昨日、伊賀上野に行ってきた。伊賀上野とは三重県伊賀市の旧上野市を指すらしい。旧上野市の市街地は伊賀市の中心地区となっている。「伊賀上野城」、「伊賀流忍者博物館」、「芭蕉翁記念館」等々の観光スポットには行かずに、伊賀電鉄上野市駅前の一時間無料駐車場に車を停めて、碁盤目状であることから小京都ともいわれている街中を歩いた。
この時季、街中は女子のすこやかな成長を祈る節句の行事である’ひな祭り’気分に包まれていた。観光案内所の一つとなっている旧沖森邸で雛飾りを見せてもらった。壇上の内裏雛の男雛と女雛の配置が、雛飾りによって違っていたことから尋ねてみた。男雛を向かって左側に置くのが「現代式」、右側に置くのが「古式」とのことであった。大正天皇は、即位式では西洋に倣って向かって左側に立たれた。大正以降は、雛飾りもこれに倣って配置しているとのことである。
「古式」と「現代式」
立春を過ぎて伊賀に回ってくるらしい万歳師(雛)が飾ってあった。伊賀の人たちは彼らを見て春の訪れを感じたらしい。
「やまざとは まんざい遅し 梅の花」 芭蕉の句が添えられていた。さすがに芭蕉の生誕の地であると感じた。
・・・