依頼を受けていた大きな仏像の修理 搬入されました。
大きさは 165cm 等身大です。
頭・台座 一木で彫られています。
頭は別に彫り 取り付けられていると思っていたのですが・・・・
良く見ると 木目が通っていますから一木です。
慈母観音 子供も一木で彫られています。
材料はケヤキ この作品を彫ることは大変な事だったでしょう。
よくこれだけの木があった物です。
作られたのは昭和22年と記されています。
電動工具なども無かった時代 大変な作業だったことでしょう。
戦争の被害者を供養するための観音様です。
この様な大切な作品の修復を手掛けられることに 感謝しないといけません。
光背から始めました。
裏から見るとこの様に相当傷んでいます。
外れているところは 外すと 大きく三つに分かれました。
打たれていた釘は 真鍮の釘でした。
鉄製の釘を使わなかったのは 錆を配慮したのでしょう。
ステンレスも無く
接着剤も発達していなかった時代ですから 真鍮を選んだのでしょう。
接着剤はニカワでした。
出来るだけ詳しく 記録を残さないといけません。
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