12月に入り各地から雪の便り届き始めました。
治療院の患者さんにも「冷え症」を訴える方が多くなりました。
「不妊治療」の方は「冷え症」が多いのですが「冷え症」の方は一般的に虚弱体質で貧血の人、胃腸が弱い人、骨盤内臓器の疾患があるとおこりやすく、骨盤内に充血(お血)があるとこの「冷え」の傾向が助長されます。
東洋医学的に「冷え症」を捉えると、冷えの原因は陽虚・血虚・お血・寒湿などです。
気の温く作用・血の温養作用が低下する事により、気血の流れが不足し「冷え」となると考えられています。
東洋医学には気の概念があり、真気(正気)の作用の一つが、温く作用(臓腑器官などの組織を暖め、体温を保持する働き)となます。
実際の治療は当院では「冷え症」はまず本治法を用いて治療します。
本治法により治療すると体が温まって来ます。その後に必要に応じて標治法を用いて治療します。
「冷え症」に対する特効穴もありますが、「気」を補い、「冷え症」を治療するには最初に本治法を行う事が必要です。
「冷え症」を本治法で治療すると、体が段々温まってくる訳ですが、証を間違えると温まりません。
比較的若い女性に多い「冷え症」の原因は「お血」「血虚」が多いのですが、
①お血による冷え症は「脾虚肝実お血」「肺虚肝実お血」
②血虚による冷え症は「肝虚陰虚」「肝虚陽虚」
に分類されます。
治療の原則は虚に対しては補法を行い、実に対しては寫法を行います。
当院では東洋医学的な治療方針に基づき本治法を用いて治療、その後に標治法・ビワの葉温灸で治療しております。
治療が終わると体の中からポカポカしてきますので「冷え症」にお悩みの方は是非お試しください。