今回の旅で、間違いなくハイライトのひとつとなった、月のピラミッド!
メキシコ・シティ郊外に位置するテオティワカン遺跡にはふたつのピラミッドがあって、ひとつがこの月のピラミッドで、もうひとつが一回り大きい「太陽のピラミッド」。
今回は月のピラミッドしか上らなかった。 なぜ、大きい方でなくこちらを選んだかというと、月のピラミッド上からのほうが、テオティワカン全体を俯瞰できて眺めが美しいから。
えらく段差のある急な階段を、それでも10分ほどで意外とすんなり上りきった頂上での眺めは、それはもう気持ちがよかった!
中央の大広場は、その昔宗教儀式がおこなわれていたといわれている「月の広場」。奥にまっすぐ伸びる道は「死者の道」と呼ばれていて、テオティワカンを南北にはしっている。そして左奥に見えるのが、太陽のピラミッド。
頂上では風がビュービュー吹きつけていたのだけど、それでも特別な風に感じられた。この景色が、多少形を変えつつも、ずっと昔からここにある…そのはるかな時間は想像がつかなすぎて、思えば思うほど、なんだか不思議な感覚だった。
大自然とか、ものすごい歴史を感じる存在とかを目の当たりにすると、いつも萎縮してしまう。人間以外の、壮大なパワーを感じるし。
っつぅか、上りは一生懸命であっという間に上ったけれど、帰りは、意外と怖い思いをした。階段、急すぎっ!!
今回の旅に出発した当初、テオティワカンへは私は行く予定ではなかったのだけど、現地でのハプニングから全員で行けることになり、今となっては本当にそうなってよかったと心から思う! こんなに昔からピラミッドたちはここにいるのに、メキシコ・シティにまで近づいておきながらこの地を、この風を感じずに帰ってくるわけには絶対にいかなかった。 ハプニング、万歳!