*ハッピーとラッキーのあいだ。

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「貫通行動線」という考えかた。

2005-12-02 23:34:51 | Junko-ism~考。
さっき、地震がありましたね…。 なんだか、横揺れ、というか、
大きくゆ~らゆらして、ワイングラスで回されているみたいで
気持ちがわるかった…。



さて。「貫通行動線」。これは、ちょっと前に演技のレッスンを受ける機会があって、そのときに学んだ考えかた。 要は、ひとつの役柄を演じるさいに、その役柄として常に根底に共通してなければならない、不動・不変のもの。それはたとえば役柄の設定だとか、思想だとか、スタンスだとか。常にブレないで、核として存在するもの。
役者はある役柄を演じるとき、役者個人のその時々の感情や勃発的なもので行動したりセリフを言ったりしてはダメで、そんなことをしたら、役柄としては破綻してしまう。だから、「貫通行動線」を意識していなくてはいけない。その役柄としての軸を。
あたしも演技のレッスン中にセリフを言うとき、まだこのことを知らなかったがために、「このセリフはどういうテンションで言ったらいいのか」と迷ったこと があった。本当にそう思っての発言なのか、それとも同情から言ってるだけなのか…。言い方ひとつで表現される意味もガラリと変わってきちゃうから大変。え、この役柄はどっちのキャラなの??
で、この経験をしたとき、「貫通行動線」ってこれか、と思ったわけ。つまり、あー、こんなふうに迷わないためにも演じる人が役柄としての軸を持ってなきゃ いけないんだぁ、って。それが貫通行動線かぁ、って。まぁ確かに、数時間のレッスンでやる台本なんて、それこそ3ページ分くらいで台本のごくごく一部でし かないから、その部分だけを見て、そこに至るまでの人物関係やらキャラクターまでを理解するのは到底無理な話ではあるんだけどねぇ

でもこの「貫通行動線」という概念を知ってから、これは意外と日常のいろんなところで出てくる考え方なんじゃないかなぁ、と思うようになった。たまに、思うんだよなぁ、これって、貫通行動線だ、って(笑)。

たとえば今のライターの仕事のなかで…。HP制作会社のライターなので、HPそれぞれのページのコンテンツを書いているんだけど、やはりそれぞれのページ では違う内容について書いてても、全体としてはまとまってなくてはならず、常にひとつ上から統括している自分を意識しながら文章を書いている。ブレないよ うに。ピン、と軸があって、そこからズレないように、言葉を選んでテンションを合わせて書いていく。そうしないと、そのHPを読んだ人に、ホントに伝えた い何か、が伝わらなくなっちゃうから。

演技用語としてこの概念を知ったわけだけど、でもね。結局、他人を演じるための役柄としての貫通行動線、というより、普段の自分の貫通行動線も、意識する ことが大切、とも思うんだ。つまり、どっから見ても「自分」であるための、ブレない軸。信念、とかスタンスとか。常に自分はこう、っていう、何か。

あんまり演技に興味なかったとはいえ、いい概念を学んだもんだ。大切にしたい考えかた!

意味がわからなかったらごめんなさい