今日のシネマ
2018年 アメリカ
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アメリカで大きな反響を呼んだヤングアダルト小説
「ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ」を原作に、
無実の罪で射殺された友人のために立ち上がった女子高生の奮闘を描いた青春ドラマ。
白人社会と共存していく方法を幼い頃から教え込まれてきた黒人の女子高生スター。
白人ばかりの学校に通い白人のボーイフレンドと付き合う彼女は、
自分が黒人であることを忘れたかのような毎日を送っていた。
そんなある日、幼なじみが彼女の目の前で白人警官に射殺されてしまう。
しかも警察はその警官の行為を正当化し、事件は事実と異なった報道をされていく。
衝撃を受けたスターは、亡き親友のため社会の矛盾に立ち向かうことを決意するが……。
(映画comより)
ま、まずい・・・
映画レビューが また たまってきました
12月に入ってしまったのに 全然進みませんが とにかく頑張ろう・・・
*
日本劇場未公開作品
小説が原作、ということですが、まるでノンフィクションみたいなシーンが・・・
白人警官による黒人への暴挙
ニュースで何度も流されている場面を 映画の中でリアルに見せられた感じでした
それはあまりにも理不尽でショッキング
この映画は、幼なじみを目の前で殺された女子高生、スター(これが名前)が
それをきっかけに社会に対する矛盾や自分のアイデンティティーに向き合っていく話
スターは家族と共に、アフリカ系の貧困層が多い地区に暮らしていますが
両親が治安の悪さを心配して、町から離れた白人が多く通う私立高校に通っています
そこでのスターはなるべく目立たぬように周りに合わせているのだけど
家に帰れば帰ったで、スラングを使う黒人の友人との交流に疲れることもあって
自分の居場所の無さを感じていました
カリル(殺された幼なじみ)事件の裁判で証言することになったスターに
黒人コミュニティーの中から快く思わない者も出てきて
それもまた厄介なことになっていきます
どんな時でも子どもを守ろうとするスターの両親がすごく心強かった
黒人としての誇りを教える父、悪いことは悪い、と伝えられる母・・
また、
スターの白人のボーイフレンドが、彼女を裏切るんじゃないかと不安でドキドキしてましたが
最後まで彼女の味方だったのがすごく救われました
「肌の色なんか見ていない
君という人間を見ている
君自身を見ている」
本当にいい奴だったじゃ~~ん
タイトルの 「The Hate U Give」 の 「U」が 何故 「You」ではないのかというと
頭文字をとると「THUG」となり、(悪党、チンピラなどの意)
これはラップでよく使われる言葉だそうです
スター役の アマンドラ・ステンバーグ が とにかく良かったです
お父さんは ラッセル・ホーンズビー、 お母さんは レジーナ・ホール
最後に一つ・・・
殺されたカリルが取った行動に全く問題がなかったかというとそれはちょっと疑問
スターが隣でしきりにカリルに言っていたように行動していたら結果はどうなったんだろう・・
でも、そもそも 他に車が通ってない道で車線変更しただけで
パトカーに止められるってのもおかしな話?
何にせよ、差別の問題は根が深い・・・
2022-69