怒りのメゾフォルテ

娘を奪われました。二度と帰ってきません。奪った人たちの対応に怒りが募ります。

5年たったけれども

2015-06-19 07:12:50 | 学校に対して
                  花 菜 ちゃん

                
                 今日も笑っていますか


            昨日は大好きなお友達がいっぱい来てくれたよ


            花菜宛てにお友達からメールもいっぱい届いたよ






昨日18日は 豊橋では「いのちの日」と制定され、豊橋じゅうの小中学校でいのちの授業がされる。

しかし、

教師が起こした事故で今刑事裁判中であることをどれだけの教師が知って、そのことを伝えるのだろうか?



昨日章南中では生徒達で娘を追悼する風船を飛ばしてくれた。



今年も雨で開催を心配したがなんとか開催してくれたみたいだ。

この日は各加害者施設でたとえ雨でも 娘の描いた絵のある旗 を掲揚している。


私と主人はこの日は多くの弔問予約が入るが初めての人はお断りしている。  

高校の授業が終わった同級生達が男女を問わず次々各高校の制服姿で弔問に来てくれる。

友達が大好きだった娘の笑顔が見えるようだ。

この同級生達にどんなにか力をもらったかわからない。

一日じゅう泣いていても同級生が来ると大人は泣いてはダメと自分に言い聞かせたものだ。

自分達も事故の被害者であった同級生。

10代で負った心の傷は想像も及ばないくらい大きなものだっただろう。


検事に同級生達の供述調書は事故の様子がよくわかると言われた。

前日に静岡地裁にいた私達。

今なにをしなければならないのだろう。


5年経ってようやく始まった刑事裁判。

豊橋市議会に署名活動しても趣旨裁決。 

民事裁判で提訴しても市長に「先生達は正しい行動をした」と最初は争う姿勢だった。




       納得のいく判決を望む。娘の命が無駄にならないように。 






*****

7月1日の裁判に水野校長が出廷し事情聴取される。

書類送検の時静岡県警や事故の起こった細江署の刑事達に言われた。


             全国の学校に警鐘を鳴らすものになって欲しい。

6月18日に花菜文庫に本を寄贈した。
       
生徒さんが手にとって読んでくれますように。

6月18日  愛は涙ではない <第4回公判>

2015-06-18 07:29:52 | 学校に対して
昨日17日は第4回公判が10時からあり、いつものように30分前に来るよう検事から言われていたので6時半に家を出た。

9時半に静岡地裁に到着すると係りのスタッフが駐車場で待っていてくれた。

スタッフに控室に通され、検事が来るのを待った。

検事が控室に入ってくると前回前々回と同じく裁判官に提出する多くの書類が風呂敷に包まれていた。



17日の公判の証人尋問は青年の家の起訴されたD氏の前所長である。

3年間静岡県教育委員会の委託施設の施設長だった人である。

はっきりとした答弁は前施設長らしかった。

しかし、話す内容は残念なものだった。



「ボートの免許をもっていない教師だけの自主艇があるのはスタッフの数が足りないから。

ボートの野外学習は人気があり1日に数件の小学校や中学の団体の予約が入っていてボートの免許を持っているスタッフが足りなっかった。」

「私でもあの事故の天候だったら出航していた。」

「ボートの注意マニュアルなど作ってなかった。」

「小プロへのボート学習の引き継ぎも簡単なものだった。」



民間委託施設に替わらなくても、事故は起きていたという答弁だった。


裁判長がしきりに曳航について訊いていた。

曳航は年に数件あったと答える施設長。


その曳航された豊橋の前芝中学。

事故で署名活動した私達に前芝中の保護者から「私達が声をあげていればこの事故は起きなかった。」と言われた。


教育委員会に届けられなかった曳航の事実。


その前芝中で曳航された教師に娘のボートの声掛けした山川先生のご主人がいたことをあとで知る私達・・・






*****

今回の公判は事故の様子を述べるものではなかったので落ち着いた気持ちでいた。


この5年私が学んだこと。

それは娘への親としての愛は泣くことではなく、この裁判を最後まで見届けることである。



▲命日に供えてもらった花々

6月6日  引率教諭の声が聞きたい <第3回公判>

2015-06-06 07:10:27 | 学校に対して
昨日は5月にはなかった公判があった。

裁判官も1人から3人になっていて、最後に新しく加わった女性の裁判官は涙しているようにみえた。


前回と同様 検事の電話で30分早く来るように言われていた。

控室に通されたた主人と私は、検事がまた大きな風呂敷に裁判官に提出する調書を包んでいるのを見た。

裁判所に調書をコピーしてもらったことを告げる主人。




▲厚さ14㎝、4万2,000円のコピーの半分


同級生の供述調書は、曳航されすぐ転覆した事故の様子がよくわかるという検事。


そして主人は、検事に娘の死体検案書ではなく解剖記録が欲しいと・・親にとって一番辛い書類を頼んでいた。




遺族が裁判で聞いて欲しい事を箇条書きでいいから書いて教えて欲しいと言われ、5月11日に検事が我が家に来た。

その際 検事は起訴したD氏のH弁護士の海難審判の考えに違和感を持っていた。

そしてH弁護士もこれから証人尋問で出廷する渋川の小プロの施設のボートの専門家も、小プロの息がかかった人間だとはきすてた。


6月5日の公判に引率教諭で娘のボートの舵を操作したK先生の証人尋問があるとき、

自分達がおこした事故なのに弔問にも来ない引率教諭をおもい、

ようやく引率教諭のひとりに事故の真実がきける。


海の事故の裁判である海難審判以来、K先生の姿を見るのはK先生が中学を辞めて、久々だった。

静岡大学で教育を学ぶ学生と先生10人が白いカッターシャツの正装で傍聴しているのに比べ、K先生はGパンだった。

海難審判でH弁護士が怒りで涙をみせるほどまともに答弁しなかたK先生。

裁判までに検事にあった回数を2回と答えたK先生の答弁は、自分を守ろうする海難審判の時よりまともだった。


しかし、

生徒ひとりの命が失われているのに、事故後なんの事故の検証も講じなっかた学校の姿勢を話すのは同じだった。


裁判が終わったあと外は娘の涙雨と思われる雨が降っていた。

多くの静岡のマスコミの取材に答えて車に戻った主人の一声は

  

          「花菜は学校に殺された。」




中日新聞 社会面

「学校で訓練はせず」
元担任が公判で証言
浜名湖転覆事故

2010年に浜名湖で野外活動中のボートが転覆し愛知県豊橋市の中学1年西野花菜=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた宿泊研修施設の元校長、檀野清司被告(57)の裁判で5日、ボートに同乗していた元担任男性教諭が証人として出廷し、「檀野被告から具体的な指示がなく、不安になった」と証言した。
 西野さんや元教諭ら20人が乗ったボートは荒天で動けなくなり、檀野被告が救助艇でえい航中に転覆した。転覆前に船内の水をかき出さず、無線で施設側に連絡を取らなかった理由を弁護士側などが尋ねると、元教諭は「えい航の速度が速く恐怖を感じ、冷静な判断ができなかった」と話した。
 元教諭は「学校で事前に事故を想定した訓練はなかった」とも説明。施設に安全管理を委ねており、事故後も教諭らで原因を分析しなかったと明かした。西野さんの父友章さん(56)は公判後、「安全対策は施設任せで学校側は何も反省していない。花菜は殺されたようなものだ」と話した。



*****
1ヶ月に1回のペースだと思っていた公判だが、次は6月17日と告げられた。

なんと花菜の命日の1日前・・・

そして今後の公判に、

校長が出廷するという。