KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

MVH×力 OLLIE

2010年10月30日 | インディーズソフビ



雨がどんどんすごくなるばかりっすね(関東圏)。こんな日ですが今は
作業場で手を入れるデータ待ちっすYo.まあ平日で無くって良かったわ。
しかし「秋以降はイベントもないしさびしいですね」、
なんてスーフェスが終わったあとは何人かの人と話してたのに、
この秋以降のイベントラッシュはそんな印象を吹き飛ばすかのようです。
そしてそのイベントの中からしばしばおもしろいソフビが世に出るところと
なっています。



これもビリケンさんのキングゴゼラ同様、
入手してから早く紹介したかったOLLIE(オーリー)。
誰もやりそでやらなかった、サイクロップス+オニ!!
少し前にSLUDGE DEMONの記事を書いた、MUTANT VINYL HARDCOREこと
LASH氏の作。
とにかくデカイ!プチジャンボマシンダーといってもいい
驚きの37cm(今、ものさしがないのでだいたいの目分量)。
昭和のポリヒーローみたいなむやみな大きさで
作り手の熱さをそのまま体現しています。



海を越えてサイクロップスとジャパニーズ「オニ」を
アマルガムしたジャイガンタスデーモンのハイブリッドバイナルという
ところでしょうか。日本でこの製造過程で尽力したのは日本在住で
ソフビメーカーでもありおもちゃや怪奇コミックスフリークでもある
VELOCITRONの力さん。力氏はいわばOLLIEのもう一人の生みの親といってもよさそう。
そしてPOPでTOXIC SHOCKING PURPLEな
日本でのファーストOLLIEは、その力さんの塗装によるもの。

手にはサイクロップスやアメリカのこの種の巨人キャラクターが
メインウェポンにしそうな、そして日本のオニも通常装備として
抱えていそうなトゲトゲ棍棒の・ようなものを持っていますが。。。アッ
じゃないわ、棍棒が右手と一体化してスパイクみたいになっておる。
こんなのでボコンとやられたらコナゴナだ!
どこまでこやつはハイブリッドなんでしょう。



力カラーOLLIEは蓄光素体におなじみメタリック
パープルを吹いており、足と胸、腕を蓄光の素地を残して
ふき取りとポイント吹き、なんだか銭湯やサウナでいきなし
同室したら超気マヅくなる絵人間さん(命名・吉田戦車のマンガに出てくる
みっちゃん)みたいなすごみっぷりですね。
暗闇でもぼんやりとモンモンの部分が浮き出て光るのが怖いです。

こうして撮影時のタコオリジナルアレンジとして
VELOCITRONキャラのベチゴンを持たせて撮ると
なんとなくメフィラス星人2代目とマンダリン草に見えませんか。
もしくは赤外線カンデラを下げたドロボン(笑)。
ウルトラマンタロウというと石堂淑朗ワールドの民話系怪獣世界、
やっぱりそんな見立てができるところを見てもOLLIEは
妖怪系キャラだな(勝手に自己解釈)
それはさておき、自分は酒天童子のアメリカンインスパイアキャラでは
ないかな~と思っているんですが。



リアビュー。おっかねえ。オニがモンモンしょってるんですからね。
MVHの第一作・SLUDGE DEMONもどことなく日本の妖怪的
フォルムを持つソフビで、MVHはジャパニーズヨウカイキャラクターに
海の向こうならではの新しい味付けをしてこれからも
キャラクタライズしていくことになるのか?



インディーズソフビの製作テーマには常に巨人的なキャラへの
憧憬が横たわっているようですが、習作をこつこつ積み重ねて自分の中の
大きなテーマに近づく作り手が多い中で、あえてストレート
に大きさや作風でここまでスパルタンな
キャラを作ってしまうつくり手のブレなさ加減は
心地よいというかほほえましくさえもある。

造型も技巧的に細密さでむやみに押し捲るのでなく、ややそっけないくらいの
ヘラづかいというか、この抑えた感じがキャラに合って、「名状しがたい」
「よくわからないけど造型に勢い満点な」パチ怪獣感がかもし出せたと思います。
心なしかOLLIEの表情も邪悪なものではなく、ソフビとして
生み出された歓喜に満ちている笑いではないか。

これぞ初期の創造衝動がもたらした造型のなせる迫力というところか。

それはギガンティックな怪物のメタファーである
鬼をソフビにすることで自分の創作モチベーションを
全開放したことによる、作り手がプロダクツに込めた満足の笑みなのかもしれません。
そして恐るべきは、LASH氏はまだこのOLLIEで
3作しかソフビをものしていないこと。さらに今後、どんなキャラクターを
生み出していくのでしょうか。

風がどんどん強くなってきました。今宵も嵐の中、逢う魔ヶ刻の宵闇が
静かに迫っています・・・。
昔、日本に漂着した海の向こうの人々はオニと称される超越した
存在として見間違われ、畏怖された。
そして平成の世では海の向こうから日本の土俗の妖怪たちと昭和の玩具・ソフビに
魅了された人々が自分たちのセカイの神話と融合させた
新たな魔物を、ソフビとして生み出している。。。
こうしている今も海の果てから異国の新たな魑魅魍魎がソフビになって
日本をソフビの故郷と見定めて上陸してくるのかもしれません。
そう、やつらこそ「同族じゃ!」


パチモンサミット2010夏おさらい

2010年10月28日 | モンド・トラッシュ







雨だ~(関東圏)。また梅雨に戻ったみたいな冷気がおそってきております。
まあまったりいきましょう。これぞまったりするのにふさわしい記事を
こういう日に載せたい。

11月21日ロフトプラスワンでの開催が迫ったパチモンサミット2010冬。
秋も深まると、少し先と思っていたイベントも
あっという間に当日になっちゃいそうな勢いですね。
前売りもただいま発売中です。
そんなわけでパチサミ2010夏のおさらいなど。すいません
まだ2010夏のトーク部分は未掲載だったりします。





パチモンサミットは今回もきっと、例によって
唐沢/Key/堤パチモン三傑による熟成したコレクション披露やこんなものまで
集めてるの?的脱力サプライズグッズお蔵だしまで痒いところに手が届く
収集ぶりがこの一日でたっぶり紹介されます。パチ好きには今回も
脳が緩みつつも意外な新発見や個人の思い出となる
なつかしのパチネタに再会し妙に気の抜けない
なんとも濃密なイベント体験になることでしょう。

なによりロフトプラスワンのあの薄暗い電気の下で繰り広げられる
縁日の屋台のアナログないかがわしいアイテムの並ぶ軒先を覗くような
空間を前にお酒を飲む瞬間はまだ現場に来たことのないなら
ぜひとも体験オススメしたいトコロ。

あっと、今回ももちろんインディーズソフビメーカー各社の
物販もありますね。毎回パチサミデビューの新製品もあり
何が出るかは当日までわからないこともしばしば。見逃せないところです。

そんなわけでちょいと早めの前夜祭になりますが、
前回2010夏でのトークで披露されたパチモンネタを
部分的にですが紹介しちゃいます。
見直すとあまりに面白かったんで。
今年最後のパチ怪獣関係イベントでもあり、いつもに増して
盛り上がりが期待されるところです。





昭和の駄玩具のひとつ、夜光紙人形。イイ絵が多いですよね。
上のヤツは何か元のイラストとか存在するのかな。



「エレキ人形夜光」って何(笑)。





水木モノの紙人形も。「妖怪大作戦」となっているのでこの
シャンペイは東映実写版なのか?カッパは東映版のキグルミ
(キカイダー01の水爆カッパにキグルミが流用されたやつっぽい)
に見えるな。でも水木センセの漫画版に出てきた
張子のお面をつけた郵便配達の人が製品化されてるじゃないか。
実写なのか漫画なのかどっちだ~。





唐沢さん「昔はこういう紙人形が子供たちの間でフィギュアの役割を
果たしていたんですね、紙リボルテックていうんでしょうか(笑)」

タコはこの張子の郵便配達のヒトの人形を、イベント内でのクイズに答えたら
ゲットしました。(この車は何?、みたいなクイズで
答えはジャミラの降雨ミサイル発射トラック)家宝にしとります。



その紙リボルテックですが、中にはこんなガッチリ大きくて決まった
出来のウルトラマンもあったりします。あなどりがたし。




デンボクさんが立体化したキャラもいる「どろろ」や
妖怪人間ベムの紙リボルテックも。



こちらは怪獣の絵柄の入った千代紙特集。
この千代紙、小学館の学習雑誌に付録でついていたミニ怪獣図鑑の
絵柄をトレースしたものであることをタコは見逃さなかった(笑)
どうしてわかったかというとみおぼえのある
ポーズなうえに、植物怪獣は植物怪獣で、
変り種怪獣は変り種怪獣で(元の図鑑にそういう
項目があったのじゃっ)一枚の千代紙に描かれて
いたから。



唐沢氏「千代紙の絵柄は妙に怪獣たちが
年をとっているように描かれているんですね。
ケムラーもおじいさんのケムラーみたいでしょう」






とにかくムチャクチャな絵柄。
ゲスラなんか目がイッちゃってます。



かと思うと絵師さんの個性が発揮された
ポップな色調、図案の千代紙もあるんですよ。
上の絵柄はちぉっとアロハにしたらよさそう
なんていわれていた一枚。
唐沢氏もお気に入りの一枚のようでした。



Qちゃんもオリジナル通りの
2重クチビルに描かないと
いかにも裏街道を歩くオバケてな感じで
いかがわしくなるんですね。








なんか広告のウラか何かに書かれてたとか
言ってたな、仮面ライライプロジェクトの
今後のスケジュール。スーパーフェスティバルとか
大野剣友会での稽古とか書いてある先に、
いきなり「ドイツ映画祭出品」とか載ってて、
躍進ぶりがすごいです。でも誇張でなく、
最近デパHとスーフェスを
ホームベースに中野監督とPICOPICOさんの
活躍も幅が出ていますね。ニッチだけど
コアで濃密な日本のモンドビザール
界をしょって立つ存在として
女闘美特撮ヒロインとオリジナルキグルミ怪獣たちに
期待したいです。





こちらはビリケンさんの脳内リゾート怪獣
計画の塗装でも存分に腕を振るっている
マウント工房・努さんのパチモノ報告。
いや、パチなんていったらこれはあかんわ、
昭和劇画のゴッドファーザー・梶原一騎が参画した
昭和の少年雑誌のキングコングプロジェクト、
ブームの火付け役となるべき迫力のグラビア紹介。
ハンナバーベラプロのキングコングアニメが
輸入されてマンガのくにでオンエアされていた
頃のだったカナ?
努さんは前回も昭和のパチ怪獣プラモをスーパー
リファインして紹介してくれたり、パチサミの
リゲイン的なネタを持ち込んでくれるアドバイザー
的存在として一役買ってくれております。


昭和のヒーローコミック第一人者である
一峰大二氏の筆による梶原原作漫画
「キングコング」。お約束ともいえる
恐竜ロボット
(一峰ウルトラマンにも出てきましたな、
恐竜ロボット。タンギラーでしたっけ)、
メカニコングならぬメカコング、そしてラスボスは
内部がメカでビームや飛び道具を発射し
スタジアムでコングと死闘を繰り広げる
歩く自由の女神との決戦。
しかも骨の髄まで梶原ナイズされており、ラストは
タイガーマスクみたいに「勝っても賞賛される
わけでもなく、仲良くなった少年と静かに別れ
傷ついて去る」ビターエンド。





漫画と連動して雑誌巻頭を飾ったキングコングの
ストーリーグラビア。カッコいいスフィンクス
戦車とか梶原コングの敵はいずれも
昭和のイマジネーションならではの曲者ぞろい。
敵は東宝キングコングでもおなじみの
マッドサイエンティスト・ドクター・フー!





…なのはいいとして、問題はキングコングを狙う
フーの秘密アジト完全図解だ。
島全体、スパイをひどい目にあわせるトラップの設置に
ひたすらこだわっているのがおかしい。
見覚えのある怪獣も裏切り者を食わせる用に
飼ってるし。。。

ここで努さんのなんとも冷静なツッコミ
「スパイ応接室(笑)。よく見ると熱を発する拷問装置の真下に
普通に原子炉があったりしますね」




学研の「科学」に付属してたふろくソノシート、
雑誌のほうに掲載されてた石ノ森章太郎先生原作
(もしかしたらキャラデザのみか?)
「インセクトマン」。
残念ながらイベント中でソノシートを再生できず
物販の前にやっと聴くことができたのだが、
これタコは当時「科学」で
漫画を読んでいました。
昆虫の守護神、インセクトマンが、昆虫を
巨大化させて悪事を働くマッドサイエンティストと毎回戦う学習漫画でした。

シャウト「イン・セクト、マン!
イン・セクト、マン!」
ガキの声「きーまったー!」
インセクトマン「はははははは」

ほかの年度に掲載されてた
「SPハーレー」がのちに80年代のアニメ
「チックンタックン」で
キャラが流用されたように、
このインセクトマンももしかして
テレビアニメ化まで検討下に
あったのだろうか?ただこの歌、ヒーローに対し子供たちが応援する内容なんですけど
「どうか、あなたにおねがいいたしますうーううー♪」とか、
猛烈にへりくだってるのがおかしい。
「なんでまたこんなに
ひくつなんですかね(唐沢氏)」。
とにかく以前紹介された怪獣ドゴンの
紙芝居みたいに、パチサミにて再見できる、じゃない
再聴できる機会があると思わなかった。






紙リボルテックのパチ怪獣。
「ツインテールに手を入れたキャラが多いですね
(唐沢氏)」。あとキーラのインスパイアパチもいろいろあるみたいです。
そういえば今回のパチサミの入場特典ソフビは片方のヤツがツインテールパチ
でしたね。人気を呼んだロングデリバリーキャラ、オニゴンみたいに
今回の2匹もソフビ界の暗黙のオキテをくつがえす
強烈なルックス、はたしてパチ怪獣の新たなオニゴンじゃない、
鬼っ子的存在となるか?



ビリケン商会 キングゴゼラ

2010年10月27日 | インディーズソフビ


ビリケン商会さんのイベント、「怪獣全員集合」で販売された
キングゴゼラ。先日、写真のイベントオープニングVER.に次いで
胸がシルバー基調でブラシワークされたシャープなカラーイメージの
第一弾カラーが販売され好評を博しました。

見ての通り、オコゼという濃いモチーフの怪獣で南方の
レリーフのように舌をベロンとたらしたいかにもモンドな風貌は
原型を製作した逆柱いみり氏の漫画の中に漂う昭和レトロテイストが
そのまま怪獣化されたような、氏の嗜好をそのまま映した
風貌を持つソフビとなっています。



何か観光地のホテルの余興でひょっこり待ち伏せている
ような、脳内リゾート怪獣計画の
プロジェクトネームにふさわしい怪獣がついにリリースされた格好。

そして逆柱氏自身も尻尾のある怪獣をこのシリーズから
出したいという念願がついにかなえられたということで、
作り手の無意識の怪獣への渇望が、ソフビのセカイのお客の
怪獣らしい怪獣ソフビを手にしたいという渇望と結びつき
ようやく実を結んだといえるのではないでしょうか。
いろいろ御託を並べてしまいましたがこの本物感は
昨今、なかなかないですね。



付属の逆柱氏による漫画では「尻尾のある怪獣」のうち
最初にギャーゴンが登場し、密漁ロボットブルガンと決戦を
繰り広げたので、さきにギャーゴンカナ?と思っていたら
このキングゴゼラが先のリリース。番狂わせもモノの出来が
ファンを納得させてしまった感じです。

ギャーゴンも東洋の竜のような姿の怪獣で、
オリエンタルイメージのスプレーワークなども似合いそう。
もう一匹、ワニガッパという怪獣もいるのですが、








こちらも今年春に開催されたマークナガタと怪獣仲間(第2回)で原型
というかアーリースカルプチャーといえるワニガッパの造形作品が
すでに完成し展示されています。



逆柱さんの漫画にはいつもさびれた、内臓をまきちらした巨大な魚とも
怪物ともつかない獲物が解体されている奇怪な漁港の市場が描かれている
のですが、あの湿気の多そうな、水はけの悪そうな場所に
自分はいつか脳内の中であっても足を踏み入れてみたい。
じつは地下の商店街には行ったことがある、と以前書いていますよね・

今回のキングゴゼラは魚の怪獣ということで、
ソフビというか妄想支援ツールとしてあの市場に行けるキップを
確保したような気がします。
そして今回は生粋の怪獣なので、ブルガンと戦うに
ふさわしい相手がようやく製品化されたことになります。

はたしてソフビ化という形でギャーゴンも
ワニガッパも陽の目を見るのでしょうか。
なんともやきもきしますが、そのやきもき感こそが
まったりとした脳内観光地ならではの
夢枕でまどろみつつ待つ愉しみ
別に全然予定でない新規のモノが出てもそれはアリ。
逆柱氏の夢の具現化なのですから。
ここはじっくり見守らせてもらうとしましょう。



なお好評を博した「怪獣船員集合」は、
京都にあるトランスポップギャラリー
さんでも開催されることになったそうです。
関西圏の怪獣ファンの人にも是非このイベントを
楽しんでもらいたいとのこと。
今回の参加カスタムアーチストさんの思い思いに塗った
キングゴゼラたちも勢ぞろいする模様です。
開催は11月3日~11月14日を予定しているそうです。



斉藤浩子、復活

2010年10月27日 | 特撮・SF


サプライズといってもソフビの世界でも
よく使われる表現ですね、人生でもびっくりはいろいろあるのですが、
最近で驚いたというか特撮ファン目線で、予想もつかずに実現して
うれしかったことというと、これかな。。。

斉藤浩子さんがTVのブラウン管(というか今はモニターだけど
昭和つながりなんでこういったほうがしっくりくる)に
突然現れたこと! CSファミリー劇場の番組「ウルトラ情報局」で
ウルトラマン80の出演者の ひとりとしてゲストで登場、
円谷作品で自分が登場した作品を 紹介しつつトークを展開。

今は主婦専業のようですけど、当時の面影ばっちりで
うれしくなってしまいます。
斉藤さんによると、幼いときから
怪獣怪人モノの番組によく出ていたせいか、今も怪獣に
思い入れがあるそうで、ウルトラ怪獣のソフビも部屋に飾っているとか。




斉藤さんは子役として昭和当時はたくさんの特撮番組に登場、
多くがゲストやサブレギュラー的な出演でレギュラーは
「猿の軍団」 など、非常に少ないが、特撮作品で怪人や
戦闘員に捕まって 「キャー!たすけて~」とか
言うような役では特撮ファンや 当時の子供番組を
見ていたヒトにはおなじみで、忘れがたい子役。 といっても
今の目で見ても、子役ながら台詞の読みや表情などの演技も
ズバ抜けており、東映の平山プロデューサーのインタビューなど
読むと、高野浩幸氏らとともに現場でも重宝されていた様子ですね。
かわいがられ よく声がかかったのでしょう。







ウルトラマン80「美しきチャレンジャー」に登場したときの
斉藤さん。兄の遺志をついでUGM隊員を目指すあまり、独断専行
して墜落してきた宇宙人にだまされてしまう候補生役。
本人も「おっとりしている自分の日ごろのキャラクター
とはちょっと違うタイプの役柄だった」と回想していました。
たしかに当時、自分も見ていて思ったな。









この「ウルトラ情報局」は当然ながら円谷作品しか出てこないので
補完ということでたくさん出演作のある東映作品のほうも貼るしか!

バロム1のナマコルゲの回。斉藤さんは白鳥健太郎と木戸猛の
クラスメート役で、よくドルゲ魔人やアントマンに捕らえられ、
キャーキャー言ってました。ナマコルゲの回は水族館ロケで
小学校の遠足風景みたいで、主題歌を歌っている
水木一郎氏もゲストで登場するにぎやかな回。
番組がぼちぼち独自のテンポを確保してきた頃だったので楽しかったな。

一番下のホウタイグルグルの斉藤さんはウロコルゲの回で
怪我をしてバロム1の活躍を見ていたら、ウロコルゲに負けて
しまうのを見てショックで危篤になってしまう場面。
子供がヒーローの敗北を見て病気が重くなってしまい、
さらにヒーローが奮起するというのは
昭和特撮のパターンですね。伊上勝さんのプロットによくあったかな。






変身忍者嵐の2話。化身忍者不死身ましらに家族をさらわれた
村の娘役。まだ子供らしい顔なのですが、
数年後のイナズマンだとすでにかなり大人びていてびっくりです。

















「人造人間キカイダー」の「カイメングリーンは3度蘇える」。
当時流行した「小さな恋のメロディ」風に逃避行する
マサルと斉藤さん演じるいいとこのお嬢様。
長坂脚本のキャラクター造型がこらまた巧みで、
ダークに追われて行方不明の父を探す放浪の生活に
すっかり疲れて姉のミツコのもとから飛び出したマサルの前に、
いつでも戻れる裕福で幸せな生活があるのに
毎日がとにかく窮屈である、と運転手付きで家出してしまった
お気楽お嬢様が逃避行の手をさしのべる。

マサルの持つ設計図を狙ってカイメングリーンが2人を追い、
ジローやミツコ姉さんがその身を案ずる。。。という面白い構成。
斉藤さん演じるお嬢様のわがままっぷりの演技、
(カイメングリーンに追いかけられる場面では
「逃げるならあたしをおぶって逃げなさいよ!」とか言ったり)
最後にお父さんが迎えに来て思わず泣きつき
それを見つめるマサルのところにジローとミツコが現れるあたりも
印象的です。中期以降のキカイダーはキャラが熟成してきて
ほんとに面白いですよね。回によってはハッキングとか電磁波シールドといった
ハイテクや科学の知識を生かし、プロットをひねった長坂シナリオの
巧さも大きいのですが、この話ではゲストの斉藤さんも
子役ながらその行間をよくつかみ演じていると思います。

マサル役の神谷さんがキカイダー関係の本でインタビューを受けていて
「ゲストの斉藤さんと一緒に出演できて、当時うれしくて
ドキドキしてたまらなかった」的な話をしていた記憶が。
当時の神谷さんの目線だと少し上のお姉さんでしょうし
ましてそれが斉藤さん、やはり同時代の子役の間でも
斉藤さんは人気だったんですね。

そういえば斉藤さんは声優としても、
このキカイダーでは、ブラックハリモグラ親子の子ハリモグラの声も
演じてたんですね、最近知りました。










ファントム軍団のおぞましいミュータント、コブバンバラとの美醜の対比が
インパクト満点だったイナズマン3話でのゲスト役。
博士が悪の組織から自分の発明を隠すため、娘へのプレゼントに
発明の設計図を隠すというのもパターンで、仮面ライダーの
ザンジオーの話でも同じようなストーリーで、しかもどちらも
斉藤さんが娘役を演じています。しかもコブバンバラの話も
ザンジオーの話も東映まんがまつりの一本になっていたりします。
やはりスタッフさん的に芸達者な斉藤さんは番組のオープニングや
ターニングポイントに添えるべき華のあるコ、的な
認識が強かったのではないでしょうか。










レギュラー作、「猿の軍団」。上2枚は自分が歌う曲の
プロモーションビデオ映像(笑)じゃない、人間の世界に居た頃の
回想シーン。斉藤さんが歌った劇中歌も猿の軍団のBGM集に
ちゃんと収録されています。
猿に求婚されたり、とにかく斉藤さん独特の
ティーンの頃の多感な表情が猿の世界にやってきたという
異様な設定ゆえ、集大成的に見れる作品。








スターウルフのお姫様。恋人の死を超えて生まれた星に
辛くも帰還する悲劇のプリンセス役。スターウルフひさびさに見たけど、
特撮やっぱすげえ~。今も根強いファンのいる番組。
スターウォーズブーム下で作られたんだけど。上の猿の軍団といい、
円谷もウルトラマンブームが一段落して
試行錯誤していた時期ですが、がんばってたんだなと思います。







「そこの車、止まりなさい!!」
ミニパトに乗って活躍する斉藤さん。東映スパイダーマンの
「ガンバレ、美人おまわりさん」の回にゲスト出演。

この役も80のアルゴンの話同様に、殉職した兄の遺志を次いで
自分も立派な刑事に、と奮闘する婦警さんの役。
ラストでマシーンベム・アンコウパトの乗る
暴走タンクローリーとの壮絶なカーチェイスを展開、
負傷しながらもスパイダーマンにはげまされ
夕陽のハイウェイをGP-7に乗せてもらい送られる
シーンが印象に残ります。





当時の特撮俳優さんでその後の消息がなかなか知れない人も多いのですが、
こうして健在でいるのを見ることができる機会があるとうれしいですね。
斉藤さんはすでに女優としては現場を退かれているのですが、
ときどき機会を見て、今回のように
元気で当時のことを語ってもらいたいです。
ファンにとってそれは女優でいつづけるのと
たぶん同じような意味があると思うからです。

余談になるけどウルトラ情報局の司会をやってる
鈴木繭菓、もしけいおん!が実写映画にでもなったら(そこがすでに妄想)、
さわちゃん演じたらええのに。
バンド(ブリスター)のときはハードなステージパフォーマンスで
普段のほわほわ系のキャラとは
うってかわって別人みたい。ブリスターはデスメタルバンドではないが(笑)
さわちゃんにぴったりでないか。


真頭ネクストマン×ウアモウ

2010年10月24日 | インディーズソフビ


黄金の秋。
涼風にすこし寒さもないまぜになった
緩い秋の陽気が猫を日の当たる場所に誘い出し
たちまち眠りへとみちびきます。
そんな季節ですね。とにかく10月ももうすぐおしまい。
猫のみならず、日向ぼっこと散歩には絶好調のこの時期ですね。
この週末も街には猫があふれていました・
上は真頭玩具に鎮座する茶色いブラウンさん製のネコグルミ真頭ベア。
肉球の刺繍が超人的に細かいです。



いろいろ忙しいのですが、前に「VINYLESS」という記事に書いたように
仕事の隙を見て、あいかわらず自分は親戚の家と、元に
すんでいた町に頻繁に行ってます。急に始まった再開発で
自分が過去にすごした風景が消えるかも知れんので
写真に収めとかないと万が一、ってことでね。
まあ~、すべては杞憂に終わるといいのですが。

ソフビのセカイも口コミって大事ですね。マークナガタ氏とマックス氏の
イベントに行ったら、よくイベントで出くわすヒトに「真頭玩具で
新造形のミュータントが出てたYO!」てな情報をいただいた。
なんでもスーフェスには展示が間に合わなかった新造型の
ニューキャラがあったらしい。



これがそのネクストマン!レギュラーサイズ待望の新作。
ミュータントゾーンもついに4に突入開始だ!
このネクストマンは他の生物の能力や外見を取り込んで戦ったりできる
らしい。手にとってじっくりボディを眺めてみると、
今までのREAL×HEADキャラに
あったモチーフのインパクトのあるところが
それとなく集結している感じの姿なことがわかる。




モヒカンはカイザーヘッド、顔はマッドバーバリマンとカオスマン2号風、、
体のマッドマックスリスペクトなバイカー風プロテクターは
CORD VIPERさんとのコラボキャラ、ゴーストサイダー風。
頭部にニョキっと出てる突起はミュータントカオス風。。。
チェストアーマーとアームアーマーには分子結合の記号?のような
ディティールが刻まれている。
プロテクターにあいてるメッシュの孔とか、80年代頃の
世紀末ピカレスクアクションコミックを嗜好するヒトでないと
やらないような表現だな。
斯様にいろんなREAL×HEADキャラモチーフを取り込んでいながらも
仕上がりが非常にシンプルかつすっきりとまとまっている点が良いですね。







あいかわらず少年ジャンプ+東映怪人的
REAL×HEAD特有の「どうしていいかわからない」
カオスな楽しさ満点のソフビが登場。ディティールも
どこか昭和のパチヒーローの過剰感を
設計の根幹に配しつつ、一体のオリジナルソフビとして
カッキリと仕立てた造型ライン。
イベントのヒトの携帯画像で見せてもらって、思わず
青砥までタコじゃねえ猫フリスキーまっしぐらで
行って買ってきちゃいました・

森かつら氏によると、「これからこのネクストマンが
姿を取り込んだ生物の製品化も検討中なんですよ!!(熱い口調)」として
今までREAL×HEADでは見られなかった傾向のキャラソフビも
出てきそうな気配。でもどんな展開になるか想像もつかないな。
はたしていかなる新ストーリーを見せるのか、ミュータントゾーン4の
今後を見届けたいトコロ。



タコの元いた家はすでに公園になっているんですが
今の住人に会えました「ニャー」。
その飼い主さんも現れて、説明いただいた
トコロによると新宿から引っ越してきた都会猫らしいのです。









そしてこちらは渋谷パルコPART1で24日まで開催されている
台東デザイナーズビレッジ参加企業によるテントイベント。

ウアモウさんが出店。23日にはフォーチュンキャットベイビーが
到着して、青空のテントの下、個性的なZAKKAアイテムや
キャラクターアイテムが集結して
販売がまったりと行われておりました。
結構サプライズ販売だったみたいで、夕方も真頭猫好きのヒトたちが
気がついて駆けつけたりしてた気配。
しかしデパート・百貨店関係が最近こういうミニソフビに
感心を寄せているんだな、その先人ともいえるショップとしては
カイジュウブルーさんがあるのですが、
今後、新しいソフビのマーケットゾーンに
なりうるところでしょうか。







やがて陽のあたりのいい場所で眠っている晩秋の猫の手さえも
思わず借りたくなるあわただしい師走もじき。。。というところですね。
真頭玩具では獅子舞がオールシーズンキャラクターとして
いつものように鎮座しているのですが。

原宿にはお正月需要に先行して振袖の見本市が開催され、
アキバのケンタッキーではカーネルおじさんがサンタ装束に
着替えてました。クリスマスケーキの受注なんかも
始まって、何か秋の静謐の中に、師走に向けての喧騒の気配を感じつつ
キモチが引き締まる時期になってきましたね。


MONSTER KOLOR

2010年10月23日 | イベントルポ


本日(24日)までのイベントなのですがもし興味が出てきたら是非
ごらんになることをオススメします~。

前回は、「原宿ぶっ壊す!」 そして今度は「原宿を塗りつぶせ!」

先日、サンガッツさんのスイコレ展を開催した原宿のデザフェスギャラリーで
MAXTOYさんとDEAD PRESIDENTSさんのコラボ
イベント「IN LIVING KOLOR」を開催。






MAXTOYのカイジュウリスペクトアーチスト、ご存知
マーク・ナガタ氏とカスタムペインターとして国内でもおなじみ
DEAD PRESIDENTSのマット・ウォーカー氏が来日、
新ソフビ塗料「MONSTER KOLOR塗装デモを展開。
さらにマット氏の塗装したアンビエントなカスタムアイテムを
展示販売。もりだくさんの内容で開催中です。

本日(24日日曜日)はカスタムペイント教室も
予定しているみたいですね。









さっそくオープン時から原宿の秋の朝日を浴びながらクリアの
ソフビ素体たちが結晶のようにキラキラ輝く。塗装はまだ
始まってないのにこれはこれで眼を見張る風景。

そう、今は芸術の秋なのだ~。





マーク・ナガタとカイジュウ仲間がいつものように
参集し、今回は塗装デモを行う壮観。
ソフビセカイを知らなくてもこの光景には通りすがりのヒトたちも
興味を持たないわけない。お母さんに手を引かれた女のコや
女子高生たちも「あ、おもしろそう!わたしもやってみたい」とか
思わず眼を見はって見ていたりする一幕も。






ヤモマークさん、なかよしさん、ドリームロケットさん、
マーミットの赤松社長など、さっそくこの「MONSTER KOLOR」の
クオリティ、アビリティが気になったインディーズソフビの塗装では
一家言ある面々が集結し、デザフェスギャラリーの軒先で思い思いに
塗装デモを開始。ちょうど渋谷のウアモウさんイベントに
フォーチュンキャットベイビーを納入にきた
REAL×HEADさんの森かつら氏も来訪し、
マットと熱く旧交を温めていたぞ。とにかくにぎやかなイベントだ!

そしてファンの立場から見ると
ふだん手にとっているカイジュウバイナルの
ペイントを実際に行っている姿を目前で見れる機会となった。
マット氏がじっくりこの新塗料の概要を説明したのち、デモがスタート。
やっぱり塗ってみれば違いがわかるヨネ。

マット氏のあの独特な塗装テイスト、
キラキラしたパウダー状ラメやマジョーラ風の
コンディションを誰でも簡単にソフビに使用できるように
調整しているのが最大の利点としている。

会場でスタート時におけるマット氏の説明によると
MONSTER KOLORの長所は一個の小ビンで
スタンダード80個分の塗装が(一色換算)できる点。って
一t缶を何色分も置く手間が省けるということ?
それからVカラーシンナーのようなうすめ液による塗装前の
調整も必要がない点。手についちゃっても普通のラッカーシンナーで
簡単にふき取れる点、あまり飛散しない点。作業中、においも
すくなかったな。とにかくいろいろなメリットが創出される点を
マット氏もアピールしておりました。展開1年を経過して、
最近はPAUL KAIJYU、LASHなど海外の名だたる
ソフビカスタムペインターたちの間でも普及が進んでいるという。

わしらの家のソフビ棚に飾られてるソフビにも
じつはもう使用されているかも
しれない!一ビン日本円で2800円くらいとちょい高めに見えるけど
先述の大量に塗れる点で考えるとコストパフォーマンスは
高そう。
マット氏の作風であるキラキラした透明感のある仕上げテイストは
塗装後に吹き付けるクリアで果たされる。のだが
このクリアは塗装後6時間くらい乾くのを待つ必要がある模様。
ワンフェスやスーフェスの前夜にケツかっちんで塗装する派のメーカーさんが
クリアを使用するには計画生産が必要かも。
てなわけでザッとうかがい、見聞きした範囲でも
導入のメリットはいろいろあるようです。まずは当日の
各メーカーさんの塗装風景などごらんあれ。



その前に今回の限定品カスタムアイテムを紹介。
これはナガタ氏、ドリロケさん、サンガッツさん、マット氏
4メーカーによる豪華ペイント版スーパーアイゾン。










マーミットさんの赤松社長オリジナル、
グール、そしてアスタロスもディティールが
細かくマットの塗装が入るとギチッと決まりますね。
ヤモバズーカもパッションあふれるガラパゴスの潮風に洗われた
海イグアナみたいでウロコに覆われた皮膚の風合いがいい感じ。





サンガッツさんが原型を担当したDEAD PRESIDENTSオリジナル
COSMIC SQUADRON(コズミック・クアドロン)も販売。
マッチョでクルーカット、ちょっとマット氏本人に似ていますね(微笑)
手にするメインウェポン、スペースガンは
エアブラシの吹きつけガンなのか?





トイグラフさんの極悪スペースクリーチャー、合成獣の
カスタム。全身ものすごいディティールが覆うこのキャラクターも
マット風の塗装が入ると細かいメカやドクロ、背骨が浮き出てきて
邪悪度・悪魔度が増量。











ヤモマークさん関連の怪人アイテムもマットカラーで勢ぞろい。
ビラビランは透明感のあるピンクやレッドが入ると
なにやら肉っぽくなり、セクシーさが増しますね。





てな感じでカスタム品を拝見していたら
屋外でヤモマークさんとなかよしさんが塗装開始。

自作ソフビのバンガルゴジラブルー素体に
黙々と慎重に色を足していくなかよしさん、
「眠狂四郎とか、昭和全盛期の時代劇は何度見てもいいですよね~。
カイジュウ映画も好きだけど、ふだんは日本の古い時代劇映画や
戦争映画、クレイジーなどの喜劇映画を見ています~」とか
ぜんぜん関係ない雑談をしながらまったり色を足していくヤモさん。
それぞれ塗り方はマイスタイルなれど、
だんだん各メーカーさんのいつもの塗装になっていくのが
見ていて感心する!なかなかない機会です。





フィニッシュワークをして完成。最後はキバや眼を塗るので
筆で。ヤモさん「この筆もいいのを使ってるなあ」
メーカーさんたちによると普通のVカラーよりもさくさく色が
載せやすくて、はねっかえりも出ないのでスムースに作業ができると
当初から好感触な反応が現場で飛び交っておりました。乾きも
Vカラーなみに早かったよ。
ヤモさん「なんかこのドラゾランは塗るのが面白くて
色を載せすぎちゃったのでハワイ版ということにしましょう」(微笑)



とてもカラフルなリゾートカラーの
ドラゾランがさっそく完成!
メーカーさんサイドからは作業効率がよい塗料だ、との
好リアクションが得られておりました。



マーミット赤松社長はWOMBAT TOYさんの
ジャンカーVデルタヘッドを塗装中。
デルタヘッドの一つ眼の部分にシルバーを吹いたりして
中世の銅版画みたいな金属的な塗装効果を出したい模様で、
マット氏に手順を聞いたりしてこのMONSTER KOLORの持つ
アビリティを体験しようとトライしておられました。
赤松社長もこのスタイリッシュな塗装の風合いに関心があるようで、
じっくり実地で作業を進めつつ、考究しておられました。



てなわけで会場には昼頃にさらにいろんなメーカーさんが来訪し、
業界イベント的な活気も広がっておりました。
多彩なメリットと使い勝手を持つMONSTER KOLORが
塗りやすさでプロユースのみならずカスタムファンの関心喚起に
働きかけることで、日本のソフビのセカイで
さらに活躍の場を広げるか、じっくり見守りたい感じです。
発売は中野ブロードウェイ4階のソフビファンには
おなじみのトイショップ、
One-UPさんから行われる予定。いろいろな製品の説明などの
準備が整いしだい、店頭にもお目見えするそうです。



この絵、マーク氏の息子さんが描いたのかな。会場に飾られてました。
どういうシチュエーションで描かれた絵なのかはわからないけど
とにかくものがなしくてすごく気に入ったな。


そうそう、デザフェスで思い出したけど、サンガッツさんの
スイコレ展。ツワモノたちが5人、例のタコが撃沈した
ソフビクイズを当てて限定ソフビを当てたんだとか。
その当選者の一人の人に今回の現場でお会いしたです。
答えは「ユリシス星人」のパーツで、
もらえたプレゼントはSUIKOちゃんの頭が載ったウォーカーマシン
チックなコズミッククアドロンだったのだそう。報告サンクスです!

Intermission・巨人

2010年10月22日 | 日記


いろいろ注文したものが届きつつあるのに
なかなかじっくりバイナルする時間がとれにゃい。。。
ちょっと休んでたので仕事がたまってる大状況。
忙しいのは確かにありがたいし、イイことなんだが。
てなわけでぶたのはなさんの巨人。

まずはこのアイテムが届いたら
やりたかった巨大化のカメラテストなど。
自主映画で特撮やってるみたいでたのしっ。
しかしこの巨人、手塗りのよさが最大限に生かされて
なんともイイ表情してますね。
ウルトラQを知ってても楽しいけど、知らなくても
妄想して原始人とか聖者とかマルチミーニングに
いろんなキャラに見立てられる
手にして遊んでオモロイアイテムになりました。仕事中も持ち歩いて
シミジミ眺めてます(って、公園とかオープンカフェなんかで
裸のおっちゃんの人形をしげしげと
見てるなんて、傍からみるとかなりへんてこ)。

こうやって巨大化させるとメキシコのお祭りで
町を練り歩く神輿のキリストとかみたいですね・
そうだ、同時発売?を予定してた原始人の女の人も
是非リリースしてほしいな~。


One‐up ヤモマーク展

2010年10月18日 | イベントルポ


新宿ではミュータントたちの大決戦が、そしてこちら中野では
恐怖の時を超えたサブカル要塞・中野ブロードウェイ内の
スーパーカルトトイショップ、One‐upさんで
ヤモマーク展を開催。そして中野とならぶTOKYOのリアルを
伝える場所として欠かせないアキバでは、モンスターズラボさんで
Killer Jさんの新作カスタム展が開催…と、都内はソフビ関係の
イベントが目白押しとなった先週末。タコも一通り拝見してきましたが
全部行ったヒト居ます?どのイベントも今週は全部見ることが
できるので涼しい秋の都内をぶらぶら散策がてら
回ってみるのも楽しいのでは?
スーフェスが終わってもさきに終了したビリケンさんのイベントをはじめ
(こちらは関西でも開催されるようですね、快挙)
ソフビ関係は依然気勢を上げており、にぎやかですネ。

そしてここOne‐upさんでのイベントは
ヤモさんのこれまでのプロダクツを振りかえる個展と
なっていました。名づけて「ヤモ祭り」。
会場では例によってあの奇っ怪な
昭和の発掘金型を使用した
あやしいチャイルディッシュな合成動物の新作が
さっそく出迎えてくれました。





ヤモマーク初の怪獣にしてファーストプロダクツのキングコアランに
始まって、怪人軍団の初リリース、美しき悪魔の貴公子バラバランを
皮切りに、最新作であるハエトリ草のマスクを着け、
蔦のからまるポイズンアイビーな、いかにも一筋縄でいかない
セクシー女性怪人ビラビランに至る全プロダクツ、
そしてヒーローにしてヤモワールドの主人公であるニッケル仮面まで
過去に発売されたカラバリの数々を展示紹介した
総集編・ヤモマーク怪獣怪人大百科的な展示内容。

この中でキミが持ってるヤモ怪人のお気に入りカラーはどれだ!



怪人たちのデザイン画やイメージイラストなど、ヤモマークのビジュアル
ワークス、ブレインストーミング過程も資料を見ることができる。






08年にスタートしたヤモマーク。でも実際は怪獣ものの
立体では相当なスキルをお持ちなので、年季の入ったソフビファンには
すぐ隣にいたメーカーさんという感じもします。
ヤモさん自体ソフビファンですからネ。しかしこんなに
いろいろ出てたんか。







メーカーさんとしてはかなり
イベントへの出席率がいいメーカーさんで
とにかく毎回、何かしらサプライズや意表をつく
バリエーションキャラクターの展開を披露して
天然な面白さでお客さんたちをなごませます。
ミニソフビはスタンダードアイテムの合間にいい緩急として
活躍している存在ですネ。

そしてアリものの金型を使ったおちゃめな合成動物たちもアイデア品です。
ヒーロー、怪人、怪獣、ロボット(モビ●スーツ?)、
サイボーグ、怪動物など幅広く森羅万象の空想キャラクターが
跳梁跋扈するヤモワールド。
その根幹には常日頃の水族館などでの自然観察、
そして爬虫類の飼育観察というミニマムかつマニアックな趣味セカイが
ユーモアと癒しのエッセンスとして息づき、
ヤモワールドの脳内バイオスフィアを
ソフビプロダクツとして具現化・形成していると言えましょう。






これが今回の限定品、蓄光ダイオウグソクムシ男。

素材の光り具合を生かそうとかなり繊細なプラシワークが
施されて、ダイオウグソクムシの甲殻類としての生物感が
よく出ている一品。海底の夜光生物のようにほんのり光る!
これは久々に現物を見て
あー、しまった買うんだった、と思ったな。。。
このように現物を前にして、ほしいと思えるソフビがあるのは
メーカーさんとしてとても頼もしいですね。


リアルヘッド 真宿バトルロイヤル

2010年10月18日 | イベントルポ




ごびさた~。ちょっとタコはゴタゴタしてたんですけど
おかげさまでいつもどおりになりました。
その間にもいろいろイベントもあったし
限定品の販売もあったのね。ブログを拝見すると
ぶたのはなさんの巨人も製作進行中のようだし
マーミットさんから受注しといたファイヤー星人やワルギルガー
届くんだよな~。Aやゾーンのビデオ見ながらギコギコ動かしたいぜ。
って、それ以前に仕事が!(じつはけつかっちんだ、早くやれよ俺!)
マーミットさんのパッキーは11月受注らしいですね、楽しみ。

んなわけでリアルタイムのイベントですけど
ソフビファンにはおなじみの怪獣にやさしい新宿名所
新宿マルイワンさんで、リアルヘッドと愉快な友人展(真)宿バトルロイヤル!!!
(正式表記はびっくりマーク3つだっけ?)がスタート。

ちょいとタコはバタバタしてたのでスタート日には行けなかったケド、
17日には引き当て形式の限定ミュータント&友人メーカーさん・カスタム
ペインターさんのアイテムが当たる販売イベントがあり、
勇躍新宿へ突撃してきました。

という場面なのに!!
おいおい、デジカメのバッテリー忘れたい!
つーわけでいつものカメラが動かない!ジ・O!なぜ動かん
(なんでここでパプテマス様)
別のカメラなので画質が少し動画っぽいけど許して。
でもこれイラクの人質救助のネゴシエイトでも活躍した
由緒あるカメラなんだケド。ライブ感横溢な画面ということで
脳内補完四露死苦。



超極秘画像を公開。

これが新宿に極秘で建造中の2012年始動するREAL×HEAD TOWER.
エントランスするとキグルミのミュータントと招き猫が迎えてくれたり
真夜怪速アディオスが送迎してくれて
プワーンとか汽笛を鳴らしながら場内を光速疾走して
ミュータントゾーンを観光できるおそるべき
世界初のインディーズソフビテーマパークなんだ!!!
(うそ、歌うんだ村のビルの壁面に建ってる巨大なオブジェ)。
なんかガイバーチックで適度に酸性雨に現れて
くすんでいるのが天然のブラシワークになってていいですね。
でも森さんが本気出したらこんなのいつか作っちゃいそう。



マルイワンさんで待ち受ける限定ミュータントたち。
おなじみのイービル、カオス、ビガロをはじめ、
山桜さんの大蛇鬼やSKULL TOYSさんのドクロックス、ミロクトイさんの
カオスなどがモチーフに入ったカスタムアイテムも混入されていました。
茶色いブラウンさんのカラフルな三原色グラデーション塗装のアイテムも
たいへん見栄えがしました。

GOTH系のほんわかしたおしゃれなおねいさん(自分より年下ですけど
おねいさん)店員さんがお店を開けるとドーンオブザデッドの
ヘルスエンジェルよろしくソフビ者たちが
ヒャッハーとかいいながらゴブリンサウンドに乗って
バイクやライトバンで店内に突入、なわけなく
静かに入場してお買い物開始。さて何が当たるか?




こんな袋に入れてくれます。なんとキャンディつき。



初日に完売したカオQのニュータイプ品。カワイイ!



カワイイものに目がないマルイワンさんの店頭に
イカニモ似つかわしいフォーチュンキャットベイビー。
見ていると一見さんが集まって手にとったりしている。
先日の浅草露店での販売もかなりのスピードで
通りすがりのヒトが買っていたというし、
REAL×HEADさんはソフビフリーク向けというジャンルファンのみならず
一般のファンシーグッズや雑貨的目線としてのお客の開拓面
つまりは新規のお客さんの開拓でも順調の様子。



マルイワンさんはしかし
ここ半年でもEVAのイベントを開いたり、その間も
妖怪やゴシックロリータ系の
販売コーナーを充実させたり、トイ&カルチャーの物販もある
テーマパーク的な面白さが増量される一方です。サンガッツさんの
SUIKOちゃんやうらなめも夏のおばけシーズンに販売してましたね。
カイジュウブルーさんのみならずほかの店舗も覗いてみると面白いですよ。
ソフビのイベント以外にもピンクハウス系の女の子向けの
アパレルなどで行列ができてたり、セカイは違うけどほしいモノへ
寄せる熱さは同じ、と実感できるときもあります。

自分はデパートのサバイバルについて仕事上で時々ウォッチしているの
ですけど、都心の百貨店はなかなかお客が平日足を向けてもらえないという
のが各店共通しての悩みのようです。とくに銀座、新宿は激戦ですね。
集客で新鮮味があるお店、仕事帰りに癒しや
休息、日常からはなれる好奇心をお客に喚起するかで百貨店が今
頭をひねっていると聞きますが、マルイワンさんの研究ぶりと
ブレない店舗上でのコンテンツ展開は
おせじでなくスタッフさんの意気込みが反映されて
よくやってるなあと思いますね。
そんなデパートのイマを見る面でもここは興味深いスポットではないかと。
マルイワンさんは的確に確信を持ってお店をやっており相乗効果を
もたらしている感じがします。それはやはりくるお客さんの体感温度で
実感できるところかも。



マルイワン店頭ではセバスチャンとかクロードみたいな
カッコイイ執事さんがたたずみ、道に迷ったおばあさんに
丁寧に道案内をされてました。そして店内にはモヒカンヘアーの
森さんがビシッとたたずみ、露店風の販売風景。この
日常にはない異空間演出こそが重要。
デパートの作り出す、いや必要な、足を踏み入れたお客さんが
いつもの自分のままでは味わえない
非日常の買い物空間なのでしょう。集合商業施設である
デパートの本領はこういう雰囲気作りにこそあるのかも。

インディーズソフビも一般のおもちゃ、フィギュアとは
一線を隠した「日常から隠れたニッチな商材」として、
店舗や売り場に新鮮味を出したい異業種の店舗展開上でも
何か雰囲気創出のためのツールとして、そしてお客の
購買喚起につながるキープロダクツとして、まだまだ活躍の機会を
秘めている商材なのかも。もちろん底力のある魅力を持つ製品は
そこから店舗のメインプロダクツへと転じていく商機も
じゅうぶん秘めているのかもしれません。


ビリケン商会 怪獣全員集合Ⅱ

2010年10月03日 | イベントルポ


表参道、南青山二元中継で盛り上がりを見せたビリケンさんの
怪獣全員集合とサンガッツさんのスイコレ。
キングゴゼラの当日限定品の塗装作業も終わり、
夕刻になって作家さんたちが参集して、
逆柱いみりさんとエレガブ新谷さんの
ライブとあいなった。しかしハードスケジュール
だけど怪獣みたいにタフな現場だな。
結局勢いに圧倒されて一日見守ってしまいました。





今回のいみりさんのステージ衣装は
氏の漫画を読んでいる人なら吹く、いや
感動の嵐に全身が突き抜けることだろう。
そう、作者本人がコスプレした、
赤タイツ男実写版!!見れてよかった。
この装束で仮面ライライに出演できそう。

一曲目は音が小さかったとの反省で
アンコール時に再演奏したのだけど
軽めなローファイグランジ系の音になってて
タコ的には全然いい感じでしたよ。



イベント名通り、怪獣たちの生みの親となる
作家さんが集結。妄想マスターたちが逆柱さんの
脳内観光計画に乗ってエンジンフル稼働したのが本展。

この時点で全員ではないんだけど
このあと壱宮さんも自作カスタムのゴゼラをひき連れて出現。





ステージ慣れしたPICOPICOさんの
アナウンスに乗って自己紹介しながら
新製品を作った人は怪獣の紹介も。
「これが今度作ったキングスモッグといいます」

「おー!!」






ヤモさんのゴゼラ足裏のサイン。。。
つかこれでは古モノソフビの足裏記名ではないか(笑)
これは会場でも受けて、見習って同じように足裏記名風に
わざとたどたどしいマジックの筆跡で名前を入れる作家さん続出。
ソフビ好きばっかだとすべてがこんなノリに。
ヤモゴゼラは海底原人ラゴンをイメージして塗ったのだそう。



地獄女史こと中野貴雄監督の塗装したゴゼラ。
インカとかナスカの古代彫刻みたいに
ゴールドがこのウラウラベッカンコな顔に
なんとも映えますね、カッコイイ。
気分的にはこの顔は仮面みたいな感じで
中に装着したあやしげな
祈祷師が居るみたいなノリで
塗ったようです。ハーシェルゴードンルイスとか
ロジャーコーマンのB級ホラー映画みたいな
カラーアプローチ、中野監督らしくてナイス。



PICOPICOさんの創作怪獣立体オブジェも
多数出展されてました。とにかく複雑で
今までに見たことのない形状の修羅道クリエイトを
疾走しておられるのですが、たぶんこれを
キグルミにするとなってもこのヒトは
平然と仕上げて着込んで演じてしまいそう。
自分の考えた怪獣を自分で演じられるというのは
カイジュウマスターとしては究極ではないか。
最近すごーく忙しいみたいですが、
会場で作家さんたちとの交流をおおいに楽しんで
おられました。



マウント工房・努さんの怪獣
イラストがいきなり初日に
2枚とも売れてました。よくパチサミなどで
ソフビのおしながきにカワイイ絵を
添えておられるのですが
あれイイですね、とか当日も話してた矢先に。
めでたい。




ビリケン商会さんはビリケン出版の屋号で
出版事業もされておられるのですが、
やはりソフビに通じる面白い方向性の
本を出しているんだな、今回会場でいろいろ
お店の常設展示物を見ていて感心したんですが
いみりさんと同じように脳内観光系の
絵本作家さんや、水木しげるさんの
「のんのんばあ」をフィーチャーした絵本、
日本中のナイステイストな小屋の写真を
たくさん集めた写真集など、カルチャーとして
じつにイイツボをついてきます。
オリジナルソフビの展開もいわば立体版の
同質な表現活動というところなんですね。






ここに載せたのはほんのごく一部、
とにかくいろんな怪獣が
たくさん待ち受けており足を踏み入れたヒトは
日常をぶち破る驚嘆の目でその光景を
迎えることと思います。
怪獣全員集合は13日まで開催。
後半もできればまた見に行こうと思うのですが
その後会期中に行った人で
今日はこんな展示が、こんな怪獣の立体物が新たに
増えていたとか、新情報があったら今度は
ぜひ自分にも教えてください。



サンガッツ スイコレ

2010年10月02日 | イベントルポ


南青山、表参道を股にかけて2大インディーズソフビイベントが同時開催中。
2日よりビリケンギャラリーで開催されている「怪獣全員集合」
(前の記事参照~)と同じ日にスタート、8日まで開催中の
サンガッツ本舗さんの個展、「スイコレ」はパワーアップした
同社の看板ヒロインソフビ、SUIKOちゃんのプレイバリューに
剋目すべし!!です。

しかし。。。友人と会場に行ったら、いきなりダンボールが詰まれて、
壱宮氏もまだ設営中でした!しかし、その過程も半ばショーとして
見せようというのです。

すごいね、ビリケンギャラリーでは逆柱さんや努さんたちがキングゴゼラの
塗装作業中、こちらのデザフェスギャラリーでは壱宮さんがSUIKOちゃんを
ブースに並べたり、未完成づくしの大状況・ライブ感満喫。

いかにも手作りなインディーズイベントという感じで
ほほえましくもある。
忙しそうにイベントステージを設営している最中で
どちらもケツカッチン状態だけどこんなのなかなか味わえない!
けいおん部のライブみたいにいつもギリギリなのだ!

思わず居合わせたファンが皆で
SUIKOちゃんを並べるのを手伝ったり(ここはスタッフに
参加できる特典!と一同脳内補完)
「こんな感じでいいですか、壱宮さん」「なんとなくいい感じに
なっていれば好きに並べていいですよ」みたいなやりとり。
たのしい~。でも時々SUIKOちゃんが
将棋倒しになって即席スタッフ「あ、あ~・」てなやりとりのくりかえしで
そんなこんなで会場2時間ほど経ち、すっかりなつかし特撮話や
新ライダーの批評などオタ話に、壱宮氏を囲んで花を咲かせつつ、
壱宮さんの計画していたコンセプトどおりのブース設営がなんとか
完了した模様。

おお、できましたね、とお客さんたちがいっぱい集まってきた。
しかし来るのがまた、女の子多いっすね、
原宿竹下通りという場所柄だけに、みんなおしゃれちゃん。
やけちゃうね。ヤケチャウネ(Vガンのマヘリアさん風エコー)

やっぱりわれわれ即席スタッフ同様にその女の子たちのうち何人かが
SUIKOを一個手に取ろうとすると
うっかりバタバタ倒しちゃって
「あ・あー。キャー!ごめんなさい」てな流れに。
それがいいイベントギミックになってたり・なんかいつものサンガッツ
イベントの空気になってきました。まあ~それはいいのだが!
おもわず近所の出展者さんも覗きにきたり、写真を撮りにきたり
この会場はほんとにまったりしててお互いに刺激をうけ合っている
感じがイイですね。
さて、設営完了した会場にSUIKOちゃんの新たな
プレイバリューアップを目の当たりに!
(上の写真のSUIKOで勘のはたらくヒトはすでに気づくハズ)







これが今回の限定品その1、SUIKOカー!!
まだタイヤのマスクが届いてなく彩色が間に合わなかったので
初日は展示のみだったのだけど、ごぞんじトイグラフさんの怪獣レーサーや
ゼガロンレーサーでおなじみのあの車体をお借りして生まれた
サンガッツオリジナルレーサーアイテム。
さきにオープンしたサンガッツファクトリーで
オープン初日からお客の前でこの製品を作っているのを
ライブでアピールしていたのだった(お店はこういう宣伝効果も
発揮できるのね)。ちゃんとハンドルのモールドも入ってて
OH!モーレツみたいなキュートさが倍増です。



そしてこちらが限定品その2、サンガッツリボルテックとでも
いいましょうか。なんと可動SUIKO!
ついに手が動くSUIKOまでが!
背中の甲羅もはずすことができるので、そう、つまり
SUIKOちゃんを手にしたことなら誰でも考える
コスプレが可能になっちゃったりしたわけだ!
思わず買ってきちゃいました。SUIKOちゃんのかわいさ再確認、です。





さっそく作例というか壱宮氏のおそるべき煩悩の表明というか
会場にもコスプレSUIKOファッションショーが。
ミラーボールなんかがまわってたりして。
こういう小道具も「いつか役にたつときが!」と
普段から集めておき、イベント会場で訪れたお客が
ワッハッハ、最高!!となる一瞬に
日頃から賭けているのであろうサンガッツ壱宮氏、
彼こそエンターテイナーの鑑であります。



ちなみに今回のコスプレ衣装はその種の美少女ドールの
プロの方が友情サポートしていた模様。会場でも
衣装の着用をしにいらしてました。さすが餅屋は餅屋という感じで
見事なコーディネートでした。






SUIKOちゃんの新たなミリキに気がつく瞬間、
クラスのすっかりおなじみな気軽に話もしてる
女の子にある日なんだか急にドキドキしちゃったりなんかする
あの懐かしい気分に猛烈に浸れる(って何かいてるんだ俺
自分も煩悩では人のこといえんな)
ドリーミーアンビエントハートフルなイベント
押入れに篭って録画がたまってる
アマガミSS消化してる場合じゃないぞ(意味不明)。
ソフビは愛だ!・・・とでももうしましょうか。

ここに載せた会場写真はまだ設営途中のものです。
その後行ってみると新しい発見があるかも?
怪獣全員集合と会場も近いので秋の陽光の下、ちょいと
トコトコとウォーキングがてらのぞいてみてはいかが?



新ポーズの人気投票なんかもやってました。

そうそう、WEBで告知されてる怪獣全員集合の会場と二元中継で
展開されているクイズだけど、難しい!!玉砕!!
ビリケンさんも「これ、わかる?」って言ってたけど。
ベタ怪獣の名前と姿が一致するくらいじゃ全然あかんデシタ。。。
もうパーツの端を見てすぐ何の怪獣かすぐわかる
スーパーベタ怪獣フリークのヒトにここはぜひ会場で解いてもらって
レアなソフビを手にしてもらいたいトコロ。
戯言備忘録のくらげさん、どうです?



ちなみにこちらが夕刻、個展会場初日が一段落した
壱宮さんが、ぼちぼち怪獣、じゃない作家さんたちが集いにぎわっている
ビリケンギャラリーにお持ちになった
キングゴゼラの塗装品、POPな蛍光ピンクを採用し
ファクトリーで販売開始したピンクSUIKOちゃんや
今回の個展のSUIKOカーの車体カラーを
想起させるLOVELYショッキングな塗装。怪獣も愛、って感じでしょうか。



画竜点晴、足裏に銘を入れる壱宮氏。
壱宮さんご自身によると
「オコゼルゲとか、バロム1の魚の魔人っぽいカラーはどうかなと
思って塗ってみたんですが」とのこと。

塗る作家さんによってそれぞれイメージが異なるゴゼラ、
デビュー間もないですが新たなインディーズソフビの名獣になる予感がシマス!

ビリケン商会 怪獣全員集合

2010年10月02日 | イベントルポ


10月2日から13日までビリケンギャラリーで開催中の怪獣作家13人展
「怪獣全員集合」初日にさっそく行ってきました。

初日なのでサラッと会場の空気など。。。と
思ったけどスタートから熱い展開に。
なんと前々回のブルガン同様に
今回も限定品の逆柱いみりカラー
キングゴゼラの塗装を現場で強行するという
これは超MUCHA展開に。まあMUCHAといったら
本展はあの人も参加してるものなあ。そう、今
表参堂の是だフェスギャラリーで
でイベントやってるあの人。






スーフェスも終わったしここはまったりムードでじっくり
個展を見ようと思ったらそうは問屋が卸さない。
仕上がった出品品を携えて個々の作家さんが続々と参集し、そのたびに
会場では仕上がった製品や作品が開封されて
おおー、とかその場に居合わせたお客やほかの作家さんの
どよめきで歓迎したり、さまざまなドラマが。
これは生粋の怪獣好きが見るべきイベントです。

つまりは初日時点でこの個展の製品はまだ完全に
集結していません。酋長怪獣ジェロニモンの命令で
怪獣がまた一匹、また一匹と集まって本当に当初の宣言どおり
60体集まってくる展開のようでスリリング。
思わず半日近くたむろす羽目に。出品作家さん以外にも
かなりいろんなソフビ関係のメーカーさんがやってきました、

このルポを書いてる
タコもまだ完成形態を見ていない本個展、
その怪獣たちの恐るべき集合完成形態を
目撃するのは今後会場に行ったあなた自身だ!!






いみりさん、ビリケンのペインター氏、おなじみ
マウント工房・努さん(ご結婚おめでとうござい
ます!)の三馬力でキングゴゼラの塗装、Vカラー
とエアブラシを使ってのライブペイント風景。
プロの仕事をじっくり見れる機会に。
淡々と作業が行われているので、途中でわれわれは
表参道に移動したのだった。二元中継、近場で
イベントが行われてるとライブ感も満点だ!
移動中は普段イベントでよくお会いする
ソフビファンの人とじっくりソフビ話ができて
それも楽しかったです。









まだスタート時点なのでさりげなく展示品の
一部を。上1枚目はPICOPICOさんの
オリジナル新作怪獣スカルプチャー群、
下2枚はヤモマークさんの怪人軍団一品モノ
カスタムペイント群。
そしてエレガブさんのオイルショックほかドクロ太郎の
怪獣軍団も。エレガブさんのイラストも最新作まで
原画を間近でたっぷり見ることができます。

このほか大量に各作家さんの作品が
続々到着中で、本日夕方には13人のうち10人
以上が集まりましたが後日持ってくるアイテムも
かなり多い模様で、まだまだ全貌はベールにつつまれて
いる感じでした。といっても
もちろん現時点でもかなり見ごたえはありますYO。



ジャンクと異形の跋扈する鮮烈な逆柱脳内市場の
イラスト群。かきためた新作に脳内の妄想
演算処理は追いつかないぞ・
くれぐれもデータ酔いは覚悟しろ!





そしてこちらが会場で完成したキングゴゼラ
イベント限定カラー。パープルの成形色に
くるみ塗装で胴体ブルー、オコゼのアイディンティである背びれ部分をレッドで塗装。
10体限定で製作。ヨネザワ怪獣の中に入れても
違和感のない民芸品的ベタさ加減と
冷戦時代に量産されたアメリカのモンスター映画にでてくる
半魚人のような50~60年代モダンテイストを
ほどよくミクスチュアし土俗とポップ感とが一体に交じり合う、
新鮮でどこか懐かしいモンドビザールカイジュウヴァイナルが初上陸。
今回の逆柱VER.はオープニングカラーといった位置付けか。
この後にファーストカラーとして別色のキングゴゼラが
正規量産品として発売される模様です。







そしてこちらはエレガブ新谷さんの新作、
キングスモッグ!逆柱さんのキングゴゼラと
新怪獣揃い踏みとあいなりました。
今回新谷さんは久々に
逆柱さんのライブにドラムで参加。
おなじみのデニムジーンズがトレードマークの
新谷スタイルでキレのいい
ハイテンションのコンビネーションを
展開し始原の地球のけものの生命力を
とどろかせるような
エレクトリックドラミングでアジり、
ライブを見守るファンを沸かせました。
新作の完成もあり新谷さんもとっても嬉しそう。
新谷的新約公害怪獣、迫力がありますね。

とにかく序盤からカタルシス、クライシス、
クライマックスの怪獣大決戦、見所満載のイベント、また
展示品が集まった頃に再見したいと思います。


VINYLESSⅡ

2010年10月01日 | 日記


スーフェスも終わって秋を実感できる気候になりましたね。
涼しすぎるくらい。仕事場はもう暖房入れてます。
一ヶ月前のあの殺気に満ちたような日差しはどこいったんだか、
(でも恋しくないなあ、今年の酷暑ばかりは)
いつの間にかセミの声も聞こえなくなりました。

てなわけでなんとも極私的なブログ内容ですが
またまたマチナカにソフビを幻視する旅。

ちょい遅めのお彼岸、お墓参りと
親戚まわりへ。最近良く顔を出すので親戚の小さい子にも
やっと覚えてもらいました。写真は夏に暑中お見舞いの記事に書いたけど
自分が子供時分に暮らしてた家に近い商店街です。
ソフビをよくこの界隈で買ってもらえたので自分の中のソフビの
メモリー上での話ですが存在が大きいエリアです。すでに当時の玩具店は
廃業ではないものの業種替えしていますが

しかし、30年以上も風景が変わってない・
今、再開発が進んでて住宅や商店にところどころ
ブルーシートがかぶってたりするのが、先行きを想像して
セツないですが、認めざるを得ない有為転変こそセカイのナラワシ。
やはり今、見に行ってないとあぶなかったように思います。
といっても急には風景は変わらないと思うんですが
気がつけばというのはあります。今後はそんな気持ちで行かないと。
秋というのもあり、まったりした空気が漂っています。





かつてはソフビが軒先にぶる下がってた地元商店街をぶらぶら。
この風景の中で、ヘドロ3号のボロボロになった袋のヤツを見たことが
あったんです(でも買わなかったな)。
今こういう店先にならソフビを並べなおして売っても違和感ないな。





流星人間ゾーンの地上げを先取りしたようなエピソード
ザンドラの回(我呂我不動産!)
あの分譲地パニックの話も初見はこの街で見たんですが、
もう30年以上もたってこの昭和で時間の止まったような街にも
そんな再開発の機運が高まってる。。。
主を失ったベル星人の擬似空間のように、
次第に部分部分が削り取られていく町。



この界隈のこどもたちの間で当時、勝手に「キングカッパーの屋敷」と
名づけられていて恐れられていた立派なお屋敷。
あのエピソードのトラウマ度を物語るところですね。

別に精巧なアンドロイドの夫婦が住んでたりしません(笑)。
当時、柵の外から何人かでこわごわ中を覗いてたら
家の人がにこにこしてやってきてお菓子をもらった記憶が。
大人になって今見てもたいへん立派な門構えです。
昭和の特撮モノ(特に東映)は洋館=怪人や悪の組織のアジトっていう
記号が映像的に関連付けられてますよね。





過去には永遠に続く回廊のように見えた坂や路地道。
この塀は数年前は朽ちかけた木だったのですが、その頃の風景を
撮っておくべきだったな、居酒屋の看板なんかもいっぱい
貼られててもっと昭和してたというか今の下北の線路際みたいで
風情があったんだがな。

子供の時分はすべてが永遠に続くのではないかと思うような
ことがありました。キカイダーのエンディングナレーション
「旅の終わりは、そして幸せをつかむのはいつの日か」永遠にミツコとマサルは
光明寺博士に会えないで果てしない旅を続けているんでは?とか
真面目に思ってたけど番組は1年とか一定期間で終わるので
そんなわけないのはわかりそうなもの。でも無邪気だな~。

怪獣ソフビってスタンダードで23~26センチくらいで
大人になってみるとそう大きいという感覚はないものだけど
子供の時分は巨大に見えたもんだなあ。
目で表面のゴツゴツした造型を追うと惑星の表面を見ているようだったし。
でも、今でもそんな手ごたえや感動を当時のままに
追体験できるのがまた。時を司る偶像でもある
ソフビの色あせない、スゴいところではあります。

たとえ中古でソフビを買ってさえ、遊び込んだことでできた
塗装落ちや傷を持っているものを眺めていると
そこに、前の持ち主がそれをもっていたときの
記憶を物質的に自分が継承するようなところがあるように思います。

ソフビというものは自分にとって
いつの世でも、それを手にした時の記憶再生装置であり
また自己をとりまくさまざまな事象を振り返らせつつ、
エントロピーを増大する樹脂メディアでもあり、また
記憶からかすれかけていた、自分が成長時にすごした風景を
鮮烈に思い出させる脳内観光アイテムなのでしょう。
変わらない街の風景はかつて街にあふれていたソフビたちと
今も時空上でつながってそこにすんでいた人間にもある種の
交感をもたらしているのです。

自分がかつておもちゃを手にした風景をたどってみるのも
新鮮な発見や記憶の再生があったり、
自分の今ももっているソフビに愛着がわいて
また楽しさが増すかもしれません。


以前サンドイッチマンロボの記事のときに載せた看板犬君です。
また夕方、仕事帰りにいってみたら爆睡中。
涼しくなったからやっと眠れるね。