KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

パチモンサミット2010冬完

2010年11月28日 | イベントルポ




間に復刻堂さんのケラトザウルスが届いたり、真頭玩具に
行ったり色々おでかけしていたのですが、ようやくパチサミのトーク
部分ルポ。今回も紙モノパチコレクターの修羅場を垣間見る瞬間が
あったり、パチを集めだしたきっかけに触れるなど、
非常に奥深いお話がパチ三傑から披露されました。このルポは
そのほんの一部に過ぎません。



パチ世界衝撃の事実その1、PICOPICOさんの
われらが諧獣ベッコスがこともあろうに
大手ファンシーアミューズメント資本にパチられた!



「これを見てください!ベッコスそっくり!思わず今回の
パチサミ限定ソフビはこのベッコスの
パチキャラクターそっくりのカラーで
塗ったver.を販売することにしました!」
笑いながら怒りに肩をふるわせ、
ちゃっかり自分の商機へと覆そうとする
スーツオフ状態のPICOPICOさん!

パチをパチりかえすバイタリティ!
いや、陽気なベッコスもとうとう
パチの暗黒裏街家業のダークサイドへと
足を踏み入れ始めたのか?!



で、ベッコスのソフビの足元に置かれている
イラストがそのパチベッコス!そっくしぢゃん!オソロシヤ。




パチ世界衝撃の事実その2!これが今回の入場全プレ品・
パチ怪獣ムチーの元になった塗り絵だ!まあ、
納期10分前に描いた殴り書きのような絵だけど
Keyさんが立体化段階で淡々と忠実再現しているのがなんともウケる。






今回はさらにディープに斬りこみ、
昭和の紙飛行機アイテムのパチ図像も
特集。上画像はその名も「飛べよ!たいやきくん」。
たいやきくんを飛ばしてる男の子と
たいやきくんの飛行に驚いてるギャラリーの
女の子と太った男の子のタッチがふじこ…(笑)。




次は大陸からの渡来品。中身は結構まともなドラえもんの
塩ビフィギュアなんだけど、箱の英字ロゴをみたまい。。。
読めないぞ?「ドレあもん」??




空飛ぶ妖怪の飛行機シリーズ。魔女とかグレムリンとかの
アイテムがあるのはわかるが、飛行機に鎖で巻きつけられてるフランケン
とか首が後方に遅れて飛んでるろくろ首とかなんでもアリになってくる。
下はそういえば中を見てなかった、と所有者の唐沢氏がついに開封して公開
してくれたもの。



まあ、飛ぶ妖怪だけど、
イェンミンなんてマイナー妖怪までラインナップ。
はくそうずって飛ぶ妖怪なの?
唐沢さん「水木センセの妖怪なんでも入門を見ながら
キャラセレクションしたんでしょうね~」



謎ヒーローが描かれた「スーパージェット」。
唐沢さん「パッケージに描かれているヒーローの目つきがなんともいやですね!」




バットマンのペーパープレーンなんですけど
唐沢さん「このバットマン、全身ホウタイを巻いて
なんでミイラなんでしょうね。おまけによく見たら左腕が!
ウワー。ロビンもほとんど投げやりで描いてますね」




前回機材の都合でOHPを使用しては公開できなかった
学研の科学オリジナルヒーロー、インセクトマンの主題歌を
歌詞表示つきフルコーラス再生。
歌う子供たちのインセクトマンにすっかり媚び、たよりきった
ひくつさ加減に会場から爆笑が。
でもこの歌井上ひさし作詞なんですよね。
唐沢氏「どこか歌の調子が井上氏の手がけた
ひょっこりひょうたん島に似ていますね!」
なるほど。



唐沢氏もお気に入りという、当時活躍していた
丸っこい絵柄の絵師さんによるウルトラマンぬりえ。
この方の絵はカワイイですよね。

でも出てくる怪獣が適当、いきなりすごろくのスタートから
「ゴンガ」ってなんだ?





ほんわかした絵柄のわりに怪獣が結構残酷で、
すごろくなのに正月からココロなくも
人食いシーンまであったりする。
左はナメゴンって書いてあるけど絵は全然知らない怪獣じゃん!
ナメゴンの資料がなかったのか?



レッドキングって書いてあるんだが
突撃ヒューマンのジャイロックみたいに角つき!





バルタン星人ならぬバルタン人にパンチをくらわす
ウルトラマン・・・よく見ると周辺で犠牲者が出てるぞ!(笑)



しかも「上がり」で待っている最強のラスボスは
なんでだか魔神バンダーだ!






この会場に来ているお客ならウルトラマンや
スペクトルマンの主題歌や挿入歌などはきっちり
頭に入ってるハズなんだけど、いきなり
聞いたこともない挿入歌が流れ始めて
オーディエンスは首をかしげる。
「ゴリのちょうせんうけてたつ、
グッとにらんだ正義のひとみ、いざ立ち上がれ
スペクトルマン!」
「ひかりのくにからやってきて
フラッシュビームのエネルギー!
すべてをみとおしすべてをたんちする~」

こんな歌聴いたことある?

そう、これは各ヒーロー、そして怪獣たちの
の絵描き歌を集めた昭和当時の本。
でも、絵描き歌どおりに描いた絵が
上のような有様で。。。
ちなみに各絵描き歌は富山敬、森功至など
有名声優さんが歌っている。
表紙の喜んでいるこどもたちの顔、
ウルトラマンと向き合っているラー。
昭和の時代ならではの濃密なテイストが
たまらんなあ。



ちなみにジャミラの絵描き歌が
とりわけすさまじくて会場でも受けていた。

ちきゅうをうらみへんしんし、

もとはにんげんだったのに

みずのないほし いじょうなほしだ、

ふじちゃくしたほし うちゅうのほしは

きけんでみてもむだだった 

なみだがでるほどかなしんだ

こころもからだもひびわれた

あついうろこにおおわれて

ひとのこころもいまはない

マッハ50のスピードで

ふくしゅうちかいやってきた

かなしいかいじゅう ジャミラー
ジャミラー ジャミラー♪





パチヒーローが次々と登場する恐怖の
すごろく、「仮面」ならぬ「化面パレード」。

角のあるゴレンジャーとか目つきのあやしい
「フランダースの犬のネロ、マシン刑事999
もどき、ハートマークでなく
ヘンテコなマークの入ったロボコンなどが
登場。Keyさんが酔狂にもこのすごろくを
実際にサイコロを転がしてPLAYしてみたところ、

KEYさん「すごろくのゴールに到達するには
各地点で何回かの確率ですごろくが指定している
サイコロの目を出さないといけないんですが、
ほとんど不可能で、GOALできるのは
まれ。これは何度やってみても
作った人が実際にシミュレーション
してつくってないとしか思えないモノです」。

唐沢さん「このすごろくを『カイジ』の劇中で
使ってもらったら盛り上がりますね」



パチ世界衝撃の真実その3.

カード収集の第一人者、堤さんの報告。
パチ怪獣カード愛好者の間ではヤマプロや
ヨコプロと並び勇名なエスプロのカードが
堤氏のこれまでの調査では15枚とされていたのだが
(堤氏の編著・駄菓子屋グッズ大図鑑DXに掲載されています)

なんとこのたび16枚目のカードが見つかったのだという。
しかしこの調査は、新たな未開封状態の
カードが発見されたものをひたすら買っては全部見ていくわけで、
そのたびにダブりも出る。出るか出ないかわからない
未知のカードを探すあてどない旅、
さすらい人の荒野。もはや修羅道だ!

それだけに未知のカードが出てきたときは
嬉しさはひとしおなのだろうけど。
見たことのない、あるのかもわからない
今日見つかるかも、明日かもってな当時物パチソフビの探索と同じで
奥深いよな~。ちょっと気持ちがわかるYO、シミジミ






さらに堤氏のカードけもの道をいやがおうにも
体感せずにはいられない衝撃の真実その4・

上の毒々しいレタッチが施されているパチウルトラマン
カードは、ハズレ5枚に当たりが1枚という
いかにもパチものらしい、
少ないカードアソートで構成
されているそうなんだけど、このカードが
裁断前にくっついていた状態を並べて再現すると
裁断の端に残っている絵柄を見るとまだ
見つかってない絵柄のカードがあることが
判明したという。

最近1枚、未発見のカードが見つかったそうだが
このほかにもいまだ裁断面から判断し
見つかってないカードの探索が
今後のライフワークのひとつとして
残されているんだとか。堤氏「同じ地域に
当時出回ったカードは全部中身が同じだったので
違う地方のを探さないともう見つからないと
思うんです。何しろカードの種類が元々
少ないからきついですよね、こういう探索は。。。
自分が生きているうちにはなんとかしたい」
そのコレクターとしての
熱い漢っぷりに思わず聞き入る、
オーディエンス一同。





某機動戦士アニメのパチ、「宇宙戦士Gシリーズ」
したじきや転写シールなどいろんなグッズに
流用されているこの宇宙戦士シリーズ。




水雷発射管を目と勘違いして?描かれている
水中用機動戦士や、モノアイが2個の量産型
機動戦士がすてき。




唐沢さん「ダイナミック系の人まで
まぎれていますネ」



トークの合間の休み時間も、パチファン同志が
旧交を温めるなごやかな談笑が会場の
あちこちで繰り広げられていた。
本年4月のスーフェスで宇宙人フィギュアを
販売したブライアン氏を覚えておいでだろうか?
彼が新作を引き連れて会場に遊びに来ていた。

新作はヒーローで、過去に作った2体の宇宙人と
戦う主人公的立ち位置のキャラクターなのだとか。
その名は「GALAXY PEOPLE
The Grappler」。目にはキャッツアイを仕込み
BEM的イメージをより高めている。レジン製。
ブライアン氏のイメージルーツは
日本の中島製作所製・アストロニュー5の
宇宙人ミニソフビなのだという。




確かにプロダクツの雰囲気に
アストロミューのデビル
バドーなどの宇宙人へのリスペクト感が
漂っていますね!2011年のスーフェスでも
販売したいそうなので、気になるヒトはぜひ
チェックしてあげてください。最近ドン氏の
OUTER SPACE MANといい、海外勢の
ALIENキャラクターの上陸が著しいなあ。。。
新たなオリジナルソフビのジャンル
ムーブメントになりうるか、ちょっち
見守ってみましょう。




昨今のパチを取り巻く状況などにも
議題は傾けられた。
Keyさん「片やテレビで人気の
大手版権ヒーローのマスク偽造販売で
逮捕者が出る一方、あのメイドインコリアの
パチロボットアニメとして日本の好事家では
知らないヒトもいないであろうテコンVがデジタル
リマスター版ソフトになって日本でも販売される
などというニュースをネットのニュースで
一日の間に見ることになるこの今のパチ世界の
状況。。。」




今回のパネルディスカッションタイム
議題「パチに未来はあるか?」
においては、パチ三傑がパチモンの収集探索に
いつしかココロとらわれた自らのアーリーデイズを
各人が振り返った。

Keyさん「自分は出身が名古屋なので
パチモンも多く目につく環境で育ったのですが
その世界のバックに裏稼業独特のうしろめたい空気が
漂っているのも子供心にキャッチしていました」

唐沢さん「自分は北海道出身なので物資も少なく
入ってくる情報量も昭和当時では限られていたので
東京にはきっといろんなパチモンがあるんだろうな、と
漫画家になるために上京するまで
非常にうらやましいキモチでいましたね」

堤さん「早いうちにパチの存在に関心を
持っていたのですが、そういう変わったものは
炭鉱の町など物資の少ない場所に廻ることが
多いらしく、そういう場所に行ったものが
見たい、欲しいな、といつも思っていました」
炭鉱の町には妙なモノがあるんですよね。
夢見ちゃうな、炭鉱の町。

パチモンを追い求める夢は昭和悠久の刻から
好事家により培われ、今、パチモンサミットという
同様に好き者たちの集結するイベントにおいて
新たな笑いとサプライズを、時に脱力と
ささやかな発見の感動をもたらす。
そしてその先の未来には新たなパチの創造が
あるのかもやしれない。
パチ三傑による、
新たな探索の発表がもたらされるであろう
次回パチサミにも期待したい。



そして2011年2月5日、
トークオンリーイベントでコアに
パチモンを語り尽くす、
パチサミ番外地2丁目開催へ!

会場は新宿ネイキットロフトにて。
帰り際にKeyさんにお聞きしたら
これまで特撮関係の雑誌等で未紹介の
企画なども発掘でき、この機会に発表したい、との話。
2009年開催の第1回番外地もすごかったよ。
すごすぎてブログには書けなかったけど。
今回も通常のパチサミでは聴けないような
マニア必聴の内容になりそう。お聴き逃しなく。
前売り券発売中です。

そしてロフトプラスワンのパチモンサミット
も開催を予定。

http://www.youtube.com/watch?v=6O7DH8STK8Q
つ【Dinosaur Jr/Grab It】


リアルヘッド11月の真頭玩具

2010年11月27日 | インディーズソフビ


演出空間としてシンプルかつストレートに
「下町のおもちゃ」としてソフビの楽しさに
気づかせてくれる、REAL×HEADさんのホームベース、
葛飾区青砥にある真頭玩具。
ひるむことなく師走まで走り抜けてくれそうです。
ブラブラ行ってみましたら、お客さんでにぎわう店内に
リリースされたばかりの新製品をはじめ、
まだ塗装前だったりネコ目をこれから仕込んだりと
製作準備下にあるアイテムがいろいろとひしめき、
多彩なソフビが森羅万象としてひしめく森のような、
いわばCAOS=カオスともいえる状況になっておりました。



ふんばりながら塗装作業を待っているトイレカオQ君の群れ。
ミニサイズなのに手も動き、(なぜかまことちゃんのサバラポーズ)
胴体を便座からはずすことも出来るし、手にするといろいろ楽しめるアイテム。
ロボダッチのトイレロボのプラモとか、水を流す音のする
トイレのキーホルダーとか、子供時分にすごく楽しかったのだけど
今は探すとそういうトイレおもちゃは意外やなかなかないのねん。
そんな駄玩具への追体験的意味合いでも
トイレモチーフのおもちゃは依然そそるものがある。





リアルヘッドさんはトイメーカーとしてカテゴリー分類が
見るお客さん個々に違うのも面白い。
異色のストリートソフビメーカーとして見る人もいれば、
和の空気を取り込んだデザイナーズソフビメーカー的な
位置づけもできる。
そんな見るヒト個々に任せているイメージの可塑性の中を遊弋して
かつ自分の作りたいものを作り、持続しているメーカーさん
なれど、自分はあえてパチ怪人ソフビメーカーとして見ている。

2010年の新プロダクツ・レギュラーサイズのネクストマン、
そしてリリースされたばかりの
スタンダードサイズアイテム、カオスマンXは
昭和のパチ怪獣カードの中に出てきた
あやしげではかないヒーローが漂わせている空気を
明確に継承・リイマジネートしたキャラクターとして
REAL×HEADがこれまでも根底で表現してきた
パチの極北感の強度・濃度をこれまで以上に高めている。

カオスマンXを手にしてカンチャクをコキコキ動かしてると
腕先が分離してカンチャクになってるので、なんとなく
大野剣友会頃の特撮ヒーロー独特のこぶしのはいった
溜めのポーズになっていたり。
フォルムや可動の中に好き者なら見出せる妙なこだわり感と、
昭和独自のヤレ造型を継承したニッチな目線の面白さが
混じり合って、現代にパチ怪人ソフビを生み出すことに
新たな意味が見出されてくる。それはほかでは味わえない
不可思議な脳内の空間創出といえるものだ。

いわばお客それぞれが妄想支援ツールとして
意味付与して楽しめるメーカーさんといえる。
森かつら氏も特に自社の存在を明確には定義せず、
お客のイメージングに任せているようなところもある。
そもそもREAL×HEADはソフビを通して集まった集団の
ようなものであるといつかは言っていたし、
実はメーカーかどうかさえもわからない。

その点をプロダクツのミリキとつなぎあわせて考えると、
REAL×HEADはいわばメーカーサイド、お客の区分なく
ソフビを通して何かを幻視し、さらに不可視な先に向けて進む
関わる者、個々の推進力をリチャージする集団
のようなもの・なのかもしれない。









DR.STRANGE TOYSさんのミュータントジガオス。
先日のパチサミで抽選品としてふるまわれたアイテム。
異形にしてコミカル。エヴァンゲリオンの新装備あたりを契機に
さいきんこういうピンが一斉に惹起してるような
メカやクリーチャー表現が気になります。



一見、和菓子やさんかと。
思わず口に運びたくなる。











某スポーツ新聞の連載漫画に出てくる
スタミナまんまんなオットセイくんと対決するミロクカオスマン。
オットセイくんもこうして真頭の店内に生息してると
妙にハマってません?



新たにリリースされたツートンカラー人造人間カラーの
真夜快速アディオス。「なぜだ、電車なのに人造人間カラー?」
(アクマイザー3のサブタイトル風)と一瞬思っても
そんな意味を超越して現物がさきに存在し、
ソフビとして存在を主張することで
見る者の脳内に塗装パターンとキャラクターから
妄想がかきたてられ増殖、ストーリーと意味がつむぎだされるのが
REAL×HEADキャラクターの独特なミリキ、真骨頂といえます。


カイジュウブルー×ITOKINPARK

2010年11月27日 | インディーズソフビ


だいぶ寒くなってきたけど、昼間、仕事の移動中に街中を
陽光をあびながらブラブラする時間はいっときのココロの休息になったりします。
それも嵐の前の静けさ。

来週からいよいよ年末の納期に向けてバタバタしだすのDEATH。きのう、
お仕事先にうかがって帰るとき、猛烈に牛丼が食べたくなって
手近の松やに。この松やのお品書き上では
牛丼でなくて牛めしという名前なのですが
うめえのなんの。
空腹なときにタイムリーに胃に送り込む
こういう定食メニューは、脳にしみるのを自分で知覚できるほどオイシイですね。

用事で取引のある方の家に言ったらちょうどツリーの飾りつけが
終わった頃合。それを見ながら一杯いただいたら
気分的に一足先のクリスマスみたいになってしまったのですが
まだまだ年納めの本番は先なのだった。
新宿も渋谷も街路樹のネオン取り付け作業が
せかせかと作業の人たちが専用車で木の上に上がり
日中行われている。11月も過ぎると師走はじきですね。。。



てなわけで盛り上がったパチサミも終わったのですが、同じ新宿では
キュートなソフビたちの新たな祭典が続いております。

新宿マルイワンのカイジュウブルーさんで開催中の
ITOKIN PARKさんの展示を拝見してきました。
デザイナーズソフビメーカーとしてとにかくソフビの質感を生かした、
丸っこくカワイイ、ほのぼのとしたキャラクター表現を
追求してきたメーカーさん。

ファンタジー系からナノSF風、妖怪、メキシカンモンド系まで
毎回テイストの違う切り口でプロダクツを生み出すアイデアの豊富さに
驚かされます。
ITOKINさんは日本の昭和のまったりとしていた時代のアニメーション表現に
自分のイマジネーションの原点をお持ちで、
オリジナルの「カワイイ」に主眼を置いたアイテムを
現代のソフビ成形表現、塗装表現をフルに生かし具現化してきました。
最近は海外のアーチストさんに注目され、
コラボレーション活動の機会も増大しています。



BED MONSTER.海外アーチストさんとのコラボプロダクツ。
ITOKINさんは男の子とくまのぬいぐるみなどの製作を担当。
ほわんと眠りについている夜のまどろんだ時間の情景表現がスバラシイ。
実物の質感もきれいです。





ルチャ・ベアのカスタム。マスク塗装でかなり緻密な
ルチャ・ベアマークがマスクやタイツ部分に施され、
決定版的なアイテムといえます。



ガルル。眠たそうな顔をしてるけど、首飾りはしゃれこうべという
モンドビザールなキャラクター。
ガーガメルさんの個展でも販売されたことがありますね。
今回は会場限定品で各ディティールにキッカリとマスク塗装の施された
ブラックのカラーのガルルも販売。かなり見栄えがしてオススメです。



KAWADOUJI。淡い色調が美しい妖怪?妖精系のキャラクター。
サンガッツさんにおけるSUIKOちゃん的位置づけのキャラだろうか。
河童系のキャラクターは個々のソフビクリエイターさんで解釈が違って
見比べるのも面白いかもしれません。



ハイテクとファンシーのハイブリッドキャラクター、NANO(ナノ)。




ITOKINさんキャラのスタンダード、ヒマランとミカズキン。
しかし気づけばキャラクターがたくさん出てるんだなあ。



ルチャベアもいままで販売したカラバリが勢ぞろい。
ヒーローカラーとしてタイガーセブンver.なんてのもありましたね。




こちらが今回の限定品ルチャベア。表面がキラキラコートで
通常品ながらカスタムアイテムなみに見栄えのするアイテムです。

カイジュウブルーさんは新宿発信の新鮮なおしゃれとカルチャーの今を切り取って
アピールしているのですが、その見せ方、提案の仕方が面白く、
毎回ソフビ関係の展示ならずとも
何か発見がありますね。1階の他店の店頭もブリーチの劇場版公開記念
特別グッズの販売とか、アグリードール関係の製品紹介、年末らしく
インテリアチックにおしゃれなカレンダーの展示など
幅広いポップカルチャーカテゴリーから切り取ってきたアイテムを
偏執性をもって魅せるオールレンジ攻撃で仕掛けており、
1階は今、クリスマスの街中を見るように、かなりにぎやかです。
アニメ関係のグッズもこちらの店頭で紹介されると
アニメとしての枠で見たときと違った視点で面白さに気づいたり。
ここでの見せ方が、素材がそのジャンル内でくくられているときには
気づき得なかった新たな美味さを引き出している・というか。
TOKYOの様々なカルチャーも他国からの関心を受けて
より多義的に変わってきているのでしょう。
そしてインディーズソフビもそのさなかにあって「今を伝える」
商材としてカイジュウブルーさんから選ばれた存在といえます。

カイジュウブルーさんはクリスマスに向けて、ソフビ関係でも
催事がまだまだ続くようなので、引き続き年内の
店頭展開に注目したいところです。


復刻堂×大協ケラトザウルス

2010年11月23日 | 当時物ソフビ


パチサミに行き、脳から快感物質がダラダラ出てきて
この祭日は心地よい疲れに包まれると思ったのですが
そんな休息のいとまもなく
強力なシーゲキを注ぎ込むアイテムが小雨の中届けられました。
てなわけで多大な話題を提供してくれたパチサミのルポは
ここでちょっとインターミッション。

怪獣ファンにとっては有史以前の地球と脳内では同義であった時代。
そう、怪獣と恐竜が日常的に跋扈していた昭和40年代。
生命感ある力強い造型の怪獣ソフビと、おもちゃ的イマジネイティブの入った
独自の恐竜ソフビを展開していた大協。復刻堂さんの新作復刻は
その「生きていた恐竜と怪獣シリーズ」のケラトザウルス。
ケラトザウルスは生きていた!

本年秋に届いた、大協のジアトリマを特典とする4体の怪獣セットの
到着と同時に販売アナウンスが出され、
しかも販売品がケラトと聞き、驚愕しながら
同時に狂喜したファンも多かったと思います。
いや、けっしてそれは大げさでもない。

ケラトザウルスは同社の恐竜ソフビでも現存数が少ない、
幻といってもいいアイテムでしたから。
まさに現代に生きていた恐竜ソフビとなった大協ケラトザウルス。
こうしてケラトの復刻品をジアトリマに続いて
レビューできる日がくるとは思ってもみませんでした。




本文中、以下ケラトでいきますね。ケラトは
「宇宙怪獣シリーズ」と称された中岡俊哉氏監修の
ソフビシリーズの広告にも写真が掲載されており、
同時に同社の「生きていた恐竜と怪獣シリーズ」の
広告にもその姿が写真として掲載されており、
当時の玩具商報に載った2つの広告が今も存在して
いるのですが、この広告がまた曲者というか、
果たしてこの写真どおり当時ケラトが販売されたのか
どうかは好事家の間においても疑問視されていました。

とにかく大協の広告上では
宇宙怪獣でもあり、恐竜でもあるケラト。

一体恐竜なのか怪獣なのか?というのもファンに
とっては気がかりな存在でした。

とにかくケラト本体を見ていっしょに検証していきましょう。
はたしてケラトザウルスは恐竜か宇宙怪獣か?




今となっては現存数の少ないケラト。
その残っているケラトも
ネット上の写真等で見ると目や角のゴールドが
酸化して溶けていたり、恐竜ということで
当時は本来のソフビユーザーである子供が
手にしたこともあって塗装が落ちていて
真っ黒な状態になっているものも多く
当時販売された状態で
見ることは復刻されない限り誰にも叶わなかった
ことでしょう。これはソフビでタイムスリップ
している感じでしょうか。

あるマニアのヒトが前に言っていたのですが、
「なんでこんなに残ってないんだろうね。
ただ自分のソフビの記憶をたどると、
なんとなくケラトが残ってないのは判然とする。
恐竜は一目瞭然で怪獣じゃないから
子供もつい邪険にするものだった。そして
ケラトは若干大きいので親にも場所をとると
邪険にされたのではないか」と。

ケラトの出現率が少ないのは、成形面で見て
指摘する向きもあります。
当時のソフビ技術では金型の大きさ的に
このケラトは大きすぎ、成形エラーが多く出ることで
思ったように効率的生産ができなかったので
元々大協が予定していたロット数も確保できずに
結局世に出た数自体が少なかったからでは、
という推測も聞いたことがあります。

ケラトは同じ大協の宇宙怪獣シリーズでリリース
されていたマイティと同じ
レッド+グリーンという塗装パターン
なのですがケラトはこんなに
カラフルな恐竜ソフビだったのですね。
不思議と最近の恐竜の学説では恐竜は
派手な色だった種類も多いので、大協の
手がけた塗装コンディションは最新学説の整備
される20年以上も前にすでにソフビとして
実体化していたということか。
しかもそのケラトのソフビも40年近い前の
ビンテージトイとして、すでに立派に考古学的な
目線で見れる対象になっていたりする。





例によって岩場を原始時代に見立てて
「終局の浜辺」で撮影。

撮影していて
思ったんですが、角度ごとに表情が
異なり、肉食恐竜であるケラトサウルスとしての
獰猛さをたたえながら赤ちゃんのように
手のひらがパーのポーズを模しているなど、
恐竜としてのリアリティは現在の目線で見ると
乏しいものの、ソフビとしての情感という
意味でやんちゃ造型までも適度に配合されており
単なる恐竜のソフビというには、漂うものの豊饒さは
やはりマニアが語り継ぐに足るソフビといえます。

何よりこの精悍な表情ーーソフビからすでに
好事家に語りかけているとさえ、言えるでしょう。





ケラト・リアビュー。
この角度で「生きていた恐竜と怪獣シリーズ」の
広告上に掲載されていました。後姿なので
妙~にミステリアスなビジュアル。
この状態で手を上げていると、「パー」を
手でやっているみたいで、
獰猛な恐竜らしからぬお茶目感が。
そしてこの背中から尻尾にかけてのうねり感の
表現。大協のソフビはマイティ、ザゴラも
なのですが、特にマイティの背中のうねりは
見事、このケラトもで、リアビューが映える
ソフビ揃いですね。






大協の他の恐竜・宇宙怪獣プロダクツもこの機会に
載せてみる。。。

何かドメル艦隊の空母群が揃ったみたいな
高揚感があります。アロザウルスは
たぶんケラトと同じ原型師氏の手がけたアイテム
ではないかと思います。肉のしわの入れ具合、
顔の彫りの感じや、何より手のキューピーのような
「パー」のポーズがそれを裏付けます。









大協のソフビは恐竜にキューピー的なファンシーな
要素をこのケラトとアロザウルスに付与したのが
造形的に面白いポイントだなと自分はつねづね
思っています。
アロザウルスは夏みかんのような色のイエローと、
恐竜図鑑に載っている絵の恐竜っぽいオーソドックスな
恐竜カラーのブラウンのアイテムが存在します。

ハリウッド映画「恐竜100万年」に商機を
見出したマルサンの恐竜シリーズとともに
当時恐竜アイテムとしておもちゃ屋さんの
軒先をにぎやかせたことでしょう。




続いて大協チラノザウルス。
これはソフビ人形というよりフィギュアという
感じでしょうか。固定ポーズではないんですが
まず右手が胴体と付着した形で成形されており、
ぴったりひっついている。

さらに足ですが、この歩行した
ようなポージングでは一応自立するんですが、
直立ではまったく立たないものとして
作られている(ヒエー)。これは親切な知人から
恐竜の人形がある、と声をかけていただき
譲り受けたんですが、届いたときちょっと
期待はずれ感がありました。何しろ立たないん
ですからね。でも不思議と手元に置いて眺めて
いると、恐竜時代のチラノサウルスの日常を
捉えたヴィネットみたいな情感を感じ、だんだん
味のあるアイテムだな、と思い、暴君竜としての
チラノのイメージを再現しようと険の入った
表情とこの通常から歩行ポーズという
ちぐはぐな感じが、今ではお気に入りの
一匹となりました。



「生きていた恐竜と怪獣」の広告上でもどこかに
急いでいるような歩行ポーズで映っているのが
微笑ましいです。大協の恐竜ソフビはシリアスに
作っていながら何かと手がパーだったり、
走りポーズがデフォルトだったりと、どこかに
気の抜けた感じがあるのがまた今となっては味となっていますね。
マルサン恐竜はやや無難なのですが、対して大協ソフビは
恐竜の枠を超えて作られてしまった粗野な野趣を強く感じる。

精緻な恐竜フィギュアばかりになった今。
恐竜キングのソフビなどは造型、彩色もすばらしいですね。
それらこそもちろん時代の潮流に合わせた
恐竜トイの進化形なのでしょうが
恐竜という存在をイマジネイティブに捉えた
大協ソフビは今の目で見ても新鮮であり、あくまでコアなマニア、
好事家間の間での話ですが、ケラトの復活で、
再評価の機会をようやく得られた感じもあります。




そしてこちらは大協「宇宙怪獣シリーズ」
として販売された(のかどうかわからない)
時のメンバー。ソフビファンにはおなじみの
ザゴラ、マイティ、
そして宇宙怪獣(宇宙恐竜?)ケラトザウルス。
他の恐竜に比べると中サイズで見栄えもするし、
角もいっぱいあるし、
こうして見るとザゴラやマイティと並んでも
違和感ないですね。



元ネタの中岡俊哉先生の名作
「世界の怪獣」からザゴラ、マイティを
セレクト。でもザゴラは地球の怪獣なんだが。。。
そしてケラトもシリーズの一匹として発売
された・・・らしいのですが、ヘッダー入りで
現存してるのを誰も見てないので、ケラトが本当にこの
「宇宙怪獣シリーズ」としても発売されたのかは
なんの証拠もありません。

マニアがよく言及するのは、宇宙怪獣シリーズを
ラインナップしたのはいいが、ザゴラ、マイティは
製品として用意できたもののそれ以外の企画が追いつかず
玩具商報の広告に、恐竜シリーズとして発売した
ケラトを「とりあえずにぎやかしに」と混入しておいた、という
説。これはマニアの定説が現実通りのような気がします。

といっても、ケラトが実際、怪獣なのか恐竜
なのかはちょっと見には判然とせず、
(まあ恐竜なんですが、
何か大きさや「パー」な手であることも含めて
むやみな過剰感が怪獣と言わしめるものがある
のも確か)当時の大協としては、「いちおう恐竜として作ったけど、
3匹くらい居たほうがシリーズらしいから
宇宙怪獣の広告にも載せとこう」みたいなノリ
ではなかったのか、と思われます。
まあごぞんじのように昭和当時のパチカードの世界を見ても、
円谷怪獣をつぎはぎパッチワークした怪獣を丁稚UPしたのが
間に合わなくなり、適当に図鑑の恐竜図版に
レタッチして火を吐かせたり光線を吐かせたりして混入していた
時代なので、大協もさもありなん、というところで
しょうか。

気になるのはケラトが
マイティと同じ塗装パターンである
ことですね。「生きていた恐竜と怪獣」と
宇宙怪獣シリーズは同時期に仕掛けられた
大協のビッグプロジェクトではないかと思うので
あくまで仮説ですが、塗装時期が
同じだから塗装時のコスト節減を図る意味で
同じ塗料の配合で塗られたとか、
あったりしないか・

昭和当時は怪獣も恐竜も渾然一体となり、大括りの
「怪獣ブーム」を雑多な商材が支えていたのです
から。。。売れればなんでもあり、みたいな。
このケラト君もその時代の激動下、業者の都合で(笑)、
ほんのひととき、恐竜と怪獣の定義の間を
フレキシブルに行ったりきたりしていたのでしょう。



ザゴラ「やーい、怪獣だか恐竜だか
わかんないヤツ~」
マイティ「宇宙恐竜・カッコ笑い(笑)」
ケラト「わーん おれは一体何なんだ~」いったりきたり。



オロオロ

「HA HA HA!」




なお、「宇宙怪獣シリーズ」には
広告上の写真を見るとソノシートが付属しており、発売
されたザゴラ、マイティなどの怪獣たちの解説が
吹き込まれている、と広告中では記載があるの
ですが、このソノシートが現代において発掘されて
いないし、「当時聴いた」というマニアが名乗り
出ることもいまだありません。タコもモノ好きなので
年季の入ったマニアにはお会いすると
それとなくたずねてきたのですが。

考えてみると、この情報化の時代に
おいて、まして古物の入手ルートが多様化された
現在において、当時広告で発売をほのめかしておきながら
まったく一個も現存しないアイテムなど実はそうないはず。
まあ、誰かしら持ってるものです。

ここ数年、マニアは「元々ソノシートはなかった」との結論に
傾いている模様です。まあ、IKBのヘッダー上
には掲載されているスモゴン2号と同じような
話ですね。ただ、出てこないソノシートがあると
いうことでそこもミステリアスといえばミステリアス。



魔の地帯に潜入。。。夜間撮影にて
恐怖の恐竜魔境の渓谷で
深夜の狩りをするケラトをイメージして撮ってみました。
怪獣にマストなまがまがしさと、人形として欲しいお茶目さが
一匹にギリギリのバランスによって共存する造型の妙。
愛らしくも猛々しいケラトは怪獣の枠にも
恐竜の枠にも収まらない。昭和の怪獣ソフビとしての
レトロ造型のミリキを存分にその身に湛えております。











ケラト自身の造型のワイルドな迫力もあいまって
その一向に出てこない宇宙怪獣ソノシートや、
発売時のシリーズ帰属があいまい、
宇宙怪獣でもあり恐竜でもあるという属性の具有が
妄想度を加速させてしまい、
さらに当時品の現存数が極めて少ないということもあり、
得もいえぬミリキが重層されていきマニアの妄想の中で一人歩き
していった存在であるといえましょう。

いわばこの記事は作られなかった「宇宙怪獣ケラト
ザウルスのソノシート」ではなく、
「大協のソフビ・ケラトザウルスに
ついて語ったソノシート」を目指してみました、という感じカナ?

かといってバックボーンだけでなく、やはり
現物を前にすると、それはケラトの造型のミリキによって
マニアが惹かれていたにほかならなかったことがわかります。
そして今、ケラトザウルスは復刻され
マニアの妄想の魔境の中にしか居ない
幻な存在ではなくなった。。。

そう、ケラトザウルスは生きていた!







http://www.youtube.com/watch?v=jBfygUiS50g
つ【HELMET/UNSANG】

http://www.youtube.com/watch?v=6BOHpjIZyx0
つ【SEPULTURA/ARISE】

http://www.youtube.com/watch?v=O_fJ5SSV_Vo
つ【JUDAS PRIEST/HARD AS IRON】

パチモンサミット2010冬・続

2010年11月22日 | イベントルポ


引き続きパチモンサミットの会場風景など。
コトバにし得ないセカイの空気ってのは
存在するものです。

JRで新宿駅に向かう山手線の車両内に11月の
まどろんだ日差しが緩く差し込む。つい
うとうととして乗り過ごしになりがちになる
日曜の昼前。

タコの隣の席のサラリーマン風の、
高価そうなスーツを着込み、エージェントスミス
みたいに髪を整髪料でビシッとまとめた
身奇麗なオジサマがカバンから出してきた携帯DVD
プレーヤーのモニターをパカッと開けて、
吉沢明歩の出てくる随所に絡みアリのVシネマを
黙々と見始めた。(AVでなくVシネなのが
またイイネ。ケーブルテレビで夜中になんとなく
かかってるのをチラッと見た記憶が。
「スシ王子」とかのブームのときに便乗で
作られた、確か吉沢が外資系のOLを辞めて
さびれた漁村に行き、究極のすし職人を目指すやつカナ?
ってすぐ作品が判る自分も・なんだかな~)

吉沢明歩は確かにエロかわいいけど、なんで
結構人の乗ってる電車の中で
見始めるんや?隣のわしのほうが気恥ずかしく
なってしもた。新宿で降りたらタコのいた席に大学生風の
女の子2人が何も知らないで楽しそうに
だべりながら座ったぞ!
ちょうど吉沢と男優の絡みシーンになっても
サーチもせずそのまま視聴続行。
エージェントスミス、キモチは
わからないでもないケド、
見たかったDVDを買って家まで辛抱たまらなかったのか?・・・
そして車両は新宿駅から走り去っていった。

きっとどうしても今、この緩んだ日差しの
下、電車の心地よい振動にシャッフルされながら
吉沢明歩の裸がみたかったのだ、スミス氏は。

自分の欲望に直裁的に行動するこの瞬間がほしかったのだ。

でもわれわれも彼と同じような欲望に
日常で駆られることがあるではないか。
そう、得体の知れない、
出所不明のパチモノグッズに
思わず手を伸ばして時には大枚をはたいたりして
しまう、そうわれわれパチ好きのいとおかしくまた
やがて襲ってくるモノガナシサ。
でも、手にしたときのあの喜びは
誰にも説明できない。
山手線のエージェントスミスと俺たちは、
そう、仲間だっ!

Everything is Permitted.
(すべてが許されている/ハサン・E・サパー
の言葉 byウイリアム・バロウズ「裸のランチ」より)
人間の欲望と抑えきれない衝動は時に他人から
見ると想像もし得ない行動を垣間見せることが
ある。
パチの世界も、いっちょこれで
子供たちのお小遣いをせしめて売り逃げ、
一儲けや!と乗り出した
昭和のゾッキ職人のカオスな欲望が
プロダクツにハネ返り
狙っては大脳辺縁系が制御してとても作れない、
なんともキテレツ、珍妙な時にはさもしさが
ファンキーさをかもし出すパチアイテムが
生まれる。作り手も自覚してないがゆえの
アクシデンタルな面白さ。

これからパチサミの開催される
アウトオブコントロールな魔界都市・新宿に赴くには
いかにも相応しい道行きに。

Everything is Permitted.





ダイナミックコグマさんの恐怖の大陸トイ紹介。
なんとこのネコバイクは製品名も虎七というらしい
のです。唐沢氏「うーん、タイガーセブンは
ハーレーに乗ってるのがかっこよかったけど
こういうバイクに乗ってもらいたかった気も
今となってはしますね~」、ごもっとも。










闇市や昭和の商店街で開催される夜会を覗いた
ようなごった煮感の中でパチモノの
新発見トーク、いつか見たようなあやしい
アイテムと再会したりしながら一杯飲る楽しさは
体感にまさる説明はし得ない感じ。
もちろんインディーズソフビメーカーさん各社の
物販もワクワクするのですが
やはりこのカオスな空気の体感にこそ
パチサミ本来のダイゴミはあるかと思います。






今回の入場限定品は1種類でないので
自分の手にした怪獣、コーガン、ムチーの
どちらかをあたかも新しい怪獣ソフビを
手にした子供ばりに、会場のその場で
怪獣ゴッコ風というのか、
知人のソフビ仲間同士で写真を撮ったり
遊んだりできたのがまた楽しかったり。











みごとに決まった、ギャルショッカーの
女怪人サソリーナのサソリ固め!




















前回から(いや、タコもうかがい知れない
ずっと前から?)
密かにパチサミ会場を集いの場にしている
秘密結社IN秘密結社なギララ同盟さん!

今回も声をかけていただいたのですが、
サッとメンバーさんがいっせいに
自分たちのアイドルであるギララのソフビを
カバンから出してくるのが
アクシズでガザCの部隊に囲まれたみたいな
ノリでなんとも熱いです!
中野貴雄監督率いるギャルショッカーと同様に
パチサミはイベント内で多様な謎の組織が
うごめく怪しさ、奥底の知れなさ加減も
また心地よいダイゴミ。









大抽選会用にメーカーさんから提供された
未塗装サンプルや特別成形品の品々。このときにムチーが当たれば2匹
揃うとか虫のいいことを考えて抽選に臨んだけどあかんかった。
あと、Dr.STRANGE TOYSさんの
提供した、時骸の頭部を装着したミュータントが
気になったな~。








ちなみに上演終了後、毎回の
ベッコス収納はこんな感じに
行われているのだった!なんだか
妖怪反物とか妖怪獣でジュウタンみたいにされた
鬼太郎みたいですね。
あと、唐沢さんの漫画で出てきた
夢の話「未来世界で連れている犬を丸めてカバンにしまい、
便利になったもんねえ、て女の人が言う」エピソード
をふと思い出してしまいました。




パチサミの後、夜の帳が落ち、今日もサベージで
妖しくも艶かしい、眠らない新宿の不夜城、
喧騒の一夜が繰り返されるのだった。。。

(もちろんパチサミのメインステージである
パチ三傑のトークもルポを予定しています、
記事作成中。。。)

http://www.youtube.com/watch?v=PL72Tyxe1rc
つ【NINE INCH NAILS/MARCH OF THE PIGS】

http://www.youtube.com/watch?v=GSATP_Yw_g8
つ【MINISTRY/THE MISSING】

http://www.youtube.com/watch?v=103AYigJSDs
つ【MINISTRY/N.W.O(LIVE VERSION)】

http://www.youtube.com/watch?v=kuoFiIFkdAA
つ【NINE INCH NAILS/WISH】

http://www.youtube.com/watch?v=go063uJpGkU
つ【MINISTRY/DIETY】


パチモンサミット2010冬

2010年11月21日 | イベントルポ







パチモンサミット2010冬が開催!
いっときはKEYさんの本部WEBが
消えていたりしたこともあったので数日前は情報がなかなか
入らなくて少なからずヤキモキしていたけど、
もちろんいつものように盛り上がりましたとも。
師走を迎えせちがらい浮世、
ひととき忘却の彼方へ!
問答無用のパチモノネタを
唐沢・KEY・堤パチ三傑が次々と繰り出す
チープゴージャスでモンドプレシャスに
脳をユルませる、ロフトプラスワンでの半日を
写真で追ってみたいと思うDEATH。

まずは気になる物販の様子など。





Key Rules!!

このご時世に涙がちょちょぎれる
豪華全プレの入場限定ソフビはいきなり
2体の新作が登場!KEYさん漢やわ。

でも漢でも脱力ッぷりはしっかりというところで
新作でこの2匹だぜ!(もちホメ言葉よ)
ちまみにわしの知人は皆ムチーが当たってた!
(というか無作為抽出で全員なんだよな~)
KEYさんがスピーカーで力説してた
100%オリジナル発想の新怪獣ソフビ
コーガンもタコは欲しかったのだけど
ムチーのユルさ加減は元になったパチ怪獣
塗り絵まんまのベスト造型。
これは2匹とも欲しいっす。明日からムチーを求めてパチパトロール
開始だ(年末の仕事も忙しくなるだろうに
ほかに当面やることあるだろ。。。自分)


















まずはソフビ物販からいきます。
ヤモマークさんのテーブルでは
ザリキングの蓄光ver.を販売。ザリガニの半透明の
甲殻と蓄光素材が適度に表現として相性がよく、
ザリガニは光らないけど深海生物的なイメージで
赤のザリキングと異なる新鮮味をかもしだして
おります。

マックストイさんは
ドラギガスのゴジラブルーカラーを販売。










今回はBLObPUSさんが急遽参加を表明。
前回も販売した海外メーカーの
グーモンさんの製品、ダイゴミと
自社製品でイベント販売はたぶんはじめての
ベロロンを販売。ダイゴミは前回のパチサミで
デビューしたときも好評となった
リアルテイストにしてメイドイン
アメリカの廃棄物公害怪獣。日本の
IKB・スモゴンシリーズなどと、公害怪獣という言霊の目指す
ところ、また造形的捉え方の違いを見比べるのも楽しそう。今回も
物販開始直後、早々と完売していました。

そして、いつもBLObPUSさんは
この魔都・新宿をイメージしてアンダーグラウンド
でピカレスクな人智を超えた怪生物・BLObPUSが
進化を遂げる、あたかも怪獣映画を毎回続編として
ディレクションするかのように
BLObPUSシリーズの限定カラーを
このパチサミ会場において提案しています。

「踊り子ver.」とか「ドクガン毒蛾ver.」とか
傑作・珍作をいつもこのパチサミで用意している
だけに、今回もどんなカラー設計で来るカナ?と
ちょっと現物を見るまで期待していました。

ベロロンには設定として「人々が欲望によりまとった汚れを舐め取る」という
浄化能力があり、それがこのさまざまな欲望を飲み込み渦を巻く
新宿の街にどう作用するか?
そんなコンセプトも読み取れる、きらびやかで
人々から舐めとった魔都の猥雑ささえもその身に
染めたような今回のベロロンはコンセプトに相応しい
カラーだと思い、タコはこの新宿ver .を購入。

ベロロンの表情は不気味ながらにコミカルで、癒しのソウルも
こもって造型しており、手にしてじっくり眺めてみたら
得もいえぬ愛着が湧いてきました。





Dr.STRANGE TOYSさんとNERDONEさんは
互いのオリジナルソフビである
時骸とステレゴンを合体させた
コラボレーション新作「双音骸獣」を販売。
ノイズと時という、ジャンク・インダストリアル
イメージが合致したハイブリッドモンスターという
ところか、なんとも仰々しいルックスの
ソフビが完成しました。






ドリームロケットさんの妖怪魔獣マーノンも
たしかパチサミがデビューでしたね。
そしてここまひさんとのコラボUMAソフビ、
モスマンのカラフルな一品モノを販売。





ドン氏のお店、FIG-LAB(国際フィギュア研究所)
さん。
今回はMONSTER WORTHIPさんの
グリースバット、カスタムアーチスト・怪獣作家の
PAUL KAIJU氏のファーストバイナルアイテム、
ボースカリオン、
またフィギュアではREAL×HEADさんの
キャラクター、ミュータントカオスをイメージした
新製品、スペースカオスマンのフィギュアを販売。
アメリカンオールドデイズフィギュア的アレンジの入ったカオスは新鮮。
またさきにデザフェスで先行販売し拙ブログでも
紹介してますが、昭和当時、ブルマァクも
デザイン意匠をそのままソフビ化・シリーズ化
したことでも知られるアメリカの伝説的
エイリアンヒーローフィギュアの
リスペクト復刻アイテム「OUTER SPACE MAN」が
好評となり、物販の終わる頃には
売り切れていました。

日本にもこのシリーズのファンが多いんです
ね、何か新市場の可能性を感じます。
ドン氏は近々WEBSHOPも立ち上げる模様。
もちろん日本のお客様専用のWEBとのことです。





今回もステージ上で楽しくも悩ましい
本気バトルの女闘美を披露し大活躍だった
青年ライライ隊(WITH PICOPICOさん)
のみなさま。
見事なサソリ固めを仮面ライライに繰り出した
強力な女怪人が登場しパチ怪獣ファンの度肝を
抜き、一時はオーディエンスのどよめきで会場が
怪気炎に包まれました。

地獄女史の繰り出した
クール・ビューティーな新怪人・サソリーナが登場。
なんと当時本物でTVに出演していた
ミニスカポリスとサソリの合成怪人とのこと。
マスクオフしたらライライのなおーみんさんの
レッドヘアーと対照的な黒髪、切れ長の瞳が印象的な
クールビューティーさんでした。
今、発売中のライライドールを買うと、
新作特製DVDがついてくるそうです。

PICOPICOさんの新作も原型展示。
今回の披露がはじめての彼は「ツノゴン」。
なんとこのツノゴンのキグルミも今、製作中
とのこと。キグルミのほうがソフビよりも
リーズナブルプライスで製作できるそうです。
さすがPICOPICOさん、しかしソフビ原型の
ほうが今回は先なんですね。





マーミットさんのブース。
告知されていたジャンカーVのモーターヘッド、
ガスパルヘッド、世界の怪獣運シーブロブは
タコが行ったときにはすでにブースからなくなってました。
今回はマーミットさんお得意のマジョーラカラー
大会。

タコが自分の中のインディーズソフビ史中で
非常に珍重してカラバリは必ず入手してきた
トルエンマンが今回突如復活、
そして全身のイエローとブラウンの
ポイントブラシワークが
思わず昼休みにオフィスの屋上で
バレーボールに打ち講じていたら急に貧血で
倒れちゃうそうな、あの禁断の香りを漂わせる
カラーのパチ怪獣ホワトンを販売。
ホワトンもタコはカラバリコンプ。

このほかギラン星人、マグラン星人のマジョーラ
ペイントカラーも卓上に載ってました。
結局、自分の中のソフビイベントにとっぷり
はまりだしたときに出合った
トルエンマンとホワトンへの精神的刷り込みが
どうにも消せず、共に保護してきました。
トルエンマンはREAL×HEADさんとの
コラボアイテムだったBB弾入りも含めて
たしか今回で8色目だな、
合ってる?



堤さん主宰、えむぱい屋さんのブース。
今回はパチモン報告の中で、堤さんのこれまで
ライフワークにしてきた昭和のパチ怪獣カード
(ヤマプロ、イワタプロ、エスプロ等)の探索に
おいて、これまで15枚と思っていたというエスプロ
怪獣ブロマイドにまだ見ぬ新たな1枚が発見され、
ややエキサイティングな空気をかもし出しながら
堤さんからの発見カードの紹介があったのも
興味深かった。ソフビ、紙モノとジャンルこそ
違えどコレクター道はいずれも厳しいものであると
つくづく実感できました。堤氏の名著「目で見る
駄菓子屋グッズ大図鑑DX」上の
パチカードコレクション一覧が塗り変わる
ところとなり、その記念というのか、
(タコもこの本は持っており、
いつも枕元で眺めております)今回はその
コレクションのダブりカードをはじめ、
多数の当時紙モノコレクションを販売。




イラネナさんのブース。今回は
欠席だったけど、VELOCITRONさんこと
力氏のGHOULパチサミ限定カラーを販売。




サンガッツさんのブース。今回はパチサミの
デビューキャラが里帰り的に販売されている
ものが多いなあ、何か同窓会的な楽しさもアリマス。メメメラを販売。
ネオサンガッツとサンガッツレディもなかよくカップルでパチサミデビューを
果たしました。






ダイナミックコグマさんのブース。大陸に渡り
スーパーストレンジトイハンティングと
日本国内への電動じゃない伝道の第一人者として
ますます活動と発掘眼に凄みが漂ってきた
ディーラーさん。こんなおかしいアイテムをどこで
毎回見つけてくるの。。。

今回はパチサミ内でもじっくり紹介されたけど
きかんしゃ●ーマスやくまの◎ーさん、デニーズ
ランドのミ▽ッキーマ■スの頭部が車両のトップに
ついた、REAL×HEADさんのアディオスも
びっくりのパチ機関車トイに注視が。

唐沢氏「しかしなんで向こうのこの種のオモチャは
派手に点滅するギミックが必ず付くんでしょうね」
Keyさん「子供たちの目をいやがおうにも
ひきつけるというか、光を見せて
思わずひきつけを起こさせるというか」

そしてバー◎ーを載せ同様に極端な点滅と
ノイズ交じりのランバダミュージックを
奏でながら、機体がガクガク左右に揺れる
インタラクティブアクションギミックのついた
スーパーキンキーなバイクのおもちゃも紹介。
乗用している▽ービー人形をはずすと
上品な顔立ちの頭部に不釣合いな
プロポーションのゆがみ加減に泣けてきて
パチの悲哀が2倍楽しめるシロモノ。
唐沢氏「それにしてもこの種のおもちゃは
いずれも、なぜランバダを
テーマに走行するんでしょうね。現地の人たちは
そんなにランバダが好きなのか?」

このほかにも北京五輪の際に作られたけど
現地で悲しくも壮大に売れ残ってしまい、
販売の時期を逸し時代に取り残されていく、
サッカーボール状の頭部が明滅し
壮大なBGMに載って過ぎた大会の国民の高揚感を
うかがわせ、それがまた得もいえぬ味を引き出す
オリジナルサッカー選手(なのか?)
キャラクター電動トイなど、パチおもちゃとしての
過剰なエネルギーを新宿上空に放射する
なんとも強力な布陣が卓上に揃いました。
ダイナミックコグマさんは
スーフェスなどのイベントでも出店されているので
気になる方はゼヒ現物をご覧下さい。
電動トイがフルレンスなアビリティを装着した
ことで得られた、過剰の美に魅入られること
でしょう。

(文章作成中。。。)

Intermission:ベアモ新作

2010年11月19日 | 特撮・SF

<上は現在ベアモデルさんで受注を開始した新製品、
左からズノウ星人、アリンドウ、ツノジラス>

ほんとに寒くなりましたね~。今日は昼間に現場作業が終わって
昼間の鈍い日差しの下を少し街をブラブラして作業場に戻ったのですが、
日中でも肌寒く、陽のよく当たるところを選んで歩く季節に
今年ももう、なったもんだね~とシミジミ思いました。

てなわけでもう12月もまもなくですが、いろいろDMとか
お知らせのタグイが届いたのでせっかくなので紹介しときます。
まあ、年の瀬でついバタバタしてるときの
チェックシートみたいな感じです。
ソフビ関係もまだ年の瀬までイベントや新製品など
話題があり、にぎやかみたいですね。

ベアモデルさんからDMをいただいたんですが、
新作発表の気配がなくやきもきしていたヒトも多かったのではないかと。
スペクトルマンシリーズが続投ですね。今度はズノウ星人。
90年代ですがベアモデルさんはズノウ星人の回に登場する
ギラギンドも製品化しており、ようやく補完という感じ。


(上は秋田書店・怪獣カラー図鑑よりズノウ星人図解)

ズノウ星人は意外やこれまで製品化に恵まれており、
当時マスダヤでソフビ化はされていなかったのだけど、
CCPさんでマスダヤ当時物スペクトルマン怪獣ソフビ復刻の際も
貯金箱としてイマジネイティブな
造型によりリリースされたほか、マーミットさんのビニパラベビーでも
同社のギラギンドとともにセットで製品化。これはマスダヤ製品を
手がけた太田工房さんの造形品ですね。

そして今回のベアモデル版が3回目となります。巨大な頭脳に一つ目、2本足と
シンプルなデザインながら知的宇宙人のイメージを必要最小限の
部品のみでまとめた、ピープロ鷺巣社長ことうしおそうじ氏の才気が光る
キャラクターですね。

宇宙猿人ゴリと同様に知能の高い宇宙人・ズノウ星人が
地球に不時着し、スペクトルマンとの戦いに乱入!
そしてラーが作った、戦いの前にダンスを踊ったり
いかにもラーの創造物らしいユーモラスな怪獣ギラギンドとの共闘という
ゲストキャラクターたちのコントラストも
ストーリーを面白くみせていました。
視聴率も上がってきて勢いの出てきたスペクトルマンの中でも
面白い前後編だったと思います。





(上は二見書房・ウルトラマンブック「ウルトラマンT」より)

そして2つ目はウルトラマンタロウの怪獣、アリンドウ。
後にキグルミが全身にツタを巻かれて
バサラに改造された女王蟻怪獣。
意外な登板となりましたが、このままウルトラマンタロウ怪獣の
リリースが続くのか?見届けたい感じがします。

そして3つ目はゴーストン、トランカーと続いた「行け!ゴッドマン」シリーズの
新作としてツノジラス。ゴッドマンには「おはよう!子供ショー」の
帯番組という形式で予算的な面もあってか、緯度0大作戦の
こうもり人間(バットマン)、ガバラ、カメーバなど
多数の東宝怪獣が出てくるので有名ですが、
このツノジラスは東宝特美スタジオの倉庫にあった
アトラクション用の怪獣キグルミをそのまま
ゴッドマンに登場させた怪獣の一匹。
この当時はショーなどで活躍するオリジナル怪獣のキグルミが
多数あったのですね。ゴッドマンの東宝特美スタジオの倉庫に
居た怪獣はなんとも異形そろいでコアなマニアが存在します。
でもこのツノジラスはその中でも割と普通目のルックス。




初期話数の怪獣としてシラージ、バットマンなどといっしょに
本やソノシートにビジュアルとして
登場していたので、今も見慣れているヒトも多いのではないかと。
数年前にゴッドマンとグリーンマンがセレクションDVD化されたときに
新撮映像が特典につきましたが、わざわざ新造のきぐるみを
あの品田冬樹さんのレインボー造型企画で製作されたのも
忘れられないトコロ。



トイイベント、WCC・GONでのゴッドマン、グリーンマンショーでも
会場内を歩いてるツノジラスのキグルミを触っちゃいました(笑)。
これは舞台裏で撮らせてもらった写真。
太い眉が特徴的。どことなくモスゴジ的な表情をしており、
ゴジラの記号を持つ本家東宝製のパチ怪獣として見ても楽しめそうです。
アリンドウ同様に初立体化ですね。




こちらは先日のデザフェスの時にサンガッツさんのブースで
せしめたリーフレット。なにやらドラゾラン君が
聖夜の夜?にクリスマスツリーを手に
暴れております。そう、なんと12月22日~24日、デザインフェスタギャラリー
WESTでまたまたイベント開催です。

下のほうにサンガッツさんやドリロケさん、DEAD PRESIDENTSのマットが
映っておりますが、MAXTOY主宰のマーク・ナガタさんとこの3人で
また何か仕掛けてくるみたいです。
サブテーマに「WE NEED YOUR LOVE!」なんて書いてあるんですが
暴れ狂うドラゾラン君に愛を注ぐようなイベントなんでしょうか。
年内の合同イベントは21日にロフトプラスワンで開催される
パチサミが一応ファイナルカナ?と思っていたけど、まだまだ
お楽しみはあったんですね~。



静岡の開催なんで今のところタコはいけるかわからないけど
キングゴゼラを発売したばかりのホットな逆柱いみりさんの個展も
もうまもなく開催。今年は熱海に出張にいけなかったな~。
何かお客さんから呼び出し入らないかな~、旧ブログでアガスケロン1号、
2号を持って熱海に行ったり、今川版マジンガーの
ご当地ロケ地めぐりをしたのが懐かしい。。。
そうそう、今夏はみやげものコーナーがラブプラス関連アイテムで
いっぱいだったそうだけど
見に行きたかったな~(…何か全然現地の観光になってない気が)

じつは、逆柱さんにこないだいきなり出先で会っちゃいました。
なんという僥倖!!(ってなぜか00のグラハムのセリフ)
少しだけどゴゼラとかワニガッパのことで
お話ができてうれしかった。。。で、ちょうど居合わせた逆柱さんのお知り合いの
おかげでこの個展のことを知ったしだい。
今年はソフビはゴゼラがちゃんと出たけど、
漫画のほうの新刊が出なかったのがソフビ、漫画ともにファンの自分としては
サビシかった。。。あ、ソフビに新作漫画付いてましたもんね(微笑)

この個展は12月4日~19日の期間、静岡県富士宮市にあるRYU GALLERY
(電話=0544-91-7043)で開催されるのだそう。
静岡県はいみりさんの漫画の中に出てくる風景のロケーションも
いっぱい取られていると聞きます。いわば逆柱式妄想の
ホームグラウンドともいうべき
場所。あなたも駿河の里に出現した脳内リゾートの迷宮にトリップだ!

文福祭

2010年11月18日 | イベントルポ



和やオリエンタルチックイメージを取り込んだソフビやフィギュアメーカーが
一同に会し、渋谷PARCO PART1で2011年に向けて福を表現、
商うユニークなイベントを実施!ちょっと身につけたい、デスクトップに
置いて目に付いたときになごみや癒しのエネルギーをリゲインされたい。。。

ソフビ製のマスコット人形やアクセサリーの源流にはソフビ素材独特の
やわらかさが触感、色覚によりもたらす癒しの美学が
根付いています。そんなミリキに着眼して
REAL×HEADさんとINTHEYELLOWさんの呼びかけで
集まったファンシー系アイテムの達人たちがユニークな、なごみをテーマに
したアイテムをこのPARCOに集めました。もちろん大半が当日限定品!






おなじみREAL×HEADさんのフォーチュンキャットはもちろん、
ウアモウさん、POPSODAさん、ミロクトイさん、アトムザアマレスラーさん
など、おなじみのメーカーさんのキャラクターアイテムが参集。

今回は一般のデパートのお客さんに向けての製品発信というところですね。



インディーズソフビが一般市場に訴求、ビジネスチャンス拡大。。。
などと堅苦しくも商業的なお題目を
唱えるつもりはないのですが、新宿のソフビにやさしいセレクトショップこと
カイジュウブルーさんと並び、デパート系ショップさんがこのソフビ分野に
関心を持ち、製品を取り扱うという実験が、このところ頻繁に行われている
という点にはちょっち注目したいトコロ。
見慣れたソフビたちがいつもと違う売り場で
どのような反応を獲得し、そして個々の手にしたお客さんに
ソフビならではのヴァイナルラッキーゴッドたちが
はたしてどんな「福」をもたらすかも見守りたい感じです。



上のまねき猫(中空ポリ製なのがイカス!)はパルコさんサイドで用意した
アイテム。作家さんのアイテムの中にオリジナルまねき猫がまぎれて異彩を
放っておりました。職人さん塗りっぽくて妙にビンテージ感が
漂うつくりなのがGOODです。
開場してしばらくしてその場で妙にその存在に注目が集まり、
タコも思わず白、黒となぜか一緒に売ってた鳴るうんち(スーフェスの
会場入場プレセントを思い出す。。。)を買ってきてしまいました。







フィギュアの原点こそ、仏像だ!

ミロクトイさんの仏像シリーズ。
なんとミニの仏像根付がこのたび一般販売のガチャポンになるとかで
先行販売として今回、回せるガチャマシンも用意されてました。
標本ボトルにビン詰めされているインテリアにいい感じの
限定ミニミロク像なども売っていました。



スワロフスキーを装着したカスタムフォーチュンキャット。



KAIJINさんのカスタムペイントによる
一品モノジゴクゴン。



T9Gさんのギガラメコタロー(右)とCHINOさん製作の
カラフルなオリジナルまねき猫フィギュア。



最近カイジュウブルーのREAL×HEAD展、自らの出店もこのパルコですでに
先行して果たすなど、活躍著しいウアモウさんの販売ブース。



久々登場?つげ義春さんの伝説的妄想漫画「ねじ式」に
主人公の回想台詞にのみ登場、
物語のキーキャラクターをはじめてビジュアル化したソフビ、
メメクラゲも新色がお目見え。前にスーフェスでクリアブルーのを
買ったのだけどくらげなら群体かねえと思い、
主人公を刺した直後を勝手にイメージして赤を購入。
成形色がムラサキ、澄んだ水色などもあり、カラバリもいい感じです。
しかしこやつは福は呼ぶのか?
思うに、メメクラゲに刺されたおかげで
あの主人公は熟女の女医さんにより「お医者さんごっこ」と
称する治療も受けられたんだな。そして最後のコマで、モーターボートに
乗って腕の蛇口を見せて見せる主人公のすがすがしい笑顔。。。
やっぱりメメクラゲがどー見ても
運命の転換、幸運を招いてるか。



パルコの前に設置されたなにやらファンタスティックな
メリーゴーランド風・占い?マシーン。
さっそくカップルがいっぱい中に入って、満員電車みたいに
押し合いへし合いしながら
内蔵された機械を作動させてシリアスな表情でモニターに見入ってました。

街路樹にクリスマスの飾り付けをしているデパートのスタッフさんも。
たちまちクリスマスになりそうですね~・
今日はこんな感じで仕事の空き時間に昼から渋谷をプラプラしてしまったタコも
まもなく年末のお仕事に突入だっ!というわけで、仕事上では気分は元旦、
すでにクリスマスすっとばして今は
「あけましておめでとうございます、2011年の年初にあたり、」
なんて文章をセコセコ作ったりイメージ画像用の富士山写真を物色してるトコロ。

ちょうど真頭玩具でリリースされたカオスマンX、頭の上に毛が三本(笑)。
森かつら氏が一番好きというXのカラーなので
彩色のハマリようもピッタシ。
そしてこれぞ昭和当時にイカニモ居そうなゾッキヒーローってな
ユルさもパチ遺伝子としてしっかり組み込まれたキャラでたまらん。
たくこんなの作っちゃってほんとに困っちゃうなー。。。って感じで
こりは購入決定。

◎分福祭/11/18(木)~11/30(火)10:00~20:30
場所=渋谷PARCOパート15FMONOZOKU店内
◎参加メーカー、作家
アトム A アマレスラー ,UAMOU,KAIJIN , 骸骨商會,SPANKY, SHELTER BANK,
DEVILROBOTS タキタサキ,CHINO ,T9G, takeshi togo , BLACK BOX ,
POP SODA ,HIDEO MAEDA from jammy , mirock toy, maico akiba , MOGraphixx ,
マガイドウ, REALHEAD , The Wonderful! design works ,

つ【METAL CHURCH/NETHOD OF MY MADNESS】
http://www.youtube.com/watch?v=GOtvenkjq54

つ【METAL CHURCH/OVER MY DEAD BODY】
http://www.youtube.com/watch?v=Ffghdsbr6jU

つ【METAL CHURCH/WESTERN ALLIANCE】
http://www.youtube.com/watch?v=MlPgqjfZyDU

記事で扱った製品はなごみ系なのだけど
明日合わせのケツカッチンな仕事がこれからあって
殺伐としてるのでとにかくアグレッシブで速いヤツ聴く。



REAL×HEAD真宿大決戦

2010年11月14日 | イベントルポ


今日、11月14日はインディーズソフビの開祖的メーカーのイベントが
ガーガメルさん、リアルヘッドさんと開催されて
新宿界隈はソフビファンがあたかも怪獣に追いかけられて
右往左往したような。なんとも嬉しくもあわただしい一日だったのでは?!
ほら、怪獣映画のエキストラって出演できるのがうれしくて
笑いながら怪獣から逃げてるでしょ、あんな境地でしょうか(笑)。

てなわけで新宿マルイワンのカイジュウブルーで開催中のREAL×HEAD展の
千秋楽?ともいえる本日は、ウアモウさんのUAMOU特製彫金マスク付き、
フォーチュンキャットのウアモウカスタムver.(金・銀)、
そしてミュータントヘッドとイービルのカイジュウブルー限定カラーなどが
イベントのファイナルを飾らんとばかりにリリースされました。

いつものように開店前にお店の前で森さんとお店のおねいさんが購入順を抽選!



開場。さっそく昭和の駄菓子やの軒先やお祭りの夜の露店を
思わせるカイジュウブルーさんの販売テーブルにイービルやヘッドなどの
製品を並べている森かつら氏。



スタート。うわ、写真撮りたいけど招き猫がどんどん売れていく。




結構なお値段なのに人気だな。
彫金のマスクは先日もイービル2体に装着されて販売されたものと
同じ職人さん仕立てによる本格派の精緻な工芸品で、ソフビとの相性もピッタリ。

今回もウアモウさんのウアモウを(キャラ名とメーカーさん名が同じ
なので表現が難しい)遅めのハロウィンとばかりにいつものこのキャラ
特有のきょとんとした表情を包み隠して
中世のマスカレードの踊り子のごとく、ミステリアスな
アイテムに変身させていました。



購入順を待ちながら色々と店内のアイテムに目がいく。
プーリップっぽいタッチのおろちドールなんてあるんだ。。。
このお店は8畳くらいのスペースにほんとに濃縮して
カルチャー視点のおもちゃやアパレル、雑貨の今を捉えた
アイテム選択でお客の目に攻め込んできますね。
インディーズソフビの販売のみならず、毎回何か「ネットでは
見たことがあるけど現物を見るのは初めて」
もしくは未知の新鮮なサプライズを提供してくれる場所です。



今回の限定ミュータントヘッドとイービル。
すっかりインディーズソフビのクラシックスタイルに位置しつつ、
多様なカラー表現により新たなミュータントとして突然変異の妙を
用意。今回のアイテムは、初期からジャンクスポット頃までの
ファンにはどこか懐かしく見え、また
マスク塗装を多用するようになった真頭玩具開店以降のファンには
おそらく新鮮に映るであろう
原点回帰感が横溢した、クラシックスタンダードなブラシワークオンリーモデル。

ミュータントヘッドは何度かリメイクもされているブースカカラーの
ブラックver.という感じ。目の周囲に少し影を落としてコミカルな
アクセントを入れている。またイービルはイエローで淡い色合いを
差し込んだ、さりげない塗装表現が効果を上げている。ともに
ピュアフレッシュ(肌色)系の成形色で淡い色合い。
旧リアルへッドHPのあの最初期に作られたサンプル集合写真の中にも
入れて違和感のない2体。何か強烈な心地よいデジャブー感が
眺めているとかもし出されてきます。

森さん「マスク塗装に通常のブラシワーク、ふき取りなどいろいろな
技法を用意してこれまで試してきました。
キャラクターの見せ方を常に新鮮にしていたいと思ってます」とのことで
今回は最初期のリアルヘッド風なイメージで温故知新的にくすぐるアイテムを
用意したというところだろうか。



聞けば色々、この後もリアルヘッドの活躍は年末に向かって
さらにフィニッシュとばかりに進行中のようです。

評判になっている新作・ミュータントゾーン4ネクストマンの
新たな進化の過程を今後新作ソフビとしてリリースし
お見せする、との話なのですが
聞くと今までリアルヘッドのソフビとしては異質な分野のキャラクターも
出てくるみたい。過去のプロダクツでいうと、それは
たとえば仁面犬とかビガロイドくらいの意外なものなんですが、

自分も「えー、本当かい」とか思ったけど
それは実現したら、一体リアルヘッドが作ると
どんなのができるんだろうという意味での興味がわくという
ことで、楽しみです。11月中にはカイジュウブルーさんでの今回の
イベントに続いて、百貨店系のイベント出店を
仲間のソフビ関係メーカーさんと共同により予定しているとか。

寒くなってきましたが、2010年も年末まで、リアルヘッドはソフビセカイを牽引する
機関車(まさにアディオス!?)的な役割も発揮しつつ
ますます奮闘してくれそうな気配です。

つ【ZARATOZOM(DAWN OF THE DEAD/SOUNDTRACK BY GOBLIN)】

http://www.youtube.com/watch?v=PP7Vxcs6lU0&NR=1

ガーガメル BWANA来襲

2010年11月14日 | イベントルポ


THRASH OUT,今度はハチミツだ!しかもその味は芳醇にて甘美。。。
この店のハチミツはスペシャルブレンド。。。
立体で、目で、ソフビの触感で味わうのだ!

ガーガメルさんのアンテナショップ、THRASH OUTで
イベント「Randall's Magic Scrap Yard」が本日よりオープン。

ポートランドのスーパーアンビエントアーチスト・Bwana Spoonsが久々の来日!
ハチミツジャンキーのチャリンコギャング
クマのランドルとランドルの隣人であるミツバチ、ボリスを巡る日常。
ボリスのハチミツを狙うランドル、
BWANA SPOONSとガーガメルさんのコラボによる
ARTとソフビ表現が織りなす新章「魔法のスクラップ場」を
おなじみのカスタムアーチストさんが参集し、
ショーでBWANA氏の来日をお出迎え。ようこそBWANA!

蜂蜜と平穏で満たされた日常をめぐって右往左往する
ランドルとボリス、どこかトムとジェリーのようなコンビ系
カートゥーンモノを思わせる
ニューキャラクターのデビューアクトを各カスタムアーチストさんが
どう演出するのか、興味津々。。。
ということで会場の高円寺THRASH OUTには
いつものようにソフビフリークが参集しました。
さっそくその一部ですが、タコも見てきたのでご紹介。



双子のシベリアンバコバス!
ナツカシ、怪獣のたまご封入で販売された
バコバス三兄弟の再現的カスタムアイテム。



ラスタヘアーをまとったミボラ。ジャジーなBWANAアレンジによる
エスニックゾッキ怪獣。



左からぶたのはな大橋さん、ウアモウさん、CHANNENさんのランドル。
一目でそれぞれの個性がわかります。CHANMEN氏のはとにかくポップだったな。
現物でこれは見てもらいたいかと。

ランドルのソフビは腕に別パーツでハチミツを装着できるというユニークな
アイデアを採用。
80年代頃のプラスチックキャラクタートイ的な嗜好も漂う。
へドランやヒジュリーズゴーストのような
ドロドロ感や池田造型独特の流動感も
造型のところどころに加味されており、ああ、やっぱりガーガメルの
ソフビだなあと思えるデキ。ソフビとしては
顔のディティールもすごく細かくて彫りが深く、
カスタム派にとっては自由に表情がつけられる、
塗りがいのあるキャンパスになりそう。



KaToPe氏による緻密な彩色と書き込みが施された
ランドルとボリス。



ガーガメル池田社長の作品。
LE MERDE氏のARTを思わせるトクシックグリーン系の調色が
日差しの照りつけるスクラップの城で
騒動を起こす、ランドルのキャラクター、
アメリカンテイストをひきたててますね。







ラスタミボラと同様に毛糸を使用したスティーブンのカスタム。
こちらもキャラクターデザインをしたBWANA氏本人によるアレンジ。
大きなソフビの中にミニソフビをはめこんでいるので
ガノタ的反応で、あっアプサラス!とか思ってしまったのはタコだけか。



2枚目・左端は池田店長の作品。ランドルのシャツの部分に
ポイント吹きでいろんな色のアクセントをつけてあるんですが
これが絶妙な効果を挙げていました。



お、グロービィを描いた新作イラストも久々に見れました。

3枚目はKaToPeさんによるオリジナルイマジネイテッドver.ランドル。
KILLERも根強いファンがいて、今回もBWANA直のペイント品が出品され、
コレクター氏がほかのとどちらを買うか迷っていました。
スクラップ場に展開するBWANA流ハニースイートな
ファンタジーストーリー。。。しかもこの個展はその
キャラクター紹介の第1話にすぎない・
そう、あなたがソフビを手にしたとき
BWANA SPOONSの魔法がかかり、ランドルとボリスのおはなしのその続きは
ファンの頭の中でじっくり醸造されたハチミツを味わうように
自在に展開されるのです。










BWANAのアートはジワジワ効いてくる。自分も会場の盛り上がりを
余熱にして中央線に揺られて帰ってきて
この記事を書くのに写真を編集していたらキャラクターのキュートさにさっそく
多幸感のフラッシュバックが。
日々天真爛漫だけどときどきちょっぴり悩んだりもする
バイタリティを持つグロービィやランドルたち、そのキャラクターたちの笑顔は
海を越えてきた表現であるがゆえの共感をもって、見るヒトのココロに後を引くのサ。

あなたもすでにハチミツのとりこだ!

開催期間:2010年11月14日~11月19日(13:00~20:00)
入場無料

復刻堂×大協 ジアトリマ

2010年11月13日 | 当時物ソフビ


怪獣たちが我がもの顔で暴れていた有史以前といえる昭和の時代、
神秘の魔境に潜む「世界の怪獣」、そして生きていた恐竜を
自社のソフビ2本柱に据えてリリースしていた、
知る人ぞ知るグレートバイナルメーカー、
大協(たいきょう)のプロダクツを現代に復活させてきた復刻堂さん。

ザゴラ、マイティに続く大協復刻ニュープロダクツは、
なんとセット販売された当時物怪獣4体セットの特典。
ついに古代怪鳥ジアトリマが降り立った!
(まあ、ジアトリマは飛べる鳥じゃないケドね)






ジアトリマはオリジナル解釈も多い当時の恐竜ソフビの中では
生物感も漂い、造型も細かくマニアからも評判のいいソフビ。
手にすると顔の脇にウロコ状になった皮膚のディティールがあるなど、
恐竜と鳥類の中間にある進化途上の生命体である証拠も
原型師の解釈により刻み込まれ、当時物としてはリアリティの横溢した
ソフビといえます。
最大のミリキはこの獲物をキッと睥睨する
ファイティングスピリットあふれる猛禽類特有の表情。
なんとも獣としてサベージな色気の漂うソフビです。



「オラー!ごちゃごちゃ文句ほざいてると食うぞ コラ!」てな
上から目線のガン見を、いろんなソフビたちと並べて満喫。

昭和当時の怪獣カードには独自解釈で描かれた恐竜たちや
古代の生物たちが描かれ、怪獣とは別次元の子供たちの夢を育んでおり、
このジアトリマもよく恐竜たちの生存競争の修羅場に登場人物として組み込まれ、
サイズの小さい恐竜の巣を襲っては親恐竜と睨み合いをしたり、
卵を巡って膠着状態になっている。。。
といった図像も多く見受けられました。



しかしジアトリマを製品化する、というのはいい目の付け所ですね、
当時の大協は。飛ぶ鳥系の恐竜としては、普通なら大御所、
プテラノドンとかになるところですが、
ほかのアロサウルス、チラノサウルスなどの販売された恐竜たちと
ならべても翼竜は線が細かったでしょうし、賢明な判断でしょう。

オーロラプラモで同じ2本足の古代の巨鳥・フォロラコスがキット化
されていましたが、当時日本のトイメーカーは海外のトイに学んで
というかインスパイアされてアイテムを企画していたので、
意外とその事実を踏んでのジアトリマだったのかもしれません。

ジアトリマをアイテム選択したのも単に2パーツで分割がしやすいから
以外に、2本足の鳥はシンプルだが力強く「子供に受けそう」に見えたのかも。




大協の「生きていた恐竜シリーズ」は今の目で見るとけっして
科学的真実を基にしたリアリティのある恐竜フィギュアのような
精緻なモノではありませんが、

妙に生々しい造型とワイルドな表情をしたアレンジに効いたアイテムが多く、
一方で怪獣ソフビのミリキであるやんちゃ造型も程よくミックスされた
こともあって、怪獣のソウルも蓄えたシリーズとして、今も支持するファンが
根強く存在します。当時、怪獣ソフビが吊るされているオモチャやの
片隅にあったそれらの恐竜ソフビは版権モノの合間を縫って
ハリウッド映画「恐竜100万年」などの恐竜エンタメ映画のヒットに
便乗した要素もあったのですが、昭和の原型師による独自解釈で
力強い造型のものも多く、当時ならではの味も持ち合わせている。

マルブルの怪獣ソフビムーブメントと
隣接したトイカルチャーとして個々に再検証するのもソフビの考古学的な
意味合いでは新たな興趣を添えることになるかもやしれません。
この恐竜ソフビの考古学は科学的な答えこそないけど、想像はあくまで
手にしたヒト個々に自由にめぐらせ新たな精神的事実を発見する。
それはセンスオブワンダーに満ちた疑似科学なのですから。



大協といえば恐竜シリーズと双璧をなす「世界の怪獣シリーズ」。
そのメインキャラクターであるザゴラ(山中の怪獣)。
こんな名獣でありながら、いつも撮影してる「終末の岩場」で
まだ撮影したことがなかったのでこの機会にパチリ。



「世界の怪獣」でイラスト化されたバックショットを再現。
トゲトゲした威圧的な背中のスタイルこそザゴラのアイディンティティ。
ヤツも古代からザゴラ山中に生息していた恐竜の一匹なのでしょうか。
まあ中岡俊哉先生の脳内の古代に生息していたんですが。
そんな意味では恐竜シリーズの一員みたいなものですよね。
怪獣と恐竜が混在して生息していた昭和の怪獣魔境においては。

さて、今回の復刻堂さんver,ジアトリマなんですが、
当時物カラーはイエロー。
この復刻版のブルーは復刻堂オリジナルカラーなんですが
なかなか当時あったっぽい色だなあと思いつつ
パチ怪獣カード関係の資料を見ていたら、あっ、この色だ!と発見。




(「ラドン」で航空写真に映っていた謎の羽根のようなものと
博士が持ってる恐竜図鑑に載ってるプテラノドンの絵の羽根が
ぴったり一致するあのなんともステキなシーンを脳内プレイバックよろしく)

パチ怪獣カードメーカーでは有名なヨコプロのカード。

うさんくさい怪獣がいっぱいのヨコプロカード。
版権怪獣をつぎはぎしたイイカゲンな怪獣で枚数が
埋まらなかったのか、ときおり水増し的に
混ざっていた恐竜たちのカード。その中に東京に出現した
ジアトリマのものがありました。

昭和当時は発展する東京を象徴する
最新鋭の乗り物だったモノレールをまたいで
大暴れするジアトリマのカラーをイメージして
復刻堂さんもペイントしたのカナ?
そんな意味ではこの復刻ジアトリマはパチ怪獣扱いにもなる
ボーダーレスな存在に位置づけられるということですね。
特典アイテムだったし、2重に得した感じ。



さらに調べてみたら、上のヨコプロの図像はイワタプロの
パチ怪獣カードでレタッチ職人によって
あんまりな姿にされて、ヤケになったのかお城を襲撃してました。
おまけに身長200メートルくらいあるし。
くわばらくわばら。今回復刻されたんだから変な触覚立てて
全身から光線出したりして怒るなよ。

ここまでいったらジアトリマも「宇宙怪獣シリーズ」と立派に銘打って
ソノシート付きで発売できたでしょうね。



せっかく2000年代の現代に復活したことだし、
モノレール=浜松町からバージョンアップして
ゆりかもめ(新都市交通)=お台場あたりに出現させてやろうと
思い、お仕事で出かけたときに国際展示場でパチリ。

古代怪鳥がひそかに埋立地に存在し、地上げ中でヒトの通わぬ
閉鎖されたハイテクビルにいつしか巣食い
人を襲って繁殖していた!みたいな妄想ストーリー。

「鳥を見た!!」

つ【FAITH NO MORE/CAFFEINE】
http://www.youtube.com/watch?v=nPlg_STTmLE
自分のオールタイムベストアルバムはこの「ANGEL DUST」。


つ【FAITH NO MORE/SMALLER AND SMALLER】
http://www.youtube.com/watch?v=Scwzso1rs48

つ【FAITH NO MORE/EVERYTHING RUIND】
http://www.youtube.com/watch?v=W1JNS3x24kU

WOMBAT TOYS アザラス

2010年11月10日 | モンド・トラッシュ



寒くなりましたね。風邪もはやっているみたい。
新鮮な野菜をたっぷり入れたチゲ鍋でもつついて
たっぷりビタミン補給したいトコロです。

パチ怪獣カード特有の背景である、なんともモノサビシイ崖っぷちに佇む
つぶらな瞳のトドの顔にむやみにマッシブなボディが
たいへん不釣合いな怪獣が一匹。。。その名は誰が呼んだか怪獣アザラス。

昭和のカードパチ怪獣の立体化では一家言あるWOMBAT TOYSさんの
名獣(迷獣?)アザラス!
マーミットさんでこのアザラス君を久々に受注販売中なので
ここらで紹介してみたい。
アザラスはインディーズ怪獣ソフビムーブメントのスタート時に登場したアイテム、
ソフビ祭りやワンフェスでインディーズソフビというととにかく端から売れ切れていた
頃の熱さ。今から考えると超絶的にインディーズソフビがヒートアップしていた
頃を思い出せる珍品であります。



アザラスの元カードは、何か滝壷の脇のような湿った岩場で
両手を掲げて何者かに襲い掛かろうとしているような威圧度の高いポーズで
映っている(横に「アザラス」と怪獣名の表記あり)カードが有名。
レッドのアザラスソフビはそのカードのアザラスのカラーを
忠実に再現したものですね。



そしてもう一枚のカードは、抜けるような青空の下、思わず
碇シンジくんが祝福補完されちゃいそうなトロピカルな海辺で
仮面ヒーローのパチキャラと戦って(戯れて?)いる
パチ怪獣らしからぬ妙にさわやかなロケーションのもの(写真上)が存在。

アザラスの姿を見て多くの怪獣ファンならわかるように、
彼はミ●ラスのボディにト◎ラの頭部をくっつけ丁稚UPされた
カットアップ系パチ怪獣。ト◎ラの顔はたぶん
昭和のエルム?だったかの出版した怪獣図鑑の表紙絵で
梶田達二さんが描いたもの(パゴスやペギラと戦っているような絵柄)を
パチカードの職人さんがトレースしたか切り貼りして
合成したものではないかと思います。
なおリアビューはカード上には描かれていないので
WOMBAT TOYSさんがフロントから想像して
それらしく補完立体化したものなのでしょう。



今回の受注通販品アザラスはさきに販売された受注通販品のアガスケロンが
カードカラーver.であったことから類推して、上のカードの
トロピカルビーチの死闘ver.(勝手に命名)ではないかと。






なかなか集合写真を見ることが少ない、
WOMBAT TOYS 恐怖の脱力系パチ怪獣軍団。
以前このブログでも何度か登場したアガスケロン、
ビゴレットマイザー(守銭奴)、そして仮面サンダー。
仮面サンダーは怪獣太郎さんの通販限定品で多々良島ver.や
にせサンダー等多数のバリエーションが登場していますね。
ビゴレットマイザーは今はなきWHF「ソフビ祭り」
イベントアイテムのガチャモンで
「カメゴン」という名になり、背中に甲羅をしょったバリエーションタイプが
販売されました。

まあ、どのキャラも酔狂で、WOMBAT TOYSさんのなんとも
ユルーいキャラクター選択ぶりが一目でわかる面々となっています。



やっぱりパチ怪獣といえば、ヒト里はなれたモノサビシイ荒地で
孤独に戦う名もない謎ヒーローと死闘を繰り広げる光景を再現してやらないと
昭和の闇モノ時空から成仏できないというものでしょう。てなわけでそれっぽい
画像再現。版権品だけど何かユルさがミリキな
ビニパラベビー・キャプテンキケロのジョーと対決だ!




しかしタコ的疑問なんですけど、なんで昭和のパチ怪獣カードって
あんな陰気なロケーションのものが多かったんでしょうね。
ウルトラファイトの屋外版とかテレビでかかっているのを参考にして、
よし、怪獣ならこんな感じの荒地だ!とか言って決めたんでしょうか。
わざわざ無名の山脈の写真を探してくるのも妙な話だし。。。

もちろんごぞんじ、「怪獣世界一周」とかワールドワイドな風景を
バックに怪獣が「怪獣総進撃」とばかりに
世界各地の名勝地で大暴れしている華やかなシリーズのカードだってあるのですが。

パチカードの業者によっては、きっと
バックに使用する観光地やモニュメントエリアの
写真のストック、今で言うライブラリー写真がそんなに手元になくて、
仕方なくあのような荒地のような場所の
ロケーションにしたのでしょうか。
でも観光地の写真ならふんだんにありそうだし、
そんな荒涼とした場所の写真をひっぱってくることの方が
かえって手間がかかるような気もしますが。

あの荒野の風景こそ、手がけたカード職人さんのココロそのもの。
子供たちを騙して売り逃げる後ろめたいフックアップビジネスの日々に暮れ
いつしか荒漠なものへと変わり果てていき
見るヒトのココロをさもしくさせる心象風景として
絵の中に映し出されていった気もしますね。

そう「ココロの中にマッドマックス」、
モヒカンたちが暴れ収奪を繰り返すオーストラリアの荒野が広がっているみたいな
パチ裏稼業のピカレスクな心象風景なのれす。
もっともその、ともすれば投げやりな風景がまたのちに大人になった
怪獣ファンのココロを捉えて離さない濃密なエッセンスと
なっていったというのもまた皮肉ではありますが。
すべては時間が熟成し新たな意味を築き上げた。。。ということでしょうか。

とにかくアザラスは数あるパチ怪獣の中でも
荒涼とした岩場に立つ怪獣、またトロピカルな
海岸で謎ヒーローと戦う怪獣のパチカードとしては両極の恵まれたロケーションで
現在に活躍場面を残すというフレキシブルな出番を獲得した
希少な存在であるという点はここで特筆されるべきところでしょう。



そしてパチカードの真なる主役と呼ぶべきは、実はパウチワークされた怪獣や
ヌボーッと佇む、ものすごくたよりない謎ヒーローたちではない。
そう、バックの茫漠とした荒野にこそあるのでは。



極北パチ時空への妄想支援ツール。。。
アザラスこそ、一度手に取り、置いたその場所には、
誰のココロの中にもある自分だけにしかみえない、そして
昭和の名も無きパチ怪獣職人さんがいつか見たパチものビジネスの刹那と
そして茫漠としたココロの荒野を幻視することができるハズです。

http://www.youtube.com/watch?v=eeFMK0OoXqs
つ【BLACK SABBATH/ BORN TO LOSE】

http://www.youtube.com/watch?v=TlNJozI7h6o
つ【BLACK SABBATH/ LOST FOREVER】


黄金の秋

2010年11月09日 | 日記






ナニかを野山や町に追って撮ったり、キャンバスに捉える
ヒトそれぞれのハンティングが繰り広げられる季節となりました。
パッショネイトな表現の狩人たち、街はハンティングゾーン。
路上観察、と平たく言えるような行為ですが、
ドコかでナニかに遭遇する、そんなあてどない旅にはうってつけの時期ですね。



学祭シーズンですね。これは何かのフェスティバル用カナ。
イベントが終了か?もしくはこれから忙しくなるのか
ぶらぶら川辺を歩いていたら、川の脇の通りの
白いピケットフェンスの向こうで虫干しされてた謎の鳥のきぐるみ。



街の真ん中で神の絵を描いていたヒト。
見せていただいたスケブの住人。



錆びたホーロー看板が今も現役な昭和レトロ情緒を漂わす、
浅草の町中に仕事で行くことが最近は多いです。
ここのところやってるのは
中小のいろんな業者さんに社歴等をヒアリングするような仕事なのですが
たまに古いオモチャ問屋のあるエリアなども通り、
古いソフビを発見、なんてウレシイことは残念ながらまったくないんですが
(オモチャのセカイこそ、達人がすでに狩りつくしているのでしょう)
昭和のオモチャがやりとりされていた場所を歩くのは
残り香のようなものを体感でき、跡地であってさえ興味しんしんです。



こんな赤頭巾ちゃんの看板が。今風のアニメっぽい絵柄で
木目やトタンで構成されている街の景色とミスマッチ感をもって
昔と今が交じり合っているような感じがまた面白いです。



さらに住宅街の奥地に分け入るといきなり家庭菜園。「毒ナス」の表示。
赤頭巾やら毒ナスやら。魔女の森か!
あれこれと妄想膨らむ下町の昼下がり。



これは春に撮ったものですが、やはりこの東京にも
人知れずハンティングという行為は
存在していることがわかります。今も何処かでナニかが狩られてる。



真頭玩具に行く途中で出会ったラーメン屋台。
店頭を賑やかにしようといろんなポスターの美女を集めた模様。
八代亜紀とファンタジーゲームのキャラが普通に並んで
飾られてたり、ストライクゾーンの広さが素晴らしい。



エラーマンタイプのオジギビトでは結構レアどころな
車に乗ってるタイプ。まだ稼動してる看板があるのだなあ。
最近は工事現場のオジギビトでも萌え系の絵柄のが普通にありますね。



UFOキャッチャーマシンの中に堆積する
ハイジとクララが落葉のようでした。



編みかごがいきなり道端においてあって、ブルブル動いてたので
(怖い)気になってのぞいて見たら・・・
トラップでしたね、このカワイさは。
起こしちゃってスマン。
…というわけで今日のところはどうやらぬこに狩られて帰ってきました。

デザインフェスタ32

2010年11月06日 | イベントルポ




















芸術はっ、爆発だ~!!

つーわけでこの季節ならではの恒例シャウトをさせてもらったけど
そう、秋のデザフェスがただいま東京ビッグサイトで開催中!

あいかわらずインディーズソフビ関係もこの文化祭永久機関ともいえるイベントで
大いに気を吐いております。
おなじみのキャラクターがおしゃれの秋らしく模様替えしたり、
この季節ならでは、秋深くカスタムアーチスト各氏のペイントスキルを
発揮した特別カラー、
そして気になる2011年ニューカマーというべき新製品の初披露も見られ
ました。ソフビ関係はお客さんもメーカーも
情報交換や意見交換がじっくりできるほど
ニッチマスに熟成しているので、現場ではリラックスした雰囲気の中、今後出る
アイテムの話とか、今後のプロジェクトの話なども出たり
インイベント感覚で話に花が咲いている感じ。いい雰囲気に包まれてました。
パフォーマンスもキュートなのがいっぱい見られました。

明日7日もデザフェスは開催しています(7日の出展者さんは初日と
変更の可能性があります)。






















マーク・ナガタと怪獣仲間たちのブース。ヤモマークさん、
ドリームロケットさん、PICOPICOさんなどおなじみの
メーカーさんも参集し、お客さんの応対とメーカーさんや
訪問してきた怪獣ソフビ関係の人たちの交流で終日にぎわっておりました。
なかでもMAXTOYの塗装版ミニ怪獣ソフビが好評で、よく売れていました。
この一角は隣に新進メーカーのKIKKAKEさん、はす向かいには
サンガッツ本舗さんをはじめとする「妖怪横丁」メンバーが軒を連ね、
怪獣とお化けが集まる集会のようなノリで来場者をなごませておりました。



ニューカマー、LAKE MONSTERさんの怪獣ソフビ。





今回の販売品じゃないけど紹介しちゃうぜシリーズ

ビリケン商会さんのソフビ塗装で活躍するマウント工房の努さんも
遊びにきており、今、京都で開催中「怪獣全員集合」で販売されている
限定品キングゴゼラのサンプルを見せてくれました。
京都らしく金閣寺風カナ?ゴールドを基調にした絢爛豪華なカラー。





会場でオリジナル怪獣の絵をライブペイント中の努さん。
ギャラリーが集まって軽快な筆の走りっぷりを覗きこんでました。
最近は、こないだのマット・ウォーカーさんの
イベントといい、メーカーさんのペイント風景を間近で見ることができ
刺激されることも多いです。
先日このブログで紹介したパチサミ2010夏の梶原キングコングの
トークの補完ともいえる話やら、なんでだか70年代のマンガのくにで
放映してた「スーパーマン」のアニメに登場する敵怪獣やロボットなどの
話で盛り上がりました。あれって劇中に出てこないOPだけ?の
キャラもいたりしそうなんですよね。お互いの記憶をつなぎ合わせて
脳内怪獣データバンクの補完したり。
(ってすげえニッチだな)。努さんアリガトウです。
やはりパチサミ的にも貴重な人材であります。














KAIJINさんのブース。カスタムファルクライムと
ついに塗装版登場の「DHM-Scary night」
ドリームハウスモンスター・スキャリーナイト の先行販売が行われ
開場と同時に盛況となりました。
手に取ると本当に手間のかかった職人さん泣かせ?な塗装なのがわかり、
このファンタジックなルックスのキャラクターを絵本の中から
飛び出してきたかのようにひときわ際立たせています。

One-upさんでの抽選販売ももうすぐですね。





マイペースでといいつつもハイテンションでニューリリースを続ける、
毎回何かサプライズを見せてくれるKIKKAKEさんのブース、
今回がデザフェス初登場。KIKKAKEさんのオリジナルルアーは
めちゃくちゃ魚が釣れるみたいです。
ブログには感謝の声がいっぱい寄せられてて
びっくりした。好きこそ物の上手なれの好例か。
着々と夢を実現に移しているみたいですネ。

そしてソフビプロダクツのほうでは
9月のスーフェスにてテストショットが披露された
ニューキャラクター「こだま」が初売りされました。
オプションパーツに開花した花のつぼみ状のパーツが付き、
動物(ヤモマークさんのおなじみ謎動物ソフビを使用)が死を迎えたときに
自然に帰っていく死と転生、その後、魂が別次元の存在に
変容をきたし散華するさまをソフビで表現、
プレイバリューをもたせたユニークなコンセプトで新風を吹き込み
注視を浴びていました。怪獣を超えて神・ですから。
カンチャクが同じヤモマーク謎動物は皆このこだまの
パーツがとりつけられるので、自分だけの
こだま現象を、手にした人が自由に再現できそう。

そして今回はKIKKAKEソフビの塗装を手がける
TM PAINT氏のイラストも展示販売。これが画像を見ても
わかると思うけどバリテクで外人さんが描いたの?と思うほど。
もちろんプロとしてさまざまなアーチストのアルバムCDの
お仕事を手がけているのです。

90年代頃のいろんなコミックアーチストの名前を挙げて
リスペクトの源泉を明かしてくれたのですが、もっともインパクトを
受けたのは幼少の頃のファーストライダー視聴体験である
ブラック(とブラックRX)なのだそう。今の目でみても
ブラックは必要不可欠な線で構成されて
洗練されている、との評価。いかにも絵描きさん目線のイイ見方。
年季の入ってるオラなんかもっとさかのぼってアマゾンだな~・
当時モノ心ついて見てたといえば。
仮面ライダー勢ぞろいのディケイドでシャドームーンて出てくるんですか?
どんな扱いになってるんですか?とか
聞かれて、映画でヤツは大ショッカー城にたたきつけられて壁にめりこんだり
してます、とかオタなおいらは答えてしまうのだった。

今後はアメリカンコミックテイストだけでなくネイティブカントリーの
日本テイストが入った絵柄も描いていきたいとか。
KIKKAKEさんのソフビづくりともコラボ的な意味合いで
2人3脚的な活躍を果たしていくことになるのでは。
ソフビ化のデザインワーク等もそのうちやってみたいと
夢を話してくれました。











そしてサンガッツさん。
「妖怪横丁」のエントランスに位置した
ブースで先日のデザフェスギャラリー
イベント、スイコレにて販売したSUIKOカー、また
腕可動SUIKOちゃんの特注シャツを
着けたver.を初売り。
このほか夏にカイジュウブルーさんで販売した
蓄光ver.が評判になったちょうちんおばけの
キーチェーンが再発売され、今回は
クリアタイプが登場。

これが顔を見るとしっかり壱宮イラストレイテッド
キャラになってるのでふむふむと感心するのだな。
ツイッターでゲットした人たちが盛り上がってる
のを見て、いいなーと思ってたけどようやっと入手できました。
カラカサは昭和の頃にプラモになったり
食玩になったりソフビもあるけど、
(妖怪百物語や白獅子仮面に出てきた映像作品のカラカサまでソフビになってる)
ちょうちんお化けの立体化って
意外にないんだよね。昭和の駄玩具であったかな。
とにかくこの壱宮リファインver.チョウチンお化け、とてもカワイイです。
SUIKOちゃんのプロモーション動画が
かかっているモニター映像にイチゲンさんの家族連れが
足を止めておもしろそうにじっくり見ていたのがとても印象的でした。
















今回の販売品じゃないけど紹介しちゃうぜシリーズ
その2・REAL×HEADさんのミュータントゾーン4.
ネクストマンのファーストカラー・・・が
評判だったので、意向に答えて急造されたらしい、
オレンジ成形色に塗装で再現した新カラー。
ミュータント超進化の階段をオレが登り詰めるぜ!!
ビッグサイトの天井にシャウト!(・・・なのはいいけど、空間の広大さを
より出そうと例の事故があったあの急坂エスカレーターの上で
背伸びして撮ってたらじつはプチ高所恐怖症なので足もとがグラグラすると
怖かったっす~ もうしません)








FIG-LAB RULES!!
ドン氏主宰のハードコアトイショップ、
FIG-LABはZOMBIE、ALIEN、MONSTER、ROBOT、CYBORG、VICTIM(笑)までと
どれもマニア心をくすぐるプロダクツ揃い。
今回はVELOCITRONさんのアイテム、GHOULも
こちらで販売。さらにアートデンカさん、
ゴッコドウさんなどのアイテムも参集。
午後まで各メーカーさんが設営していたんですが
国内外からお客がつめかけて買うほうも
商うほうも楽しそうにデザフェス空間を満喫して
いました。



REAL×HEADさんのフォーチュンキャットベイビーも
デザフェス限定カラーを販売。アメリカ現地では
日本の普段普通にお話いただいてるような
インディーズトイメーカーさんとそのプロダクツも
トレーディングカードになったりしてるんですね。
アメリカのジャパンカルチャーに向けた好奇心とリスペクトぶりに
タコも驚いた。




おなじみ白黒ツートンで密度の濃いブースでは
MONSTER WORSHIPさんのニュープロダクツ
グリースバット(GREASBAT)も上陸。ウワサの全身ウロコで
覆われたBUG-EYED MONSTER。
テストショットを4月のスーフェス会場で外人さん
のソフビフリークたちが手にしていたのを
見て以来、気になっていた一体。
今回はいかにもアメリカンモンスター
らしい、成形色グリーンのアイテムを販売。
ノイズ&スカム・ジャンク方面につきぬけた
KUSOGONとは造形的趣の異なるカートゥーン風
ルックスの有翼怪獣。MONSTER WORTHIPさん
の多様なソフビ嗜好のうかがえる一体であります。







THE OUTER OUTERSPACE MANの
可動フィギュア!以前ウチのブログでも
ウラヌスキングを紹介したのですが、70年代初頭に
ブルマァクが版権を取得して日本でもソフビ化した
アメリカ60年代の有名なコズミックキャラクター
フィギュアを最新の成形テクノロジー、
可動スキルを使用して復刻したリファインアイテム。
可動部のユニットにはFIG-LABでもおなじみの
クリオスと同様の部品を使用して末永く遊べる
仕様に。しかもディティールは当時と変わらない
ファンには納得のリファインアイテムとなって
おります。

ルックスを殺さない程度に現在ならではの
ギミックも当時品にない付加価値で持たせている
とかで、ヘルメットの上部を回すとヘルメットの
中のスペースノイドの顔が変わったり、今風に
なったな~と感心する。好き者が2000年代に
問うロストユニバースな伝説のエイリアンコマンドフィギュアが
奇跡の復活、というところでしょうか。
デザフェス2日前にドン氏の手元に
荷が届いたという話で、さっそく
セット(会場価格4体で4800円)で買っていくお客さんも多く
日本のレトロアメトイファンの好反応に驚いているとの話。
中国の高品質の工場で生産し
リーズナブルプライスで提供できる、ぜひオモチャ好きには
手元に持っていてほしいアイテムであると
ドン氏も熱く語ってくれました。

THE OUTER~は当時第2シリーズまで
10数体が発売されたのですが、第2シリーズは
今もあまり当時品が出てこないことでも有名。
今回第2シリーズのキャラクターまですべて
リリースするのが目標とのことでした。













事前に出展を知らなかったのだけど
現場でなかよしさんが教えてくれて見落とさずに
済んだメーカーさん。なかよしさんありがとです!
モンストックさんから第1弾カラーがさきに
リリースされた「伝説巨蛙フロッゲン」の
現物も、アトリエPOOのブースで見ることが
できました。タコは写真でしかこのソフビを
見てなかったのですが、かなりのボリュームで
手ごたえがあります。新カラーはオレンジに
メタリックグリーンのブラシワークで、レトロ
ソフビのような懐かしさをかもし出しています。

フロッゲンのデザインワークを
担当した杉山実氏もブースにいらしたので
お聞きしてみると、以前モンストックさんから
発売した伝説巨鳥パボラスのライバルキャラ的
な立ち位置で生み出したそうで、
人造物のような手はかつて石像だったときの
面影を残しているのだそう。
よく見ると腕は4本。

フロントはカエル、背中は古生代に生息していた
三葉虫やアノマロカリスのような甲殻類をイメージ
して、前後でビジュアルの見せる意外さを
狙ったのだとか。

ボリューム感と表情のもたらすコミカルさで
これまでのソフビにもなく、また
モンストックさんのソフビに
常にどこかあるコミカルなイメージを引き継いだ
キャラになっていそう。ここに載せたイラストは
フロッゲンの元になったカエルのキャラクターで、
これを膨らませてソフビ用にイメージを再創造した
のだそう。背中についている突起は耳で4本あり、
抜きの問題からパーツが別になっています。

全身のディティールを見ても見所の多いソフビで、
かつソフビにほしいなごみ感も加味されている
点に注目したいトコロ。2011年のニューカマーが
早くも登場というところでしょうか。


この会場ではおなじみ、会場を上から目線で見下ろし
盛大に垂らしている巨大ハナミズさん。


このグッズやさんが何かアウトサイダーアートっぽくて
よかったYO。