怒りのメゾフォルテ

娘を奪われました。二度と帰ってきません。奪った人たちの対応に怒りが募ります。

9月24日   第3回 民事訴訟 (弁論準備手続き)<報告会の弁護士説明>

2012-09-24 14:39:00 | 事故後の動き
今日は16時から豊橋支部裁判所で、弁論準備手続きという民事裁判を行うらしい。

「なぜうちが裁判を起こしたのか」 
9/13の市民報告会で、うちの弁護士が説明しているので、長くなるがその時の説明をブログに残した。




                           2012年9月13日市民報告会
                                               18:00~20:30
                                               豊橋カリオンビルにて
K弁護士:弁護士の○○修です。なぜ裁判なのかといことですけども、まずなぜ開いたかという事ですけども、西野さんはご存知のように、豊橋市と静岡県と、小学館集英社プロダクション3社を相手に豊橋支部地裁に裁判を起こしました。今日の目的はどうして西野さんは裁判を起こしたのか、そして裁判を通じて何を求めているのか、ということをみなさんに知って頂いてみなさんもご理解、ご支援をお願いしたいという趣旨であります。西野さんが私のところに来たのが2年前、2010年の9月でした。事故から3か月ぐらいたった時でした。ご夫妻で見えまして、いろんなことを話されたのですけども、どうして花菜さんが亡くなったのか分からないという事が中心ですね。真実を知りたいという事でした。なぜ事故が起きたのか、事故が起きても多くの人が助かったわけですが、なぜ花菜さんは亡くなったのか、その時に浜名湖の現場で中学校の先生は何をしていたのだろうか、そうした中ですでに3か月経った時にも、静岡県、小プロの対応と豊橋市の対応というのは大きく違っておりました。どうしてこの違いが発生するのだろうか。という疑問を話されました。そうして話していく中でやはりその章南中学校の責任、これは豊橋市立なので豊橋市の責任これを明らかにしていきたい。そうしないと花菜さんが死んだことが活かされない。これからまた同じような事故が起きるかもしれない。それを防ぐためにはこの事故をよく真実を分析してどうして事故が起きたのかどうして花菜さんは死ななければいけなかったのかこれを明らかにしたい。そして豊橋市の責任も明らかにしたい。そういう事が出発点でした。
主に私たち弁護士ですが相談ということでやっていました。最初は西野さんがいろいろとご自分で動かれて対外的に起こしたのはその年の11月。だから2か月ぐらい後ですけども、請願というのをやりました。豊橋市議会に対して豊橋市章南中学校自然体験学習におけるボート転覆事故の真相究明を求める請願。趣旨としては真相究明、事実を知りたい。そういう請願でした。いろんな議員さんにご協力いただきまして、市民の人にも広く訴えかけて署名活動を西野さんは活発にされました。その結果豊橋の市議会では趣旨採択の結果になりました。趣旨採択というのは議会でいろんな意味があるそうなんですけども、それでも趣旨については市議会で賛成して頂いて、豊橋市も具体的な事実を調査をするようにと議会の意見も頂いたわけですね。だけども具体的な事実は西野さんにとっては明らかになりませんでした。
市の方も定期的に西野さんのお宅を訪れておりましたけども、決してそういう事実を明らかにすること及び責任を明らかにすることはして頂きませんでした。今年になりまして、国土交通省の船舶事故調査報告書というのが出てまいりました。国がこの事故原因を調査した結果を厚い本にまとめましてね、それで西野さんにもお届けされたという事ですけども、それを西野さんと私たちは読んでみました。かなりはっきりした事実関係が書いてありましてね。市が教えてくれなかったことはそこではっきりしました。そうするとこういう事実に基づけば、やはり市はどうすれば良かったんだろうか、はっきりすると思う。今まではっきりしなかったんです。西野さんにとっても事実が分からなくて、やっぱりこれは市にも責任があると、西野さんも私たちもそう思いました。それで今年の3月に謝罪申し入れ書を豊橋市に提出しました。事実関係が明らかになったのだから事実関係を認めてください。認めたうえで豊橋市長は謝罪をしてください。とうい申し入れをした訳です。その1か月後、豊橋市長のサイン入りで返事は来ましたけども、意味の分からない返事でした。読んでも少なくとも、日本語は書いてあるけど謝罪申し入れに対する答えは一言も書いていない。少なくとも謝罪はしないという事が解りました。その前提として事故調査報告書に書いてあった事実、これを認めるという事も書いてありませんでした。否定するとも書いてなかったのですけども。そうすると豊橋市は今回の事故についてどういう事実を認識しておるのか。この事実を元にすれば当然豊橋市は責任があるはずじゃないか。だったら謝罪して今後のためにはっきりさせてほしいということを考えました。そこで5月1日に訴訟を起こしたという事になります。訴訟というのは、なかなか手段が限られておりまして、議会の請願というのは事実をはっきりして市長が責任を認めてほしいということをやったわけですけども、なかなかそういう事を求める裁判というのはなかなか難しい。できないですね。そういう方法がない。結局形としては、損害賠償。娘を失ったお父さんとお母さんの慰謝料をはじめとした損害賠償。そういったお金を払って下さいと言う形でしかできませんでした。その理由の中で豊橋市にはこのような責任があるという事を裁判所に認めて明らかにしていきたい、という形でやったわけですね。被告、相手方というのは3者。静岡県とそこから委託を受けて三ケ日青年の家を運営していた小プロ、そして豊橋市この3者。請求の原因というのは後から菊地弁護士が法的な説明はしますけども、簡単に言うと2つですね。
1つは、これ中学校ですよね。公立中学校です。中学校というのは義務教育です。子供は通う権利があるけども、親は通わせる義務がある。つまり親としては自分の子どもをこの場合は章南中学校に子どもを預けざるを得ない。預けないと違法になっちゃいますからね。市に預けるというのはどういうことなんだろうか。それはやっぱり豊橋市と保護者との間に当然契約があるわけです。学校に行って勉強とかいろんなことを学ぶという権利を実現すると同時に、子どもですからね、こどもの安全を学校の先生を中心として豊橋市が図る。当然だと思うんですよ。豊橋市は子どもの安全には責任を持てません、だけど子どもを預けて下さいと言って預ける親がいますか。これが基本的な豊橋市の立場である。
もう1つは国家賠償と言いましてね、豊橋市は地方公共団体ですから、公務員になるわけですね。その公務員の落ち度によって、人のいのちが奪われた場合には、国家賠償と言って豊橋市が責任を負わなければならないという法律がありますので、その二つの法律でやります。
その詳しい内容は後で西野さんと菊地弁護士の方から話されます。
そこで裁判が始まりました。第一回は7月4日でした。この第一回の段階で被告3社の対応が大きく分かれました。静岡県と小プロこの2社は基本的に西野さんの訴えておられる責任を認める。具体的にどういう風にするかは今後詰めるにしても、西野さんの言い分については認めるという態度でした。それに対して豊橋市は西野さんの言い分については認める部分はあるのですけども、基本的には責任は認めない。つまり全面的に争う。という立場でした。そうするとこちらは、このような事実がある。豊橋市はこうすれば花菜さんは助かったんじゃないか、と言っている訳ですが、それに対して答えてくるはずですよね。答えますと言いました。第一回ではね。第二回が8月24日にありました。8月24になっても豊橋市は、書類を出してきませんでした。答弁書でこちらの言い分については争う、全面的に争うとは書いてあったのですけど、じゃあ、豊橋市が認識している事実はなんなのかという事は未だに出されておりません。そうした中で第2回でしたけども、異例ですけども、裁判所の方から和解勧告がありました。和解というのは判決まで行く前に、話し合いによってお互いに歩みよって、解決しませんか。という事ですね。
小学館集英社プロダクションは訴訟を始める前から全面的にこちらの言い分を認めてましたので当然和解に応じたという事でした。それから静岡県の方も基本的に同じ対応をされました。豊橋市については、なかなか難しかったのですけども、西野さんのもとに和解で妥協しないでみたいな声が届けられているのですけども、後で和解の内容をR弁護士から説明がありますけども、今回の裁判の目的からいうと、実は和解というのは、判決以上の成果が得られる可能性があると我々は思っております。豊橋市が和解の席に着くという時の前提ですけどね、豊橋市はお金払わなくていいですよ、という事を言いました。それ以上言えないですけども、お金は他の2社から全額払ってくれるので、豊橋市の間で後の整理の問題が、精算の問題があるかもしれないけど、豊橋市に求めたいのは責任を認めて謝罪をしてもらう事ですと。ということを考えております。まああの、代理人の段階ではね、わかりましたと、市長とよく相談して返事をするようにしますと言う風に返事をされました。第3回は9月24日の4時から。これは和解審だもんですから、公判とは違って非公開という事ですので、なかなかその場に傍聴するという事ができません。終わった後記者会見をして当日何があったか報告する予定ではありますけども、普通の裁判でみなさんに見て頂いてその場で理解して頂くというのはちょっと、今回は難しい。新聞報道なんか見ますとね、今まで市長は全く応じないと言っていましたけど、新聞報道では和解についても考えるというようなことをね、載っておりましたので、これなら今後話し合いで解決できるかなあと思います。その判決以上の成果が得られる可能性があるというのはね。判決は、豊橋市はいくらいくらを支払えと、それしかないんですよ。結論は。理由としては、いろいろ書かれますけどね。結論は金払え、これだけなんです。払えば終わりですねとなっちゃうわけです。それはやっぱり本意ではない。お金を払ってもらうことよりも今回の事故がなぜ起きたのか、なぜ花菜ちゃんが亡くなったのか、そこを明らかにして豊橋市にも責任がある。豊橋市だけとは言っておりません。もちろん静岡県にそれから小プロにも責任があると思いますよ。でも豊橋市は全く無関係だということではないはずなんですね。だからそこをはっきりさせることが、今後他の親御さんが子どもさんを中学校あるいは小学校に預ける、で例えば野外学習なんかにも安心して送り出せるその前提になると思うわけですね。その上で豊橋市が今後どうするかというのは考えて頂きたいのですが、前提としての責任と謝罪。これは判決では獲得できないので、それが和解で獲得できるのであれば、大成果かなと思っております。
今後も支援をよろしくお願いいたします。





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