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2ストV型2気筒(ジャンク品)

基本自力メンテマンなので車、バイク業界に貢献していません!!

XLR125R 腰上分解清掃② 組み立て編

2020-08-25 22:40:59 | XLR125R


間が空いてしまいました
今回は組立編です
上はすり合わせ実施後の吸排気ポート



こちらはバルブ
ちょっと排気側はやり過ぎたかな?当たり面が多いような気もします




白煙を吹くほどではないものの排気がオイル臭かったりとオイル消費が多かったXLR、疑惑の1点であるバルブステムシールは新品に交換




巻き線の粗密を確認しながらバルブスプリングを組みます
ちなみに密側が下になります



バルブの組立完了
友人がDトラッカーのヘッドを後輩に貸す→壊されるとなり別の中古ヘッドを渡された際、コッタピンのチェックを抜かしてしまったためバルブが外れてヒットさせたという一件を聞いていたので念入りに確認



せっかく腰上をばらしたので、オイル消費疑惑2点目のシリンダー/ピストンもストックしていた新品に交換します
TZRの腰上分解時についでに調べたら当時在庫僅少で廃番予定だったので一緒に買っていた一品



組み込もうとしたらピストンリングの刻印にトップの記号が無い?
グーグル先生に聞いてみたところ、表面処理のほか角の落とし方に差があるとのこと
表面処理は各1本ずつのためどっちがトップ用か分かりませんが……



分かりづらいですが角の落とし方が面取りになっている赤っぽいほうがトップリングですね




ピストンリング上下を確認して組みつけていきます
テープはリングが別の溝に入らないようにする工夫

なおここでアクシデント、ピストンピンとサークリップの購入を忘れていました
連休中で部品問屋は動いているのか、寮の空き部屋を占領して作業している都合上、連休を超えてしまうのはまずいぞ、と慌てる産廃
幸い連休終了3日前に部品は到着しました




たぶんこれが追加注文になったピストンピンとサークリップ




サークリップは合口が溝の反対に位置していることを確認
確認画像が多いですが、分解、組み立て前後に写真を撮っておくとあそこちゃんとやったっけ?が減るので安心できます
もっとも一人作業のため逐一作業が止まってしまい、ピントずれや露出補正していると所要時間が5倍近くかかってしまうのですが……
分解組立時に横から写真を撮ってくれるかわいい彼女を産廃は常時募集しています(←そんなのいるわけねー)



新品シリンダーの合わせ面
……おや?



クランクケースとの合わせ面に打痕ハケーン
仕事ならNGないし保留を考えなければいけませんが、自力メンテ野郎としての産廃は組みつけ後に漏れてこなければOKです



シリンダーを組みつけて




カムチェーンのガイドも前後とも交換します
前側はシリンダーに、後ろ側はヘッド側についています



ヘッドを組みつける前にねじ切ってしまったヘッド固定ボルトを救出します
ノックピンを破壊してしまいましたが無事救出




シリンダー上にヘッドを乗せたらカムを山が上側にくるようにとりつけます




オイルを塗っておくのも忘れずに
900Rじゃないのでかじりは無いですね



ヘッドカバーを取り付ける前にここのゴムプラグ取り付けを忘れずに



ヘッドカバーの銅ワッシャ?にはオイルを塗る指示があります



規定トルクで締め付け完了



ねじ切った箇所以外のヘッドカバーボルトも新品にしておきました
ここの4本、表面が真っ白になっていたんですよね




カムスプロケットをフライホイールを見ながら確認して組みつけます
チェーン側のマジック跡は仮止め時に1コマずれていたので本組前に1コマちゃんとずらせたか確認するための物です
フライホイールのTマークがケースの溝に来たとき、カムスプロケットの溝がヘッドカバーの合面と平行になる位置が正常です



カムチェーンテンショナ―を取り付けて、



タペットを調整
サービスマニュアル規定値の中央値であるIN:0.10mm、EX:0.10mmで組みつけました



キャブは今回ノーマルのPD52Gへ戻しました
スロージェットはノーマルの40番および上画像の42番では薄すぎて始動性とアイドル不安定が出た為、最終的に47番にしました




タペットカバーのOリングも劣化して断面が四角形になりかけていたため新品に交換



キャブレターがノーマルに戻ったため、このXR200R用のエアクリーナージョイントおよびインテークダクトも外します



無事エンジンが搭載されました



加速ポンプ用に元のワイヤーは加工してしまったため、新品のワイヤーを使います



腰上交換時総走行距離は23656.5km



10kmほど試走し、オイル交換します
ちなみに今回、分解前後でオイル交換はしていませんので真っ黒



網フィルターに各合わせ面の洗浄時に使っていたペーパーウエスの残骸が付いていました
使い捨てのロールウエスを使うべきだったかと反省

この後100km走行まで5速60km/h以下で走行、500kmまでは5速70km/hで走行して慣らしを行いました
オイル臭い排気は改善、最高速は171cm/65kgの産廃が伏せきってぬわわkm/hでした
このときタイヤが摩耗しきったD605ですので、現在の10部山GP-110に交換前のドリブン48丁ならもう少し出ると思います

XLR125R 腰上分解清掃① 分解編

2020-06-30 00:16:35 | XLR125R
昨年秋ごろ、XLRのエンジンが盛大な異音を発しました
結果から言えばタペットアジャストボルトのナットが緩んで外れ、クリアランス過多となってしまったためだったのですが、組み立て直す際ヘッドカバーボルトが埋没折損




加えてシリンダー根元からのオイルにじみを発見しました
直接の関係はありませんが、以前より排気がオイル臭く、ちょっと乗っただけで上着やズボンに匂いが移っていたのでオイル上がりか下がりは
してるだろうなというところなので、ストックしていた腰上部品を開放する機会とばかりに出歩けない連休を利用してまとめて交換実施しました



産廃と同様連休に出歩けなくなってしまった同期に協力を仰ぎ、まずは車体からエンジンを降ろしました
重量はそれほどでもありませんが、取り外す際に落下させてフィンを折ったりしてもねぇ
フレームから外れてしまえばそれほど重くなかったため、1人で楽々2階まで持っていけました



いきなりクラッチカバーを外していますが、これは以前クラッチディスクを交換した際ナットを再利用していて先端がぐちゃぐちゃだったことが心残りだったためです



今回は新品に交換



前回交換時はまともなスクレーパーが無く、2~3時間かけてガスケットを剥がしていましたが今回は20分ほどでここまで進められました
(単純に貼り合わせてから時間が経っていないだけ?)



新品ガスケットを張り付けてクラッチカバー組みつけ
今回はパーマテックスの完全乾燥しないタイプの液体ガスケットを使用し、次回分解時にガスケット剥がしがしやすいようにしておきました



続いてヘッドを外していきます



ヘッドの燃焼室部分
結構カーボンが張り付いていますね
キャブセットが濃かったかな?



こちらはピストン側



今回初導入のバルブスプリングコンプレッサーでバルブを抜きます



抜きとったバルブ回り
こちらはバルブステムシールの交換とすり合わせを敢行します





取り出した段階のバルブのアップ
ガスケットリムーバーでカーボン除去後、すり合わせを行って組み込みます



排気バルブの中心は強固にカーボン?が焼き付いていました




吸気バルブはそこまででもなかったため5分程度でこの通り



ここまでやって吸気は完了



排気は1時間近くかけましたが、ここで妥協



燃焼室をカーボン除去したところ



排気ポート周りはこのくらい
バルブの挿入孔回りってどうすれば磨き込めるんだろう?

とりあえず分解編はここまで


XLR125R リアフェンダーバッグの代用品

2018-10-14 23:06:10 | XLR125R


先週XLRのキャブセットを行った後、林道へ走りに行ったら倒木の枝をくぐった際にバッグに引っ掛けてしまい、派手に裂いてしまいました
純正新品を見積りしたところ7000円程度、社外の物も4000~7000円程度と結構するので、ホムセンに行ったところ……



こんなアルミツールケースを発見
1700円で買えました
左のステーは1本350円くらいでしたが、結局使わず



今までのラフロ製テールバッグと同じ個所にリーマーで穴をあけ、フェンダーとの接触面はスポンジゴムのシートを両面テープで貼り付け、ボルト4本で固定しています
一応鍵もかかります
こんなカギじゃあマイナスドライバーでも開けられるんじゃないかと試してみましたが、とりあえず開くことは無いようです
ただ、ハードケースになってしまった上にこれまであったジッパーによる容量拡大機能も付いていないので、思い付きで漫画を5冊くらい買っても持って帰ることはできなさそうですね……
しかしキャリアの塗装が随分ボロくなっちゃったなぁ

XLRパワーアップ計画 キャブ編

2018-01-29 00:37:15 | XLR125R


前回から時間が空いてしまいましたが、今回はキャブ編です。
沖縄から主に横型エンジン用部品を出品しているマニアックさんからXLRに使えそうなキャブを購入しました。




購入した部品は
「DENIケーヒン PD ベンチュリ28mm 加速ポンプ キャブ ハンドル側チョーク」
なるもの。一緒に加速ポンプを駆動できるよう2股に分かれたアクセルワイヤーも購入しました。



今回組み付けていく部品はこのような感じ。

キャブのほかにXR200R用のマニホールドとエアクリジョイントも買っています。
マニホールドはまだ新品が出ましたが、ジョイントは廃番だったので前回の吸気口同様eBayでアメリカから引っ張ってきました。
欲しい人は部品番号とか画像から引っ張っていってくださいな。まあほとんど廃番なのでウェビックとかで頼もうとしても無理ですが……。



まずはキャブからガソリンを抜いておきます。
受け皿もきちんと用意しましょう。



ノーマルのエアクリジョイントについているインテークチャンバー。
これを外すのが非常に面倒くさいです。



知恵の輪のごとく捻りながらはずしました。
CRFみたいにシートレールが外れればいいのに。





こちらはインマニ。
見た目ではあまり違いが分かりませんが。




エンジン側
125R純正
約25mm

200R用
約27mm




キャブ側
125R純正
約28mm

200R用
約30mm

と約2mmずつ拡大されます。



エアクリジョイントもキャブ側口径が

125R純正
約35mm

200R用
約38mm

となります。
キャブの内径と外径の変化が生じるので200R用の部品が必要となるわけです。



エアクリのジョイントはエアクリボックスから入れてジョイントのリブで位置決め、プレートで固定する感じです。
人によっては2次エアを吸わないよう接合部をゴム系の接着剤で埋めたりするそうです。
産廃は面倒くさいし取り外しとかが破壊しないと不可能になりそうなのでそのままですが。



スタッドボルトはしっかりネジロックを塗って組み付けます。






キャブの外観比較。
全体的にでかいですが特に加速ポンプの機能が組み込まれたフロートのでかさが際立ちます。
チョークの形状が異なるのはキャブ側チョークかハンドル側チョークかの違いです。組み換えでキャブ側に出来るとのことなので。




もともとのキャブからレバーを取り外して入れ替えました。
ついでに似たような改造をしている人の記事を参考にしながらメインジェットを#130に変更しました。



そんなわけで組み付け。
若干の問題として……。



加速ポンプの調整ネジ?の先端部がフレームに干渉してしまいます。
インマニとエアクリジョイントに無理が無い程度に押し込めば干渉しないのですが、その状態をキープできないので何か解決策を見つけなければなりません。
また、アクセルワイヤーの形状も、スロットルホルダー側がXLR純正はまっすぐに出てくるのに対し、今回購入したワイヤーは90度の曲げが付いているためそのままでは使えません。
ホルダーを変えるか、ワイヤーのエルボを入れ替えるかで解決しなければなりません。

組み付け後は当然試走。
ところが……。



プラグが点検するべき各部真っ白です(全開走行10秒保持後プラグチョップ)
加減速等に大きな問題はありませんでしたがメインが薄い模様。この後#145、#140等を試しましたがこちらは濃すぎるのか全開域でゴボつくことから濃すぎる模様。
(最高速は#140時にぬわえを記録し、ベスト更新ですが。)
次に#135を単体買いしてセットしてみるも、それまで使用していたポッシュ製からキタコ製になったためか#140よりも酷いゴボつき。
予備として買っておいた#132で全域ゴボつきは無くなりましたが、真冬の気温によって薄めに出るはずの今の時期に走ってこの状態はちょっといただけない気がします。

さらなる沼が産廃を待っている?

2/4追記
キャブセットはメインジェットがキタコの#128、スローはキャブ付属の標準、パイロットスクリューは1回転戻し、クリップ位置は最上段で現在調子がいいです。
現在の仕様は

・エンジンフルノーマル
・排気系フルノーマル
・吸気口XR200R用
・エアクリーナーXLR125R純正
・プラグはNGKのイリジウムプラグ(DPR8EIX-9)

です。
125エンジンのままPD26やPZ30にしている人は少ないだろうなぁ。

XLRパワーアップ計画 吸気口編

2018-01-01 01:24:02 | XLR125R


産廃のXLRは3オーナー目で、程度も非常にいい当たりの個体なのですが、いかんせん余裕のある車体に対して非力さが目立ちます。
もう少しパワーが欲しかったので秋口ごろからコツコツと部品を集め、パワーアップしてみることにしました。
このXLRはCB90系のエンジンを搭載しており、同系エンジンでより排気量のあるXLR/XR200Rや、より新しいFTR223、SL/XR/CRF230Fのエンジンを換装してしまうパターンが非常に多いです。
実際新品のシリンダー、ピストンセットを買うより安い値段で機関良好なポン付けエンジンがあるのでそちらの方が利口なのでしょうが、産廃は合法ピンクナンバーにこだわっていきたいので
125のままいかにパワーを引き出せるかという方向性で行きます(そのため新品の125シリンダーとピストンを買ってしまった)

ぜったいにだっぽうましーんなんかにまけない!!(←即堕ちしそう)

まあエンジン本体に手を入れずにパワーアップとなると必然的に吸排気系しか残りません。
XLRは大排気量エンジン換装と合わせて吸排気をレーサーXR200Rのものに変更する人が多く見られますので、そちらを参考にいろいろやっていきます。



トップ画像はXR200R用のエアクリダクトです。
去年あたりまでは新品が手に入ったようですが、産廃が調べた時点では廃番。
近くのドリームに再生産の予定などが無いか聞きに行きましたが、御相談パーツでもなく完全な廃番とのこと。XR系は専用部品が多いそうで、古いXRは維持が大変だとドリームの人もボヤいてました。
諦めきれなかった産廃はeBayを利用してフランスからストック品を購入しました。
初めての海外個人売買でしたが、無事入手できました。



XR200R用のエアクリダクト。

表面が若干粉を吹いていましたが、ヒビ割れやカケはありませんでした。




エアクリダクトを外すためにサイドカバーとシートを外していきます。キャリアは外すのが面倒なのでそのまま。



吸気口形状の比較
XR200R用はさすがの開口面積



エアダクトはエアクリ側へ押し込むと外れます。





ゴム部品なのでいつもの例に倣いシリコンスプレーで表面に潤いとヌルヌル感を与えて組み付けました。
吸気口がエアクリ側に向くよう取り付けるのかと思いましたが逆向きでした(2枚目の画像の方向にしか組めない)
後は逆手順でくみ上げて終了。
結果は吸気音がかなり大きくなりましたが、パワーアップは感じられず。
パワーのボトルネックは吸気口ではなかったようです。
そのため次なる部品を用意しました。

次回に続く