茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記26年12月20日「長寿の灸?」

2014-12-20 05:55:16 | 日記

朝晩寒くなりましたね。

先日「疲労回復・元気の出るお灸」について書きましたが今日は「長寿の灸」について取り上げてみたいと思います。

使用する経穴は重複する物が多いのですが、長寿を目的とした治療のポイントは「灸治療で陽気をたすけること。」になります。

古典医書に

「人は晩年に至と陽気が衰えるために、手足が温まらず、下元が疲労して虚すので動作が困難になる。
人は一息の陽気があれば死なない。気とは陽により生ずるものであり、ゆえに陽気が尽きれば死ぬ。人は病の無いときには常に関元・気海・命門・中脘に灸をすれば百余年の寿命を保つ事ができる。」
と記されています。

当院では治療に際しては澤田流の基本穴+関元・気海・命門・中脘・足三里に灸をする事になりますが、後者の中には基本穴にすでに入っているものもありますね。

「気海」は元気の海。
「関元」は足三陰と任脈の交会穴。
「中脘」は胃の募穴
ですので、お灸をすることにより脾胃を健やかにして、後天の精を補い、先天を強健にして気血を活発化させ。その結果体力がつき長生き出来る様にとするのが「長寿の灸」です。

私の母は92歳ですが、頭もはっきりして、お肌も艶々、百余年の寿命を保つ事の手伝いが出来たらと思っています。


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