KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

昭和の奇獣ガニメ×カメーバ

2012年01月02日 | 当時物ソフビ

 

新年らしく最初に載せるソフビの記事もめでたそうな華々しいのを出そうかと思ったんですが
すぐに浮かばないので、あえて真逆なセメント色の超地味~なヤツを2匹。
とっても好きなヤツらなんです。正月のなごみとして興趣も醸し出されいいことかも
しれません。タコブログにしては珍しく版権怪獣のヴィンテージソフビ。
昭和のメーカー、ブルマァク社製の大ガニ怪獣ガニメ&大ガメ怪獣カメーバ。

ガニメは幼いころにいつしか家にあったソフビ。たぶんまだ小さかった頃に親戚か誰かが
買ってきてくれたアイテムだったのではないかと思います。そして後年ソフビマニアになってから
探して買った相方のカメーバ。この2匹の怪獣が出てくる昭和の東宝怪獣映画「決戦!南海の
大怪獣」にはもう一匹、カミナリイカの怪獣ゲゾラが登場するのですが、
ゲゾラのソフビをタコは持っていません。その理由については後述。

ちょっと外に持っていっておなじみの岩場で撮影してみましたが、まるでリアルな
カニのオブジェみたいです。迫力が出そうですが、ソフビの記事としては
ほんとにうるおいがないのでやめました。
「決戦!南海の大怪獣」は映画も当時では怪獣造形がリアル志向でしたね。
映画に巨大生物パニック映画的なたたずまいもあり怪獣映画に新趣向を盛り込もうとした跡が
うかがえます。



表情がかわいらしいカメーバ。フラガールたちと飾るとちょっとモンドな南海風味が味わえます。
年末近くになかなかのコレクターであるソフビファンの知人と話していたんですが
タコ「自分はガニメとカメーバが好きで所有しているんですが、あれはどう思います?」
知人「ああ、君がマルブルの話するなんて珍しいね。しぶいじゃない、オレも好きだけど
あのドブ色みたいな成形色はほんとにマニア向けだよね、
今となってはミリキはあるけど、当時でもおもちゃとしてあの色は
いくらなんでもナイよな~」と言われました。まあ、斜めな褒め言葉と言う感じですね。
でも彼の言いたいポイントはよくわかります。

自分も持っていた子ども当時、ガニメは地味だな~と思いました。
ソフビファンの知人いわく、「ガニメはソフビトイというよりも、置き物。
もはや骨董と呼ぶに似つかわしい産物ではないか」
と言っておりました。なんとも枯れたわびさび感がありますものね、ガニメ。
つげ義春じゃないけどもはや、愛石とかの領域に入ってますね。

ぶっちゃけ子どもさんのおもちゃにしてはこれはないだろってな配色です。でもそこがいい。
当時も子ども心にガニメは持っていても正直ナンジャこりゃという印象でした。
地面にペタンと寝かせてるような状態のアイテムなので、立って他の怪獣と絡ませるのも困難。
ゆえに箱の中で待機しているソフビのような位置づけで、たまに出してきて遊んでも
持っていなかったエビラの役をやらせたり、巨大昆虫の代役なんかをさせて
「ガニメ」という怪獣としては機能せずに遊んでいた記憶があります。
目が本来造形されている場所でないところに人間の目のように赤く彩色されているところも
エビの怪獣なのに妖怪っぽい雰囲気が醸し出されており、妙だと思いどこか
受け付けない感じでした。
このへんは昭和らしい塗装センスがもたらすイイ味なんですけど、昭和の世を生きる
子どもさんにそんなことを主張されたところでなかなか理解できない感じです。

結局ガニメはソフビとしてはその得もいえない徹底した地味さがミリキなんでしょうけど、
ゲゾラかカメーバを持っていて、からませないと単体ではあまり本領を発揮できない怪獣ソフビ
だったのかもしれません。なんでこれが家にあったかというと、買ってくれた人物は売り場に
ゲゾラとカメーバがなくて、もう地味なガニメしか吊るされてなかったのでこれでいいかと
手にしたのではないかと思います。
しかしこんな色のガニメのソフビが店頭に吊るされている風景なんて、乾きモノの海産物
みたいでシュールですよね。

本領の発揮というと、写真のようにカメーバと2体で、あたかも劇中の洞窟に潜んでいた
コウモリの超音波で狂って戦うシーンなどイメージして再現してみるとそれはよくわかります。
カメーバが表情も手足もお茶目な造形なので、どっちかっつと「鳥獣戯画」の動物同士が野山で
人間の子どものように戯れている図みたいになりますね。
しかし、この辺りが昭和の怪獣ソフビの持つおもちゃとしてリイマジネートされたことで
生まれた風雅さそのものなのではないかと。ゆえにガニメにも骨董の置き物的な存在感
も見いだせるところで。怪獣ソフビのミリキとしては切り立った岩みたいな風合いの
ソフビ表現というものがあるんですがカラフルなおもちゃとしての彩色のものが普通だった
公害怪獣のヘドラすら、ポップでカラフルな彩色が施されリリースされていた当時ものの領域で
それを造形、色も「ドブ色」とでもいう色に徹底してしまったのがこの南海3匹で、ゆえに
異彩を放っている感じですね。

カメーバがここ10年に出たマーミットさんやマルサンさん、バンダイミュージアムのアイテムのように
映画本編と同じ4本足のソフビでなく、2本足の怪獣にアレンジされている。
ガニメもこんなだしカメーバも4本足でソフビになっていたら子どもさんは
遊びにくいかもしれませんが。
逆に2本足で造形されたガニメとこのカメーバで並べて、ってのもちょっと見てみたいですね。
大映のガメラが先にあったので、映画本編の造形は素晴らしいのですがカメーバは
カメの怪獣ということで、二番煎じ的に思われがちで分が悪いようにも思えます。
なんとなくこのカメーバのソフビにも、イメージ的に置き場のない感じがあって、カメに見えない
不思議な造形化につながったのかもしれません。

いかにも妖怪っぽいガニメ。有名な話ですが頭部を上下逆にしても顔になってしまうのが
またブキミです。タコの持っているガニメは当初から(赤く塗ったところを目とした場合)
つり目で触覚が下にある「後期生産」状態になってました。上の2枚は前期生産状態の
垂れ目顔にしたほうです。

しかしカメーバもカメーバで、初めて現物を見たときは驚いたものです。
80年代後期くらいまで怪獣ソフビの資料類などは市販されていないので、
決戦南海の大怪獣のソフビは当時持っていたガニメ以外の2匹もあるともちろん
思っていたんですが、学生になって東京をあちこち出歩くようになってから、
ゲゾラは下北沢のアンティークショップに行くと比較的珍品的スタンスで容易に現物を
見ることができましたが、
なかなかカメーバのほうはソフビとして、どんな仕上がりになっているか
現物に出くわしませんでした。
ある時、店主に聞くと、なんだ、カメーバなら店にあるじゃないか、ホラそれだよ、と言われて
指差した先の棚のうえにあったのが、映画のカメーバとは似ても似つかないカエルのような
顔の、しっぽの長い怪獣。カメなのに甲羅もしょってない。
はじめはなんじゃこれは、失礼ながら、一瞬店主が間違ってるのかと思いました。

しかしカメーバも、これまた昭和的イマジネイティブにより2本足の、ほかの怪獣と絡めて遊べる、子どもが喜びそうなアクティブな印象の怪獣に原型師さんによってリデザインされており、
今となっては得もいえぬミリキのあるソフビであることは少しして理解できました。

そうそう、ゲゾラについても。
郷土玩具みたいな昭和レトロな味わいのあるたいへん素晴らしい造形の
怪獣ソフビで、ソフビブームのさいに復刻もされているんですがタコは持っていません。
映画を見るまではもちろんゲゾラが一番欲しかったでした。
できたらそのうち復刻ものを入手して当時物の2匹と同じような色にでも
彩色したいかと思うんですが、
ゲゾラについては自分的には主張したい重要な点。

当時はもちろん、80年代になるまでこの映画を見れなかったタコは
名画座の東宝ナイトの1本で見て映画の内容を知り驚きました。
映画館のロビーカードに使われているスチールには南海の孤島で3体がもつれあうような戦いを
展開していたからいよいよその死闘が見れると思ったら、怪獣図鑑やソノシートを
飾っていたその写真は広報用の羊頭狗肉ともいうべきフェイク画像だったから。
あの映画のスチールは東宝お得意の合成写真が駆使され
荒唐無稽な3匹の戦いが映画本編への期待感を
いやがおうにも高めるものでした。
ガ゛ニメとカメーバが大波に載ってサーフィンしているようなシュールな絵柄のもありましたね。

とにかく後年、この映画を見たら、ゲゾラは映画の前半で出現した
セルジオ島の住民の反撃にあってあわれ火だるま、焼きイカのような状態になり
ヨロヨロしながら海岸に逃げてさっさと退場してしまい、実はこのガニメとカメーバしか、
タイトルにもある「決戦」はしないことがわかり、なんだか3匹そろえる気力が
そこで途切れてしまったのDeath。。。

 岩のようなカタマリ同士がもつれあう、孤島の生々しい怪獣2匹のイメージ。
ソフビ玩具になった怪獣たちの地味な配色が、セルジオ島という、
あたかも怪獣たちが潜む過酷な南海の岩場そのものとなって風景化されている妙味。
カメーバはもっとトロピカルな美しいグリーンの珍色版もありますが、やはりガニメと色は
そろいのほうが自分的には良い感じがします。

昭和の頃は怪獣映画を再現するビデオ的意味合いでソフビ人形も機能していた。
当時は映画の興行が終了するとなかなか本編を見れなかった。
子ども時分はソフビやソノシート、怪獣図鑑などでイメージングされた脳内の映像も
「映画」だったということなのでしょう。しかしこの3体の怪獣はやはり鮮烈な存在です。
そして、「決戦!南海の大怪獣」とはどんな映画なのか、と想像を膨らませていたときが
この映画を「見ていた」ときなのかもしれません。
2匹の怪獣ソフビを並べていると、いつか見た、ゲゾラ、ガニメ、カメーバが死闘を
演じる怪獣映画の記憶が岩のようなソフビの表面に刻みつけられ、
再生装置のように時々自分の中にイメージングされてくるように思えます。


コミケ81③プロトカルチャー!編

2012年01月02日 | コミック・アニメーション

 



つーわけでコミックマーケット81写真ルポの続き~。今回はヒロイン系でまとめてミマシタ。
皆さま風邪をひかないで楽しいお正月を過ごされているといいな~。。。

普段は上から目線がデフォで「この私を超えてみろ!」と相手に真正面から向かっていく、
常にツンなめだかが時おり見せるレアなデレをお願いしたら、
ちゃんとやってくれた!エライ!



今回はエヴァ率が低めでした、水着綾波とかほかにもおられたけど。
前回の包帯ロンギヌス綾波の方はキャラを変えてセーラープルートを演じてました。
写真のヒトたちは貴重なプラグスーツ版でした。映画が公開されたらまた新設定準拠で
エヴァコスプレが復活するでしょうね。



コスプレ人気の高いアニメは数あれど、けいおん!はレイヤーさんも
ほんとに楽しそうに演じてますね。見ていてうきうきしてきますよ。



カメコさんで円陣が出来あがっちゃったそに子!ほわわ~んとした絵のタッチをよく
再現していますね。タコカメラがズーム機能でがんばりマシタ。
今回は囲みでどつかれたけど、けとばされずに済んだなあ、ははは。



ヒーローきっての気だてよし。
仕草がとっても萌えだったファイヤーエンブレム!彼女はヒロインDeath!

 

 

ブルーローズ!80年代の東映実写メタルヒーロー頃の敵女幹部とかに居そうな
大胆なコスがたまらんです。その頃の東映作品のデザインスタッフはアメコミ的なラインを
日本特撮に持ち込もうとしていた時期があったので、特撮とアニメとジャンルの違いは
ありますが、タイバニはその頃の特撮モノと発想の地続き感もあるのではないでしょうか。
タイバニは映画化も決定したので今の人気は持続しそうです。

 



今回は火器もちなほむほむがとっても多くて嬉しかった。やはりキマりますね。



おなじみほむほむのQBのナキガラをだらーんと提げたあの粛清ポーズを再現してもらいマシタ。
とても仲が良い魔法少女チーム3人でした。



ゆるゆりも放送がおわったころからじわじわ女の子人気が高まってきた感じですね。
何か手伝えることはないかと思い、今回も代理撮影をあちこちでしたんですが
借りたカメラ。みんな使いやすい、すごい機種持ってたな~。



ローゼンメイデンも根強く演じるレイヤーさんがいる作品ジャンルですね。
思い入れがあるゆえ、皆さまハイクオリティです。

 



いつもいろんなVer.のハルヒを演じてるヒトです。

 

 前の記事にも載せた「ゆめにっき」のレイヤーさん。
1日目はシングルで活動してて発見したファンが喜んでたみたいでした。
撮ったのを後で見てみたら陶然とした表情やうすら笑いなど、情感豊かでイイな~と思いマシタ。



元の作品がわからなかったんですが、たしか灘っていうエンブレムのついた制服を着てます。
愛嬌たっぷりなポーズどりで人気だったレイヤーさん。



TVシリーズは劇中のゲームプレイ中映像で超ハイクオリティの、どっかで見たような
デザインのロボット戦シーンが登場したりしてなんともあなどれなかった
「僕は友達が少ない」。今回のコミケもレイヤーさんが多かったですよ。

(引き続きコミックマーケット④へ。。。でもソフビ記事も交互に入れていきたいとおもうです)