと、この1シーンのみで評価したくなる。
プレデター対893!この胸踊るシチュエーションでぜひ大阪あたりを舞台に
続編一本作ってほしい。

http://www.youtube.com/watch?v=N4Pwi_FWXaQ

ぶたのはなチビラくん/メチャラ

2012年11月04日 | 特撮・SF








円谷プロの空想特撮シリーズ、怪獣ファミリーコメディドラマ「チビラくん」の
53話「ハッタル一家行方不明!」に登場した異星の怪物メチャラ。
このほどぶたのはなさんの11月のソフト焼き玩具新製品として、
チブル星人、パッキー、エレキング、ハレハレなどの新カラーといっしょに
販売されました。「チビラくん」に登場したゲストキャラクターといっても、
このメチャラってどんなキャラクターなんでしょう。









パパゴンが1話から開発していた、どこにでも行ける「トラベルマシーン」が完成し
いよいよ他の惑星に旅に出るエピソードが続出する(番組の継続が決まって、
ロケとタイアップが頻繁に使用できるようになって来た?)3クール~4クール。
番組も50話近くなってとうとう地球にも旅したハッタル家は
この53話では完成を祝い、さっそくトラベルマシーンで見知らぬ星に家族旅行へと
向かいます。

パパゴン「肝心要の開発者の私が一度も旅行しておらん」
ママゴン「わたしもですわ」
しかし全員で出かけるのでは、誰も家に残ってトラベルマシーンを作動できないから
近所のものしりおじさん、ナンジャーさんがマシーンの作動役を努めることに。






しかしハッタル家のメンバーを送り出した直後にトラベルマシーンのコントロール
ルームに殴りこんできたのはパパゴンの宿敵ゴルバ。
毎度懲りないゴルバはパパゴンの成功を阻止しようとマシーンの操作盤を破壊して
ハッタル一家を宇宙のどこかの星に置き去りにしようと大人げなくも
テロ行為を働きます。







荒涼とした謎の惑星に到着したハッタル一家。暴走気味だった初期に比べると
トラベルマシーンの座標軸固定などもかなり精度が上がっていますが
まだまだ開発の余地があるらしくパパゴンもいざ自分自身も別の場所に転送されてみると
不安を隠せない感じ。
そういえばチビラくんを視聴していたネットコミュニティーでは「トラブルマシーン」と
呼んでいました(笑)。

疲れて岩場でそのまま雑魚寝する一家に近づく異形の者が。。。






パパゴンの特製高性能通信機でナンジャーさんと連絡だけはとれたので、
近くの洞窟に行き一息つくことに。
と思ったらその穴は奇怪な猿とコウモリを混ぜたような、謎の現住生物・メチャラの
巣だったのです。。。





謎の惑星の海岸(といっても場所にデジャブ感があるので、これはウルトラファイトの
屋外版などを撮影した円谷御用達のロケ先・下田?の海岸ではないだろうか)で
メチャラとハッタル親子たちの追跡劇が展開。






岩山の向こうからなんだかエキセントリックでこわい顔のヒトがノシノシ歩いてくる。。。




ハイテンションで気性の荒いメチャラ。
ハッタル一家もたじたじ。それにしても性格を表してサイケデリックな顔ですね。







ゴルバが破壊したトラベルマシーンの修理も完了させたとのナンジャーさんからの
連絡でようやくカイジュウ町への帰途についたチビラたちだったが、帰還コースから
メチャラもついてきてしまい、カイジュウ町に出現。大パニックに。。。!









ハッタル一家に自分の父親の暴挙をわびるガキンコ。おろかだけど自分の
父親なのでゴルバの傍らを離れない、ガキンコ、ほんとにいい子。

2クール以降のチビラくんは1クールの頃に予定されていた「他星に行ったり、
また他星から来た宇宙人や他のカイジュウとの交流のドラマ」をフルに展開し
このシリーズの初期コンセプトベースを作劇面でより映像化している感じで、
初期に比べるとその回オンリーのゲストキャラも増えてきます。
そして未知の性能の可能性を開発したハッタル自身もまだ把握しきってない
トラベルマシーンがさまざまな事件をもたらすことになるのです。







ライフル魔イカルスならぬメチャラ。カイジュウ町にも地球のような銃が存在する
のか。。。





ゴルバの家におしかけて仮眠をとるメチャラ。メチャラのきぐるみは背格好からみて
子役で運動神経のいい子どもが入っているようでなかなかコミカルなボディジェスチャー
による熱演を見せてくれます。もしかするときぐるみ劇用の優れた腕を持つ小柄の
スーツアクターさんかも知れませんが、キグルミを着た状態でみた感じでは中のヒトは
子供ではないか、とみています。





当初、「緯度0大作戦」のコウモリ人間のスーツを改造したのかと
思っていたんですが、あきらかにサイズが小さい。
コウモリ人間のスーツの毛並みよりも新しかったり、
他の現場で酷使された気配がないので、この回用に美術スタッフが製作したものでは
ないかと思います。
ポチポチが「おさるさんみたいな顔して」と劇中でメチャラを指して言ってるのですが
確かにサルっぽい。
元がアトラクション用キグルミのサルで、
顔にサイケディックなペインティングを施して羽根をつけたのかもしれません。
他のゲストキャラ・ハレハレも他のきぐるみ劇か何かで
使用していたネコか何かの倉庫ストックスーツを流用したように見えます。




















メチャラはいわば、謎の惑星で独自の進化を遂げた穴居人類?
思ったんですが、UMAで名高いチュパカブラに似てるんですが、メチャラ。
チュパカブラの都市伝説なんて「チビラくん」の放送していた60年代には存在
していませんが。でもよくイラストで描かれる爬虫類っぽいルックスの
チュパカブラよりもこんなのが追っかけてきたらはるかに怖いと思いませんか。



声は「天才バカボン」1期アニメでバカボンのパパを演じた雨森雅司氏が担当。
かなり甲高い声です。














ハッタル一家がメチャラを元の星に送り返すよう一計案じ、なんとかトラベルマシーンの
サイロに自分から乗り込む流れになるのですが、送り込みにママゴンが同行したことで
再びメチャラを振り切って脱出できるかという救出劇が展開します。
「おれをほんとに地球につれてってくれるんだな?」。




2クールに入って特撮(主に光学合成)予算が増えたのか?
あるいはタイムトラベルシーンをわかりやすくしろとスポンサーからの意見が出たのか、
海外SFドラマで有名な「タイムトンネル」っぽいグルグル渦巻きの前で合成された
タイプトリッパーたちのシルエットがゆらゆらする合成カットがこの頃は入るように
なっています。前はただサイロにぶっこんで「帰った」「送り込んだ」
とかせりふで済ませてたんですが。

しかし「タイムトンネル」での時間旅行シーンのビジュアルイメージは一目で
時空を飛んでいるイメージがよく伝わる、当時、日本の同業となるTV/映画マンから
見てもビジュアルが画期的なものだったんですね。
思い出すと、「キカイダー01」でイチローやマリがシャドウに狙われた
平賀源内を助けに江戸時代に行く回もこれとよく似た特撮ショットで表現されて
いました。

しかしトラベルマシーン、複数の生体を分子レベルで輸送しててクローネンバーグ
監督の「ザ・フライ」みたいに
よく生体組織同士が融合しないな。。。ハッタルはほかの回でも他の開発品の件で
パテントが入ってる話が出ているくらいなので、製品特許だけで長期に渡って
試行錯誤を繰りかえしてきたトラベルマシーンの開発予算と
家族をやしなう生計を手にしている、このカイジュウ町きっての天才科学者
なのでしょう。







この回もうひとつの合成カット。
なんとメチャラは冷凍光線も吐くのだ!凍りつくテーブルの花にびびるハッタル一家。
光線のテイストが「ウルトラセブン」ダリーの回の松阪慶子みたいっすね。








メチャラの隙をついて、なんとか惑星を脱出するママゴン。くやしがるメチャラ。
そして危機を逃れたハッタル一家のトラベルマシーンによる冒険はまだまだ
続きます。。。

今回のぶたのはなさんによるメチャラは「ぶたガチャ」で販売したキャラクターたち
にも通じるコミカルさがありますね。ソフビ化するにあたりぶたのはなさんの
キャラ嗜好がそうさせたのでしょうか。これまでのチビラくんシリーズ同様に、
ぬいぐるみ劇のホンワカとしたテイストを自分の作風にうまく取り込んで
ソフビ化した、半オリジナル的な持ち味が発揮された一品ですね。
ぶたのはなさんから商品が到着したら造形の妙、独自の塗装がかもし出す味もじっくり
堪能したい感じです。










「チビラくん」のマイナーゲストキャラや「ウルトラQ」怪獣の製品化など、
メーカー独自のテイストによりメジャーキャラ、マイナーキャラを問わず
次々と製品化してくれている、怪獣ファン泣かせなインディースソフビメーカー、
ぶたのはなさん。これからいったいどんな新ソフト焼き玩具シリーズ、
新キャラクターの製品化が飛び出すのでしょうか。
引き続き目が離せないところですね。


【Jean-Jacques Perrey - musique de l'infini】

ディープなウルトラ・70年代特撮ファンはニヤリなナンバー。「悪夢の星間戦争の曲」
って自分は呼んでるけど。

http://www.youtube.com/watch?v=U4jbZyzfm6w

【Janko Nilovic - House in the Plain】

こういうレアなナンバーがフルで聴けるのはアップロードサイト様々ってところ。


http://www.youtube.com/watch?v=Iwf_svHStrM


【Jean-Jacques Perrey - La Panthere Cosmique】

グロストの回の焼き芋屋台攻撃開始シーンのナンバー。

http://www.youtube.com/watch?v=tmh6s1KxMs4&feature=relmfu


【Janko Nilovic - Le Gâteau D'Anniversaire】

ピッコロが地球に降下してくる時のメランコリックなナンバー。ずいぶん色んな
児童ドラマで使われてた。探すとベロンのナンバーも出てくるよ・

http://www.youtube.com/watch?v=86qqX-pQs3s

【Janko Nilovic - Sonatine Pour Un Métallophone】

これもギロ星獣の回とか子供番組での遊園地に行く場面とか
楽しい夢のシーンなんかでよく使われてる。聴いてると泣けてくる。

http://www.youtube.com/watch?v=kS7fUTSK6_4&feature=relmfu

ターゲットアース×MWクソゴン

2012年11月03日 | モンド・トラッシュ




KUSOGON ROCKS!

前回のZOLLMENさん「FANCY TOY」に続いて引き続きモンド・トラッシュ系
ソフビアイテムについて語ってみたい。
本年手元に届いたターゲットアースさんとアメリカンバイナルメーカー、
MONSTER WORSHIPさんのコラボプロダクツ、クソゴン(KUSOGON)。

(上はイベントで配布されたクソゴンのイメージイラストステッカー。
これが未確認動物の写真のようにソフビファンたちに得もいえない不安を
醸成させることとなり、「いったいこれは何者?!」と
最初にソフビ化されるまでしばしば物議をかもした)





このアイテムは元々MONSTER WORSHIPのBEAKさんがオブジェとして製作した
クソゴンの立体物があり、2008年にTシャツやステッカーなどで先行して
発表したところ世界各地のソフビ界の好き者な連中たちが「一体これは何者?」と
ネット上やイベント会場で話題にしだし、反響を見て製品化されたのが
クソゴンプロジェクトのスタートとなる。

筒状の胴体にジョウゴのような頭部が付き、細い手が付いているだけという
シンプルなデザイン、
その名も「クソゴン」。






たぶんこの胴体は排泄物を内部に溜め込んだタンクなんだろうな。
しかし・下水道の完備されたアメリカにもタンクタイプのトイレの浄化槽って
あるのか?といった疑問はさておき、このクソゴン、狙って作れるキャラとは
思えない狂気じみた佇まいをしていて、
「考えたヤツは頭がイカレてるのか?(ほめ言葉)」
「これは怪獣の姿をした一種のOUTSIDER ARTなのではないか?」と。。。

当時の反応もさまざまで、とにかくまだ全貌もしれない、MONSTER WORSHIPさんという
日本で耳慣れないメーカーさんのミステリアスなイメージもあいまったカタチで
KUSOGONなる怪獣がファンの間でひととき話題になった。
やがて「クソゴンは現地でソフビ化が進んでいるらしい」
という話が国内外を行き来するソフビファンの口を通じて伝わってきた。

やがて日本にもソフビ化されたクソゴンが上陸するという話が伝わり、
イベントなどで謎のクソゴンのソフビを間近にするのを好事家たちも
楽しみにしていた。



MONSTERWORSHIPさんとVELOCITRONさんによるミニサイズのクソゴン(右)。
2009年リリース。

ついにカタチとしてみることができたクソゴンを確かにファンは歓迎したものの、
それは思っていたより小さかった。しかし、
原寸大の立体物を手直ししてソフビ化したようなのでこのミニクソゴンこそが
実際にはこれぞ「レギュラーサイズ」と呼ぶべきところか。。。

当初、写真などを見て、クソゴンの立体物はスタンダードで製作しているであろう
ことを前提にとてつもない存在感となるだろうというのは大方の(根拠もない)
予想だったので、
国内のTOYイベントで目の前に想像したよりも小さいクソゴンが卓の上に置かれていた
際は自分も「うわ、ミニだったのか」(うれしかったけど)と、ぶっとびました。

そして、その後にこの異様なキャラクターをミニではなくスタンダードサイズで
作りたい、という意見が両社の間で交わされたのか、2011年になってとうとう
本来ソフビファンが想像していた本来あるべき大きさのソフビプロダクツとして
クソゴンの製品化が果たされた。。。といった経緯のようです。



退避しろ!!メルトダウン!攻撃不可能!!
公害よりも放射能よりも恐ろしい人体のケガレを体内で満たした怪物。

ドロドロに表面が汚染物のような液体で汚れたボディ。
あくまで排泄物そのものではなく
排泄物を蓄えたタンクのような胴体のようです。



クソゴンの頭部には浄化槽の天井に付いているような取り出し口が。
「キャプテンウルトラ」のコンピュータ制御による食品工場が怪物化した
変身怪獣バクトンのように、クソゴンにも、「全自動し尿処理システムが暴走して
怪獣化した」とかそのようなSFチックなバックストーリーでもあるのでしょうか。



MONSTER WORSHIPさんでは特にこのクソゴンのバックボーンを細かくは説明して
おらず、キャラクターが立体物となってファンの手元に来ても、そのスペックは
未だにミステリアスなままDeath。




胴体は水平な円柱状ですが、心持ち前に傾斜してやや猫背気味となっています。
この点もミニソフビオリジナルの姿勢をそのまま作り写しています。
違いといえばオリジナルは底蓋がついているのですが、スタンダードのクソゴンは
底が一体型です。




異様~に細い腕。
ミニクソゴンを手にするとわかるのですが、手はガイコツのような
パーツで、よく見るとプラモのランナーというか成型時のバリが付いています。
つまりこの腕パーツは元々ソフビ用に新規で作ったものではなく、
他のフィギュアか何かのパーツを手を入れずにそのまま流用したのでしょう。

アメリカンフィギュアに詳しい知人によると、
「ヒーマン系の昆虫モンスターの腕パーツでこれに寸法、仕様とも似たものがあるの
だがそれではないか」という話をしてくれたのですが、じつはこのアリモノのパーツを
腕として使用したことで、自作した胴体と細い腕とのアンバランスさが生じています。

いわばパッチワークによって作られたことで、このような奇怪なまがまがしい
偶像的な怪獣のキャラクターが生まれたといってもいいでしょう。
つまりは怪獣を作りたいという送り手にはらんだ狂気が半ば部品を組み合わせた
偶発的な創作で生み出したと。



またジョウゴのような形状の頭部も腕同様にアリモノのパーツなのではないか
という説があります。タンクの取り出し口のところが欠けていて、何か「ランナーから
もいだ」かのような形跡があるからです。

クソゴンのどこかインダストリアルな空気の混じった狂気は、アリモノの部品を
つないだときのバランスの危うさから発生していたということが、ここでも検証
できそうなところです。

もちろんターゲットアースさんのスタンダードクソゴンでは大きさ、造形を見ると
腕も自作した原型を使用したようです。そして頭部の部品も律儀にオリジナル同様に、「何かパーツ欠け状態にある」ままに再現してある。
いわば「ソフビのオリジナルに忠実なカバーバージョン」というところでしょうか。

全身同じ原型師氏が作製したことで、スタンダードクソゴンは
全身に独特の狂気をはらみつつも、ミニよりもバランスのとれたルックスの
立体物となっています。
大きくなってもシュールなデザインなのは変わりませんね。



















BEMON公害怪獣(上)と昭和のソフビメーカー、オリジナルプロダクツ「スモゴン1号
(復刻堂アイテム)」(下)。名前から判断しても、このクソゴンの
デザインコンセプトは日本のIKBおよび現行ソフビのBEMON公害怪獣によって
補完されたスモゴンシリーズからのインスパイアによるところが
大きいのではないかと思われます。
クソゴンの「足をつけなかった」センスはBEMON公害怪獣や
IKBのヘドロ3号から学んだ造形に「簡略されたことで発生する存在の強度」を見出し
生み出された造形的判断であると見てよさそう。

MONSTER WORSHIPさんが日本の公害怪獣ソフビとその補完現行ソフビに刺激を受けて
自分だけの公害怪獣を作りたいという流れに結び付いたのは想像に難しくないところ。

そしてこのたびターゲットアースさんの手により原型製作されたスタンダードサイズが
登場し、海を越えてきた公害怪獣としてクソゴンが日本の昭和と平成をつなぐオリジナル怪獣スモゴンシリーズといっしょに並べられるIKBリスペクトキャラクターソフビの
「日本仕様」として生まれ変わりました。





クソゴンは2009年当時、海外で収集やカスタムペインターとしての立場から
さらに一歩クリエイティブな方向に踏み出して、自身のメーカーを立ち上げて
自分だけのオリジナルソフビを作って世界的に展開するという、
「ファンからメーカーになりたい」
現地のヒトたちの夢をいち早く実際の立体物として実現したアイテムのひとつで
あったといえます。



本国でもこのクソゴンはモンスターファンの作ったアーリーデイズオリジナル
プロダクツとしてニッチながら根強い人気があるようで、MONSTER WORSHIPさんの
HPを見ると幾度かカラーを変えての販売が現在も続いています。

MONSTER WORSHIPさんはその後もデザイナーズソフビよりの「グリースバット」や
アメリカンオルタナティブコミックアーチストJohnny Ryan氏の作品「Prison  Pit」
の登場キャラクターを忠実にソフビ化した「カニバルレスラー」などの製品を展開、
カルトバイナルメーカーとしてさらに現在も前進を続けています。




クソゴンのタンクの中には海外でソフビが作りたいファンの濃厚なパトスが
ドロドロになって詰まっており、その律動がこの狂気を漂わせた足のない
不気味な怪物をカタチにしさらには今回、本来あるべきソフビのワールドスタンダード
サイズによる、KAIJU VINYLとして日本のソフビメーカーの手により新生するところと
なった、といえそうです。






ZOLLMENファンシートイ/タケミ

2012年11月02日 | モンド・トラッシュ






ZOLLMENさんからこの秋に発売されたファンシートイ(FANCY TOY)シリーズの
新カラー「タケミ」。
異形かつモンドテイストなキャラクター揃いなZOLLMENアイテムでもFANCY TOYは
メーカーさんの趣味度が明確になったシリーズのように見えます。



FANCY TOYシリーズは、カイジュウファミリーを描いた実写コメディ特撮番組の
放映当時の70年代に販売されたソフビシリーズのパチものを標榜して作られたのは
キャラクター造形を見るとおぼろげながらにわかるのですが、
このメーカーさんならではの変態サイボーグな造形センスやフリークス趣味の
造形アイデアがフルに投入され、ZOLLMENアイテムの中でも、
そしてインディーズソフビのパチ怪獣ソフビ中でも
異能のプロダクツと位置づけられるシリーズとなっています。




今回販売されたタケミはこの「FANCY TOY」のファミリーを想起させる
キャラクター中で、「ママのカイジュウ」ポジションにあたるキャラクター
なのではないかと思います。
同時にこのFANCY TOYシリーズの中でもずば抜けて異形なキャラクターとしての
ルックスを持っています。



ポリープの細胞が顔で増殖したような顔面は同社の円盤怪獣マザーも髣髴とさせます。
今回発売されたタケミのカラーはブロッコリーとか、緑色野菜風ですね。
見ていると野菜が食べたくなるようなベジタブル系でまとめている気がします。
もっとガン細胞みたいなどギツいカラーで発売されたこともあったのですが、
家庭のキッチンに居ることの多いママのキャラなのでこれはこれで
合っているような気もします。






占領下の日本で作られたセルロイド人形のようなボディに女性らしい細腕、
そしてブツブツでできた顔面。人体パーツとクラシックな VINYL TOYの
造形的記号をかき集めて構成されたかのような女の怪物がタケミ。



口のような器官?が右頬にもうひとつついており、
「口数が多い」とか「二枚舌」といったマイナス面の属性が
ぼんやり浮かんできそうです。





マネキン人形のようなしなやかな腕の部分の造形と、人形のような胴体と
化け物のような顔、身体部品の比率とつなぎ合わせ具合が
見る者に対して得もいえない気色悪さを放射する造形物です。
でもこのFANCYというキーワードがその名に躍るシリーズらしくとりあえず
不思議にキュートさもある。

FANCY TOYシリーズを並べていると、他のロビンやおとうさん?風のカイジュウ、
ウッドはファーストカラーが
元のキャラのイメージに似ていたこともあり、ある程度造形的近似値があるのですが、
このタケミだけがなぜかイマジネイティブにいじりまくっていて、
パチネタソフビなのに、もはやオリジナルに倣ったのは等身バランスのみで、
まったく原型をとどめていません。

思うに顔はもっとロビンに似ている母親だったのが
何かあって顔面にブツブツが増殖して変形してしまったのでしょうか。
勝手に脳内にタケミにまつわるいろんなストーリーが浮かんできます。
もしかしてこのFANCY TOYの世界観では顔がドロドロなのは「美人」と
定義されているのかもしれないですが。










FANCYTOY・ポピー。

タコはこのFANCYTOYシリーズははじめに4体セットで発売されたときに
買ってないのでその後、バラバラに気に入ったカラーのものがでたときに
収集しています。これは先にいろんな色が出そうだなと思ったので。
このポピーはKING BEEで販売されたときのカラーです。





ポピーはビーグル犬のような姿の怪獣で、おそらくは長男?・ロビンの
ペットポジションだと思います。
ポピーにはEXOHEAD氏独自の変態サイボーグ系造形センスが投入され、頭部は
ロボトミー?されたような着脱可能なコクピットを搭載しており、そこに
同社のキングペポラに付属していたミニペポラのような、変てこな生物が
搭乗しています。
さらに尻尾もひきづり防止対策にチープな滑車が付いてたり、元ネタに似ているようで
似てないコレジャナイ感が満点。
体内で何者かに操縦されているという造形的設定もあいまって
そのまなざしもどよーんと弛緩したような表情となっており、これまた
悪意の入り混じったユーモアの漂うキャラクターソフビとなっています。












特別出演・タコが最近よく遊んでる「秀昭」くん。
レトロ造形のアイテムなので、FANCY TOYの中に入れても違和感があまりありません。
FANCY TOYも「フェイクの当時モノ」的テイストを漂わせようと、
妙にレトロ造形を意識して作られていることがわかります。



タケミのスカートの中には肛門のように見える穴がディティーリングされていますが、
これはポリ製キャラクター玩具特有にあるブロー成型時の空気抜きの穴のパロディ
ではないのかとふと思っていたり。どういうわけかTOYで作っても人間の肛門の
位置につくことが多いんですよね、この押し出し成型時に空気を逃がすための穴は。



そしてロビン。一応このFANCY TOYシリーズの主人公なんだろうか。
右のはランブルモンスターズさんが塗装したバージョン。色が腹の卍(ナチスの
マークでなくてまんじらしいです)ワッフェンSS風味にはまりすぎて
ちょっとアブナイ(笑)ですが、ゆえにお気に入り。

のちにメディコムトイさんから発売されたのは左の青いロビンですが、ロビンの
おともだちにあたる同種別個体の子供カイジュウという自分解釈でいつもいっしょに
置いています。視点を変えると実はこの青いカラーのほうがランブルさんの
塗装版よりもキワドイんですが。










このロビンもディティールを見てみると手の先が未成熟で指が三本だったり、
キバが口の左右から違った方向に生えてたりと遺伝情報の異常めいた
ディティールが入っており、「双生獣バジラ」的なフリーキーな
要素を持つキャラクターのようですね。





FANCY TOYの等身バランスやサイズはどことなく昭和の非怪獣系な当時「マンガ」と総称
されるところのキャラクター玩具的なアイテムのスケールや等身バランスを意識した
ような感じもあります。同時にポリ人形のような、ソフビよりもディティールがユルい
人形のイメージも折りこんだ印象ですね。足の長靴のような履物の造形も
ポリ玩具によくあるビニールパーツの靴っぽい。

ZOLLMENさんが玩具ショップ、ガリンポを展開していた頃は
いろんな昭和のTOYを扱ってきたようなので、その経験から古いソフビやポリ玩具の
記号性が頭に叩き込まれてこのFANCY TOYのような編集性の高いソフビシリーズが
生まれるバックボーンになったのかもしれません。










昭和キャラクターTOYの造形的形象をカットアップして玩具の持つ極北性に
着眼しつつ、カイジュウファミリーのソフビシリーズを元にフルに妄想を盛り込んで
造形したオリジナルソフビシリーズがFANCY TOYといえるのかもしれません。
その証左にキャラクターの名前もすでにこの世に存在しない昭和の懐かしい
玩具メーカーの名前ばかりではありませんか・
足裏の「タケミ」「アーク」なんて名前を見ると昭和の玩具好きは
思わずメランコリックな気分になるでしょう☆



FANCY TOYのコンセプトは、有名キャラの「チャーリーブラウン」や
「テレタビーズ」を、エロ妄想や怪物系のディティールアップによって
再構築したブラックユーモアあふれるアイテムを展開する
アメリカのアーティスト、RON ENGLISHの作風にも
どこか通じるものがありそうです。

日本のカイジュウソフビのジャンルで昭和のTOYカルチャーの造形的「ヤレ」部分から
再解釈しつつ、自家中毒的かつブラックなオリジナルソフビシリーズFANCY TOYを
ものしたZOLLMENさん。



ZOLLMEN的極北標榜、異能のメーカーとしての活躍では70年代後期のロボット
玩具のパロディアイテム「スペースGUY 56」、レトロ造形による怪獣ソフビの
オーソドックスな造形スタイルを遵守しつつ、禁断ともいえる畸形の怪獣キャラクター
を生み出した「バジラ」などのアイテムをこれまでも生み出しています。

これからもオモチャのもつ「仕様」にブラックな「毒」で味付けし
隠微なミリキを独自の武器としてソフビ界でも異彩を放ってくれることでしょう。


【ANGEL/GMT】
この音源捜しまくったな~。劇中ではちょっとしかかからない。
コメント欄の外人さんも「やっと見つけた」って
書いてるヒトが居たんだが(笑)海の向こうにもマニアいるんだね。
「悪魔の毒々ハイスクール」挿入歌

http://www.youtube.com/watch?v=DpJSuq7kZW0


【Dawn of the Dead(remake) Bus Scene】

http://www.youtube.com/watch?v=pG8bh84j3-M


【Daybreakers (2010): Blood Riot】

ここ数年吸血鬼ものは映画、TVといっぱいあったけど
一昨年の「デイブレイカー」はスタイリッシュな映像かつ
スプラッター描写もあり、自分的に一番好きなやつ。
吸血鬼が文明生活の隆盛を誇る本作の劇中世界では血を提供する
人間の方が希少種になって吸血鬼が食料対策として養殖してたりとか
保護してたりとか、人工血液でしのいだりとか
設定がひねってある。吸血鬼版「ガタカ」というところか、
吸血習慣を止めようとする弟と対立する兄貴のドラマを中核に置いた
青春ホラーとしてまとめあげており、ウエルメイド。

http://www.youtube.com/watch?v=x9qPQSoqoXU

【「ザ・ウーマン」予告編】
前作「襲撃者の夜」を見返したらカナダ国境を放浪する食人ファミリーたちが
警察やFBIに追い立てられ、ラストで辛くも脱出してる娘が一人居た。
今回はその娘の行った先、顛末を描いた続編。
日本でももう上映始まってるんだな。ソフト出るまで待つか思案中。

ハッ そうだ、「凶暴な食人族に野蛮人の習慣を止めさせて
文明人へと教育しようとする」展開って
ジョージ秋山先生の「アマゾンくん」みたいではないか!
ジャック・ケッチャムの作品はとにかく読むと(観ると)
不愉快でヘトヘトに疲れてとにかくげっそりするけど
物語の行き先を見届けずにはいられない筆致の力強さは認めざるを得ない。
暗黒版スタンドバイミーの名は伊達でない。

http://www.youtube.com/watch?v=i4VWQBo26Gk


【David Cronenberg's The Brood - Final Scene】

情け容赦なく群れで襲ってくる
テレタビーズみたいな格好のモンスターチャイルドが何度見ても怖すぎる。
クローネンバーグ監督は80年頃のカナダでちまちま撮ってた頃の
作品が寒々かつどろっとしててイイ。
本作はしかも離婚の渦中で子供の養育権を巡り元嫁と争ってる中でささくれだった
感情の中で撮ったので内容がリアル人生とリンクしてエッジの立った
怪作に仕上がった。日本公開時の副題には「怒りのメタファー」とある。
暗黒版「クレイマークレイマー」の名は伊達でない。


http://www.youtube.com/watch?v=epACN4pDcRU

RESTORE/KINGDOMMIND

2012年11月01日 | インディーズソフビ



RESTOREさんのソフビフィギュア第2作、
KINGDOMMIND(キングダムマインド)ヘッダー。




「こいつはいったい何者なんだろう?」とじっくり思案していたソフビがある。
購入してから出来の緻密さやプレイバリューに驚嘆しつつも
記事には載せないでしばらく手元に置いて眺めていたソフビがこのKINGDOMMIND。
可動の形式や個別に成形されたアイテムパーツなどを見ても
ソフビ人形というよりはソフビフィギュアに近いですね。
送り手にしてみれば、これは「動かして遊んでほしい!」と望んでやまない
ところでしょう。
生々しい髑髏の顔を持ちバロック風の荘厳な教会を思わせる建物を
冠のように乗せている。
KINGDOMMIND、彼は自分を手にした人間にいったい何を説こうとしているのか?
それは全身に込められた多彩なギミックによっておそらく
明かされるところになるだろう。
そう、新しい領域のソフビTOYが誕生した。



手にしているのは左手に賢者の鍵、そして右手には片方の表紙にドーマンセーマンの
マークが描かれ、もう片方の表紙には「MIND」とタイトル?が記された本。おそらく
カバル的な錬金術系の魔法の書と見ていいだろう。

とにかく強大なチカラを手にした怪物なのだろう。その表情は老獪にして、
経験と達観からすべてを知り得た者ならでは到着した、
険しくもただならぬ内面を睨まれた者にうかがわせなくもない。







首、腰、腕と手首も動きます。ポージングにより、多彩な表情が生まれます。
顎に手をあてて思案に暮れるといった、けっこうコミカル目な表情もつけられます。








リアビュー。マントも少し伸縮自在な素材を使っているので、
持ち上げると伸びてここちよいです。
背中も胸と同じでミイラのようながりがりの痩身がむき出しになっています。




カンチャクではなく、ボールジョイント形式で胴体とはめ込まれた
首と腰、両腕が可動します。ソフビフィギュアと分類できる
製品としたのはこのため。しかし人体と同じでこのボールジョイントによる
可動を選択したRESTOREさんの意向はこのキャラに非常に合った的確な
ものであり、特に首の動きはリアルに骸骨のジョイント部のようにグリグリと
動かすことが可能になります。



付属のアイテム類もボールジョイントにより自由に脱着が可能。
キーの回す部分や本の腹の部分、頭に載せた教会は
緻密な彫刻が施されておりリアル系フィギュアやガレージキットの作りこみぶりでは
定評のあるRESTORE造形魂がここぞとばかりに注ぎ込まれています。
そして鍵には「RESTORE」と刻印。



魔法の書にもボールジョイントの凸球体が付き、
これを右手の平の凹部にはめ込む形式になっています。あまりはずすことは
通常のディスプレイ時にはないと思いますが、双方の部品にペイントされた
塗料が融着してしまうかもしれないので長期の保存ではパーツをはずしておいた
ほうがいいかもしれませんね。

頭部の教会の尖塔裏手の部分にも魔法系のディティール。
そしてスカートの下(底部にも)これは錬金術系カナ?の図像が
いっぱいに彫られています。






教会のようなカンムリ部分を取り外し可能。冠の端についた装飾で
はめこむ感じです。冠を外した頭部内には、
ドールアイの目が内側から取り付けられています。
ドールアイは可動し、でっぱりを指でグリグリと動かして
目の向きも自由に変えられます。



ちょっとファビョッたような表情もこんな感じで再現できます。
頭部に手を突っ込んで動かすというモンド風味満点なギミックではあります。

また下アゴも別パーツで口が開いた状態と閉じた状態が再現可能。
ずいぶんカクカク小気味よく開閉するので、つられて遊んでいる自分まで
口をパクパクしてあぶなく鍔関節症になりそうです。

とにかくソフビアイテムとしてはできる可動をすべて盛り込んだという感じで
全身のあらゆる箇所の表情が多彩に変えられるのが、作り手のモチベーションの高さを
アピールします。





KINGDOMMIND、脳みそパカン状態。
美食王のハンニバル・レクター博士が愛するクラリス・スターリングとすごす
ための夕食会のメインディッシュとしてつかまり、
生きたまま脳みそを取り出されて料理されてしまった
クレンドラーFBI捜査官のおぞましい最期を思い出しました。

立体解剖図的に各部位で遊べるソフビですね。
このようにいろいろポーズを変えたりしながらKINGDOMMINDのプレイバリューを
楽しんで思ったのですが、デザインと造形からイメージできたことがあります。




賢者の鍵と魔道書といった魔法にまつわる神話的なアイテムで武装して
強大な力を手にしてしまった者なのでしょう。そして頭部に教会という自分を律する
絶対的存在を冠する=理性であると。彼の佇まいは
本能と理性という二律背反したバックボーンの均衡下で
手にした強大なチカラを発揮する者の
バランスの物語という寓話性をも込めたかのようにも見えます。




もちろんRESTOREさんが製作時にどのようなイメージを意識して製品を作ったのかは
わかりませんが、作り手の意向が本人も意識し得ないところで答えを出している
のが造形物というものの面白さであり、またオソロシサでもあります。

先日紹介した、ターゲットアースさんの「双頭原人」の頭部がトンスラだった点や
双頭巨人のBEMON BALLの意味について自分なりの感想として触れたのですが
ストリートソフビに端を発したインディーズソフビムーブメントには
強大なチカラの象徴としてまずキャラクターがあり、そのチカラのコントロールに向けた
神話的要素がディティールとしてキャラクタライズされていることが
製品としてしばしばミリキを放つことが興味深いところではあります。

それは手にした者はソフビを所有することで、
一種の象徴交換として、あたかも強大ナチカラを供されたかのように
怪物たちを自由に動かし、それを制御できる神として
TOYに大して行使できる立場という自己イメージを
ひとたび味わうことができる・ということなのでしょうね。

そうだ、思いおこせばRESTOREさんの1作目「DEBRI JAPAN」は鬼というか
ゴブリンのような怪物の強大なチカラを、顔に貼り付けた護符によって
制御しているといった仕様ではなかったですか。

またRESTOREさんがソフビ製作以前に手がけていたガレージキットには
マッチョな風貌の男性キャラクターがBONDAGE的な服装でその身を
封印されているといったネオベイガニズム的な作風のものがあったのですが、
そこに共通して読み取れるテーマには
「チカラの制御」にまつわる神話の描出があるということです。
その演出上で、可動のないガレキから、さらにソフビというより可塑性の高い素材での
表現へとRESTOREさんが新たな領域拡大を今般果たしたのは当然の流れということ
なのかもしれない。




個人性の高い創作物であるインディーズソフビを楽しむという行為の背景にあるのは
そういう作り手の込めたキャラの内面やバックボーンの物語を造形から
たどっていくことなのでしょう。

ソフビは他の表現手段、たとえば小説のように文章でわからせるモノではありませんし
映画のように音楽も聞こえないし、セリフや俳優の演技で物語を伝えることが
できないのでそれをほとんど製品の造形のみで果たします。
そして作り手のコンセプトが明確に造形に反映されたときに、受け手が手にしたときに
造形物から読み取れるキャラクターの文脈とも呼べるものが背後に
明確に存在しているのだと思います。そしてその作り手の造形という「作劇」が
明確に伝わる製品こそが「よくできたソフビ」なのでしょう。

このKINGDOMMINDは作り手のスキルとキャラクターアイデアが合致して
ひとつのキャラクターのドラマを明確に浮かび上がらせています。
そしてそれを鍵や魔道書を駆使するかのようにして
読み取っていくのは個々の所有者=マスターによって果たされる、
ということなのでしょう。




RESTOREさんのHPにおけるKINGDOMMINDのページを見ると、
「新しいことに挑戦する」宣誓ともとれる言葉が表明されています。

先人の作りあげたものを超えて、「自分の意志で世界を想像することが大事だ。
造られ、与えられたキングダムマインドから
オリジナルキングダムマインドへ」(HPから抜粋)。

その挑戦からKINGDOMMINDは今まで誰も作ったことのない、もちろん
誰も見たことのないソフビフィギュアとして今回、第一歩を踏み出してします。
KINGDOMMINDの手にする鍵は、作り手が今なお標榜し続ける
自らの新たな造形領域へ向けた扉に挿すための鍵であり
製品を手にする者もソフビ表現の新局面へと共にいざなってくれる
パスポートなのではないでしょうか・