茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記26年12月12日「寒邪と腰痛と膝痛?」

2014-12-12 07:40:00 | 日記

「膝痛」の患者さんが夕方お見えになりました。

60歳代男性で「腰椎ヘルニア」の病歴を持ち、「膝痛」があり両足の血行が悪く常に足先が冷たい状態です。

1まず最初に脈診をしますと腕も冷たく筋肉も硬く脈は全体的に「沈」の状態です。

2腹診をしますと腎のエリアに圧痛が顕著なため本治法は「腎虚証」として「積聚治療」としました。

3治療を開始し、体を軽擦すると頸部から腰部まで凝りが強く、上実下虚の症状です。丁寧に鍼をして行くと徐々に凝りが緩んで行きます。

本治法後に腰陽関に箱灸とビワの葉温灸、殿圧と下肢の外殷門・風市・委中・裏陽陵泉・承山・崑ロンに置鍼、鍼と灸の治療により両足の血行が改善、「膝痛」が軽減したのを確認後、再び伏臥位での治療に移りました。


4両側の寒府・血海・足三里に置鍼、、膝眼・膝蓋骨周囲をネパール棒灸で温補しました。
 ネパール棒灸は温補作用が強く灸痕が出来ないので私は「膝痛」には必ず使用する事にしていますが、煙が凄いので換気設備のある治療室以外では不向きかも知れません。

寒府は澤田流の独自穴で膝下一切の病を主治する経穴ですね。

治療終了後、患者様から「膝の痛みが軽くなった、こんな気持ちの良い鍼は初めて。」と喜ばれました。
「腎の気」が弱まった所に寒さが足先から膝まで昇ってきたのが今回の「膝痛」の原因の様です「膝痛」は鍼灸治療で軽減出来ます。 


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