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D-HAUSレポート☆1~Dialog in the dark体験!

2005-11-04 22:24:49 | ◆D-HAUSレポート(終了分)
ドイツの「今」を見に行こう!D-HAUS開催中!!
ミスチルライブ『IU』@大阪ドームまで、あと8日!!

昨日、無事D-HAUSでの初仕事してきました
今日は「D-HAUSレポート」と題して、実際に体感したD-HAUSの様子を紹介します。

昨日は祝日とあって、実に1000人を超えるお客さんがいらっしゃいましたぁ~
いい感じに賑わってて、私もとっても気持ちよく働けてよかった
そんななか、昨日感じたこと。

・午前中は、結構年齢層高いかな、と思ってたんだけど、午後からは徐々に若い層も増えてきた。
・フットサルをしにくる人たちもいるので、ちょうどお昼時、フットサルコートの周りの広場ではフットサルを眺めつつドイツビールと、ドイツのソーセージがはさまったホットドックをつまむ人たち…ん~、いいねっ、さわやかな秋の一日っ(@^▽^@)
・やはり入り口にあるボールモニュメント、「来年のワールドカップにむけて録画ができますよぉ」って勧誘すると、特にお子様連れの方に大好評で、しかも、子どもを抱くお母さんのほうが、むしろノリノリだったりして(笑)。そんなみなさんの楽しそうな姿も、とってもほほえましくてよかったです。
・女性客は、結構3階にある、ドイツの雑貨や食料品の物販店でのお買い物を楽しんでいたようですね


昨日、D-HAUSにあるイベントのひとつ、Dialog in the dark(以下DID)を私も体験してきました。
そこでした貴重な体験、そして感じたことを紹介します。
(※もしこれからDID行くことが決まってる人はこっから先読まないほうが、当日楽しめるかも。なお、DID入場は別料金で、チケットは前売りなのですがすでに完売です。ただ、当日券が数枚、まだあるようなので、いらっしゃる場合はチケット売場でお問い合わせくださいね。)

DIDとは、生活のさまざまなシーンが真っ暗な空間に作りこまれていて、 参加者は盲目の方がもつ白杖を手に、視覚のない世界が体験できるというもの。
7人一組でツアーが組まれ、視覚に障害のあるかたがひとり、アテンダントとしてわたしたちをナビゲートする。
私が参加した回のアテンダントは、「隊長」とみんなに呼ばれる方でした。

最初隊長が自己紹介しているとき、話をする隊長の顔をみながらうんうん、とうなずいていたけど、
そうか、声に出してリアクションしないと、わかってることが伝わらないかも、と途中で気づく。
考えてみれば、視覚障害の方とこんなに身近に接するのは初めてのこと
すでにそこから、私にとって貴重な体験は始まっていた。

そして黒いカーテンを開けていよいよ中にはいると、そこは本当に、真っ暗だった!
本当に、自分の手元さえも見えないほどの、暗闇っ。

●“闇”とは、つまり、そういうこと。

真っ暗な世界に入ったとたん、とっても心細さを感じてしまった。
とにかく自分の周りに何があるのか、進んでいる方向が正しいのか、さっぱりわからない。
隊長が「こちらへ来てください」という、その声の方向だけをたよりに、そして足元は杖で手探り。
最初は「こちら」と言われてもどう進んでいいのかわからなかったけど、 じきに慣れて、声のする方角、あと距離感もなんとなくつかめるようになった。 今まで怠けてた聴覚が、本格始動したのを実感。
そしてだまっていると置いていかれてしまう恐怖もあって、自然と周りの人とのコミュニケーションが増える。そう、まさに、助け合い。

そんなふうにして、私達は暗闇の中隊長に導かれて、山のなかを歩いて小川の橋を渡ったり、 駅のホームに行ったり、いろんな場所と雰囲気のところを練り歩く。
途中、トンネルを通ります、という隊長。恐る恐る進んでいると、それまで聞こえていた、「シーン」としてる音無き音がシャットアウトされ、急にものすごい閉塞感を感じた。
あ、ここ狭いところなんだ。ちょっと恐くなった。でも、耳を通して空間の広がりも感じられるんだな…。
本当に、暗い中では音、聴覚が重要な手がかりになるということを痛感できた。
で、さっき気づいた!!「闇」って漢字、門がまえの中、「音」なんだねっ
ノートに「闇」って書く時、間違えて「閣」って書いてて、あれ、なんか違うな、なんだっけ、あ、音か…(・0・。)……音…w(*゜o゜*)wオオー
そうか、そういうことか

●感覚は、常に“待ち受け”状態…

今回DIDで真っ暗な世界を体験し、いかに普段、視覚にうもれて他の感覚が甘えているかがわかった。
感覚アンテナ全開に、と思って挑むも、いざ暗闇では他の感覚をどう使ったらいいのかすらもわからなくなってるらしぃ。
隊長に、足元の感覚変わったでしょう?、とか何のニオイでしょう、とか、言われて気づくことが多かった。

驚いたのが、意外と足の感覚も重要なてかがりになるし、普段使い慣れてないってこと。
入り口でスニーカー借りて履き替えたんだけど、 駅のホームの部分に行った時、点字ブロックがあって、あれは点々が止まれで、線が進む方向示してるのは知ってたけど、 スニーカー通してだと今足元にあるブロックがそのどっちかがわからなかった。これはホントに心外だった。
あと、丸太を並べた橋を渡ったんだけども、その橋がどういう形状してるのか全体像のイメージがまったくできなかった(>_<)。

ブランコにものった。体が揺れに対してどう動いていいか戸惑ってるカンジがして、変に構えて頭に意識いっちゃって、脳から揺れてる感覚に酔いそうだった(´・`)。

最後には、バーにも入って、そこに座ってドリンクも飲んだ。 暗闇のバーで働く店員さんも、おそらく盲目のスタッフの方なんだろうけど、スムーズにドリンク出してくれた。
でもね。ここ、バーだけは、なんとなく、イメージできたんだ。それまでと同じ全くの暗闇で人影さえ感じられないんだけど、 でもなんとなく、知ってるバーの画が見えた。
たぶん、座って体を落ち着けて安心したことによって、 余裕ができたんだろね。
それまではとにっかく体中が身構えて緊張して、全部周りに意識向いてたから。
バーでは、グラスにビール注がれる音だけが聞こえる…まるでラジオCMの世界。
私はジュースにしたけど、ビール飲んだ人は、普段よりアルコールが回る、と言っていた。
隊長によると、慣れるとグラスの温度や重さで飲み物の残量がわかるらしぃ。

そして最後は、目を慣らすために薄い明かりの中で、しばらく互いの感想をしゃべった。
隊長は視覚を失ってから20年以上はたつみたいだったけど、あたし達が今日初めて暗闇に対して感じたことは逆に新鮮みたいだった。
最初暗闇に入った時、そして最後光がある状態に戻った時。 その瞬間に、隊長とあたし達、お互いの立場が入れ替わって、でもそれは悪い意味じゃ決してなくて、 互いの立場を理解した上での、助け合う、というより、互いに思いやる気持ち、だった

多分このDID自体は、とても狭い空間に作られてるんだと思うんだけど、どんくらいの距離をどう歩いたかはまったくわからない…。
時間の感覚も、大いに狂った。30分くらい、と思ってたのが、45分もたっていた。


そんなわけで、とっても、いい体験をした。
でも、これは決して、楽しい、ではない。 楽しい、って言うのは、明かりの元に戻れる前提があってのこと。
だから、わたしはもっと深く、この体験を捕らえたいと思っている。
これを経験したら、きっとみんな自然と、白杖もった人見たら、声かけられると思うんだ。
それに、ホントに、いかに使ってない感覚があるかが、とってもよくわかる。

今、DID常設の運動があります。
またどこかで企画が立ち上がったら、ぜひ多くの人に、体験してみてほしいなぁ


◆HP: http://www.d-haus.jp/◆D-HAUS  ~2005年11月23日(水)まで ◆旧自治大学校キャンパス(東京メトロ日比谷線・広尾駅1番出口から徒歩5分) ◆入場料(1ドリンク付):一般1300円 / 小・中学生700円 --前売り有。それぞれ1000円/500円。◆質問があれば、メールででもどぅぞE-mail: junkointhemood@mail.goo.ne.jp

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