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怒りのメゾフォルテ

娘を奪われました。二度と帰ってきません。奪った人たちの対応に怒りが募ります。

10月24日  第4回 民事訴訟

2012-10-25 08:41:00 | 事故後の動き
10/24 15時の第4回公判で、裁判所の和解案に従い、豊橋市が「学校の責任」「謝罪」を認め、全面勝訴と同じ意味の和解が成立した。                                                                                         
                             ▲早速朝日新聞夕刊に、和解文が掲載された

裁判所の和解案は、市議会に請願するよりも、市長に謝罪申入れするよりも、最も強いもの だと信じたい。

ようやく、ひとつの山を越えることができ、
私達に、力を貸して頂いたり、支えて頂いた多くの方に感謝したい。

これでやっと、スタートに立てる。   

                               ありがとうございました。 



*****
                              声明
                                         2012(平成24)年10月24日
                                        浜名湖カッターボート転覆事故損害賠償訴訟
                                            原告:西野 友章
                                                西野 光美

1.本日,名古屋地方裁判所豊橋支部において和解が成立しました。和解内容は,以下の<1>~<3>の通りです。
(1) 豊橋市は次の点について,責任を認めました。
<1> 豊橋市教育委員会は,豊橋市立の小中学校(以下「各学校」という。)において実施する校外学習に関し,本件事故当時,校外学習における安全マニュアルを策定しておらず,そのため,各学校が校外学習の実施に伴って講ずるべき安全対策や危機管理体制の構築及び運用が各学校任せの状況になっており,安全対策や危機管理体制の構築及び運用について適切な指導助言を行う体制ができていなかったこと
<2> 豊橋市教育委員会は,各学校において実施する校外学習に関し,各学校の管理職に対する危機管理に関する研修や各学校で起きたインシデントに関する情報を各学校間で共有する体制を十分構築していなかったこと
<3> 本件実習に関し,学校は,本件実習を委託していた静岡県立三ケ日青年の家が作成したカッターボート訓練プログラムの具体的内容を個別的に分析し,その安全性をチェックしていなかったこと
<4> 本件実習に関し,学校は,指導員が乗船しない自主艇があることについてその危険性の認識を怠り,指導員の乗船を求めなかったこと
<5> 本件実習に関し,学校は,カッター訓練の安全性の見地からの当日実施の可否の判断について,青年の家から提供される気象情報,青年の家によるカッター訓練の実施の可否基準とそれに基づく可否の判断に全面的に依拠してしまい,学校が独自に安全性に関する検討をし,その可否の判断をチェックすることを怠っていたこと
<6> 本件事故発生時の初期対応に関し,
 ア 施設・学校の活動本部において,消防・警察の救助本部との連絡・連携体制を十分構築できていなかったため,人員の確認が遅れることになり,また,様々な憶測や誤った情報が流れる事態になったこと
 イ 学校は,乗船者名簿の作成及びその管理運用についてのマニュアルの不備等により,本件事故発生の際,その名簿を有効に活用できなかったこと
(2) 豊橋市は,上記<1>~<6>の内容について,市長が原告らに謝罪する公式の場を設け,謝罪内容を明らかにします。(3) 豊橋市は,各学校において,校外学習の実施に伴う安全管理体制及び危機管理体制等について,本和解の趣旨を踏まえた検証を十分行うとともに,今後二度とこのような事故が起こることのないよう,安全指針及び安全対応マニュアルの改定等の体制の整備と,その実効的な運用の確保に最大限努めるとともに,各学校における学校行事,学校教育の場において,生徒の生命及び身体の安全を守るのは,第一次的に教育職員であることを強く自覚し,意識を高く持ち続けるために,研修等に努め,再発防止に向けて不断の努力をすることを約束します。

2 このように本件和解内容は,私たちの要求を全面的に受け入れたものと評価できるものです。
本件事故が発生した直接的な原因は,三ケ日青年の家の判断に過失があったことによるものです。
しかし,このカッターボート訓練は中学校の正課の授業の一内容と企画され,生徒に対する安全配慮義務は,当然,学校が負っていたことになります。    
したがって,豊橋市にあっては,今回,市長が学校の責任を認め,市を代表して謝罪するその意味について,各教育職員が十分に理解し,二度とこのような悲しい出来事が教育活動中におこらないよう,各自が,目の前の子どもは,自分が守るという強い意識を常に持ち,主体的に適切な安全判断ができるよう,実践的な研修等に努め,実効性の高い安全対策を整備し,不断の努力をすることを強く求めます。

3 私たちは,学校の野外活動そのものを否定するものではなく,安全を大前提とした,大切な教育の場として取り組むよう願うものです。
西野花菜は二度と帰ってくることはありません。豊橋市は,この死を決して無駄してはならないのです。
私たちは,今後の豊橋市の取り組みに,市民とともに重大な関心を寄せていく所存です。

4 豊橋市長が私たちに謝罪する公式の場を設け,謝罪内容を明らかにすることについては,早急に具体化し,日時等について,皆様にご報告致します。

5 最後に,本和解を成立させるためにご尽力いただいた裁判所に対し,敬意を表すとともに,全国の支援者の皆様に対し,感謝申し上げます。

10月1日  第2回海難審判 3

2012-10-01 08:17:32 | 事故後の動き
昨日で主人が辞職してちょうど1年が経った。

折しも、進行速度の早い台風17号が愛知県東部に上陸し、午前中は穏やかな天候の豊橋も、午後には暴風雨が吹き荒れていた。

あの事故の日のように・・・

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警報の中、今週も静岡側の弔問を受け、静岡で掲載された海難審判記事の各新聞をもらった。
        

こちら愛知県の新聞では、朝日新聞しか報道されなかった記事が、静岡では図解付きで、民間委託施設所長の業務停止1ヶ月を報じていた。

民間委託施設側への一番軽い、業務停止1ヶ月に、
 事故の責任は 学校にもある という海難審判庁の判断があったと 信じたい。


*****
横浜での海難審判は、1月に公表された国土交通省の事故調査報告の矛盾を、同じ国交省の海難審判庁が(正式な採決はまだ先だが)認める形で閉廷した。


「海難審判庁は、第1審を担当する地方海難審判庁(函館、仙台、横浜、神戸、広島、門司(那覇支部を含む)、長崎)と第2審を担当する高等海難審判庁(東京)に分かれていた。また特別の機関として、刑事裁判における検察の役割に相当する組織として地方海難審判理事所(地方海難審判庁の所在地に設置)と海難審判理事所(東京)が付置されていた。」


どちらも、決して個人の責任を追及する場ではなく、再発防止を徹底する場であった。


*****
そして今夜、国家公安省の管轄刑事に、今月も来てもらえる。

9月27日  第2回 海難審判1

2012-09-27 09:46:06 | 事故後の動き

                これでも 学校には責任がない と言うの?




昨日横浜であった海難審判を傍聴しながら、

                                                 

小プロの弁護士によって、次々と明らかにされる、

国交省運輸安全委員会の事故報告への、
   学校側の元校長も含めての偽証と、        市の責任    に、私は涙が止まらなかった。


                        

                             「かじの手離した」
                                        元教諭が証拠覆す
                                        浜名湖転覆の海難審判


 浜松市の浜名湖で2010年、愛知県豊橋市章南中学校の1年生らが乗った手こぎボートが転覆し、西野花菜さん(当時12)が水死した事故で、ボートを引航したモーターボートを操縦していた「静岡県立三ケ日青年の家」の檀野清司・前所長(54)に対する2回目の海難審判が26日、横浜地方裁判所であった。
 前回、前所長側から「かじ操作にも転覆の原因がある」と指摘された元教諭の男性(37)が証人として出廷。だが、転覆時の状況について、「かじから手を離し、両手で船につかまっていた」と証言。これまで、「かじに左手を添えていた」と答えていた国土交通省の運輸安全委員会の調査とは異なる証言をした。
 食い違いについて、前所長と審判官から質問されると、元教諭は「言っていることが違うのは(自分も)理解できない。運輸安全委の方が正しいかも」などと述べた。
 前所長側は前回、転覆の原因について、「手こぎボートが左に傾いた際にかじを取っていた元教諭が(かじを左に切るように)無意識に手を押し出したため」として、元教諭にも原因があると指定していた。
 花菜さんの父・友章さん(53)は自分の過失を隠そうと事実をコントロールしているとしか思えない。何で重要なことを忘れるのか」と憤った。
 検察官に当たる理事官は小型船舶操縦士の業務停止1か月を求めた。
 






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私の鞄の中に入れた、 娘の石のプレート(遺骨) と、

 娘の携帯に次々娘入ってくる、娘の15歳の誕生日への同級生達のお祝いメール が、

心に響き過ぎて、重かった。


9月25日  第3回 民事訴訟 2<前進>

2012-09-25 09:00:27 | 事故後の動き


                     豊橋市、和解方針示す                                 
                                              浜名湖転覆訴訟 
2010年の浜名湖ボート転覆事故で水死した中学生の両親が、愛知県豊橋市などに損害賠償を求めた訴訟の弁論準備手続きが24日、名古屋地裁豊橋支部であった。市側は初めて事故の責任を認め謝罪し、和解に応じる方針を示した。
 市側の代理人弁護士は、市の法的責任について「事故との因果関係を認めるという、厳格な意味で市の責任を認めるわけにはいかないが、広い意味では『こうすればよかった』と自戒を込めて(責任)認める方向でいく」と話した。 事故は中学校の野外活動中に起きた。市立章南中学校の西野花菜さん(当時12)が亡くなり、両親が今年5月、中学校にも責任があるとして豊橋市などを提訴。8月に同支部から和解協議の提案があり、佐原光一市長は和解を進める考えを示していた。
 




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昨日19時過ぎに帰宅した主人は、

「 市長は責任を認め、公の場での謝罪はするが、どの部分を謝罪するかはわからない。 」
                                      と、 代理人弁護士も歯切れが悪かったそうだ。


*****
事故が起き、市議会で問題になった時、

「天気図をよめんのか!」と、やたら野次をいれた国交省船舶出身の市長。


教育に口を出すことを、異常に避け続ける市長。
                戦時中でもないのに・・・

          子どもは市に預けろ!      だが、責任は取らない!        


明確な姿勢のない、困った豊橋市長・・・


*****

                 「  まだ裁判は続くの?   」                   と帰宅した主人に訊いた私に、

まだまだだよ。(次回は10/24)」 の応え。


      「一歩とまでとはいかないけど、

                 また少し前進したよね。」

9月24日   第3回 民事訴訟 (弁論準備手続き)<報告会の弁護士説明>

2012-09-24 14:39:00 | 事故後の動き
今日は16時から豊橋支部裁判所で、弁論準備手続きという民事裁判を行うらしい。

「なぜうちが裁判を起こしたのか」 
9/13の市民報告会で、うちの弁護士が説明しているので、長くなるがその時の説明をブログに残した。




                           2012年9月13日市民報告会
                                               18:00~20:30
                                               豊橋カリオンビルにて
K弁護士:弁護士の○○修です。なぜ裁判なのかといことですけども、まずなぜ開いたかという事ですけども、西野さんはご存知のように、豊橋市と静岡県と、小学館集英社プロダクション3社を相手に豊橋支部地裁に裁判を起こしました。今日の目的はどうして西野さんは裁判を起こしたのか、そして裁判を通じて何を求めているのか、ということをみなさんに知って頂いてみなさんもご理解、ご支援をお願いしたいという趣旨であります。西野さんが私のところに来たのが2年前、2010年の9月でした。事故から3か月ぐらいたった時でした。ご夫妻で見えまして、いろんなことを話されたのですけども、どうして花菜さんが亡くなったのか分からないという事が中心ですね。真実を知りたいという事でした。なぜ事故が起きたのか、事故が起きても多くの人が助かったわけですが、なぜ花菜さんは亡くなったのか、その時に浜名湖の現場で中学校の先生は何をしていたのだろうか、そうした中ですでに3か月経った時にも、静岡県、小プロの対応と豊橋市の対応というのは大きく違っておりました。どうしてこの違いが発生するのだろうか。という疑問を話されました。そうして話していく中でやはりその章南中学校の責任、これは豊橋市立なので豊橋市の責任これを明らかにしていきたい。そうしないと花菜さんが死んだことが活かされない。これからまた同じような事故が起きるかもしれない。それを防ぐためにはこの事故をよく真実を分析してどうして事故が起きたのかどうして花菜さんは死ななければいけなかったのかこれを明らかにしたい。そして豊橋市の責任も明らかにしたい。そういう事が出発点でした。
主に私たち弁護士ですが相談ということでやっていました。最初は西野さんがいろいろとご自分で動かれて対外的に起こしたのはその年の11月。だから2か月ぐらい後ですけども、請願というのをやりました。豊橋市議会に対して豊橋市章南中学校自然体験学習におけるボート転覆事故の真相究明を求める請願。趣旨としては真相究明、事実を知りたい。そういう請願でした。いろんな議員さんにご協力いただきまして、市民の人にも広く訴えかけて署名活動を西野さんは活発にされました。その結果豊橋の市議会では趣旨採択の結果になりました。趣旨採択というのは議会でいろんな意味があるそうなんですけども、それでも趣旨については市議会で賛成して頂いて、豊橋市も具体的な事実を調査をするようにと議会の意見も頂いたわけですね。だけども具体的な事実は西野さんにとっては明らかになりませんでした。
市の方も定期的に西野さんのお宅を訪れておりましたけども、決してそういう事実を明らかにすること及び責任を明らかにすることはして頂きませんでした。今年になりまして、国土交通省の船舶事故調査報告書というのが出てまいりました。国がこの事故原因を調査した結果を厚い本にまとめましてね、それで西野さんにもお届けされたという事ですけども、それを西野さんと私たちは読んでみました。かなりはっきりした事実関係が書いてありましてね。市が教えてくれなかったことはそこではっきりしました。そうするとこういう事実に基づけば、やはり市はどうすれば良かったんだろうか、はっきりすると思う。今まではっきりしなかったんです。西野さんにとっても事実が分からなくて、やっぱりこれは市にも責任があると、西野さんも私たちもそう思いました。それで今年の3月に謝罪申し入れ書を豊橋市に提出しました。事実関係が明らかになったのだから事実関係を認めてください。認めたうえで豊橋市長は謝罪をしてください。とうい申し入れをした訳です。その1か月後、豊橋市長のサイン入りで返事は来ましたけども、意味の分からない返事でした。読んでも少なくとも、日本語は書いてあるけど謝罪申し入れに対する答えは一言も書いていない。少なくとも謝罪はしないという事が解りました。その前提として事故調査報告書に書いてあった事実、これを認めるという事も書いてありませんでした。否定するとも書いてなかったのですけども。そうすると豊橋市は今回の事故についてどういう事実を認識しておるのか。この事実を元にすれば当然豊橋市は責任があるはずじゃないか。だったら謝罪して今後のためにはっきりさせてほしいということを考えました。そこで5月1日に訴訟を起こしたという事になります。訴訟というのは、なかなか手段が限られておりまして、議会の請願というのは事実をはっきりして市長が責任を認めてほしいということをやったわけですけども、なかなかそういう事を求める裁判というのはなかなか難しい。できないですね。そういう方法がない。結局形としては、損害賠償。娘を失ったお父さんとお母さんの慰謝料をはじめとした損害賠償。そういったお金を払って下さいと言う形でしかできませんでした。その理由の中で豊橋市にはこのような責任があるという事を裁判所に認めて明らかにしていきたい、という形でやったわけですね。被告、相手方というのは3者。静岡県とそこから委託を受けて三ケ日青年の家を運営していた小プロ、そして豊橋市この3者。請求の原因というのは後から菊地弁護士が法的な説明はしますけども、簡単に言うと2つですね。
1つは、これ中学校ですよね。公立中学校です。中学校というのは義務教育です。子供は通う権利があるけども、親は通わせる義務がある。つまり親としては自分の子どもをこの場合は章南中学校に子どもを預けざるを得ない。預けないと違法になっちゃいますからね。市に預けるというのはどういうことなんだろうか。それはやっぱり豊橋市と保護者との間に当然契約があるわけです。学校に行って勉強とかいろんなことを学ぶという権利を実現すると同時に、子どもですからね、こどもの安全を学校の先生を中心として豊橋市が図る。当然だと思うんですよ。豊橋市は子どもの安全には責任を持てません、だけど子どもを預けて下さいと言って預ける親がいますか。これが基本的な豊橋市の立場である。
もう1つは国家賠償と言いましてね、豊橋市は地方公共団体ですから、公務員になるわけですね。その公務員の落ち度によって、人のいのちが奪われた場合には、国家賠償と言って豊橋市が責任を負わなければならないという法律がありますので、その二つの法律でやります。
その詳しい内容は後で西野さんと菊地弁護士の方から話されます。
そこで裁判が始まりました。第一回は7月4日でした。この第一回の段階で被告3社の対応が大きく分かれました。静岡県と小プロこの2社は基本的に西野さんの訴えておられる責任を認める。具体的にどういう風にするかは今後詰めるにしても、西野さんの言い分については認めるという態度でした。それに対して豊橋市は西野さんの言い分については認める部分はあるのですけども、基本的には責任は認めない。つまり全面的に争う。という立場でした。そうするとこちらは、このような事実がある。豊橋市はこうすれば花菜さんは助かったんじゃないか、と言っている訳ですが、それに対して答えてくるはずですよね。答えますと言いました。第一回ではね。第二回が8月24日にありました。8月24になっても豊橋市は、書類を出してきませんでした。答弁書でこちらの言い分については争う、全面的に争うとは書いてあったのですけど、じゃあ、豊橋市が認識している事実はなんなのかという事は未だに出されておりません。そうした中で第2回でしたけども、異例ですけども、裁判所の方から和解勧告がありました。和解というのは判決まで行く前に、話し合いによってお互いに歩みよって、解決しませんか。という事ですね。
小学館集英社プロダクションは訴訟を始める前から全面的にこちらの言い分を認めてましたので当然和解に応じたという事でした。それから静岡県の方も基本的に同じ対応をされました。豊橋市については、なかなか難しかったのですけども、西野さんのもとに和解で妥協しないでみたいな声が届けられているのですけども、後で和解の内容をR弁護士から説明がありますけども、今回の裁判の目的からいうと、実は和解というのは、判決以上の成果が得られる可能性があると我々は思っております。豊橋市が和解の席に着くという時の前提ですけどね、豊橋市はお金払わなくていいですよ、という事を言いました。それ以上言えないですけども、お金は他の2社から全額払ってくれるので、豊橋市の間で後の整理の問題が、精算の問題があるかもしれないけど、豊橋市に求めたいのは責任を認めて謝罪をしてもらう事ですと。ということを考えております。まああの、代理人の段階ではね、わかりましたと、市長とよく相談して返事をするようにしますと言う風に返事をされました。第3回は9月24日の4時から。これは和解審だもんですから、公判とは違って非公開という事ですので、なかなかその場に傍聴するという事ができません。終わった後記者会見をして当日何があったか報告する予定ではありますけども、普通の裁判でみなさんに見て頂いてその場で理解して頂くというのはちょっと、今回は難しい。新聞報道なんか見ますとね、今まで市長は全く応じないと言っていましたけど、新聞報道では和解についても考えるというようなことをね、載っておりましたので、これなら今後話し合いで解決できるかなあと思います。その判決以上の成果が得られる可能性があるというのはね。判決は、豊橋市はいくらいくらを支払えと、それしかないんですよ。結論は。理由としては、いろいろ書かれますけどね。結論は金払え、これだけなんです。払えば終わりですねとなっちゃうわけです。それはやっぱり本意ではない。お金を払ってもらうことよりも今回の事故がなぜ起きたのか、なぜ花菜ちゃんが亡くなったのか、そこを明らかにして豊橋市にも責任がある。豊橋市だけとは言っておりません。もちろん静岡県にそれから小プロにも責任があると思いますよ。でも豊橋市は全く無関係だということではないはずなんですね。だからそこをはっきりさせることが、今後他の親御さんが子どもさんを中学校あるいは小学校に預ける、で例えば野外学習なんかにも安心して送り出せるその前提になると思うわけですね。その上で豊橋市が今後どうするかというのは考えて頂きたいのですが、前提としての責任と謝罪。これは判決では獲得できないので、それが和解で獲得できるのであれば、大成果かなと思っております。
今後も支援をよろしくお願いいたします。




9月11日  市民報告会

2012-09-11 08:31:42 | 事故後の動き
                                                                                         
章南中学浜名湖カッターボート転覆事故について
 
    「なぜ遺族は
     裁判に踏み切ったのか」 
 


遺族が市長に求めるものはなにか? 市民のみなさまへの報告会を行います。

会場 カリオンビル(豊橋市民センター) 6階 多目的ホール
日時 9月13日(木) 午後6:00~8:30
 
 報告者    西野 友章       
       小林 修   弁護士
       菊地 令比等 弁護士


         上の絵はカッター訓練を前に西野花菜さんが描かれた

私たちは一昨年秋に、娘がなぜ死んだのか、その原因を知りたく、豊橋市議会にその原因究明を求め請願書を提出しました。また、豊橋市教育委員会に対しても、事故の事実関係について質問をさせていただきました。しかしいずれも満足のいく回答は得られませんでした。このままでは、豊橋市は、娘の死について何も責任を感じないまま、忘れてしまうのではないかと、強い不安を感じました。そこで、今年3月に、豊橋市の責任を明確にするため、学校設置者の豊橋市長に謝罪を申し入れましたが、ここでも明確な回答を得ることはできませんでした。
これから多くの方がこの豊橋市に子どもを預けなければならない中、今の豊橋市の姿勢のままでは、安心して子どもを預けることができないと強く感じています。学校が企画した正課の授業で、生徒のいのちを守るのは学校であるという当たり前のことを豊橋市に認識させ、このような悲しい事故が二度と起きないように努力し続けてもらうことこそが、娘の望んでいることと信じています。  
 
          
                          (第1回口頭弁論 西野友章さんの意見陳述より抜粋)

・ 参加費・申込は必要ありません。
主催  章南中学浜名湖カッターボート転覆事故市民報告会実行委員会
問い合わせ先/okumiya@xj.commufa.jp 090-7698-3652(奥宮)
章南中学浜名湖カッターボート転覆事故概要
2010年6月18日静岡県浜松市の浜名湖において、野外教育活動として行われたボート訓練中に起きた事故。教師2人および1年生の生徒18人、合計20人が乗った全長約7メートルの手こぎボートが転覆したもの。この事故で1年生の女子生徒が死亡した。当日1年生約90人が午後1時半からの陸上での座学などを終えたあと、20人乗りおよび30人乗りの手こぎのカッターボート、各2隻(計4隻)に分乗し[2]、小雨が降る浜名湖にこぎ出した。静岡地方気象台によると、当日正午すぎ浜名湖周辺には「大雨・雷・強風」の各注意報が発令されており、午後3時半ごろは平均風速で6.2メートルの風が吹いていた。当日警報ではなく注意報であったため、活動が実施された。       (ウィキペディアより)



豊橋駅より徒歩5分
(施設の駐車場はございません。車でのご来館の場合は近くの有料駐車場をご利用ください。)
〒440-0897 愛知県豊橋市松葉町二丁目63番地
豊橋市民センター  電話(0532)56-5141




*****

主人と私は支えて下さる多くの方々の力を借り、市民報告会を行うことを決めました。

たとえ一人もお越し頂けなくとも、2年前に最終的には1万7000に及ぶ署名を下さった市民の方々に、
直接現状を報告する義務があると考えたからです。
 


8月31日  海難審判 2

2012-08-31 09:12:35 | 事故後の動き
昨日主人は、横浜での海難審判を傍聴に、豊橋駅7時発の新幹線に乗るため、早朝に出掛けて行った。
    

先日、血の通った供述調書を見せてもらい、川崎で単身赴任が終了した主人に一刻も早く歩き出した花菜を見せたくて、不自由な私が車で走った横浜。


*****
横浜の海難審判での様子を、「すごい報道の数です。」と主人からメールをもらい、涙が止まらなかった私。

      ←今日の新聞

                  浜名湖転覆事故
                       「教諭にも原因」       施設側、海難審判で

 浜松市の浜名湖で2010年、愛知県豊橋市章南中学校の1年生らが乗った手こぎボートが転覆し、西野花菜さん(当時12)が水死した事故で、ボートを引航したモーターボートを操船していた「静岡県立三ケ日青年の家」の壇野清司・前所長(54)に対する海難審判が30日始まった。
 刑事裁判の検察官に当たる理事官は、風雨が強まってボート内に水がたまり、船体が左に傾いたと指摘。前所長が、ボートのかじを取っていた男性教諭に適切な指示を怠り、教諭が漫然とかじを操作したため、さらに船内に水が入り込み、転覆したと主張。壇野前所長は、浜名湖での実験結果などを証拠として提出。「転覆事故に船首が右に向いたのは、ボートが左に傾いた際にかじを取っていた教諭が(かじを左に切るように)無意識に手を押し出したため」として、教諭のかじの操作にも原因があると指摘。そのうえで「学校側は専門の業者や施設を利用した場合でも、自らの判断と責任で安全を確保すべきだ」と主張した。
 次回の審判は9月26日に開かれ、かじを取っていた男性教諭らが証人として出廷する。傍聴した花菜さんの父、友章さん(53)は「学校も転覆原因に大きく関わっている。娘が死んだ原因を掘り下げることが重要だ」と話した。
 



*****
学校の責任を問い続けた私達に、豊橋市議会への請願も不採択され、1月に発表された国交省の調査報告も学校の責任は問われなかったこの26ヶ月

カッター事故で国が海難審判を行うのは初めてと、夕方の地元テレビは大きく報道していた。

そしてドラマで見るような学校の責任を問う法廷での駆け引きを傍聴した、主人がようやく、


                           「一歩前進」  と・・

8月27日   教育現場への不信感 2

2012-08-27 08:40:44 | 事故後の動き
昨日の名古屋でのシンポジュウムで、多くの方に主人の事例報告を聞いてもらえたと聞き、安心した。

                              

                            「浜名湖ボート事故直後、報告一切なし」
                                学校・教委の問題点
                                遺族がシンポで語る

ーーーーーーーーーーーーーーー(略)-------------
 2日目のこの日は東海地方であった事例を遺族が報告。浜名湖での野外体験学習中にボート転覆事故で亡くなった豊橋市章南中学1年生の西野花菜さん(当時12)の父。友章さん(53)らが体験を語った。
 友章さんらによると、事故後に学校から両親への報告は一切なかった。両親が要望した結果、事故から半年後に引率していた教諭かに質問できた。学校からは別の機会に「先生たちも傷ついています」と言われたといい、友章さんは「遺族に対する心ない言葉に傷ついた」と述べた。
 友章さんは、豊橋教育委員会が公表した再発防止策についても「事故が起きましたで終わっている。なぜ起こったのかの検討がない」と指摘。「事故の翌日から学校教育は動いている。再発防止を訴えても『検討します』を繰り返すだけ。世間のスピード感と違う」と訴えた。
 豊橋市などに6829万円の損害賠償を求めた訴訟では裁判長が和解を提案している。友章さんは「豊橋市は今まで『関係ない』と言い続けてきた。まずは責任を認めて謝罪してほしい」と述べた。
 同会代表世話役人の内海千春さんは「学校側から進んで報告がないこと遺族へのケアがないことは表裏一体。そのことがさらに遺族を傷つける」と指摘した。
 



*****
うちが事故の真相究明を市議会に求め、署名活動を始めた時、娘の月命日の弔問に来た市教委の当時課長だったS課長(現在は中学校長)から、

「教育委員会には以前から批判的な集団が多くいる。
 その集団の署名も入るというのは、(純粋な署名とは言えず)いかがなものか?   」 
と、暗に止めろと言わんばかりのことを言われた。

そして翌月の市教委の月命日の弔問時には突然、うちの署名活動の動きを探り?にか、初めて副市長の弔問を受けた。  (豊橋市長の弔問は、葬儀も含めていまだにない。)


                      どこを向いているのか?    市のトップ達

8月26日  教育現場への不信感

2012-08-26 07:48:09 | 事故後の動き
昨日から名古屋で開かれている「第三者委員会」のシンポジウムに招かれ、うちの事故の事例報告のため、今朝早くから主人は出掛けて行った。

            うちの事例が何かの役にたてばと、娘の石(遺骨)をしのばせて。

2日前の「弁論準備手続き」の合間をぬって、レジュメをせっせとまとめていた主人。

花菜ちゃん、全国の学校事故・事件で子どもを亡くした親御さん同様に、お父さんも頑張っているよ。


                     「学校事故・事件を語る会」事例報告レジュメ
                                                  2012年8月26日
                                                  報告者:遺族代表 西野 友章

                         ~豊橋市立章南中学校浜名湖カッターボート転覆事故~
発生年月日:2010年6月18日
発生場所:静岡県浜松市浜名湖
■事故概略                         
豊橋市立章南中学校1年生の野外活動で、えい航中のカッターボートが転覆し、私の娘、  西野花菜(当時12才)が亡くなりました。
これは自然体験学習において、学校が正課の授業として企画し、生徒が力を合わせてカッターボートを漕ぐことで規律・忍耐・協力の精神を培うことを目的に行われました。
カッター訓練は、専門施設である静岡県の指定管理者として三ケ日青年の家が実施しました。引率先生は校長を含め8名、生徒は96名でした。出港前には、大雨、雷、強風、波浪、洪水の各注意報が出ており、荒天の中、3か月前までは小学生だった子どもと経験のない先生だけのカッターボートは湖に出て行きました。生徒は初めてオールを握りました。校長と養護教諭はハーバーで見送っていました。出港時点での雨量は1時間に24mm(国交省調査書より)で、これは土砂降り(気象庁)の状態です。出港から20分後には、私の娘が乗っていたC艇は、船酔いにより漕ぐことができなくなりました。そして、レスキュー艇で曳航途中に転覆し、先生2名と生徒18名は全員が落水し、湖面に投げ出されてしまいました。先生方は先に陸に救助されています。
転覆から2時間半後にボート内で私の娘は心拍停止状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認されました。この転覆事故は、リアルタイムで全国に放映され、各新聞に大きく報道されました


■事故関係者の行動
静岡県と三ケ日青年の家を運営している小学館集英社プロダクションは、いち早く責任を認め謝罪し、事故原因と再発防止に取り組む姿勢を見せ、私たち遺族に対しても誠心誠意の対応を見せて頂きました。しかし、豊橋市は、事故当初から、静岡で起きた事故とし、むしろ我々も被害者なのだと言わんばかりの受け止め方でした。
事故当時の新聞に市幹部のコメントとして「この事故は修学旅行中、列車事故にあったものだ」との記事がありました。この考えが、事故の真因だと感じました。市長を含め教育委員会全体がこの感覚でこどものいのちを預かっているのであれば、改めさせないといけないと強く感じました。


■私たち遺族の活動
事故から4か月経っても何の説明もしない豊橋市に対して強い怒りと不安を覚えました。
「なんの落ち度のない娘が、なぜ死ななければならなかったのか。どうしてもその理由が知りたい。」との思いで、2010年10月12日、市長に事故原因の事実関係を調査するように要望書を提出しました。
以下は、その当時要望書に私たちの思いを書いて市長に渡したものです。
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今年6月17日の朝、「行ってきます」と言って、章南中学校に行った私たちの娘、花菜は、翌18日に 二度と帰れなくなりました。あれから4ヶ月近く経過した今でも私たちは、娘が亡くなった現実を受け入れることができずにいます。どうしてなんの落ち度もない娘が、学校教育の場でいのちをなくしてしまったのか、悲しくて悔しい気持ちでいっぱいです。
今、私たちに何ができるのか、何をしなければならないのかを考えた時、12歳の若い尊い命がなぜ失われることになってしまったのか、その原因を明らかにして、このような悲しい出来事を二度と繰り返さないようにすることだと考えました。また、こどものいのちを預かる学校教育の責任は、非常に重い事を再認識してもらうために、力を尽くすことだと思いました。豊橋市におかれましては、今教育の現場でどんなことが行なわれているのか、どこに問題があったのかについて徹底的に調査をしていただき、豊橋市の学校教育が安全で安心なものになるよう対策を講じていただくことを切望します。
4か月近くたった今も、事故の原因も花菜が亡くなった事の真相も何も知らされておりません。しかも未だ、具体的な対策が講じられていないと聞きます。1日も早く生徒たちが学校に信頼を置き、将来に向かって勉強に励み、また健やかに中学生活を送ることができるよう、親が、自分の命より大事なこどもを安心して学校に預ける事ができるよう、次の事項を強く請願します。皆様の温かいお力をお貸しください。
*************
 失意の中にいる遺族が要望書を提出しないと、まったく動かない豊橋市に対して強い憤りを覚えました。これは事故から4か月経った時の私たちの思いですが、今ではさらに市に対して、教育委員会に対して、学校に対して不信感は強まっています。要望書提出から1か月後に、市議会に対し、17,000人以上の署名を添付し原因究明と再発防止を求め請願書を提出しました。しかし市議会からは、「趣旨採択」というグレーな結果でした。また市長からは、「この事故は静岡の問題、静岡県警に協力する」の立場を堅持するに止まり、自分の市のこどもが学校教育の場で亡くなったにも係らず、市長は主体性のないままでした。
私の娘は豊橋市立の学校に通い、正課の授業中に先生の言われた通りにして、いのちを落としてしまったのに、そこの首長とそれをチェックする議会の対応に大きく失望しました。それでも私たちは、娘の死を無駄にしたくないとの一心で、4回にわたり、市教育委員会に、この時、この場面で、誰が、何をしたのかの質問状を送って、回答のやり取りをしてきました。その中でやはり、市教委は、「私たちは、静岡から不良商品を買わされた」、「やるべきことを怠ったためにこの事故を招いたのではない」との考えが基準となったままでした。
市長、教育委員会、市議会と接する中で、私が感じたことは、『静岡の言う通りにしたらこの事故が起きてしまった。死亡に至った事故責任は静岡側にある。よって、豊橋側としては静岡がどんな対策を打つのか様子を見ている。警察も静岡中心に捜査しているし、今回の事故について積極的に動かない方が賢い』そんな雰囲気が伝わってきました。
市教委が作った、安全マニュアルも「今後配慮すべき事項」という切口で、この事故の反省に立ったものではありませんでした。
■私たち遺族の思い
この事故は、学校が企画した正課の授業中に発生しました。生徒のいのちを守れなかったのは学校です。ましてや事故当日雨も激しく降り出して、これから天気が悪くなることは容易に判断できる中、中学になったばかりの子どもと、ほとんど経験のない先生だけで、船を出して湖面に出るということは、専門家でなくても危険を想定するのにそんなに難しいことではないはずです。そんな状況で招いた結果に対して専門家が「何も教えてくれなかった」、「大丈夫だと言った」からなにもできなかったのではあまりにも情けないです。学校は教育の一内容としてカッター訓練を選んでいます。私たち遺族からすれば豊橋に預けた娘を豊橋が返せなかったのだから、豊橋が責任を感じ謝罪し償うのは当たり前です。
再発防止の観点からも、この事故は、3者がそれぞれやるべきことを怠ったために起こってしまいました。カッター訓練を運営していたのは小プロ、それを監視する立場にあったのは静岡県、その現場に生徒を連れて行ったのは豊橋市。いのちを救えなかった責任は、小プロ、静岡、豊橋とそれぞれにあると考えます。それぞれの危機管理意識の希薄さが招いたものです。あの出港時の荒天の状況から、現場にいた引率責任者の校長は、容易に危険を判断できるはずです。「今日は荒れているので止める」と一言いえば、娘は亡くなることはありませんでした。なぜ言えなかったのか、引率教諭はだれも校長に進言できませんでした。そこに対して策を講じなければまた同じことが起きると感じています。
私たちの市長は、「教育委員会がやったことだろ、そもそもあれは静岡が悪いんじゃないのか」その思考のままです。市長は市民の安全を図る義務があります。市教委は学校を指揮監督する立場です。引率先生はこどものいのちを預かっています。
今年3月に改めて遺族の思いを市長に伝え、謝罪申し入れをしましたが、全く考えは変わっていませんでした。最終的には、豊橋市の責任を明確にするために、司法判断に委ねざるを得ませんでした。
以下は裁判所で私たち遺族の意見陳述として裁判官に託した思いです。



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あの日元気に「行ってきます」と言って、章南中学校に行った私たちのひとり娘、花菜は、二度と帰れなくなりました。あの日以来、生きる希望を失くしながらも、多くの方々の支えを頂き、家内と二人、前を向こうとしている日々が続いています。しかし残念ながら、落ち度のないいのちが亡くなったことに対して、そのいのちを預かった豊橋市からは、明確な謝罪を未だに頂いていないことが、今でも私たちにとって大きな辛さとなっています。
私たちは一昨年秋に、娘がなぜ死んだのか、その原因を知りたく、豊橋市議会にその原因究明を求め請願書を提出しました。また、豊橋市教育委員会に対しても、事故の事実関係について質問をさせていただきました。しかしいずれも満足のいく回答は得られませんでした。このままでは、豊橋市は、娘の死について何も責任を感じないまま、忘れてしまうのではないかと、強い不安を感じました。そこで、今年3月に、豊橋市の責任を明確にするため、学校設置者の豊橋市長に謝罪を申し入れましたが、ここでも明確な回答を得ることはできませんでした。
私たちは、今強く感じています。
落ち度のないいのちが亡くなったことに、豊橋市はもっと真剣に考えて欲しいと。
私の娘は先生の言われたとおりにした結果、亡くなってしまいました。授業の一部を専門家に委託しても、あくまでも教育の主体は学校にあると考えます。当然学校が子どものいのちを率先して守らなければならないはずです。しかし豊橋市はそのことについて、曖昧のままにしています。
これから多くの方がこの豊橋市に子どもを預けなければならない中、今の豊橋市の姿勢のままでは、安心して子どもを預けることができないと強く感じています。学校が企画した正課の授業で、生徒のいのちを守るのは学校であるという当たり前のことを豊橋市に認識させ、このような悲しい事故が二度と起きないように努力し続けてもらうことこそが、娘の望んでいることと信じています。 この裁判はそんな思いから提訴させて頂きました。
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■今後について
民事裁判は、結果は賠償金です。
その理由を明確にしないと、私たちが思っている再発防止は望めません。
事故関係者のやるべきことは、何があったかの事実関係を明らかにし、誰が何をすべきだったか、場面ごとに反省と責任を感じて、二度と起こさないためにはどうすればいいのか対策を立て、継続的に実行する。これらをすべて公開で進める。遺族に対しては、いのちの重さを肝に銘じ、誠心誠意謝罪を繰り返し、与えてしまった被害は迅速に償い、風化防止に努力し続ける。私たちはそれに向かって取り組んでいるところです。
刑事的には静岡県警が、関係者の業務上過失致死の容疑で調査中です。
国交省も事故調査委員会とは別に、今月30日に横浜で海難審判が開始されます。
民事裁判は、先日弁論準備手続きが行われたところです。
9月13日には、豊橋市において、市民報告会として、現状を市民に訴えかけます。
■私たち遺族の主な活動
   1.ボート転覆事故        2010.6.18
   2.豊橋市に事実解明の要望書提出  2010.10.12
   3.署名活動           2010.11.7
   4.豊橋市議会に請願書提出    2010.11.29
   5.文庫寄贈(章南中)       2010.12.18
   6.菜の花キャンドル(三ケ日) 2010.12.23
   7.市議会趣旨採択      2010.12.24
   8.命の日コンサート(章南中) 2011.6.18
   9.像除幕式(三ケ日)     2011.6.26
   10.国交省事故調査報告発表  2012.1.27
   11.市長へ謝罪申し入れ書提出  2012.3.16
   12.提訴表明 記者会見      2012.4.17
   13.名古屋地方裁判所豊橋支部に提訴 2012.5.1
   14.第一回口頭弁論         2012.7.4

▲ 是非皆様のご意見、ご教示、よろしくお願いいたします。

8月25日  弁論準備手続き

2012-08-25 08:55:26 | 事故後の動き
今日の朝日新聞の社会面と三河版に、昨日の弁論準備手続きが掲載された。

              
「豊橋市の態度不安」
   ボート事故訴訟で遺族
 24日に名古屋地裁豊橋支部であった浜名湖ボート転覆事故訴訟の弁論準備手続きで、豊橋市は「反論文」である答弁書を補う追加の主張をしなかった。答弁書を説明不足だと感じている遺族は、「この事故」(を教訓)に、どこまで真剣に取り組んでいるのか不安だ」と話した。
 答弁書は、7月の第一回口頭弁論の際に市側から提出された。遺族側は訴状で「実習を小学館集英社プロダクション(東京)に委託することで安全配慮義務を履行しようとした。同社の責任は豊橋市の責任となる」と主張したのに対し、市側は答弁書で「すべて争う」などとしか書いていなかった。
 これらの点について、「どう争うのか、追加の主張があるはず」と受け止めていた遺族は、肩すかしを食う形になった。事故で亡くなった西野花菜さん(当時12)の父、友章さん(53)は24日の記者会見で、「市はこれまで『事故は静岡で起きた』という姿勢だった。今日も準備がなく、何も変わっていない」と批判。裁判所からの和解提案については「全面否認の姿勢から(市が)どう変わってくるのか、待ちたい」と話した。
 次回の9月24日にある手続きまでに、双方が和解の可能性を検討するという。



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昨日主人が裁判所に向かう朝、 「 花菜の夢を見たよ。 」 と言った。



「私、最近見ない。」 と答えた私。

私が最後に見た花菜の夢は、このブログを始めた朝だった

                    怒りと涙で一杯になり、

難病で視神経や指にも障がいのある PC音痴の私が主人に頼んで、その日の内に立ち上げた

                     怒りのブログ・・

8月24日   第2回は弁論準備手続き

2012-08-24 12:42:35 | 事故後の動き
今日1時20分からは、弁論準備手続き。
非公開で裁判所の個室のラウンドテーブルで、4者各自裁判長と話し合うらしい。

7/4の口頭弁論で、娘の失った現実を直視して、涙が止まらなかった車椅子の私。
足手まといにならぬよう、今回はパスして自宅で、主人とうちの2人の弁護士さんの健闘を祈った。

前回の口頭弁論の時も、豊橋市側の答弁書は遅かったが、今回も2日前になってもまだ提出されていなかった


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                     悩み抜けば、怖いものはなくなる。

先日読んだ姜尚中の「悩む力」に記されていた。

この26ヶ月、涙の中で、この豊橋市と中学に対し、大きく悩み抜いた

                               
少しづつ涙の調整もできるようになり、民事に進めるようになった。


2冊読んだ姜尚中の書籍。
どちらも集英社発行と、小学館集英社プロを被告にせざるを得なかった私には、複雑な気分。



8月9日    海難審判

2012-08-09 08:33:48 | 事故後の動き
毎週続く8/4のいつもの弔問時、小プロの役員も同席し、8/30の海難審判の説明を受けた
聴き慣れない言葉だが、海の事故の裁判らしい。その裁判が、民事にも刑事にも、影響していくらしい。

事故から26ヶ月近く経とうとしているが、まだ娘の命に対する責任は出ていない

これでまだ海難審判を仰がねばならない。一体いつまで時間がかかるのか?

               前に踏み出せない私達


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海難審判には、C艇、D艇の先生にも証言してもらうという。

思わず「山川先生もですか?」 の私の質問に、「(辞職した)K先生にお願いしています。」との答えに、少しほっとした。


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            <現場にいた先生方に教えて頂きたい事とその回答>


2010年12月25日10:00~13:00
メンバー:合川校長/M教頭/K教務主任/山川校務主任/T 1学年主任・A組担任  /K 1年A組担任/S 1年B組担任/A 1年C組担任/N養護教諭

Q29.花菜が死亡した一番の理由は何だと思いますか。

A29.
(K教務主任)予測可能な事を充分に、手を尽くしたかどうか。実施を決定した事が一番、最も悲しい結果にさせてしまった。今後もいいことも悪いことも 子供達につつみ隠さず共有していけたらと思う。
(山川)一番の理由はやっぱり曳航にあったと思う。今後花菜さんがどう進んでいけたかをお家の方に伝えていきたい。
(T)いろいろあってこれがとは言えない。私が出来た事は、出航判断の時に「もう一度考えようよ」とその一言が言えなかったこと。
(K)曳航の事もあると思うが、曳航後の対応が自分としてももめられるものでなかったので、いろんな面で考えが甘かったと思う。自分のできる事をやっていきたい。それが花菜さんとかご両親の為になる事をしたい。
(S)訓練の実施をとめられなかった事。自分の中にある人任せの部分があった。自分の意志を持ってやっていかなければいけないと思った。その認識の甘さが重なって今回の事故につながった。子供達を守る自覚がたりなかった。ここへ子供達が来た時にできるならば愚痴を言って欲しくないなとの思いがある。学校が楽しいと思えるようにしたい。
(A)一番の理由は答えることができない。ただ自分にできる事は、もっとあっただろうし、自分の甘さが関わっている事はすごく認識している。花菜ちゃんの事は絶対忘れない。
(N養護教諭)一番の理由は難しいが、自分がちょっと違うことやったらこんな結果にはならなかったと思う。陸で待機していて山川先生が帰って来た時に「花菜とまりながいない」といろんな人に伝えたのになんで事になったのか、自分の中で消化できない。自分もそこから進めないでいる。
(M教頭)予想の甘さというのか、雨が降っていたかで雨天決行という事だったが、部活でも雨の中大会をやったりする。なんかそこに鈍感さがあっていろんな面で
予測の甘さ、鈍感さがあったなと反省している。ご両親には精神誠意尽くして関係を崩さないでやっていきたいと思う。


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生徒を守れなかった自分達の責任を考える引率教諭達。

その中で山川先生だけが、えい航した施設側の責任を強く述べている。 自分は被害者だと

娘への謝罪の気持ちがない のはこの時もあきらかだった


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第2回の海難審判は、9/26。

                   偶然にも、娘の15歳の誕生日だった・・


6月18日  夢があるっていい

2012-06-18 09:16:41 | 事故後の動き
     今日18日は娘の命日  浜名湖での娘の像でも慰霊祭が行われる。             


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2010年6月17日野外学習 夜の研修会で、自分の将来が絶たれることも知らず、12歳の自分の夢 そして友の夢について 興奮して綴っている娘。  

夜の研修会
 班の子の知らないことを知れてよかった。また、ちゃんとした夢を持っていたのですごいな、と思った。とても具体的な子もいて、おぉーと思った。1人でもその夢になれたらいいです。そして、私の将来の夢は医者だ。私はたよられる医者になりたいなと思った。私はなんの夢にするかまよったが、すぐにかける子がいて夢が決まっていてすごいと思った。
 
夢があるっていい。私はこの同級生の活やくを見たい   


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今日18日は「豊橋いのちの日」と制定され、豊橋市各学校で命の授業が行われる。

市長からも 当事者校校長からも

           謝罪のないまま・・  行われる・・  いのちの日・・


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今日14時15分から当事者校章南中では、私達親が企画したコンサートが行われる。
                 

私がお願いした大阪の音楽集団からもらった、11曲目もアンコール曲は、不思議なことに

                  「 SMILE  」

いつも笑顔の娘  娘の中学1年生時の学年目標  娘が命を絶たれた野外学習のテーマであった。

                       

6月10日  静岡県 3<教職員のためのチェックリスト>

2012-06-10 08:29:19 | 事故後の動き
昨日は毎週の静岡側の弔問に加え、命日も近いことから、静岡県教委教育長・次長・課長も揃っての弔問だった。

命日の施設での慰霊行事についての簡単な説明を受けた。


静岡県教育長も揃うのは久々のことだったので、

「静岡県教育委員会の教職員のための利用者チェックリストを4月に拝見して、満足しました。」 と私は伝えた。

             

このチェックリストは作成の段階で、県教育長自らも添削のチェック入れたとのこと

同席していた毎週弔問を受ける浜松の小学校長から、このリストは 静岡県内の政令指定都市に至るまで(通常は県と政令指定都市の関係はよくないらしい)、校長会等で行き渡っている との報告を受けた。


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事故後遺族である私達が繰り返し強調して要望してきた 教職員の引率者としての危機管理意識 の向上

同様のことを同じ教育関係者に要望して、
      なぜ 豊橋市教委は 章南中学校は 響かないんだろう?

                            加害者意識の甚だしい欠如・・

5月31日  衆議員選 1

2012-05-31 08:16:08 | 事故後の動き
5/27の夕方にインターホンから、昨年秋の市議選で初当選した、共産党の若い市議が、衆議員選出馬予定の共産党候補者のチラシを、ポストに置いていくとの声。

昨年の中学での娘の命日のコンサートが終わって下校となり、娘の遺影の前に弔問に来てくださった多くの娘の同級生や親御さんが集まる中、まだ市議ではなかった新市議の彼は、突然弔問に来た。


そろそろ各党、衆議員選に向け動き出したんだ。


事故後うちが市議会に事故究明の請願書提出のため、主人は採択してもらうため、事前に党派廻りというものをした。

その時在席していた各党の市議の中で、好意的だったのは、一人会派の市議と共産党市議だったという。
反対に最初から非採択を決め込んでいた自民党市議からは、その後いやがらせとも思われる扱いを受けている。


その不愉快な思い出があるため、先日の関東を襲った竜巻被害の翌日(この三河地区でも嵐のような天気の翌日)、近くの田舎道の両脇に5メートル間隔で景観無視で並んだ自民党員の衆議員選用?ポスターの1本でも、強風に飛ばされていることを願わずにはいられなかった。