KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

昭和の奇獣/ガラモン風ポリトイ

2011年10月31日 | モンド・トラッシュ

変なものを集めはじめるとその趣味の偏向性のみが先鋭化してしまいにはその偏向さえ
目的化するのが収集という因果な行為の根源にあるのかもしれない。
世間いわくそれはキワモノ好み、という。
そんなわけで世間のトレンド等から逸脱してても自分の中で愛着がわいて仕方ない、ヘンな
怪獣おもちゃも紹介してみる。今回はソフビブログじゃなくてポリブログです。

前回の「昭和の奇獣」シリーズで扱ったミウラの「ビーチバッグの怪獣」記事で出演した
コとは違う、新たにいわき市ハワイアンセンターから疎開してきた娘さんに出演いただいて
タコブログにまたまた華を添えてもらいます。

トトントコトントコトントコトントコトントコ♪

もしかしたら炭鉱町に出回っていたポリかもしれないから
炭鉱の街が閉鎖となり、観光名所に転じたハワイアンセンターの娘さんに魂を入れてもらうには
相応しいところでしょう。映画「フラガール」好きなんですよ。物語のところどころに古臭い
炭鉱の町並みが出てくると、もしかして・この町に一軒しかないおもちゃ屋にパチ怪獣のソフビとか
売ってるんじゃないかとか想像したり。
(当たり前の話ですがそんなのタコが勝手に妄想してるだけで全く映画の中で描いてないです)

今回紹介したいのはMKK/マルト(◎の中にトの文字が入ってるロゴ)という名前の
聞き慣れないメーカー製による、よくわからない怪獣(のようなもの)の姿をしたポリ玩具。

右のグリーンの一体は、目に入ったあるヒトはガラモンに似てるといい、
またあるヒトはラゴンに似ているという。
パチモン三傑の一人、唐沢なをきさんの「パチモン大王」でも何回か前にこの2匹は
とりあげられているから御存じのヒトもいるんじゃないカナ?
自分は去年これをたまたま古道具やに入荷した雑多なジャンクのようなおもちゃの中から
見つけて購入。わけのわからなさに気に入りずっと飾っておりました。
普通これが目に入って、まず思うのは「ナンジャコリャ?」だ・(ただし、普通の市民生活を
している一般人の目には入らない)いったいぜんたい、
こいつらの正体はなんなんだろう。とにかく見まがうことなく彼らこそが「昭和の奇獣」だっ!

バック。ポリ玩具独特の射出成型による奇怪なブツブツモールドが全身を覆う。
先に想像される用途を書くけど、底の部分に車輪がついているので、たぶんこれは赤子の
ような子どもさんの横で親御さんがたたみの上なんかで車輪でガラガラ左右に走らせて
子どもをあやすときなんかに使う人形なのではないだろうか?
たぶん枕元の子どもさんは無邪気にキャッキヤッとはしゃいで喜ぶ、という流れ。。。のハズ
なんだろうけどこんな奇怪なおもちゃで果たしてお子さんをあやす効果になったんだか
どうかって気はします。むしろ枕元にこんなものを置いといたら
幼児期にトラウマを植え付けるんじゃないの?トラウマなんて言葉が普及してない昭和の
時代だからまぁ大丈夫か。

横から見てもほとんど置き物なので、その後物ごころついた子どもさんはこのおもちゃで遊ぶかと
いうかとほとんど厳しい話です。乳児から2歳くらいまでの間しか稼働できない気もします。
しかし、コペルニクス的展開とでも申しましょうか。普通のものに見慣れた大きいおともだちで
さらにへんなモノ好きなヒトが何十年も立ってひきつけを起こすじゃない、惹き付けられるという
不思議な商品。ポリ独特の安っぽさ、古臭い雰囲気もたまりません。
思うにマルサンのガラモンやラゴンの手踊りを見て「怪獣をやるんじゃ(マルトの社長)」
便乗した商品(のつもりだった)なんではないでしょうか。
雰囲気が横に広がっている辺り、ちょっと手踊りっぽいでしょう。

唐沢さんの「パチモン大王」でも東南アジアの仏像みたいだ、と書かれておられましたが、
言い得て妙で、怪獣というよりは確かに原始仏教の関係で作られたインドの彫り物みたいですネ。
仏壇に置くとぴったりな感じ。この原型師さんオリジナルの造形テイストなんでしょうね。
それとも仏壇仏具関係の仕事もしている方だったりしないか。頭頂部に丸い飾りのような
ものも付いてますし。マルトのスタッフさん(社長兼スタッフみたいな感じでしょう)が原型師
さんに「今、人気の怪獣みたいなのを作るんじゃ」と言って、これが納品されてきても「怪獣頼んだ
のになんだこりゃ?仏像作ってきやがった!」とか言ったりしなかったんでしょうか。

右のゴジラブルーの奴も媒図かずお先生の「猫目小僧」の漫画版に出てくる妖怪みたいですね。
怪獣方面のヒトで彼らを見たことのあるヒトはこやつの方が好きって方が多いみたいです。グリーンの方のガラモンみたいなやつは怪獣ともいえないし、にやにや笑いを浮かべてるし、
得もいえないものですからね。このポリトイは掲載した2体以外はみたことないので、
マルト社はこの2匹で幼児向け玩具マーケットに怪獣モチーフの商品を投入したとばかりに
勝負をかけたのかもしれません。

実はグリーンのほうは未開封ヘッダーつきと開封の2個持ってます。
「ポリトイ」っていうのが製品名。
横に書いてある子どもと犬(のような生物)の絵がものすごく古臭くて、下手すると昭和
40年代当初くらいではないかと思うんですが、すでに当時でさえもこれは古い感じのする
絵柄だったんじゃないでしょうか。戦後すぐのオキュパイドジャパンのおもちゃにある子どもの顔
みたいですよね。


きっとテレビで大人気の怪獣というネタを扱うにしても
マルトという会社の土壌はもっと古い時代のセルロイドおもちゃとかの時代の空気で
怪獣を作ってしまい、また原型職人さんも古い感覚で作ったことでリアルタイム時代よりさらに
製品テイストにズレが発生して何十年もたってから、モノ好きな人たち(ただし推定10人
くらい)相手にミラクルが発生したのが、このポリトイ2体なのではないでしょうか。

なんにせよ、怪獣から逸脱したよくわからない何かになっているのがポイントですが、
ヘッダーを見ても送り手のマルトが元々、怪獣を作るつもりで作ったかもわからないのが
ポイントです。昭和頃はほんとうにターゲットもわからないような商品が斯様に出来て
流通していたわけで、マーケティングやら原価計算やらでガチガチに固めて
洗練こそがデフォルトとなり、失敗の許されない現代では、よもや考えられないことです。

ソフビで実例を考えても、一見商品以前のジャンクのようでありながら
ちょっと視線をずらすとそこには現在の誰もが到達しえない境地に達した
異能のソフビとしての評価をもってマニアのココロをわしづかみにしてしまった
IKBの公害怪獣スモゴン、ヘドラシリーズも同じような話で、
洗練とか商品としての体裁をお客へのアピールポイントとは
ほとんど真逆な方向に超越してしまった商品が頻出しえたのはこの
昭和40年代ならでは。時代の「怪獣」というキーワードを作り手の妄想力が
制御しえなかった混沌の時代ならではの所作であると。

そして幼児の枕元にたたずむ遊具の怪獣には、われわれがいつか幼児期に見たような
既視感もある。
そう、幼児が怪獣という存在を、きちんと一体一体のカタチを把握する以前に
知覚しプリミティブな図像で脳内にインプットした時の姿を立体として出力すると
意外とこんなカタチをしているのかもしれない。


コスプレフェスタ4戦う男たち編

2011年10月30日 | コミック・アニメーション

男の戦い!!(BGMは歓喜の歌)
「これは、リリス!!そういうことか。。。リリン」
第24話「最後のシ者」カヲルくん目線アングルのリリスをドゾー。
この方は炎暑の夏コミケできぐるみのQBを演じて大人気だったレイヤーさんの一人です。
ただ翌日はグッタリして寝込んだ、みたいに言ってました(微笑)
渾身のネタコスで、会場の皆が盛り上がってくれるのを至上の楽しみにしているとか。
基本、全身白のキャラが好きなのカナ?

 

大人気のTIGER&BUNNY。レイヤーさんも7~80人くらいいたかな。
まどかと演じるレイヤーさんの人数では2分するくらい居たと思います。冬コミもたぶん
タイバニは多そう。キャラによっては寒い中での演技になるけど、風邪をひかないように
体調を整えてカッコイイところを見せてください。

というわけで東京ドームで展開したコスプレフェスタTDCの写真ルポつづき。
ほんとに天候が良くなくてコンディションがまちまちでゴメンナサイ。
今回はスポーツの戦場東京ドームのハロウィンパーティーということで
戦う男たちを演じるレイヤーさんを中心にまとめてみました。
しかし男キャラもレイヤーさんの愛のあるアレンジが入るとミリキ倍増っしょ。
萌えの要素がしっかりたゆたっていると思いマス。

 

 

 

戦う男たちといったら哀・戦士、機動戦士(ファースト)ガンダム。
アキバ旧ホコテン時代や最近のコミケなどでもよく撮らせてもらってるシャアのヒト。
お友達のアムロもいっしょDEATH。

小道具萌え。
「再会母よ」でアムロが背負っていた私物のリュック。安彦さんデザイン?もちろん自作です。

ザフト赤服のみなさん。

 

 

スレンダーなボディでポーズがとっても決まる、超シャープなひこにゃん。日本刀が似合います。

紀田くんがおとなしいアンリをいつも守っているみたいで、いい感じデシタ。

ドームもデュラララ!キャラクターが居るとたちどころに池袋に早変わり。
レイヤーさんも一杯いて、あいかわらずの人気ですね。

 

「東京は汚れている!」東京ドーム内は清掃が行きとどいてるから放射線低いですよ、
タコも計測したけどおとうさん、マスクしないでも大丈夫さ!

とっても楽しそうに演じていた紀田くんと臨也くん。
やんちゃとセンサイさとが同居しぶつかりあうデュラララキャラ。いやー、若いっていいにゃ~(トオイメ)
タコは若かないけどあいかわらず幼い、カナ。って、ああた 若いと幼いじゃ、全然違うダロ!!

TDCの強力なセールスポイント、夜景に映える遊具たち。イルミネーションをバックに、または
載りながら撮ってもらうレイヤーさんもけっこう居ました。ポワトリンやシュシュトリアンの
エンディングのようでとってもファンタジックですね。

青の祓魔師。修道院を舞台にした少年少女の友情モノとして基本コンセプトを押さえた、 
ジャンプ節全開のウェルメイドな作品。
見ての通り、キャラクターの装備もたいへん多いので皆、実写化映画のプロップのように
気合い入っており、どのレイヤーさんも見栄えがします。

 「池袋には最近切り裂き魔が現れるんだ」
夜景をバックにアンリを撮らせてもらいました。メガネの奥に見える眼が大きくて、
ちょっと昭和の演劇に出てくる女優さんみたいにとってもミステリアスなアンリですね。
ストリート集団同士の苛烈な戦いに巻き込まれていく友達を静かに見守るアンリ。
宵闇迫る街の風景をバックに撮るとあたかもサイカになりかけてるはざかいにあるみたいで、
とっても映えますね。


アキバ戦記Ⅱ/Oneup.2日目

2011年10月30日 | インディーズソフビ

アキバにコロニー落とし?
じゃない人工衛星もラジオ会館ビルに墜落してきたと聞いて、朝から野次馬で一杯のアキバ。
さらにAKIBAカルチャーズZone始動で入居・28日に開店したOne‐upさんをはじめ
中野ブロードウェイからやってきた各店舗も開店後も続いている店の設営の続きや
うわさを聞きつめかけたお客さんの対応に大忙しの真っただ中。2日目の本日も商品のPOP
書きをしたりフィギュアを並べたりしておられました。

そしてラジオ会館の日曜日まで続く物販イベント、旧コトブキヤの店舗で展開する
シュタインズゲートのカードゲームイベントもあってと2日目のアキバはとにかくカオスに
満ちています。
もともと土日のアキバといえばカオスなんですけどね。てなわけでさらにディープに
明けて29日、土曜日のアキバ現地風景を切り取ってみました。

メイド喫茶もあまりの人出に忙しすぎてとうとう接客のメイドさんがロボになってしまいました
(うそです。店頭のマネキンDEATH )

 



人工衛星をベストアングルで撮影できるパスまで発行!これがすごい待ちの行列でした。

徐々にお店のセッティングも進むOne- up さんの店内をもうすこし細かく撮ってみました。
アングルを変えていろいろ撮ってみたり。だいぶ希少ですが、限定ソフビもまだこの
土日の間なら滑り込みセーフで買えそうな感じ。気になるヒトは何事も一期一会ということで。

 

One‐upさんの店舗はエスカレーターを上がって3階に入ると初めは一般フィギュア関係の
ショーケース部分が目につき、この写真の角っこをまがった先はインディーズ関係のソフビ
やTOYがメインに一変!。。。と、がらりと展示構成が変わるよう設置したとのこと。
あたかも1店で2店ぶんのショーケースとして演出を施しお客さんが楽しめるようにしたとか。

知恵を絞った甲斐もあって、さっそくたくさんの人が足を止め、色の綺麗なソフビを前に、
感嘆の声をあげたり、これ、すげえな~とか話しておりました。
今までインディーズソフビのセカイを知らなかった層の取り込みに貢献するといいですね。
これからおつきあいのあるメーカーさんのソフビを期間を決めて次々と取り扱ったり
限定ソフビもどしどし販売するそうなので、お店のブログをチェックしてみてください。

4階のショーケース、アストップさん。早くもいい位置のオーナーがどんどん決まり始めて
いました。何かソフビ系のヒトも行くのが楽しみなボックスが入るといいな。

 

カラオケも昼時点で30組待ち!昼間からカラオケか、さすがにお客さんも開店時のノリが
いいね。ドリンク、食べ物のオーダーがメイン料金で、夜は10時まで営業しているそうです。

まんだらけさんのコンプレックスに行ったらソフビ関係のヒトにあったりしました。
全然ソフビと関係ないビンテージまんがの階でバッタリでくわした。しばらく懐かしい昭和漫画の
話に華が咲いてしまいました。今年はデザフェス、パチサミしか後は大きなイベントがない
けど、そのうちのいずれかに出展も予定されているとかではりきっておられました。
AKIBAカルチャーズZoneにOne-upさんができたので、コンプレックスに加えて
ソフビ語りの出来る場所がまた出来ましたね。

あっゲーセンのアームにハワイアン女の子が!

ハワイアン女の子が出てきたので、今年のワンフェスで撮影した家宝をお蔵出し。
ドーラーのヒトにやってもらったハワイアン女の子の〇〇〇〇サイン。コレハウレシカッタ。

 

ワンフェスなどでもよくお会いする歩く待ち合わせ場所さんが歩いてた!震災以降見かけなかった
けど、元気だったのね。そういえば今日はつがる氏が居なかったな、このお祭りの時に
あのお祭り好きがどこに行かれたのだろう。。。

シュタインズゲートのイベント。カードバトルが熱く展開するクールなゲーマーたちの
集う隠れ家っていう感じ。

 


AkibaカルチャーズZone/Oneup.

2011年10月29日 | インディーズソフビ

萌えと電脳のスーパーカルチャータウン秋葉原に新設されたAkibaカルチャーズZoneが
すごいことになってるぞ!地下には海洋堂のワンフェスカフェ、上は漫画書店のk-booksさん
をはじめ、中野ブロードウェイのサブカル&トイ名店街が入居しアキバ店をスタート。
One-Upさんもアキバデビュー!さっそく28日11時にスタートした限定品販売とOPEN
初日の空気を追ってみた。

One‐Upさんをはじめとした中野関係のお店は3階に入ってます。
4階にもアキバエリアではおなじみのショーケース店が移転しており、中野ブロードウェイと
ラジオ会館とワンフェスが一体になったような夢のカルチャータウンが誕生。
居心地もすごくいいですよ。

One‐Upさんの看板がビルの壁面から内部の通路などであちこちに見える。ソフビメーカー
さんの社名も入っていたりします。全部の数を数えて、合っていたら何かプレゼントする、とかやり
たいな~とはOne‐Upさんの弁。

まだ店内は完成20%というところなので、この後見にいらしたらもっといろいろ展示内容を
盛り込んでおきます、とのこと。でもトイ&フィギュアがぎっちりです。

 

 

 

 MAXTOYさんのデュアロス。

ドリームロケットさんのガバリ。

KAIJINさんのムシュベル。これはドリロケさんの塗装。

こなつさんのネゴラ。新開店をお祝いしためでたそうなカラーです。とてもカワイイですね。

ヤモマークさんのウミプードル。蓄光Ver.で深海魚みたいにぼんやりと光るのが
いい感じでした。今回の限定品はGrow in The Darkファンにはたまらないラインナップに
なりましたね・

ランブルモンスタースさんのアダム。こちらも蓄光ver.
環境汚染で不気味に光り、歩きまわるリンゴ?意味深なカラーになりましたネ。



INSTINCTOYさんのPandemic。フロッキー加工であったかそうでした。

スーフェスでも見本展示されてたサンガッツさんの妖怪アトバラナも蓄光で初売り。
さっそくタコも買ってきました。例によってこだわりで水木描画を的確に立体化している逸品です。

 REAL×HEADさんの、新規開店なのにアディオス。
改造人間カラーのカオスマン、真頭だるまなどはそろい、いかにもおめでたい雰囲気を
盛り上げていました。



CCPさんのショーケースも設置されるそうです。これからは新製品のプレゼンテーション
なども行われるとか。「中野店よりも店内が広く、外側に並ぶショーケースの横にもスペース
的に余裕があるので、買い物をした後で仲間とソフビやフィギュア談義をしてもらったりして
お店を盛り上げてほしいです」とのこと。今回これだけたくさんの限定品がそろい、店長さんも
大喜びでした。うれしいことにオープニング時からお客さんが駆け込んでくれてけっこうな
行列もでき、まずまずのオープンデーとなりました。

 

 この建物を個人で買い取った方が、TOKYO発信のカルチャーを世界にアピールすべく
モニュメンタルな建物の中にいろんな名店をパック。その一店にインディーズソフビ関係の
お店がセレクトされたのはとても光栄なことといえます。昨今はトイイベントも少ない中、こうした
常設形式の大きなムーブメントベースを起点に新たな仕掛けも進めばソフビのマーケットも
広がるかもしれない。「今回も初めてこのビルを観に来られた一般のお客さんで
ソフビを買っていってくれたヒトもいたり、初日から反応もさっそく得られました。
今後はソフビメーカーさんごとに定期的なショーケースでの展示や限定品の販売なども
していきたいので、ぜひソフビファンのヒトにはときどきのぞいてもらいたいです!」と
抱負をコメントしていただき、One‐Upさんも大いにはりきっている様子です。

アキバで勇躍、新たな居を構えてソフビ情報の発信と盛り上げを買って出たOne‐Upさんが
どんなお店にしていくかを見守りつつ、ぶらりとアキバに遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
ビル全体がアミューズメントスポットとしてもいろんな切り口を見せてくれており、
アキバならでは生まれた新商業施設としてこの街の現在の空気を伝えつつ、
訪れるヒトそれぞれの驚きと楽しみが待っていると思います。
アキバ新名所誕生。。。というところですネ。

そのほかの店舗も紹介。
地下のワンフェスカフェ。海洋堂さん関係の製品がたっぷりなスペースでデモや商品展示を
展開。ちょっとマニアの隠れ家的なワクワク感の漂う場所です。飲み物を手にいろんな
ジャンルのマニアが親交できそう。数日前のアキバ戦記Ⅰでも店内写真を紹介してますが
今はローレライの小道具やワンフェスで使ったきぐるみなどなつかしいモノがいろいろ飾られてます。
海洋堂さん秘蔵の発掘プロップコレクションなども紹介されるのカナ?楽しみです。
スロットレーシング台とかイベントステージも設置してありました。29日19時には
特撮リボルテックのPRも兼ねて、平成ガメラシリーズの樋口監督がトークを展開するとか。
樋口監督の話はすごく面白いので行きたいな~。

3階/One-upさんおとなりのヨーヨー屋さんに設置されたスケバン刑事ヨーヨーブース。
最近タコは3の少女忍法帳伝奇を見返してます。掘田真三さんがかっこええ!!
スケバンヨーヨー対ケンダマとか、ヨーヨー名人が登場する回もありましたね。
初日からヨーヨーファンがつめかけ技を披露したりして、激混みでした。
中野のサブカルチャー激戦区でもまれてきたお店がアキバでその存在感をアピールしてる
印象です。

 こちらも中野ブロードウェイでおなじみ、TRIOさん。AKB48のみならずアキバ発信のアイドル
が最近多いので、この場所にあるとアイドルコレクターは収集面でも仲間との交流面でも
重宝するんじゃないでしょうか。さっそく初日からこちらの店頭もにぎわっていました。
しかしほんとにアキバにそのまま中野が来たって感じですね。最強サブカルタウンの融合で
どんな成果がもたらされるかという面でも、今後のカルチャーズZoneの展開をじっくり
見守りたいところです。

28日から3日間、ラジオ会館で物販イベントを展開中。カルチャーZoneの展開とあわせて
平日なのにたくさんのヒトでごったがえし、アキバはちょっとしたお祭り空間になっています。

ラジオ会館ロゴのとか、シュタインズゲートとのコラボTシャツとか売ってました。
このイベントに合わせてアキバでシュタゲ関係のファンのオフ会でもあったのカナ?
コスプレの人たちが駅前に集まっていましたよ。

前からあったっけか?旧ラジオ会館に人工衛星が突っ込んでる!
とにかくこの週末、アキバはいつもに増して、お祭り状態です。

つ【Metallica/Last caress & green hell

 http://www.youtube.com/watch?v=hTbvhy0XkPw&feature=related


昭和の奇獣ビーチバッグの怪獣

2011年10月28日 | モンド・トラッシュ

 昭和の遺物といえる映像、立体問わずまた有名無名を問わず、
当時活躍した怪獣たちの中から異端ともいえるキャラクターをセレクトして紹介していくシリーズ。
今回も前回のステゴザウルス×トリケラトプスに続き、別に珍しくないアイテムですが
当時の売り場でこんな流通方法もあったんだYOーN的な事例を紹介します。



ご存知ミウラの、恐竜のような怪獣のようななんともボーダーレスな存在感を醸し出した彼らです。
本来は上に掲載した「怪獣シリーズ」っていうヘッダー(でも恐竜の絵柄なんですが。これには
ゾッキードが入っていた)をつけて売られていた販売形式以外に、どうもまったく別な売り方も
されていたようなんで、今回それを物証として紹介しつつ、すっかり見慣れた存在ながら
ほとんど詳細が語られない(顧みるヒトが少ない?)ミウラの怪獣たちを通常とは違った角度から
検証してみたりなんかします。
観光地の海の家や釣具店、はたまた電車の駅の近くの露店なんかで売ってたビーチバッグに
恐竜だか怪獣だかボーダーレスな彼らを詰め込んで販売していた「ビーチバッグの怪獣セット」。

こんな状態で古道具店の軒先で発掘。もうパチ怪獣ファンにはおなじみのゾッキード、
コマツドン、ラードンの3体Death。横のハワイアン娘は、付いていません(笑)
なんとなく今回のアイテムが袋の状態だと殺風景なので
華を添えようということでお招きしたいわき市ハワイアンセンターの娘さん。
現地復旧がたいへんなのでウチで当面踊ってもらいます。
ビーチバッグとハワイアン娘。いやがおうにもリゾート気分を盛り上げますネ!


地震も原発も怪獣も、もう怖くない!わたし、もう泣かない!!ただ、今は踊りたいの!!

トントコトントコトントコトントコ♪ハワイアン娘がハードなダンスで踊りながらリゾートの怪獣
たちを出迎えます。観光地で怪獣セットを買ってもらった子どもみたいな気持ちを脳に
思い描いてみましょう。
うわー、買ってもらって嬉しいな、みたことない怪獣だけど。

バッグのビニールに何か花模様が印刷されているのですが、元はこの怪獣セット用の袋で
なかったのかもしれません。砂遊びセットとかおままごとセットとかの袋かもしれませんね。

袋から出し封印を解かれたパチ怪獣3匹。といってもすぐしまえるのでかなり
ユルい封印ですが。じつはどの怪獣も単体売りで別の個体をタコも持っているんですが
(何度も書きますが全然珍しいアイテムではないです)並べて見ていると気がついたことが
あります。色が違うんですよ。ビーチバッグには言ってるほうのはどうもやや派手めに
ブラシワークがほどこしてあるようなんです。

右がビーチバッグラードン、左が普通に単品で売ってたラードン。若干単品の奴は日焼けして
いるきらいはありますが、同じもの。でも銀が多く吹いてあります。
宇宙ギャオス、じゃない宇宙ラードンですね。ミウラの社長さん「子どもたちは光るものを喜ぶんじゃ!!スペース感を出すんじゃ!!翼竜じゃなくて宇宙怪鳥ということで納得して
買ってもらうんじゃっ!」(想像)ということで
多めにシルバーを吹いているのかもしれません。

右がビーチバッグ版コマツドン、左が単品の。顔も背中も赤を多目に吹いてあり
何かおでかけにおしゃれしようとせっせとメイクしてやりすぎたママのようですね。
ミウラハワイカラーとでもいう感じでしょうか・

すいません、ゾッキードはこのビーチバッグの個体以外に2個持ってるんですが
(1個は昔、友人がタコの家を廃棄物処理場と間違えておもちゃを
段ボールに入れて勝手に投棄していった中にあったもの)
いずれも今回のビーチバッグのゾッキードと色加減は同じでしたので比較は割愛。
ゾッキードは塗装したブツがたくさんあったから新規にブラシワークをしないで
バッグ組にしたのかな。
んでもせっかく載せる機会だから、仲間のゴクドーザウルス(これは単品もの)
といっしょにパチリ。
さらに思ったのは、中古でゴクドーよりもゾッキードのほうがよく目につくのは、
このミウラのビーチバッグ作戦によって多く出回ったからではないか?と思う次第です。
つまりビーチバッグのセットに入ったゾッキード、ラードン、コマツドンの3体のみが多く
出回ったのではないか、という推測です。



ハワイアン娘が観光地と怪獣という昔からの怪獣映画にありがちな記号的風景を盛り立てて
タコ部屋を椰子の木の茂ったリゾート気分に、大いに盛り上げてくれますね!
さすがハワイアン娘だ!

しかしゴクドーザウルス、ゾッキードと2パーツながら力強い造形ですね、これはこれで
悪くない。何か怪獣図鑑の南村さんや梶田達二氏の絵に出てくる獰猛な肉食恐竜を
立体化させたような、パチ怪獣ソフビといいながらこれはこれでアリな2体だと思います。
(そういえば梶田氏は最近亡くなられたんですよね。
自分はターゲットアースさんのバグン発売時にサインをいただいて持っております。
スーフェス会場でお会いした時も、自分が持っている怪獣図鑑の絵のことをうかがったり
したときは闊達に当時のことを振り返っていただき、お年を召してても非常に眼光するどく、
それでいてとってもやさしく接してくださりました。

晩年まで商業画伯として衰えもなく活躍しておられたのが氏の
生涯のお仕事ということを強く印象づけている方でもありました。そして怪獣をモチーフに
最後まで切れ味の抜群な絵を描かれていたことも忘れがたいです。
遅くなりましたがご冥福を。。。)

なんだかんだとミウラの大怪獣シリーズや、ミウラの前身である三浦トーイ時代のぺギャオス、
ゴルゴジラ、トリケランなどは異様に現存数が多いのですが、これはなぜか。
彼らはよく知られているパチ怪獣になっています。なぜこんなに当時出回って
いたのかというと、一説によると何か流行りモノのテーマがあるとトレンドに便乗して
バンバン、パチと言うか時代のテーマにのっかったソフビやポリ玩具などを作って、大量に
売りまくる販売形式で続けていた会社だったようです。それも一回何かの限界があって、
ミウラというカタカナの社名に変えてその後も80年代に入った頃まで、うろんな怪獣ソフビ業に
従事しておられたもようです。

しかし、ほかのメーカー、大協やヨネザワなども怪獣ソフビのブームに乗っかってパチ怪獣を
いろいろ出していたものの三浦トーイとミウラほどには現存してないのは、
同社の販路が他のメーカーより売りさばける範囲(おそらくフックトイや駄玩具系の
ルートにおいて)広かったため観光地や売店なども含めたオールレンジ攻撃のように
なっていたのではないか、という興味深い推測を自分よりコレクター歴が長いマニアの方が
聞かせてくれたことがあります。
その中に今回紹介した水寄りの場所でさばくようなビーチバッグのような商品形態も
おそらくあったんじゃないかと思います。

これも単体のヘッダー売りしかしてなかったと思われるメタボなジメトロドン。
古臭い造形ですが、味があります。
コマツドンと同じ4つ足ラインです。このころのミウラの怪獣は恐竜のような怪獣のような
なんとも曖昧感を持たせているのが非常に作り手の脱法的な「売り逃げ感」を漂わせていて
またそれが往時の怪獣ブームの混沌ぶりを現代でもうかがわせる物証のような存在と
なっています。

 古道具屋や閉店したおもちゃ屋の倉庫などにこんな感じでピッチリとビニールと中身の彼ら
とがくっついて、埃をかぶって何十年も干物のようになって封印されて過ごしてきた、
怪獣・のようなものたち。
彼らは作り主の計画していた観光地や駅やインターチェンジの売店などにたどりつく
こともなく、暗い倉庫の中でじっと春の雪解けを待つ動物のように
コールドスリープしながらサルベージの機会を待ちのぞんでいたんでしょう。
恐竜の、じゃなかった怪獣の化石のようですね。
そしてそれは彼らが怪獣ブームの時に自分たちがパチものとして生み出された意味を
セカイに問い存在についての渇望を癒すための眠りのようでもあります。

送り手の脱法的な販売の建前として「ビーチバッグに怪獣いっぱい」の夢を詰め込み
子どもたちの観光地でのささやかな遊びを盛り上げるという
無版権のパチ怪獣たちにはいささか重すぎる使命を帯びた彼ら。
はたして工場から送りだされたうちの何匹が子どもたちの歓声の響く夏の青い海に、
焼きついた白い砂浜に、無事に迷うことなくたどり着き任を果たしたのでしょうか。。。
ミウラの怪獣たちは時間の地層に埋もれていく自らの運命を悟るかのように
うす曇ったビーチバッグのビニールの中で、今はただ物憂げな表情をしてたたずむのみです。

つ【TWO MIX / TRY】

http://www.youtube.com/watch?v=RhtQmOwm1wM


マーミット 超獣ルナチクス×ギーゴン

2011年10月27日 | 特撮・SF

ウルトラマンAの超獣を怪獣天国シリーズからリリースし続けるマーミットさん。ベアモデルさん
と並び超獣もかなりの数が平成の世にスタンダードソフビとして世に出たのだが、
有名キャラながら、意外にスタンダードサイズでは製品化してこなかったルナチクスが
ようやくリリースされました。



第28話「さようなら夕子よ、月の妹よ」に登場、
劇中で兎のようにとび跳ねながらお月見に涌く温泉町を襲撃するルナチクス。
月星人の天敵です。かなり明るめのイエロー成形カラーがおもちゃっぽくてイイ感じです。

当時から気になってるんですが
兎モチーフのキャラとしては唐突さのあるこの吸盤みたいなしっぽも忠実再現。。。

ルナチクスの登場回は南夕子が(唐突に)月星人であることが判明し故郷に帰ってしまう
というイベント話だったのですが、ルナチクスはその物語を彩る、兎のモチーフをデザインベースに
備えた超獣。

しかしAの路線変更について、今となってはすでにAは28話以降、北斗の単独変身する
設定で継続、完結した物語として存在してはいるのですが、
それを承知したうえでいえば、北斗と夕子がそのまま合体変身する設定で
全話終わっていたら、もっと違っていたんでしょうかね。「ベロクロンの復讐」など後期の
市川脚本回など見ている範囲では、市川森一氏がシリーズ当初のモチベーションを
もし維持していたら、南と夕子コンビの戦いの物語として完結していたのなら。。。
というのは今もあります。魅力的なヤプールの設定に加え、市川氏が作劇の根幹に
置いているキリスト教的ストーリーをメインに据えた
怪奇と奇跡のウルトラ神話になっていたのではないでしょうか。

ヤプールに関しては幸い「メビウス」で相当補完してくれたというのもありますが
(ルナチクスまで復活するとは思いませんでしたが)、
2人変身設定のままで新しい役者さんが演じつつ、新約Aと言う感じでオリジナルのスピン
オフ話とかもできるなら、もっと見てみたい感じがしますね。

そういえば今年はウサギ年だったな。ちょっと年始にほしかったルナチクス。
というわけでロボピョンも出してみたり。
毎年干支の怪獣とかロボットキャラクターのソフビを仕事場に飾ってたりする。
でもイノシシ年とかどうすっかな~。しかし今年ももうあとわずかですね。
春から地震、原発事故とあって特撮作品の登場人物みたいな気分で過ごし、
気の抜けない、たいへんな一年でした。

そして第51話「命を吸う音」に登場したバイオリン超獣ギーゴン。
初期Aの動物モチーフとはすっかり異なる展開になり、後半ヤプール細胞は
器物をも超獣化させます。このギーゴンも楽器に憑き、周辺の人々を操り自分を演奏させる
付喪神系の超獣。しかし最終回前あたりの超獣まで製品化されると思ってもみませんでした。

イメージとしてはピーコックのような鳥を楽器のイメージと組み合わせた感じのデザインライン
なのですが、ここまでくると怪獣というよりは妖怪に分類できそうです。
ギーゴンの前の形態で巨大なバイオリンが市街地の上空を飛び、タックアローがそれを
追撃するシーンがなんともシュールで忘れられないです。
劇中イメージでTAC隊員も演奏し歌い、踊ってもらいました。
北斗隊員「みなさん!どうしたんですか!!これは超獣のわなです!」
TAC隊員たち「しゅらしゅらしゅらしゅらしゅらら~♪(3話の宴会で歌ってたTACの一週間)」

このギーゴンは表面が木の楽器っぽいディティール処理になっていて、よく作りこまれている
一体だと思います。昭和の頃は幼児番組などで元のキグルミが木を切り出し磨き上げたような
TVキャラクターも多く、それらがソフビ化するとこのギーゴンのような質感をしていました。
なかなか写真だと質感がわかりにくいかもしれませんが現物を手にとる
と昭和的なレトロイメージをよく追及し、楽器の超獣という設定にも合っている、
面白いソフビだというのがわかると思います。
ちょうど今、2期のレッドを基調にしたカラーが受注中ですね。

ギーゴンは、「ウルトラマンマックス」に登場した、失明した女の子の楽器の演奏を見て
自分も楽器になってなごやかに音を奏で始めた究極生命体イフの
ご先祖様的なキャラクターという気もします。

しかし残りの超獣でほしいといったらどのへんでしょうね?さすがに誰でも知ってる、
いかにも売れ線といえるキャラはだいぶ少なくなってきたんですが、カイテイガガンや
超獣人間コオクス、今回のギーゴンみたいにマイナーな超獣もきっちり
作りこんだソフビになっていると手にできた時、うれしいですよね。
自分は超獣ではないんですが地球にパンダを盗みにやってきた
スチール星人のリリースをお願いしたいです。

モチーフも何もない、顔に箱状の機械をつけているような不思議なデザインの宇宙人ですが
新マンのメシエ星雲人とともに番組後期になるとウルトラが初期のデザイン的な制約を
超えて(まあ、ぶっちゃけデザインラインの統一をいつしか怠って?ともいえるのですが)
設定変更や番組のテコ入れなどカオスな現場状況ならでは生み出し得た
宇宙人として忘れがたい1体ですね。

あと、ドリームギラスも悪夢にさいなまれる子どもを夢の中で追いまわすという設定に
合っていて童話に出てくる竜みたいで、ソフビになったらとても質感を楽しめそうに思います。
全身のいかにもヤプール細胞が増殖して生まれたっぽいイボイボ凹凸ディティールが細かいので、
原型を作るヒトはきっとなんぎでしょうけどね。あとはできたらオニデビルかな。
レオのオニオンとAのオニデビルはあったらちょっと節分の日に飾りたいソフビですね。
でもタロウのオニバンバをソフビ化スルーしたらきっと劇中同様にオニバンバ怒るだろうな(笑)。

つ【Stratovarius - Hold On To Your Dream】
ストラト基本好きだけど、この頃はほんとにパチハロウィン。。。

http://www.youtube.com/watch?v=wHeykkh3J_M&feature=related

つ【Stratovarius - Chasing Shadows

http://www.youtube.com/watch?v=BGTGeKk5AjM&feature=related


アキバ戦記Ⅰ

2011年10月26日 | 日記

ちょっと仕事上でも使うソフトのチェック作業をしてるので
実験で貼りコします~。アキバの日常風景であります。

というわけでTRICK OR TREAT!

「ローレライ」のパウラの椅子~貴重なプロップ御開帳萌え。当時食玩にもなったね。

またムズムズする季節到来。タコは花粉症ないっすけど、なんか今年はhanamizuが
出やすいな。マスクの自販機に萌え絵っぽい感じのイラストが。

GUILTY CROWNエキシビジョン開催中。

こんなポスターがあったのか、黒子も入れてほしかった。

昭和の人気チョコ「ハリハリ仮面」の絵柄かと思った。

シュタゲの萌えマシン。


アマプロ コーガン×ムチー×グビロン

2011年10月26日 | モンド・トラッシュ

恒例のパチモンサミットも12月11日(にちようび)午後1時から開催が決定。んなわけで
トータルコーディネーターのKeyさん応援(になってるんだか。。。)企画でアマプロの最悪
怪獣軍団のメンバーをご紹介。今年になって一気にキャラが増加しましたネ。
タコもゆるゆる集めてたのですが、今では段ボール一個分になってマス。しかしものすごく
色がそろってない。。。

「わあーカッコいい!うわさどおりのスゴいやつらだ!お子様の夢をむしばむアマプロの
怪獣ソフビ(チラシより)」子どもにパチ怪獣をつかませるあたかも悪の組織みたいですね、
アマプロって。


上はパチモンサミットのプレゼント品で配布されたムチー(左)、WOMBAT TOYSさん
からパチサミ限定品の物販で販売されたムチー2号。ムチーは元々昭和頃の怪獣ぬりえに
実在した、1分くらいでむりえ製作の現場のヒトが超イイカゲンに描いた怪獣の絵をまんま
ソフビにしたもの。
元絵の背中の羽根のような部品はどういう構造になってるんだろう。真面目に考えると
乗り物酔いになったように頭がくらくらしてきます。


そしてWOMBAT TOYSさんの商品である、このムチー2号はなんと、左の黄色いムチーの
サンプリング怪獣的存在として当時のパチカードに実際にあったんだそうです。
(と、会場でマーミットの総帥赤松社長の指摘)。ツイ◎テールの
第二の顔のところにいきなり単眼があるってのもフリーキーで気持ち悪すきますね。

ちなみに赤松社長によると元の絵はバストアップだけで胴体は描かれてなかったとか。
またアカスケロニパターンだな。今回ムチーオリジナルの胴体がついて、手もコーガンのものが
つけられ、はからずもちょっとカッコイイ怪獣になってはいます。



しかしオリジナルムチー(オリジナルっていうのか?こういうサンプリング怪獣というのは)
誰が見てもツイン◎ールのような頭をしてますが、ちびまる子ちゃんのクラスメート
「はまじ」のような顔がついて頭部だけですべてをぶち壊しにしてます。こんな怪獣ばかり
描いてあるぬりえを手に取ったひには、子どもたちも塗って遊ぶ気になったもんダカ。。。
このムチーはなかなか手に入らなかったら、パチサミでよくお会いするソフビマニアの方が、
ダブって入手したから、あげますよ!とタコに寄贈してくれたものです。感謝。
このたびちゃんとブログづくりに役立てましたYO.

最悪怪獣の中でも最悪の破壊度を極めたグビロン。タコのイチオシdeath。

某地底怪獣っぽい尻尾が顔になってるという、当時のパチ怪獣カードでウ◎トラ怪獣の
写真を切り細裂いて部品を絵に貼って怪獣に仕立てる技法をそのままソフビでも実践
したかのような、2次元のテクニックを3次元へと移行したちょっとミニマムアートみたいな感じ
にも見えなくもない怪獣。・・・とフォローしようとしましたが、発売当時は知人と、この
グビロンの画像を見た後で話をして「Keyさん一体どうしちゃったんだろうね。。。」とか
話していたものです。

でも実はこの、「なんじゃこりゃ」と思わせるものこそが当時のパチ怪獣カード職人の苦し紛れにやった仕事にもっとも接近した存在としての得も言えない磁力を好き者のココロに放つのも確か。
後にタコにとってこのグビロンは悩ましい存在になり、
シリーズイチオシで、病みつきとなりときどき枕元に置いて寝ています。

というのは、タコは子どもの頃に熱を出している時、なぜかパチ怪獣カードが枕元にあって、
熱にうなされながら気持ちを紛らわせようとカードを眺めてみたら、職人さんのココロないお仕事ぶりにかえって気分が悪くなり、寝汗をかき悪夢にうなされたことがありますが、グビロンを見ると
その、楽しもうとしてるのにコンテンツがさもしいためにかえって熱が上がるような、
なんともいえない気分の悪さが頭に浮かんできてたまらないのです。

まあ、タコは大人になっても悪趣味な映画の1シーンを抜粋編集した動画をようつべで
何回も再生してうわ!気分が悪い、たまらん、とかあいかわらずやってますけどね。
(リアルドキュメントは好きじゃないです、あくまで映画として作ったものですね・
後年インチキややらせとわかったねつ造ドキュメントは好きです。
ヤコペッティとかもその口ですが)
なんだろな、昔のエンタメって独特の気分が凹むようなものが多かったでしょう。
しかも洗練されてない感じ。粗暴に作られ感情にひっかかる感じが自分は忘れがたいです。
自分的にはパチ怪獣も同じ目線のうさんくさい面白さがあるジャンルです。



つまるところ、あらゆるエンタテイメントは無駄に覚醒し、洗練されすぎてしまった。
ソフビに関していえば現代で完全に心のこもってない怪獣を作るというのは実は至難の業です。
当時のパチ怪獣職人のヒトが、「さぁ!版権とかはないけど、メーカー独自に子どもの驚く、
すごい怪獣を作ってやるぞ~!!」。。。とか意気込みながら机に向かっていたとは
あまり思えません。
なのでパチ怪獣と言うのはどこか、うしろめたい、納期を間に合わせでやっつけなものの方が
きっとリアルなんでしょう。
現代でその分野のものを意図的に製作、当時感を再現しようというのは
実は並大抵ではありません。
作家性とか、現代になっていろんな売れ線の怪獣の知識や情報が個々の作り手の頭の中に
すでにインプットされているからそうならないんです。

人間はココロのどこかに、創作するならより良い物を作ろうと想像的理性が働きかけて
しまうものだからでしょう。しかしこのグビロンにはそのso far、so Goodな創作者の感情が
微塵もありません。むしろSo What、Destroy!と真面目にやっているヒトの顔に
唾を吐きかけているかのようです。
インディーズソフビの根幹をなす、優れた造形、几帳面にオリジナルの怪獣を創作することを
完全に破棄したかのような、最強の(最狂の?)パチ怪獣といえるのではないでしょうか。

「暗くてじめじめしたところをこのむナメクジ怪獣。両目から相手をグビグビにするグビロン光線
を出す」(最悪怪獣軍団シリーズチラシより)怪獣の説明までも、当時のカード職人さんの
カード裏書き文面をやっつけ仕事でやった風になっており、芸がこまかいです。

このグビロンをみると夕方の町工場のような場所で、さっさと仕事を片づけて早く赤提灯の
暖簾の下をくぐって一杯やろうとチラチラと時計を見ながら急いで仕事している
当時のパチソフビ職人さんの姿が浮かんでくる。
2011年の現代に生まれた、いかにも当時居そうな(ただしパチ怪獣の本質を定義してきた
Keyさんにしか到達しえなかった)パチ怪獣の傑作です。

グビグビ光線を浴びないようにグビロンのバックに付いているコーガンは
ムチーといっしょにパチサミのエンター時に配布された
プレゼント品。亀の怪獣と冷凍怪獣を混ぜたような1匹で2匹分楽しめるお得な怪獣ですネ。

シャモゴン。鳥の怪獣です。何かデジャブ感がある顔ですが、この一連の最悪怪獣軍団の
中ではわりと創作物としてまとまりのいい怪獣になっています。(ってこのシリーズが創作物
ではない、みたいな言いっぷりじゃないかタコ。。。)何かトットザウルスとか、
「ゴッドマン」に出てきそうな、東宝倉庫に転がっているそっけない造形のアトラクション用怪獣に
でも居そうな感じがします。
「鳥インフルエンザの時に虐殺されたニワトリが復讐に来た怪獣」とかチラシに書いてありますが
とってつけたような社会問題にうさんくささ倍増って感じです。
鳥の怪獣なので何を考えているのかわからない表情で、ミドルサイズのコーガンがおびえています。

で、後ろに居るのがスタンダードコーガン。今年夏のワンフェスで販売。コスモナイトαのYODA
店長も購入し、「これこそ現代に作られたパチ怪獣だ!」とのお墨付きをいただいている
あなどれないアイテムです。なかなかボリュームがあり、手に取るとオレンジの発色もイイ
感じです。ちょっとワ◎ゴンに似ていますね、さかのぼるとバ

親ガメ子ガメ。なんとボディがこのシリーズでは新規造形です!(って感動するのもヘンな話
ですが)
なんと最悪怪獣軍団は全部同じ胴体の流用です。全然そう見えないところがすごいですよね。

元々このボディは4年くらい前に発売してたラコ、トーボーズのボディなんですよね。
2週間に1回ソフビ関係のイベントが開かれていて皆、脳がウニになっていたインディーズソフビ
ムーブメントの隆盛期を思い出しますね。
しかしすごいこのボディはコストパフォーマンスだな。しかもそっけないディティールも何もない
ボディなのに、何かパチ怪獣好きのHeartをくすぐりますよネ。



羽田空港近くのビル街や高速道路で撮影したい感じなトーボーズとラコ。

そして寄生怪獣トーチューカ。
顔のシルエットに何か見覚えがありますが他人のじゃない他獣のそら似でしょう。
「冬眠中のラコやコーガンに寄生して、体をのっとるキノコ。春から
夏にかけて大暴れする。秋になると幼体が寄生した怪獣の体を食い破って歩きだす(チラシ
より)」

スーフェス会場でkeyさんがトーチューカの幼体ソフビ(というのもある)を使って
目の前で実演してくれたのですが、タコはイベント会場でソフビメーカーさんが自分の作った
ソフビを使って遊んでいるのを初めて見ました。やはりKeyさんはキカイダーバイクに乗ってるし
只モノではないな、と再確認した次第Death。
手が黄色いのは、寄生された菌糸でできた手なのだそうです。夏のワンフェスで購入。
スーフェス会場ではコーガンの胴体をしたトーチューカがサンプルで置いてありました。

トーチューカが襲いかかっているのはジャマンダ。
「伝説の怪獣ツチノコに突然変異で手足が生えた怪獣。寒さに弱く冷凍砲を浴びると
カチカチに凍ってしまう(チラシより)」
なんだか姿といいキャラクター設定といい何かに似てますね。。。何か、としか書けないですが(汗)
それにしても冷凍砲、って一体だれが撃ってるの?適当に謎を頒布するチラシですネ。
マルサンの「怪獣新聞」しかり、こういう説明書きの唐突にして曖昧な表現の数々が
ソフビに付随した時こそ、パチ怪獣をはてしなくフルレンスに妄想の海にいざなう
ミリキのひとつですね。メディアミックスの基本みたいなものです。
このジャマンダは夏のワンフェスで買ったもの。しかしほんとにパチカードに居そうですね。

ジアトリゴン♂(左)、ジアトリゴン♀(右)♂のみ手がついてるのは交尾のときに
♀をつかまえやすくするよう進化したから、との話です。でも「力の弱い♂は交尾のときに
♀に蹴り殺されてしまうことがある(チラシより)」との話。
当初発売予定だった黒いジアトリゴン♀が怪獣◎子のジアトリマチックなカラーで、
ほしかったな。。。

 

 「これからもぞくぞく出るぞ!みんなであつめよう!」{うわ、また出るのかよ!)
でもちょっと新作を期待してしまうタコ。パチ怪獣なんて、子供時分、「なんかまたこんなカードが、
こんなソフビが出てるけど、おれらだまされないんだけどな~」とか思いながら
ついつい駄菓子屋やおもちゃ屋の軒先にあると買ってしまう不思議な吸引力があったもの
なんですけど、このアマプロの最悪怪獣軍団も現代の商品でありながら
同じようにイベントにポロポロッと並んでると、おねだんもちょっとリーズナブルなので
手が伸びてしまう感じ。
そしてKeyさんご自身がこのシリーズを展開するのを何より楽しんで
いることですね。この最悪怪獣軍団を見てると「パチ怪獣って本来こういうのでよかったんだな」
と思う、本質を貫かれるような気持ちになることもあったりします。自分はKeyさんのそんな
きままなソフビづくりに、弛緩というか脱力しながらも見守りたい感じがします。


せちがらくなったセカイで、そんなユルい娯楽がもっとあったっていい。Keyさんと堤さん、
唐沢さんのパチモン3傑はそんな得難い空間づくりをパチサミで果たしてくれています。
地震や原発事故に見舞われREALに侵犯された脳をChill Out、
ひととき日々の緊張から解かれる空間となる
パチサミの楽しさは以前よりさらに増してくるのではないでしょうか。

We Love Pachimon!Lets Go To Pachimon Sammit!

つ【AC/ DC Who Made Who(Maximum Overdrive Version)】
You are an Asshole!
ベストセラー作家のスティーブン・キングにちょっと自作を映画化させてみたら
内なる凶暴性を発揮してものすごく胸糞悪い、超下品で暴力的な映画になってしまい
配給が困ってしまったでござるの巻。

http://www.youtube.com/watch?v=_jvqPvDUEW8

つ【Anthrax/ In My World】

アンスラックスはキング元ネタのナンバー多いよね。
http://www.youtube.com/watch?v=DtM0A15HttM&feature=related

つ【Anthrax/Among The Living】

http://www.youtube.com/watch?v=CT12rjU5XXk&feature=related

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大協ステゴサウルス×トリケラトプス

2011年10月24日 | 当時物ソフビ

大人になってからいくらいろんなソフビを手にして、それが自分の嗜好にどストライクな
ソフビでも、子ども時代にTVで観て、あの怪獣のソフビが発売されたらいいな、と思ってた
ソフビが現代になって発売されても、また造形が素晴らしいソフビでも、
どうしても、どこまでも埋まらない溝というものがある。

それは子ども当時に親や親せき、または知人などに怪獣ソフビを買ってもらった思い出、
その時の感動です。これはひな鳥が機関車のおもちゃを追い廻す記憶の刷り込みみたいな
ものなので仕方のないことです。この幼児期初期の感動を埋めるために自分たちソフビファン
はいろんな当時物のソフビをビンテージで買ったり、または現行品で自分の好みにあうものを
買っているようなところもあります。

でも実際、当時物ソフビの場合は子ども当時に今、各マニアが棚に並べているような状態で
当時持ってたものの、引っ越しやら成長時の手放し(これは親が関与している場合が多い)
など、なんらかの形で手放したので、後年思い入れがわいてまた集め直している
ヒトというのは実はそう多くはないと思う。
やはり当時その商品を買ってもらえなかったり、カタログや雑誌の広告
などに掲載されていて存在は知っていたものの、自分の廻りで売ってない商品だったとか、
幼児期のリベンジ的な意味合いで特定のアイテムを探している人がほとんどではないか。

今回載せた大協のステゴザウルスはタコが当時同型のを持っていて、
壊れて処分したのと同じアイテム。自分にとってすごく執着の強かったアイテムだったりする。
別にこのステゴザウルスの存在自体はレアと言うのでもないし、ステゴザウルス!というだけで
別に製品として造形が優れているわけでもないし、凄いアイテムでもなんでもない。
ただ自分には強烈な思い入れのあるスネオ口の赤いステゴなのだ。

地震と原発事故があって、日本中ゴタゴタしてるときに、つねひごろ能天気なタコも
ブログなんぞのんきに更新してる場合じゃないんじゃないか?と思い、このタコブログも
ちょっと停めていた時期があったんですが、ソフビ関係で懇意にしてくれている人が
「生きてるの?」と連絡してきて、ステゴザウルスを見かけたので要る?と声をかけてくれて、
手に入ったアイテム。ソフビのセカイにまた呼び戻してくれた(といっても
その間もいろいろ現行品のインディーズソフビは買っていたので大げさかもしれないが)
のが、子どもの時に破損して泣く泣く処分したステゴザウルスだったのは何かの因縁めいた
ものを感じたりなんかするわけDeath。でも生存確認とともに幼児期に失ったソフビが
来るってのもなんかキテるね。
タコペッティ DEATH AND REVERSE.

背中の鳥盤類特有の板の部分が折れやすいんですよ。と、いっても子どもの扱いなので
大人になったら引っ張ったり、折ったりしないので、今、手にしてもそんなにヤワに
壊れるわけでもないですけどね。しかし柔らかいな~、このステゴは。

こんな感じで一緒に持っていたトリケラトプスとよく遊んでいました。
「怪獣王子」というピープロのTV特撮番組で、トリケラトプスとステゴザウルスが戦う回があって
(実は「怪獣怪人大百科」にそう書いてあっただけで、怪獣王子はタコは映像としては
一回も見ていない。タコ的には数少ない、今でもまったく未視聴の特撮作品です。
ソフトを観るしか方法のない作品というせいもあるんですが、
わざと先の楽しみ用に情報を空白にしている作品のようなところもありますが。。。)
その怪獣王子の見ても居ない回に想像をめぐらせながら、よくこの2匹を戦わせて遊んで
いたものです。

恐竜ソフビはソフビ遊びの中でいろんな怪獣に変身するものですね。
三浦トーイのゴルゴジラやぺギャオスも子どもたちはいろんな怪獣ということにして
遊んだのではないでしょうか。といってもそのたとえられている怪獣そのものには
どんなに脳内補完しまくってもならないので、だんだん飽きられて粗雑な扱いを受ける。。。
パチ怪獣の末路というのはモノガナしいものでありんす。

大協のスコロザウルス。これは後年入手したものですが、味がありますね。出来がいい
ソフビでもなんでもないのですが、荒々しい造形が地に足のついた存在感をアピールして
おります。タコはこのスコロザウルスが袋入りで80年代はいるくらいまでおもちゃの刀とか
サッカーボールなんかといっしょに軒先にぶるさがっていたおもちゃ屋の風景を、この
スコロザウルスを手にすると思いだします。恐竜のソフビなんていうとウルトラ怪獣のソフビ
などは80年代に入ったくらいですでにビンテージ価値が出てくる中、あいかわらずマニアの
間でも放置プレーな存在でしたからね。

右は三浦トーイのステゴザウルス。
足裏にぺギャオスやゴルゴジラと一緒のさざ波模様のディティールが入っているから
間違いないでしょう。
垂れ目のパチ翼竜・ラードンに顔が似ているので多分同じ原型師さんの仕事でしょう。
さらに同じスタンダードサイズのトリケランにも目が似ています。
後年、子どもの時に壊れて失ったステゴを探しに下北のアンティークショップを漂ったさい、
この三浦ステゴに出会ったのですが、どうも幼児期の記憶と顔の感じが違う。もっと鳥の
ようにカーブの着いたクチバシみたいな口だったな、だいたい色が違うと思って、
その時は買わなかったのだけど
今度はこの当時見送った三浦のステゴも気になる存在になったりするから人間おかしな
ものです。この三浦ステゴは何年か前、たまたま高円寺の一番星さんに遊びにいった時に
見つけて買ったものです。

この三浦のステゴはマルサンのステゴザウルスを見て作ったんではないかと思い
ます。なんとなく全体のプロポーションや表面の仕上げが似ているので。成形色もグリーンで
マルサンのに似ていますね。でも顔はマルサンのよりこっちの方が好きかな、なにか
たよりない感じがミリキ。パチのミリキはえもいえぬ「なさけなさ」だと思いマス・

大協のアロザウルスと。以前復刻堂さんのケラトザウルスの記事だったかな?でも
書いたけど、アロザウルスはこのキューピーみたいな掌が適当な解釈でまた味になって
いますね。当時はアロザウルスもティラノザウルスも全然見かけなかった(というか
当時は赤子に近かったので購買してくれた父や親せきのヒトが見つけられなかったということ)。
それはきっと強そうな肉食恐竜から先に売れていたからなんじゃないかと思います。

こういう2ショットはなかなか子ども時代では再現できなかったんじゃないかな。
こんな写真を撮っている時に思うのは、
やはりソフビ集めは幼児期の「手にできなかった」トラウマ補完だと思いますね。

 30年ぶりにタコの手元で怪獣王子(観ていない)のステゴザウルス対トリケラトプスの戦闘
再現!!ほとんど自分語りみたいな話ですけど、ソフビ集めの根幹にはこういう思い入れ
こそがあって成立するものではないか、と最近いろんなものを手にする機会があっての上で
なおさら強く実感するところとなっているわけDEATH。

しかし最低でも10年くらいせっせと収集していたら、ある程度ほしいものは何か縁があって
舞い込んでくるものではないかと思うんですが、マルブルの珍色とか世に現存数が圧倒的に
少なく高価なものでもないかぎり、ある程度世の中に出回ったソフビなら、こまめに探していれば
いつかは見つかるもの。
逆にマニアというものはちょいと頭のイカれているところがあって、
ある程度充足してさえ、よせばいいのに、さらに難易度の高いけもの道に足を踏み入れる性分
だったりします。でも自分の収集指標でないところに踏み込み集めたものは何か結局自分の物
にはなりえないんですよね、どこまでも。

そうそう、最近は大きな災害が相次いだため、いつまでもなんでも持っていられるものでもない、
漫然と集め続けられるものでもない、と今後災禍が発生した場合の可能性を模索したうえで、
過去はいろんなジャンルにまたがってモノを集めてきたマニア気質のヒトも、
徐々に自分もコレクション指標を定めつつある、との話を大手古物チェーンの方と
雑談したおりにうかがったことがあります。
でも、たぶんその方が骨太で充実したコレクションとなることでしょう。いろんな意味でこの
地震と原発事故はコレクターのヒトにもいろんなことを考えさせる契機にはなったようです。

でもこの大協のステゴを今回知人の協力があって手にできたときに強く思ったんですが、
「ソフビ収集の影には自分のRoots of Colectionとでも呼べるソフビありということです、

個人がほんとうに思い入れを持ってあつかえるソフビというのは、実は数も限られた
ものなのではないか?ということです。ソフビというのはやはり子供時分に遊んだ原体験が
強力に根ざしており、その後の収集時に根っこの部分にどっかり座ったアイテムが
個人個人でかならず何個かはあるものだと思います。で、しかもそれは当然ながら珍しかったり
プレ値のあるものではなかったりします。

今手元にない「それ」を探求しているのか、はたまた当時から「それ」を持ち続けて
いるのか、もヒトそれぞれというところですが、自分がソフビ集めをスタートした時の原点となった
ソフビを振り返ってみるというのも自分の現在のコレクションの指標をしっかり定めるという
意味でもとても興味深く、それがはっきりしたところで、きっとココロのヒダというか、
ソフビがほしいという深層の部分にはたらきかけるアイテムを探り当てられるのではないか、
と思いマス。元々、自分はいったいソフビの何を集めたかったのか?と。
ソフビ集めはビンテージ、現行品問わず、いわば記憶の怪獣と自分とを巡る、
心の旅ともいえるものですから、自分の道筋を決めたソフビというものが必ずあるはずです。

つ【要塞警察(ジョン・カーペンター監督)/メインテーマ】
http://www.youtube.com/watch?v=RGME6jCwqw0&feature=related

つ【要塞警察/頼んだアイスクリームが違う!】
これもテレ東で観た時にトラウマに。
頼んだストロベリーツイストがバニラツイストだったなんてどうでもいいだろ超凶悪犯罪地区で。
「追想」か「要塞警察」かってくらいヤなシーン。
http://www.youtube.com/watch?v=TWPRgCWQvLg&feature=related

つ【要塞警察/ジュリーのテーマ】
夕方どこかからとぼとぼ帰る時の気分をもっとも表現したBGMと言われる。
誰が言ったかは謎デスガ
http://www.youtube.com/watch?v=S1CL09B7Rg0&feature=related

 

オンラインカジノ便利一覧


コスプレフェスタTDC少年ゼンブ編

2011年10月24日 | コミック・アニメーション

 

 

 

というわけでコスプレフェスタTDCルポの続き。
今度は漫画、有名人、映画系中心でいきマス。

とにかく皆さま気合い入ってマス。ジャンプ系ではDEATH NOTE、ONE PIECE,
1に載せた亀有前派出所の両さん、最近作ではめだかボックスも。
とってもタイトなコスが決まってきっちりなりきってたGANTZも居たよ。
それから2期アニメがスタートしたばかりの
イカ娘!時間によってかなり天候が不安定な中の撮影だったので
ところどころの不備はゴメンチャイです(><)

18番だから桑田投手カナ?球場前におられたけどコスプレフェスタの
レイヤーさんじゃなくていつもここでコスプレしてる巨人ファンだったりしないか?
とにかく華麗なピッチングフォームを決めていて、ウケてました。

キャラクターが大量集結してとにかく子どもさんも大興奮!
ダンシングドールみたいに大はしゃぎして喜んでる。
そして大きいおともだちも大興奮!

うしろの仮面ライダーWと2ショットしたいぞ!
カッコイイじゃなイカ!とはりきっておりました。たぶん一日イカ娘言葉で通したんだろうな~。

 

 

つ【光戦隊マスクマンED 愛のソルジャー】
これも戦隊系の名曲。エンディングのタイトルバックに唐突に花が入る
映像がどツボ。敵サイドがトラウマモノの壮絶な最期を迎える結末が多い80年代の戦隊だけど
マスクマンも最終回周辺は怪獣使いと少年で知られる
東條昭平監督が暴走して、キグルミ劇で楢山節考をやってるみたいな諸行無常ENDだった。

http://www.youtube.com/watch?v=2eVi8t_-sL0

つ【Powerranger in Space Meets Mutant Ninja Turtles】
パワーレンジャー(メガレンジャー)とタートルスが共同戦線を張ったゲスト回。
こういう現地ヒーローとのコラボは燃える。
パワーレンジャーSPD(デカレンジャー)も日本でやっとオンエアしてるけど
アメリカならではの味付けが加わって、街に住む宇宙人たちが
移民のように描かれており映画「第9地区」の先を行くようなシーンもあって面白いYO

http://www.youtube.com/watch?v=qE-m0fA8MKQ

 


GrodyShogunエンマン×屍少年

2011年10月23日 | モンド・トラッシュ

ジョシュのアースウルフ、PAUL KAIJUのサラマンダージョーに続き、海外ソフビフリークの
発想による新ソフビを紹介。今回第3弾も未踏のプロダクツです。
ホラーイメージ、アウトサイダーアート的な感覚のソフビを今夏のワンフェスでデビューさせ
その後もキャラクター増殖している、インディーズソフビ界でもっともハイスピードの
新製品リリースを続けているGrody Shogun。ソフビショップのルルベルを母体に
Velocitronの力氏らソフビアーチストが関わりハイテンションの展開を続ける。
部品をつけかえるコンセプトから新キャラも次々と登場し、
タコもすでにウォッチャーとして把握できてない状態になってマス(汗)

デビュー時点でこんなに一杯出すかよ!ってなくらいのキャラ数。
さきに開催された秋のスーフェスではまんなかの赤いキャラクター、屍少年がデビュー。
このキャラはVELOCITRONさんの袋に入っており別のアーチストさんによる原型の
模様です。

Grody Shogun(不快将軍)のヘッダー。やりたいソフビの方向性が一目でわかる
スカム系ローブロウアートスタイルを表明しておられます。

右からエンマン、モンスター、大きな目が描いてあるのがオジサン、顔が角ばってるのが
カラクリ、屍少年。

エンマンは呪文をかけられた男(ensorcelled MAN)を意味する英語が長いので、間を縮めて
エンマン、となった...と力氏より聞いております。
ドイツの表現主義時代の映画「カリガリ博士}に出てくる
眠り男チェザーレみたいな奴なんでしょうか。
そういえば、どことなく放心状態な表情をしていますね。チェコのモデルアニメーション作品とかに
出てきそうなキャラです。このカラーはスーフェスで販売されたカラーで、ちょっと
シュ◎▼クを思わせ、パチ怪獣ソフビのヒーローカラー的なアプローチですね。

エンマンは関節が3分割(肩、肘、手のひら)で動くようになっているのでこんな泣いているかの
ようなポージングも可能。「エーン」

「卍ハイル◎▼トラー!!卍」(カ、海外のヒトのソフビでそれやっちゃ駄目でしょうータコ~)

「うわー、ここんとこブログの更新ばかりしてたので仕事の納期が間に合わないYO
誰かなんとかして~!!」
(自分の置かれた現状をレビュー中のソフビのポーズ取りにこめないでいいdeath.)

エンマンは上から下までつながっている服を着てるのかな。カーニバルにこういうヒト居ます
よね。勢いのある造形ですけど、その勢いの中に作り手が標榜したっぽい移民の劇団の
ヒトみたいな物悲しさのようなものも込められています。

モンスター。ドイツの前衛主義時代に描かれたフランケンシュタイン的な姿をイメージングして
作られたっぽいソフビでこちらはエンマンより小さいミドルサイズ。
部品がたくさんあって、何種類の組み合わせが出来るのか不明。
たくさん売っている時に見ていると、左のキャラクターもヘアースタイルが微妙に異なって
いました。海外のファンサイトで何通りのアイテムができるのかを計算していました。
しかし発売第一弾からMIXタイプってのも狙いがストレートだな~。
夏のワンフェスでデビューして、最近は彩色に凝ったカラー展開をより充実させた
バリエーションを展開しています。

 しかし足踏みしないで自分のイマジネイティブのままにソフビを次々と生み出してくる
このメーカーさんの勢いは驚異的であり、このテイストをうまく積み重ねていくと
洗練も進み、ゆえにそれなりの需要も発生するように思います。
お値段も未塗装のもの、簡素な塗装のものなどは比較的控えめお値段で出しているので、
イベントにやってきた時に何か最近のソフビ界の空気を伝える、変わったものがほしいな、と
思える時に目につく、肩の凝らないソフビというポジションを手に入れられそう。

というのは、いつのまにかソフビ界は覚醒して精密に計算が行き届きすぎて
モノを作るようになっており、初期の想像衝動というかパッションのままに
作り手も憑かれたようになって作るようなテンションによりつっぱしっている
ことも実際少ないように思います。そんな中で彼らGrody Shogunをなぜそうまで
催眠術にかかったように「ひたすら次々とソフビを作る」律動に突き動かしているのでしょうか。

ソフビ界自体が円高や各国の不況など、なかなか新製品を出せない環境が
背景にあるのでいたしかたないところなのでしょうが。
何のセカイでも、一社気を吐くところがあると自然に遠心力も増すわけです。
彼らに国内でソフビの販売を窓口に依頼する海外メーカーさん
が多いのも当然の流れといえるでしょう。2006年頃のフルスロットルで製品を展開して、
お客もその勢いにただ引っ張り回されてある種その振り回されている状態が心地よかった
頃のインディーズソフビの原初的なパワーは、今の彼らのランナーズハイな勢いのある
メーカー活動に、かつてあった勢いを見いだせることができないでしょうか。



呪文にかかっていてさえ、夢を見ている時はきっと心地よく、楽しいです。
そして自分の作りたいソフビをづくることも自分に魔法をかけて、夢を見ることなのだと
彼らのソフビを見たヒトは気づかされ、「現実に流される」という悪い夢からようやく
目が覚めることでしょう。だから彼らを見て想起されるイメージは
夢の中に出てくる者たちのようにいずれもはかないです。
Grody Shogunのソフビを作る行為はきっとソフビの姿をした作り手、買い手も交えて
行われる集団催眠テストなのでしょう。
このメーカーはもうまもなくの発表で次の新作を準備しているそうです。

つ【Slayer/ Dissident Aggressor 】
Judas Priestの同名曲カバーver.
http://www.youtube.com/watch?v=oTtV0QYvuyI

つ【Slayer /Born of Fire】
http://www.youtube.com/watch?v=zDulh2MW6qE&feature=related


コスプレフェスタ東映特撮編

2011年10月22日 | 特撮・SF

よくできてるプロップ!本編顔負け!!液晶画面のアイコンもそれっぽいのがならんでたぞ。
「つかむぜ!宇宙!!」

 開催1週間経ってしまったのだけどまったりモードでルポといきます。コスプレフェスタTDC
その1。まずは東京ドームといえば特撮!東映作品を中心に熱演をご覧いただきたい~。
しかし雨が降ったりやんだりの中で、レイヤーさんも屋内退避があったりあわただしい1日
だったのではないかと思いマス。

雨が降ってくると、レフ板が即席の傘になったりしちゃう。

これはドームの野球のほうの席とりのハリガミ。こちらも選手の
イベントが開催されていて熱いセカイ!
ちょうど野球を見に来ていたおじいさんとおばあさん「向こうは野球、こっちはお化け大会!」
演技中のレイヤーさんも「うちらお化けかい!」と苦笑。

連邦軍の従軍カメラマンも。お疲れ様です!
ブライトさん、ガンダムUC4話でのしょっぱなセリフ「まさか首都を攻撃してくるとは!!」。
4話冒頭のダカール戦はとにかく燃えるぞ!今度は地球に降下してヴァル・バロ似の
巨大モビルアーマーと市街戦だ!

ゴーカイジャーが過去の東映戦隊のメンバーが毎回登場してくるお祭り的番組なので
気分は東映戦隊ファンイベント的な高揚感もあったコスプレフェスタ。
後楽園でぼくと握手!!
デンジマンのダイデンジンも登場!ワンフェスにも来ていたヒトカナ?

ダイデンジンときたら、デンジ星人の宿敵、ベーダー一族のヘッド、ヘドリアン女王様も!
お美しいヘドリアン女王様なのに、曽我町子さんの顔マネをしてくれるので、
ふ、普通の麗しい女王様もお願いします!とリクエストするタコ。

これなら女王様にぞっこんなヘドラー将軍も安心しますね。
ヘドリアン女王様「ほんとに部下にやさしかったですよね!女王様は」
ヘドリアン女王は東映作品のNO.1女王キャラクターだと思いマス。
しかし凝った衣装だよね。

 「ベーダー戦闘機隊出撃!!潰せ!!」マントを翻しキメてくれました。
ヘドリアン女王様は元々マーベルコミック作品の冥界の女王ヘラのデザインを
バトルフィーバーJのミスアメリカ、スパイダーマンの1話に出てきたマシーンベム・暴君竜や
鉄十字団首領のモンスター教授などのキャラクター版権といっしょにとって
デンジマンの時に敵として出したキャラなんですよね。
だからアメコミヒロインのコスプレみたいにも見えるのです。

本家東映のイベント看板。この場所で放映前の撮影会状態でファンがコスプレで
盛り上がる。これはテンションあがります。

ゴーカイジャーメンバーも1日演技しまくり、撮りまくり撮られまくりではりきってました。
お疲れ様でした!

2日目におられたトンボライダー&ゴン。キャラへの愛を感じます。
さすらいのカリスマメイクアップアーチスト。
役者さんのスケジュールの関係から途中であまり出て来なくなってさびしかったけど
無事に元気なまま最終回を迎えてよかったです、なんて話しながら撮らせてもらいました。

だまってステージでアトラクションやってたら気づかないで本物だと思いそうなフォーゼ。
番組が始まったばかりなのでコスプレ衣装もまだ市販されてないから、
制服や小道具などももちろん全部レイヤーさんたちの自作DEATH 。

おもわず30分後の番組枠のヒトが来て撮ってました。

仮面ライダー部結成式、みたいな感じで記念撮影。

1番組でそろえないで思い思いのキャラのコスプレをするのもコスプレフェスタの特徴的な
トコロ。2011年夏~秋の人気番組詰め合わせみたいなトリオ。
土曜日から日曜日にかけての番組グループと言うことか?

こちらはもう5話以降の美羽がライダー部に参戦している状態でのフォーゼメンバー。
本家の展開が早いのでこうなると番組内の展開が変わるか、
イベントでコスプレ再現するかの戦いですネ。
美羽は学校のみんなの前でうっかり楽屋でのきつぃ本音を晒されてしまい
クイーンの座を追われかけるのだけど、
人にあこがれてばかりで自分が何も変わらないことにはいつまでも
自分も理想に近づけないしシアワセにならない。という一言は名言でしたね。

それぞれが違う性格、考えのキャラがせめぎ合うフォーゼは本音を
ぶつけあうティーンの織りなす熱い人間ドラマで目が離せないですね。
作り手も何かをつかんでいるっぽいので期待大DEATH.無事完走してほしいな。

 

テレビに出てるキャラクターが撮影会してる!!通りすがりのファミリーもビックリ!

こちらはちょい耽美モード入ったフォーゼメンバー。ガーデン内でもの静かに
雰囲気を盛り上げつつ、淡い晩秋の光を背にカメコの女性が思い入れたっぷりで
撮影していました。

「TDCも最初からクライマックスだぜ!!」
とにかく子どもたちにも女の子たちにも大人気だったモモタロス!
お父さんがお子さんに「おい!モ、モモタロスだ!写真を撮らせてもらえよ!!」
とか言ってて自分もいっしょに映りたそうで、ほほえましかった。
「カッコイイなあ、俺!」とかハスッパじゃなくてすごく謙虚な感じで
女の子に「モモタロスなのに物腰が柔らかい!!」とか言われてました。

本編登場前のマスコミ撮影会みたいな雰囲気。
特撮系レイヤーさんにとってこの場所は聖地。
あのコミケでもここまでは楽しめません。やはりこの場所で撮ると皆、決まりマスネ!
次回のコスプレフェスタはまだ開催予定が未定のようですが特撮ファン目線からも
夢のようなイベントなので、是非これからも開催を継続していってほしいと思います。

東映じゃないけどこれは!!亀有の両さん!
や ら な い か!の人と「アッー!」

とっても明るい両さんと、タコは連載初期のハードコアな両さんが好きなので

 「なんだ~貴様!本官に逆らうのか!!
ニューナンブの餌食にしてくれるわ!!そこになおれ!!」
みたいなメーターふり切れた両さんも撮らせてもらいました。気分はコミックスから削除された
水元公園前派出所状態。

TDCに関係ないが妖怪人間ベムが実写になるのね。

【仮面ライダーBLACK RXオープニング】
ただ滑走路を走ってるだけ。異様にシンプルだけど何度観ても鳥肌が立つほどカッコいいOP。
http://www.youtube.com/watch?v=sPHoCOOwzZk&feature=related

【仮面ライダー555 オープニング主題歌】
平成の主題歌では一番好きかも。
http://www.youtube.com/watch?v=qwP2_rPXu20

(その3に続きます。次は萌え系カナ。。。まどか関係はまとめて行きマス!)


サラマンダ-ジョー×ボスキャリオン

2011年10月22日 | インディーズソフビ

 

サラマンダージョーのヘッダー。とってもステキ。
PAULの自分のソフビをつくるリアルタイムのウキウキ感がすごく伝わってくる。
他人のラブレターを読んでるみたいな感じ。
ジョーが巨大化してるし。やっぱり東映系だな彼は。
でも子どもたちの口が日野日出志とか媒図かずおのキャラみたいでコワイ。。。
あれか?「よいこのおもちゃ」系ヘッダーに描かれている、親が適当に買ってきた
おもちゃにアッサリ洗脳された子どもみたいなイメージか?

昨晩の記事の追加撮影なんかしてたりする。実家に行ってぺギャオスとってきたので
アースウルフとぺギャオス改めZOKKI BATの夜会風景を再現。

ともに40年以上も間の開いてるソフビ同士なのに結構相性イイですネ。
アースウルフの手の目から命令され集まった夜の鳥、ZOKKI BAT。。。てなイメージでパチリ。

さて、今日のソフビレビュ~はジョシュのアースウルフに続き、海外勢のソフビ第2弾。
海の向こうの我々のソフビ仲間、PAUL KAIJUが製作した2匹のKAIJU VINYLを紹介。

PAUL自身が造形、彩色も担当したボスキャリオン(Boss Carrion・右)とサラマンダー
ジョー(Salamander Joe・左)。共に左右不対象の不安定な姿にユーモラスな表情をした
PAULの好きな「器官部品の合成」「身体のねじれ」をモチーフにまとめられた2体。
タコの撮影でどこまで伝えられているかわからないけどPAULの塗装は本当につややかで
キレイです。

全身にさまざまな生物の部品をつなぎ合わせたキマイラ(合成生物)のようなボスキャリオン。
尻尾はサカナです。ちょっと中国の酔狂な金持ちが収集している不思議な漆器のような、
オリエンタルムードも醸し出されています。実際、このボスキャリオンはアジア圏のオーダーが
多いそうで面白い事実ですね。

サラマンダージョー。はじめて海外のサイトでPAULがジョーの原型を紹介したときに画像を見て
タコはときめきを覚えました。ソフビ製作の前にPAULは「ウンチマン」という日本でいうバロム
1のキバゲルゲをより排泄物風に近付けた身も蓋もない怪物のキャスト作品を
発表していたのですがその頃から彼は「身体のねじれ」表現に関心をもって造形しており、
このサラマンダージョーはその「ねじれ」た作風をフルレンスに全身にモチーフとしてちりばめています。

どこにときめいたのかというと、デンジマンのベーダー怪物ムササビラー+サンバルカンの
機械生命体ジムシモンガー+ゴーグルVの合成怪獣カイモズーと、70年代~80年代前期の
東映戦隊の1話怪人への憧憬そのものが込められたソフビになっておるのが一目瞭然だった
からです。ねじれた顔はタイヤジコラーとかのラインだな。
あくまで推測ですが東映怪人のデザインは1話では番組のスタートであるから
ヒーローを目立たせるために怪人のデザインを抽象的でモチーフを曖昧にすることが多い。
そういう抽象的な怪人たちのイメージをこの1匹に集積したような怪人をPAULが作った
という点です。70年代後期頃の戦隊は「エイリアン」のギーガーショックを直撃弾で喰らい
それまでの怪人デザインから脱却しつつ左右不対象かつ全身過剰なディティーリングにより
不安定な姿をした独自の怪人デザインを組みあげつつ反攻(といっていいだろう)にかかった
チャレンジャブルな時期で、PAULは東映のこの時代にあった
パチエイリアン風怪人デザインラインの発想にリスペクトしつつ
再輸入するかのようにサラマンダージョーを作ったというところか。

日本でそういう発想を持つなら一言、「OTAKUだなあ~」で終わっちゃうんですけど、
そこはクリエイターが海外の人。目線はART的になっていくわけです。
きっと彼は海の向こうで日本の怪獣図鑑をじっくり眺めつつ、日本独自のTV用怪人の
個性あふれるデザインに思いをはせながら、ソフビ製作の段になっても
いつしか嗜好する東映怪人的な要素を自作にちりばめることになったのではないかと
思います。

リアビュー。貝のようなディティールが並び、しっかりねじれにねじれまくっています。
そして造形に関する発想としてもうひとつ特筆すべき点。
名前が「サラマンダー」なのに両生類の怪人にしないで、両生類の皮膚を想起させるような
イメージの集積で作っているあたりも名匠・石ノ森章太郎の「生物の部品だけをメインにして
動物怪人を作る」デザイン技法を踏襲しているようで興味深い。

ももの部分などを見ても、怪人のキグルミ造形特有のウレタンの硬化したしわのような
ものがディティーリングされており、一種のフェチズムのようなものも感じられて非常に
ほほえましいです。ブーツの線も入ってるし、生物、というよりはきぐるみの怪人として
造形しているということですね。
このサラマンダージョーはPAUL KAIJUというヒトから見た東映怪人へのリスペクトが随所に
刻印づけられている、批評的造形作品なのです。
イベント会場で現物のサラマンダージョーを見かけた時、
自分のような同じ東映怪人のファンがきちんと批評しないといけないソフビである、と思いました。

怪人といえば狙われるのは少女ということでマルブルよりも古そうな
レトロなソフビの女の子3人に登場してもらいました
「きゃー助けて~OO▼□マン!!」(PAULの世界観は怪獣・怪人ばかりで
ヒーローが居ない!)子役時代の斎藤浩子ちゃんみたいな声を想像。

ボスキャリオン「このショーはわれわれが占拠した!」

といいながらけっこうボスキャリオンがセルロイドオモチャライクなクラシックテイストなので
この娘たちとならべると世界観的にマッチしますネ。
古道具屋のショーケース内みたいなメランコリック感が醸し出されます。

でもこのコたち、古いソフビなんですけど、作られた年代もあって
よく見ると気泡などもある目の粗いソフビなんですけど
人肌みたいにソフビの表面が美しいんですよ。
こうなると何かタマシイがこもっているみたいな感じです。
ボスキャリオンも女の子たちの保護者みたいですネ。

 まあPAULが自作に東映テイストを意識しているかいないかはわからない
のだけど、サラマンダージョーにはそんな「日本のTV怪人へのあこがれ」のような感情が
潜在的に漂っているのは間違いないと思っています。毎週ヒーローと戦うために作られ
子どもたちの視覚上で倒される敵として速度消費されている怪人たちですが、
過剰なビジュアルの中にはウルトラ怪獣などとは違う自由な発想で生物にとどまらず
器物、事象の怪人化さえも可能であり、外人さんの目線からもきっと自国の文化にない
新鮮なものと映ることでしょう。
おもしろいことにアメリカで日本の戦隊物を再編集して
現地のキャストや新キャラクターを足して再構成された
「パワーレンジャー」シリーズなどでは現地で日本よりも敵キャラクターのソフビやフィギュアも
発売されるなど、日本よりも悪の軍団の扱いがはるかに優遇されていたりもします。

現状で日本のマーケットでは戦隊やライダーでは初期の怪人しか製品化されませんものね。
きっとPAUL KAIJUの世界観では怪人こそが主人公で、このサラマンダージョーはその
PAULの脳内の物語においては輝かしい1話怪人なのでしょう。
ヘッダーで巨大化しているサラマンダージョーは、巨大化プロセスの存在を説明しているようで
また東映的なお約束事を意識しイラストとなっているかのようでもあり面映ゆいDEATH.

ジョーは70年代~80年代に移行する頃の東映戦隊の野口竜、久保宗雄ラインの怪人
という感じですが、それに対してボスキャリオンは80年代~90年代に移行する頃の
東映戦隊のマイケル原腸、雨宮慶太(当時ビジュアルプランナー)的な怪人モチーフの
集積体なのではないか。
「オーレンジャー」頃のバラノイドの錬金術的・スチームパンク的想像力から作られた
怪人イメージをとりこんだ印象を受けます。年代ごとの日本の怪人に対する怪人の感想的な
造形ポイントでそれぞれまとめているようにも見受けられます。

 好き者が好き者に向けて発信するインディーズソフビ。海の向こうのソフビアーチストたちは
日本で普段毎週連綿と消費される怪人文化を脳内で深耕しつつ、
敏感に反応して自らの意識床下の怪人に対する
原風景を自作の中に取り込んで製品にした、ということで、日本にいながらにしてあらためて
日本の文化の特異性に気づかされる感じですネ。海外ソフビアーチストのアプローチは
インディーズムーブメントのスタート時は半具象的なデザイナーズ寄りのものが中心でしたが
年々彼らの発想や製作するソフビのテイストも多様化・細分化して、時に日本の怪獣文化を
サンプリングする手法を駆使しつつ、時にハッとさせられるものも出てきつつあります。

それが前回紹介したジョシュのアースウルフであり、今回のPAULによるサラマンダージョーでもある。そして年々日本のインディーズソフビに肉迫しソウルの部分をしっかりつかんだソフビを
作り出しつつあるように思います。彼らは日本文化の理解者であり、あたかも
シルクロードを経由して麒麟の図像がオリエントテイストをもって竜となりセカイに伝搬していった
中世の図像学的目線での興味もわいてくるところです。

もしソフビ文化が2世代~3世代と推移して
いけば新たな突然変異の瞬間にも立ち会えることでしょう。
彼らの発想はすでに日本のソフビ文化から独立してぼちぼち自分たちの道を
歩み出しているような気もします。American Indies Vinylともいえる
新しい発想の萌芽も芽生えていくことでしょう。

引き続きこの海の向こうで展開するもうひとつのKAIJU VINYLの突然変異と進化を
見守っていきたいところです。


アースウルフ(チキュウオオカミ)

2011年10月21日 | インディーズソフビ

たんたんと発売されて静かに流通し好事家に愛好されているソフビにも目を向けてみる。
こういうのが手元に来るとじわじわ気に入ってくる系のソフビなんですよ。
海の向こうで怪獣系のイラストを描き発表したりカスタムペイントをしたりすると長ずるに及んで
自分のオリジナルソフビを出したくなるものなんでしょうネ。今回載せるアースウルフも
そんな好きが高じて思わず作ってしまったという、いかにも海の向こうのソフビファンならではの
ソフビ愛がたっぷりなアイテムだと思います。

SUPER7方面などで活躍しているイラストレーター・カスタムペインター、
ジョシュ・ハーボルシャイマー(Joshua Herbolsheimer)氏のキャラクター、Earthwolf
(アースウルフ)ことチキュウオオカミもその一体。中国名では当然「地球狼」。
日本のおもちゃメーカー、メディコムトイさんとのコラボレーションで世に出たアーチスト系ソフビ。
実は発売時にすべてのパズルのピースが埋まらなかったのだけど、このジョシュというヒトは
スーフェスにも確か来てなかったカナ?SUPER7のZOMBIEでエスカルゴの頭部をデザインした
ヒトですよね、タコもたぶん一度お会いしたことあるんだな。

これがチキュウオオカミだ!何やらメルトダウンした顔面。ヘッダーにも描かれているが
胴体が空洞となり中の骨や白骨がむき出しになっている、けっこうキテるデザイン。
でも不思議とグロ風味ばかりが前面に出ていない。程よいブキミさ、その姿で居ることの
得もいえぬ物悲しさ。アースウルフの原型はコスモリキッド氏が担当。

左手の手のひらには目が!ドルゲ魔人のヒャクメルゲとかにインスパイアされたのでしょうか。
骨がところどころむき出しなのはミイラルゲとかホネゲルゲとかを想起させます。
エキスプロダクション系のきぐるみが持つ人体部品の記号的な表現をイメージソースにとり入れているデザインのような気がします。このジョシュの絵では体の中ががらんどうになった動物の精霊のようなキャラクターがよく描かれています。

左右不対象で胴長のどことなくスケアクロウ(かかし)をも想起させる胴体。
彼の体は痛み、がらんどうの骸(むくろ)になりかけていて自然の癒しを必要としているのでしょう。

そして右手はなく、枝葉の出た木の枝が手の代わりに胴体から茂って手の役割を果たしている
ようです。氏のイラストでは自然と一体化した動物がよく描かれています。

アースウルフのイラスト。今回のソフビに近いデザイン。以前POPSODAさんの液体超人
ポップソーダをイラスト化したこともある彼のタッチは液体化したような胴体の表現を
しております。腕は最近潮流となっている、膝から曲がるつくりになっていますが、
手に目があるので、前に手をかざし目が前から見えるポーズが決まるよう作ったようですね。
コスモリキッドさんはこのアースウルフの不定型に近いデザインワークを巧くソフビの
プロポーションに取り込んでいると思います。刺さった弓矢や右手の肩から生えた木の枝
などの立体化処理も難しいところですが、ソフビではシンプルにうまくまとめていて、
コスモリキッドさんの腕の見せ所になっています。
それと白骨化しかけた顔のペイントがマスク塗装なんですね、メディコムさんが関与しただけ
あって、いろいろ贅沢な仕上がりだな。
ジョシュはオオカミやイヌを初期から好んで絵のモチーフに取り込んでいるようですね。

 ソフビになるかなり以前に描かれたと思われるアースウルフ。
今回のアースウルフで表現されたソフビの色調が既にこの時点で完成しています。

コミカルさもある彼のタッチを表す代表的な絵としてはSUPER7版の
長い手を伸ばして戦う2匹のスモッグンを描いたヘッダーがあります。

彼のWEBSITEからちょっと引用しますが、上はライオン丸のわくらんばを思わせる
TREE SATAN。
下は三浦トーイのぺギャオスを思わせるZOKKI BAT。
彼のジャパニーズモンスターバイナルの嗜好がよくわかるイラストです。
こういう豊饒なソフビ嗜好の下地からアースウルフは生まれたということですネ。

ジョシュ自身がカラー決定をしたらしいこの青い胴体は地球自身の青を思い浮かべます。
がらんどうになって弓矢を射放たれて痛々しいダメージを受けている彼の体は汚された
地球自身の明日の姿を映し出しているのかもしれません。

このチキュウオオカミは
彼の持つ地球と一体、とか動植物の融合といったアースイメージのモチーフがフルに
取り込まれたキャラクターとなっています。日本では絶滅種であるオオカミをモチーフにした
ことで、文明に追いやられていく自然への憧憬なども込められているのではないでしょうか。
ゾンビのようなオオカミがもたらす物語がこのソフビの表面のディティールの中に
存分に表現されています。日本のソフビ表現や日本の映像作品に出てくる
怪人キャラクターへのリスペクトも込められた
見るべきところの多いソフビといえるでしょう。

 Joshua Herbolsheimer氏のブログ http://joshuajh.blogspot.com/

※オオカミなんでピノ・ドナジオ特集~

【Howling Theme 】

ジョー・ダンテ監督の「ハウリング」エンディングテーマ。作曲はピノ・ドナジオ。
結局ディヴィッド・アレンによるストップモーションアニメの人狼のカットフィルムは
少ししか現存してなかったのが残念だけど
下は現存する、オオカミが納屋で焼き殺される本編カットシーン
http://www.youtube.com/watch?v=w1dtF9zBatk&feature=related
映画自体は名作。水曜ロードショーの水野晴郎さんの解説でよくかかってたハウリング。

 http://www.youtube.com/watch?v=sx1ny_caZMU&feature=related

【Piranha(1978) Closing Title Theme 】

ジョー・ダンテ監督の「ピラニア」エンディング。ピノ・ドナジオのナンバーは「殺しのドレス」なども
皆、いい。
この曲を聴くと月曜ロードショーの解説をしてた荻昌宏の顔が浮かんでくる。
そういえば最近作られた「ピラニア3D」が飛び出し効果だけでなく
演出も上手くて意外に拾いものだった。

http://www.youtube.com/watch?v=kRkBMfUxsG8

【メガピラニア 予告編】

ジョー・ダンテ関係ない最近の映画だけどなんかすごそう。これは未見。
でもアルバトロス物なので予告編で十分おなかいっぱいになる系の映画って気もする。

http://www.youtube.com/watch?v=6-f6ajByOEU


昭和の奇獣・テラインコグニータ

2011年10月19日 | モンド・トラッシュ

BLOOD-Cの最終回の殺戮人喰いシーン、TBS、MBSどころかケーブルも見たんだが
有料チャンネルまで画像加工して見えなくしてるのかよ!あったま来るな。イライライライラ 
と思ったら今うちとこのブログ見たら下にその局の広告でてるし!人集めした分ヌルくなってん
のかよ、タコ!踊り食い見せやがれ!ってタコがタコ言ってどうする(苦笑)。
ストレス解消に?ブログを更新することにした。

コスプレイベントルポの最中ですが、何かステージショーとかきぐるみとかっていう方向に
目が向いてるので、急きょ、こんなソフビを紹介してみることにしました。

昭和の遠き闇の果てに消えたマボロシの怪獣たちをソフビで紹介する「昭和の奇獣」シリーズ。
久々にこのシリーズを再開してみたりする。
でもこのシリーズは主に当時物のソフビ紹介が
多かったのだけど、今回は平成のしかもバリバリの新しめなソフビです。
ただ、キャラがキャラだけにこいつこそ奇獣の銘にふさわしいのも確か。

ZOLLMENさん×メディコムトイさんのコラボアイテム、恐竜人間テラインコグニータ
(以下テラインコと呼称)。このカラーはリスペクト版という呼称になっています。 
そういえばZOLLMENアイテム載せるのは久々な気が。

入手してからさて、いつ扱おうかと思って資料なり、当時こいつがブラウン管で暴れていたのを
見た、とか年季の入った知人の怪獣オタから証言を集めようと思ったけど、
ほんとに八方手を尽くして誰の頭の中に潜脳しても、やつに関してのメモリーが残ってない。

自分は11PMに出演したガリガリとベロベロはかなり幼児でしたが、その目で見たことがあります
(親父が新聞のラジオテレビ欄を見て、今日は怪獣が出るぞ!とか言って
画面に出てきた頃に起こしてくれた。
ねぼけ眼で見たブラウン管に映し出されたのは
11PMのゲストとして出演した2匹がスタジオにちょこんと立ってるような
映像だったのだけど、子ども的にはちょっと期待ハズレではあった。ブロマイドにあるような
2匹がステージに組まれたミニチュアセットで戦う・といったようなアトラクションなどは無かった)

そう、このテラインコもガリガリやベロベロと同じTV放映のステージショー向け怪獣。
日本テレビの子ども向けバラエティ「ちびっ子スペシャル」に登場した正義の
怪獣神という設定だったりする。しかも喜劇俳優の故・三波伸介氏を怪獣化したという
ダブルミーニングで特殊な存在感を放っているテレビ番組内のアトラク怪獣なのです。

テラインコは東宝のガイラやツノジラスと戦ったりしてたそうですね。
あとゴッドマンの東宝倉庫オリジナル怪獣、ヤスゴンと戦ったという証言も
ネット上で見つかります。
ということはゴッドマンの敵怪獣たちと
いっしょに番組終了後は倉庫で眠っていたのでしょう。
漫画家で怪獣キグルミアクターとしても知られる破裏拳竜氏が80年代の特撮雑誌「宇宙船」
のコラムでこのテラインコの絵を描き、「幻の怪獣」と称して紹介したことで特撮ファン
にもその存在が知れるところとなり、その後平成の特撮コミック雑誌「特撮エース」で
テラインコの存在を追う追跡ドキュメントも連載されていたのですが、残念ながら雑誌が
連載途中でなくなってしまい、捜索は打ち切り。。。

前述の破裏拳竜氏の発言に話を戻すと、確か80年代半ばまでこのテラインコの
スーツの頭部のみが東宝の倉庫の中に眠っているのを確認していたという記述が
特撮ムック誌面か何かにありました。ガイラと戦ったという点でも東宝にテラインコの痕跡ありは
裏付けられる話ですネ。ひょっこりその頭部が出てきたりしないカナ。怪獣考古学的発見になるな。

テラインコグニータ「古代帝国ムーチの守護神、怪獣神の光を受けよ!!
 トラーマ!トラーマ!!」
ステージ上でのテラインコグニータの活躍風景として伝えられる
悪い怪獣を退治するウワサの「トラーマの光」決め技は
きっとこんな感じで放たれたのでしょう。
(破裏拳氏の絵でもこんな感じで宙に手をあおぎトラーマの光を繰り出していたらしい
図になっている)

テラインコがせっかくソフビになったというのに、誰もやらないからタコが再現してやる。
ネット初だぜわっはっは。
(初といってもスーパーニッチすぎる話。。。)
でも実際の画面は、光線技と言っても昭和当時のバラエティのステージパフォーマンス中なので
ライトを当てるとかの手法か何かで表現されたのではないカナ?
ヒューマンでは光線をフラッシュなど多用してエフェクト効果を出していたのだけど。

正直な話、前述したようにテレビ欄で怪獣とか書いてあると父が朝の食卓で
口頭でアラームを入れてくれたので
タコもこのテラインコはもしかしたら見たんじゃないかという気がするんですよね。
でもバッサリ記憶から欠落してるんだよな~。
ほぼ同じ時期の幻作品で、ヒューマンとかはショーの風景とか
ある程度ガッチリ覚えてるんで、こんな奇妙な怪獣だと見たならタコも覚えているとは思います。

昭和のキグルミ怪獣・「泣いてたまるか」のナキラ(サンガッツ本舗さん製作)
と平成のリアルタイムのトイイベントで活躍しているPICOPICOさんの諧獣ベッコス君と
トリオでパチリ。ちょっと昭和のデパ屋で展開する怪獣ショーみたいに
薄暗い湿気のある天幕の前でパフォーマンスしている感じで撮ってミマシタ。
ベッコス君とテラインコグニータは時代も違うのに、並べても全然違和感がないですネ。

それにしてもテラインコの名前、昭和40年代というのにすでに世紀末的にデカダンスで
イケてる響きがしますね。
はじめてその名を聴いた時はカルト思想とか新興宗教にあるか・みたいな語感に聞こえました。
富野御大とかが敵ロボットの名前とか兵器とかにつけそうな響きがありますよネ。
そんないかにも不思議な名前の語感も手伝い、さらに資料が異常に少ないこともあいまって
マニアの間でテラインコという怪獣に神秘的なイメージを付与・拡張していったのでしょう。

しかし正義の怪獣っていう感じでもないんですがやはりタレントさんを怪獣化したという
ことでルックスは普通の怪獣とは一線を画す印象を与えます。
この姿で人間語(三波伸介氏のアテレコ?)でしゃべるんだそうですから
実映像はかなりモンドテイスト満点だったでしょうね。

「昭和の頃はタレントも怪獣みたいなものだった」と怪獣ソフビにやさしいブロガー、
インサイターさんも夏の名物企画、今年の「パチ怪獣まつり」の中で
ガリガリとベロベロについて語った際に名言をのたもうておられます。
TVに映るあらゆる存在がこの時代ではお茶の間の視聴者に素朴な笑いや癒し、驚きを与え
まだ発展途上で未成熟な社会であるがゆえ、社会の輪郭として威光を放ちつつも
今よりもはるかにイマジネイティブであり、エモーショナルな夢を与える、
あたかも神器のような存在だったのでしょうね。
怪獣という存在はそんな魔法の箱、テレビを象徴する神獣のような存在だったといえるでしょう。
テラインコグニータも昭和の時代の怪獣の存在が祭りの神のようだった頃、
ライブ感のあるバラエティ番組という「怪獣の祭儀」をつかさどる神獣だったに違いありません。
テラインコグニータの名前を命名した番組スタッフももしかしたらそんな意味を込めて
いつしか自分でも思わず彼の名をそう呼んでいたのかもしれないですネ。

しかし背中の造形は南洋のパッションフルーツみたいですね、ドリアンとか。
ここは原型を担当したEXOHEADの人が、現存しているテラインコの前面の写真のみから
脳内補完しつつこんな感じの背面ではないか?とディティーリングしたのでしょう。

造形的にはこのソフビ版テラインコの見どころといっていいんじゃないカナ?
ただ、これはソフビ的にアレンジされしかもレトロテイストで製作されているから
問題はないと思いますが、マニアの間では本物の尻尾はもっと長かった説もあるようです。
つまりTVのバラエティ用の怪獣スーツなどはスーアクが決まっているウルトラ怪獣などとは違ってきぐるみアクターが特定の誰が入るとか、きちんとサイズなど採寸して
煮詰めては作ってないものだったろうから、全体に非常にユルいキグルミで
胴周りとかも余っており、しっぽもズルズル引きずっている、そんな感じだったようにも思えます。

ブルマァクのガリガリとベロベロはタコも持っておるのですが、ややこの頃のブルマァクの
造形ラインでこの俳優怪獣2匹はウルトラ怪獣よりはややコミカルで漫画的な造形センスから
まとられており、ソフビの送り手的には怪獣もテレビマンガの一部として翻訳され
キャラクタライズされていたという事実の一端が見え隠れする気がします。
ガリガリやベロベロは谷岡ヤスジとかゲバゲバ90分などのソフビと
同列の存在として作ったのではないかということですね。
今回のテラインコも怪獣ソフビと言うよりはややキャラクターソフビ的な
マイルドな造形的文脈で作られたというのは、テラインコが活躍した頃のソフビが「マンガ」に
密接になっていた点を念頭に置き遡行していったとみるなら
理にかなった方法論によるものである、と
タコは思います。

メディコムトイさんがテラインコの発売時にソフビに添付した写真。
ぼんやりとした写り具合ながら、ステージ上か舞台裏?で握手する三波氏とテラインコの姿が
映り込んでいます。彼が存在したという、今のところ唯一の物証です。
番組の広報などで写真を残していない感じなのでテラインコの番組への導入は
急きょ決まったのかもしれませんね。
しかし、この映りだとほとんど未確認動物の目撃写真みたいですね。

 ほんとうにテラインコのビジュアル資料は永久にこの1枚の写真だけなのか?
今回メディコムさんのプロジェクトにより、テラインコはついに平成の世にソフビという立体
玩具になったことで、過去に存在した立体的物証を残すことが可能になりましたが
彼の存在は昭和のテレビの中のUMA、とでもいうのでしょうか、
いまだ存在が不確かな神秘のベールに包まれた昭和の奇獣であることには変わらないのです。

悠久にたゆたう昭和の怪獣ショー、怪獣が特撮ヒーロープログラム以外に存在した
幻のような時間の中、こわごわステージに上がった子どもたちに温かく手を差し伸べ
ひとときいっしょに戯れた不思議な怪獣たち。
当時は今のようにビデオもHDレコーダーもないので、ドラマのような
保存性のあるプログラムではない場所でのアトラク怪獣たちの活躍といったらその多くが
テレビのブラウン管を走馬灯のように通り過ぎていき、2度見ることはかないませんでした。
怪獣ショーのようなステージだけで終わってしまうようなイベントも同様にその場限りの
はかない存在で今では限られた人たちの記憶の中にしかその姿をとどめていない存在です。

自分がいろんなイベント会場の写真や、レイヤーさんたちのコスプレ写真を撮っているのは
そういういともはかないその時々にしか存在しないささやかな風景を
少しでも物証として残し、波のようにおし流されていく悠久の時間にさからって
固定しておきたいからなのです。
思えばいろんなメーカーさんにより怪獣ソフビと言うプロダクツがつくられる深層心理にも
もしかしたら、いつか見た怪獣の記憶をレトロソフビという手法で立体にして現世に
とどめておきたい、そんな意識が働きかけているのかもしれませんね。

昭和のイベントやTVショーに登場する蜃気楼のような怪獣たちは
庶民の夢いっぱいだったテレビの記憶を持ったまま大きくなった人々のココロに、
食べ終わった時に唇がさみしげになるかのような、甘美だがいつか思いだしてももう味わえない
いともはかない夢を与えてくれていたのです。
そして今、彼らはインディーズという限られた市場内でありながらも
ソフビとして再び実態化し、いつでもわれわれの前で、子どもの時に見た時と同じように
稚気にあふれつつも胸躍る愉快なパフォーマンスを当時のままに演じてくれることでしょう。
インディーズソフビというセカイは、昔見た追憶の怪獣たちに好事家たちがまた再会できる
機会をときに版権物として、ときにパチとして提供してくれるムーブメントなのかもしれません。

【DAWN OF THE DEAD(REMAKE) SHOOTING GAME SCENE】

http://www.youtube.com/watch?v=S2HfdGEfnk0&feature=related