中学校時代の恩師の話。
高齢で一人暮らしをしている先生。
「もし私が亡くなった後、あなたからの大切な年賀状を誰かに捨てられてしまうのは嫌だから」
と、今まで私が送った何十年分かの年賀状をきちんとホルダーに入れて郵送してきました。
それらを一枚ずつめくっていると、お兄ちゃんの喪中のハガキまで出てきて
まるで我が家の歴史を振り返っているようで涙が出ました。
先生、ありがとうございます。
こんなに大切に取っておいてくれて。
これはもしかすると、もう私のことは気にしないで、っていう意味なのかもしれない。
でも、先生、そんなの寂しいです。
一年に一度、年賀状を書くとき、それはその人の顔や出来事を思い出す大切な時間。
私はその時間が大好きなんです。
誰かに捨てられてもいいから、無くなってしまってもいいから、
だからまた書かせてもらいます。
ありがとう、先生。