今日は 光背の彩色です。
三つに分かれていたのですが それを繋ぎ合せ
接着箇所に色を塗って 周囲と合わせました。
これで 殆ど見ただけでは分からなくなりました。
裏側も同様に色を塗りました。
慈母観音ですから 子供と一緒に彫られています。
子供が足元に居り 手で頭を触っています。
一本の木で彫られています。
太ももと腕の間に子供の手が入っています。
一本の木でこの様子を彫り出すことは 並大抵の事ではありません。
余程 正確な粘土で作られた原型があったのでしょう。
ピッタリ寄り添っている 足と子供の体
彫る事も大変だったでしょうが 原型を作る事も大変だった事でしょう。
昭和22年の作品ですから 終戦後 世の中が落ち着ていなかった時期。
戦没者の慰霊のために 一心に作られたのであろうことが
良く伝わってきます。
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