毎日がHappy気分♪

映画大好き!山が大好き!ビーズもバラも好き!!
そんな私の日常を気ままに綴った日記です。

◆梅切らぬバカ◆

2022年09月17日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2021年 日本

俳優の名前をクリックすると詳細が見れます

 

加賀まりこと塚地武雅が親子役で共演し、

老いた母と自閉症の息子が地域コミュニティとの交流を通して

自立の道を模索する姿を描いた人間ドラマ。

山田珠子は古民家で占い業を営みながら、自閉症の息子・忠男と暮らしている。

庭に生える梅の木は忠男にとって亡き父の象徴だが、

その枝は私道にまで乗り出していた。

隣家に越してきた里村茂は、

通行の妨げになる梅の木と予測不能な行動をとる忠男を疎ましく思っていたが、

里村の妻子は珠子と密かに交流を育んでいた。

珠子は自分がいなくなった後のことを考え、

知的障害者が共同生活を送るグループホームに息子を入れることに。

しかし環境の変化に戸惑う忠男はホームを抜け出し、厄介な事件に巻き込まれてしまう。

タイトルの「梅切らぬバカ」は、

対象に適切な処置をしないことを戒めることわざ「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」に由来し、

人間の教育においても桜のように自由に枝を伸ばしてあげることが必要な場合と、

梅のように手をかけて育てることが必要な場合があることを意味している。
                     (映画comより)

 

 

7月初旬に鑑賞(DVD)・・やっと7月まで来た

 

私はどうしてもこのテの障がい者を扱った作品を観てしまいます

それは、以前からこのブログを見てくださっている方は御存知のように

我が家の二男が ”自閉症スペクトラム” の中にいるからです

なので ”悩みを共有したい!” とか ”情報が欲しい!” とか

時には ”こんなきれいごとじゃ済まされない!” なんて

ダメ出ししながら いろんな感情を吐き出します

 

 

知らない俳優さんが演じるのだったら、序盤からすんなり入れるのですが

今回のように、障がいを持っている役を お笑い芸人の 塚っちゃん がやるとなると

ちょっと身構えてしまいました

それは、決して批判しているのではなくて、私の中のイメージの問題

障がい者を、”演じている” 感が拭えない分、どうしても厳しめに観てしまう自分がいるのです

でも・・・・

それは最初だけでした

観終わる頃には、塚っちゃんは すっかり ”チュウさん” として私の心の中に存在していました

 

 

障がいを持つ子の全ての親が考えるのが

自分たちが亡くなった後のこと、です

このお話の中でも 加賀まりこ 演じる母親の一番の心配がそれでした

身内を頼れないとすると、それはもう福祉の力を借りるしかありません

地域の人たちの協力・・これがあれば心配のいくつかは和らぎますが

全ての人に理解があるわけではなく、

彼らを地域から排除しようと考える人がいるのも事実です

このような映画は 観客の立ち位置で共感対象がガラッと変わりますから

感想が違ってくるのは当たり前

私はもちろんチュウさん親子側からストーリーを追っていますが

「もし我が子が健常だったらどうだろう・・」

というのもいつも冷静に捉えながら鑑賞しています

そうすると、安易に地域の人たちを非難してはいけない、

と自分を戒めることができるのです

 

小学校から高校まで息子が通っていた療育機関で

以前、新しくグループホームを作る計画があり、

地域の住民に向けて説明会を開きましたが

何度説明しても理解してもらえず、結局ホームが建つことはありませんでした

パパさんも、障がいがある人に仕事を紹介する仕事をしていますが

やはり、ホームの建設は大変、と言っています

日本ではソーシャルインクルージョンという言葉はまだまだ絵に描いた餅なのでしょうか

 

この映画の中で ”救い” の場面もありました

チュウさんの家の隣に ある家族が越してきます

最初はチュウさんのことを気味悪がっていましたが

何度か接しているうちに、彼のことがだんだんわかってきて

それは理解から慈愛へと変化していくのです

そう・・焦らずに時間をかけて気付いてもらうこと、

それは とても大切なことなんですよね

 

お隣の家族に 渡辺いっけい森口瑤子

ほかに 林家正蔵高島礼子 など

 

こういう映画を紹介することが、私の役目の一つになっているような気がします

まずは、知ってもらうことから

 

 

 

 

2022-46

 

 

 

 


コメント (16)    この記事についてブログを書く
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16 コメント

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Unknown (keiko(けいこ))
2022-09-17 05:42:23
おはようございます。ジュリアさん〜。

観てませんが、、この役を演じることへの加賀まりこさんのインタビューを読んだのを覚えてます。
大昔は、(小悪魔)と言われてた加賀さん、、。
塚地さんのことはあまり知らずに役者として作品を見たことがあり 後でお笑いの人と聞いて夫と驚きました。一芸に秀でる人は、、なんだなあと。

生意気なことや知ったかぶりは決して言えない 言わない けれど 日本のお金の使い方 もう少し いえ、もっと!!上に立つ方々考えてほしい。
「みんな幸せ」 それが公共の福祉。
返信する
Unknown (Unknown)
2022-09-17 06:29:17
おはようございます^^
ジュリアさんの親としてのお気持ちが、素直に表れていて「頑張って!」と心の中で応援しています。
我が子も「ADHD」と診断されています。

私のブロ友さんのお子さんも、知的障害を持っていらっしゃいます。

ジュリアさんの発信で、勇気づけられる方沢山いらっしゃると思います。これからも続けてください!
返信する
発信していくことの大切さ♡ (くーばあちゃん)
2022-09-17 07:11:27
ジュリアさん、おはようございます。
名古屋はまだ雨も風もなくて。
晴れてはいませんが今日は洗濯干しをしないと。

ジュリアさんの映画解説の素晴らしさ.ここ数日の
ブログでの短い映画鑑賞、惹きこまれています。

ずっと以前はジュリアさんのブログは次男ちゃんの
ことがよく書かれていて..私がコメントをしたときに同じ障害を持った方が「どんなに言っても
理解してくれない」のようなことを。
その時のジュリアさんの答えが
「それでもいい!発信続けなければ」でした。

私の>
ジュリアさんの役目..変わっていません
ね。でも、次男ちゃんは成長しましたね♡
返信する
おはようございます (レオ)
2022-09-17 09:13:39
映画は見ていませんがジュリアさんの解説で何だか切なくなりました。
確かに親は自分が死んだ後、この子はどうなるんだろう?と不安になる気持ち・・よく判ります。
自立できるんだろうか?
それまでに自分達が何をしてあげられるんだろうか?
色々考えてしまいますよね。
自閉症スペクトラム・・
その子によって障害が色々違いますね。
あまり詳しく言えませんが私もこう言う想い・・
我が子ではありませんが身近にいます。
その中でも明るく毎日を前向きに暮らしているジュリアさんを尊敬しています。
返信する
Unknown (mika)
2022-09-17 09:52:09
ジュリアさん
おはようございます。
3連休突入しました。

この映画も気になってました。
姉が学童で仕事してた時に障害がある
小学生も何人かいて卒業した後も母子共に
今でもお付き合いがあって時々会いますが
やはり自分が亡くなった後…を心配してました。
ソーシャルインクルージョン言葉としては
知っていましたがあまり詳しくは分からなくて…
映画などで発信して現状を理解してもらう事
が大切ですね。
返信する
Unknown (sheepsheepheart)
2022-09-17 19:10:42
ジュリアさん こんばんは
この作品すごく観たいと思っていました!
公開された頃、テレビで加賀さんの話を聞いて、
加賀さんのパートナーの息子さんのことを初めて知りました。
彼女のちょっと冷たいイメージが一転…愛情深い人なんだなぁ…
と思いました。

私が通った小学校には身障学級があり、
一緒に授業を受ける時間もありました。
大人になり長女を出産し、1番仲良しになったママは
ダウン症の男の子のママでした。ダウン症の知識はありましたが
彼女を通して沢山のことを知りました。
(勘違いしていたこともいっぱいありました)
知らなかったら理解もできない…
映画を紹介し、知ってもらう…
ジュリアさんの最後の言葉が胸に響きました。
なんだかまとまりなくてごめんなさい🙏💦
返信する
おはよう! (ちっぷ)
2022-09-18 06:48:19
突然ですが、入院中です
ひょっとすると長期になるかも・・
PCはOKなので、時にはジュリアさんとこにも遊びにいきます(笑)
お互い、いい年齢だから、気を付けましょうね
それでは、また  
返信する
◆けいこさん◆ (ジュリア)
2022-09-18 07:58:07
けいこさん おはようございます

コメントいただけて嬉しいです
これは、二男が健常だったら私は観ることさえなかった作品かもしれません
二男を育てながら 本当にいろいろと経験させてもらいました
人の温かさや冷たさも含めて・・

>「みんな幸せ」 それが公共の福祉。

ほんとですね
日本の政治家たちを見ていると ほんと悲しくなる・・😓

けいこさん、いつも本当にありがとうございます
返信する
◆???さん◆ (ジュリア)
2022-09-18 08:09:39
おはようございます

ごめんなさい、お名前が無くて・・・
???さん、とさせていただいちゃいました

>我が子も「ADHD」と診断されています。

実は「いったいこの子はなんだろう」
の疑問を解いた糸口になったのは
司馬理恵子先生の『のび太・ジャイアン症候群』の本でした
我が子にあまりに当てはまることが書いてあり
出版社に電話をして、当時、まだアメリカにいらした
司馬先生の一時帰国の時に、お会いするチャンスをいただきました
そして、先生が日本でクリニックを開くことになって
そこにも通いました
講演会のお手伝いやら、スタッフをやったこともあります
そこで会った親御さんたちと親の会も立ち上げましたが
彼女たちのお子さんと会う度に
「何かが違う・・・」と毎回思うようになったのです
司馬先生に、そのことを伝え、
クリニックを変える(発達協会)お話をしたら
司馬先生が「私の診断が違っていた、ごめんなさい」と・・・
ADHDの権威である先生からそんなことを言ってもらって
こちらの方が恐縮しました
先生の本に救われたのは事実ですし、
親の会の仲間とは今も交流が続いています

当時はADHDと自閉症は全く別の窓口でした
今では、診断名にこだわらず、その子の困っていることを見極める・・・
という風に変わってきているので
ADHDと自閉症スペクトラム(特にアスペなど)を
両方持つお子さんもけっこういますよね
その子が生まれながらに持つ特性などもありますから
本当に難しい・・・
一人として全く同じ・・ということはないですものね

長々と書いてしまいましたが
今、30歳になって働くこともできている息子・・・
もちろん自立に向けての不安は大きいですが
今、まさに学校で闘っているお母さんたちの
少しでも力になりたいといつも思っています

コメントいただき、とっても嬉しかったです
またよろしくお願いします
返信する
◆くーばあちゃんさん◆ (ジュリア)
2022-09-18 08:17:30
くーばあちゃんさん おはようございます
起きた時は雨だったのに
その後、晴れ間も見えたりして不安定なお天気の埼玉です
台風、お気をつけくださいね

>ここ数日のブログでの短い映画鑑賞、惹きこまれています。

えええええっ!!
そんな~  お恥ずかしい・・
私は文才がないので、毎回映画の記事にはすごく苦労しているのです
なので、どんどん溜まる一方で・・
ひどい時は一つ挙げるのに半日かけるんですよ・・
でも、そんな風に言っていただけると
とても励みになります
頑張ります

くーばあちゃんさんは、長いこと私のブログを
見てくださっているので、同時に
二男の成長もわかってくださっていますよね

ほんと、小さい時ほど大変で
思春期にはまた違う大変さ
30歳になった今は もうこの先、
まさに私たちがいなくなった後のことを見据えて
不安は尽きません

もちろん、社会性という意味ではまだまだですが
人への関わり方などは、すこ~しずつ変わってきたように思います
やはり時間をかけること・・・
諦めないこと・・・・・ それしかないですね

私たちが元気で動けるうちに、彼の今後の道筋を付ける
・・それが私たち夫婦の一番の課題です
これからも見守ってください・・・

くーばあちゃんさん、いつも本当にありがとうございます
返信する

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